昨今、新型コロナウィルスの影響によって自宅にいる時間が増え、愛犬と過ごす時間も多くなったという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回INUNAVIでは、全国の犬の飼い主さん694人を対象にコロナ禍での愛犬の体調や行動に変化はあるかアンケートを実施しました。
食欲や便の状態、睡眠や普段の行動などから、わんちゃんへの影響を徹底解析!飼い主さんたちがコロナ禍で愛犬に対して気をつけていることもご紹介します。
昨今、新型コロナウィルスの影響によって自宅にいる時間が増え、愛犬と過ごす時間も多くなったという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回INUNAVIでは、全国の犬の飼い主さん694人を対象にコロナ禍での愛犬の体調や行動に変化はあるかアンケートを実施しました。
食欲や便の状態、睡眠や普段の行動などから、わんちゃんへの影響を徹底解析!飼い主さんたちがコロナ禍で愛犬に対して気をつけていることもご紹介します。
目次
コロナ禍とはいえ、そもそも飼い主さん自身の生活に変化はあったのでしょうか?
■コロナ禍で飼い主さん自身が家にいる時間
・増えた…69.7%(484⼈)
・減った…1.7%(12⼈)
・変わらない…28.5%(198⼈)
コロナ禍で家にいる時間が「増えた」と回答した飼い主さんは69.7%という結果になりました。
飲食店の休業や時短営業、政府からのテレワークの推進などの影響で生活様式の変化があり、多くの人が何らかの影響を受けているようです。
■わんちゃんの食欲の変化
・変わらない… 78.2%(543⼈)
・増えた…15.3%(106⼈)
・減った…6.2%(43⼈)
・無回答…0.3%(2⼈)
わんちゃんの食欲で最も多い回答は「変わらない」78.2%ですが、「増えた」と「減った」合わせて21.5%のわんちゃんは食欲に変化があるようです。
飼い主さんが家にいる時間が増えたことで、たくさん遊んでお腹を空かせたり、いつもよりおねだりしやすいと感じたわんちゃんは食欲が増えているのかもしれません。
■わんちゃんの便の変化
・変わらない…83.3%(578人)
・便秘・下痢・軟便気味になった…10.2%(71人)
・健康的なうんち(快便)になった…6.5%(45人)
わんちゃんの便で最も多い回答も「変わらない」83.3%という結果でした。
「健康的なうんち(快便)になった」6.5%という、喜ばしい変化のあったわんちゃんもいるのは飼い主さんにしてみれば嬉しいことですね。
しかし、10.2%のわんちゃんは「便秘・下痢・軟便気味」とお腹の調子を崩しているようです。
■わんちゃんの睡眠の変化
・変わらない…48.4%(345人)
・寝ている時間が多くなった…20.6%(147人)
・起きている時間が多くなった…15.7%(112人)
・眠りが浅くすぐに起きてしまうことが多くなった…7.7%(55人)
・わからない…7.6%(54人)
※複数回答総数713
わんちゃんの睡眠で最も多い回答は「変わらない」48.4%ですが、前述の「食欲」や「便」に対するアンケート結果よりも変化を感じている飼い主さんが44.0%と多い結果になりました。
飼い主さんが家にいることに安心して「寝ている時間が多くなった」というわんちゃんもいれば、飼い主さんと遊びたくて「起きている時間が多くなった」というわんちゃんもいるようですね。
■わんちゃんの普段の行動の変化
・変わった…56.3%(391人)
・特に変わらない…43.6%(303人)
わんちゃんの普段の行動が「変わった」と回答した飼い主さんは56.3%という結果になりました。
「変わった」と回答した飼い主さんのわんちゃんは、どのような変化があったのか回答してもらいました。
■わんちゃんの変化のあった行動
・甘えん坊になった…(254人)
・ずっとついて歩くようになった…(98人)
・よく吠えるようになった…(65人)
・お留守番ができなくなった…(48人)
・足先を頻繁に舐めるようになった…(43人)
・怒りっぽくなった…(22人)
・自分のしっぽを追いかけてくるくる回るようになった…(20人)
・食糞をするようになった…(8人)
・その他…(18人)
※複数回答総数576
変化のあった行動で最も多い回答は「甘えん坊になった」でした。今までよりも飼い主さんが家にいる時間が増えたことにより、嬉しくてついつい甘えてしまうのかもしれません。
しかし、「ずっとついて歩くようになった」や「お留守番ができなくなった」など、飼い主さんと離れるのがいやだという「分離不安」になりつつあるわんちゃんがいることが気になりますね。
また、「ストレス」を感じているときにする行動の1つである「足先を頻繁に舐めるようになった」や「自分のしっぽを追いかけてくるくる回るようになった」などの行動をするわんちゃんもいるようです。
ほかにはどんな行動の変化があったのでしょうか。
良い変化がみられたわんちゃんもいましたが、「元気がなくなった気がする」「すぐにハウスの中に入ってしまう」といった、飼い主さんが心配になる変化もあるようです。
■動物病院に行く回数
・変わらない…82.1%(570人)
・減った…11.0%(76人)
・増えた…6.9%(48人)
動物病院に行く回数が「変わらない」82.1%と回答した飼い主さんが最も多い結果になりました。
また、「減った」というわんちゃんもおり、飼い主さんと一緒にいられる時間が増えたことで、体調が安定したわんちゃんもいるようです。
しかし、「増えた」というわんちゃんも6.9%いるのは気になりますね。これは、飼い主さんが自宅にいる時間が増え、より愛犬の体調の変化に気づきやすくなったということかもしれません。
コロナ禍では、自身の感染予防や体調管理に気を付けなければいけませんが、わんちゃんに対してみなさん何に気を付けているのでしょうか。
■愛犬に対して気を付けていること
・愛犬のストレスを軽減できるように心掛けている
・普段通りの生活を送るようにしている
・かまいすぎないように気を付けている
・散歩などでも密集している場所に行かない
・あまりほかのわんちゃんや飼い主さんと接しないようにしている
・免疫力をあげるように食事の工夫
・運動不足にならないように散歩や遊ぶ時間を増やしている
・自分が感染してうつしてはいけないので自分がコロナにならないようにする
気を付けていることに多かったのは「愛犬のストレス」に関するものでした。
「遊ぶ時間を増やす」「散歩の回数を増やす」など、わんちゃんのストレス発散に関する物から、「通常の生活に戻ったときにストレスにならないように」といった後々のために「普段通りの生活」を心がけている飼い主さんも多くみられました。
ほかにも、「おやつをあげすぎないようにしている」「ドッグランに行けなくなってしまったから肥満に気を付けている」といったコメントもありました。
みなさんそれぞれ、わんちゃんの心身ともに健康のことを考えているようです。
【アンケート調査概要】
・アンケート内容:コロナ禍における愛犬の体調・態度の変化について
・調査方法:インターネット調査
・アンケート対象:全国の犬の飼い主さん694名
・実施期間:2021年3月5日~3月15日
【アンケート項目】
Q1:コロナ禍で飼い主さん自身が家にいる時間はどうなりましたか?
Q2:わんちゃんの「犬種」と年齢を教えてください
Q3:わんちゃんの食欲に変化はありますか?
Q4:わんちゃんの便に変化はありますか?
Q5:わんちゃんの睡眠に変化はありますか?
Q6:わんちゃんの普段の行動に変化はありますか?
Q7:動物病院に行く回数に変化はありますか?
Q8:コロナ禍で愛犬に対して気を付けていることがあれば教えてください
【アンケートに協力してくれたわんちゃんについて】
・小型犬…83.4%(611頭)
・中型犬…9.7%(71頭)
・大型犬…6.8%(50頭)
・不明…0.1%(1頭)
※全733頭
【小型犬トップ10】
トイ・プードル / チワワ / 柴犬 / MIX / ミニチュア・ダックスフンド / ポメラニアン / ヨークシャー・テリア / マルチーズ / シー・ズー / パピヨン
【中型犬トップ10】
雑種 / ウェルシュ・コーギー・ベンブローグ / ビーグル / ボーダー・コリー / アメリカン・コッカー・スパニエル / 日本スピッツ / 紀州犬 / ボクサー / ウィペット / イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
【大型犬トップ10】
ゴールデン・レトリバー / ラブラドール・レトリバー / シベリアン・ハスキー / ダルメシアン / ジャーマン・シェパード / バーニーズ・マウンテン・ドッグ / 秋田犬 / アラスカン・マラミュート / グレート・ピレニーズ / ワイマラナー
※多い順に記載
【年齢】
1歳未満(21頭) / 1歳(47頭) / 2歳(52頭) / 3歳(98頭) / 4歳(44頭) / 5歳(65頭) / 6歳(46頭) / 7歳(48頭) / 8歳(55頭) / 9歳(32頭) / 10歳(60頭) / 11歳(28頭) / 12歳(40頭) / 13歳(35頭) / 14歳(23頭) / 15歳(13頭) / 16歳(15頭) / 17歳(7頭) / 18歳(2頭)
・良くも悪くも影響を受けているわんちゃんは半数以上
・ストレス・分離不安などのマイナス行動もみられる
・多くの飼い主さんが気を付けていることはわんちゃんのストレス
わんちゃんたちは、「コロナ禍」であることを理解することはできません。しかし、飼い主さんの生活の変化はわんちゃんたちに何らかの影響を与えていることは間違いないようです。
また、飼い主さん自身を含め愛犬にコロナが感染しないようにと、「密」となるドッグランや公園などに行かないように気を付けている飼い主さんが多くみられました。
人間と犬ではウィルスが最初に結合する細胞表面の分子構造が違うため、風邪やインフルエンザがお互いにうつることはありません。
しかし、この新型コロナウィルスでは人間からわんちゃんやほかの動物に感染が確認されるなど、まだまだ未知数なものです。
いつまで続くかわからない不安はありますが、わんちゃんのストレスとならない生活・感染させない生活を送るように日頃から気をつけなければいけませんね。
執筆者
18歳のチワックスと1歳のチワックス、ポメチワ、0歳のチワックスの4匹と暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。
【保有資格:ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士 / YMAA薬機法・医療法適法広告取扱個人認証規格】