「病院で薬を処方されたけれど愛犬が飲まない」
「毎月ノミダニやフィラリアの予防薬を飲ませるのが大変!」
とお悩みではありませんか?
愛犬に薬を飲ませるのが大変だと感じている飼い主さんは少なくありません。
薬といっても、錠剤やカプセル、粉薬、シロップなど形状はさまざまですが、それぞれの薬を飲ませるちょっとしたコツを知れば、お互いストレスにならずに投薬が可能です。
この記事では、薬を飲まない犬に投薬する方法を動画で獣医師が解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「病院で薬を処方されたけれど愛犬が飲まない」
「毎月ノミダニやフィラリアの予防薬を飲ませるのが大変!」
とお悩みではありませんか?
愛犬に薬を飲ませるのが大変だと感じている飼い主さんは少なくありません。
薬といっても、錠剤やカプセル、粉薬、シロップなど形状はさまざまですが、それぞれの薬を飲ませるちょっとしたコツを知れば、お互いストレスにならずに投薬が可能です。
この記事では、薬を飲まない犬に投薬する方法を動画で獣医師が解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
犬が薬を飲まない理由は、以下の4つが考えられます。
【犬が薬を飲まない理由】
愛犬が上記のどの理由で薬を飲まないのかを特定するのは難しいですが、一般的に犬の薬は独特なニオイがしたり、苦みがあったりと犬にとって嬉しいものではないのではないため、薬を飲まない犬は多いです。
また、いちど投薬の際に嫌な思いをすると、薬に対して敏感になったり、飼い主の様子がいつもと違うことで、愛犬を警戒させてしまうこともあります。
では、一体どうやって犬に薬を飲ませれば良いのでしょうか?次の章から詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
まず、錠剤やカプセルの正しい飲ませ方を3つ紹介します。
どの飲ませ方も間違いではありませんが、状況や愛犬に合わせて投薬方法を選びましょう。
錠剤やカプセルを飲ませる場合は、直接口に入れるのがもっとも基本的な方法になります。
まずは、利き手ではない手で上顎を持ち、利き手で下顎を下げて口を開けましょう。口を開ける際に犬歯の後ろ側を持つと開けやすくなります
次に、口の中の見える限りで一番奥の方へ錠剤を入れてください。下顎の手は一度離れてしましますが、上顎の手はそのままにして薬を取って問題ありません。
最後に、口を閉じさせてそのまま押さえ飲み込ませてください。飲み込んだことを確認できれば手を離してOKです。
可能であれば薬がのどや食道に張り付かないようにお水を飲ませてあげましょう。
ただし、噛み付いてくる犬の場合は危険なので、ケガをしないよう無理やり飲ませるのはやめてください。
なかなか飲み込んでくれない場合は、鼻に息を吹きかけることでペロっと飲み込んでくれます。
また、口の中に指で薬を入れるのが難しければ、口を開けて奥の方に薬を落とすように入れてもOKです。
錠剤であっても粉にしてよい薬であれば、乳鉢やスプーンの裏で潰して粉状にし、ペーストに混ぜて歯茎(や上顎)に塗り投薬できます。
食べ物に薬を混ぜて食べてくれない場合でも、歯茎に塗ることで舐めてくれるケースも多いです。
ただし、歯茎に塗る方法は薬の味を味わうことになるので、苦みがある薬の場合はおすすめできません。
また、事前に錠剤を粉にしてよいかどうか、獣医師に確認してから実施するようにしましょう。
薬を食べ物で包み一口大の団子のようにして与えると、ほとんど噛まずに飲み込んでくれるため薬に気づかれにくいです。
【薬を包みやすい食べ物】
蒸したかぼちゃ・さつまいも・じゃがいもなどイモ類/ウインナー/チーズ/蒸しパンなど
※注意点
持病や食事制限がある場合は獣医師に確認の上与えるようにしましょう
投薬のために少量だけ与えるようにしてください
食べ物で包む方法は簡単でストレスが少ないところがメリットですが、食べ物に混ざっていることが分かると薬だけ出してしまったり、その食べ物を食べなくなったりするなどのデメリットがあります。
粉薬の飲ませ方は、シリンジで飲ませる、歯茎に塗る、食べ物に混ぜる、投薬補助アイテムを使うなどが挙げられます。
【粉薬の飲ませ方】
シロップはシリンジで飲ませることが基本ですが、食べ物に混ぜて食べてくれることもあります。
ここでは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
粉薬の場合は少量の水で溶いてから、シロップはそのままシリンジに入れ、犬歯の後ろあたりにある歯の隙間から少しずつ流しこむ方法です。
使う道具はシリンジ(またはスポイト)だけなので、準備が簡単で飲ませるのも難しくはありません。
一度にたくさん入れるとうまく飲み込めなかったり誤嚥につながったりするので、少しずつ液体を入れて飲み込んでいることを確認するようにしてください。
粉薬の場合は、少量のペースト状のフードに混ぜて歯茎(や上顎)に塗ることで舐めてくれます。
もともと粉薬になっているものは、苦みのある薬が比較的少ないので、歯茎に塗っても舐めてくれることが多いでしょう。
口に塗ることができない場合は、鼻先につけても舐めてくれます。
粉薬・シロップを少量の食べ物に混ぜて与えるとそのまま食べてくれることが多いです。
【粉薬・シロップを混ぜやすい食べ物】
※注意点
持病や食事制限がある場合は、獣医師に確認の上与えるようにしましょう
薬を飲ませる分だけ少量与え、混ぜた分は全て食べさせるようにしてください
この方法は、飼い主さんにとって簡単な方法で、犬も美味しいものを食べられるのでストレスが少なく投薬できます。
ただし、混ぜる薬の量が多かったり苦みがあったりすると気づいて食べてくれない場合もあるので注意が必要です。
投薬をスムーズにするコツは、以下の通りです。
【投薬をスムーズにするコツ】
ここでは、それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
飼い主さんが普段の様子と異なると犬も警戒してしまうので、いつも通りの落ちついた態度で投薬を行いましょう。
薬をあげなきゃと飼い主さんが焦っていたり、飲ませられないかもと不安そうにしていたりすると犬にも伝わり投薬の失敗につながります。
「お薬飲もうね~」と優しく声掛けして、焦らず投薬にチャレンジしてみてください。
犬が薬を飲んでくれたら「お薬飲めたね~!」とたくさん褒めてあげましょう(ご褒美に犬の好物やおやつを与えてもOKです)。
薬を飲んだ後に良いことがあると分かると、次回もスムーズに投薬できる可能性が高くなります。
口回りを触られるのに慣れていると、投薬時に触っても抵抗されにくくなります。
犬にとって口はデリケートな場所であるため、投薬の際にいきなり触られると嫌がってしまうのも当然です。
普段からスキンシップや歯磨きの際に、顔や口回りを触る様にしておきましょう。
薬を飲まない犬に投薬する際の注意点として以下のことが挙げられます。
【薬を飲まない犬に投薬する際の注意点】
ここでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
薬を飲んでくれないと、イライラしたり焦りが出てきたりするかもしれませんが、犬を叱らないようにしましょう。
叱っても投薬の成功にはつながらず、余計に薬に対して嫌な記憶が残ってしまう可能性があります。
薬の飲ませ方は様々な方法があるので、愛犬に合った投薬方法を見つけることが大切です。
空腹時に飲ませるべき薬もあるため、事前に獣医師に確認しておきましょう。
処方された際に伝えられることがほとんどですが、心配な場合は動物病院に再確認しても問題ありません。
どうしても投薬が難しいときは、無理せず獣医師に相談することをおすすめします。
飲ませやすい薬に変更してもらったり、飲ませ方に対してアドバイスをもらえたりするので一人で悩まないことが大切です。
ここからは、犬が薬を飲まないときによくある質問についてお答えしていきます。
食欲がないときは、特に指示がない限り投薬するのはやめましょう(食欲がなくても投薬するよう指示されているときは別です)。
無理に薬を飲ませることで、余計フードを食べなくなったり体調が悪くなったりする場合もあります。
このようなときは自己判断で投薬せずに、動物病院に相談するようにしましょう。
噛んでくる場合は、食べ物や投薬補助おやつを利用し、なるべく自分で薬を食べてもらうように工夫しましょう。
投薬器を使って口の中に薬を入れるのも有効ですが、ケガをしないように注意が必要です。
どうしても投薬できないときは、無理せず動物病院に相談してみてください。
犬が薬を飲まないときに投薬する方法・コツを解説しました。
薬は犬にとって美味しいものではないため、投薬を嫌がられるケースは多いです。
また、以前薬で嫌な思いをしていたり、投薬のために飼い主が普段と違う様子を見せていたりすることで飲まない場合もあります。
錠剤・カプセル、粉薬・シロップでそれぞれ飲ませ方にバリエーションがあるので、ぜひ本記事を参考に投薬してみてください。
飼い主さんと愛犬がそれぞれストレスを感じることなく投薬できるように工夫していきましょう。