※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。
狼のような凛々しい姿が魅力のチェコスロバキアン・ウルフドッグ(Czechoslovakian Wolfdog)。
日本での登録は今までに4頭のみという珍しい犬種で、2019年にやっと、国内で初めてのブリーディングにチャレンジする人が現れたほど。
いつか日本での飼育数が増えたときのために、チェコスロバキアン・ウルフドッグの性格や飼い方を詳しく紹介していきます。
最後にはカッコよくて可愛いチェコスロバキアン・ウルフドッグのSNS写真も掲載しましたので、あわせて楽しんでいってくださいね♪
目次
チェコスロバキアン・ウルフドッグは狼との交配で生まれた犬種!歴史や基本情報
【チェコスロバキアン・ウルフドッグの基本情報】
体高
…オス:最低65cm〜、メス:最低60cm〜
体重
…オス:最低26kg〜、メス:最低20kg〜
寿命…12〜16年
別名…チェク・ウルフドッグ
チェコスロバキアン・ウルフドッグは、オオカミの血筋を持つ犬種です。
1955年に、旧チェコスロバキアのブリーダーがオオカミとジャーマン・シェパードの交配を行ったことが始まりでした。その後、1965年までの10年間に渡り交配が進められ、1982年にチェコスロバキアの犬種として公認。現在は、ウルフドッグ同士の交配のみ認められています。
ウルフドッグが生まれた経緯としては、軍用犬とオオカミを交配させたら、より特別な作業犬が生まれるのではないか?という思いつきによるものでした。しかしオオカミの人見知りな性格や群れで過ごす習性などが強く出てしまい、軍用犬としてはあまり上手く行かなかったようです。
現在ウルフドッグとして認められているのはチェコスロバキアン・ウルフドッグとサールロース・ウルフドッグの2種のみ。
ほとんどオオカミと変わらない見た目を持つウルフドッグは、世界的にもコアな人気を集めているようです。
チェコスロバキアン・ウルフドッグの性格は寂しがり屋?番犬向きではないけど忠誠心たっぷり
チェコスロバキアン・ウルフドッグは寂しがり屋で用心深い性格ですが、飼い主には忠誠心たっぷりという特徴が!
オオカミの血が入っていると聞くと、少し攻撃的なイメージを持つかもしれません。しかしオオカミはむやみに人を襲うようなことはなく、ウルフドッグにもその気質は受け継がれています。
チェコスロバキアン・ウルフドッグは、ウルフドッグの中では神経質な所が少ないと言われており、明るく活発なタイプ。怖いもの知らずで勇敢な所があり、飼い主や仲間に何かあれば、すぐに駆けつけてくれるでしょう。
しかし、お留守番は苦手で番犬には向きません。群れでの生活を求めるため、一人ぼっちにはしない方がいいかもしれませんね。
チェコスロバキアン・ウルフドッグの被毛は?抜け毛の量は多め!
チェコスロバキアン・ウルフドッグの被毛はダブルコートで、換毛期は年に2回。その時期だけは抜け毛量が多いと言われています。
コートは汚れが付きにくく、獣臭はほとんどありません。絡まってしまうことや毛玉が出来ることもないため、換毛期以外はブラッシングもさほど必要がないでしょう。
カットの必要がなくシャンプーも自宅で出来るため、トリミングサロンを利用しなくとも問題ありません。
毛色は、明るいマスクを伴なう黄みがかったグレーからシルバーグレーまでですが、ダークグレーも許容されています。ちなみに「明るいマスク」とは、顔の部分だけ体より色が薄くなっていることを指します。
チェコスロバキアン・ウルフドッグの育て方やしつけのポイント
チェコスロバキアン・ウルフドッグは、初心者には訓練やしつけが入れにくい犬種と言われています。
強いリーダーシップを発揮できないと、言うことを聞かなくなってしまう可能性もあるんだとか!迎え入れたら、すぐにしっかりとしたトレーニングをする必要があります。
人見知りが激しいため、子犬の頃からの社会化も非常に大切。徐々に外の環境に慣らしていくのがいいでしょう。
寂しくなると遠吠えをする可能性はありますが、無駄吠えの多い犬種ではありません。牧羊犬のように飼い主に吠えて何かを知らせるタイプではなく、危険を察知しても、相手を煽らないように声を殺して様子を見る習性があります。
散歩の目安は1日60分を2回。
運動量が多く、運動不足になると攻撃的になってしまうことも。飼い主との触れ合いやチーム感を好むので、一緒にできる運動や遊びを取り入れるのがおすすめです。
チェコスロバキアン・ウルフドッグのかかりやすい病気は?
チェコスロバキアン・ウルフドッグは、オオカミの血筋が入っているため丈夫な犬種と言われています。
しかし、下記の病気には注意が必要です。
■チェコスロバキアン・ウルフドッグのかかりやすい病気
・股関節形成不全
・熱中症
・皮膚病
大型犬全般がかかりやすい股関節形成不全や、暑さに弱いため、熱中症や皮膚病などにも気をつけてあげましょう。
日本で飼育する場合は、梅雨時や夏場の温度調整に気を配る必要があります。
チェコスロバキアン・ウルフドッグを迎える方法!相場価格は73万円〜
チェコスロバキアン・ウルフドッグは日本では珍しい犬種です。そのため、海外から輸入するしか方法はありません。
海外での子犬販売価格を見てみると、ロンドンで1,500ポンド〜※1(約23万円〜)。アメリカで3,500ドル〜※2(約35万円〜)となっていました。
これに輸入代行の依頼料が50万円〜プラスされるので、最低でも73万円はかかるとみておきましょう。
今のところ日本のペットショップに出回ってはいませんが、2019年に、国内で初の交配にチャレンジしたブリーダーさんも出てきました。※3まだ子犬が生まれたという情報はありませんが、もしかしたら今後は日本国内で出会う機会が増えるかもしれませんね!
チェコスロバキアン・ウルフドッグと似ている犬種は?違いも解説
チェコスロバキアン・ウルフドッグは、サールロース・ウルフドッグやシベリアン・ハスキーによく似ています。
見分ける時のポイントや違いはなんでしょうか?詳しくみていきましょう!
サールロース・ウルフドッグ
チェコスロバキアン・ウルフドッグとサールロース・ウルフドッグの違いは、毛色や体の大きさが少し違う程度。
チェコスロバキアン・ウルフドッグの毛色がグレーのグラデーションのみなのに対し、サールロース・ウルフドッグにはブラウンが認められています。
また、チェコスロバキアン・ウルフドッグよりサールロース・ウルフドッグの方が体にボリュームがあり、肩甲骨の上の部分が少し盛り上がっているそう。
同じウルフドッグのため、2つの犬種に大きな違いはなく、プロ以外が見分けるのは難しいようです。
シベリアンハスキー
チェコスロバキアン・ウルフドッグとシベリアン・ハスキーの違いは、毛色と目の色です。
チェコスロバキアン・ウルフドッグの毛色がグレーのグラデーションのみなのに対し、シベリアン・ハスキーは、黒から白まで全ての色が認められています。また、個体によっては特徴的な模様が顔や体に入っていることも。
さらにチェコスロバキアン・ウルフドッグは、シベリアン・ハスキーのような、明るいブルーやオッドアイの目を持ちません。
SNSで見つけたチェコスロバキアン・ウルフドッグの写真を紹介!
凛々しく、カッコいい姿が特徴のチェコスロバキアン・ウルフドッグ。
こちらではSNSで見つけた魅力的な写真を紹介していきます!
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
まとめ
日本ではまだまだ珍しく、めったにお目にかかることはできないチェコスロバキアン・ウルフドッグ。
オオカミの特徴を残し、初心者には向かないと言われている犬種のため、飼育には事前準備と知識が必要になってくるでしょう。
しかし飼い主に従順で常に一緒にいることをが大好きな性格なので、もしお迎えすることができれば、大切な家族になるのは間違いなしですね!
※1:WOLFDOG OF LONDON
※2:NextDayPets
※3:MEISTERJP「チェコスロバキアンウルフドッグについて」
参照元:ジャパンケネルクラブ・American Kennel Club・デズモンド・モリス『デズモンド・モリスの犬種事典』・藤田りか子『増補改訂 最新 世界の犬種大図鑑: 原産国に受け継がれた犬種の姿形 430種』・奥田香代『いちばんよくわかる 犬種図鑑 日本と世界の350種』
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、INUNAVIが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
執筆者
「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら