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フワフワの被毛が特徴のフィニッシュ・ラップフンド(Finnish Lapphund)!
今まで日本で登録されたことはなく、その名前や存在を知る人も国内ではかなり少ないレアな犬種となっています。
遠く離れた北欧の地で愛されているフィニッシュ・ラップフンドとは、一体どんな犬種なのでしょうか?性格や飼い方、しつけの方法など詳しく解説していきます。
記事の終わりには、SNSで見つけたフィニッシュ・ラップフンドのかわいい写真も紹介していますので、存分に魅力を堪能してくださいね!
目次
フィニッシュ・ラップフンドは古くから遊牧民と暮らしていた犬種!歴史や基本情報
【フィニッシュ・ラップフンドの基本情報】
体高…オス:49cm、メス44cm(±3cm)
体重…15〜24kg
サイズ…中型犬相当
寿命…12〜15年
別名…フィニッシュ・ラップ・ドッグ / フィニッシュ・ラポニアン・ドッグ / スオメンラピンコイラ / ラピンコイラ
フィニッシュ・ラップフンドは、フィンランドでは年間登録数ベスト10に入っている国民的な犬種です。
起源は2000年以上前。『アナ雪2』のキャラ・クリストフのモデルにもなった、※1北欧の少数民族・サーミ人が連れていた犬が祖先と言われています。主に、サーミ人の家畜であるトナカイの警護や誘導、ソリを引く役割で活躍しました。
第二次世界大戦前に犬種としての確立を目指しましたが、犬ジステンパーの流行により、一度絶滅の危機に。
その後、犬種の保護プログラムが開始され、1967年にフィンランドのケネルクラブで公認。しかしその際は、ラポニアン・ハーダーと同じ犬種とされており、被毛の長短からなるバリエーションの一つでした。
1970年以降にスタンダードの改正が進められ、1975年、被毛の長い方をフィニッシュ・ラップフンドとして独立させ、犬種を確立。起源は古いですが、犬種として認められたのは最近こととなります。
フィニッシュ・ラップフンドの性格は友好的♪初心者向きのオールラウンド・ドッグ
フィニッシュ・ラップフンドは、誰にでも友好的で、飼い主にも忠実な性格をしています!
家庭犬・番犬・作業犬、どの役割でもこなすオールラウンド・ドッグと言われ、初心者でも飼いやすいのが特徴。
知的で勇気もあり、人の弱みにつけ込むようなズル賢い所もありません。
個体によっては警戒心が強く吠えることもありますが、元来落ち着いた気質を持つため、しつけをしっかり入れれば無駄吠えも抑えられるでしょう。
攻撃的でも臆病でもなく、他のワンちゃんとの交流も楽しんで行います。まさに、フレンドリーという言葉がぴったりの犬種ですね。
フィニッシュ・ラップフンドの被毛は?抜け毛は換毛期に多め
フィニッシュ・ラップフンドはダブルコートの被毛を持ちますが、その中でも比較的抜け毛の多くない犬種と言われています。
しかし、換毛期だけは抜け毛が増量!ブラッシングはその期間、毎日行う必要があります。換毛期以外では、週2〜3回くらいを目安にするといいでしょう。
被毛は、寒冷地生まれのため水や寒さを跳ね返す力と、熱を蓄える力に優れています。しかし、暑い時期に涼しさを保つ役割もあるため、丸刈りは推奨されていません。日本のような高温多湿地域での飼育については、ブリーダーに直接相談するのがいいでしょう。
匂いは比較的少なく、シャンプーはたまにでOK。
毛色に規定はなく、全てのカラーが許容されています。一番多く見られるのは黒地にブラウンのタンですが、ブラック・ブラウン・レッド・クリームなど多彩な毛色が見られます。
フィニッシュ・ラップフンドの育て方やしつけのポイント
フィニッシュ・ラップフンドは物覚えがよく、訓練しやすい犬種と言われています。
頭がよく飲み込みも早いため、しつけも難しくはありません。生後4ヶ月くらいまでは社会化に力を入れ、様々な場所や人に慣れさせてあげるといいでしょう。
散歩の目安は1日60分を2回。
かなり体力があり運動量を必要としますが、自分からは運動を始めないという性質も!飼い主が主導してボール遊びに誘ってあげたり、他のワンちゃんと一緒に遊べるようドッグランに連れていくのも◎です。
ただ、家族が大好きな犬種でもあるため、長い期間放っておくと問題行動を起こしてしまう可能性も。できるだけ一緒にいる時間を持ってあげるといいですね。
フィニッシュ・ラップフンドのかかりやすい病気は?
フィニッシュ・ラップフンドは健康な犬種ではありますが、いくつか注意の必要な病気もあります。
■フィニッシュ・ラップフンドのかかりやすい病気
・皮膚病
・股関節形成不全
・進行性網膜萎縮
ただし、しっかりとしたブリーダーであれば、股関節形成不全や進行性網膜萎縮は事前に検査を済ませています。
飼育後に注意すべきなのは、皮膚病や、長毛種に起こりやすい耳の感染症でしょう。定期的なチェックやお手入れを心がけてくださいね。
フィニッシュ・ラップフンドを迎える方法!相場価格は61万円〜
フィニッシュ・ラップフンドは、ジャパンケネルクラブにも未登録の珍しい犬種です。そのため、海外からの輸入しかお迎えの方法はありません。
子犬の相場価格は、海外サイトによると1000ドル〜2000ドル※2程度。日本円に換算すると、約11万〜23万円くらいとなっています。
さらに輸入代行料が50万円〜プラスされるので、最低でも61万円以上はかかるとみておきましょう。
まだまだ知名度も低いため、日本のブリーダーやペットショップでの取り扱いには期待できそうもありません。
フィニッシュ・ラップフンドと似ている犬種は?違いも解説
フィニッシュ・ラップフンドは、日本で見かける犬種ですと、キースホンドや柴犬に似ています。それぞれとの違いとはなんでしょうか?詳しくみていきましょう!
キースホンド
フィニッシュ・ラップフンドとキースホンドの違いは、被毛の色とマーキングです。
フィニッシュ・ラップフンドには全ての毛色が認められているのに対し、キースホンドはシルバーグレーやウルフグレーが基本。
またタンマークは、フィニッシュ・ラップフンドには許容されていますが、キースホンドには入りません。
柴犬
フィニッシュ・ラップフンドと柴犬の違いは、被毛の長さと体格です。
フィニッシュ・ラップフンドが長毛なのに対し、柴犬は短毛という違いが。
また、フィニッシュ・ラップフンドが44cm〜49cmと中型犬サイズなのに対し、柴犬は36.5cm〜39.5cmと小型犬サイズになっています。
SNSで見つけたフィニッシュ・ラップフンドの可愛い写真を紹介♡
最後に、SNSで見つけたフィニッシュ・ラップフンドの可愛い写真を紹介します!
この投稿をInstagramで見る
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まとめ
家族が大好きで友好的。初心者にも飼いやすいと言われるフィニッシュラップフンド。
日本では知る人も少ない犬種ではありますが、どこか親しみを感じる見た目から、いずれ輸入されて来ることがあるかもしれません。
フレンドリーなフィニッシュ・ラップフンドとの暮らしであれば、明るく賑やかな毎日となりそうですね♪
※1:ノルウェー大使館公式Twitter
※2:dogbreedslist「Finnish Lapphund」
参照元:ジャパンケネルクラブ・American Kennel Club・国際畜犬連盟・デズモンド・モリス『デズモンド・モリスの犬種事典』・藤田りか子『増補改訂 最新 世界の犬種大図鑑: 原産国に受け継がれた犬種の姿形 430種』・奥田香代『いちばんよくわかる 犬種図鑑 日本と世界の350種』
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執筆者
「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら