公開 2021.12.21 更新 2021.12.21
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コモンドールってどんな犬種?値段・性格・飼い方・かかりやすい病気・購入方法を解説

コモンドールってどんな犬種?値段・性格・飼い方・かかりやすい病気・購入方法を解説

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モップのような見た目がインパクト大のコモンドール(Komondor)!

日本での登録数は2頭のみという非常に珍しい犬種ですが、原産国のハンガリーでは2004年に国宝指定された愛され犬なんです。

そこで今回は、個性的な被毛を持つコモンドールの飼い方や性格、被毛のお手入れ方法などを詳しく解説していきます。

最後には、SNSで見つけたコモンドールの可愛くて面白い写真も紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね♪

コモンドールは外敵や寒さから身を守るためにモップ犬になった犬種!歴史や基本情報

コモンドール

【コモンドールの基本情報】
体高…オス:最低70cm、メス:最低65cm
体重…オス:50~60kg、メス:40~50kg
寿命…10〜12歳
用途…羊の護畜・誘導
別名…コモンドル / ハンガリアン・シープドッグ

コモンドールはハンガリー出身の犬種で、主に羊を守ることを専門としてきました。

起源や、いつからいるか?については詳しく分かっていません。一説によれば、中央アジア地域にいたクマン人(マジャール人)という遊牧民と、一緒に暮らしていた犬が祖先ではないか?と言われています。

そのため、名前の由来は「クマン人の犬=koman-dor」という意味が語源のようです。

西へ西へと移動する中で、その土地にいた牧羊犬たちとの交雑を重ね、15世紀ごろに現在の姿を確立。1544年の書物には、すでに「コモンドール」という名前が登場しています。

なぜ縄状の被毛になったのか?については諸説あり、外敵の攻撃から身を守るために分厚くなったという説や、山岳地帯の過酷な気候に対応するためという説。そして羊の群れに溶け込めるよう「ラッカ羊」に似せて作られたという説があります。

体はしっかりとした逞しさがあり、横から見ると体高より体長の方が長い長方形タイプ。体重が40kgを超えているため、超大型犬に分類されています。

コモンドールの性格はユーモラスな頑固者!お仕事を頑張る番犬タイプ

コモンドール

コモンドールの性格は、ちょっぴり頑固で縄張り意識の強い番犬タイプ

自信家でもあるため、一筋縄ではいきません。「この場所は自分が守っているんだ!」という意識が強く、心は常に臨戦態勢。

役割を与えられることを好み、自立心も強いのでご機嫌取りをするようなタイプではありませんが、ユーモラスで知的。

優しく頼りがいもあるので、子供の良い遊び相手になるでしょう。ただし、大人の目の届かない所で、見知らぬ子供と2人きりにするのはおすすめできません。

都会よりも郊外に向いているタイプで、日中よりも夜に動き回ることが多い犬種です。

コモンドールの被毛は?抜け毛は落ちないけど手入れが大変で臭くなりがち!

コモンドールの被毛

特徴的な縄状の被毛が、コモンドールのスタンダード。

ウェーブがかったオーバーコートと羊毛のようなアンダーコートを持ち、子犬の頃は縄状ではありませんが、2歳〜5歳にかけて完成形に近づいていきます。

ブラシが通らないのでブラッシングの必要はありませんが、抜け毛は下に落ちず毛束に絡まってしまいます。時々1本1本手でほぐしてあげましょう。手入れを怠ると、毛束がフェルト状の毛玉になってしまいます

シャンプーにも時間がかかり、1本1本丁寧に洗う必要があります。もちろんタオルドライも1本ずつ!水を含むと乾くまでに時間がかかり、完全に乾燥するまで丸1日〜2日かかると言われています。

基本的には毛刈りをしないので通気性が悪く、匂いもこもりがち。臭くなりやすいので気をつけてくださいね!

日本で飼育する場合は、まず対応しているトリミングのお店があるかを確認し、夏にはライオンカットや丸刈りで通気性をアップしてあげるのが良さそうです。

被毛のカラーはアイボリーのみ。他の毛色は認められていません。

コモンドールの育て方やしつけのポイント

コモンドール

コモンドールは独立心が強いので、初心者にはしつけが難しいと言われています。

飼い主がしっかりとしたリーダーシップを持ち、メリハリのあるコミュニケーションを取らないと、なかなか主人と認めてもらえません。

頭がよく飼い主に忠実なので、しつけがしっかりと入れば頼もしい相棒となりそうです。しかし護畜犬の特性を持っているため攻撃力が高く、管理が行き届いていないと外部の人に大怪我を負わせてしまう可能性も。

散歩の目安は1日60分を2回。

運動量が必要なので、運動不足はストレスの原因となってしまいます。普段の散歩に加えてドッグランや広い場所で自由に遊ばせてあげるといいでしょう!ただし、被毛が乾きにくいので、水辺での遊びは向いていません。

無駄吠えは少ないですが、声質は高く、遠くまでよく通ります。密集した地域での飼育ではトラブルの原因となることもあるので、不必要に吠えないようしつけが大切ですね。

コモンドールのかかりやすい病気は?

コモンドール

コモンドールは、その独特な被毛によって起こる病気に注意が必要な犬種です。

■コモンドールのかかりやすい病気
・外耳炎
・眼疾患
・股関節形成不全

全身を覆う縄状の被毛によって耳が蒸れて外耳炎になったり、長い毛が目に入り眼疾患を引き起こす可能性があります。定期的に耳のお掃除や換気、被毛のケアを心がけてあげましょう。

そして、コモンドールはがっちりと力強い体格をしているため、比較的体重が重め。股関節形成不全にもかかりやすいと言われています。

また、日本で飼う場合には高温多湿による皮膚病や皮膚炎にも注意が必要ですね。原産国ハンガリーの夏の平均気温は22℃程度。梅雨〜夏は室内の温度を調整するなど、コモンドールの過ごしやすい空間を作るよう心がけてください。

コモンドールを迎える方法は?相場価格は56万円〜

コモンドール

コモンドールは日本では珍しい犬種のため、今のところ海外から輸入するしかお迎えの方法はありません

いずれ人気が高まれば国内での子犬販売が始まり、犬舎やペットショップでの取り扱いが出てくるかもしれません。しかし、すぐには難しいでしょう。里親募集にも期待はできません。

海外での販売料金を確認すると、だいたい600ドル〜1700ドル程度。※1日本円に換算すると、約68,000円〜193,000円くらいが相場となっています。

これにプラスして輸入代行料金が50万円〜。最低でも56万円以上はかかるとみておくといいでしょう。

コモンドールと似てる犬種は?違いも解説

コモンドールは、同じくモップ犬であるベルガマスコ・シェパード・ドッグやプーリー、長毛の大型犬オールド・イングリッシュ・シープドッグなどと似ています。

それぞれとの違いは何でしょうか?詳しく見ていきましょう!

ベルガマスコ・シェパード・ドッグ

ベルガマスコ

コモンドールとベルガマスコは、被毛の束の形と被毛のカラーが違います

コモンドールの被毛がドレッドのような棒状なのに対し、ベルガマスコの被毛の束は、平べったく・太くなっていくと言う特徴が。

また、コモンドールの被毛のカラーはアイボリーしか認められていませんが、ベルガマスコにはグレーとブラックの単色や、フォーンなどの混色も許容されています。

プーリー

プーリー

コモンドールとプーリーは、体の大きさと被毛のカラーが違います

コモンドールは超大型犬で体高は65cm〜70cmなのに対し、プーリーは中型犬で体高は36cm〜45cm。約30cmもプーリーの方が小さいと分かります。

また、コモンドールの被毛のカラーはアイボリーしか認められていませんが、プーリーはブラック、グレー、クリーム、ホワイトなど複数の毛色が認められています。

オールド・イングリッシュ・シープドッグ

オールド・イングリッシュ・シープドッグ

コモンドールとオールド・イングリッシュ・シープドッグは、被毛の形状とカラーが違います

コモンドールの被毛は伸びると縄状の束になりますが、オールド・イングリッシュ・シープドッグは、毛が伸びても束のように絡まることはありません。

被毛のカラーはコモンドールがアイボリーのみで、オールド・イングリッシュ・シープドッグは、グレー、グリズル、ブリーとホワイトの組み合わせになっています。

SNSで見つけたコモンドールのかわいい♡映画みたいな写真を紹介!

ユーモラスな被毛が魅力的なコモンドール!

こちらでは、SNSで見つけた赤ちゃん時代のかわいいコモンドールから、まるで映画のような写真まで紹介していきます。

 
 
 
 
 
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まとめ

今回は、珍しい犬種のコモンドールにクローズアップしてお届けしました。

まるでキャラクターやぬいぐるみのような風貌。思わず「でかい!」と言いたくなるサイズ感など、心惹かれるポイントが満載でしたね!

被毛の手入れやシャンプーなど大変なことも多く、デメリットと感じる人もいるかもしれません。しかし大切な愛犬のために手をかけたいという人には、コモンドールはぴったりの犬種ではないでしょうか。

珍しい犬種ではありますが、いつか日本で出会えることを楽しみにしていましょう♪

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※1:Puppyfind.com
参照元:ジャパンケネルクラブ・American Kennel Club・デズモンド・モリス『デズモンド・モリスの犬種事典』・藤田りか子『増補改訂 最新 世界の犬種大図鑑: 原産国に受け継がれた犬種の姿形 430種』・奥田香代『いちばんよくわかる 犬種図鑑 日本と世界の350種』

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執筆者

INUNAVI(いぬなび)

「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら

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