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まるでぬいぐるみのようなモコモコした見た目が特徴のスパニッシュ・ウォーター・ドッグ。
日本での登録は、今までたった2頭のみ!とかなりレアな犬種ですが、その温和な性格や遺伝性疾患の少なさから、原産国スペインでは家庭犬として人気を集めています。
いずれ日本での普及が広がるかも知れないスパニッシュ・ウォーター・ドッグ。今回はSNSで見つけたかわいい写真も交えつつ、詳しく紹介したいと思います!
目次
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは水が大得意な犬種!歴史や基本情報
【スパニッシュ・ウォーター・ドッグの基本情報】
・体高
…オス:約44〜50cm
…メス:約40〜46cm
・体重
…オス:18〜22kg
…メス:14〜18kg
・サイズ…中型犬相当
・寿命…約10〜14歳
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは、その名前の通り水が得意な犬種で、なんと水中3メートルまで潜れるんだとか!
原産国であるスペインのアンダルシア地方で牧羊犬や回収犬として今でも活躍し、山間部にも耐えられる強い足腰で、救助犬や探知犬としても働くお仕事大好きなワンちゃんです。
とくに水中作業に向いていることから漁師に重宝されており、網を張ったり水中の獲物を回収したりと大活躍!賢く働き者なので、どんな仕事でもこなすマルチなタイプと言えるでしょう。
一説ではバルビーやプードル、プーリーやコモンドールといった犬種と関わりがあると言われていますが、1000年以上も前からいたにも関わらず犬種に登録されたのが1999年と比較的若いため、起源についてはハッキリと分かっていません。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの性格は温和で愛情たっぷり!
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは温和で忠実、そして家族に愛情たっぷりの性格が原産国でも愛されています!
お仕事犬として活躍してきたことからバツグンの理解力を持ち、社会性や協調性があるのも特徴。
しかし警戒心がしっかりとあるため、見知らぬ人が許容範囲を超えて近づくと吠え立てることもあります。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの被毛は?抜け毛の量は少なめ!
スパニッシュ・ウォーター・ドッグはなんと言ってもそのモコモコとした被毛が特徴です。
油をしっかりと含んだ巻毛のため、プードルのようなフワフワとした手触りとは異なりますが、おかげで水が乾きやすく、水中での活動や遊びに最適となっています。
基本的にブラッシングをしてはいけないと言われていますが、脇や耳の後ろなど、絡まりやすい部分は指でほぐしてあげるといいでしょう。
抜け毛がほとんどないため定期的なトリミングは必要ありません。しかし被毛が伸びてくると縄状の束になり手入れが大変になることから、2〜3年に1度丸刈りにする風習があります。
トリミングサロンでは丸刈りをしてもらえない場合もあるので、事前にバリカンなどを使って自力で丸刈りにする方法を検討してください。
被毛の色は単色だとホワイト、ブラック、チェスナット。バイカラーにはホワイト・アンド・ブラックかホワイト・アンド・ブラウンが認められています。トライカラー、ブラック・アンド・タン、ヘーゼル・アンド・タンは許容されません。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの育て方やしつけのポイント
人の役に立ちたい、お仕事や訓練されるのが大好きという性格なので、頭を使うしつけや運動が向いています。
やることがないとイタズラをしたり、欲求不満で無駄吠えが増えたりしますので、日々しっかりとした運動を心がけてくださいね。
散歩の目安は1日30分以上を2回。
山間部で活躍した犬種なので、平坦な道ばかりだと運動不足になってしまいます。できれば起伏のあるドッグランやアジリティに連れて行ってあげましょう。
賢く飲み込みも早いので、比較的しつけはしやすいです。しかし飼い主がリーダーとしてはっきりとルールと示すことが大切なので、ブレずに一貫した態度でしつけるよう心がけてください。
また、水に入るのが大好きなので、水のない場所での飼育が続くとストレスを感じてしまうことも。できれば定期的に水に関わる遊びを取り入れましょう。
湿気の少ない土地で生まれた犬種なので、日本のように湿度の高い地域で飼育する場合は、温度管理をしっかり行う必要があります。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグのかかりやすい病気は?
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは、遺伝的疾患の少ない犬種と言われています。
しかしいくつかの病気には注意が必要なので、下記を参照してください。
■スパニッシュ・ウォーター・ドッグのかかりやすい病気
・皮膚炎
・眼疾患
・外耳炎
・股関節疾患
責任ある海外ブリーダーの間では、股関節形成不全や目の異常など、健康状態について事前に検査するところも増えているそうです。
飼育中は定期的な耳の感染症チェックや歯磨きをお忘れなく!
スパニッシュ・ウォーター・ドッグを迎える方法!相場価格は50万円〜
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは日本では珍しい犬種のため、今のところ海外から輸入するしか方法はありません。
いずれはペットショップや国内ブリーダーからのお迎えできる可能性はありますが、すぐには難しいでしょう。
スペインでのブリーダー価格を見てみると、だいたい150〜850ユーロ。日本円に換算すると、約19,000〜110,000円くらいが相場です。※1
これにプラスして、輸入代行に依頼すると50万円〜の費用がかかってくるため、最低でも50万円以上かかるとみておきましょう。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグと似ている犬種は?違いも解説
スパニッシュ・ウォーター・ドッグと同じく、水辺に強い犬種などは似たようなクルクルとした被毛を持っています。
バルビーやポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ、スタンダード・プードルとの違いをみていきましょう。
バルビー(フレンチ・ウォーター・ドッグ)
スパニッシュ・ウォーター・ドッグとバルビーの違いはその体格と巻毛の強さです。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの体高は約40〜50cmと中型犬サイズなのに対し、バルビーは約 50〜60cmの大型犬サイズ。
大体10cm前後の違いがあると分かりますね。
また、クルクルとしたむく毛はスパニッシュ・ウォーター・ドッグの方がクセが強く、伸ばしていくと縄状の束になります。対してバルビーの被毛は伸ばしても束にはならないという違いがあります。
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
スパニッシュ・ウォーター・ドッグとポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの違いは、その被毛にあります。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグがモコモコのむく毛1種類なのに対し、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの被毛はカーリーとウェーブの2種類。
ウェーブの被毛を持つ場合には、ライオンクリップという下半身だけ刈り込んだトリミングを行います。
被毛の巻き具合はスパニッシュ・ウォーター・ドッグの方がクセが強く、伸ばしていくと縄状の束になります。対してポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの被毛は伸ばしても束にはならないという違いがあります。
スタンダード・プードル
スパニッシュ・ウォーター・ドッグとスタンダード・プードルの違いは、体長と被毛です。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは体高にくらべ体長が若干長いのに対し、スタンダードプードルは体長と体高がほぼ同じスクエア型。
カラーもスパニッシュ・ウォーター・ドッグにはバイカラーが認められていますが、スタンダード・プードルは単色しか認められていません。
さらにスパニッシュ・ウォーター・ドッグの被毛には油分が含まれているため、プードルのフワフワとした手触りとは異なっています。
SNSで見つけたかわいいスパニッシュ・ウォーター・ドッグの写真を紹介!
まるでぬいぐるみのようなモコモコ具合が特徴のスパニッシュ・ウォーター・ドッグ。
こちらではSNSで見つけたかわいい写真を紹介します♪
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まとめ
日本ではほとんど見かけないかなりレアな犬種のため、まだまだ知らない人も多いスパニッシュ・ウォーター・ドッグ。
飼い主の役に立ちたいという勤勉な姿や愛情深い性格から、いずれ日本にもブリーダーが登場するかもしれません。
賢く友好的なスパニッシュ・ウォーター・ドッグは、きっとステキなパートナーになるでしょう♪
※1:milanuncios
参照元:ジャパンケネルクラブ・American Kennel Club・デズモンド・モリス『デズモンド・モリスの犬種事典』・藤田りか子『増補改訂 最新 世界の犬種大図鑑: 原産国に受け継がれた犬種の姿形 430種』・奥田香代『いちばんよくわかる 犬種図鑑 日本と世界の350種』
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執筆者
- 編集部
- INUNAVI(いぬなび)
「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら