公開 2023.08.30 更新 2023.08.31
ペット火葬を無料でするメリットとデメリット|費用を抑えて火葬する方法は?

ペット火葬を無料でするメリットとデメリット|費用を抑えて火葬する方法は?

ペット火葬を無料でする場合、自治体やNPO団体などを利用する方法がありますが、必ずしも料金が安いというメリットだけではありません。

メリット以上にデメリットが多く、供養とは程遠いものになってしまうことがほとんどです。

今回は、ペット火葬を無料でするメリットとデメリットや、費用を抑えて火葬する方法についてご紹介します。

ペット火葬を無料でしたいと考えている飼い主さんは、どんな方法がペットのためにも自分のためにも合っているか、もう一度考えてみましょう。

ペットライター たかだ なつき

執筆者

ペットライター
たかだ なつき
JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士

17歳のチワックスと1歳のチワックス、0歳のポメチワと暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。

【保有資格:ペットフーディスト / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / JKC愛犬飼育管理士

ペット火葬を無料でしてくれる葬儀業者は?一部の自治体と一ヵ所のペット霊園のみ

墓地にたむけられた白い花束

結論から言ってしまうと、ペット火葬を無料でできるのは、ごくごく一部の自治体と、とあるNPO団体が運営するペット霊園だけです。

また、飼い主不明の犬・猫のご遺体は無料で自治体が収集してくれますが、通常のペットの場合は1体500円~3,000円程度の料金(※自治体により異なる)がかかります。

ペット火葬を無料でしたいと考えている飼い主さんは、住んでいる自治体のHPで料金を確認してみましょう。

とは言え、無料でしてもらうにはデメリットもあります。次章では、ペット火葬を無料でするメリットとデメリットをご紹介します。

ペット火葬を無料でするメリットとデメリット

「只より高い物はない(ただよりたかいものはない)」ということわざもあるように、ペット火葬を無料でするにはそれ以上の対価を支払う可能性があります。

ここでは、ペット火葬を無料、もしくは料金の安い自治体にお願いする場合のメリットとデメリットをご紹介します。

どこにお願いするのが一番いいのか考える判断材料にしてください。

ペット火葬を無料でするメリット

■メリット
・その時の費用が抑えられる
・場合によってはご遺体を引き取りに来てもらえる

ペット火葬を無料でするメリットは、やはり費用が抑えられるということでしょう。

無料としているペット霊園や自治体によってはご遺体を引き取りに来てくれるため、葬儀場に運ぶ手段がない飼い主さんでは助かりますね。

ペット火葬を無料でするデメリット

■デメリット
・引き取りにお金がかかる場合もある
・燃えるゴミとして焼却処分されることがほとんど
・ご遺骨が返らない
・立会いができないことがほとんど
・葬儀ではなく廃棄物の処分と認識させられる
・供養は望めない

ペット火葬を無料でするデメリットは、燃えるゴミとして焼却処分されてしまうことや、ご遺体の引き取りに葬儀ができるくらいのお金がかかる場合があることでしょう。

多くの自治体はご遺体を燃えるゴミ(廃棄物)として扱うため、葬儀ではなく廃棄物を処分したという感覚になることは間違いありません。もちろん、廃棄物扱いなのでご遺骨やご遺灰を返してもらうこともできず、何の供養もできません。

また、一部の自治体では、焼却処分ではなくきちんと火葬してくれるところもありますが、民間の葬儀業者のような手厚い供養を望むことは難しいでしょう。

ペット火葬の特徴と費用

火葬を無料ですることはほぼほぼできませんが、自治体や無料で火葬してくれるペット霊園、民間の葬儀業者ではどのような違いがあるのか、特徴と費用を比較しやすいようにまとめてみました。

 火葬の方法返骨料金相場特徴
自治体・廃棄物として焼却処分
・ほかのペットと合同火葬
(一部の自治体のみ)
 
500~
3,000円
・料金が安い
・引き取りに来てくれる場合もある
無料火葬の
ペット霊園
・ほかのペットと合同火葬
 
8,000~
35,000円
・料金が安い
・有料サービスが多い
・希望すれば引き取りに来てくれる(有料)
寺院・ペット霊園・合同火葬
・一任個別火葬
・立会い個別火葬
※合同火葬
は不可

 
20,000~
62,000円
・料金は高め
・数年分の法要や納骨料が含まれていることが多い
・手厚い供養が期待できる
・納骨堂や供養塔が併設されている
・訪問火葬をしてくれるペット霊園もある
ペット葬儀会社・合同火葬
・一任個別火葬
・立会い個別火葬
※合同火葬
は不可
8,500~
79,750円
・料金やプランを選べる
・カスタマイズしやすい
・納骨堂や霊安室などが併設されている場合もある
・訪問火葬をしてくれる葬儀会社もある
移動火葬・
訪問火葬
・一任個別火葬
・立会い個別火葬
 
15,000~
100,000円
・料金の幅が広い
・自宅に訪問してくれる
・火葬は自宅の周辺で行う
・怪しい業者もいるので注意

※ペットの体重が5kgの場合の料金

ここでは、自治体以外の各ペット火葬について詳しく解説ます。

ペット火葬無料と謳っているペット霊園は注意

ポメラニアン

HPなどにはペット火葬無料と大々的に出ていますが、ほとんどが実質無料で行うことはできないため注意してください。

引き取り料や合同供養塔への散骨、体重別料金などがかかり、実際には一番安くても8,000円、高い場合は35,000円以上かかります。

基本、無料としているのは合同火葬だけなので、ほかのペットと一緒に火葬され、そのまま合同供養塔に納められます。

ペット霊園・寺院

寺院やペット霊園で火葬をお願いする場合、基本的にはその場に出向いて葬儀を行ってからの火葬となります。ペット霊園によっては訪問火葬を行ってくれることもあるため、比較的安心して利用しやすいでしょう。

火葬の方法は主に以下の3つになります。

■寺院やペット霊園の火葬の方法

  • 合同火葬
    …ほかのペットと一緒に火葬され、そのまま供養塔などに合祀される
  • 一任個別火葬
    …寺院や霊園のスタッフにお骨上げまですべてお任せする。後日に返骨されることが多い
  • 立会い個別火葬
    …飼い主が立ち会って葬儀を行い、火葬後のお骨上げなども行う。その日に返骨される

寺院やペット霊園で火葬を大なう際は、合同や個別で読経やセレモニーを行ってくれます。

寺院やペット霊園での葬儀はペット葬儀会社に比べて価格は若干高めな傾向にありますが、2年分の納骨料が含まれていたり、三回忌までの法要が含まれていたりと、手厚い供養が望めます。

ペット葬儀会社

ペット葬儀会社は、葬儀場を構えていることがほとんどで、基本的にはその場に出向いて葬儀を行ってからの火葬となります。もちろんこちらも訪問火葬を行っている葬儀会社もあり、訪問の場合もプランが選べるので葬儀場同様の供養をすることも可能です。

■ペット葬儀会社の火葬の方法

  • 合同火葬
    …ほかのペットと一緒に火葬され、そのまま供養塔などに合祀される
  • 一任個別火葬
    …葬儀会社のスタッフにお骨上げまですべてお任せする。後日に返骨されることが多い
  • 立会い個別火葬
    …飼い主が立ち会って葬儀を行い、火葬後のお骨上げなども行う。その日に返骨される

ペット葬儀会社では、人間の葬儀同様にさまざまなオプションが用意されていることが多いため、予算や内容など希望通りの葬儀をすることができます。

定期的にお坊さんを招き、合同で法要を行うペット葬儀者もあり、しっかりと供養してあげたい場合はそういった葬儀会社を選ぶのがおすすめです。

移動火葬車(訪問火葬業者)

移動火葬車は、自宅まで訪問してくれて火葬を行うことが可能ですが、一部の訪問火葬業者は追加料金を過剰に請求したり、預かったご遺体を山中に不法投棄するなど利用者とのトラブルも実際にあるため、慎重に検討する必要があります

できれば口コミをチェックしたり、周りで訪問火葬を利用したことのある人に紹介してもらうなどしたほうが安心です。

■ペット葬儀会社の火葬の方法

  • 一任個別火葬
    …業者にお骨上げまですべてお任せする。希望すれば後日に返骨となることもある
  • 立会い個別火葬
    …飼い主が立ち会い火葬後のお骨上げなども行う。その日に返骨される

火葬だけで葬儀らしい葬儀をしてもらえなかった、返骨してもらえなかったという口コミなども多いですが、移動火葬車の業者によってはオプションで自宅室内でのセレモニーを行ってくれたり、お骨上げまでしっかりさせてもらえるなど、業者によって大きな違いが見られます。

自宅まで訪問してくれるのは助かりますが、数ヵ所を比較しながらしっかりと吟味して納得のいく供養ができる業者を選ぶようにしてください。

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ペット火葬の費用を抑える方法は?合同葬儀を選択する

ペット火葬を実質無料で行うことは不可能です。自治体でも葬儀業者でも、依頼する以上何かしら費用が発生します。ペットをゴミとして処分するなら自治体に引き取ってもらう方法が一番費用はかかりませんが、命を預かった以上、最後の最後まで責任を持ちきちんと供養してあげるのは飼い主の義務と言えるでしょう。

できるだけペット火葬の費用を抑えたいという飼い主さんのために、ペット火葬の費用を抑える方法をご紹介します。

返骨を【希望しない】場合|合同火葬にする

橋から見える虹の様子

合同火葬はほかのペットと一緒に火葬され、そのまま一緒に供養塔などに合祀されるため、料金も安いです。

ただし、遺骨の区別ができないので返骨はありません。

■合同火葬のメリットとデメリット

メリット
・費用が抑えられる
・ほかのペットと一緒で寂しくない
・永続的な管理や供養をしてもらえる

デメリット
・返骨できない
・立会えないことが多い

実際に私の知人数名はペットの合同火葬を行いましたが、しばらくたってから手元供養にしたいと気持ちが変わり、とても後悔していました。もちろん、ほかのペットと一緒で寂しくないからと安心している知人もいるので、どちらがいいのかは飼い主さんによって違うでしょう。

ペット火葬は費用がかかることですが、慎重に検討してくださいね。

返骨を【希望する】場合|一任個別火葬を選択する

砂浜に残る犬の足跡

一任個別火葬は、1匹1匹個別に火葬され、お骨上げまですべてスタッフにお任せする火葬方法です。

立会い個別火葬よりも料金が安めな傾向にあり、返骨もしてもらえるので、ご遺骨の返骨を希望する場合は一任個別火葬を選択するという方法もあります。

■一任個別火葬のメリットとデメリット

メリット
・立会い個別火葬より費用が抑えられる
・個別に火葬してもらえる
・返骨が可能な場合が多い

デメリット
・立会いできない
・その場や当日中の返骨は難しい
・本当に自分のペットの遺骨なのか判断しにくい

一任個別火葬は、基本的にご遺体を預ける形となり、火葬を待つペットが多ければ数日待つこともあります。

もちろん、葬儀会社によってはその日のうちに火葬して返骨してくれる場合もありますが、返骨まで2~3日かかると考えておいたほうがいいでしょう。

また、絶対にあってはいけないことですが、立会いができない以上、返骨されたものが本当に自分のペットのご遺骨かの判断が難しいという点は否定できません。

信頼できる業者かどうかの見極めが必要です。

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ペット火葬によくあるQ&A

Q&A

ここでは、ペット火葬によくある疑問をご紹介します。

よくあるQ&A

    ペットの火葬費用はどうやって決まる?

    A.ペット火葬の費用は、ペットの大きさや体重で決まります。

    火葬するときには、ご遺骨を残すために火力の調整が必要なほか、体が大きい・体重が重いほど火葬にかかる時間も長くなります。

    そうしたことから大きさや体重で費用が異なるため、葬儀会社のHPなどにはペットの種類ごとに体重で分け、それぞれ料金を明記しているのでチェックしてみましょう。

    ペットを自分で火葬することはできる?

    A.自分でペットの火葬をすることは、法律で禁止されているのでできません。

    残念ながら、日本の法律ではペットは「物」の扱いになり、ご遺体は「廃棄物」とされてしまいます。そのため、自分でペットの火葬をすると「廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第四章 第十六条」に違反することになり、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金という思い罰則が科せられるため絶対にやめましょう。

    また、仮にこの法律がなかったとしても、ペットのご遺体を自分で火葬するのは、火力が足りずにまず無理です。火葬中は黒い煙や悪臭が立ち込めるため、ご近所トラブルや通報されるということにもなりかねません。

    ※参考:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律

    ペット火葬のお金がないときはどうしたらいい?

    A.お金の工面が難しい場合は自治体を利用するしかありませんが、最近ではクレジットカード払いや電子マネー払いが可能な葬儀会社も増えているので探してみましょう。

    そのときのお金や費用だけで考えてしまうと、あとあと後悔することにもなりかねません。

    ペットが亡くなるのは突然で誰にも予測はできないため、予め備えておくことが大切です。

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    まとめ

    虹をバックに座っている犬

    ペット火葬を無料でできると謳っているペット霊園や無料で行っている一部の自治体はありますが、とてもおすすめできるものではありません。

    ■ペット火葬を無料もしくは自治体ですることのおさらい
    ・費用が安い
    ・引き取りにお金がかかる場合もある
    ・燃えるゴミとして焼却処分されることがほとんど
    ・ご遺骨が返らない
    ・立会いができないことがほとんど
    ・葬儀ではなく廃棄物の処分と認識させられる
    ・供養は望めない

    飼い主さんによって考えは異なり、自治体を利用することが必ずしもダメなことではありませんが、これまでずっと一緒にいてくれた大切なペットに感謝と敬意を示すためにも、最低限の葬儀は行ってあげてくださいね。

    ペットライター たかだ なつき

    執筆者

    ペットライター
    たかだ なつき
    JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士

    17歳のチワックスと1歳のチワックス、0歳のポメチワと暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。

    【保有資格:ペットフーディスト / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / JKC愛犬飼育管理士

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