サモエドの子犬を見てはいけない理由は?
サモエドの子犬を見てはいけないとされる理由は、ズバリ「可愛すぎて後先考えずに連れて帰りたくなる」から!
サモエドの子犬はとても愛らしく、見た人の心を掴んで離しません。
そのため、まったくわんちゃんをお迎えする予定ではなかった人や、わんちゃん好きでない人の心まで動かしてしまうので、見てはいけないと言われているのです。
そもそも、なぜサモエドの子犬を見てはいけないと言われるようになったのかを調べてみると、Twitterでは2011年5月に初めて投稿がありました。
その時期は、ちょうど映画『犬飼いさんちの犬』の特別メイキング動画が公開され、登場するサモエドの特別映像が配信されていた頃です。その動画を見た人たちが、「可愛すぎて見てはいけない」と言ったことがきっかけとなったと推測されます。
Twitterでは、たびたび「サモエド 子犬 見てはいけない」というワードが話題になることから検索する人が多く関連ワードに出てくるため、気になって見てしまう人が多いのですね。
【閲覧注意】絶対に見てはいけないサモエドの子犬画像大集合!
見てはいけないサモエドの子犬ですが、そうは言われても見たい!
そこでいぬなび編集部では、実際のサモエドの飼い主さんたちにご協力いただき、可愛すぎる子犬のお姿を拝ませていただきました。
※画像はすべて許可を得た上で掲載しております。無断転用は禁止です。
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サモエドの特徴やかかる費用を知っておこう
かわいいサモエドの子犬たちを見て、ますますサモエドに魅了されてしまったのではないでしょうか。
サモエドをお迎えしてみたいと思うのは当然のことですが、飼い主になるということは1つの命を預かるという重大な責任があります。
そこで、子犬のお迎えを決める前にサモエドの特徴やかかる費用について知っておきましょう。
サモエドの基本情報
サモエドは、もっふもふの被毛で大きく見られがちですが、大型犬の中でも比較的小さめな犬種です。
温厚な性格で愛情深く友好的なことから飼いやすいですが、人のそばにいたい欲求が強いため屋外飼育には向いていません。
■サモエドの基本情報
分類 |
大型犬 |
成犬時の体高 |
オス:54~60cm メス:50~56cm |
成犬時の平均体重 |
約16~30kg |
平均寿命 |
13.8歳(※1) |
被毛の種類 |
ダブルコート |
毛色の種類 |
・ピュア・ホワイト ・クリーム ・ホワイト・ビスケット |
性格 |
友好的、社交的、温和、甘えん坊、寂しがりや、遊び好き、頑固な一面もある、狩猟本能がほとんどない |
原産地 |
ロシア北部及びシベリア |
用途 |
スレッジ・ドッグ及びコンパニオン・ドッグ |
歴史 |
ロシア北部及びシベリアのサモエド族に由来して『サモエド』の名称に。猟犬、橇犬、暖房代わりなど、さまざまな用途で用いられていた。 1889年に動物学者が子犬をイギリスに連れ帰り、その後幾頭かの犬をシベリアから輸入し、こうしてもたらされた犬がサモエドの基礎となる。 最初のスタンダードは1909年にイギリスで作成され、白色で統一されるようになった。原始的な犬でスピッツ系 |
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【特徴①】白く美しい被毛のお手入れは必須
サモエドの特徴の1つである真っ白でふわふわな被毛はとても美しいですが、ダブルコートなので換毛期になればごっそりと毛が抜けるほか、毎日のブラッシングや月に1回程度の定期的なシャンプーは必須です。
お手入れを怠ると毛玉ができるだけでなく、皮膚トラブルの原因にもなります。
【特徴②】天使の笑顔とも称されるサモエドスマイル
サモエドのもう1つの特徴は、『サモエドスマイル』と呼ばれるいつでも微笑んでいるように見える顔立ちです。
優しい目元とキュッと上がった口角、丸くカーブしている口元が、最高の笑顔を演出してくれています。
サモエドスマイルは天使の笑顔とも称され、見る人の心も幸せな気分にしてくれるのです。
サモエドがかかりやすい病気
サモエドは比較的丈夫な犬種と言われていますが、絶対に病気にならない生きものは存在しません。どんな病気もかかるリスクはありますが、特に注意したい病気をまとめてみました。
股関節形成不全
遺伝や成長期の骨の発育がうまくいかないときに見られる、関節に炎症が起こる痛みを伴う病気です。子犬から成犬の成長過程で起き、サモエドを含め大型犬に多く見られます。
皮膚炎
高温多湿という日本の気候は毛が蒸れやすく、細菌や真菌などが繁殖して皮膚炎を起こしやすくなります。
熱中症
熱中症は命にかかわることもある怖い病気です。
サモエドは極寒の地で生活していたことから、暑さが苦手な上に毛量が多いという特徴があります。
毛が密になっているので熱がこもりやすく、熱中症になりやすいため温度管理や水分補給など、十分に注意してあげなければいけません。
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胃捻転
拡張した胃がねじれてしまう病気で、急激に悪化して命にかかわることもあります。
食後の激しい運動やドカ食い、ストレスなど、その原因はさまざまで、中型犬や大型犬に多く見られます。
サモエドは食欲旺盛でドカ食いしてしまうことも珍しくないため、特に注意が必要です。
サモエドにかかる費用
サモエドにかかる費用はどれくらいなのか、お迎えの価格相場や1年間にかかる費用を見ていきましょう。
サモエドの価格相場
サモエドはペットショップやブリーダーから購入することができます。
この数年、全体的に子犬の価格が高騰しており、2023年4月現在のサモエドの価格相場は50~72万円(税込)となっています。(※2、3、4)
お迎えする際にはこの費用のほか、ケージやドッグフードなどさまざまなものを準備する必要があり、お迎えアイテムをそろえるだけでも10万円程度の費用がかかることを忘れてはいけません。
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サモエドの1年間にかかる費用
わんちゃんの飼育にかかる年間費用は、全犬種の平均で約34万円というデータもあります。(※5)
これは小型犬や大型犬をひとまとめにした平均となるため、場合によってはそれ以上かかることも想定しておかなければいけないでしょう。
更に、予防接種代とフィラリア予防薬代で毎年4万円前後は必要です。
また、突然の病気やケガはどんなわんちゃんにも起こり得ることで、備えとしてペット保険の加入も検討するとすれば、保険料が年間で3万円~と考えると、40万円程度はかかるという計算になります。
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サモエドをお迎えする際に注意すること
サモエドは比較的飼いやすい大型犬ですが、お迎えは慎重に行いましょう。
ここでは、お迎えする際に注意することをご紹介します。
経済的に余裕がある
サモエドは大型犬のため、食費や予防医療費など、小型犬や中型犬よりもお金がかかります。
定期的なお手入れは必須で、トリミングサロンなどを利用すれば大型犬料金となるでしょう。
また、病気やケガをしたときの治療費も安くはないため、経済的に余裕がなければサモエドをお迎えすることはできません。
室内で飼育できる
サモエドは暑さに弱い犬種のため、室内での温度管理が重要となります。
また、飼い主さんと一緒にいたいと強い欲求がある犬種なので、室内飼育ができることが大前提です。
十分な飼育スペースがある
お迎え当初はそこまでスペースを必要としなくても、成長すれば体も大きくなります。
狭い飼育スペースではストレスを感じたり運動不足となってしまうため、広いスペースを確保してあげなければいけません。
室内が広いだけでなく、庭や広いベランダがあるお宅なら尚いいでしょう。
長時間のお留守番をさせない
サモエドはとにかく飼い主さんと一緒にいたいと思う犬種です。
そのため、長時間のお留守番はストレスに…。
べったりする必要はありませんが、飼い主さんが家にいるという安心感を与えてあげられるよう、家ですごす時間を長めにとってあげることが大切です。
体力的に余裕がある
サモエドは体が大きい分、力が強いだけでなく十分な運動量が必要となるので、飼い主になるには体力的な余裕も必要です。
■サモエドの散歩の基本
・毎日必要
・1日2回、1回に30分~1時間程度
また、病気や老化で介護が必要になったときは、支えてあげたり歩行の補助、抱きかかえての通院など、さまざまな面で体力が求められます。
性格的には初心者にも飼いやすいサモエドですが、体の大きさや力強さの面では初心者向きではないと言えます。
最期まで愛情を注ぐことができる
当たり前のことですが、最期まで愛情をもってお世話する覚悟が必要です。
自分は大丈夫だろう…と思っていても、実際にたくさんのわんちゃんが、老化や病気でお世話ができなくなったと保護団体や保健所に持ち込まれています。
命を預かる以上、最期のときまで責任と愛情を持ってお世話してください。
まとめ
サモエドの子犬はとても愛らしく、見てはいけないと言われる理由も納得ですね。
成犬になっても魅力たっぷりなサモエドは、お迎えしたいと思う人も多くて当然でしょう。
しかし、ただかわいいからと何も考えずにお迎えするのは、そのサモエドのためにもやめましょう。
サモエドに限らず、わんちゃんをお迎えするということは、責任が伴うことで楽なことばかりではありません。
お迎えをする際は、自分の状況やゆくゆくのことまでしっかり考え、命を預かるという自覚を持ってお迎えしてくださいね。
<参考文献>
(※1)参考:一般社団法人 ペットフード協会「2022年(令和4年)全国犬猫飼育実態調査」
(※2)参考:みんなのブリーダー
(※3)参考:ペットショップCOO&RIKU
(※4)参考:ブリーダーナビ
(※5)参考:アニコムユー「【2021年最新版】犬・猫の飼育費用を大発表!」
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー