調査結果まとめ
・今までに一番高額だった愛犬の治療費は「100,000~200,000円」が50人で最も多く、最高では「1,500,000円」が2人という結果に。
・愛犬の高額治療をした傷病で多かったのは「ガン・腫瘍」が28人で、ほかの傷病の3倍近くの人数になった。
・もし、愛犬に高額な治療が必要と言われたら「金額に関係なく治療する」と回答した飼い主は42.7%だが、逆に「5万円以上なら治療は諦める」と回答した飼い主も2.7%見られた。
・ペット保険の必要性を69.0%の飼い主が感じているが、実際に加入しているのは28.7%にとどまる。背景には愛犬が高齢になってから病院を利用することが増えたためと考えられる。
・愛犬の治療費をクラウドファンディングや寄付で募る行為は賛成でもあり反対でもある「どちらとも言えない」が29.7%で最多となり、「生活基準を落とすことなく寄付に頼るのはちょっと違う気がする」といった厳しいコメントも多数見られた。
・愛犬の治療費を一部の銀行から借りられることを91.7%の飼い主が「知らなかった」と回答。
今までに一番高額だった愛犬の治療費は「~20万円」が最多だが100万円以上は4人!
一番高額だった治療費の金額の詳細
■今までに一番高額だった治療費の金額は?
・10,000円未満:43人
・10,000~20,000円:37人
・30,000~50,000円:32人
・60,000~80,000円:11人
・100,000~200,000円:50人
・200,001~300,000円:18人
・300,001~400,000円:12人
・500,000円~600,000円:9人
・600,001円~700,000円:3人
・700,001円~800,000円:1人
・800,001円~900,000円:1人
・1,000,000円:1人
・1,300,000円:1人
・1,500,000円:2人
・避妊去勢手術やワクチン摂取、定期健診のみで治療経験なし:74人
・不明:5人
今までに一番高額だった治療費の金額で最も多かったのは、「100,000~200,000円」50人でした。
200,000円以下が圧倒的に多いものの、200,000円以上の治療費がかかった飼い主さんは48人おり、最高では「1,500,000円」。1つの傷病でこれだけの金額がかかるのですから、わんちゃんの治療費は決して安いものではないことがわかります。
実際、日本獣医師会が行った2015年度の調査では、1つの病気にかかったときの最大額が犬(大型犬)の平均では74,893円、13歳以上の犬では平均80,912円という結果もあります。(※1)
人間であれば、健康保険制度や高額療養費制度があり治療費の負担も軽減されますが、動物病院は自由診療で100%自己負担となるため、わんちゃんの治療費が人間よりも高額になる可能性があることも覚悟しておかなければいけないのかもしれません。
(※1)参考:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」
愛犬の高額治療の傷病で最も多いのは「ガン・腫瘍」28人という結果
■今までに一番高額の治療をした傷病
・ガン・腫瘍:28人
・誤飲:10人
・胃腸炎・大腸炎:10人
・心臓病:9人
・骨折:9人
・アレルギー、アトピー:9人
・椎間板ヘルニア:8人
・子宮蓄膿症、子宮内膜症、子宮筋腫:8人
・皮膚炎・皮膚病:8人
・腎不全:6人
・歯周病:6人
・外傷:5人
・尿路結石:5人
・白内障:4人
・パテラ(膝蓋骨脱臼):4人
・外耳炎:4人
・肝不全:4人
・捻挫:3人
・胆のう粘液嚢腫:2人
・急性腎不全:2人
・膵炎:2人
・回虫:2人
・腸閉塞:2人
回答が1人の傷病
・アジソン病疑い:1人
・イボの除去:1人
・てんかん:1人
・マダニ:1人)
・寄生虫:1人)
・急性膵炎:1人
・腸ねん転:1人
・膵臓疾患:1人
・股関節の軟骨除去:1人
・骨に血液が行かない病気で骨を切断:1人
・交通事故:1人
・そけいヘルニア:1人
・脱水:1人
・脱毛:1人
・停留睾丸:1人
・糖尿病:1人
・膀胱炎:1人
・脳疾患:1人
・肘関節の形成不全:1人
・迷走神経反射:1人
・喘息(手術):1人
・肛門膿炎(1)
今までに一番高額な治療をした傷病で最も多かったのは「ガン・腫瘍」28人でした。
ガン・腫瘍や心臓病、子宮の病気や腎不全、歯周病など、シニアのわんちゃんに見られる病気が多いですがそこまで極端に多く見られないことから、高額な治療で諦めざるえない、治療できない状態や麻酔がかけられない状況といったこともあることが推測できます。
また、「今までに一番高額な治療をした傷病」と限定しているためこのような結果になりましたが、わんちゃんは生きものである以上、病気やケガをするのが生涯で1度きりということはありません。
立て続けに病気になってしまったり、治療が長引く、一生涯治療が必要になるなど、その都度治療費が必要になってくるので、高額治療以外にも相当な治療費がかかっていると考えられます。
傷病ごとの治療費の平均を算出してみた!ガン・腫瘍、心臓病が高額になる傾向
せっかくなので、わんちゃんの傷病ごとの治療費の平均を算出してみました。
■傷病ごとの平均で一番高額な治療内容
・循環器系の異常:手術+入院(診察・治療・検査・通院) / 1,500,000円
・ガン・腫瘍:抗がん剤治療 / 800,000円
・消化器系の異常(誤飲含む):手術+入院(診察・治療・検査・通院) / 650,000円
・目の異常:手術+入院(診察・治療・検査・通院) / 560,000円
・怪我及び骨や関節の異常:手術+入院(診察・治療・検査・通院) / 560,000円
・歯など口腔内の異常:手術+入院(診察・治療・検査・通院) / 500,000円
・皮膚系の異常・アレルギー(耳の炎症も含む):手術+入院(診察・治療・検査・通院) / 235,600円
・生殖器系の異常:手術+半日入院(診察・治療・検査・通院) / 100,000円
・呼吸器系の異常:診察+治療(検査・通院) / 10,000円
どの傷病も手術+入院(診察・治療・検査・通院)が高額になっていますが、ガン・腫瘍や心臓病は特に高額になる傾向にあるようです。
難しい手術や精密検査、特殊な治療になると、獣医師や病院、薬が限られてしまうため、余計に高額になってしまうのかもしれません。
愛犬の治療に高額な費用がかかると言われたら?「金額に関係なく治療する」飼い主さんは42.7%
■もし、愛犬の治療に高額な費用がかかると言われたら?
・5万円以上なら治療を諦める:2.7%(8人)
・10万円以上なら治療を諦める:12.3%(37人)
・25万円以上なら治療は諦める:12.0%(36人)
・50万円以上なら治療を諦める:12.3%(37人)
・100万円以上なら治療を諦める:15.0%(45人)
・300万円以上なら治療は諦める:3.0%(9人)
・金額に関係なく治療する:42.7%(128人)
もし、愛犬の治療に高額な費用がかかると言われたら「金額に関係なく治療する」と回答した飼い主さんが42.7%と最も多い結果となりました。
愛犬が病気やケガをしてしまったときは、できる限りの治療をしてあげたいということは飼い主さん誰もが思うことでしょう。
しかし、「5万円以上なら治療を諦める」2.7%や、「10万円以上なら治療を諦める」12.3%といった飼い主さんもおり、事情によって難しいこともあるようです。
10万円以上の治療費がかかる可能性があることは「今までで一番高額な治療費」の結果でも明らかなので、できる限りの範囲を広げるためにも、もしもに備えた病院代貯金やペット保険の加入検討などをする必要があるのではないでしょうか。
■動物愛護管理法では…
動物愛護管理法では、ケガや病気の治療をせずに放置することは虐待として禁止されています。(※2)
違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられることがあります。
愛犬に適切な治療を施してあげるのは飼い主の義務であり命を預かった以上当然のことなので、わんちゃんの状態に合わせた適切な治療を受けさせてあげなければいけません。
(※2)参考:環境省「動物愛護管理法(虐待や遺棄の禁止)」
【犬のペット保険18選を徹底比較】私が本気で選ぶおすすめTOP3はこれ!
もし、愛犬に高額な治療費が必要になったらどう工面する?「貯金があるから問題ない」は41.7%と半数以下
■もし愛犬に高額な治療費が必要になったらどう工面する?
・貯金があるから問題ない:41.7%(125人)
・親族に借りると思う:20.0%(60人)
・クレジットカードを利用すると思う:15.3%(46人)
・ローンを利用すると思う:12.0%(36人)
・治療しない:7.3%(22人)
・クラウドファンディングや寄付を募る:2.3%(7人)
・知人や友人に借りると思う:1.0%(3人)
・消費者金融から借りると思う:0.3%(1人)
もし、愛犬に高額な治療費が必要になったらどう工面するかの最も多い回答は「貯金があるから問題ない」41.7%でした。
約4割の飼い主さんは経済的に余裕があるようですが、逆に6割近い飼い主さんはどこからか借りて工面することを考えているようです。
また、近年わんちゃんの治療費を集める手段で使用されるようになった「クラウドファンディングや寄付を募る」2.3%といった回答もありました。
ここ数年は新型コロナの影響によって収入が激減したり、仕事がなくなってしまったという人もおり、打撃を受けた人が多くいることも背景にあるのかもしれません。
実際に愛犬の今までに一番高額な治療費はどう工面した?「貯金でまかなった」が217人で最多
■愛犬の治療費はどう工面した?
・貯金でまかなった:217人
・クレジットカードを利用した:13人
・親族に借りた:7人
・知人・友人に借りた:1人
・ローンを利用した:1人
・クラウドファンディングや寄付:0人
・治療していない:63人
※複数回答
実際に愛犬の今までに一番高額な治療費の工面で最も多かったのは「貯金でまかなった」217人でした。
中には、「貯金」と「クレジットカード」や「貯金」と「親族に借りた」の両方を回答した飼い主さんもおり、治療費の金額によっては貯金だけではまかないきれないこともあるようです。
では、わんちゃんの病院代の負担を軽減してくれるペット保険に加入している飼い主さんはどれくらいいるのでしょうか。
愛犬のペット保険に「加入している」飼い主さんは3割弱の結果に
■ペット保険に加入してる?
・加入していない:61.7%(185人)
・加入している:28.7%(86人)
・加入していたがやめた:9.7%(29人)
ペット保険に「加入している」と回答した飼い主さんは28.7%でした。
「加入していない」61.7%と「加入していたがやめた」9.7%を合わせると、71.4%の飼い主さんはペット保険に加入していないようです。
■わんちゃんの年齢ごとの加入率も分析してみた
犬の年齢ごとの加入率詳細
■わんちゃんの年齢ごとの加入率
・1歳未満:41.2%(7/17人)
・1~3歳未満:25.9%(15/54人)
・3~5歳未満:27.5%(14/51人)
・5~7歳未満:44.4%(16/36人)
・7~9歳未満:28.0%(7/25人)
・9~11歳未満:21.9%(7/32人)
・11~13歳未満:18.8%(6/32人)
・13歳以上:26.4%(14/53人)
わんちゃんの年齢と加入率が関係あるのか分析してみたところ、近年はわんちゃんをお迎えするときにペットショップ限定のペット保険に加入できるためか、1歳未満のわんちゃんでは加入率が4割以上でした。
しかし、若いと動物病院にお世話になることが少ないことから、やめてしまう飼い主さんも少なくありません。実際、1~5歳と若くあまり病院にお世話になることがないわんちゃんでは加入率が低いようです。
また、シニア期になると入れるペット保険が限られてしまったり、病気で入れない、シニアのわんちゃんがペット保険に入れることを知らない飼い主さんもいるため、シニア期以降も加入率が低くなっていることが考えられます。
動物病院の利用頻度とわんちゃんの年齢の詳細
■動物病院の利用頻度とわんちゃんの年齢
【毎週のように:8人】
・1~3歳未満:1人
・7~9歳未満:1人
・9~11歳未満:1人
・13歳以上:5人
【月に1~2回:49人】
・1歳未満:3人
・1~3歳未満:5人
・3~5歳未満:2人
・5~7歳未満:4人
・7~9歳未満:5人
・9~11歳未満:3人
・11~13歳未満:10人
・13歳以上:17人
【2ヶ月に1~2回:42人】
・1歳未満:4人
・1~3歳未満:8人
・3~5歳未満:5人
・5~7歳未満:9人
・7~9歳未満:1人
・9~11歳未満:6人
・11~13歳未満:5人
・13歳以上:4人
【3ヶ月に1~2回:28人】
・1~3歳未満:4人
・3~5歳未満:6人
・5~7歳未満:2人
・7~9歳未満:3人
・9~11歳未満:3人
・11~13歳未満:4人
・13歳以上:6人
【半年に1~2回:53人】
・1~3歳未満:9人
・3~5歳未満:13人
・5~7歳未満:8人
・7~9歳未満:3人
・9~11歳未満:10人
・11~13歳未満:1人
・13歳以上:9人
【1年に1~2回:63人】
・1歳未満:3人
・1~3歳未満:8人
・3~5歳未満:20人
・5~7歳未満:9人
・7~9歳未満:5人
・9~11歳未満:4人
・11~13歳未満:7人
・13歳以上:7人
【ほとんど行かない:57人】
・1歳未満:7人
・1~3歳未満:19人
・3~5歳未満:5人
・5~7歳未満:4人
・7~9歳未満:7人
・9~11歳未満:5人
・11~13歳未満:5人
・13歳以上:5人
動物病院の利用頻度から見ても、5歳未満のわんちゃんでは動物病院のお世話になることが少ないため、ペット保険の加入を悩むのかもしれません。
しかし、10歳以降では月に1~2回利用しているわんちゃんが増えるため、シニア期以降は動物病院のお世話になる可能性が高いことがわかりますね。
INUNAVIでは以前にも動物病院についてアンケートを実施しているので、気になる飼い主さんはチェックしてみてください!
犬のリアルな動物病院事情!利用頻度は?医療ミスやトラブルはある?【現・元飼い主476人アンケート】
ペット保険を「必要だと思う」飼い主さんは69.0%!
■ペット保険は必要だと思う?
・必要だと思う:69.0%(207人)
・いらないと思う:31.0%(93人)
現在の加入状態ごとの内訳
【加入していたがやめた:29人】
・必要だと思う:51.7%(15人)
・いらないと思う:48.3%(14人)
【加入していない:185人】
・必要だと思う:60.0%(111人)
・いらないと思う:40.0%(74人)
【加入している:86人】
・必要だと思う:94.2%(81人)
・いらないと思う:5.8%(5人)
ペット保険は「必要だと思う」と回答した飼い主さんは69.0%と7割近い結果になりました。
加入率は3割弱でしたが、多くの飼い主さんはペット保険の必要性を感じているようです。
実際に現在加入している飼い主さんに限って言えば、9割以上が「必要だと思う」と回答していました。
みなさんの実際のコメントをご紹介します。
■実際のコメント紹介
【必要だと思う】
「ペット保険に入ってなかったが、愛犬が皮膚病になった時、病院代等が気になって病院に行くのをためらってしまったから。入っていればいいと後悔したから」(女性 / 20代 / 未加入 / トイプードル13歳以上)
「動物病院はお金がかかりますので急な愛犬の不調に対応できない、その分のお金を取っておくことができない性格の人は、入っておくべきだと思います。お支払いができなくて治療をお断りしていた方がいて、待合室に居るだけの私もツラくなりました」(女性 / 40歳 / やめた / チワワ3~5歳)
「保険がないため年取って病院に通う機会が増えた時治療費が高い」(女性 / 40代 / 未加入 / ビーグル13歳以上)
「若い頃は病院知らずで必要ないと思っていたけど、12歳を過ぎた頃から病気のオンパレードでとにかくお金がかかる。知人は保険に入っておらず、腎不全のわんちゃんが毎日病院に通って点滴することが数ヶ月続き、毎日4000円とられていたことを考えるとシニアになるほど病院に通うし、ちゃんと治療を受けさせてあげるためには必要だと思う」(女性 / 40代 / 加入中 / ミニチュアダックス13歳以上)
「飼い始めの時は病気のことも考えていなかったため加入しませんでした。ですが、高齢になり病気で毎月病院に通うようになり、想像以上に治療費や薬の費用が高額で驚いたからです」(女性 / 30代 / 未加入 / ミックス13歳以上)
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「ペット保険に加入していないためすべての病院代を自費で出さなければならないので保険は必要だと思いました」(女性 / 20代 / 未加入 / ミニチュアダックス13歳以上)
「自分が働いている会社の上司が犬を飼っており、高齢になって病院に毎週連れていくので、めちゃめちゃお金がかかることを聞いていたため、その時ペット保険は必要だと思いました」(男性 / 30代 / 加入中 / ミニチュアダックス7~9歳)
「保険に加入していれば、診察代を過度に気にせず気軽に病院へ行くことができるから」(女性 / 30歳 / 加入中 / 柴犬1歳未満)
「以前飼っていた愛犬が亡くなった時に(10歳でした。)夜中に緊急で来てくれる獣医(救急車タイプ)で治療を受けたときに50万円程度の料金が掛りました。その後数日でなくなってしましましたが、その後今のワンちゃんを飼い始めた時からペット保険に加入しています」(男性 / 50代 / 加入中 / ミニシュナ7~9歳)
「ペットショップで購入した時に、仔犬のうちは病気が多いから加入した方が良いと言われ加入した。その後、仔犬の内は何もなかったが、3歳の頃ヘルニアになり手術が必要となった。保険に加入していた為1割程度の負担で済んだが、加入していなかったらとんでもない額を支払う羽目となった。その後、病気もなく再発もしなかったので、月々の保険料は安くなかったのでやめた。しかし、14歳となった時に腎機能の低下、尿路結石等になってしまい、諸経費で数十万以上かかった。保険はやめたのでもちろん自費で痛い出費となった」(女性 / 20代 / やめた / ミニチュアダックス13歳以上)
「必要だと思う」と回答した飼い主さんでは、実際に愛犬が動物病院のお世話になることが増えたシニアわんちゃんの飼い主さんや、これまでの経験、知人のわんちゃんの病院事情などから、ペット保険は必要だと感じているようです。
シニアわんちゃんの飼い主さんでは、「ペット保険に入っておけばよかった」と後悔するコメントも多く見られました。
【いらないと思う】
「大切に育てれば病気になることがないと思うからです」(男性 / 20代 / 未加入 / シェルティ1~3歳)
「病院に行く頻度が少ないので、保険料の方が高くついてしまうから」(女性 / 20代 / 未加入 / チワワ3~5歳)
「人間ほどお金がかからないと思うから」(女性 / 20代 / 未加入 / シーズー / 11~13歳)
「動物は病気を隠す事が多いので気づいた時には手遅れになっている場合が多いから保険を使わない事の方が多いと思うからです」(女性 / 30代 / 未加入 / ポメラニアン7~9歳)
「今飼っている愛犬の前に飼っていた犬が病気になった際、結局はその病気には保険が適応されないという場面の方が多く、ただ入っているだけで意味がなかった。それなら加入しない方が良いと思ったからです」(女性 / 30代 / やめた / チワワ3~5歳)
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「全ての病気に対応してくれる訳ではないので、その分貯金してもしもの時に備えたいから」(女性 / 30歳 / 未加入 / ミックス11~13歳)
「動物の保険料を考えると高いので、普通にお金を払う方が結局は安いと思います」(男性 / 20代 / 未加入 / トイプードル1歳~3歳)
「年齢制限がなければアリだと思うのですが、年齢制限がある現状では不要だと感じます。若い時は加入できるのですが、そういう時って病気になりづらく払い損に。高齢になって保険が必要な時は年齢制限で加入出来なくなったりするので、私は不要だと感じました」(男性 / 50代 / 未加入 / ミックス9~11歳)
「病気になるかわからないのに毎月の保険料がもったいないから」(男性 / 30代 / 未加入 / 柴犬)
「過去に数匹ペットを飼ったが、高額な医療費がかかる時期は末期のみで、ペットの一生の中で保険を活用する機会は少ないと感じているため」(女性 / 30代 / 未加入 / ラブラドール5~7歳)
「いらないと思う」と回答した飼い主さんは、わんちゃんの年齢が若年層で多く見られ、まだ病院のお世話になるようなこともなく、病気や高額な治療費が必要になるとは考えにくいようです。
また、ペット保険によっては補償対象外の病気が多かったり、保険料が高いといったことから、それならば貯金しておこうと思う飼い主さんも多く見られました。
ペット保険の内容は年々良くなってきていますが、一度いらないと思ってしまったらなかなか調べる機会もないため、仕方がないことなのかもしれませんね。
愛犬の治療費をクラウドファンディングや寄付で募ることは「賛成」が23.3%と微妙な結果に
■愛犬の治療費にクラウドファンディングや寄付を募る行為をどう思う?
・どちらとも言えない:29.7%(89人)
・どちらかと言えば賛成:29.3%(88人)
・賛成:23.3%(70人)
・どちらかと言えば反対:11.3%(34人)
・反対:6.3%(19人)
愛犬の治療費にクラウドファンディングや寄付を募る行為で最も多かったのは「どちらとも言えない」29.7%でした。
クラウドファンディングや寄付を募るのは個人の自由で、賛同するのも自由なものです。近年は個人のわんちゃんの飼い主さんが愛犬の治療費を集めるために行うことも珍しくありませんが、詐欺やウソなども多く度々問題になっています。
わんちゃんの命を助けたいという気持ちはみんな同じですが、「賛成」と回答した飼い主さんが23.3%にとどまったのは、そういった背景もあるからかもしれません。
みなさんそれぞれの、実際のコメントをご紹介します。
「命を助けられる」から賛成!「まずは自分で捻出すべき」だから反対!実際のコメントをご紹介
わんちゃんの治療費をクラウドファンディングや寄付で募ることは賛否両論あり、正解のない難しい問題ですが、わんちゃんの飼い主さんは実際にどう思っているのかリアルな声をご紹介します。
【どちらとも言えない】
「治療費を払えないのにペットを飼う資格はない。けれど、お金がないからといって、見捨てれないから悩ましい」(女性 / 30代)
「反対はしないが、自分で工面することを考えないのだろうかと思ってしまう。自分達の生活水準を落とすこともしない人を見ると、ちょっと違う気がする」(女性 / 30代)
「本当に必要に迫って行う人もいれば、楽して治療費を貰おうと企む人もいて、その人たちを見極める線引きが難しいから」(男性 / 30代)
「そもそもお金に余裕が無いのなら命を預かるべきではないと思うが、愛犬をどうしても救いたいという気持ちは理解できるので、クラウドファンディングを利用するのもひとつのやり方だと思うから」(女性 / 30代)
「例えば病気や怪我を患って捨てられた犬を保護した飼い主や保護団体が寄付を募ることには応援したい気持ちはありますが、やみくもに何でも寄付で治療費を賄おうとする飼い主がいたら、反対の気持ちになります」(女性 / 30代)
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「助けたい気持ちは、自分の愛犬がいる人なら皆さん気持ちがわかると思います。犬が大好きな人であれば、他人の犬でも助けたいと思う人が多いのではないでしょうか。しかし…。本来、飼い主さんの責任です。『払えないと、助からない可能性もある。本当に自分がこの子の命を預かれるのか』と言う心構えが無い人は、本来飼うべきではないと思います。保護犬を迎え、どうしても重たい病気を緩和させたい治してあげたい、などの場合は仕方がないと思いますが、『お金が無いから困った。みんなお願いします』と言うのは、いかがなものかと思っています。それが可能なら、みんな人に出してもらいたいですよね。借金してでも、頭下げまわっても、本来お金は自分で用意するべきだという考えは変わりません」(女性 / 40代)
「犬を飼うなら金銭面でも責任を持って飼わないといけないと思いますし、だからと言って病気の愛犬を放っておけとは言えないからです」(女性 / 20代)
「自分の愛犬がそうなったらするのかな?と思ったりもしますが、できる限り自分の家族や親族に借りて、どうしようもなくなってからでもいいのではないかな?と思います。基本は自分の力で自分の責任で何とかしたいです」(女性 / 20代)
「自分の愛犬に寄付を募るという考え方が斬新すぎてなんの意見も湧かない」(男性 / 40代)
「お金がなくて治療ができなくてでも自分の家族のような犬を助けたい気持ちもわかるし、だからといって他人にお金を寄付してくださいというのもおかしいようなきもするから」(女性 / 20代)
「寄付金の使い道が不透明なような気がするからです」(女性 / 50代)
「人それぞれの考え方だと思っています。賛成・反対という決めつけも自分にはできません。募る行為が押しつけや騙しなどでないのであれば、決めるのは本人の気持ちだと思っています。それに対して、どうこう言うことはないです」(女性 / 30代)
「どちらとも言えない」と回答した飼い主さんでは、「気持ちは分かるけど…」「個人の自由だから…」とした上でさまざまな意見がありました。
飼い主さんに対する厳しいコメントも多く見られましたが、すべてはわんちゃんを思ってのコメントに感じられますね。
【どちらかと言えば賛成】
「わんちゃんの命を救う事ができるという意味では賛成。ただし、自分の責任で飼育できる事が最低条件だとも考えているので、他人に頼る方法を全面的に支持することはできないです」(男性 / 30代)
「ひとつの命を守るためにお金が必要で集めようとしてると考えれば普通のことだと思う。しかし、そのようなお金は自分の貯金等から出すべきだとは思う、仮に貯金がないなら借りるべきだと私は思う」(男性 / 10代)
「嘘をついて費用を集めようとする人がいるので、基本的には賛成だけど、素直に賛成は出来ない」(女性 / 20代)
「動物は何も悪くないので、助けられる命であれば、助かって欲しいと思います。絶対的に賛成と言えないのは、病院代について飼い主が普段から考えていれば、クラウドファンディングや寄付を募らずとも助けられるはずなのに、と考えてしまうからです。そうしている間にも悪化してしまう病気もあるのに、とやるせなくなってしまいます」(女性 / 30代)
「愛犬のために手段は選んでいられない気持ちはわかります」(男性 / 40代)
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「うちの犬は手術代に50万円近くかかると言われました。もう治る見込みはないから受けても仕方がないのですが、悲しい気持ちを抱えています。同じような病気の犬を持つ人と繋がるきっかけであったり、知ってほしい予防してほしいという気持ちから寄付を募る行為としてでなく知ってもらう機会だと思うから」(女性 / 20代)
「人間でも高額な手術費がかから時にそうしていることがあるので、ペットでもしていいと思う」(女性 / 20代)
「愛犬の治療費をどうしても用意出来ない人もいると思うし、そういう飼い主さんとわんちゃんを助けたいと思う人もいるかもしれないから」(女性 / 30代)
「ペットの治療費は全額自己負担となりどうしても高額になってしまうため、愛犬を助けるためにクラウドファンディングや寄付を募るのも一つの手段としてありだと思います」(男性 / 40代)
「自分で工面できないのであれば希望することは自由だと思うため」(女性 / 30代)
「どちらかと言えば賛成」と回答した飼い主さんも、「命を救えるなら」「気持ちは分かる」とした上で、「他人に頼ることが支持できない」や、「嘘をついて集めようとする人がいる」といったコメントが多く見られました。
両手をあげて賛成できないのは、背景にさまざまな理由があるようです。
【賛成】
「どんな方法でも、治療を施して欲しいから」(女性 / 50代)
「治療費まで手が回らず、犬の健康がないがしろになるから。お金があって、犬が大好きな人から寄付を募るのはいいと思う」(女性 / 20代)
「自分の愛犬を治療したいという思いで、クラウドファンディングする気持ちが痛いほどわかるからです」(男性 / 40代)
「お金がないのは飼い主の責任だが、ペットに罪はない。ペットの命を救うために、誰かの手を借りるのは良いことだと思うし、お金を寄付する側も、動物の生命を救う手助けが出来て良いことだと思うから」(男性 / 20代)
「金銭的な理由で治療を諦めるくらいなら、寄付を募ってでも治療してあげてほしい。ペットを飼っている人や動物が好きな人は反対しないと思う」(女性 / 20代)
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「愛犬家はこの世にたくさんいるので、クラファンや寄付でその子が助かるなら是非やってほしい」(女性 / 30代)
「非常に効率が良い方法だと思うし、実際に寄付をしたことがあり非常に共感できるから」(男性 /30代)
「困っている人がいて、助けたい人もいて、成立するから」(女性 / 20代)
「大切な家族なので、救えるのであれば寄付でもなんでもして治療費を用意してほしい」(女性 / 30代)
「犬も家族の一員で長生きしてほしいと思うから。ただ、人よりも保険等の整備が整っていないため、あきらめざるを得ない人もいるから」(女性 / 20代)
「わんちゃんが危険な状態でお金がなければ、周りのお金に余裕のある人が助けてあげれば良い話だと思うから」(女性 / 20代)
「賛成」と回答した飼い主さんは、純粋に「わんちゃんの命が助かるのであればどんな手段でもいい」というコメントが多く見られました。
「もしかしたら自分がするかもしれないし」といったコメントも見られ、クラウドファンディングや寄付で治療費を募る飼い主さんに抵抗は感じないようです。
【どちらかと言えば反対】
「治療費も捻出できない経済状況でペットを飼うべきではないと思う」(女性 / 30代)
「もともと怪我や病気を想定した上で犬を迎えるものだとは思いますが、治療費が実際捻出できない場合は仕方ないと思います」(女性 / 30代)
「愛犬を飼うときにある程度病気やかかるお金を想定してから家族として受け入れるのが大切だと考えます。特殊な病気で、治療費が莫大にかかる場合を除いて不快に感じます」(男性 / 30代)
「その子だけ特別なのかなと疑問に感じてしまうので」(女性 / 50代)
「ペットをダシにしてお金をもらうのはどうかと思う」(男性 / 20代)
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「それらの出費も覚悟の上で飼うべき」(女性 / 30代)
「自費で賄えない人がペットを飼うべきではないと思っているから」(女性 / 50代)
「寄附でお金を集めてでも愛犬を治療したいという気持ちはわかるが、基本的にペットはお金や気持ちに余裕がないと飼えないという考えが強い」(女性 / 30代)
「他人に寄付をして貰わないといけないくらいなら、緩和治療や別の方法を取るべき。もしくはお金がかかるがしれないことを想定して飼うべき」(女性 / 20代)
「どちらかと言えば反対」では、「そもそも出費があることを想定して飼うべき」といったコメントが多く見られました。
「どうしようもないことも分かるけど…」といったことから、絶対に反対とまではいかないようですが、治療費を備えていない飼い主さんに対して複雑な思いがあるようです。
【反対】
「どうしようもない事情もあるだろうし、実際寄付したこともあるけど、まずは自分で何とかするべきだと思う。ローンや親族に借りる、持ち物を売るなど方法はいくらでもある」(女性 / 40代)
「自分の愛犬の治療費を他人から出してもらうのは違うと思うからです。大切な家族だからこそ自分で頑張って捻出したり予め貯めておくのが当たり前だし、それが飼い主の責任だと思います」(女性 / 30代)
「とても大きい額ではないし、認めたらキリがないくらいやる人が多く出そうだから」(男性 / 20代)
「費用を工面したい、何としても助けたい気持ちは分かりますが、赤の他人を当てにするのは無責任かなと思うので」(女性 / 30代)
「保護団体などの活動をしている方がクラウドファンディングで寄付を募るのは賛成です。個人の愛犬の治療費は自分で賄うのが常識だと思います」(女性 / 30代)
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「ペットを飼っていて、ペットが病気になったりして治療費が必要な場面でクラウドファンディングや寄付をしてもらわないと治療を受けさせてあげれないほど経済に余裕がない人は根本的にペットを飼う資格はないと思っているため、愛犬の治療費にクラファンや寄付を募る行為は間違いだと思っている」(男性 /30代)
「自分の家で飼ってるペットなので、自分の家でどうにか賄うべきだし、そういう覚悟で飼うものだと思う」(女性 / 30代)
「他人がやるのは勝手だと思いますが、命を預かる身なら、自分で責任をもってやらないといけないと思うので。また、お金が集まらなかったときに他人のせいに出来ることはしないほうがいいと思うので。(あんたらがお金出さないから亡くなったんだのようなこと)」(男性 / 30代)
「反対」と回答した飼い主さんも、「気持ちは分かるが」とした上で、「まずは自分で何とか工面すべき」というコメントが多く見られました。
クラウドファンディングや寄付は相手が実際に見えないものであることが多く、貯金があってもクラウドファンディングや寄付を募る飼い主さんがいることから、厳しい意見が出てしまうのは仕方がないことなのかもしれません。
賛成派は5割超えだが実際に寄付したことが「ある」飼い主さんは7.0%にとどまる
■実際に寄付したことはある?
・ない:93.0%(279人)
・ある:7.0%(21人)
実際に寄付をしたことが「ある」と回答した飼い主さんは7.0%でした。
クラウドファンディングや寄付を募る行為に「賛成」と「どちらかと言えば賛成」を合わせると52.6%が賛成派になりますが、実際に寄付したことがある飼い主さんは1割を切る結果となりました。
クラウドファンディングや寄付は募るのも寄付するのも個人の自由ですが、寄付をするときは詐欺や詐欺まがいのこともあるため、しっかり見極める必要があります。
そういった難しさもあることから、賛成していても寄付に至らないという背景があるのかもしれません。
寄付をしたことがある飼い主さんの内訳
■実際に寄付をしたことがある飼い主さんの内訳
【ある:21人】
・どちらかと言えば賛成:8人
・賛成:8人
・どちらとも言えない:3人
・どちらかと言えば反対:1人
・反対:1人
一部の銀行から愛犬の治療費を借りることができることを「知らなかった」飼い主さんが9割以上!
■治療費を借りることができる銀行のどうぶつ医療ローンやペットローンを知ってる?
・知らなかった:91.7%(275人)
・知っている:8.3%(25人)
わんちゃんの治療費を借りることができる銀行のどうぶつ医療ローンやペットローンを「知らなかった」と回答とした飼い主さんは91.7%と多い結果になりました。
実際、
「もっとこのようなことが世の中に広まって、情報がたくさん集まれば選択肢の幅も広がり良いと思います」(女性 / 40代)
といったコメントも寄せられるように、わんちゃんの治療費が借りられるどうぶつ医療ローンやペットローンがあまり知られていないことがわかります。
クラウドファンディングや寄付は返済する必要はありませんが、時間もかかり不確か。それならば、どうぶつ医療ローンやペットローンですぐに治療を受けさせてあげられるほうがいいのではないでしょうか。
普段から備えておけば銀行から借りる必要もないですが、こういったものもあるということはぜひ覚えておいてくださいね。
愛犬の治療費で困ったことがあれば教えて!「治療費や手術代が高額」「薬代が高い」という声も
動物病院を利用しているわんちゃんの飼い主さんは、愛犬の治療費でどんなことを困ったと思っているのでしょうか。
圧倒的に多く見られたコメントは、「病院代が高い」「薬代が高い」というものでした。実際のコメントをご紹介します。
■実際のコメント
「あまりにも高額なので、貯金を使い果たしてしまいました」(女性 / 30代)
「治療の種類をいくつか提案されましたが、一番愛犬にとって良い治療は治療費がとても高くて選択できませんでした」(男性 / 30代)
「過去の話ですが、ヘルニアの手術が高額ですぐにお金を用意できず自分の生命保険を解約して工面したことがあった」(女性 / 40代)
「大体の目安も分からないし、行ってその金額を払うという感じで正直どのくらいかかるんだろうと思いながら病院に行ってるので、困っています」(女性 / 30代)
「今はまだ困っていないが、実際に高額な治療費がかかる病気やけがになった時に、自分がためらわずに払えるか不安(ためらってしまいそうな自分が嫌)」(男性 / 40代)
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「高いことです。でも命には変え難いです」(女性 / 20代)
「免疫系の病気になったとき、薬代だけで月に25万円程度の費用が必要になった。2ヶ月ほど治療したが、完治せずに亡くなったしまったので何とかなったが、半年、1年とかかっていたら払えなくなる可能性もあった」(男性 / 40代)
「愛犬の治療費にお金がかかってしまい、年金暮らしなのでお金の工面にとても困りました」(女性 / 50代)
「人間と違い全額負担なので、ちょっとした診察でも高いですよね。しかも、薬代って9割以上利益がある商品なので、それを知っているだけに支払いの時は気が引けます。(研究費で何億円もかかっているためなのも知っています)」(男性 / 30代)
「治療費や手術代が高額だが、保険に入っていなかったため、毎月払っている。可愛いしこられからも通うが、とてもお金がかかります」(女性 / 40代)
「治療が長引きそうな時に、総額がいくらになりそうか予測ができないのが不安でした」(女性 / 50代)
「今のところ大きく困ったことはないが、年を重ねて、治りにくい病気になった時、費用などがどれくらいかかってくるのかは不安に思います」(女性 / 20代)
「入院費用は一括払いのみと言われて困った」(男性 / 20代)
「本当は入院を勧められましたが、突然100万円単位で治療費がかかることにびっくり。貯めて準備はしていましたが予想以上でした。人間だと保険でいくらか返ってきたり、会社を休めば補償があったりするのでペットにも必要だなと痛感しました。看病や通院で飼い主が休むケースもあると思いますし」(女性 / 30代)
「とにかく高いことです。理解して支払いはしていましたが、値段が有ってないようなもので『○○円だけどやりますか?』という言い方をされたことは今までありません。なので、現金をある程度覚悟して持っていても、支払いのときにビックリと言うことがよくありました。そのため、現金だけでなくカードは必須だと思いました。常に『犬が病気になったとき、手術をする時に支払えないわけにいかない』という思いがあり、犬貯金は欠かせません。とにかく高い!!って思います」(女性 / 40代)
困ったことでは、病院代や薬代が高いこと自体に困ったと感じる飼い主さんが多く見られました。
人間では健康保険があるので病院代は3割負担で済みますが、わんちゃんは100%自己負担。更に、動物病院は自由診療なので、病院によっては同じ治療をしても倍以上金額が違うというも珍しくはありません。
現金支払いのみの病院やクレジットカード支払いのみといった病院もあり、慌てることのないように事前に動物病院のHPで確認しておくことは大切です。
また、治療にかかる金額や検査費用は動物病院で聞けば目安の金額は教えてくれるので、いくら治療費がかかるのか不安といった飼い主さんは獣医師に聞いてくださいね。
まとめ
・シニアわんちゃんになるほど病院に行く頻度が増える傾向
・手術や入院では50万前後の治療費がかかることがある
・ペット保険が必要だと考えている飼い主さんは7割近くいるが加入しているのは3割弱
・わんちゃんの治療費にクラウドファンディングや寄付を募る行為は賛否両論
・銀行でわんちゃんの治療費を借りられることを知らない飼い主さんが多かった
わんちゃんの治療費は保険がないので高額になる傾向にあります。
愛犬が元気に過ごしている姿を見ると動物病院とは無縁な気もしてしまいますが、病気やケガは突然のことで誰にも予測することはできません。
わんちゃんの病院代は高く、病院代がいくらかかるかと躊躇して様子見をしてしまうと病気やケガが悪化してしまうこともあり、気になったらすぐに病院に連れていってあげることがわんちゃんのためでもあります。
どんなに健康に気をつけていても病気になってしまうことはあるので、愛犬は病気にならないと過信するのではなく、病院代貯金やペット保険などもしもに備えておくことが大切です。
アンケート概要
■アンケート調査概要
アンケート内容:愛犬の治療費に関するアンケート
調査方法:インターネット調査
対象者:10代~70代以上の全国の犬の飼い主さん300人(男性97人 / 女性203人)
実施期間:2022年4月6日~4月9日
回答者の属性と愛犬の年齢や犬種
■回答者の属性
【男性:97人】
・10代:3人
・20代:15人
・30代:32人
・40代:23人
・50代:14人
・60代:9人
・70代以上:1人
【女性:203人】
・20代:54人
・30代:75人
・40代:54人
・50代:17人
・60代:3人
■愛犬の年齢と犬種
【愛犬の年齢】
・1歳未満:17人
・1~3歳未満:54人
・3~5歳未満:51人
・5~7歳未満:36人
・7~9歳未満:25人
・9~11歳未満:32人
・11~13歳未満:32人
・13歳以上:53人
【犬種】※複数回答、多い順に記載
トイ・プードル(41) / 柴犬(41) / ミニチュア・ダックスフンド(35) / チワワ(32) / ミックス(24) / 雑種(23) / ポメラニアン(16) / ミニチュア・シュナウザー(11) / ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(8) / パピヨン(8) / マルチーズ(7) / パグ(5) / ボーダー・コリー(5) / ラブラドール・レトリバー(5) / シー・ズー(4) / シェットランド・シープドッグ(4) / ヨークシャー・テリア(4) / キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(3) / ゴールデン・レトリバー(3) / ジャーマン・シェパード(3) / ビーグル(3) / ミニチュア・ピンシャー(3) / ビション・フリーゼ(2) / フレンチブルドッグ(2) / ペキニーズ(2) / 秋田犬(1) / アメリカン・コッカー・スパニエル(1) / イングリッシュセッター(1) / ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(1) / 紀州犬(1) / ケアーン・テリア(1) / サモエド(1) / シベリアン・ハスキー(1) / ジャック・ラッセル・テリア(1) / 狆(1) / 日本スピッツ(1) / 不明(2)
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー