公開 2019.10.28 更新 2021.03.16
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【獣医師監修】ドッグフードローテーションって必要?メリットデメリットを徹底検証!

【獣医師監修】ドッグフードローテーションって必要?メリットデメリットを徹底検証!

「ドッグフードのローテーション」について知っていますか?聞いたことはあるけど、どんなメリットがあるのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、ドッグフードをローテーションするメリット・デメリットそしてやり方と注意点について解説していきます!(^-^)

獣医師 藤井ちひろ

監修者

獣医師
藤井ちひろ
獣医師国家資格 / 日本ペット栄養士 / ペットフード販売士 / ペット食育上級指導士

北海道帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒業。首都圏の中堅動物病院、大学病院を経て「健康寿命を延ばしてめざせ20歳!」「治らない病気に最期まで向きあう」動物病院、ローズローズアニマルクリニック院長。ペットの食と栄養のお悩みに一生応えるための食育セミナーやシニアペットセミナーを定期的に開催中。(所属学会:ペット食育協会獣医麻酔外科学会獣医神経病学会など)

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ドッグフードのローテーションとは?

ドッグフード

ドッグフードのローテーションとは、1種類のドッグフードをずっと食べさせるのではなく定期的にフードを変えていこうという考え方です。

人がフードローテーションすることで栄養バランスをとることができるように、総合栄養食とはいえワンちゃんもフードローテーションをすることで様々な健康効果が期待できる可能性があります。

ただ、動物病院でもおすすめしている病院もあれば、必要ないという病院もあり、デメリットがあるのも事実。

ドッグフードローテーションの、メリットとデメリット両方を理解したうえで決めるのがおすすめです(^-^)

ドッグフードをローテーションするメリット

犬 ご機嫌

では、ドッグフードをローテーションすることで得られるメリットについてお話します!

5つのメリット

  • アレルギーのリスクを回避
  • 食への関心を持たせる
  • 消化器官が強くなる
  • 栄養の偏りを防ぐ
  • 添加物の蓄積を防ぐ

病気のリスクを回避

「病気やアレルギーのリスクを回避するため」にドッグフードローテーションを行う飼い主さんが多くいらっしゃいます。

ずっと同じフードだけを長年与え続けていれば、万が一実は体に合っていないフードを食べ続けた場合、アレルギーや発ガン性などのリスクも大きくなってしまいます。

イラスト1

定期的にフードを変えることで、病気のリスクを回避できるというのが1番大きなメリットじゃ

食への関心を持たせる

ずっと同じドッグフードだけを与えていると、飽きて食べなくなってしまうわんちゃんもいます(ノ´□`)ノそんなわんちゃんにこそ、ドッグフードローテーションがおすすめ。

定期的に違うドッグフードを与えることで、食に関心を持たせることができるというメリットがあります。

また、どんなものでも食べられるようにしておくと、いつものフードが廃盤になってしまったときや価格高騰・災害時でもスムーズに切り替えられる、というのも大きなメリットです。

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災害時はドッグフードの種類は選べないもんね

消化器官が強くなる

同じドッグフードだけを食べ続けると、そのフードに胃腸が慣れてしまい他のものをスムーズに受け入れづらくなってしまう可能性があります。

様々なフードをローテーションすることで、消化器官が強くなるというのもドッグフードローテーションのメリットです。

もともと肉食寄りの雑食であるワンちゃんは、昔は人の食べ残した食事を食べていました。本来ワンちゃんは様々な食べ物の栄養を吸収・消化できるんですよね。

健全な消化器官の維持のためにも、ドッグフードローテーションはおすすめです(^_^)

イラスト1

昔の僕たちにとって味噌汁ごはんは最高のごちそうだったワン♪

栄養の偏りを防ぐ

栄養価の高いドッグフードであっても、使用している原材料はフードによって様々。

同じドッグフードを食べ続けると、それに含まれていない栄養素をとることができないため、長い目で見ると栄養が偏る可能性があります。

定期的にドッグフードをローテーションすることで、いろんな栄養をまんべんなく吸収でき、栄養の偏りを回避できるというのもメリットです。

添加物の蓄積を防ぐ

多くのドッグフードには、着色料や香料、保存料など人工添加物が使われています。

もし添加物の多いドッグフードを与え続けてしまうと、アレルギーや発ガン性のリスクが高くなってしまいます。

無添加やオーガニックのドッグフードをローテーションに取り入れることで、添加物の過剰な蓄積を防ぎ、リスクを軽減することができますよ(*´ω`*)

イラスト1

高品質な無添加のドッグフードは毎日食べさせるとコストがかかる…という場合も、他のドッグフードとローテーションさせることでコスパを抑えられるね。

ドッグフードをローテーションするデメリット

におい

ドッグフードローテーションには、デメリットもあります。愛犬の健康のためにもぜひ理解しておきましょう。

4つのデメリット

  • 胃腸に負担がかかる
  • アレルギーを発症した場合特定しにくい
  • 食にわがままになる
  • コストがかかる

胃腸に負担がかかる

ずっと同じフードを食べ続けてきたわんちゃんは、他のフードの消化には慣れていない場合があります。

そのため、短期間で様々なドッグフードをローテーションさせると、消化器官に大きな負担がかかり下痢や便秘になってしまうことも(;´Д`)

とくに、お腹が弱い子やシニア犬は消化不良を起こしやすく、下痢や血便になってしまうこともあります。

イラスト1

いきなり全部変えずに、少量ずつ様子を見てシフトするのじゃ

アレルギーを発症した場合特定しにくい

万が一ワンちゃんにアレルギー症状が出た場合、短期間で数種類のドッグフードをローテーションしていると原因特定が難しくなります。

ただこれは短期間でローテーションした場合であり、そもそも短いスパンでのフードの切り替えはワンちゃんの消化器官に負担をかけてしまうので、あまりおすすめできません(>_<)

短期間でいきなりドッグフードを何種類も試してみるのは避けましょう。

食にわがままになる

なんでも食べられるようになるというメリットがある反面、好き嫌いが助長されるというデメリットも…。

違うドッグフードを試しても食べてくれなかったり、逆にいままで食べていたドッグフードを食べなくなったりする恐れもあります。

ローテーションさせるフードの種類を増やしすぎるのはおすすめしません。

イラスト1

違うドッグフードにシフトしている間は食べたり食べなかったりだから、長い目で見てね

コストがかかる

1つのフードを大袋で購入すると、別のフードを与えている間に劣化してしまう恐れがあります。

そのため、定期的にドッグフードを変えてローテーションするなら大袋では購入しにくいですよね。

大袋でまとめて買うよりも小袋で買う方が割高なので、その分ワンちゃんの食事代が高くなってしまうというデメリットがあります。

ドッグフードローテーションのやり方

ドッグフード

ドッグフードローテーションでのメリットデメリットを知った上で、やっぱり試してみたいという飼い主さんのために、いくつかのやり方をご紹介します!(^_^)

季節に合わせてローテーションする方法

私たちは夏の暑い時期は食欲が減ってさっぱりしたものが食べたくなり、冬はパワーがつくようにガッツリ食べたくなる…というように季節に合わせて食事を変えますよね。

ワンちゃんにも、日本の四季に合わせて4種類のドッグフードをローテーションするという方法はおすすめです。

デトックスフードがおすすめ。冬に溜め込んでいた毒素を排出させましょう。

さっぱりとした低カロリーのフードがおすすめ。夏バテ具合によってはサプリメントやウェットフードも加えてみましょう。

カロリー高めのフードがおすすめ。冬に向けて食欲が増すわんちゃんが多い時期。換毛期でもあるため、しっかりと栄養補給しましょう。

栄養価の高いフードがおすすめ。気温の低下に対応するために、動物性タンパク質が豊富なフードを選びましょう。

原材料別にローテーションする方法

ドッグフードの主原材料は、肉類、魚類、イモ類など様々です。

さらに肉類のなかでもチキン、ビーフ、馬肉、ラムなど種類はたくさんあるため、原材料別にフードをローテーションさせるという方法もおすすめ。

とくにタンパク源に注目して「チキン→サーモン→ビーフ」といった具合に一定の期間で切り替えることで、様々な栄養素をバランス良く補給できるという特徴があります。

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肉と魚でも栄養価は変わるもんね!

原産国別にローテーションする方法

ドッグフードの原産国別にフードを切り替えるというやり方もあります(´∀`)

天候や国情勢、価格高騰などによってフードが手に入らなくなった場合でも、リスク回避できるというメリットがありますよ。

「海外のドッグフードって安全なの?」と思われるかもしれませんが、イギリス、ドイツ、ニュージーランドなど、日本産以外でも良質なフードはたくさんあります。

実はイギリスやドイツはペット先進国。日本よりもペットフードに関する法律や規制が厳しく、高品質で安全なドッグフードが多いんですよ。

また、ニュージーランドは農産物への規制がかなり厳しいため、原材料の安全性はピカイチです。各国からフードを選んでみるというのもよさそうですよね(^_^)

ローテーションの期間は?

カレンダー

つづいて、ドッグフードを切り替える期間について見ていきましょう。

「絶対にこの期間でなければだめ」という決まりはありません。わんちゃんの様子を見ながら、飼い主さんがやりやすい期間でローテーションするのがおすすめです(*´ω`*)

方法によって異なりますが、目安の期間をご紹介します。

季節に合わせてローテーションする場合

3ヶ月を目安にローテーションしましょう。気温の変化に合わせて前後してもOK。

たとえば…春:3〜5月、夏:6〜8月、 秋:9〜11月、冬:12~2月

原材料別・原産国別にローテーションする場合

1〜3ヶ月、または1袋消費するごとにローテーションしましょう。

ドッグフードローテーションの注意点

ドッグフードローテーションをする上で気をつけたいポイントは2つ。

  • 急な切り替えをしない
  • 短いスパンで何種類も与えない

急な切り替えをしない

急に別のフードへ切り替えると、わんちゃんの体へ大きな負担をかけてしまうため、急な切り替えは避けましょう。

いつものドッグフードに少しずつ混ぜて、徐々に割合を増やす方法で切り替えるのがおすすめ。1週間〜10日を目安にゆっくり切り替えてあげましょう(^_^)

短いスパンで何種類も与えない

短いスパンで何種類も増やしてしまうと、ワンちゃんの消化器官に負担がかかり、消化不良や下痢を起こしてしまうことがあります。

また、万が一アレルギーを起こしてしまったときにどのフードが原因なのか特定できないことも。

なかには、月に3、4種類も変えてみるという飼い主さんもいますが、それはやりすぎの可能性があります。上記で紹介した期間を目安に、ワンちゃんの様子を見ながら慎重に行いましょう。

ドッグフードローテーションの口コミ評判について

では、実際にドッグフードローテーションをしている方のリアルな意見をみてみましょう。

ドッグフードローテーションの良い口コミ評判

《良い口コミ》

  • よく食べるようになった
  • 毛ツヤがよくなった
  • ウンチの状態が良い

フードローテーションを始めてから、ごはんをよく食べてくれるようになりました。フードを食べてくれないことが悩みだったのですが、定期的に違うフードを与えると喜んで食べてくれます。愛犬が食に興味を持つようになって嬉しいです。

(熊本在住/チワワ/3歳/メス)

もともと安いフードを与えていたのですが、健康を考えて質の良いフードとローテーションしています。ローテーションを始めてから、毛ツヤが良くなったように感じます。きれいなウンチをしているので、消化にも問題なさそうです。愛犬も喜んで完食してくれます。

(千葉県在住/パグ/2歳/オス)

ドッグフードローテーションの悪い口コミ評判

《悪い口コミ》

  • フードを変えても食べてくれなかった
  • 下痢になってしまった

色々なフードを与えすぎた結果、ごはんを食べてくれなくなってしまいました。せっかく新しいフードを買ったのに食べてくれなくて残念です。あげるドッグフードの種類選びやタイミングが難しいな~と感じました。結局元のドッグフードに戻ってしまいました。

(兵庫県在住/トイプードル/3歳/メス)

アレルギー対策になると聞いてフードローテーションをしてみたのですが、下痢になってしまってかわいそうだったのでやめました。ずっと同じものを与えてきたので、消化器官が対応できなかったのかもしれません。

(沖縄県在住/ダックスフンド/4歳/メス)

ドッグフードローテーションまとめ

子犬

今回は、ドッグフードローテーションのメリット・デメリット・注意点についてお伝えしました。

ドッグフードローテーションは、病気のリスクが軽減できたり、栄養の偏りを防ぐことができたりとメリットが多い一方、ワンちゃんが食べてくれなかったり消化不良を起こしたりするデメリットもあります。

わんちゃんの体調に合わせて、まずは1種類だけ増やすことから始めてみてはいかがでしょうか。

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編集部 INUNAVI(いぬなび)

執筆者

編集部
INUNAVI(いぬなび)

「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら

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