わんちゃんは飼い主さんと一緒なら、どこに行こうが喜んでくれるものですが、特に好きな場所や苦手な場所はあるのでしょうか。
今回いぬなび編集部では、全国の犬の飼い主さん200人を対象に、愛犬が屋外で好きな場所・苦手な場所についてのアンケートを実施しました。
愛犬とお出かけするときやお散歩のときの参考にしてくださいね。
わんちゃんは飼い主さんと一緒なら、どこに行こうが喜んでくれるものですが、特に好きな場所や苦手な場所はあるのでしょうか。
今回いぬなび編集部では、全国の犬の飼い主さん200人を対象に、愛犬が屋外で好きな場所・苦手な場所についてのアンケートを実施しました。
愛犬とお出かけするときやお散歩のときの参考にしてくださいね。
目次
「わんちゃんはお散歩が好き」ということを見聞きしたことがある飼い主さんがほとんどだと思いますが、逆に「お散歩が嫌い」「外に出ることを嫌がる」というわんちゃんも少なくないことをご存知ですか?
■わんちゃんの外が苦手な主な理由
・外で怖い経験をした
・首輪やハーネスが合っていなくて動きにくい、痛い
・天気が悪い
・外が暑い
・体力の低下(シニア犬)
・病気やケガがある
・子犬期の散歩不足
・保護犬
もちろん、単純に気分が乗らなくて(外に行きたいタイミングではない)外に出たがらず、それが「苦手なのかな?」と取られてしまっていることもありますが、外が苦手な理由はさまざまあるので、一概にわがままだと思わないことが大切です。
では、わんちゃんが好きな場所と嫌いな場所を見ていきましょう。
■愛犬が屋外で一番好きな場所は?
1位:公園:70人
2位:自宅敷地内の屋外:39人
3位:散歩コース:16人
4位:ドッグラン:13人
5位:海辺・川辺:9人
6位:草むら:8人
7位:芝生の上:7人
【8位以下の回答】※多い順に記事
電柱や壁の近く(4) / 駐車場(4) / 車(3) / 外ならどこでも(3) / 日向ぼこができる所(3) / ガレージ(2) / 動物病院(2) / 落ち葉の多い所(2) / ペットホテル(1) / ドッグプール(1) / 犬小屋(1) / 友達わんちゃんの家(1) / 犬がたくさんいる所(1) / 木の根元(1) / 犬の幼稚園(1) / 隣家の敷地(1) / 特に無い・外出を嫌がる・外に出さない(7)
愛犬が屋外で一番好きな場所の1位は「公園」70人でした。
公園には適度な自然があり、広々としていて解放感があるからと考えられます。また、ほかのわんちゃんに会うことができたり、いろいろな人や物を見ることができて、わんちゃんにも楽しい場所と言えるでしょう。
とは言え、公園でリードを外すのはマナー違反であるのはもちろん、思わぬ事故やトラブルに遭う危険性もあるため、ノーリードにしないようにしてください。
■愛犬が屋外で一番苦手な場所は?※複数回答
1位:動物病院近辺・保健所前:21人
2位:側溝・マンホールやグレーチングの上:16人
3位:海や川、池などの水辺:13人
4位:車通りが多い所:12人
4位:人通りが多い所:12人
6位:他の犬がいる所:11人
7位:噴水や水道・ホースなど水回り:9人
【8位以下の回答】※多い順に記載
ドッグラン(7) / 道路(7) / 水たまりのある所(6) / 工事現場などのうるさい所(5) / 歩道橋や橋など高い場所(5) / 砂利道・砂地などアスファルトでない所(5) / 自宅の敷地内(4) / 暗い夜道(4) / 玄関(4) / 車の中(2) / 子どもがいる所(2) / 車の近く(2)/ 外自体が嫌い(2) / 公園(2) / 日陰(2) / 雨の日の外(2) / 駅(1) / 救急車がよく通る所(1) / 犬小屋の中(1) / 踏切(1) / 狭い道(1) / 動物園(1) / 大自然(1) / 見慣れない場所(1) / 自転車置き場(1) / ホームセンター(1) / 真夏のアスファルト(1) / 他の動物の気配のする場所(1) / 自宅から外に出る瞬間(1) / トンネル(1) / 階段(1) / 駐車場(1) / 苦手なところはない(33) / 外に出さないからわからない(2)
愛犬が屋外で一番苦手な場所の1位は「動物病院近辺・保健所前」21人でした。
動物病院や保健所はワクチン接種で毎年必ず訪れることから、近くに行っただけで「痛いことをされるのでは?」と、ドキドキしてしまうのかもしれません。
実際、2021年に行った調査では、70.0%の飼い主さんが「動物病院を嫌いだと思う」と回答しており、同年の別の調査でもわんちゃんの嫌いな言葉ランキングの2位に「病院」が挙がったほどです。
動物病院はワクチン接種のほか、避妊・去勢手術、健康診断、病気やケガの治療などさまざまな面でお世話になることから、行くことを避けられない場所ではありますが、近辺に行くことも苦手というのは、動物病院での経験をよく覚えていることや近くに動物病院があることをわかっているということで、わんちゃんには申し訳ないですが感心してしまいますね。
また、2位にランクインした「側溝・マンホールやグレーチングの上」は、わんちゃんの色の見え方から穴が開いているように見えてしまい、避けようとするわんちゃんが多いと言われています。足裏が敏感なこともあり、怖くて痛い場所という認識なのかもしれません。
わんちゃんが動物病院を苦手な理由は、主に3つあります。
■わんちゃんが動物病院を苦手な主な理由
動物病院は苦手意識のあるわんちゃんには余計にストレスを与えてしまうことになるため、できるだけストレスを軽減してあげるように配慮してあげることが大切です。
好きになってもらうことは難しいかもしれませんが、以下の方法である程度慣れてもらうことはできるでしょう。
■わんちゃんの動物病院嫌いを克服するポイント
・複数の動物病院に行くのではなく、かかりつけの動物病院を決めて慣れてもらう
・動物病院に行ったときは着いた時、診察が終わった時ごとに毎回ご褒美をあげる
・獣医師や看護師からおやつを与えてもらう
・動物病院から自宅に戻ったらたくさん褒める
・行く前、診察待ち中などに拒否反応を起こしても叱らない
・普段のお散歩で動物病院の近くを通り、行くことに慣れてもらう
では、わんちゃんにとって動物病院での診察の許容範囲はどこまでなのでしょうか。
■愛犬が許容する診察(処置)はどこまで?※複数回答
・足を触る:168人
・胴体に触る:163人
・耳を触る:137人
・目の周りを触る:128人
・注射や採血:98人
・口の中に手や薬を入れる:94人
・おしりで体温測定:92人
・どれも許容できない:27人
・わからない:2人
動物病院では、獣医師が診察や処置のためにわんちゃんの身体を触りますが、「どれも許容できない」と回答した飼い主さんは27人おり、全体の約1割にあたります。動物病院が苦手だけでなく、触られることも苦手なわんちゃんも意外に多く、獣医師や看護師の苦労がうかがえますね。
こうして見てみると、足や胴体に触られることは我慢できるわんちゃんが多いですが、「注射や採血」「口の中に手や薬を入れる」「おしりで体温測定」といった、わんちゃんにとって「実害」があることは許容しにくいのかもしれません。
確かに、わんちゃんはどうして動物病院に行くのか、治療されるのかを理解できず、ただ嫌なことをされていると思ってしまうのは仕方がないことでしょう。
わんちゃんによって診察で嫌がることは違いますが、1歳未満のわんちゃんではまだ皮膚が張っているので皮下点滴などが特に痛い傾向があることや、狂犬病の注射は痛いため、どうしても嫌な思い出になってしまうのかもしれません。
しかし、
といった病院好きなわんちゃんもおり、実際我が家の先代犬も15歳で入院するまで病院が大好きでした。入院後は「置いていかれるのでは」という不安が強くなり病院が苦手になってしまいましたが、そうした何かきっかけで好きになったり嫌いになったりするもかもしれません。
わんちゃんが屋外で好きな場所や嫌いな場所ランキングはいかがでしたか?愛犬も同じ!という飼い主さんもいるのではないでしょうか。
■ランキングまとめ
【愛犬が屋外で一番好きな場所ランキングTOP3】
1位:公園
2位:自宅敷地内の屋外
3位:散歩コース
【愛犬が屋外で一番苦手な場所ランキングTOP3】
1位:動物病院近辺・保健所前
2位:側溝・マンホールやグレーチングの上
3位:海や川、池などの水辺
わんちゃんが好きな場所はともかく、苦手な場所には理由があります。
「側溝・マンホールやグレーチングの上」や「海や川、池などの水辺」は無理に行かせることは危険なので避けた方がいいですが、動物病院はそうもいきませんね。
苦手なわんちゃんは少しでも動物病院嫌いが克服できるように、獣医師にも協力してもらいおやつ作戦などを実践してみましょう。
アンケート内容:「愛犬の好きなもの嫌いなもの」に関するアンケート
調査方法:インターネット調査
対象:全国の10代~60代の犬の飼い主さん200人(女性149人 / 男性51人)
アンケート実施期間:2023年12月15日~12月20日
■回答者の属性
【女性:149人】
・10代:1人
・20代:32人
・30代:63人
・40代:35人
・50代:16人
・60代:2人
【男性:51人】
・10代:1人
・20代:8人
・30代:11人
・40代:16人
・50代:9人
・60代:6人
■わんちゃん情報
【愛犬の犬種】※複数回答、多い順に記載
トイ・プードル(34) / 雑種(32) / 柴犬・豆柴(24) / チワワ(23) / ダックス(ミニチュア・カニーンヘン)(23) / MIX犬(13) / ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(10) / シー・ズー(9) / ヨークシャー・テリア(6) / ポメラニアン(5) / ミニチュア・ピンシャー(5) / シェットランド・シープドッグ(4) / フレンチ・ブルドッグ(3) / マルチーズ(3) / ミニチュア・シュナウザー(3) / ゴールデン・レトリーバー(3) / ラブラドール・レトリーバー(3) / キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(3) / ビーグル(3) / ジャック・ラッセル・テリア(2) / ボーダー・コリー(2) / パピヨン(2) / ビション・フリーゼ(2) / ペキニーズ(2) / 紀州犬(2) / パグ(1) / 秋田(1) / 狆(1) / グレート・ピレニーズ(1) / 甲斐犬(1) / バーニーズ・マウンテン・ドッグ(1) / 日本スピッツ(1) / イングリッシュ・セッター(1) / ジャーマン・シェパード(1) / シベリアン・ハスキー(1) / アフガン・ハウンド(1) / オーストラリアン・シェパード(1)
【愛犬の年齢】※複数回答
1歳未満(5) / 1歳(10) / 2歳(16) / 3歳(14) / 4歳(15) / 5歳(21) / 6歳(15) / 7歳(18) / 8歳(13) / 9歳(13) / 10歳(17) / 11歳(11) / 12歳(8) / 13歳(9) / 14歳(10) / 15歳(11) / 16歳(14) / 17歳(4) / 不明(9)
【愛犬の性別】
・避妊済みの女の子:64人
・去勢済みの男の子:55人
・未去勢の男の子:51人
・未避妊の女の子:30人
執筆者
18歳のチワックスと1歳のチワックス、ポメチワ、0歳のチワックスの4匹と暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。
【保有資格:ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士 / YMAA薬機法・医療法適法広告取扱個人認証規格】