2024.02.13
2024.02.13
わんちゃんの表情や行動はある程度予測できますが、時として人間の想像をはるかに超えた斜め上すぎる行動やしぐさ、表情を見せることがあります。
そして、そんな愛犬を見た飼い主さんは「これってうちの子だけ？」と思わずにはいられないでしょう。
今回いぬなび編集部では、全国のわんちゃんの飼い主さん119人のご協力のもと、わんちゃんの面白い行動やエピソードを集めてみました！
わんちゃんの行動や感情、表情に関するトリビアから、面白い表情や情けない表情などのとっておきの愛犬画像もご紹介しているので、最後まで存分にお楽しみくださいね♪
目次
そもそも、わんちゃんに感情はあるのでしょうか？答えはズバリ、あります！わんちゃんの感情に関するさまざまな実験やMRIを解析した研究報告も多数あり、研究者の中には「わんちゃんは人間とよく似た感情を持っている」「人類ではない人間」と言う人もいるほど。（※1、2）
わんちゃんの祖先はオオカミですが、イヌが家畜化する過程で遺伝子が変異しただけでなく、人間とわんちゃんが共に暮らしてきたおよそ3万年という長い年月の間に、人間の影響を受けつつわんちゃんが進化してきたと考えられています。その進化は現在も続いているというのですから驚きですね。（※3）
さらには、わんちゃんの表情は自分の感情を示すものだけでなく、人間とのコミュニケーションに役立てている可能性があるのだそう。（※4）
では実際に、現代のわんちゃんたちは感情をどれくらい表に出しているのでしょうか？飼い主さんたちにアンケートを行ってみました。
■わんちゃんは感情表現が豊かだと思う？（わんちゃん全体）
・思う：92.4％（110人）
・思わない：7.6％（9人）
9割以上の飼い主さんがわんちゃんは感情表現が豊かだと感じているようです。
わんちゃんが感情を表現するのは、鳴き声やしっぽ、しぐさだけにとどまらず、目や耳、表情、全身などさまざまな方法で行われています。
どんな感情なのか想像しながらわんちゃんを見てみると、より一層愛らしさが増すことでしょう。
とは言え、人間でも思っていることが顔や態度に出る人とまったく分からない人がいるように、感情表現が苦手なわんちゃんもいます。
そもそも表情とは、感情や思考、意志などの心的状態が顔面に表れ出ることを指します。
これまでわんちゃんの表情は無意識に生じる反射的なもので、単純に感情を露呈したものと考えられていましたが、人が見ているときと見ていないときでは表情を変えるということが研究で明らかになり、わんちゃんは表情を使って意思の疎通を図ろうとしている可能性があるそうです。（※5）
動機はわかっていませんが、研究では人が見ているときには表情が豊かになり、特に「悲しげな子犬の顔」を多く見せる傾向にあったため、素の表情を見たいときはわんちゃんに気付かれないように横目で見るといいかもしれません。(笑)
実際、アンケートでも…
■愛犬は表情が豊かだと思う？
・思う：77.3％（92人）
・思わない：22.7％（27人）
愛犬の表情が豊かだと思う飼い主さんは77.3％と多く、今回はその中で面白い表情や情けない表情についても聞いてみました。
■愛犬は面白い表情をする？
・しない：52.9％（63人）
・する：47.1％（56人）
■愛犬は情けない表情をする？
・しない：64.7％（77人）
・する：35.3％（42人）
面白い表情や情けない表情をするわんちゃんはいずれも半数以下で、表情が豊かだと「思わない」わんちゃんも一定数いることを考えると、シャイなわんちゃんやクールなわんちゃんなのかもしれません。
とは言え、わんちゃんの表情は人間の注目に応じて変わると考えられているほか、飼い主さんに喜んでもらいたい、純粋に自分の感情を表しているなどさまざまですが、どんな表情であってもかわいい存在であることには変わりがないでしょう。
わんちゃんが人間のような行動を取ることが多いことは研究でも明らかにされており、人間みたいな行動を身につけたのは1000年前から1万6000年前の間と考えられています。（※2）
さらに「犬は飼い主に似る」と言われているように、近年の研究では外見だけでなく性格やしぐさ、行動までもが似ると明らかになりました。（※6、7）
そんなわんちゃんたちの不思議な行動の中には、「これってうちの子だけ？」と思わずにはいられない行動もあるでしょう。
■愛犬の行動を見て「これって愛犬だけ？」と思ったことはある？
・ある：51.3％（61人）
・ない：48.7％（58人）
実際、アンケートでは約半数の飼い主さんが愛犬の行動を見て「これって愛犬だけ？」と思ったことが「ある」と回答しています。
また、「ない」と回答した飼い主さんでも、お話を聞いてみると面白いエピソードはたくさん！次章で一挙ご紹介します！！
まずは、「これって愛犬だけ？」な行動からご紹介！
「なぜそんなことを？」とツッコみたくなる謎の行動をするわんちゃんは多いようです。
思わず笑ってしまう面白行動エピソードも！想像すると愛らしいです。
時にわんちゃんは、「何ていう顔してるの？」とツッコまずにはいられない表情を見せることがありますね。ここでは、飼い主さんたちから寄せられた、愛犬の面白い表情や情けない表情を一挙ご紹介します。
一体どんな心理が働いているのか、想像しながらご覧ください。
「うちの愛犬も凄い顔してます！」という飼い主さんは、ぜひこちらに画像を投稿してくださいね。
さまざまなしぐさや行動、表情を見せてくれるわんちゃんたちですが、実は人間をよく観察しており、それらを真似をすることが多々あります。（※8）
さらに、わんちゃんは、ほかの個体が反応していると自分もその反応を取りたくなってしまう習性（＝社会的促進による行動）があるため、余計に真似しやすくなると言えるでしょう。
わんちゃんは人間とのコミュニケーション能力が優れているからこそ、いろいろな一面を見せてくれるのですね。
今回は、わんちゃんの感情表現や表情、行動についてご紹介しましたが、「あるある」な行動から「独創的」な行動までさまざまで、わんちゃんは奥が深い生きものであることを改めて感じたのではないでしょうか。
わんちゃんは人間と共に暮らす中で、暮らしやすいように今もなお進化を続けていますが、そう考えると凄いですよね～！
心が疲れて笑いたくなったときは、この記事を思い出し、わんちゃんたちに元気をもらってくださいね。
＜参考文献＞
※1：NATIONAL GEOGRAPHIC SOCIETY「犬にも感情がある、MRIで確認」
※2：NATIONAL GEOGRAPHIC SOCIETY「犬は人が思っているよりもずっと”人間らしい”」
※3：NATIONAL GEOGRAPHIC SOCIETY「イヌが人懐こくなった理由は「難病遺伝子」に」
※4：NATIONAL GEOGRAPHIC SOCIETY「犬は人が見ると「悲しげな子犬の顔」をすると判明」
※5：Scientific Reports「Human attention affects facial expressions in domestic dogs」
※6：HUFFPOST「「犬と飼い主は顔が似る」を科学的に証明（研究結果）」
※7：日本経済新聞「「犬の性格は飼い主に似る」 研究で認められる」
※8：J-STAGE「ヒトに対するイヌの共感性」
アンケート内容：愛犬の面白い行動に関するアンケート
調査方法：インターネット調査
対象：全国の10代～60代の犬好きさん119人（女性98人 / 男性21人）
アンケート実施期間：2023年12月15日～12月20日
■回答者の属性
【女性：98人】
・10代：2人
・20代：26人
・30代：39人
・40代：20人
・50代：9人
・60代：2人
【男性：21人】
・10代：2人
・20代：2人
・30代：5人
・40代：7人
・50代：3人
・60代：2人
■一緒に暮らすわんちゃんの情報
【愛犬の犬種】※複数回答、多い順に記載
チワワ(20) / 柴犬・豆柴(15) / ダックスフンド（ミニチュア・カニーンヘン）(15) / トイ・プードル(15) / 雑種(9) / MIX犬(8) / ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(6) / シー・ズー(5) / ポメラニアン(4) / ヨークシャー・テリア(4) / キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(3) / ミニチュア・ピンシャー(3) / ボーダー・コリー(2) / ラブラドール・レトリーバー(2) / パピヨン(2) / ミニチュア・シュナウザー(2) / 日本スピッツ(2) / ビーグル(2) / 秋田(2) / コーイケルホンディエ(1) / オーストラリアンシェパード(1) / アラスカンマラミュート(1) / マルチーズ(1) / ゴールデン・レトリーバー(1) / ペキニーズ(1) / イタリアン・グレーハウンド(1) / シェットランド・シープドッグ(1) / 不明(1)
【愛犬の年齢】※複数回答
1歳未満(3) / 1歳(5) / 2歳(11) / 3歳(6) / 4歳(10) / 5歳(10) / 6歳(14) / 7歳(6) / 8歳(9) / 9歳(10) / 10歳(8) / 11歳(5) / 12歳(3) / 13歳(9) / 14歳(5) / 15歳(6) / 16歳(5) / 17歳(3) / 18歳(2)
執筆者
18歳のチワックスと1歳のチワックス、ポメチワ、0歳のチワックスの4匹と暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。
【保有資格：ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士 / YMAA薬機法・医療法適法広告取扱個人認証規格】
