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ジャックラッセルテリアの特徴|小さい体にパワーが詰まった、キツネを追いかけるテリア犬
まずは、体の大きさ・歴史などを含めたジャックラッセルテリアの特徴を紹介します。
体重4〜7kg程度の小型犬だが、パワフルでスタミナ抜群
小型犬であるジャックラッセルテリアの体重は4〜7kgほどで、体高は25~30cmほどです。しなやかな筋肉を持ち、小柄でありながらもややがっちりとした体型をしています。足が少し短めであることも特徴です。
体の大きさの割にとてもパワフルでスタミナがあり、フライングディスク・アジリティなどのドッグスポーツも得意な犬種です。
一般的な小型犬に求められることだけではなく「小型犬でも元気のいい犬種が飼いたい」「サイズは小さくともワンちゃんと一緒に活発にドッグスポーツをしたい」など、大型犬に求めるような側面も期待されて選ばれる犬種です。
キツネ狩りのための狩猟犬としてイギリスで誕生
ジャックラッセルテリアは、イギリスでキツネ狩りのために作り出された犬種です。行動的な使役犬で、他の犬とともに走り、巣穴に潜ってキツネを追い立てる役割をしていました。
このような背景が体型やスタミナの多さ、運動能力の高さにつながっています。
1994年公開の映画「マスク」に登場したことで、世界中でペットとして大きな人気が出ました。歴史は記事下部の「ジャックラッセルテリアの歴史」で詳しく解説しているので、気になる方はそちらもご覧ください。
ジャックラッセルテリアの性格|「飼ってはいけない」の理由は大胆さ!活発・敏感で犬らしい行動が多い犬種
ジャックラッセルテリアは「飼ってはいけない」と言われることが多い犬種です。しかし、それは犬らしい大胆で活発な行動がよく見られるということで、必ずしもデメリットにはなりません。性格の特徴について詳しく解説します。
チワワやトイプードルなどと異なり、小型犬でも体力満点で大胆・活発なところがジャックラッセルテリアの魅力だと思います。サイズ的に大型犬は難しいけど、大型犬に引けを取らないようなことがしたいといったニーズに応えられる犬種です。
好奇心旺盛でとても活発。興奮性がやや高い
キツネを追いかける猟犬であったジャックラッセルテリアは、他のテリア犬と比べてもかなり活発な性格です。運動量が多いことはもちろん、好奇心旺盛で興奮しやすい点や、気が強く大胆である点が特徴です。
好きなものや嫌いものに対して興奮し走り回る、他の犬・人に対して吠えや噛みつきが出るという様子が見られやすいでしょう。一緒にたくさん運動を楽しみたい人や、犬らしさに溢れたパワフルな犬種を求める人には向いていますが、安全に過ごすための十分なトレーニングは欠かせません。
現在でもキツネを狩る猟犬としての特性は色濃く残っており、ちょっとした刺激にもよく反応するなど
興奮性が高く、動きが速いなど運動能力も高いため扱いが難しいと感じる方が多いのだと思います。
よく聞くトラブルや悩みは「拾い食い」「散歩の引っ張り」「破壊行動」「他犬の吠えや攻撃」「過興奮」など多岐にわたります。
特別寂しがりではなく、分離不安の傾向は少なめ
ジャックラッセルテリアは飼い主への依存度・愛着はあまり高くなく、べったり甘えん坊なタイプではありません。留守番で一人になることに不安を感じにくい傾向があります。
しかし、好奇心が強く噛むことが好きで破壊行動が起こる可能性があるので、その面では留守番が得意とは言いづらいでしょう。
分離不安の傾向は強くない犬種です。留守番の際は寂しさから問題が生じるというよりも、運動不足などの欲求不満から問題が生じることが多いです。
多頭飼いにはあまり向かないが、性格や相性次第では可能
ジャックラッセルテリアはやや攻撃性が高く、他の犬に吠えたり攻撃したりする傾向があるため、多頭飼いにはあまり向いていない犬種です。
しかし、性格には個体差があるので必ずしも無理ではありません。犬同士の相性も見ながら慎重に検討しましょう。
ジャックラッセルテリアが日本で増え始めた頃は、猟犬としての気質が色濃く残っていました。
狩猟本能や攻撃性が強く他の犬があまり好きではない犬がたくさんいましたが、現在は当時と比べるとだいぶ丸い性格になった印象です。
ジャックラッセルテリアの被毛|長さが3タイプあり、個性が出る模様のバリエーションも魅力
ジャックラッセルテリアの被毛・毛色・模様には無数のバリエーションがあり、見た目の違いを楽しめる犬種です。被毛の特徴やお手入れについて解説します。
被毛の長さはスムース・ブロークン・ラフの3タイプがある
ジャックラッセルテリアの被毛には、ラフ(長め)・ブロークン(中間)・スムース(短め)の3種類があります。ラフは外側の毛がやや硬めで、モジャモジャとした見た目。スムースは全体的に短くまとまっており、すべすべとしています。
ラフとブロークンの違いは少しわかりづらいですが、ブロークンは長毛と短毛が入り混じったタイプで、毛の混ざり方によって見た目や触りごごちが異なります。
模様のバリエーションが多く、個体によって違う点が魅力
ジャックラッセルテリアの毛色は基本的に、ベースのホワイトにブラックやタン(茶色)のマーキングという組み合わせです。
しかし、マーキングの入り方はさまざまで、ハチワレ猫のような模様の子から、片目に黒のマーキングが入ったダルメシアンのような子など、見た目にそれぞれ個性があります。
見た目のパターンは無限大で、その子だけが持つ唯一無二の模様がジャックラッセルテリアの大きな魅力です。日本ではブラックが入った個体はやや珍しく、ホワイト×タンの子が多く見られます。
カットは基本的に不要。特にスムースの場合は抜け毛が多い
ジャックラッセルテリアは基本的に毛のカットが不要です。しかし、ラフ・ブロークンは定期的にカットをして毛を整える飼い主さんもいます。
抜け毛は多く、特に春と秋の換毛期には大量の毛が抜けます。スムースコートは最も抜け毛が多いでしょう。ブラッシングは最低でも2,3日に1回行って、不要な毛を取り除いてください。また皮膚が弱いと言われているので、定期的なシャンプーとシャンプー後の十分な乾燥は欠かせません。
ラフ・ブロークンの場合は、硬い毛を抜いて間引いて整える「プラッキング」が伝統的に行われてきました。しかし、毛を抜くことに抵抗があれば行わなくても構いません。
個体差もあると思いますがラフ、ブロークンよりもスムースのほうがよく抜ける印象です。現代においてプラッキングは必ずしも必要ではないです。
ジャックラッセルテリアの飼い方・しつけ|吠え・噛みつき対策が必須!トレーニングに時間を割く
テリア犬の特徴が強く表れるジャックラッセルテリアは、攻撃的な行動や強い興奮を防ぐために、念入りなトレーニングが必要です。犬も人も安全に楽しく過ごすためにしつけを行っていきましょう。
子犬の頃からトレーニング・社会化を行う
前述のとおり、ジャックラッセルテリアは攻撃性・興奮性が高めの犬種です。吠えや噛みつきなどがひどいと病院で診察を受けたりサロンでシャンプーをしてもらったりと、健康のために必要なこともできなくなってしまいます。
教えたことを身につけやすい子犬の時期から十分なトレーニングを行ってください。他の犬と交流する際は抱っこして遠くから見せるところから始めて相性がよさそうであれば徐々に近づいていく、インターホンに吠える場合はおやつを与えることを繰り返して「音が鳴る=いいことがある」と覚えさせるなど、飼い主が地道な努力を怠らず少しずつ慣らしていくことがポイントです。
好奇心旺盛でトレーニング中に他のものに気を取られてしまうこともあるので、集中できる環境を整えることや、何よりのご褒美になるお気に入りのおやつ・おもちゃを見つけることも意識しましょう。
以下の記事では、犬のしつけのすべてを詳しく解説しているので、トレーニングに活用してください。
犬のしつけの完全ガイド📕動画付きでわかりやすく基礎やコツを解説【トレーナー監修】
恐怖心はそれほど強くなく、基本的には食欲があり、おもちゃで遊ぶことも大好きな犬種なのでトレーニングがしにくい犬種ではないと思います。ただし、興奮性が強く好奇心旺盛なので何か気になるものがあると、おもちゃや食べ物どころではなくなる面も持ちあわせています。
散歩は30分×2回で大型犬並みのイメージ。ボール遊びや引っ張りっこも行う
運動量が多いジャックラッセルテリアテリアは、イメージとして大型犬に匹敵するレベルの散歩が必要です。最低でも1日30分×2回は散歩に行きましょう。
散歩に行って歩くだけでは運動欲求が満たされないので、ドッグランに行って思いっきり走ることも定期的に行うべきです。また、自宅でもロープを引っ張り合う遊びやボールを追いかける遊びなどを行って発散させてください。
これらが不十分であると、家の中での破壊行動や散歩時の興奮などにつながってしまいます。
ただ単に歩くだけではなかなか満足しませんので、引っ張り遊びや、ボール投げなどしっかりと飼い主と遊ぶことが必要です。活発で動きが速く色々な刺激に反応するため、飼い主の運動神経やハンドリング技術が求められる犬種です。運動が大好きな犬種ですので、しっかりと遊んで欲求不満にならないよう発散させることが大切です。
服従させる必要はなし。大きな声や力での押さえつけは逆効果に
しつけというと「上下関係をわからせる」「服従させる」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それは誤った認識です。
犬は自分のほうが上である、下であるという関係は認識しないという研究結果が出ており、対等な関係で楽しみながらトレーニングを行うのが適切です。怒鳴る・叩く・押さえつけるなどの行為をすると、犬も必死になりかえって興奮してしまう可能性が高いので、行わないようにしましょう。
力づくで無理やり押さえつけるようなことをすると、口が出る(噛む)場合があります。
すでに問題行動が多い場合は、専門家への相談も検討する
吠え・噛みつき・異常な興奮など、すでに問題行動で悩んでおり手がつけられないという場合は、ドッグトレーナーなど専門家への相談も検討してください。
しかし、まずは本当に自分の力で改善はできないのか、自分で取り除ける明らかな原因がないかを考えてみましょう。犬の問題行動は、飼い主が間違った行動をしていることが原因であるケースが少なくありません。
外の音が聞こえやすく吠えるような環境にしてしまっている、過剰なスキンシップなど愛犬が嫌がることをしてしまっているといったことがないか確認してみてください。また、病気が原因で噛むというケースもありますので、以下の記事も参考にしてくださいね。
愛犬が手を噛む理由は?効果的なやめさせ方やコツを解説【ドッグトレーナー監修】
どういった経緯で問題が発生し、どのような学習を経ているかによって問題行動が改善できるかどうかは変わってきます。例えば、「本気で噛みつけば嫌なやつはいなくなる」「嫌なことはされない」など、
噛みつくことによって何年もの間利益を享受しているようであれば当然改善は難しくなってきます。
噛みつく理由は多岐にわたりますので、まずはなぜ噛みつくのか原因を明らかにし、どのような対処や練習が必要なのか、問題行動を体系的に解釈できる専門家にご相談いただくことが良いことだと思います。年をとればある程度落ち着いてきますが、何もしないで問題がなくなるほど落ち着くことは期待しないほうがいいです。
ドッグフードは小粒&関節サポート成分が入ったものがおすすめ
小型犬であるジャックラッセルテリアには、食べやすい小粒のドッグフードがおすすめです。かなり走り回る犬種なので、関節の健康をサポートする成分が入ったものを選ぶのもよいでしょう。
以下の記事では、ジャックラッセルテリアの特徴から考えたおすすめの商品を紹介しています。
ジャックラッセルテリアにおすすめ餌ランキング8選|安全安心のドッグフードは?【獣医師監修】
ただし、合うフードはそれぞれ違うものです。体調や食いつきを見ながらベストなものを探すことが大事なので、選択肢を狭めすぎずに検討していきましょう。
ジャックラッセルテリアの値段・お迎え先|平均価格は約30万円。ブリーダーでもペットショップでもよい
実際にお迎えするとなると、どこから子犬を購入するかなかなか決められないという人は多いでしょう。ジャックラッセルテリアの最新の値段やお迎え先選びについて解説します。
2024年の平均価格は約30万円で、毛色による大きな差はなし
ペットショップポータルサイトの「petmi」によると、2024年1月に集計したジャックラッセルテリアの平均価格は約308,491円です。
他の小型犬と比べて特別高い・安いということはなく、平均的な価格と言えます。なお、毛色の違いによる大きな価格差も特に見られませんでした。
子犬の断尾はしなくてもOK。ブリーダーの方針を確認
ジャックラッセルテリアは、本来はある程度尻尾の長さがある犬種ですが、狩猟犬として働くために断尾が行われてきた歴史があります。現在でも断尾を続けているブリーダーもありますが、現代においては基本的に不要なものです。
ジャパンケネルクラブ(JKC)のサイトでも「断尾は任意」と掲載されており(※2)、ショー要素にも大きな影響がないものになっています。断尾をしていない子犬がいい場合は、ブリーダーの方針がどのようなものであるかを確認しておきましょう。
ブリーダーの断尾に対する考え方に賛同できないのであればしているところは避けるべきでしょう。個人的には必要な行為だとは思いません。今後、飼い主が求めなければ断尾などの行為もなくなってくるのではないかと思います。
親身に相談に乗ってくれるペットショップorブリーダーを選ぶ
特に人気が高いトイプードルのなどと比べると少ないものの、ジャックラッセルテリアはペットショップでも比較的販売数が多い犬種です。よって、遠方のブリーダーやペットショップに出向かなければいけなくなる可能性は低いでしょう。
どこからお迎えする場合でも、大事なのはきちんと相談に乗ってくれて、子犬の情報を十分に提供してくれるお迎え先を選ぶことです。
「ペットショップのほうが行きやすいから」「ブリーダーのほうが環境がちゃんとしていそうだから」という判断はせず、コミュニケーションを取りながらよいところを見つけてください。
◼︎ジャックラッセルテリアのブリーダーの例
ジャックラッセルテリアの寿命・病気|寿命は14.5歳。病気になりにくいと言われる犬種
寿命の長さや病気のリスクは、犬を迎える前に必ず知っておくべきことです。
ジャックラッセルテリアは比較的体が丈夫と言われる犬種ですが、注意しなければいけない病気もあるのでご紹介します。
2023年発表の平均寿命は14.5歳。比較的長生きと言える
アニコム損害保険株式会社の「アニコム家庭どうぶつ白書2023」によると、2021年度におけるジャックラッセルテリアの平均寿命は14.5歳です(※3)。
〜14.0歳の小型犬が多い中で高めの数値で、比較的長生きする犬種と言えます。また、同データの他のテリア種と比較するとトップの寿命の長さでした。
◼︎主な小型犬の平均寿命
犬種 |
平均寿命(2021年度) |
トイ・プードル |
15.3歳 |
ミニチュア・ダックスフンド |
14.8歳 |
ジャック・ラッセル・テリア |
14.5歳 |
ヨークシャー・テリア |
14.0歳 |
チワワ |
13.9歳 |
ポメラニアン |
13.8歳 |
シー・ズー |
13.8歳 |
ミニチュア・シュナウザー |
13.6歳 |
マルチーズ |
13.6歳 |
パグ |
12.8歳 |
遺伝性疾患が少ないと言われるが、皮膚病やケガに注意
ジャックラッセルテリアは「病気になりにくい」「丈夫な体」とよく言われ、遺伝性の疾患も少ない傾向があります。
しかし、皮膚が弱いので脂漏症やアトピー性皮膚炎などには注意しましょう。「アニコム家庭どうぶつ白書2023」では、ジャックラッセルテリアでは皮膚疾患での保険請求割合が最も多かったというデータが出ています(※4)。
体に合うフードを選んだり、シャンプーで皮膚を清潔に保ったりと日々のケアに力を入れてください。
また「他犬種に比べ罹りやすい疾患」では「咬傷」と「爪の外傷」がトップ2でした。他の犬とのトラブルや活発な動きによるケガが多いと考えられるので、安全に過ごせるようしつけをしっかりと行う必要があります。
ジャックラッセルテリアの歴史|各地で改良が進められ、登録も国によってバラバラ
ジャックラッセルテリアはやや複雑な交配の歴史があり、今も犬種としての登録には国によってばらつきがある犬種です。
起源は、19世紀にイギリス・デボン州の牧師ジョン(ジャック)・ラッセルが多くの犬種を複雑に掛け合わせ、キツネ狩りに適した犬種として作り出したことと言われています。
ジョン・ラッセルによる作出後、飼いやすくするためにオーストラリアでウェルシュ・コーギー・ペンブロークと交配されました。
その後も、容姿を重視するグループ、狩りでの使役のしやすさを重視するグループなどそれぞれで方針が異なる改良が進められたため、特徴にはばらつきがありました。犬種としての認定・登録は、以下のような複雑な経緯を辿っています(※5)。
◼︎ジャックラッセルテリアの犬種登録の歴史
- ジョン・ラッセルがショー用途になることを嫌がり、イギリスのケネルクラブには登録をしなかった
- オーストラリアでは1972年に犬種クラブができ、1990年にオーストラリアのケネルクラブに登録
- このタイプのテリアが、2000年に国際畜犬連盟(FCI)に「ジャック・ラッセル・テリア」として暫定公認された(正式認定は2003年)
- アメリカ合衆国のユナイテッドケネルクラブでは2005年にスタンダードの修正が行われ、公認名が「ラッセル・テリア」に改名
- アメリカンケネルクラブでは2012年に本犬種を「ラッセル・テリア」として登録
ジャックラッセルテリアに似た犬|パーソン・ラッセル・テリアと見た目がそっくり
パーソン・ラッセル・テリアは、ジャックラッセルテリアととても近い犬種です。見た目がそっくりで、前述のとおりイギリスのケネルクラブではジャックラッセルテリアは犬種として認定されておらず、パーソン・ラッセル・テリアのみ登録されています。
いずれも牧羊犬で似た性質を持っていますが、違いは主にコーギーとの交配の有無で、ジャックラッセルテリアのほうが若干温厚な性格で足が短い傾向があります(※6)。
牧羊犬かつ見た目が似ている犬種として、他にはスムース・フォックス・テリアやワイヤー・フォックス・テリアが挙げられます。ただし、パーソン・ラッセル・テリアとスムース・フォックス・テリアは数が少なく、日本で入手することは難しい犬種です。
◼︎ジャックラッセルテリアと類似犬種
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ジャック・ラッセル・テリア |
パーソン・ラッセル・テリア |
スムース・フォックス・テリア |
ワイヤー・フォックス・テリア |
画像 |
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原産 |
イギリス |
イギリス |
イギリス |
イギリス |
体重 |
4〜7kg |
4〜8kg |
7〜8kg |
8.25kg |
ワイアー・フォックス・テリアは複数頭出会っていますが、いかにもテリアらしい気の強い犬種でジャック・ラッセル・テリアとよく似た性格です。
ジャックラッセルテリアとの相性をチェック!
犬種選びは、自分の生活や理想の関わり方とその犬種が合っているかどうかが肝心です。特にジャックラッセルテリアはしつけの難易度が高いので、好みだけで選ぶのはNG。
以下の内容のうち、当てはまるものが多いほどジャックラッセルテリアが向いていると言えます。1つでも当てはまらないものがあったら、もう一度選ぶ犬種を考えるのがおすすめです。
◼︎ジャックラッセルテリアとの相性チェックリスト
◻︎1日30分×2の散歩に毎日行ける
◻︎ボール遊びや引っ張りっこ遊びなどの時間を毎日取れる
◻︎飼い主に十分な体力・運動神経がある
◻︎しつけの知識があり、飼い始めから十分なトレーニングができる
◻︎幼い子供が家にいない、もしくは子供との生活スペースをきっちり分けられる
◻︎定期的に通える距離にしつけ教室がある
◻︎家具などを壊せない環境を整えられる
◻︎抜け毛が大量に出ても問題ない
◻︎フローリングの場合は上からカーペットを敷ける
元気で活発な犬種なので、犬に時間を割くことができる方でなければ向かない犬種です。1日2回の散歩とまめな遊びなどの運動は必須で、しつけにも時間を費やさないと問題行動を呈する可能性もあります。
子犬の頃からしっかりと社会化に時間をかけてください。動きが速く人間の身体能力が求められますので、ご年配の方には向かない犬種です。
まとめ
ジャックラッセルテリアは、小型犬で4〜7kgほどの体重ですが、小さな体に大型犬並みのパワーを秘めた犬種です。イギリスで生まれ、キツネ狩りをする狩猟犬として活躍しており、高い運動能力や俊敏さ・スタミナがあります。
その歴史ゆえに非常に活発・好奇心旺盛な性格で、攻撃性や興奮性が高い面も見られます。飼い主への依存度はあまり高くなく、一人になることへの不安は強くはありません。
吠え・噛みつき・異常な興奮などの問題行動を防ぐために、飼育の際はトレーニングが非常に重要になります。トレーニング自体は不得意ではなく、集中できる環境を整えて飼い主が正しい指示を出せばしっかりと覚えられるでしょう。
運動は大型犬に近いほどの量が必要で、1回30分以上×2回の散歩に加え、引っ張りっこやボール遊びなどの運動も毎日行う必要があります。ドッグランで走らせるといった習慣も必要で、非常に俊敏に動き回るため飼い主の体力や運動神経も問われる犬種です。
寿命は14.5歳で、小型犬・テリア犬の中では比較的長めです。皮膚の疾患になりやすいので、こまめなケアを行いましょう。
トレーニングの正しい知識や体力が必要で、初心者や高齢の方には飼育の難易度が高い犬種です。犬らしい性格や個性溢れる見た目などに惹かれた方は、自分の性格や家の環境に合う犬種かどうかをよく確認して、後悔のないパートナー選びをしてくださいね。
<参考>
(※1)一般社団法人ジャパンケネルクラブ「犬種別犬籍登録頭数」
(※2)一般社団法人ジャパンケネルクラブ「世界の犬 ジャック・ラッセル・テリア」
(※3)「アニコム損害保険株式会社「アニコム家庭どうぶつ白書2023」
(※4)「アニコム損害保険株式会社「アニコム家庭どうぶつ白書2023」
(※5)Wikipedia「ジャック・ラッセル・テリア」、一般社団法人ジャパンケネルクラブ「世界の犬 ジャック・ラッセル・テリア」
(※6)奥田香代『いちばんよくわかる 犬種図鑑 日本と世界の350種 (コツがわかる本!)』,メイツ出版(2014)、Wikipedia「ジャック・ラッセル・テリア」
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、INUNAVIが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。