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2020年、2021年となりコロナ禍で生活スタイルが変化し、犬を飼い始める人が増えました。
しかしなかには、ペットとの生活で浮かび上がる現実の問題も……。
今回はこちらの記事では、コロナ禍に起きたのペット問題を取り上げていきます。
ニュースになった内容を中心に紹介しつつ、後半では、飼い主さんがコロナにかかってしまった場合の対応策もまとめています。
コロナ禍で話題になった犬に関するシビアなニュースとは?
2020年〜2021年のコロナ禍の犬に関する話題を紹介します。
明るい話題もあるなか、悲しいニュースもいくつかありました…。
■2020年コロナ禍での犬のニュース
①しつけが上手くいかない!しつけ教室への依頼急増
②人気の小型犬!しかし配慮すべきこともたくさん!
③もしもの時どうする?ペット保険未加入の人が以外と多い
④犬から人への感染を恐れた?海外で飼育放棄が起きていた
①しつけが上手くいかない!しつけ教室への依頼急増
一つ目のニュースは、しつけに悩む人が急増し、しつけ教室の需要も高まっているという内容でした。※1
「犬の保育園・しつけ方教室ほめほめホーム」にはしつけの依頼が急増し、実に3倍もの申し込みがあったそうです。※2
自粛期間中にワンちゃんをお迎えしたものの、自粛の解除で家にいる時間が減ったり、犬の問題行動で悩む人が多くいたのでしょう。
実際、INUNAVIが行ったアンケートでも、2020年に犬を迎えた方の54%がしつけに関する悩みを抱えていました。
コロナ禍に対応したオンラインのしつけ教室やおすすめのしつけ教室が知りたい方は、以下の情報を参考にしてください。
■オンライン しつけ教室
・AndyCafe オンラインドッグトレーニング
・オンラインドッグスクール
・犬の保育園ほめほめホーム
(遠方のみオンライン受付)
※1※2:@Press「コロナ禍でペットの飼育放棄が急増!? 100%ほめる犬のしつけ教室に問合せが殺到、3倍以上の申込み」
※3:一般社団法人 ペットフード協会「2020年(令和2年)全国犬猫飼育実態調査 結果」
②人気の小型犬!しかし配慮すべきこともたくさん!
2つ目のニュースは、コロナ禍でペットをお迎えする人が増え、小型犬のトイ・プードルやチワワが人気という内容です。※4
小型犬はペットショップでの取り扱いも多く、マンションや室内での飼育にも向いているため長年にわたり人気※5ですが、小型犬ならではの注意が必要なこともたくさんあります。
例えば2kg以下の超小型犬は、食事に興味の薄い子も多いそう。
食べ物をしっかり摂取しない場合は、「低血糖症」になる可能性もあります。※6
また、アニコムホールディングスの調査※7で、トイ・プードルが1番かかりやすい病気は「前足の骨折」だと発表されました。
小型犬は骨の細い子も多く、家具から飛び降りるだけで大きな負担がかかる場合も。
さらに手術に骨が耐えられない子もいるそうで、できるだけ骨折しない環境づくりも大切です。
小型犬をお迎えしたら必要になる、「食欲不振」や「骨折」の対策も知っておきましょう。
※4:産経新聞「コロナ禍で高まるペット需要 飼い主の覚悟に募る懸念」
※5:一般社団法人 ペットフード協会「令和2年 全国犬猫飼育実態調査 Ⅲ.主要指標サマリー」
※6:現代ビジネス「日本人が大好きな「超小型犬」は病気になりやすい? 獣医師の警告」
※7:アニコムホールディングス株式会社「4月&9月生まれの犬は病気になりにくい!? 人気18犬種が注意すべき病気は?
③もしもの時どうする?ペット保険未加入の人が以外と多い
3つ目の気になるニュースは、お金が原因でペットを手放す人がいた、という内容です。※9
その方は、「いざ飼い始めると医療費などに、思っていた以上のお金がかかってしまった」ことで悩んでいました。
ワンちゃんは、犬種にもよりますが、平均で年間30万程度の出費があると言われています。※10
そのうち、病気やケガの治療費は4万円〜5万円。
大きな病気になってしまった場合はさらに手術代もプラスされますので、飼い主さんの負担も膨れ上がることに。
「コロナ禍で犬を飼い始める人が増えた」というニュースが出た時も、収入が不安定になってしまう今、お迎えを心配する街の声もありました。※11
そんな不安を解消するためにも、ペット保険の加入はしっかり検討しておきたいところ!
しかし、過去にINUNAVIが行ったアンケートでは62%の方が保険未加入・解約済みという結果に。
※9:ペット保険のアニコム損保「ペットにかける年間支出調査 2019」
※10:東洋経済オンライン「「36回ローンで購入された猫」の悲しすぎる結末」
※11:SankeiBiz「コロナ禍でペット需要高まるも 飼い主の覚悟に募る懸念する声」
④犬から人への感染を恐れた?海外で飼育放棄が起きていた
4つ目のニュースは、海外で犬からの感染を恐れた人が次々に犬の飼育放棄をしているという内容でした。※12
中国では、テレビで専門家が「感染者と接触したペットを観察する必要がある」とコメントしたことで、「犬から感染するのでは?」と噂が広まってしまったよう。※13
詳しいことが分からないまま飼い主さんが飼育放棄したり、防疫担当者が無許可で殺処分する事件が起こってしまいました。
これはあくまでも中国での出来事ですが、中東でも同様に誤解から飼育放棄がおきていたようです。※12
新型コロナウイルスについてはまだまだ未確定な情報もあるので、SNSや噂話でパニックにならないよう、情報は公的機関から知るようにしましょう。
現時点の厚生労働省のHPでは、犬から人への感染は報告されていません。
■厚生労働省HP 動物を飼育する方向けQ&Aより
・人から犬への感染について
現在までに人から犬への感染報告はわずか数件のみ。基本的に新型コロナウイルスは、人から人への飛沫・接触感染が主となっています
・犬から人への感染について
現在のところ、新型コロナウイルスが犬から人へ感染した事例は報告されていません。
参照ページ:厚生労働省「動物を飼育する方向けQ&A」
※12:毎日新聞「ペットのコロナ感染、海外では殺処分や飼育放棄も 国内は未確認」
コロナ禍で起こるペットの「困った」について準備しておこう!
まだまだコロナの収束がいつになるか分からない今、愛犬のためにできることは事前に対策・準備をしておきましょう。
■愛犬のためにできること
・愛犬をコロナに感染させないために!対策や除菌をしよう
・飼い主がコロナになる前に!愛犬の預かり先を事前に準備
愛犬をコロナに感染させないために!対策や除菌をしよう
日本で2件※13、海外では香港やアメリカ、ベルギー、オランダなどなど、ペットの感染が数件報告されています。※14
大切な愛犬をコロナに感染させないためにも、飼い主さん自身の予防が大切です。
愛犬とのキス、食事の口移しは控えてくださいね。※14
※13:アニコム ホールディング「犬における新型コロナウイルスの陽性を確認」
※14:毎日新聞「ペットのコロナ感染、海外では殺処分や飼育放棄も 国内は未確認」
飼い主がコロナになる前に!愛犬の預かり先を事前に準備
飼い主さんがコロナになる前にできるのはこちらの3つ!
①信頼できる愛犬の預け先を探しておく
預け先の候補は、「家族・親戚」「知人」「ペットホテル」の3つです。
ただ、いつコロナにかかるか分からない段階では、ペットホテルの予約は難しいですよね。
事前準備としてできるのは、
・周辺のペットホテルのピックアップ
・気になることは事前にペットホテルに聞いておくこと
預け先の候補が見つからない場合は、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
②愛犬の性格や飼育の注意点をまとめておく
家族や親戚に愛犬の預かりをお願いする場合、性格や飼育の注意点をまとめておくと便利です。
とくに、「フード」「排泄」「お散歩」についてのポイントがあれば、忘れずに伝えておきましょう。
また、相手がワンちゃんを飼った経験がない場合は、玉ねぎやチョコレートなど、与えてはいけない食品のリストも添えておくと安心です
③飼育に必要なものを準備しておく
普段与えているフードやペットシーツなど、事前に用意をしておくのもいいですね!
また実際にコロナになってしまったときは、引き渡しのときに愛犬のお気に入りの場所(毛布・ベッド)を一緒に預けましょう。
慣れない場所で過ごす愛犬のストレスも、これで少しは減ると思いますよ。
もし飼い主がコロナになったら?まずはかかりつけ医に相談を!
万が一飼い主さんにコロナの疑いがある場合は、まずかかりつけ医に連絡をしましょう。
かかりつけ医がいない場合は、下記を参考に各自治体の発熱相談センターに連絡をしてください。
・首相官邸「各都道府県の新型コロナウイルスに関するお知らせ・電話相談窓口」
ペットの預け先が決まっている場合は、速やかに愛犬を引き渡し、預け先が決まっていない場合は保健所に相談をお願いいたします。
もし愛犬がコロナになったら?かかりつけの獣医師に相談を!
国内でも、犬2匹のコロナ感染がみとめられました。※15
犬は猫にくらべ咳などの症状が出ないと言われていて、症状のみでコロナ感染を見分けるのは難しい状況です。
しかし家族に感染が分かり、犬の体調がいつもと違うなど、どうしても不安な場合はかかりつけの獣医師に相談してみてください。
動物が感染した場合は、数日で陽性から陰性に変わる※15そうなので、パニックにならず、専門家の意見を聞きましょう。
※15:アニコム ホールディング「犬における新型コロナウイルスの陽性を確認」
飼い主がコロナになったら愛犬の預け先はどう決まる?
飼い主がコロナ陽性者になった場合の預け先は、以下のどちらかで決まります。
■飼い主がコロナ感染の場合
・保健所を通じて、ペット同伴可のホテルを探してもらう(軽症の場合)
・動物愛護センターで預かる
民間では、アニコムがコロナ感染者の愛犬を無料で預かる「#StayAnicom」を実施しています。
まとめ
今回は、コロナ禍で起きたペットの悲しいニュースについて紹介しました。
マイナスなことばかりではなく、自粛によって保健所のワンちゃんの引き取り手が増えたという嬉しいニュースも聞こえてきます。
これからもコロナによってライフスタイルにさまざまな変化が起きそうですが、愛犬との時間は大切にしていきたいですね。
また、飼い主さんと愛犬のコロナに関する相談先は以下にまとめました。
■コロナ禍:ペットに関する相談先
・事前に愛犬の預け先が見つからない
→かかりつけの獣医師に相談
・飼い主がコロナになった
→かかりつけ医・各自治体の発熱相談センター
・愛犬がコロナになった
→かかりつけの獣医師
・感染後に預け先が見つかってない
→#StayAnicomプロジェクト
飼い主さんも愛犬もできる範囲で感染対策を行い、コロナ禍を乗り切っていきましょう!
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執筆者
- 編集部
- INUNAVI(いぬなび)
「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら