洗えるペットシーツがおすすめの飼い主さんは?メリットを知って上手に活用しよう
洗えるペットシーツは洗って乾かす手間がかかったり、災害時などで断水していたら利用することはできないなどのデメリットがありますが、メリットもたくさんあります。
■洗えるペットシーツのメリット6つ
- 経済的
…繰り返し使えるのでお財布に優しい
- ゴミが出ない
…使い捨てではないので、ゴミが出ない。紙のペットシーツと併用しても格段にゴミの量が減り環境にも優しい
- 愛犬が食べたり破る心配が限りなく少ない
…丈夫な製品が多く、そうそう破けない。誤飲や腸閉塞の心配がなくなり愛犬の体にも優しい
- サイズが豊富で使い勝手が良い
…通常のペットシーツサイズからカットして使用できるものまでサイズが豊富。使いたい場所に合わせることができる
- ベッドやソファーのカバー、ドライブマット、人間の介護や足元マットとしてなど使い方が自在
…さまざまな場所やシーンで活用できる
- メーカーによっては介護時も役立つ
…おしっこの戻りがほとんどなく、体を汚す心配のないものもある
使い捨ての紙のペットシーツのほうが一般的なので、周りに洗えるペットシーツを使用している飼い主さんがいないということのほうがほとんどでしょう。
「使ってみたいけれど実際どうなんだろう?」なんて思うのは当然のことですが、使ってみたらその良さに洗えるペットシーツが手放せなくなるかもしれませんよ!
洗えるペットシーツがおすすめな飼い主さん
洗えるペットシーツがおすすめなのは、以下の飼い主さんです。
■洗えるペットシーツがおすすめな飼い主さん
- 紙のペットシーツがもったいないと感じている
- できるだけ節約したい
- 愛犬がペットシーツでイタズラしちゃう
- ペットシーツのゴミを何とかしたいと思っている
- ペットシーツの買い出しやストックしておく場所にいつも困る
- ソファーの上やベッドの上、車内などにも利用できるものが欲しい
- 愛犬に長時間のお留守番をさせることがある
無理に洗えるペットシーツに完全に切り替える必要はなく、使うタイミングや目的に合わせて活用するといいでしょう。
下痢や軟便などお腹の調子が悪いときなどは、衛生面や処理も考えて使い捨てのペットシーツのほうがいいこともあります。
私が洗えるペットシーツを使用することになったきっかけ
私が洗えるペットシーツを使用したのは今から8年前(2016年)、当時14歳だったミニチュアダックスの愛犬が寝たきりとなり、オムツは嫌がって意地でもおしっこをしなかったので、体の下に敷いていてもおしっこをしたときに体が濡れないペットシーツはないかと探したことがきっかけでした。
その後愛犬は虹組となり、洗えるペットシーツはほかの愛犬のカートに敷くか旅行した際のペットシーツの下に敷くくらいしか使用しなくなりました。
しかし、新しい家族をお迎えしたら、その子たちは油断するとすぐにペットシーツを食べてしまい、トイレトレーをメッシュつきのものに変えましたが掃除が大変だし、スーパーワイドサイズがない!ということで、再び洗えるペットシーツの出番がやってきました。
使ってみると、家にあったのにどうしてもっと早く使わなかったのかと大後悔(笑)3匹いるので毎月のペットシーツ代も1万円近くかかっていましたが、今は洗濯にかかる電気代や水道代(1回約26円)と紙のペットシーツ200枚(レギュラーサイズ)合わせて1,700円ほどですよ!
洗えるペットシーツを選ぶポイント
洗えるペットシーツの選び方は、目的や使用する場所によっても異なりますが、実際にさまざまな場面で使用してみて、選ぶときに失敗しないためのポイントをご紹介します。
洗えるペットシーツはさまざまなものがあり、値段もピンキリです。
しかし、安さだけに注目すると「安物買いの銭失い」となってしまうこともあるので、しっかり内容を見て購入するようにしましょう。
①サイズ
洗えるペットシーツは、トイレトレーのサイズに合わせたものから、大きめのものまでサイズが豊富です。
ロールなどで販売していて自由にカットできるものもあるため、使用する場所に合わせて選びましょう。
②色、柄
ペットシーツはわんちゃんのおしっこの色をチェックできる白色ベースのものがおすすめです。
※おしっこではなく色をつけた水を垂らしています
実際、私が最初に買った洗えるペットシーツは濃いピンク色で、おしっこの色がわからないのはもちろん、速乾タイプだったため少し時間が経つとおしっこしたかどうかもわからないということに…。
ペットカートやキャリーケースなどに使用したり、尿漏れ対策やトイレトレーの下に敷く場合は色付きや柄付きでもありですが、普段の健康管理をしたい場合は白色のほうがおしっこの色がわかっていいのは紙のペットシーツと同じですね。
③カット対応の可否
洗えるペットシーツは、キルトマットのようなマットタイプとペラッとしたシーツタイプがあり、使用する場所や目的によっては自分で好きなサイズにカットができるシート状が良い場合もあります。
紙のペットシーツのようにトイレトレーに敷く場合では、カットできるもののほうが合わせやすいでしょう。
④吸収性
洗えるペットシーツの吸収性のチェックもポイントです。
わんちゃんがおしっこをしたのに、水気を弾いてなかなか吸収されない、吸収が悪くぜんぜん吸わないというのでは、わんちゃんがその上を歩けば足だけでなくそこらじゅうがびちゃびちゃに…。
こればかりは実際に使用しないと分からないことですが、口コミなどを参考にするのがおすすめです。
また、洗えるペットシーツによっては、使用前に1回予洗いしないと吸収されないというのもあります。商品説明をしっかり読んでから使用しましょう。
⑤おしっこの戻り
※先ほど水を垂らしたシーツ。数分も経たないうちに触っても手が濡れることはありません
紙のペットシーツでも洗えるペットシーツでも、ある程度のおしっこの戻りは仕方ありませんが、使用後のシーツを踏んで濡れた足で歩き回られるのが困るといった場合や、寝たきりわんちゃんの身体の下に敷きたいという場合では速乾タイプのものをおすすめします。
実際に私は3タイプの洗えるペットシーツを使用していますが、シーツによっては時間が経ってもおしっこ戻りの量が多いものもあり、そこを間違えて踏んでしまったときは「あ、冷たっ!」となって自分の足の裏がびちょびちょになります。
使用していて感じたおしっこ戻りを比較表にしてみました。
■洗えるペットシーツおしっこ戻り比較表
※あくまで個人の感想です。
どのシーツも、紙のペットシーツ同様の使い方をするのであれば十分満足できるものですが、私の愛犬(17歳)は認知症の症状が出てきて部屋の真ん中でおしっこをするようになったため、部屋の真ん中に敷いておくのに誤って踏んでしまっても「冷たっ!」とならないもののほうが助かります(笑)
⑥裏面や縁の工夫
洗えるペットシーツは裏面に浸みないように加工されていますが、シーツによっては滑り止め加工があるものや、裏面も吸収してくれるものなどがあります。
また、キルトマットのようなタイプであれば、縁がついていて端っこでおしっこしてもキャッチしてくれるので、よっぽどヘリで大量におしっこしない限り漏れ出ることはないでしょう。
トイレトレーの上に敷く、下に敷くといった場合では裏面はそこまで気にしなくても問題ありませんが、洗えるペットシーツをトイレシーツ単体として使用する、ベッドの上、ドライブマットとして使用するなどの場合は、裏面や縁に工夫されているものがおすすめです。
⑦耐久性とお手入れ方法
洗えるペットシーツは頑丈なものが多く、わんちゃんがイタズラしてもそう簡単に破けたりしませんが、洗濯しているうちにボロボロになってしまうものもあります。
耐久性が優れたものは少し価格も高めになりますが、耐久性がなく頻繁に買い替えなければいけないというのではせっかくの洗えるペットシーツのメリットが半減してしまうため、耐久性の良いものを購入しましょう。
私が使用している洗えるペットシーツの1つは8年前に購入したものですが、何度も洗濯してきた今でも吸収性や速乾性は失われず絶賛活躍中です。
また、洗えるペットシーツは洗って繰り返し使用するものですが、洗濯機の利用が可能なものを選んだほうがお手入れも楽なので、そこもしっかりチェックしましょう。
洗えるペットシーツおすすめ4選
実際に使用してみた感じや、購入するときにいろいろな商品を調べたり口コミを見た私が選ぶおすすめの洗えるペットシーツは以下の4つです。
どんな洗えるペットシーツがいいか分からないという飼い主さんは、これらから選んでみてはいかがでしょうか。
【ポンポリース】洗える制菌ペットシーツ プレミア2
迷ったらコレ!速乾、制菌加工、両面吸収、丈夫と文句なしのペットシーツ
ポンポリースの「洗える制菌ペットシーツ プレミア2」は、繊維上の菌の増殖を抑制する制菌加工で、ニオイの発生を防いでくれます。高機能性繊維製品に対して第三者試験機関による試験や試験結果の第三者委員会による評価をもとに製品認証を行うSEKマーク取得しているので、その効果は確か!
両面吸収で端っこにはみ出してしまったおしっこもみるみる吸収してくれたり、速乾性があるので触ってもサラッとしています。
その分、裏面に滑り止め加工はされていませんが、別売りで専用の固定テープが110円で販売されているので、滑り止めが必要な場合は購入すれば問題は解決するでしょう。
もちろん、両面の間に防水シートが挟み込まれているので、裏面に浸みだすという心配もありません。
ほかの洗えるペットシーツに比べて価格が少し高いのがデメリットですが、耐久性も優れていて洗濯機丸洗い可能など、文句なしにおすすめできるペットシーツです。
実際、私が8年前に購入したのもリニューアル前のこの商品。新しくなったほうも使用していますが、とても優れたペットシーツだと感じています。
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Sサイズ / 1,540円 楽天で詳細を見る
Sサイズ / 1,540円
参考価格
(税込) |
S:1,540円
M:1,980円
L:3,850円
LL:7,590円 |
サイズ |
S:40×50ⅽm
M:50×70ⅽm
L:65×100ⅽm
LL:100×140ⅽm |
厚み |
約2mm |
カラー |
グレー、ホワイト、モカ、ピンク、ブルー、ベージュ |
容量 |
1枚入り~セット販売あり |
特徴 |
・速乾タイプ
・SEKマーク取得の制菌加工
・裏面も吸収
・どこをカットをしてもほつれない |
素材 |
[両面]ポリエステル100%
[中面]ポリウレタン100% |
吸水性 |
ー |
消臭性 |
あり |
お手入れ方法 |
・手洗い
・洗濯機&乾燥機OK(水のみでもOK) |
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【INULABO(イヌラボ)】洗って繰り返し使えるペットシーツ
シャワーをかけるだけでも汚れが落ちる!?速乾性は微妙だが吸収性はバッチリ
INULABOの「洗って繰り返し使えるペットシーツ」は、4層構造でおしっこをしっかり吸収してくれる、キルト加工のクッション性のあるペットシーツです。裏面は防水加工はもちろん、小さなゴムがびっしりとある滑り止め加工でズレません。
非縫製キルティング加工や丈夫なパイピング加工、メッシュ生地使用で速乾しやすいなど、とことんこだわって作られています。
品質技術センターでの検査結果では、防汚性(落ちやすさ)が最高評価を取得するなど、汚れても洗えばきれいに落ちて真っ白なシーツに!実際、愛犬が軟便で踏みまくって一面うんちの足跡になったことがありますが、つけ置きして軽くゆすいでから洗濯機で洗ったら見事にきれいになっていました。
しかしながら、おしっこ戻りや速乾性は言うほど期待できないのが残念ポイントです。おしっこの量が多いと速乾は感じられず、踏むと足が濡れます。
とは言え、価格もお手頃で使い勝手も良いおすすめのペットシーツであることに間違いはありません。
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レギュラー2枚 / 2,680円 楽天で詳細を見る
レギュラー2枚 / 3,618円
参考価格
(税込) |
レギュラー:2,680円
ワイド:2,980円
スーパーワイド:3,680円
Lサイズ:3,800円
ビッグ:3,680円 |
サイズ |
レギュラー:33×45ⅽm
ワイド:45×60ⅽm
スーパーワイド:60×90ⅽm
Lサイズ:67×100ⅽm
ビッグ:115×125ⅽm |
厚み |
[内側]約3mm
[フチ]約5mm |
カラー |
ホワイト、グレー、ブラウン |
容量 |
2枚セット(ビッグは1枚~) |
特徴 |
・キルト加工
・速乾しやすい
・縁がある
・裏面は滑り止め加工 |
素材 |
ポリエステル |
吸水性 |
500mⅼの吸水テストも楽々クリア |
消臭性 |
ー |
お手入れ方法 |
・手洗い
・洗濯機&乾燥機OK
※洗濯石鹸は目詰まりの原因になるので使用しない |
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【エイクス】ウォッシャブルシーツ・タフ カットタイプ
見た目に反して優れもの!吸収性も良く頑丈で自由にカットできる
エイクスの「ウォッシャブルシーツ・タフ カットタイプ」は、その頑丈さが特に注目すべき点です。イタズラしちゃうわんちゃんでもそうそう破れないのはもちろん、耐久力があるので長持ちしやすいでしょう。
レーヨンとポリエステル混紡不織布の一枚仕立てで吸収性も良く、表面はフェルト生地でほどよい柔らかさがあります。
裏面の樹脂加工ラミネートは、「漏れない」の防水と「ズレない」の滑り止めの一石二鳥の働きが。洗えるペットシーツの中ではコスパも良く、自由にカットできるほか、ロールで購入することも可能です。
ただし、そのまま洗濯機に入れたら1度で毛玉ができてしまったので、洗濯ネットを利用することを強くおすすめします。また、洗ってもおしっこの黄色い色素は残りますが、陽に当てて干すと消えるのでしっかり干しましょう。乾燥機の利用はできないため、梅雨時期などは特に洗い替えを用意したほうがいいかもしれません。
吸収性はありますが、速乾タイプではないので注意してください。また、中型犬や大型犬、多頭飼いなどでは、厚手の「タフ2」のほうがおすすめです。
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カットタイプS / 1,056円 楽天で詳細を見る
カットタイプS / 1,056円
参考価格
(税込) |
カットタイプS:1,320円
カットタイプL:2,420円
ロールタイプ:11,562円~ |
サイズ |
カットタイプS:48×70ⅽm
カットタイプL:70×97ⅽm
ロールタイプ:48ⅽm×10m、48ⅽm×30m、97ⅽm×10m、97ⅽm×30m |
厚み |
約1mm |
カラー |
ホワイト |
容量 |
1枚~セット販売あり |
特徴 |
・頑丈
・どこをカットをしてもほつれない
・コスパが良い
・裏面は滑り止め加工 |
素材 |
レーヨン&ポリエステル |
吸水性 |
1200ⅽⅽ / ㎡ |
消臭性 |
ー |
お手入れ方法 |
・手洗い
・洗濯機OK
※洗濯ネット利用推奨 |
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【PoochPad】くりかえし洗って使えるトイレシーツ
におい抑制テクノロジーで作られた最大300回洗って使える速乾シーツ
PoochPadの「くりかえし洗って使えるトイレシーツ」は、布のようなのに3層構造でしっかり吸収、速乾してくれるアメリカ製のペットシーツです。マイクロファインの抗菌物質によりバクテリアの繁殖を抑制するため、ニオイの発生を防いでくれます。
最大300回の洗濯に耐えられる耐久性もポイント高い!カットはできませんが、防水加工で裏面に浸みてくることはなく、速乾性があり薄手なのでさまざまな場所で使うことができるでしょう。
わんちゃんのイラスト柄が入っていますが、白色ベースなのでおしっこの色がわかるのも嬉しいですね。ペットシーツっぽくないペットシーツが欲しいという飼い主さんにもおすすめです。
ただし、以前は日本向けに商品が作られていましたが、日本では洗えるペットシーツは一般的ではなく定着しなかったためか日本の輸入代理店が取り扱いを中止してしまったため購入できる場所が少なく、価格も若干高めなのが残念点です。
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Mサイズ2枚 / 5,980円 楽天で詳細を見る
Sサイズ2枚 / 5,980円
参考価格
(税込) |
S:4,300円
M:5,300円
L:6,800円
XL:7,980円
2XL:14,000円
SUV:15,200円 |
サイズ |
S:43×58ⅽm
M:50×68ⅽm
L:76x81cm
XL:91×91ⅽm
2XL:122×122ⅽm
SUV:122×152ⅽm |
厚み |
ー |
カラー |
イエロー柄、パープル柄 |
容量 |
2枚(1枚~3枚入りあり) |
特徴 |
・速乾タイプ
・マイクロファインのにおい抑制テクノロジー
・アメリカの人気商品 |
素材 |
ー |
吸水性 |
ー |
消臭性 |
・手洗い
・洗濯機&乾燥機OK |
お手入れ方法 |
|
全て表示する
まとめ
洗えるペットシーツは、トイレシーツとしてだけでなく、さまざまなことに活用できる優れものです。
もちろん、わんちゃんによっては紙のシートのほうが好む場合もありますが、1枚は持ってても損のないおすすめアイテムです。
1日使用したら洗濯するなどの手間はありますが、それ以上のメリットがたくさん!
■洗えるペットシーツのメリットおさらい
- 経済的
…繰り返し使えるのでお財布に優しい
- ゴミが出ない
…使い捨てではないので、ゴミが出ない。紙のペットシーツと併用しても格段にゴミの量が減り環境にも優しい
- 愛犬が食べたり破る心配が限りなく少ない
…丈夫な製品が多く、そうそう破けない。誤飲や腸閉塞の心配がなくなり愛犬の体にも優しい
- サイズが豊富で使い勝手が良い
…通常のペットシーツサイズからカットして使用できるものまでサイズが豊富。使いたい場所に合わせることができる
- ベッドやソファーのカバー、ドライブマット、人間の介護や足元マットとしてなど使い方が自在
…さまざまな場所やシーンで活用できる
- メーカーによっては介護時も役立つ
…おしっこの戻りがほとんどなく、体を汚す心配のないものもある
さまざまな洗えるペットシーツが販売されており、どれがいいのか悩んでしまうかもしれませんが、選ぶときの参考にしてもらえたら幸いです。
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー