公開 2022.12.12 更新 2023.03.27
しつけで愛犬を叩いたことのある飼い主さんは42人、殴る蹴るが虐待だと思ってない人も1割超【飼い主350人アンケート】

しつけで愛犬を叩いたことのある飼い主さんは42人、殴る蹴るが虐待だと思ってない人も1割超【飼い主350人アンケート】

わんちゃんが人間と共に幸せに暮らしていく上で覚えてもらわなければいけないルールがあり、しつけは必要なものですが、しつけと虐待の境界について考えたことはありますか?

現在のように科学的根拠に基づいて考えられたしつけと異なる古いしつけ本などでは誤った方法が記載されていることも多く、しつけと思ってしたことがもしかしたら虐待にあたるかもしれません。

今回INUNAVIでは、全国の犬の飼い主さん350人を対象に、しつけや虐待についての意識調査を行いました。

実際にどんな体罰をしたことがあるのか、しつけと虐待の境界はどこだと思っているのかから、SNSでたびたび話題となる外飼いわんちゃんについてなど、飼い主さんたちのリアルな本音をご紹介します。


※この記事で使用される百分率(%)は各項目の数値が割り切れない場合、その総数が99.9%〜100.1%の間で変動致します。

調査結果まとめ

・わんちゃんにしつけが必要な理由は、「他人に迷惑をかけないため」「犬と人間がより幸せに暮らすため」と考える飼い主が多く見られたが、一方で「周囲から嫌な目で見られる」「飼い主のストレスがたまらないため」とする飼い主もいた。

・愛犬のしつけの参考は「ペットに関するインターネットサイト」が219人と最多。「SNS」68人や「インターネットの質問サイト」60人など、ネット関連の情報を参考にする飼い主が多い結果に。

・愛犬のしつけに「叩く・殴る・蹴る・投げる」をしたことのある飼い主は42人おり、叩く理由として「やってはいけないと教えるのに一番早い方法だと思ったから」というコメントも見られた。

・ほかの飼い主がわんちゃんを殴る・蹴るなどを見たことが「ある」と回答した飼い主は42.6%おり、見た飼い主からは「心が痛い。しつけと虐待はちがう」といったコメントが見られた。また、しつけと虐待の境界はわんちゃんに痛みを与えるかどうかと考えている飼い主が多い傾向にあった。

・わんちゃんを室内飼いすべきかについて「犬種による」が52.6%で最多だが、理由は「抜け毛が多い時期は抜け毛が終わるまでは外で」「小さな子供がいると万が一のことを考えると外飼いでないと安心できないのでは」など飼い主の都合が多く挙げられていた。

・ひどい状態で外飼いされているわんちゃんを見たら「通報すると思う」と回答した飼い主は56.0%と多いが、実際に通報したことのある飼い主は0.6%にとどまり、「通報先がわからない」「基準があいまい」といった課題が残ることとなった。

・わんちゃんの虐待を防ぐためには「飼い主の免許制度」「動物に対する法の厳罰化」などが挙げられており、簡単に飼育できないようにすることを求める声が多かった。

わんちゃんのしつけは「犬のためと周りへの配慮」「共生するため」に必要!

笑っている犬

わんちゃんの飼い主さんは、どうしてしつけが必要だと思っているのでしょうか。最初にその理由から聞いてみました。

■コメントまとめ
・他人に迷惑をかけないため
・犬と人間がより幸せに暮らすため
・安全のため
・主従関係、上下関係のため
・お互いの信頼関係を築くため
・周囲から嫌な顔で見られないため
・飼い主が楽になり、ストレスがたまらにようにするため

周囲への迷惑」と「わんちゃんと人が共に暮らすため」といったコメントが多く見られました。

実際のコメントをご紹介します。

■実際のコメント紹介

「飼いやすくしつける方もいると思うが、犬もストレスやさみしさを感じると夜鳴きしたり遠吠えしたりがあるため、過度にしつける必要はないと考える。あくまで他者に迷惑をお掛けしないという目的だと思う」(男性 / 40代 / コーギー・4歳)

「誤食誤飲をしないため、噛まないようにするため、無駄吠えをさせないため、正しい主従関係を築くため」(女性 / 30代 / ミニチュアダックス・10歳以上)

「周囲に迷惑をかけないため。人間と犬の家庭内の序列をつけることが必要だと思います」(男性 / 40代 / 雑種・10歳以上)

「愛玩というよりは共存していく家族のような存在だからルールとして必要だと思います」(女性 / 40代 / ミックス・10歳以上)

「しつけがなってないと近所から嫌な顔で見られるので、周囲のために必要だと思います」(女性 / 20代 / 柴犬・3歳)

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「お互いが安全かつ快適に生活するために必要。しつけをせずに甘やかしすぎると、コミュニケーションをうまく取ることができず、犬も飼い主もストレスがたまり、不幸になると思います」(女性 / 40代 / チワワ・2歳)

「日常的に、他人に迷惑をかけないため。家の中を汚さないため」(女性 / 20代 / トイプー・10歳以上)

「愛犬と人間が共に安全に過ごし、怪我や事故などのリスクをできるだけ減らすため」(女性 / 40代 / チワワ・10歳以上)

「服従させるため」(男性 / 40代 / トイプー・2歳)

「飼い主がストレスたまらないように理解してもらうため」(女性 / 40代 / チワワ・6歳)

みなさんしつけは必要なことだとわかっていますが、その理由はさまざまなようです。

また、「上下関係」「主従関係」「服従させる」といったワードもたびたび見られ、飼い主さんとわんちゃんは主従関係や上下関係が必要と思っている飼い主さんも少なくありませんでした。

確かに以前は、わんちゃんに下に見られてはいけないと考えられていましたが、近年の研究からわんちゃんは人間の関係において「上に見る」「下に見る」という意識はないことが科学的に証明されており、主従関係や上下関係、リーダー論は必要ないことが明らかになっています。

人間と暮らす上でルールを教えるためのしつけは必要なことですが、現在はわんちゃんの習性と本能を理解し、尊重すべきところは尊重して対等な関係で接することが望ましいと考えられているため、こうした情報が飼い主さんにしっかり届いていないことが浮き彫りになったのではないでしょうか。

愛犬のしつけを参考にするのはインターネットサイトが219人で最多!

■愛犬のしつけはどんな方法や媒体を参考にした?

■愛犬のしつけはどんな方法や媒体を参考にした?
・ペットに関するインターネットサイト:219人
・しつけに関する本や雑誌:169人
・知人・友人:85人
・SNS(Instagram・Twitter・アメブロ・YouTubeなど):68人
・インターネットの質問サイト:60人
・専門家(獣医師・ブリーダーなど)56人
・しつけ教室:43人
・訓練所:8人
・出張トレーニング:5人

・その他:9人
・しつけを行なっていない:7人
※複数回答

【その他の回答】
自己流(6) / テレビ(1) / トレーナーの専門学校に在籍(1) / 資格の教科書(1)

愛犬のしつけの方法や媒体で最も多かったのは「ペットに関するインターネットサイト」219人でした。

近年はペット関連のサイトも多く、思い立ったときにすぐ知りたいことを検索できることから、インターネットの情報を参考にする飼い主さんが多いようです。

また、「SNS(Instagram・Twitter・アメブロ・YouTubeなど)」68人、「インターネットの質問サイト」60人など、無料で手軽に見ることのできる媒体を参考にしている飼い主さんもそれなりにいるのは、時代性とも言えるでしょう。

しかし、1つ怖いのが、その情報が誤ったものであったときの場合です。ドッグトレーナーや訓練士、獣医師など正しいわんちゃんの知識がある人の発信や監修などでは信頼性がありますが、そうでない場合は誤ったしつけの方法を覚えてしまうことにもなり、注意が必要です。

愛犬のしつけに「怒鳴る」「体罰」など218人が誤った方法をしていた!

愛犬のしつけでしたことがある行為は?

■愛犬の問題行動やダメなことを教えるしつけでしたことがある行為は?
・怒鳴る:141人
・マズルを掴む:66人
・叩く・殴る・蹴る・投げるなど:42人
・仰向けにさせる:40人
・口に拳を入れる:24人
・デコピン:15人
・ご飯をあげない:13人
・吠えると電気の流れる首輪を装着する:6人
・物を投げつける:5人
・その他:25人
・上記のようなことはしたことがない:132人
※複数回答

【その他の回答】
ケージに閉じ込める、物を叩きつける・叩く、大きな音をたててびっくりさせる・鼻先を押し付ける、大きな音が出る首輪、おやつをあげない、超音波、リードを強く引く、首輪を掴んで強制的に座らせる、鼻をたたく、ほっぺを掴む、首を掴む

愛犬のしつけにしたことがある行為で最も多かったのは「怒鳴る」141人でした。

実は上記のものはどれも誤ったしつけの方法で、現在ではしつけに効果的ではないとして、してはいけないこととなっています。

もちろん、わんちゃんがダメなことをしたときは、「ダメ」や「ノー」と低いトーンで短く伝えることは大切なことですが、大きな声を出すのは恐怖やストレスを与えるだけで信頼関係や問題行動の悪化にもつながりかねません。

「上記のようなことはしたことがない」と回答した飼い主さんは132人いましたが、逆に見ると218人の飼い主さんは何かしら誤った方法でしつけを行っていたようです。

これは、前章で触れた誤った情報によるところや、上下関係をわからせないといけないという風習が強かったからと考えられます。実際のコメントからも見て取れるため、飼い主さんだけの問題ではなく、ペット業界全体の課題なのかもしれません。

どうしてこのしつけ方法をしたのか、実際のコメントをご紹介します。

■実際のコメント

「【マズル】ネットで効果的と見たから」(女性 / 20代 / トイプー・2歳)

「【怒鳴る・マズル・仰向け】上記のしつけ方法はネットや本で見たり人から教えてもらったりしたから」(女性 / 30代 / 柴犬・2歳)

「【怒鳴る・叩く・仰向け】小型犬なので力いっぱいとかではないですが、指示を聞かない時はお尻を叩きます。色々な躾の方法があると思いますが私は昔からこの方法で、みんな一般的な犬よりも指示を聞いてお互いが楽しく暮らしていけていると思うので、このまま変える気はありません」(女性 / 40代 / パピヨン・7歳)

「【マズル】マズルを掴まれるのがわんちゃんは苦手なので、無駄吠えした際には強すぎない程度に掴んでみるようペットショップの方に教えてもらったため」(女性 / 20代 / ビション・10歳以上)

「【マズル・拳・仰向け】まず、強い存在には、人間にも言えることであるが言うことを聞くので。上記のような行為をすることで分からせることができる」(男性 / 50代 / 柴犬・4歳)

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「【ご飯】動物としてやはりご飯を食べられないことは罰に当たると一番認識しやすいのでこの方法をとっています」(男性 / 40代 / ビーグル・2歳)

「【マズル・仰向け】嫌がる事をする事でダメだと認識させる。私の方が上だと教える為」(女性 / 30代 / トイプー・10歳以上)

「【叩く・マズル・拳】やってはいけないと教えるのに一番早い方法だと思ったから」(女性 / 30代 / ビーグル・7歳)

「【怒鳴る・叩く】何回も問題行動を起こさないように、叩いたり厳しく叱るようにしています」(男性 / 40代 / 雑種・7歳)

「【その他】鼻をたたく、ほっぺをつかむ。ブリーダーさんから叱る時はそのようにするように言われたから」(女性 / 40代 / ピレニーズ・6歳)

しつけのために必要だと思って行っている飼い主さんが多く見られましたが、中には「やってはいけないとわかっていてもカッとなってやってしまった」という飼い主さんもおり、感情でつい手をあげてしまったということもあるようです。

しかし、その方法がいいと「ネットで見た」「記事で見た」「SNSで」といったもののほか、「ペットショップで」「ブリーダーから」「犬の保育園で」といったものも見られ、やはり、正しいしつけの方法や時代の流れと共に方法が変化しているということが浸透していないように見受けられました。

また、これらの行為をしたことのない飼い主さんからは、

「上記の罰はしつけではなく動物虐待にあたりますし、その行動をしても愛犬にこちらサイドの心は通じないと思うからです」(女性 / 30代 / ヨーキー・6歳)

といったコメントが多く、徐々にではありますが罰を与えることがしつけではないことが広まりつつあるのかもしれません。

わんちゃんを叩く・蹴るなどを見たことが「ある」のは42.6%!

■ほかの飼い主さんがわんちゃんを叩いたり蹴ったりしているのを見たことある?

■ほかの飼い主さんがわんちゃんを叩いたり蹴ったりしているのを見たことある?
・ない:57.4%(201人)
・ある:42.6%(149人)

ほかの飼い主さんがわんちゃんを叩いたり蹴ったりしているのを見たことが「ある」と回答した飼い主さんは42.6%でした。

4割以上の飼い主さんが見たことがあるというのは決して少ない数字ではなく、まだまだ日常的にわんちゃんに手をあげてしまう飼い主さんが多いと考えられます。

実際に目にした飼い主さんはどう思ったのでしょうか。実際のコメントをご紹介します。

■実際のコメント

「すごく嫌な気分になりました。そんなことをしても犬との信頼関係は得られないと思いました」(女性 / 20代)

「心苦しいが、しつけは個人差があるので、仕方ないと思った」(男性 / 40代)

「全く知らない関係のない方でもそのような行為を見ると鉛でも飲み込んだように落ち込んでしまいます。わんちゃんがおびえているのを見るのは胸が痛くて辛いです」(女性 / 50代)

「心が痛い。しつけと虐待はちがう」(女性 / 20代)

「自分もそうしてきたので気になりません」(男性 / 40代)

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「叩き方にもよりますが、必要以上に強い力で叩いている場合には、虐待だと感じ、犬がとてもかわいそうに感じました」(女性 / 30代)

「あらかじめ上下関係をしっかりしておかないと、叩いたり蹴ったりになるのかなと思った」(女性 / 30代)

「弱いものいじめしているように見えた」(女性 / 40代)

「ネットでたまたま流れていましたが、どう言う神経をしているのかわからなかった。激しい憤りを覚えた。逆の立場になればいい、飼う資格がないと思った」(男性 / 30代)

「苦しくなる。ペットを飼う権利をもっと厳しくしてほしいと願った。何もできなかった自分を今でも後悔しています」(女性 / 40代)

「散歩中の小型犬を、飼い主が怒鳴りながら蹴り上げているのを見ました。わんちゃんへの影響が心配になりました」(女性 / 30代)

叩いたり蹴ったりをしつけとして仕方がないと考える飼い主さんと、しつけと虐待は違うという飼い主さんと2つに分かれるコメントが見られました。

日常的に暴力を受けているのではないかと心配する声もあり、見かけても何もできなかったことを悔やんでいる飼い主さんも。

わんちゃんにどんなしつけをするかは飼い主さんによって異なりますが、叩く・蹴るを含めた体罰はしつけではないことを改めて広く知ってもらう必要があるのかもしれません。

飼い主さんが考える虐待としつけの境界は「痛みを与えるかどうか」

■虐待だと思うわんちゃんへのしつけは?

■虐待だと思うわんちゃんへのしつけは?
・殴る、蹴る:312人
・物を投げつける:297人
・吠えると電気の流れる首輪の装着:294人
・ご飯をあげない:275人
・叩く:241人
・口に拳を入れる:194人
・デコピン:180人
・マズルを掴む:129人
・怒鳴る:95人
・仰向けにさせる:85人
※複数回答

虐待だと思うわんちゃんへのしつけ行為は最も多い回答が「殴る・蹴る」312人でした。

現在、これらの行為はすべてしつけではなく、してはいけないこととして多くのペットサイトやしつけ本などで注意喚起していますが、膨大な数の情報が錯綜しているため、なかなか目に触れることがないことが背景にあると考えられます。

「痛みによる支配は避けたいが、言葉が通じない以上場合によっては避けられないと思う」(男性 / 60代)

といったコメントもあり、体罰は致し方ないことだと思っている飼い主さんも少なくないようです。

今回のアンケートは350人の飼い主さんを対象に行っていますが、半数を切るのは「マズルを掴む」「怒鳴る」「仰向けにさせる」といったことから、痛みを与えるかどうかが虐待としつけの境界と考えている飼い主さんが多い結果となりました。

わんちゃんは室内飼いすべきだと「思う」飼い主さんは40.6%、「犬種による」が最多の結果に

■わんちゃんは室内飼いすべきだと思う?

■わんちゃんは室内飼いすべきだと思う?
・犬種による:52.6%(184人)
・思う:40.6%(142人)
・思わない:6.9%(24人)

わんちゃんは室内飼いすべきだと思うかの質問で最も多い回答は「犬種による」52.6%でした。

近年は、わんちゃんを室内で飼育するよう提案している動物愛護センター(※1)もあるように、動物愛護の関心の高まりからわんちゃんの外飼いに対する飼い主さんの意識も変化しています。

実際、室内飼いすべきだと「思う」と回答した飼い主さんは40.6%いました。

とは言え、わんちゃんの外飼いが必ずしもダメというわけではなく、日本では外飼いに対する基準がないことが問題で、数値基準を定めるよう法改正を求める署名運動(※2)も行われています。

みなさんはどう考えているのでしょうか。「犬種による」「思う」「思わない」それぞれの実際のコメントをご紹介します。

■実際のコメント

【犬種による】

「抜け毛が多い時は、抜け毛が終わるまでは外で飼うなど季節によっては外で飼うのは良いと思います」(男性 / 30代)

「広い庭を持っている家であれば、屋外もありかとは思います。が、冬と夏など、寒すぎたり暑かったりする日は屋内で飼う方がいいと思います。基本は一定の温度を保てる屋内で飼う方がいいと思います」(女性 / 30代)

「MIXの子犬などは、想定外の大きさになることもあり、乳児や障害者、高齢者がいるご家庭では、屋外も考える必要がある」(男性 / 40代)

「犬を飼うという前提があるとすれば、やはり小さい子供がいるご家庭などは大型犬の飼育を室内で行うのは難しいと思います。万が一のことを考えると外飼いでないと安心できないのではないかと考えました」(男性 / 30代)

「小型犬など弱い犬は室内で飼っても良いと思う。セントバーナードやダルメシアンなど大型犬はそもそも家の中で飼えないので外でいいと思う」(女性 / 30代)

「犬種による」と回答した飼い主さんでは、大型犬や日本犬は室内飼育は外飼いのほうがいいといったコメントが多く見られました。昨今は室内で暮らす大型犬や日本犬も多いですが、昔ながらの外で飼うというイメージが根強いことや居住スペースの関係、子供がいるかどうかなども関係していると考えられます。

また、犬種というよりは、飼い主さんの事情によるところとうかがえるコメントが半数以上あり、わんちゃんと暮らすときはその時だけでなく、先のことや起こり得ることを考える必要があるということを改めて考えさせられるのではないでしょうか。

【思う】

「大きな子は中で飼うのは大変だとは思いますが、やはり家で飼うのが安心だと思ってしまいます。世の中にはわんちゃんにいたずらしたり意地悪したりする人もいるので、夜中も外にいる子を見ると不安です」(女性 / 50代)

「外飼いすると寿命が縮むと聞いたから。夏もあり得ないほど暑いので外飼いするのはかわいそうだと思う」(女性 / 30代)

「夏は耐えられないほど暑いし、いつも新鮮なお水が飲める状態ではないと思う。家族とのコミュニケーションも明らかに取れる状態とは思えないから」(女性 / 30代)

「最近は家で飼うのが当たり前に思うし、外で飼うのは虐待に近いと感じてしまうから」(男性 / 30代)

「わんちゃんは大小関係なく、当然室内で飼う前提で飼ってほしいです。理由は、季節により気温の低い時、暑いとき等、病気や老犬になった時等、突然室内で飼育になった場合…外にいたわんちゃんは、落ち着かないだろうし、トイレもトレーニングされていないと思われます。飼い主さんの精神的なストレスもかなり増えるでしょう…手放したり、棄てたり、虐待等に繋がるのではと思いました。うちのラフコリーは大型犬です。長毛のダブルコートなので、暑がりで外が大好きです。人間観察も。しかし、夕方からは中に入れます。真夏の暑い日や雨や雪以外の昼間は外にいます。時には、中に入りたいと催促もします。犬には気持ちがあるんです」(女性 / 40代)

「思う」と回答した飼い主さんでは、昨今の異常気象や他人による動物虐待、健康管理といった観点から、小型犬・大型犬に限らず室内飼いすべきだというコメントが占めていました。

もちろん、わんちゃんに合わせた運動量などの観点から運動不足によるストレスも考える必要はありますが、そもそも狭い室内で大型犬を飼育することが問題なため、ここでもちゃんとした規制が必要なのかもしれません。

実際、海外のペット先進国の多くはわんちゃんの大きさに合わせて最低面積が決められていたり、散歩の回数や時間など事細かに法律で定められています。

こうした法律が日本にもあれば、必然的に住居事情に合わせた大きさのわんちゃんと暮らすこととなるため、室内飼いでのストレスを心配することもないでしょう。

【思わない】

「それぞれの家庭の事情もあるし一概に外がだめとは思わない。ただ天候によってはちゃんと中に入れるべきだと思う」(女性 / 20代)

「どこで飼っても虐待する人はするから」(女性/ 30代)

「番犬を家の中で飼ってても意味がないと思うから」(男性 / 30代)

「田舎ではまだ外飼いが主流だからです。無駄吠えをしなければ外飼いしても良いと思います」(男性 / 40代)

「犬を飼う目的は人によるため外飼い、室内飼いは他人が関与するべきではないと思う」(男性 / 30代)

「思わない」と回答した飼い主さんでは、「そもそも昔は外飼いが主流だったのだからどこでわんちゃんを飼育するかは飼い主さんの自由」といったコメントが多く見られました。

また、「昔は大丈夫で今はダメということが納得できない」(男性 / 30代)というコメントもあり、急激な動物愛護の流れに納得できない飼い主さんもいるようです。

(※1)参考:新潟県「今どきの、犬の飼い方【動物愛護センター】」
(※2)参考:AWGs「犬の外飼いを取り巻く現状・法改正の提案」

過酷な天候の中外に放置されているわんちゃんがSNSで話題になり通報されることは「命を守るためにいいと思う」

悲しい大型犬

SNSではたびたび雨風をしのぐ場所や水もなく、外に繋がっぱなしになっているわんちゃんが話題となって、アニマルポリスや保健所、警察や保護団体といった場所に通報されるようになりました。

こうしたことも、外飼い=虐待というイメージが強く刷り込まれる一因となっていると考えられますが、SNSで話題になり通報されることをどう思っているのでしょうか。

実際のコメントをご紹介します。

■実際のコメント

「通報はしかるべき行為。動物愛護法が「しいては国民の安全のため」という前提があるから。アニマルポリス的な役目を警察や消防などでも設置するべきだと感じている。日本のペットに対する考え方、行政などがあまりに遅れているので、動物虐待=人への暴行事件と同様に扱うよう進めていくほうがいい」(女性 / 40代)

「かわいそうだと思います。室内犬の場合だと、外から見えないだけで同じようなこともあるのかなとか考えます」(女性 / 30代)

「流血していたりあまりにもひどい状態の画像を添付するのはショックを受けてしまう人がいるのでどうかと思いますが、そのような状況を説明して現実を知ってもらうことは重要だと思います」(女性 / 30代)

「わんちゃんの飼い方の悪い例が広まり、わんちゃんのため飼い方を良くしていこうという考えが浸透していくのは良いことだと思います。もし、自分がその悪い飼い方をしていた場合、気づくきっかけにもなります。また、話題になったわんちゃんも救えるのであれば、もっと良いことだと思います」(女性 / 30代)

「良いと思います。子供の虐待もそうですが外部からの通報がないと表面化せず、ペットを保護して命を守ることが出来ないと思います」(女性 / 40代)

コメントをもっと見る

「そのまま放置されるよりもずっといいと思います。虐待についてはもっと法律で厳しくしてほしいです」(女性 / 20代)

「飼い主との対話が必要だと思う。SNSで話題になるが、確りと情報の精査ができているのか疑問に思う」(男性 / 40代)

「動物保護団体などに通報されるような飼い方をする飼い主は許されるべきでないと思います。正しく犬を飼えないのであれば、そもそも犬を飼う資格は無いと思います」(男性 / 40代)

「話題になったあと、結局わんちゃん達がどうなってしまうのかが心配」(女性 / 40代)

「どんどん通報されるべきだと思う。犬も人間も同じ命だから」(女性 / 30代)

「正直犬をペット以下、アクセサリー感覚で買っている人が未だいる。犬は命です。人間よりも寿命が短いですが命です。そのような軽い気持ちで買うのはやめてほしいです。飼う、最後まで見とり共に幸せな時間を過ごせるなら良いですが。買うと飼うは違います」(女性 / 20代)

「人によって虐待となる線引きが違うと思うので判断が難しいと思う。過剰な通報や保護もどうかと思う」(女性 / 20代)

多くの飼い主さんは、SNSで話題になること・通報することでわんちゃんの命が助かるなら良いことだと思うとコメントしていました。

しかし、飼い主との対話や情報の精査が必要と考えるコメントもあり、判断の難しさが課題なのかもしれません。

また、

「通報されるまでは話は分かるのですが、そこからSNSで吊し上げられるのはやり過ぎだと思います」(男性 / 30代)

といったように、SNSでたびたび問題となる過剰な集中攻撃や節度、マナーについて問題視するコメントも見られました。

ひどい状態で外飼いされているわんちゃんを見たら「通報すると思う」が56.0%

■もしひどい状態で放置されてる外飼いのわんちゃんを見たら通報する?

■もしひどい状態で放置されてる外飼いのわんちゃんを見たら通報する?
・通報すると思う:56.0%(196人)
・わからない:32.2%(113人)
・通報しないと思う:7.1%(25人)
・実際に見かけたが通報しなかった:4.0%(14人)
・実際に通報したことがある:0.6%(2人

もし、ひどい状態で放置されている外飼いのわんちゃんを見たら「通報すると思う」と回答した飼い主さんが最も多く56.0%でした。

SNSで話題になり通報されることは大多数の人がいいと思うと考えていましたが、実際に自分がそういったわんちゃんを目にすると通報することをためらってしまう飼い主さんも少なくはないようです。

また、「実際に通報したことがある」と回答した飼い主さんは0.6%にとどまり、実際に見かけても通報しなかった飼い主さんのほうが多いことから、通報するということは通報先がわからなかったりトラブルを回避したいといった気持ちもあると推測できます。

実際のコメントを見ていきましょう。

「どこに通報するかわからない」「トラブルになったら嫌」だから通報しないというコメントも

■「通報すると思う」実際のコメント

「私自身が通報することで、その犬の命が助かるかもしれません。なので、ひどい状態で放置されているような犬を見て見ぬふりはできません」(女性 / 30代)

「犬は自分から助けを呼べないので、周りの人間が率先して助けてあげるべきだと思います」(女性 / 30代)

「見かけた自分の責任だと思うし、自分が通報しなければ命を落とすかもしれないし、愛犬家として放っておけない」(女性 / 30代)

「そのわんちゃんはもしかすると十分幸せなのかもしれませんが、通報して状況が少しでも良くなることでもっとわんちゃんが幸せになるのであれば、通報して相談してみたいです。気になって動かないまま後悔するより、動いて後悔したほうが良いという考えです」(女性 / 30代)

「一つの命を大切にしないなら、その飼い主に飼う資格はないから」(女性 / 20代)

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「自身の飼育しているペットと重ね合わせてしまい見過ごす事が出来ないから」(女性 / 40代)

「その時だけの出来事では無いと思うので、これ以上同じ事が繰り返されないように通報すると思います」(女性 / 30代)

「見て見ないふりをするのも、無責任だと思うからです」(女性 / 50代)

「自分では全部飼えない、けど助けたいからです」(女性 / 30代)

「義務ですよ」(男性 / 40代)

「通報すると思う」と回答した飼い主さんは、「命に係わる」「見て見ぬふりはできない」といったコメントが多く見られました。

■「わからない」「通報しないと思う」実際のコメント

「通報したいがどこに言えば良いのかわからないから」(女性 / 50代)

「匿名で通報できるならする。後々トラブルがあると困るので」(女性 / 40代)

「他所様の事に首を突っ込むのは、余計なお世話だと考えているため、基本的には通報はしないと思いますが、こちらに何かしらの被害が出れば通報します」(男性 / 30代)

「まずは家の方と連絡を取り状況を確認することが大切だと思うので見かけただけでは通報しません」(男性 / 40代)

「自分が通報することで、さらに犬が可哀想な扱いを受けてしまうかもしれないから」(女性 / 20代)

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「可哀想と思う反面、ややこしい飼い主でトラブルになったら嫌だな、と思うから」(女性 / 40代)

「警察に通報しても人ではないので取り合ってもらえないのではないかと思って躊躇してしまう」(女性 / 30代)

「自分が通報されたら辛いので、少し様子を見てしまうかも」(女性 / 30代)

「たまたまかもしれないから」(女性 / 30代)

「他人のすることに興味がない」(男性 / 40代)

「わからない」「通報しないと思う」と回答した飼い主さんでは、「どこに連絡をしていいのかがわからない」というコメントや「トラブルに巻き込まれたくない」というコメントが多く見られ、わんちゃんを助けたい気持ちはあっても行動に移すには躊躇してしまうようです。

また、

「状況によりますが、正直人間(の子どもの虐待)より通報しづらい社会環境はまだあると思います」(女性 / 30代)

といったコメントもあり、日本の動物愛護がペット先進国の諸外国と比べて遅れていることが改めて浮き彫りとなったのではないでしょうか。

■実際に通報した・しなかった飼い主さんのコメント

「【通報しなかった】それぞれの家庭の問題だから」(女性 / 70代以上)

「【通報しなかった】どこに通報すればよいかも分からず、飼い主の権限が強くて通報しても何もできることはないと思ったため」(女性 / 30代)

「【通報しなかった】やはり、通報するのはハードルが高く、基準が曖昧なのでできない」(女性 / 30代)

「【通報しなかった】飼い主が犬を飼うときの厳密なルールが決められていないから、注意したくてもできない」(女性 / 20代)

「【通報しなかった】ご近所付き合いの目もあり、通報したあとの周囲との関係を心配してしまった」(女性 / 30代)

「【通報しなかった】友人のワンちゃんだったので、どうすることもできなかった。友人にそれとなく鎖が短すぎないか?と伝えたけどその家の事情があるらしく改善はされないままそのワンちゃんは亡くなった」(女性 / 20代)

「【通報しなかった】近所の知り合いのところだったので、仕返しされるのが怖かったため」(女性 / 50代)

「【通報しなかった】通報したところでこちらが望む対応、または適切な対応をしてくれるとは思えない」(男性 / 60代)

「【通報した】炎天下の中外に出されている犬が居て通報しました」(女性 / 30代)

「【通報した】実際に、暑い中喫茶店につながれっぱなしの犬を通報したことがあります。家ではありませんが、ひどいなと思いました」(女性 / 40代)

「実際に通報した・通報しなかった」と回答した飼い主さんでは、まさに飼い主に対する詳細なルールが定められていないために、基準がわからず通報できなかったというコメントもいくつか見られました。

また、ご近所トラブルなどに発展することを考えると、なかなか通報に踏み切ることはできないようです。

これは、相談や通報する場所が周知されていないことや、匿名で通報できるということがあまり知られていないことが要因の1つにあげられるのかもしれません。

虐待かも?と思ったらここに通報して!

実際にわんちゃんの虐待を目にしたとき、どこに通報すればいいかわからないという飼い主さんも少なくありません。

以下に通報先をまとめておきますので、虐待が疑われる場合でも、わんちゃんのために通報してあげましょう

虐待の通報先

  • 殴る・蹴るなどの虐待や遺棄(SNSなどの動画や画像も含む)
    …警察
  • ご飯や水を与えない、世話をしていないなど不適切な飼育
    …保健所、動物愛護センター
  • 虐待全般(虐待疑いや相談でも可)
    …アニマルポリス

地域によってはアニマルポリスが設置されています。確証がなく警察や保健所に通報するのは躊躇してしまうといった場合は、アニマルポリスや動物愛護団体(保護団体)に相談してみましょう。

動物虐待は犯罪です。匿名で通報することもできるため、勇気を持って通報し、わんちゃんを救ってあげてくださいね。

また、緊急性が高い場合は迷わず警察に通報してください。

わんちゃんに対する虐待を防ぐには「飼い主の免許制度」「法の厳罰化」を求める声が多数

では、どうしたらわんちゃんに対する虐待を防ぐことができるのでしょうか。

とても難しい問題ですが、飼い主さんたちに聞いてみました。

■コメントまとめ
・飼い主の資格・免許制度
・動物に対する法律の厳罰化
・虐待の通報・相談先の周知
・わんちゃんは「物」ではないと認識させるべき
・ペットショップ・ブリーダーの規制
・犬税の導入
・飼育前の講習義務付け
・虐待の定義を明確にする

飼い主の資格・免許制度や法律の厳罰化などを求めるコメントが多く見られました。まずは実際のコメントをご覧ください。

■実際のコメント

「わんちゃんを虐待する人の中には、ペットへの考え方の違いから悪気なく行っている方もいると思います。でも、個人で指摘するのは正直怖いし難しいと思っています。なので、そういったわんちゃんを見かけた人が、気軽に相談できるところがあれば状況が良くなるのかなと思いました。もうすでにそういった場所がある場合には、私自身知らないので、ペットを飼う人が必ず知っておくべき必須なものとして周知すべきだと思いました」(女性 / 30代)

「誰でも簡単に犬を飼える状態を改善し、運転免許のようにある程度の条件や資質を問うものに出来たら、少しは変わるのかと思います」(女性 / 40代)

「まずはペットショップの廃止をしてほしい、物のように売られていれば簡単に手にいれられる、CMでプレゼントて犬を買ってくるシーンを最近みて嫌悪感を感じた、物じゃないと認識させるべき」(女性 / 40代)

「子供の虐待と同じで周囲が目を光らせていることも大切だと思います。また法律を整えて虐待に対して厳しい罰則を設ける事も大切だと思います」(女性 / 30代)

「犬を飼う人は税金を払うようにすると、きちんと考えてから飼うようになると思う」(女性 / 30代)

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「虐待の定義がそれぞれで違うので条例や法律で虐待の定義を決めればいいと思う」(女性 / 30代)

「個人の虐待よりも、販売目的で飼育されているペットの虐待が多いのではないかと感じています。先ずは、該当業種の監督や規制を強化すれば、不要に出回るペットの頭数も減り、虐待するような個人にまで行き渡らないのではないかと思います」(男性 / 60代)

「事態が深刻になる前に、頼れる支援先につなげるサービスを作る。犬を飼う際には、必ず行ってはいけないこと(虐待)などの説明を受ける」(女性 / 20代)

「子供相談ダイヤルなどのように、ペットの虐待の通報や相談先が身近になればいいと思います。正直、どこに通報すればよいのかあまり知られていないし、それ故虐待目撃しても通報すると言う発想に至らない人も多いと思う」(男性 / 40代)

「ペットを飼うことの責任をもっと考えるべきだと思う。飼う前には講習を受けることを義務付けるなどしたほうがいいと思う」(女性 / 30代)

「過激な考えですが、虐待があったと認定された場合に、飼い主自身の体にも同じだけの虐待を懲罰として与える法律ができたらなくなると思います」(男性 / 30代)

「まずは、その行為さえも虐待ではないと思ってる場合があるので、良い悪いを明確にしたいです。ただ人の考えは色々なので、なかなか難しいですね」(女性 / 30代)

わんちゃんへの虐待をなくすことは難しいことですが、こうした意見を目にすることは虐待について考えるきっかけとなるのではないでしょうか。

また、

「虐待をどこまでが虐待かは人それぞれだが、うちの家のやり方(デコピン・仰向け)が虐待だとするなら過剰な反応ではないかと思う。虐待がなくなるかについては人も虐待されているので、ましてや犬が虐待を避けられるかは難しいと」(男性 / 30代)

というコメントもあり、何をもって虐待というかもあいまいなところがそもそもの問題なのかもしれません。

日本の動物愛護管理法では、ケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないといった飼育放棄と言える状態と動物を不必要に苦しめる行為を動物虐待としていますが、「不必要に苦しめる行為」がざっくりしすぎていることは否めません。

海外ではわんちゃんを尊重した法律や規則が事細かに決められていることを考えると、もう1歩踏み込んだ虐待の定義や、罰則を厳しくすることが求められても仕方がないことでしょう。

■虐待が適用される罰則(※3、4)

  • 動物愛護管理法「愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者」
    …5年以下の懲役または500万円以下の罰金
  • 動物愛護管理法「愛護動物をみだりに身体に外傷を生ずるおそれのある暴行を加える、またはそのおそれのある行為をさせる、えさや水を与えずに酷使する等により衰弱させるなど虐待を行った者」
    …1年以下の懲役または100万円以下の罰金
  • 動物愛護管理法「愛護動物を遺棄したもの」
    …1年以下の懲役または100万円以下の罰金
  • 器物損壊罪(刑法261条)
    …3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料

(※3)参考:動物愛護管理法「虐待や遺棄の禁止」
(※4)参考:e-Gov法令検索「明治四十年法律第四十五号 刑法」

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まとめ

・インターネットは便利だがしつけの参考にするのは情報を精査する必要がある
・しつけに対する考え方は飼い主それぞれで、殴る・蹴るを虐待にあたらないと考える飼い主さんもいる
・虐待かもしれないと思ったときの通報先があまり認知されていない
・わんちゃんに対する法律をもっと明確に、虐待に対しては厳罰化を求める声が多かった

わんちゃんのしつけは、人間と暮らすためにルールを教えるために必要なことですが、現在は罰を与える方法は効果的ではないと考えられるようになってきました。

時代と共にしつけの方法は変化しているため、誤ったしつけを続けないためにも常に最新の情報を集めることが大切です。

また、わんちゃんと暮らすということは、所有物ではなく命をあずかるという重大な責任のあること。わんちゃんの習性や本能を理解して、尊重してあげるべきところは尊重してあげるなど、飼い主さんの都合だけを押し付けることのないようにすることもわんちゃんとの共生には必要です。

わんちゃんが本気で攻撃してきたら私たち人間はどうなるか考えてみてください。どんな仕打ちをされても決して敵意を持って攻撃することなく、人間を慕い愛してくれるのがわんちゃんです。

この記事をきっかけに、しつけや虐待について、もう一度考えてみていただけたら幸いです。

アンケート調査概要

アンケート内容:わんちゃんのしつけ・虐待に関するアンケート
調査方法:インターネット調査
対象者:全国の犬の飼い主さん350人(女性256人 / 男性94人)
実施期間:2022年11月22日~11月24日

回答者の属性を見る

■回答者の属性

【女性:256人】
・20代:61人
・30代:104人
・40代:68人
・50代:20人
・60代:2人
・70代以上:1人

【男性:94人】
・10代:1人
・20代:7人
・30代:34人
・40代:37人
・50代:11人
・60代:3人
・70代以上:1人

わんちゃんの年齢と犬種を見る

■わんちゃんの年齢と犬種

【愛犬の年齢】
・0歳:7人
・1歳:21人
・2歳:26人
・3歳:46人
・4歳:32人
・5歳:25人
・6歳:18人

・7歳:20人
・8歳:14人
・9歳:14人
・10歳以上:127人

【愛犬の犬種】※多い順に記載、複数回答
柴犬(50) / トイ・プードル(39) / ダックスフンド(カニヘン・ミニチュア)(39) / チワワ(37) / 雑種(25) / ミックス(23) / ポメラニアン(18) / パピヨン(13) / ゴールデン・レトリバー(11) / ヨークシャー・テリア(8) / ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(7) / シー・ズー(7) / キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(6) / ジャック・ラッセル・テリア(6) / ビーグル(6) / マルチーズ(6) / パグ(5) / ミニチュア・シュナウザー(5) / ラブラドール・レトリバー(5) / シェットランド・シープドッグ(4) フレンチ・ブルドッグ(4) / ミニチュア・ピンシャー(4) / 秋田犬(3) / ボーダー・コリー(3) / ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア(2) / ジャーマン・シェパード(2) / 狆2) / ビション・フリーゼ(2) / アメリカン・コッカー・スパニエル(1) / 甲斐犬(1) / 紀州犬(1) / グレート・ピレニーズ(1) / ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラ(1) / シベリアン・ハスキー(1) / スタンダード・プードル(1) / ダルメシアン(1) / 日本スピッツ(1) / バーニーズ・マウンテン・ドッグ(1) / フラット・コーテッド・レトリバー(1) / ペキニーズ(1) / マルチーズ(1) / ミニチュア・ブルテリア(1) / ラフ・コリー(1) / 不明(2)

ペットライター たかだ なつき

執筆者

ペットライター
たかだ なつき
JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー

17歳のチワックスと1歳のチワックス、1歳のポメチワと暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。

【保有資格:ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士

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