公開 2022.06.23 更新 2023.05.08
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チワワの寿命は短い?健康で長生きしてもらうための6つのポイントを紹介

チワワの寿命は短い?健康で長生きしてもらうための6つのポイントを紹介

今も昔も変わらず、不動の人気を誇る犬種「チワワ」ですが、家族としてお迎えを検討している人も、すでに家族として一緒に暮らしている人も一度は、

「チワワの寿命って何歳なの?」
「どれくらい一緒に過ごせるの?」

と、チワワの寿命について考えたことがあるのではないでしょうか。

今回の記事では、チワワの寿命についてはもちろん、

チワワに健康で長生きしてもらうために、実際どんなことをしたら良いのかを、食事やストレスなど6つのポイントに分けて、分かりやすく紹介していきます。

愛犬のチワワと1日でも長く一緒に過ごしたい!と願う人たちの参考になれば嬉しいです♪

※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。

チワワの平均寿命は13.8歳!人間では約70歳くらい

チワワの平均寿命は、約13.8歳(人間では約70歳)

2019年の調査によると、チワワの平均寿命は、13.8歳です。人間に例えると約70歳くらいになります。

犬のライフステージは、大きく分けて成長期・成犬期・高齢期の3つ。チワワの場合は、生後10ヶ月ごろから成犬期に入り、7歳ごろから高齢期に入るため、もちろん個体差はありますが、それぞれのライフステージにあった過ごし方・食事管理・運動管理などを意識してあげましょう。

チワワのライフステージ分け目安

・「成長期」→生後3ヶ月〜生後10ヶ月頃
・「成犬期」→生後10ヶ月〜7歳頃
・「高齢期」→7歳頃〜

チワワの年齢を人間の年齢に換算した一覧表については「チワワの年齢を人間に例えてイメージしてみよう」をご覧ください。

次の章では、チワワの寿命について詳しく知るために、他犬種との比較や平均寿命の推移についても紹介していきます。

犬種によって平均寿命に違いは?

ここでは、超小型犬に該当するチワワが、同じ超小型犬と比べて長生きなのか、犬種群別の平均寿命や他犬種との比較を見ていきましょう。

犬種群別の平均寿命(※2)での比較

犬種群 平均寿命
超小型犬 14.4歳
小型犬 14.4歳
中型犬 13.4歳
大型犬 11.5歳

平均寿命が約13.8歳のチワワは「超小型犬」に該当します。超小型犬や小型犬の平均寿命14.4歳と比べると、少し下回っていることがわかります。

「超小型犬」と「チワワ」の比較

犬種 平均寿命
チワワ 13.8歳
トイプードル 15.3歳
ヨークシャテリア 13.9歳
ポメラニアン 13.7歳
マルチーズ 13.4歳

超小型犬のなかでは、トイプードルの平均寿命がダントツ1位です。トイプードル以外の犬種とチワワを比べると、ほぼ同じくらいの平均寿命だと言えます。

「小型犬の犬種」と「チワワ」の比較

犬種 平均寿命
チワワ 13.8歳
ミニチュア・ダックスフンド 14.9歳
パピヨン 14.4歳
シー・ズー 13.9歳
ミニチュア・シュナウザー 13.7歳

小型犬のなかでは、ミニチュア・ダックスフンドとパビヨンの平均寿命がチワワより長いです。シー・ズーやミニチュア・シュナウザーとチワワはほぼ同じくらいの平均寿命ですね。

「中型犬や大型犬」と「チワワ」の比較(※3)

犬種 平均寿命
チワワ 13.8歳
柴犬 14 .8歳
フレンチブルドッグ 11.2歳
シベリアン・ハスキー 11.4歳
ゴールデンレトリバー 10.9歳

中型犬のなかでも柴犬は長生きな犬種で、チワワと比べると1歳も平均寿命が長いです。他の中型犬や大型犬と比べた場合は、圧倒的にチワワの方が長生きな犬種と言えます。

■表から読みとれるチワワの寿命の特徴

  • チワワの平均寿命が13.8歳なので、超小型犬や小型犬の平均寿命14.4歳を少し下回っている
  • 柴犬を除いて中型犬や大型犬に比べると長生きな犬種である
  • 犬全体の平均寿命が14.1歳なので、13.8歳のチワワは犬全体から見ると、ほぼ平均的な寿命といえる

個体差がありますので、これらはあくまでも目安として、お世話の仕方や環境の配慮などでサポートしてあげましょう!

犬全体・犬種別の平均寿命は年々延びている

犬

■犬種全体の平均寿命の推移

2009年 2012年 2015年 2019年
13.1歳 13.5歳↗︎ 13.8歳 ↗︎ 14.1歳↗︎

犬全体の平均寿命の推移を見ると、2009年から2019年の10年間で約1歳平均寿命が延びています

犬種群別で平均寿命はどう変化しているのか、2015年と2019年のデータを比較してみました。(※4)

■犬種群別平均寿命の推移

犬種群 2015年 2019年 増減
犬全体 13.7 14.1 +0.4
超小型犬 13.8 14.4 +0.6
小型犬 14.2 14.4 +0.2
中型犬 13.6 13.4 −0.2
大型犬 12.5 11.5 −1.0

超小型犬の平均寿命が「+0.6歳」で、チワワだけではなく超小型犬全体が1番延びているという結果になりました。

上記の通り、犬全体の平均寿命が延びている要因としては、獣医療の進歩・食事の進歩・室内飼育の普及・飼い主の犬に対する意識の変化など様々な要因が考えられます。

■犬の平均寿命が延びている要因

・ワクチンなどの普及により感染症などで亡くなる子が減ったため
・獣医療の進歩により病気の早期発見、治療が難しい病気を治すことができるようになったため
・食事の進歩により良質なフードが普及し、犬の栄養状態が向上してきたため
・室内飼育の普及により、事故や熱中症などのリスクが減ったため
・飼い主の犬に対する意識の変化により、しつけや飼育環境が向上したため

平均寿命の延びと関連する飼育費用の変化について

チワワとトイプードル犬の平均寿命が延びるにともない、飼育にかかる年間費用はどのような変化があるのでしょうか?

平均寿命が延びている主な理由と関連のある項目について、年間の平均費用を比較してみました。(※5)

項目 2019年 2020年 2021年
医療費 44,869 60,430 59,387
フード・おやつ 52,497 64,745 65,924
サプリメント 8,737 11,861 15,370
トリミング 42,323 48,692 50,723

医療費は、必ずしも毎年増加しているわけではありませんが、2019年(44,869円)と2021年(59,387円)を比較すると増加していることがわかります。

また、フードやサプリメントなどの食事関連の費用やシャンプー・カットなどのトリミング費用も年々増加しています。

飼い主の食事に対する健康志向な考え方、お手入れを重要視する考え方など、愛犬の飼育に対する意識が高くなってきている証拠ではないでしょうか。

犬の平均寿命が延びてきている今、健康に長生きしてもらうためには、高齢期の愛犬との過ごし方も考えておきたいですね。

詳しくは、高齢期も安心して過ごすために覚えておきたいことをチェックしてみてください。

チワワの寿命のギネス世界記録は21歳66日!

チワワ2

アメリカのフロリダ州に住むチワワが、2022年3月16日に生まれてから21歳66日であると確認されました。「存命中のすべての犬の中で最高齢の犬」としてギネス世界記録に認定されたのです。

チワワの21歳は、人間で例えると約100歳になります!(※6)

チワワの年齢を人間に例えてイメージしよう

チワワここでは、人間の年齢に換算した場合のチワワの年齢を一覧で紹介します。(※7)

自分の年齢と比較してイメージしてみましょう。

チワワの年齢 人間の年齢に例えると
1ヶ月 1歳
2ヶ月 3歳
3ヶ月 5歳
6ヶ月 9歳
1年 17歳
1年半 20歳
2年 23歳
3年 28歳
4年 32歳
5年 36歳
6年 40歳
7年 44歳
8年 48歳
9年 52歳
10年 56歳
11年 60歳
12年 64歳
13年 68歳
14年 72歳
15年 76歳
16年 80歳
17年 84歳
18年 88歳
19年 92歳
20年 96歳

犬種群ごとで成長のスピードに少し違いがあります。それぞれの特徴はこちらです。

■超小型犬や小型犬
…最初の2年位は成長スピードが早く、2年間で人間の24歳くらいまで成長します。3年目からは、成長が緩やかになっていき、1年に約4歳ずつ歳をとっていくと言われています。

■大型犬
…最初の1年で人間の12歳くらいまで成長し2年目からは1年に約7歳ずつ歳をとっていきます。小型犬などとは逆で、幼犬期の成長スピードは遅めで、その後老化していくスピードが早いのが特徴です。

チワワがなりやすい病気を知ることは長生きへの第一歩!

チワワがなりやすい病気を知ることは、病気やケガの予防や早期発見につながります。(※8)

ここでは、チワワがなりやすい3つの病気について、症状・原因・予防法などを詳しく解説していきます。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

チワワ

膝のお皿が支えられている溝からはずれてしまう病気

■症状
・足をひきずっている
・しゃがんだ姿勢で歩く
・スキップのような歩き方をしている

■よくある原因
・成長期に骨や靭帯、筋肉の形成に異常が生じるため
・交通事故や高い場所からの転落などにより、膝に強い力が加わるため

■予防法
・フローリングなどで足を滑らせないようにクッションマットや滑り止めを敷く
・爪や肉球の間の毛を短く保つ
・高いとこから飛び降りないように生活環境を整える

気管虚脱

チワワ

空気の通り道である気管がゆがんだり、押しつぶされて、呼吸がしづらくなる病気

■症状
・咳
・ブーブー、ガーガーという異常な呼吸音がする
・息苦しそうにする

■よくある原因
具体的な原因については解明されていませんが、考えられる原因はこちらです。
・遺伝
・肥満、吠えすぎ、リードを引っ張ることなどによる気管の圧迫

■予防法
・首が締め付けられないように、首輪の確認やハーネスを検討する
・無駄吠えや興奮したときに落ち着かせられるように、日頃からしつけをする
・太らないようにする

水頭症

チワワ

脳室に溜まった脳脊髄液が脳を圧迫することで、脳の損傷や神経症状を引き起こす病気

■症状
・ぼーっとすることが多くなる
・攻撃的になる
・歩き方がいつもと違う
・髄液が広がり眼球が圧迫されることで、目が外側を向く
・頭がドーム状にふくらむ

■よくある原因
・遺伝子の異常
・頭部への外傷や髄膜炎、脳腫瘍など

■予防法
・先天性のものが多いので、症状の早期発見、早めの処置が重要

チワワの主な死因を知ることで愛犬としっかり向き合おう

チワワの主な死因

■チワワの主な死因のTOP5

1位 循環器疾患(心臓・肺など)
2位 消化器疾患(胃・大腸など)
3位 泌尿器疾患(腎臓・膀胱など)
4位 腫瘍疾患(ガンなど)
5位 肝臓・胆のう・膵臓疾患

チワワの死因で一番多いのは「循環器疾患(※9)

チワワの主な死因の1位「循環器疾患」とは、主に心臓や肺の病気のことですが、チワワの循環器疾患では「心臓病」が1番多いと言われています。

そこで、心臓病のなかにはどんな病気があるのかを紹介していきます。(※10)

■主な心臓病

・僧帽弁閉鎖不全症
…チワワの心臓病の中でも圧倒的に多いのが「僧帽弁閉鎖不全症」です。詳しくは、特に気をつけたい心臓の病気「僧帽弁閉鎖不全症」で解説しています。ぜひチェックしてみてください。

・動脈管開存症
…犬の先天性心血管奇形でもっとも多く見られ、生まれて肺で呼吸し始めると自然に閉じるはずの「動脈管」が閉じることなく残っている病気です。

・心室中隔欠損症
…左心室と右心室を隔てる壁に、生まれつき穴があいている病気です。

・不整脈
不整脈そのものは病気ではなく、ひとつの症状になります。標準な成犬の1分間の心拍数は小型犬で60〜80回が正常です。この基準値に対して、安静状態の1分間の心拍数が一定しない場合を不整脈と呼びます。

・フィラリア症
…蚊の媒介によって、寄生虫の一種「フィラリア」が犬に寄生し、肺動脈や右心室に住み着く病気です。

愛犬との時間を1日でも長く過ごすための6つの秘訣

愛犬との時間を1日でも長く過ごすためには、愛犬が健康で長生きできるようにサポートしてあげることが大切です。

ここでは、具体的にどんなサポートをしてあげたら愛犬が健康で長生きできるのか、食事やストレスなど6つのポイントに分けて紹介していきます。

①健康に過ごすための出発点「適切な食事」

チワワ

健康の基本でもある食事は、愛犬の年齢に合った食事内容と与え方の工夫がポイントになります。

そのためには、犬のライフステージごとの食事の特徴や気をつけたいことなどを知っておきたいですね。

ここからは、成長期・成犬期・高齢期の3つのライフステージに分けて食事内容や与え方の工夫などを紹介していきます。

成長期(生後3ヶ月〜10ヶ月頃まで)

体のさまざまな組織が急速に発達するため、体の基礎をつくる大切な時期です。

超小型犬の子犬の場合、1回に食べられる量は少ないです。そのため、少量でも効率よく栄養をとれるように、この時期は幼犬用に作られた栄養価の高いフードを与えましょう。

また、消化・吸収機能が未発達な生後6ヶ月くらいまでは、1日分の食事を4回程度に分けることで、摂取した栄養をしっかり吸収できるようにサポートしてあげましょう。

成犬期(生後10ヶ月〜7歳頃まで)

高齢期を健康に過ごすためには、この時期の食事管理が重要です。

成長が落ち着き、今までより必要とするカロリーが減るため、成長期と同じ食事内容では肥満になってしまう可能性があります。

また、食いつきが悪く少食の子にはしっかり栄養がとれるように配慮してあげるなど、それぞれの悩みに合ったフード選びが大切です。

■悩み別のおすすめフード

・肥満予防には「低脂肪低カロリーのフード」がおすすめ
・食いつきをよくしたいのなら「少量でも栄養を摂取できる高脂肪高カロリーのフード」がおすすめ
・チワワがなりやすい関節の病気予防には「グルコサミンやコンドロイチンなどの関節ケア成分の入ったフード」がおすすめ

避妊や去勢手術をした場合は、ホルモンバランスの変化により手術前と比べて太りやすくなります。避妊去勢後専用のフードを検討してみるのもおすすめです。

日頃から愛犬の体をチェックするなどして、適切な体型を維持してあげましょう。

高齢期(7歳頃〜)

高齢期になると活動量が減ります。1日に必要な摂取カロリーも減少するため、高齢期用のフードに切り替えましょう。

年齢とともに筋力や内臓機能が低下します。内臓機能が低下するということは、食べ物を消化・吸収する機能も低下するということです。高齢期には消化・吸収のよい良質なタンパク質を意識的に取り入れてあげましょう。

また、口が小さいチワワにとって「ドッグフードの粒の大きさに気をつけてあげること」などは全年齢に言えることですが、さらに高齢期は食べやすさに配慮することが大切です。

消化・吸収機能が低下するため、1回に食べられる量が減ります。1日の食事回数を増やしてあげるなどして、必要な食事量を摂取できるようにサポートしてあげましょう。

他にも、匂いを感じられるようにフードをふやかしたり、手作り料理を与えるなど、愛犬に合った工夫で食事の時間を楽しめるといいですね。

②普段の生活のなかに取り入れやすい「適度な運動」

チワワ

適度な運動で健康に長生きするために大切なポイントのひとつです。

運動といっても、何をどれくらいやらなければいけないというわけではなく、普段している散歩や遊びのなかに取り入れるだけでもいいのです。

チワワにとって健康的なお散歩とは

チワワは体が小さくて必要な運動量が少ないから散歩はしなくても良いと、よく言われていますが、チワワなどの超小型犬にも散歩は必要です。

散歩は運動をすることだけが目的ではなく、外の匂いや音などから刺激をもらったり、気分転換になったり、飼い主との大切なコミュニケーションの時間にもなります。

このように、さまざまなメリットがある散歩を愛犬の健康のために、ぜひ活用しましょう!

では、体が小さいチワワにとって、健康的なお散歩とはどんなことに気をつけてあげたらいいのでしょうか?

・1日1〜2回、1回の散歩時間は10〜20分程度がおすすめ
・骨や関節が弱い傾向にあるので、負担にならないように坂道や階段などが多いコースは避ける
・歩くだけではなく、愛犬の好きな場所に行ったり、声をかけてあげるなど、楽しく気分転換になるよう工夫する

愛犬の年齢やその日の体調によって、1回の散歩の時間・回数・コースなどを検討してみましょう。

室内での体を使った遊び

チワワは活発な性格の子が多く、飼い主と一緒に遊ぶことも大好きな子が多いと感じます。

遊びたい時に好きなおもちゃをくわえて、それを飼い主の手や足に押しつけながら「遊んで〜」とアピールしてくる子も多いんですよ♪

雨の日や急用などでお散歩にいけない日は、家の中で大好きなおもちゃを使った遊びで楽しく体を動かしましょう!

■室内でのおすすめの遊び方

・おやつやおもちゃなどを探す宝探し
・かくれんぼ
・おもちゃを使った引っ張り合いっこ
・ボールを投げて取ってきてもらう

愛犬も飼い主も無理なく楽しみながらできる方法を試してみてください♪

③心の健康のために大切な「ストレス軽減」

チワワ

健康で長生きするためには、体の健康と同じくらい「心の健康」も大切です。

犬も人間と同じで、ストレスはさまざまな病気の要因となります。そのため、日頃から愛犬とコミュニケーションをとり、些細な変化に気づけるよう、飼い主が意識してサポートしてあげましょう。

具体的にどんなサポートをしてあげたら良いのか、愛犬のストレスを和らげる過ごし方とは?で紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

④コミュニケーションにもなる「お手入れ」

チワワ

チワワの体のお手入れには、他の犬と同様にシャンプー・爪切り・耳掃除・肛門腺絞りなどさまざまな方法があります。

なかでも自宅で簡単にできる「ブラッシング」は、さまざまな効果があり、おすすめのお手入れ方法です。

チワワの被毛は、オーバーコートとアンダーコートの両方を持つ「ダブルコート」なため、アンダーコートが生え変わる「換毛期」があります。

換毛期に抜けた毛が体に残ったままになってしまうと、皮膚が蒸れてしまい皮膚病の原因となってしまいます。

そのため、毎日のブラッシングが大切です。

■ブラッシングの効果

・抜けた毛を取り除くことで皮膚病の予防になる
・皮膚の血行が促進され、マッサージ効果やリラックス効果が期待できる
・ケガや皮膚の異常に気づくことができる
・コミュニケーションの時間にもなる

愛犬に声をかけながらお手入れしてみてくださいね♪

⑤安心して過ごすための「環境づくり」

チワワ

睡眠をしっかりとることも長生きの秘訣です。愛犬の睡眠の質を良いものにするためには、環境を整えてあげましょう。

自分だけで落ち着いて過ごせる場所を用意

犬は人よりも音に敏感です。さらに警戒心の強いチワワにとって、少しの物音がストレスとなることも考えられます。

そのため、睡眠をしっかりとれるように、静かで落ち着つく場所を用意してあげることが大切です。

ケージなどを設置する時のポイント

・比較的静かな部屋を選ぶ
・部屋の中でも人の出入りが多いドア付近は避ける

上記のように、過ごす場所が落ち着ける場所になるように配慮をしてあげられるといいですね。

エアコンなどで部屋の温度と湿度を管理

犬は体温調節が苦手な動物です。エアコンなどで調節し、快適な空間を作ってあげましょう。

目安は、温度21℃〜25℃、湿度50%〜60%がおすすめです。

■夏などの暑さ対策
・エアコンの冷房使用時の設定温度は、25℃〜27℃を目安にするのがおすすめ
・エアコンと扇風機を併用して空気を循環させる
・遮光カーテンを利用する
・湿度が60%を超える時は除湿モードで対応する

■冬などの寒さ対策
・毛布やブランケットなどを用意する
・フローリングとベッドの間に蓄熱材を使用する
・ペットヒーターを使用する
・防寒着を着せる

子犬や老犬など年齢によって、暑さや寒さの感じ方は異なります。愛犬の様子を見ながら、適切な環境づくりを目指しましょう!

⑥病気の早期発見へとつながる「定期的な健康診断」

チワワ

普段の生活やコミュニケーションの中からでも愛犬の異常に気づくことはあると思いますが、

・自覚症状のない病気
・見た目には分からない病気

などもあるため、動物病院で定期的に異常がないか診察してもらうことが重要です。できるだけ早く病気やケガを見つけてあげることで、愛犬の体や心の負担も軽減できます。

お迎え当初から、かかりつけの病院を見つけて相談しやすい関係を築いておけると良いですね。

基本的には年に1回は健康診断に行くことが推奨されています。また、さまざまな不調が出てきやすい高齢期からは、半年に1回以上の健康診断を心がけましょう。

 

高齢期も安心して過ごすために覚えておきたいこと

チワワ

愛犬が高齢期に入っても健康で安心できる毎日を過ごしてもらうために、覚えておきたいことが2つあります。

・老化のサイン
・特に気をつけたい病気「僧帽弁閉鎖不全症」について

それぞれについて詳しく解説します。

睡眠時間の増加や食欲の変化などは「老化のサイン」

チワワなどの超小型犬は、一般的に7歳頃から高齢期に移行すると言われています。

そのため7歳ころに近づいてきたら、老化のサインが見られないか、普段の生活やコミュニケーションの時間などにチェックしてみましょう。

老化のサインに早く気づいてあげることで、症状に対する対策をしてあげたり、生活環境を見直すことができます。

■老化のサイン

・睡眠時間が増えた
→夜だけでなく日中の睡眠時間も長くなる、好奇心よりも眠ることを優先する

・散歩の時間が短くなる、散歩に行きたがらない
→足腰の筋肉が衰えるため

・段差を越えられない、段差につまずく
→足腰の筋肉の衰えだけではなく、関節痛など病気の可能性もある

・食欲の変化
→運動量の低下や消化機能の低下、ホルモンの病気の可能性も考えられる

・見た目の変化
→白髪が増えた、毛量が減ってきた、目が白っぽく見える、口臭が出てきた、目やにが増えたなど

いずれの症状も老化だけではなく、他の病気の可能性も考えられます。気になる症状がある場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

 

特に気をつけたい心臓の病気「僧帽弁閉鎖不全症」

小型犬や超小型犬に多く見られ、6歳を超えると急激にかかりやすくなると言われている心臓などの循環器疾患。

なかでも「僧帽弁閉鎖不全症」について、どんな病気なのか詳しく紹介します。

犬の心臓は、人間の心臓と同じつくりをしていて「右心房・右心室・左心房・左心室」の4つの部屋があります。

・右の右心房と右心室
→全身から流れてきた汚れた血液を肺に送っている
・左の左心房と左心室
→きれいな血液を肺から受け取り、全身に送っている

僧帽弁閉鎖不全症は、左心房から左心室に血液が流れる時に通る「弁」が正常に動かなくなる病気です。

そのため血液が逆流し、きれいな血液を全身に送り出す量が減ってしまいます。

■主な症状(※11)

・初期症状
…見られないこともあり、あっても少し疲れやすい、遊ぶ時間が短くなる程度のことが多い。

・進行すると
…運動や興奮するとすぐ疲れてしまう、舌が紫色っぽくなる(チアノーゼ)、寝る時間が増える、咳が増える

・さらに進行すると
…動きたがらなくなる、少しの刺激で咳が出たりチアノーゼを起こす、失神する

■予防法

・子犬の時からバランスのとれた食事と適度な運動で健康な体を作っておく
・肥満にならないようにする

初期症状がなくても、動物病院での聴診などで発見されることがあります。

早期発見のためにも、高齢期に入ったら定期的に健康診断を受けることが重要なポイントになります。

愛犬のストレスを和らげる過ごし方とは?

チワワ

愛犬にとってストレスの少ない生活とは「性格やライフステージに合った、無理のない過ごし方ができること」だと思います。

そして何より「飼い主と一緒に過ごす時間」なのではないでしょうか。

ここでは、愛犬が健康に長生きするために大切な「ストレスを和らげるおすすめの過ごし方」を紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください♪

愛犬の個性を大切に!お世話の仕方に工夫を取り入れよう

同じ犬種でも、それぞれに個性があり、好きなことや怖いものは違いますよね。愛犬の性格を理解し、ちょっとした工夫をしてあげることで、より快適に過ごせるのではないでしょうか。例えば、

・警戒心が強くてお散歩が苦手な子
どうしても苦手なら、無理に歩かなくても飼い主の抱っこやカートに乗って外の空気を感じるだけでも良い刺激や気分転換に!その分、家の中で体を使った遊びをするなどの工夫もできます。

・チワワに多い気分屋で「食べムラ」のある子
基本的には匂いが感じられる工夫や環境づくりなどの対策がありますが、褒めて伸びるタイプの子には、いっぱい褒めてあげるだけでも効果がみられることがあります。
実際にうちのチワワはそのタイプです。ごはんが進まない時に「えらいね〜すごいね〜」と、いつもより褒めてあげると得意気に食べ始めますよ。

1つのやり方にこだわるだけではなく、愛犬の個性を大切にした接し方ができるといいですね。

さまざまな体験が幸せな暮らしへの鍵となる

生後4ヶ月くらいまでの「社会化期」と呼ばれる時期にさまざまな体験をすることで、将来的に人や犬に対して良い関係を築けるようになります。

怖いと思うものが少なくなることで、ストレスも軽減できます。

子犬の時期には、同じ月齢の子と触れ合ったり、子犬期特有の悩みも相談できる「パピー教室」がおすすめ。

愛犬との時間をめいっぱい楽しもう

チワワには、活発な性格の子も多いですよね。

体を思いっきり動かすことが好きな子や他のワンコとの触れ合いが好きな子には「ドッグラン」や「ドッグイベント」がおすすめ。

首都圏だけではなく、地方などさまざまな地域で体験でき、チワワの集まるフェスやエキスポなども開催されています。愛犬も飼い主も新たな発見がありワクワクできますよ♪

体は変化しても飼い主を想う気持ちは変わらない

歳をとっていくと、どうしても体が変化したり、出来ないことが増えたりします。

しかし、愛犬が飼い主を想う気持ちは変わっていないと思います。そばにいて、一緒にごろ〜んと横になって過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

飼い主の匂いを感じながら、同じ時間を共有できることが、愛犬にとって一番大切なのではないでしょうか。

まとめ

チワワ

ここまで、チワワの寿命について、そしてチワワが健康で長生きするための大切なポイントについて紹介してきました。

チワワが健康で長生きするための6つのポイント

①年齢に合った食事選びと食べやすい工夫をする
②散歩や遊びを工夫して適度な運動を取り入れる
③ストレスを和らげる過ごし方で心の健康を保つ
④ブラッシングでコミュニケーションをとりながらお手入れをする
⑤温度や湿度に配慮し、安心して過ごせるように環境を整える
⑥病気の予防や早期発見のために定期的な健康診断を心がける

今回紹介したことは、だれにでも取り入れやすい方法だと思います。

愛犬も飼い主も無理なくできる方法を見つけて、ぜひ試してみてくださいね♪

愛犬との幸せな暮らしが1日でも長く続くよう願っています。

 

<参考文献>

(※1)(※2)(※3)参考:アニコム「死亡と寿命」,家庭どうぶつ白書2021,(閲覧日:22/06/17)
(※4)参考:アニコム「犬と寿命と健康寿命」,家庭どうぶつ家族,(閲覧日:22/06/17)
(※5)参考:アニコム「ペットにかける年間支出調査」,プレスリリース,(閲覧日:22/06/17)
(※6)参考:ギネスワールドレコーズジャパン,(閲覧日:22/06/17)
(※7)参考:獣医師広報板「犬・猫と人間の年齢換算表」,(閲覧日:22/06/17)
(※8)参考:アニコム「品種別統計」,家庭どうぶつ白書2021,(閲覧日:22/06/17)
(※9)参考:アニコム「犬種別平均寿命を調査」,(閲覧日:22/06/17)

(※10)(※11)参考:動物総合医療センター「愛犬の命を奪う僧帽弁閉鎖不全症とは何か」,(閲覧日:22/06/17)

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ペットライター 曽根 さやか

執筆者

ペットライター
曽根 さやか

子どもの頃からワンコ大好き!14歳の天寿を全うした柴犬の介護では、貴重な体験をさせてもらいました。現在は、びびりなチワワ「むぎ」との暮らしを満喫中♪これまでたくさん悩み、いろんな方に助けてもらってきました。その経験から今度は、同じような悩みをもつ方の役に立ちたいと思い、ライター活動をはじめました。私の記事が読んでいただいた方の心に響き、ワンコも飼い主も幸せに暮らすためのヒントとなることを願っています。

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