公開 2020.10.23 更新 2020.10.23
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犬に牛乳は下痢の原因になることも!与える場合は少しずつ

犬に牛乳は下痢の原因になることも!与える場合は少しずつ

牛乳を飲んでいると、犬が興味津々のおいしそうな目でじっとみてくる。ついつい牛乳を与えたくなってしまいます。

そこで、

「犬に牛乳を与えてもいいの?」
「与えていいなら、どれくらいまで与えていいの?」

と疑問に思う飼い主は多いですよね。

ここでは、犬に牛乳を与えるのをおすすめしない理由や、犬に牛乳を与える場合のポイントをご解説していきます。

また、犬におすすめの乳製品とそれぞれの特徴についても紹介していくので、ぜひご覧ください。

※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。

犬に牛乳を与えるのはNG!おすすめしない3つの理由

犬 牛乳

犬に牛乳を与えるのは基本的にNGです。

牛乳は、たまねぎやチョコのように犬の命を脅すことはありませんが、体調不良を引き起こすことがあるため、おすすめできません。

ここでは、そんな犬に牛乳を与えるのをおすすめしない3つの理由をご紹介していきます。

①下痢を引き起こす可能性がある

犬 下痢

犬は牛乳を飲むと、下痢・嘔吐・腹痛などの症状を発症する可能性があります。

これは「乳糖不耐症」と呼ばれ、牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」を分解する「ラクターゼ」という消化酵素を犬が十分に持っていないため消化不良を引き起こすためです。

また、症状は牛乳が消化される12時間〜24時間続きます。

しかし、「乳糖不耐症」は個体差が大きく、コップ一杯の牛乳を飲んでも平気な犬も存在するため、どうしても与えたい場合は、まず少量を与えて様子を見るようにしましょう。

詳しくは「犬に牛乳を上手に与える方法」で紹介しています。

②牛乳アレルギーに要注意

アレルギー

牛乳を犬を与える際は、牛乳アレルギーの場合もあるので注意が必要です。

牛乳アレルギーの場合、皮膚の湿疹・皮膚炎・下痢・嘔吐などの症状を発症します。

牛乳を飲んだ後に皮膚を確認し湿疹ができたり、犬が痒がったりしているのであれば牛乳アレルギーの可能性が大です!

また「乳糖不耐症」の場合、12時間〜24時間で症状がおさまるのに対し、牛乳アレルギーの場合は、症状が数日から数週間続いてしまうこともあるので、その場合は動物病院に連れて行きましょう

不安な場合、動物病院でアレルギー検査をしてくれるので、検査しておくと安心ですよ。

③肥満の原因になる

犬 肥満

牛乳には脂質が多く含まれています。

そのため、もし与えて問題ない犬でも、過度な摂取は肥満の原因になるため与えすぎには注意しましょう。

太りすぎると、関節に負担をかけ膝の怪我を引き起こしたり、糖尿病などの病気になる可能性が高まります。

さらに、近年では肥満の犬は平均寿命が短いという(※)研究結果も発表されており、大切な愛犬と長い時間を楽しめるように、肥満にならないように心がけたいですよね。

参考文献 ※Carina Salt 、Penelope J. Morris 、Derek Wilson 、Elizabeth M. Lund 、Alexander J. German「Association between life span and body condition in neutered client‐owned dogs」

犬に牛乳を上手に与える方法

犬 牛乳

基本的に与えない方が良い牛乳ですが、いくつかのポイントを押さえればリスクを軽減し、安心して与えられます。

また、問題なければ、牛乳はミネラルやビタミンが豊富、食欲増進効果がある、などの多くのメリットもあるので、ぜひ無理のない範囲でチャレンジしてみてください。

ここでは、犬に牛乳を上手に与える方法を6つほど紹介していきます。

①体調の変化に注意しよう!

犬 牛乳

繰り返しになりますが、犬に牛乳を与えたあとは体調の変化に注意するようにしましょう。

  • 下痢や嘔吐を発症し、24時間以内に治った乳糖不耐症
  • 皮膚の湿疹や痒みを発症した牛乳アレルギー

犬の体調に上記のような変化があれば、当たり前ですが牛乳を与えるのをやめて、症状から原因を考えてみましょう。

基本的に様子を見ても問題はありませんが、不安な場合は動物病院に連れて行ってください。

また、症状が3日以上続くのであれば、必ず動物病院へ連れていくようにしてくださいね。

②必要カロリーの10%以上与えない

犬 牛乳

犬に与える牛乳は、1日に必要なカロリー量の10%以内の量にしておきましよう。

牛乳は10gあたり7カロリーなので、自分の犬に合った量を計算するようにしてくださいね。

牛乳の量の目安(未去勢・未避妊の成犬の場合)

犬の体重 2kg 4kg 7kg 12kg 18kg
牛乳の量 20g 50g 78g 116g 150g

カロリーの計算は「【獣医師監修】ドッグフードの正しい与え方!パッケージの推奨量はあくまで目安」でご紹介しています。

③少しずつ慣らしてあげるよう!

犬 牛乳

犬に牛乳を与える場合は、前章の「牛乳の量の目安」を参考にして、少しずつ増やしていきましょう。

少量の牛乳であれば症状を全く発症しない場合がほとんどなので、少しずつ増やしていき無理なく消化できる牛乳の量を探してあげるのがポイントです。

多すぎた場合に症状を発症するまでの時間をしっかりと確保したいので、量を増やす場合は3日ほど間を開けておくと安心です。

下痢や嘔吐の症状が24時間程度で治ったのであれば、乳糖不耐症の消化不良が原因だったと考えられます。1週間ほど時間を開け、少ない量を与えて様子をみてみるのでOKです。

④常温に温めてからあげよう

犬 牛乳

牛乳は常温に温めてから与えるのがおすすめです。

冷たい牛乳は、犬の消化器官を冷やしてしまい、消化能力を低下させてしまうことがあります。

また、常温より少し温かい方が、乳糖を体内で分解しやすいという事例も報告されているので、25〜30度のぬるま湯に温めてあげるのもおすすめです。

⑤子犬の頃から与えるのがおすすめ!

子犬

子犬の頃から牛乳を与えておくことで、乳糖不耐症を予防できる可能性があります

子犬が母乳を飲んでいる間はラクターゼが活発に活動しているため、牛乳を飲んでも下痢をしにくいと言われています。

しかし、子犬が母乳を飲まなくなってしまう時期(離乳期)になるとどんどんとラクターゼが減少してしまい、乳糖不耐症になってしまうのです。

ラクターゼが減少し始める時期から牛乳を与えて慣らしておくことで、ラクターゼの減少を防ぎ、乳糖不耐症になるのも防ぐことができると考えられています。

しかし、科学的に実証されているものではないので、参考までにしてくださいね。

⑥犬用ミルクを選ぶと安心

犬 牛乳

犬用ミルクは乳糖が含まれていないため、犬が消化しやすく安心して飲ませることができます!

また、そのまま犬に与えられるパック詰めタイプの犬用ミルクもあれば、粉ミルクもあるので、用途に合わせて使い分けることも可能で、

・3日ほどで飲みきる
→パックタイプの牛乳がおすすめ
・すぐに飲み切らずに少しずつ犬に飲ませる
→長期間の保存が可能な粉ミルクがおすすめ

です。

また、高タンパク・高カロリーの子犬用ミルクから消化に優しいシニア犬向けのミルクまで様々なので、自分の犬に合った商品を選べるのがメリットです。

犬におすすめの乳製品を紹介!

乳製品 犬

犬には牛乳をそのまま与えるよりも、乳製品にして与えるのがおすすめです。

乳製品は牛乳よりも含まれている乳糖が少なく、乳糖不耐症の犬でも楽しめますよ。

しかし、牛乳アレルギーの犬は乳製品でもアルルギー症状を発症する場合があるので、与えないように注意しましょう!

ここでは、犬におすすめの乳製品を紹介していきます。

ヨーグルト

ヨーグルト 犬

ヨーグルトに含まれている乳酸菌は乳糖を分解する働きをしてくれるので、乳糖不耐症の犬でも安心して食べることができます。

ヨーグルトはフードのトッピングとして食べさせることができるのでお手軽で、子犬から老犬までとても食べやすいのがメリットです。

しかし、糖分が含まれているヨーグルトを犬に食べさせすぎてしまうと肥満の原因になるので、無糖・無脂肪のヨーグルト選ぶようにしてくださいね。

チーズ

チーズ 犬

チーズは乳糖が牛乳の4分の1ほどしか含まれていないので、犬にも食べやすい乳製品です。

特に熟成チーズは乳糖がほとんど含まれておらず、牛乳にとても敏感な犬でも安心して食べさせることができますよ。

チーズは柔らかくて飲み込みやすく、小さなサイズに切ることができるので、ドッグトレーニング用のおやつとして人気が高いですよ。

しかし、チーズは塩分が高いので、与える場合は塩分が少ないチーズ(モッツァレラ・クリームチーズ・犬用チーズなど)を選び、与えすぎに注意するようにしましょう。

▼チーズ種類別の塩分量・カロリー (参考:世界チーズ商会株式会社株式会社マルジョー&ウエフク

チーズの種類 塩分量(100gあたり) Kcal(100gあたり)
モッツァレラ 0.016g 248Kcal
クリームチーズ 0.7g 346Kcal
チェダー 2.0g 423Kcal
パルメザン 3.8g 475Kcal
犬用チーズ 1.1g 334Kcal

 

まとめ

ここでは、犬に牛乳を与えるのをおすすめしない理由や牛乳を上手に犬に与える方法についてご解説していきました。。

おすすめしない理由と上手な与え方

  1. 牛乳を消化できずに下痢をする→少しずつ量を増やし、消化できる量を見極めよう
  2. 牛乳アレルギー→牛乳を与える場合は皮膚の湿疹や痒みがないかチェック!
  3. 与えすぎは肥満の原因になる→1日に必要なカロリーの10%以上は与えない
  4. チーズやヨーグルトは消化しやすくおやつにおすすめ

犬に牛乳を与えるのにはいくつかのリスクがありますが、与え方を工夫することで犬も美味しい牛乳を楽しむことができますよ。

犬の食事のバラエティを増やし、犬との生活をさらに充実させてみてくださいね。

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編集部 INUNAVI(いぬなび)

執筆者

編集部
INUNAVI(いぬなび)

「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら

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