目次
犬が冬に水を飲まない主な理由と解決策
ワンちゃんが冬になると水を飲まなくなるのはなぜでしょうか?主に考えられる3つの理由と解決策についてお話します!
〈水を飲まない理由〉
- 運動量が減って代謝が低下している
- 気温の変化により必要な水分量が減少した
- 何かしらのストレスを感じている
運動量が減って代謝が低下している
人間でも冬になって寒くなると、休日はなるべく外出したくない、こたつでぬくぬくしていたい…と運動不足になりますよね。
ワンちゃんも同じく、寒くて運動量が減ると代謝が低下します。そして代謝が低下すると、1日に必要な水分量も減るため喉が乾くことも減ってあまり水を飲まなくなるんです。
屋内のドッグランを活用しよう!
冬に大雪が降る地域や雨が続くとき、散歩に毎日行くのは危険なときもありますよね。そんなときは屋内のドッグランがおすすめです。ショッピングセンターにも屋内のドッグランは増えていますし、思いっきり走り回れるのでワンちゃんも喜びますよ♪
愛犬に必要な1日の運動量
ところで、愛犬に適切な1日の運動量って把握してますか?ワンちゃんの年齢や犬種、体型によって1日の運動量は変わってきます。大型犬・中型犬・小型犬それぞれの運動量の目安を覚えておくと役立ちますよ♪
距離 | 時間 | 回数 | |
大型犬 | 2~6km | 30~60分 | 2、3回 |
中型犬 | 2~3km | 30分 | 2、3回 |
小型犬 | 1~2km | 30分 | 1、2回 |
超小型犬 | 1kmほど | 30分 | 週に数回でもOK |
- ※距離と時間は1回の散歩の目安です
- 大型犬:ゴールデンレトリバー、ドーベルマンなど
- 中型犬:柴犬、コーギーなど
- 小型犬:ミニチュアダックス、パグなど
- 超小型犬:チワワ、トイプードルなど
上の表はあくまで目安です。もし愛犬は本当にこの運動量でいいのかな?と疑問に思ったら、散歩から帰ったときのワンちゃんの呼吸に注目してみてください。
「ハッハッ」と短い呼吸をしているときはGOOD!
それ以上に呼吸の間隔が短い、舌が紫色になっている場合は疲れすぎです。もしそうなっていたら、散歩時間を10分ずつ減らしてみてください。
適切な呼吸になる散歩時間や距離を見つけてあげてくださいね(*^^*)
気温の変化により必要な水分量が減少した
夏に比べると体温が上がりすぎることが少なくなるため、必要な水分量が減ってくると水を飲む量も減少します。水を飲む量が減っても愛犬が元気そうにしているならOKです♪
何かしらのストレスを感じている
散歩が減って運動不足になりストレスを感じている、あるいは日光に浴びる時間が減って自律神経が乱れていてストレスが溜まりやすい、といった状態になると水を飲む量が減ることがあります。
室内犬でも、中には日光を浴びないとストレスを感じるワンちゃんも。また、ひとりぼっちでお留守番している時間が長いと寂しくてストレスの原因になります(;_;)
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寂しいと食欲もなくなって何も口にしたくなくなるんだワン…
室内でも日光の当たる場所をつくる、飼い主さんとのふれあいタイムを増やすなど工夫してみるといいですよ\(^o^)/♪
それでも水を飲まない!その理由とは?
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散歩の時間も工夫しているし、スキンシップもしているのに水を飲んでくれないんだけど…
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そんなときは他の原因が考えられるワン。以下の項目に当てはまらないか確認してみてワン。
〈水を飲まない他の理由〉
- 水・容器に問題がある
- 歯周病や口のケガで痛みを感じている
- 食事(主に手作り食)で水分が足りている
水・容器に問題がある
容器の高さが合っていない
ワンちゃんが飲む位置は適切な高さになっていますか?
シニア犬の場合、関節を曲げたり首を下げたりする姿勢がきつくなってくることも。人間のように「腰が痛い…」などと訴えられたら良いのですが、ワンちゃんは水を飲むのを諦めてしまうこともあります(;_;)
首を下げなくても飲める少し背の高い容器や給水器に変えてみましょう。
また、水を飲む場所そのものが行きにくい場所だったり、いつもワンちゃんがいる位置から遠かったりすると、そこまでいくことが億劫になってしまっていることもあります。お水の場所を増やす、障害物があればどけてあげるなどの工夫をしてみるといいかもしれません。
新しい容器に警戒している
水の容器を変えたり台に載せるようにしたなど、水の容器や高さなどを変えませんでしたか?人間が思ってるよりも、ワンちゃんは繊細で怖がり。
それだけで…?と思うことでもワンちゃんは警戒心から水を飲まなくなってしまうことがあります。容器や場所を変える場合は、飼い主さんが誘導して徐々に慣れさせてあげるといいでしょう。
水質・水の温度がイヤ
最近引っ越しをしませんでしたか?少しでも水質が変わると、警戒心が強いワンちゃんは水を飲まなくなることがあります。あるいは、浄水器を変えた・外したといったことでも水の味は変わります。
警戒を解くには飼い主さんがまずコップにをいれて飲んで見せた後、残りを入れてあげたり、器の水に手を入れてあげてみましょう。警戒心が解ければ自然と飲むようになりますよ♪
また、水の温度が冷たすぎる・ぬるすぎる等で水を飲まなくなるワンちゃんも(ToT)
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確かに冬場に冷たい水は人間でもヒヤッとしてイヤじゃの。
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え~そう?私は冬でも冷水じゃなきと気持ち悪くて嫌だな~。
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人間でも好みはそれぞれなように、犬でも好みはあるんだワン!
飼っているワンちゃんがどちらが好みかわからないという場合は、温度の違う水を2つ用意してみましょう。減っている方が好みの温度というワケですね♪
歯周病や口のケガで痛みを感じている
水も飲まないし食欲もないという時は、歯周病や口をケガしている可能性があります。特に歯周病が悪化している・口の中をケガしている場合は、水を飲むだけで激痛を感じることも(T_T)
ワンちゃんの口元を触ってみてください。もし触るのを極端に嫌がったり「キャン(;_;)」と泣いたりする場合は、何かあります。すぐに病院に連れていきましょう。
食事(主に手作り食)で水分が足りている
最近、手作り食を増やした・ドライフードからウェットフードに変えた等の食事に変化はありませんでしたか?
手作り食やウェットフードには水分が多く含まれているため、食事だけで水分量が充分足りる場合も。
ワンちゃんが元気に過ごしているようであれば、気にしなくても大丈夫でしょう♪もし気になるようであれば、ごはんに水分を足してあげるといいですね(*^^*)
犬が水を飲まないことで起こり得る危険性「脱水」
人間と同じようにワンちゃんの体は約70%が水分で出来ています。老廃物の排泄を促したり、栄養素を全身まで行き渡らせたりする働きがあり、水分は必要不可欠。
ワンちゃんが水を飲まないことで起こる1番の危険は、脱水症状です。夏と違って気がつきにくく、処置が遅くなると死亡してしまうこともあるため注意が必要です。
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冬でも脱水に陥ることがあるの?!
脱水を起こしている場合は、以下のような前兆が見られます。少しでも様子がおかしい時はすぐに病院に連れていきましょう。
- 体重が減少してきた
- 皮膚や肉球が乾燥している
- ぐったりしている
- 呼んでも反応しない
- 痙攣している
ワンちゃんに必要な1日の水分量&最適な水の種類とは?
愛犬に必要な1日の水分量を知っていますか?また、犬にふさわしい水の種類についても学んでいきましょう!
〈適切な水分量・水の種類〉
- 1日に必要な水分量は、体重1kgあたり50〜60ml
- 水道水・軟水・犬用の水
- 硬水
1日に必要な水分量
犬が1日に飲む水分量は、気温、食事内容、運動の有無にも左右されますが
「体重1kgあたり50〜60ml」で計算しましょう。
わたしの飼っているチワワで計算すると、体重が約2キロなので1日約100〜120mlです。500mlペットボトル約5分の1程度の水分量でOKですね。
ワンちゃんに適切な水の種類
ワンちゃんにとって、最適な水の種類をご存知ですか?最近では、ワンちゃん専用のお水や人間用のミネラルウォーターを与える飼い主さんもいますが、実は水道水でもOK。
どうしてもカルキや塩素が気になるという方は、水道水を一度沸騰させカルキ抜きをしてから与えてもいいですね。
逆に避けた方が良いのは、硬水のミネラルウォーターです。硬水にはカリウムやミネラルが多く含まれているためワンちゃんが下痢を起こしたり長く飲み続けることで腎臓や肝臓の負担になってしまいます(;O;)
ミネラルウォーターを与える時は、必ず軟水を与えるようにしましょう!
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一時期人間でも女性モデルが硬水を良く飲んでいたわよね~。デトックスになるとか聞いたことがあるわ~。
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ワシは硬水は苦手じゃ。お腹の調子が悪うなる…。
水以外でも水分摂取はできる!
どうしてもあまり水を飲んでくれない場合は、他の方法でも水分補給はできるんです。
手作り食・水分量の多いウェットフードに変える
手作り食やウェットフードにはドライタイプよりも水分が含まれています。飼い主さんが負担にならなければ、手作り食なら水分量を工夫できるのでトライしてみてくださいね♪
ドライドッグフードをお湯でふやかす
ドライドッグフードをお湯でふやかして与えてみてください。お湯を加えるとドッグフードの香ばしさが増すので、ワンちゃんの食欲もそそられるはず♪
いつもドライタイプのドッグフードを食べていて、変えると警戒して食べてくれないかも…という方はぜひ試してみてください。
肉の茹で汁・ヤギミルク・ヨーグルトなどを少量与える
水でなくても、肉の茹で汁やヤギミルク・ヨーグルトでも水分補給はできます。
ただ茹で汁は腐食が早いので、置きっぱなしは厳禁です(T_T)1回で摂取できる量を与えましょう。また、ヤギのミルクやヨーグルトはアレルギーが無いかを確かめてから与えてくださいね♪
牛乳とヤギミルクの違いは?
「牛乳じゃダメなの?」と思った方もいますよね。実はワンちゃんは牛乳に多く含まれる乳糖を分解しきれず、飲むと消化不良や下痢をおこしやすいんです。
ヤギミルクには乳糖が少ないため、ワンちゃんにおすすめ!
ちなみに子犬の頃は、乳糖を消化する「乳糖分解酵素」を多くもっているので消化不良や下痢になりにくいんですよ。
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確かに人間の大人でも、牛乳を飲むとお腹がゆるくなる人いるわよね。子供は牛乳たくさん飲めるけれど。
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ワシも牛乳好きなのに、飲むと腹がゆるくなる。
まとめ
〈犬の水分補給を解決する方法〉
- 水・容器を見直す
- 手作り食かウェットフードに変える
- 肉の茹で汁・ヤギミルク・ヨーグルトを与える
ワンちゃんも人間と同じく、冬になると水を飲む量が減りがちですね。
ただ、寒いからといって人間でも水分補給を怠ると、血液がドロドロになる…というようにワンちゃんも水分不足は体に悪いです(T_T)
運動量の調節や食事の変更など、ワンちゃんによって合う方法をみつけてみてくださいね♪