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グレインフリーとグルテンフリーの違いは?
グレインフリーとグルテンフリーの違いを簡単に言うと、以下の通りです。
- グレインフリー
…グレイン(穀物)を一切使用していない
- グルテンフリー
…グルテン(麦類に含まれるたんぱく質の一種)を含まない
とても似ている言葉ですが、グルテンは特定の穀物のたんぱく質を指すのに対し、グレインは穀物全般のことを指します。
そのため、グレインフリーのドッグフードは穀物が使用されていなので、グルテンフリーのドッグフードでもあるということです。
愛犬のドッグフードを選ぶときに悩まないよう、グレインやグルテンについても詳しく知っておきましょう。
グレインとは「穀物」のこと
グレインとは穀物全般を指しますが、穀物の狭義ではイネ科の作物、広義ではイネ科の作物だけでなく、マメ科の作物やイネ科の栄養に似たその他の双子葉植物なども含まれて考えられます。(※1、2)
■グレイン(穀物)の種類
イネ科作物の種子(禾穀類) |
米、小麦、大麦、ライ麦、オーツ麦、トウモロコシ、キビ、アワ、ヒエなど |
マメ科作物の種子(菽穀類) |
大豆、小豆、いんげん豆、えんどう豆、ひよこ豆、緑豆、そら豆など |
その他の種子(擬禾穀類) |
ソバ、キヌア、アマランサス |
しかし、ドッグフードではイネ科作物に限定した狭義をもとにグレインフリーとしていることがほとんどのため、ドッグフードのグレインフリー=イネ科作物は使用していないと覚えておきましょう。
ドッグフードの原材料に使用される主な穀物は以下の通りです。
また、グレインフリーと書かれているのにじゃがいもやさつまいもが使用されているのはなぜ?と疑問を持つ飼い主さんも少なくないように、じゃがいもやさつまいもを穀物と思う人は少なくありません。
しかし、じゃがいもやさつまいもは小麦や米のように「種子」を食べるわけではなく、地中に埋まった茎や根の部分を食べるため、穀物ではなく野菜に分類されるので覚えておきましょう。
グルテンとは「たんぱく質の一種」
グルテンとは、麦類から生成されるたんぱく質の一種を指します。
ドッグフードに使用される原材料でグルテンが生成されるのは、イネ科に属する麦類の穀物です。
つまり、ドッグフードのグルテンフリー=麦類に含まれるたんぱく質を使用していないと覚えておきましょう。
この麦類、特に小麦に含まれるグルテンに、アレルギー反応が出てしまうわんちゃんも珍しくありません。
グルテンでアレルギーを起こす原因の多くは、小麦のグルテンを生成する成分「グリアジン」と「グルテニン」です。
同じ麦類である大麦やもち麦などでは「ホルデイン」と「グルテニン」を成分としているためグルテンがほとんど生成されず、アレルギーは起きにくいとしてグルテンフリーのドッグフードでも使用されることがあります。
次章では、メリットとデメリットについて解説します。
グレインフリーとグルテンフリーのメリットデメリットは?
グレインフリーやグルテンフリーといった言葉は、なんとなく体に良さそうなイメージが沸くのではないでしょうか。
しかし、どんなものにもメリットとデメリットが存在します。
グレインとグルテンの違いを理解した上で、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
グレインフリーのメリットとデメリット
まず初めに、グレインフリーのドッグフードをわんちゃんに与えるメリットとデメリットをご紹介します。
グレインフリーのメリット
・穀物アレルギーのあるわんちゃんでも食べられる
・肉類の含有量が多く動物性たんぱく質を多く摂取できる |
グレインフリーの最大のメリットは、穀物アレルギーのあるわんちゃんにも、アレルギーを心配せずに与えることができることです。
また、イネ科の穀物を使用していないため、必然的にドッグフード全体量で肉類の割合が増えるので動物性たんぱく質を豊富に摂取することができます。
グレインフリーのデメリット
・高たんぱくになるので向かないわんちゃんもいる
・穀物の食物繊維が摂取できない
・心疾患(拡張型心筋症)との関連性が指摘されている
・一般のドッグフードに比べて割高な傾向がある |
グレインフリーのデメリットは、動物性たんぱく質が豊富に含まれるため高たんぱくになることです。
わんちゃんの年齢や運動量、体質や持病によっては、高たんぱくなドッグフードが腎臓や心臓といった臓器に負担をかけてしまったり、肥満の原因となってしまうことがあります。
また、イネ科の穀物に含まれる食物繊維はゆっくりと吸収されて腸内細菌まで届き、腸内環境を整えてくれる働きがありますが、グレインフリーには穀物が使用されていないため、穀物による食物繊維の恩恵を受けることはできません。
更に、わんちゃんの心疾患(拡張型心筋症)との関係性が指摘されていることもデメリットでしょう。
拡張型心筋症とグレインフリードッグフードの関連性について
FDA(アメリカ食品医薬品局)が2019年に、グレインフリーのドッグフードが拡張型心筋症を起こす可能性があると発表(※3)しましたが、グレインフリーが問題ということではなく、グレインの代わりに使用される豆類や芋類などが問題なのではないかと考えられています。
豆類や芋類を日常的にたくさん摂取している場合にタウリンの生成がうまくいかない可能性があり、実際にカリフォルニアデービス校の研究でもグレインフリーや第一原材料に豆類を使用したドッグフードとタウリン欠乏の関係性が疑われるという報告もあります。(※4)
タウリンの働き
タウリンはわんちゃんに大切な栄養素の1つで、心臓の働きを正常に整えたり心疾患を予防する効果が期待できますが、タウリンが欠乏した状態が続くことで拡張型心筋症や不整脈のリスクが高くなります。
しかし、わんちゃんがタウリンを欠乏する原因はいくつもあり、必ずしも豆類や芋類が原因とは言い切れません。グレインフリーのドッグフードと拡張型心筋症の関係については調査が続けられていますが、はっきりとした結論は出ていないのが現状です。
問題になっているのは豆類を第一原料にしたグレインフリーのドッグフードということや、日本では報告がないことから過剰に心配する必要はありませんが、心配な飼い主さんは獣医師に相談しましょう。
また、拡張型心筋症は純血種の大型犬やスパニエル種が発症しやすい病気です。遺伝性が疑われる病気ですが、明らかな原因はわかっていません。小さい頃から定期健診を受けるなどして、早期発見することが大切です。
グレインフリーは本当に心臓病に関係があるのか?|詳しく解説!
グルテンフリーのメリットとデメリット
続いて、グルテンフリーのメリットとデメリットを見てきましょう。
グルテンフリーのメリット
・小麦アレルギーのあるわんちゃんでも食べられる
・穀物の食物繊維を摂取できる
・太りにくい
・グレインフリーに比べてドッグフードの種類が多い |
グルテンフリーのメリットは、小麦アレルギーのあるわんちゃんでも食べられることです。
グルテンフリーのドッグフードは「小麦グルテンフリー」としていることが多く、小麦アレルギーは小麦に含まれるさまざまなたんぱく質のどれかに反応して起きているため、小麦を使用していないことは最大のメリットと言えるでしょう。
良質な穀物を摂取しつつ、アレルゲンであるグルテンを避けるということができるので、穀物に含まれる食物繊維も摂取することができます。
また、血糖値の上昇を抑えてくれる低GIの穀物も多いため、比較的太りにくいといった特徴もあります。
■低GIな穀物(※低GIは60以下が目安)
玄米、大麦、ライ麦、オーツ麦、アワ、キビ、ヒエ
グルテンフリーのデメリット
・小麦以外の穀物アレルギーのあるわんちゃんには対応できない
・どの穀物にアレルギーを起こすか分かっていないわんちゃんではアレルギーのリスクがある |
グルテンフリーのデメリットは、小麦以外の穀物アレルギーがあるわんちゃんには対応できないことです。
例え小麦だけでなく麦類を一切使用していないグルテンフリーであっても、麦類以外の穀物は含まれています。
■麦類以外の主な穀物
- 米
- 玄米
- トウモロコシ
- キビ
- アワ
- ヒエ
- ハトムギ
また、わんちゃんがどの穀物にアレルギーを起こすかが分かっていない場合では、当然ながらアレルギーを起こしてしまうリスクがあり、おすすめできません。
わんちゃんに穀物(グレイン)は本当にダメ?良いか悪いか徹底検証!
ここでは、わんちゃんに穀物が良いのか悪いのか、徹底的に検証したいと思います。
わんちゃんに穀物が悪いと言われている理由は以下のようにありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?1つ1つ見ていきましょう。
- 犬の祖先はオオカミだから
- 穀物を分解する酵素『アミラーゼ』が少ない
- アレルギーの原因になる
- 肥満の原因になる
①犬の祖先はオオカミだから
「犬の祖先はオオカミだから穀物の消化は苦手」なんて話は、よく耳にするのではないでしょうか。
確かに、わんちゃんの祖先はオオカミと考えられています。しかし、オオカミとわんちゃんが分岐したのは1万5000年~3万3000年も前のこと。
はるか昔から人間と共に暮らしてきたわんちゃんの進化はすさまじく、現在も進化が続いていることは多くの研究からもわかっています。
実際、わんちゃんとオオカミのゲノム解析(生物の持つ遺伝子情報の総合的な解析)の比較では、わんちゃんのでんぷん消化や脂肪の代謝の遺伝子に変化が見られ、でんぷんが豊富な食事に適応できることは明らかと報告されました。(※5)
これらのことから、わんちゃんはオオカミとは異なる生きものであり、オオカミと同じように考えるのは違うということがわかりますね。
②穀物を分解する酵素「アミラーゼ」が少ない
人間の唾液にはでんぷんを分解する酵素「アミラーゼ」が含まれていますが、わんちゃんの唾液にはアミラーゼはなく、わんちゃんがアミラーゼを作るのは主に膵臓です。
そのため、「わんちゃんはアミラーゼが少なく、穀物は消化に負担がかかる」と耳にしたこともあるでしょう。
しかし、人間に比べて、の話であり、アミラーゼ遺伝子はオオカミよりもはるかに多く持っています。(※5)
そもそもアミラーゼはでんぷんを分解する酵素のため、穀物に限った話ではありません。アミラーゼが少なくて穀物の消化に負担がかかると言うのであれば、グレインフリーのドッグフードにも使用される芋類や豆類も消化に負担がかかることになってしまいます。
③アレルギーの原因になる
「穀物が食物アレルギーの原因になる」と耳にしたことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
確かに、小麦はアレルギーを起こしやすく、小麦アレルギーのわんちゃんも少なくありません。
しかし、どんな食べものであってもアレルギーを起こす可能性はあり、穀物だけに焦点が当てられるのは疑問が残ります。
実際、わんちゃんが食物アレルギーを発症しやすいアレルゲンのデータでは、穀物よりも牛肉や鶏肉が多い結果も示されています。(※6)
■アレルゲンと発症割合(※5)
・牛肉…34%
・乳製品…17%
・鶏肉…15%
・小麦…13%
・大豆…6%
・ラム…5%
・トウモロコシ…4%
・卵…4%
・豚肉…2%
こうして見ると、「穀物がアレルギーの原因になるからダメ」と言い切ることはできないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
また、何がアレルゲンとなっているかは、除外診断、除去食試験、アレルゲン検査などを行うことでアレルゲンを確定することができるため、わんちゃんが穀物の含まれたドッグフードを食べてアレルギーが出たとしても、飼い主さんがアレルゲンは穀物だと判断することはできません。
食物アレルギーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
犬のアレルギー(食物・アトピー・ノミ)原因・対策を徹底解説【皮膚科医取材】
④肥満の原因になる
「炭水化物は内臓脂肪がつきやすく、穀物は肥満の原因になる」ということを、耳にしたことのある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
確かに穀物はでんぷんが多く含まれる炭水化物で、穀物の炭水化物の中には、白米や小麦など高GIと呼ばれる血糖値を急上昇させてしまうものもありますが、逆に玄米や大麦、ライ麦といった低GIの穀物もあります。
そのため、一概にすべての穀物を肥満の原因になるとしてダメとすることは疑問が残ります。
また、炭水化物は何も穀物だけに含まれているわけではなく、芋類や豆類、果物などにも含まれており、じゃがいものGI値に限って言えば白米よりも高いのですから、穀物を使用していなくてもじゃがいもを使用していれば同じことになるでしょう。
グレインフリー・グルテンフリーがおすすめのわんちゃんは?
前章で穀物を過剰に気にする必要はないことがわかりましたが、では、グレインフリーとグルテンフリーがおすすめなわんちゃんとはどんなわんちゃんなのでしょうか。
※横にスクロールしてご覧ください
ここでは、グレインフリーがおすすめのわんちゃんとグルテンフリーがおすすめのわんちゃんについてご紹介します。
グレインフリーがおすすめのわんちゃん
■グレインフリーがおすすめのわんちゃん
- 穀物アレルギーがある
- どの穀物にアレルギーがあるかわからない
- できるだけ肉食に近い食事にしたい
グレインフリーがおすすめなのは、穀物アレルギーのあるわんちゃんです。
グレインフリーのドッグフードは、小麦やトウモロコシといったアレルゲンになり得る穀物を一切使用していないため、食物アレルギーを発症を防ぐことができます。
また、グレインフリーのドッグフードは肉や魚といった動物性たんぱく質を多く含んでいる傾向にあり、動物性たんぱく質は体を作る大切な栄養素。できる限り肉食に近い食事をさせてあげたいわんちゃんにもおすすめです。
グルテンフリーがおすすめのわんちゃん
■グルテンフリーがおすすめのわんちゃん
- 小麦アレルギーがある
- 穀物の栄養素も摂りたい
- 特定の脳の病気がある
グルテンフリーがおすすめなのは、小麦アレルギーのあるわんちゃんや、特定の脳の病気があるわんちゃんです。
グルテンフリーのドッグフードは小麦不使用のため、小麦のグルテンを摂取する心配がないほか、さまざまな穀物が使用されているため、穀物の栄養素も摂ることができます。
また、パグに多く見られる病気の壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)は、小麦に含まれるグルテンが原因の1つであると考えられており(※7)、小麦をはじめとする麦全般の食事を極力避けることが推奨されています。
壊死性髄膜脳炎はパグだけでなく、マルチーズやヨークシャーテリアといったさまざまな犬種でも見られる病気のため、壊死性髄膜脳炎と診断されたわんちゃんにもグルテンフリーのドッグフードはおすすめです。
【獣医師執筆】パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)とは?原因・症状・治療法|発病を防ぐ予防策
逆に、グレイン・グルテンを使ったフードがおすすめのわんちゃんは?
■グレイン・グルテンを使ったフードがおすすめのわんちゃん
- 穀物や小麦にアレルギーがない
- 動物性たんぱく質や脂質の含有量が多いものを食べられない
グレインやグルテンを使用したフードがおすすめなのは、穀物や小麦にアレルギーがないわんちゃんや、動物性たんぱく質や脂質の含有量が多いものを食べられないわんちゃんです。
この、動物性たんぱく質や脂質の含有量が多いものを食べられないわんちゃんというのは、体質に合っていなかったり、病気などで療法食までの必要はないけれど、たんぱく質や脂質を控えたほうがいいと獣医師から言われたわんちゃんになります。
穀物の種類によってはわんちゃんの健康をサポートしてくれるものもたくさんあり、穀物や小麦にアレルギーがない場合は、動物性たんぱく質や穀物などがバランス良く含まれたドッグフードがおすすめです。
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グレインフリーとグルテンフリーによくあるQ&A
そもそもグレインフリーにする必要はあるの?
グレインにアレルギーがあるわんちゃんでは、グレインフリーの食事にしてあげる必要があります。
無理にアレルゲンとなる穀物を摂取するのは、かゆみがわんちゃんにとってストレスになるのはもちろん、掻き壊した部分が二次感染を引き起こしたり、慢性的な下痢や嘔吐を起こしてしまう可能性があります。
しかし、アレルゲンとなっているのが小麦であるとわかっている場合は、グルテンフリーの食事でも十分です。
穀物には穀物の栄養メリットもあり、穀物アレルギーのない犬では無理にグレインフリーにする必要はありません。
グレインフリーは肝臓や腎臓に負担がかかるって本当?
健康なわんちゃんでは過剰に心配する必要はありませんが、腎臓や肝臓が悪い犬や高齢犬では腎臓や肝臓に負担がかるため与えることはおすすめできません。
これは、グレインフリーが悪いということではなく、グレインフリーのドッグフードは動物性たんぱく質を多く含むため、高たんぱくになりやすいということが問題です。
たんぱく質は必要な分だけ体内で使われますが、たんぱく質の代謝の過程で体に有害なアンモニアが作られます。肝臓はアンモニアを尿素に変え、腎臓はその尿素をろ過して尿として体外に排出する働きがあります。
そのため、高たんぱくすぎる食事は肝臓や腎臓に負担がかかるので、特に注意が必要です。
グレインフリーのドッグフードが多く販売されているのはなぜ?
グレインフリーのドッグフードが注目されるようになったのは、ここ10年位です。もともとは中国産の汚染された米が問題となり、中国産の穀物に対する不安感や犬は穀物を消化できないといった誤解から、いつの間にか「グレイン=体に悪い」というイメージが定着してしまったためです。
実は、グレインフリーのドッグフードが良いとされる確証や根拠はありません。しかし、ネット上にはさまざまな情報が錯綜し、穀物の使用されたドッグフードに不安を持つ飼い主さんも少なくないことから、多く販売されるようになりました。
確かに、安価なドッグフードでは小麦やトウモロコシなどが主原料となっており、同じ穀物を毎日続けて大量に摂取することは健康を損ねるリスクがありおすすめできませんが、動物性たんぱく質が主原料のドッグフードであれば必要以上にグレインを気にする必要はありません。
ただし、あくまでもわんちゃんの体質や病気などに合わせて選んであげることは大前提です。
まとめ
グレインフリーとグルテンフリーは言葉が似ていますが、意味は全く違います。
最後におさらいをしておきましょう。
- グレインフリー
…穀物を使用していない
- グルテンフリー
…麦類に含まれるたんぱく質を使用していない
グレインフリーもグルテンフリーもそれぞれメリットもあればデメリットもあり、必ずしも体に良い万能のドッグフードということではありません。
愛犬にどんなフードを与えるかは飼い主さんの自由ですが、愛犬に合ったドッグフードを選んであげることが最も大切なことです。
正しい知識を持ってドッグフードを選び、愛犬の健康に役立ててあげてくださいね。
<参考文献>
(※1)参考:農耕と園藝「子実と穎果」
(※2)参考:日本微量栄養素情報センター「全粒穀物」
(※3)参考:FDA「FDA Investigation into Potential Link between Certain Diets and Canine Dilated Cardiomyopathy」
(※4)参考:PLOS ONE「Correction: Taurine deficiency and dilated cardiomyopathy in golden retrievers fed commercial diets」
(※5)参考:nature「The genomic signature of dog domestication reveals adaptation to a starch-rich diet」
(※6)参考:BMC「Critically appraised topic on adverse food reactions of companion animals (2): common food allergen sources in dogs and cats」
(※7)参考:J-STAGE「Transglutaminase 2: A Novel Autoantigen in Canine Idiopathic Central Nervous System Inflammatory Diseases」
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