【獣医師監修】グレインフリーとグルテンフリーの違いを徹底解説|メリットとデメリットは?
基礎知識
2020.06.29

【獣医師監修】グレインフリーとグルテンフリーの違いを徹底解説|メリットとデメリットは?

わんちゃんの体にあったドッグフードを選ぶ時によく目にするのが、「グレインフリー」と「グルテンフリー」という言葉です!

非常によく似た言葉ですが意味は違うので、大切な愛犬に合ったドッグフードを選ぶためにも、きちんとした知識をおさえておきましょう!

この記事の監修者

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獣医師 / 監修
藤井ちひろ
日本ペット栄養士 / ペットフード販売士 / ペット食育上級指導士
北海道帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒業。首都圏の中堅動物病院、大学病院を経て「健康寿命を延ばしてめざせ20歳!」「治らない病気に最期まで向きあう」動物病院、ローズローズアニマルクリニック院長。ペットの食と栄養のお悩みに一生応えるための食育セミナーやシニアペットセミナーを定期的に開催中。(所属学会:ペット食育協会獣医麻酔外科学会獣医神経病学会など)

グレインフリーとグルテンフリーの違い

グレインフリーとグルテンフリーにはどのような違いがあるのか紹介します(^^)

グレインフリー
穀物(グレイン)全般を一切使用していないこと

・グルテンフリー
大麦や小麦、ライ麦などの麦類に含まれるたんぱく質の一種(グルテン)を含まないこと

言葉自体はとても似ていますが、グルテンは特定のものを指すのに対し、グレインは穀物全体のことを指すので、グレインのほうがより広い意味をもつのですね。

ドッグフードなどで穀物アレルギーが心配な場合は、グルテンフリーのものを選んだほうが無難です。

グレインとは?

グレインフリー

ドッグフードの原材料の主なグレインとは、、、

  • 小麦
  • 大麦
  • ライ麦
  • トウモロコシ

などの「穀物全般」のことを指します。

ですが「グレインフリー」と書かれていても、サツマイモや豆類など、一般的に「穀物じゃないの・・・?」と思われるものが入っていることがあります。

ドッグフードにおいての穀物というのは先ほども述べたように「小麦」「大麦」「ライ麦」「トウモロコシ」「米」などのことを指し、サツマイモや豆類はグレインではありません

グレインフリーがおすすめなわんちゃん

子犬

  • 穀物アレルギーのわんちゃん
  • どの穀物が原因でアレルギーが起こるのかわからないわんちゃん
  • 出来るだけ肉食に近い食事にしたいわんちゃん

最近では、穀物アレルギーをもつわんちゃんも多く、ドッグフードの原材料を気にする飼い主さんも増えてきました。

わんちゃんが食べ物によるアレルギーを起こしてしまうと、皮膚のかゆみを引き起こしたり、皮膚が赤くなったり、嘔吐、下痢などになることもあります。

そこで、アレルゲンとなりうる「穀物」を一切排除した「グレインフリー」のドッグフードが注目されつつあります。

また本来、限りなく肉食に近い肉食動物であるわんちゃんは、大量の穀物の消化が苦手なことや、自然界では自ら進んで穀物を食べることがないことなどから、「穀物は必要ないのではないか」という考えもあり、これもグレインフリーのドッグフードが注目される理由のひとつでもあります。

グレインフリーのメリットとデメリット

・穀物類のアレルギーを持つわんちゃんでも安心して食べられる
・必然的にフード全体量で肉類の割合が増えるので、動物性たんぱく質が多く摂取出来る

「穀物アレルギー」をもつわんちゃんは増えてきているので、アレルギーの心配をせずに食べさせてあげられることは最大のメリットといえますね。

また、穀物類を使用していないことによって、必然的に肉類の割合が増え、わんちゃんに必要な動物性たんぱく質を豊富に摂取することが出来るというのもメリットです。

・高たんぱくになるので、運動量が少ないわんちゃんや、シニア犬には向かない場合もある
・一般のものに比べると値段が高い傾向がある
・心疾患(拡張型心筋症)との関係性が指摘されている

デメリットは、わんちゃんの年齢や体質などによってはおススメできない場合もあります。

たとえば、シニア犬や運動量が少ないわんちゃんにとっては、たんぱく質の摂りすぎは時に肥満の原因になってしまうこともあるのです。

また、気になるのが、心疾患拡張型心筋症)との関係性が指摘されていることです。

FDA(アメリカ食品医薬品局)の発表によると、グレインフリーが問題ということではなく、それらのドッグフードでグレインの代わりに使用される豆類、イモ類などの原料にあるのではないか?と指摘されました。

それらの原材料がなぜ心疾患に関係性があるのかというと、可能性のひとつに「タウリンの生成」があります。

タウリンは、心臓の働きを正常に整え、心疾患を予防する効果が期待できます。ですが、豆類やイモ類を日常的にたくさん摂取している環境下では、タウリンの生成がうまくいかない可能性があるんです。

とは言え、これについてもまだ情報は不正確。わんちゃんがタウリン不足になる原因はいくつもあり、必ずしも豆類やイモ類のせいだとも言い切れません。また、その根拠や因果関係がまだ何もわかっていないため、今後の研究結果次第であります。

そもそも拡張型心筋症は、発症すること自体が比較的まれ。ですが、遺伝性疾患が強く疑われる病気ですから、特に純血種の大型犬では注意が必要です。小さいうちから定期的に健康診断を受けるなどして、獣医師さんとのつながりを強くしておきたいですね。

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グルテンとは?

グルテンフリーグレインが「穀物全体」のことを指すのに対して、グルテンとは、麦類から生成されるたんぱく質の一種のことを指します。

ドッグフードの原材料で主にグルテンが生成されるのは、

  • 小麦
  • 大麦
  • ライ麦

などの麦類になります。

麦類に含まれる「グルテン」に反応してアレルギーを起こすわんちゃんは多く、たとえ穀物が含まれていても「グルテンフリー」のドッグフードであればアレルギーに対応出来る可能性が十分にあります。

グルテンフリーがおすすめなわんちゃん

パグ

・小麦アレルギーのわんちゃん
・動物性たんぱく質だけでなく、穀物からもしっかり栄養を摂りたいわんちゃん
・グレインフリーのドッグフードを食べてくれなかったわんちゃん
・特定の脳の病気のわんちゃん

わんちゃんにとって、必ずしも穀物が悪いとは言い切れず、雑食化が進むわんちゃんにとって、栄養価の高い良質な穀物も存在します。

グルテンフリーは、そのような良質な穀物は摂取したいけれど、アレルゲンとなりやすい「グルテン」は含まれていないドッグフードを食べさせたいというわんちゃんにオススメのドッグフードです。

また、パグやヨークシャーテリアにかかりやすい壊死性脳炎という脳の病気は、小麦に含まれるグルテンが原因のひとつであるということが最新の研究で発表され、グルテンフリーのドッグフードが治療食なります。そのため、そういった特定の脳の病気をもつわんちゃんにとってもおすすめですね。

グルテンフリーのメリットとデメリット

・小麦アレルギーのわんちゃんでも安心して食べられる
・グレインフリーに比べてドッグフード自体の種類が多いので選択肢が増える

愛犬のアレルギーが、小麦に反応していると分かっていれば、グルテンフリーのドッグフードを選べば問題ありません。「グルテンフリー」のドッグフードなら、良質な穀物を摂取しつつ、アレルゲンであるグルテンを避けるということも可能で、グレインフリーに比べるとドッグフードの選択肢も増えることになりますね。

・小麦以外の穀物アレルギーのわんちゃんには対応できていない
・どの穀物に対してアレルギーが出ているか分からない場合はアレルギーが起こるリスクがある

デメリットとしては、グルテンフリーのドッグフードは、小麦以外の穀物にアレルギー反応を起こしてしまうわんちゃんには、当然ながらおススメできないということです。

どの穀物に対してアレルギーが起こってしまうのか分からない場合もアレルギーが起こってしまうリスクがあるので避けたほうが良いですね。

おすすめのグレインフリードッグフードランキングTOP10

順位1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
画像ナチュラルハーベストプライムフォーミュラ シュープリームソリッドゴールドマイティミニアーテミスオソピュアグレインフリー サーモン&ガルバンゾーシュプレモアランズナチュラルドッグフード(ラム)カナガン新パッケージモグワンウェルネス
名前ナチュラルハーベストソリッドゴールドアーテミスオソピュアグレインフリー ナチュラルバランスアカナシュプレモアランズナチュラルカナガンモグワンウェルネス
値段/内容量3,190円/1.59kg6,270円/3kg2,300円/1kg4,235円/2.27kg5,500円/2.0kg3,757円/2kg4,356円/2.0kg4,356円/2.0kg4,356円/1.8kg1,890円/800g
特徴AAFCOの基準を全てクリアしている。食物アレルギーが出にくい食材を使用している。ラム肉をふんだんに使用した高タンパクなドッグフード。消化によい食材のみを使用したグレインフリードッグフード。

アレルギーを起こしにくい食材として知られるポテトやダックを主原料としている。

あらゆる食材において新鮮なものを使っている。ミネラル分を多く含んだ鶏の内臓を使用している。主原料である鶏肉はアメリカの牧場で育った新鮮なものを使用。イギリス産のラム肉をふんだんに使用し、アレルギー体質の犬にもおすすめ子犬や小型犬などの口の小さい犬でも食べやすい形状。人工添加物などは不使用イギリス産のチキンやヨーロッパ産のサーモンを使用し高タンパク魚をメインに使用しているドッグフード。鶏肉が苦手な犬にもおすすめできる商品。
主原料ワイルドボアー、ターキーラム、ドライラムサーモン、ドライサーモン、ガルバンゾー豆(ひよこ豆新鮮なポテト、新鮮なダック肉新鮮鶏肉、鶏肉ミールビーフ、ポークミールラム、乾燥ラム肉骨抜きチキン生肉、乾燥チキンチキン、サーモン白身魚、じゃがいも
1日あたり384円373円413円358円493円319円410円379円419円408円
商品詳細公式サイト公式サイト公式サイト楽天公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイトAmazon

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画像アーテミスオソピュアグレインフリーナチュラルバランスアランズナチュラルカナガンウェルネスモグワンhalo
名前アーテミスオソピュアグレインフリー(サーモン&ガルバンゾー)ナチュラルバランス(ウルトラ ホールボディヘルス)ロータス (グレインフリー アダルト ダック)アランズカナガンウェルネスモグワンハローアダルトナチュラルハーベスト(メンテナンススモールラム)Dr.PRO.チキン&ターキー オールステージ
値段/内容量2,070円/1kg3,465円/1.82kg5,268円/2.27kg3,960円/2kg3,984円/2.0kg1,890円/800kg3,984円/1.8kg3,000円/900kg3,190円/1.8kg1,250円/800kg
特徴品質の高いサーモンが主原料健康維持効果抜群!小粒と中粒が選べる低アレルゲンの鴨肉を使用で、穀物アレルギーに配慮 最高品質のラム肉を使用小粒で高タンパク!コスパとのバランスが良い豊富な乳酸菌で免疫をサポート厳選された原材料のこだわりで満足度が高いエン麦と精白麦を使用成犬からシニアまで!主原料がラムで低カロリー無添加にこだわったドッグフード
主原料サーモン鶏肉ダック(鴨)ラム肉 骨抜きチキン生肉 白身魚チキン&サーモン   チキン生肉ラムチキンミール
一日あたり371円157円245円373円174円371円160円558円163円

268円

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【獣医師監修】グルテンフリーのドッグフードおすすめランキング10選!成分や口コミを徹底検証|
【獣医師監修】グルテンフリーのドッグフードおすすめランキング10選!成分や口コミを徹底検証【2022年最新版】グルテンフリーのドッグフードって何?そもそもグルテンフリーって何?グルテンとは小麦やライ麦などに含まれるタンパク質の一種ですです...

まとめ

眠そうな犬

いかがでしたか?

「グレインフリー」と「グルテンフリー」、ふたつとも言葉はとても似ていますが、「グレイン」は穀物全体のことを指し、「グルテン」とは小麦などの麦類から生成されるたんぱく質の一種だということがわかりました。

「グルテンフリー」も「グレインフリー」も、それぞれメリットとデメリットがあります!

わんちゃんの病気ののリスクをさけるためにも、飼い主である私たちが正しい知識をもち、正しいドッグフードを選んであげることがなにより大切なのですね!

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編集部
INUNAVI(いぬなび)
日本ペット栄養士 / ペットフード販売士 / ペット食育上級指導士
「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら