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犬の便秘の症状をチェック!
健康な犬では、食べ物の消化時間は24時間程度であり1日に1~3回は排便することが多いです。
そのため、健康な犬でも3日以上の排便がない場合は便秘の可能性があるかもしれません。
しかし、犬の便秘は何日以上排便がないと便秘であるといった明確な基準はありません。
人間は、言葉で便秘を訴えることができますが、犬は飼い主さんに言葉で直接訴えることができないため愛犬の便秘を見逃しがちになることが多いです。
飼い主さんは以下のチェックリストを参考に普段から排便の様子をしっかり把握し、愛犬の便秘の症状を見逃さないようにしましょう。
■犬の便秘の症状チェックリスト
- 排便回数がいつもより少ない
- 排便の姿勢をとるがうんちが出ていない
- お腹が張っている
- お腹を揉むと硬くなった便が触れる
- 少量ずつ便を出す
- 便が硬い、小さくコロコロしている
数日間便が出ない状態が続くと嘔吐や食欲不振などの症状があらわれます。
また、腸管の機能も低下しさらに便秘になったり、最悪の場合硬くなった便が腸管を圧迫し壊死させることもあります。
そのため愛犬の便秘を疑う場合は、早めに受診してみることをおすすめします。
以下に動物病院に連れて行くべき症状をまとめています。
■動物病院に連れて行くべき症状
- 元気がなくなる
- 食欲がなくなる
- 嘔吐がある
- 排便時に痛がる
- お腹を触るとキャンとなく
- 3日以上排便が見られない
愛犬に排便がないだけでなく、上記の症状が認められた場合、重度の便秘や何らかの病気が関与している可能性があります。
動物病院を受診して検査や摘便などの適切な処置を行うようにしましょう。
犬の便秘で考えられる病気
愛犬が便秘である場合は、何らかの病気が関与している場合があります。
それぞれの病気の特徴を紹介しますので、愛犬が当てはまっているかどうかチェックしてみてください。
巨大結腸症は、結腸の拡張や運動機能低下によりうまく排便できなくなる病気です。
巨大結腸症で便秘の他に認められる症状は以下の通りです。
何度も便秘を繰り返している場合や長時間の便秘を放置している犬に起こりやすい病気です。
こうした病気を予防するためにも愛犬が便秘気味の場合は、早めに受診したり普段の生活を見直して便秘を解消させましょう。
会陰ヘルニアはお尻の周りの筋肉が細くなり、隙間から脂肪や腸管が出てしまう病気です。
会陰ヘルニアによって腸管が筋肉の隙間から出てしまうと便秘の症状があらわれます。
便秘以外にもよく認められる症状は以下の通りです。
■会陰ヘルニアの症状
- 排便時に痛がる
- 何度も排便する姿勢をとる
- 排尿困難
- 下痢、血便
- 嘔吐、食欲不振
便秘以外にも筋肉の隙間から膀胱が出ることもあり、その場合は排尿困難が認められます。
会陰ヘルニアは、中高齢の未去勢オスに多い病気です。
好発犬種としては、以下の通りです。
- ミニチュアダックスフンド
- コーギー
- チワワ
- トイプードル
- マルチーズ
愛犬が中高齢の未去勢オスであり上記の好発犬種や症状が当てはまる場合はこの病気である可能性もあります。
前立腺肥大は、中高齢の未去勢オスでよく認められる病気です。
膀胱の後ろにある前立腺と呼ばれる臓器が大きくなってしまい尿道や直腸を圧迫します。このため便が出ずらくなったり、圧迫されて平たく細長い便が出るようになります。
前立腺肥大で認められる便秘以外の症状は以下の通りです。
便秘以外にも、血尿や頻尿の原因となります。
愛犬が中高齢の未去勢オスで上記の症状を認めた場合には疑うべき病気です。
椎間板ヘルニアは、神経の病気の一つです。首や腰の骨の間にある椎間板と呼ばれる物質が神経を圧迫し歩行異常などの症状が出ます。
また、圧迫される神経の部位や重症度によっては、排便や排尿を自力でできなくなることもあります。
■椎間板ヘルニアの症状
- 歩行異常
- 排便困難
- 排尿困難
- 段差を嫌がる
- 抱き上げた時にキャンと鳴く
- 動きたがらない
排便困難になるほどの椎間板ヘルニアでは、自力での歩行は困難な場合が多いです。
こうした症例では、摘便などの処置を定期的にしてあげないといけない場合があります。愛犬の便秘で歩行異常などが認められた場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。
腸管が物理的に閉塞し、便が流れていかず便秘になる場合もあります。
原因としては以下のようなものが考えられます。
便秘以外に認められる症状としては以下の通りです。
物理的な閉塞の原因を明らかにして、早急に閉塞を解除しないと症状が改善しないことがほとんどです。上記のような症状が疑わしい時には、早急に動物病院を受診しましょう。
犬が6歳以上の年齢になってくると気をつけなければいけない甲状腺の病気です。
甲状腺機能低下症は、体内の甲状腺のホルモンが低下してしまう病気です。体の新陳代謝や腸の蠕動運動が低下し便秘になってしまうことがあります。
甲状腺機能低下症で便秘以外に認められる症状は以下の通りです。
■甲状腺機能低下症の症状
- 活動性低下
- 体重増加
- 多飲多尿
- 毛がボサボサになる
- 毛が薄くなる、脱毛
- 肥満
甲状腺機能低下症は、嘔吐や食欲不振など激しい症状は認められることはほとんどなく、見逃しやすい病気です。
上記のような症状が認められましたら甲状腺機能低下症を疑って動物病院を受診してみましょう。
腎不全になると体の中の脱水や腸管の血流障害により便秘になりやすくなります。
腎不全で便秘以外に認められる症状は以下の通りです。
■腎不全の症状
- 多飲多尿
- 体重減少
- 脱水
- 食欲不振
- 嘔吐
- 尿毒症による神経症状
腎不全で最も認められる症状は多飲多尿です。
犬の1日の飲水量が体重1kgあたり100mlを超えるようなら飲水量は多いです。(3kgの子の場合、300ml以上飲めば多飲)他にも体重減少も腎不全を疑う症状です。便秘に伴って上記のような症状がありましたら、一度血液検査で腎臓の数値をチェックしてみましょう。
直腸や肛門付近に何かしこりができた場合にも便秘になります。
これは、しこりによる通過障害や排便時の痛みなどが原因で便を出せなくなっていることが原因です。
こうした直腸や肛門付近の疾患は以下の通りです。
- 直腸憩室
- 切れ痔
- 肛門周囲腺腫、肛門嚢腺癌
- 直腸ポリープ、炎症性ポリープ
便秘以外に認められる症状としては以下の通りです。
■直腸や肛門付近の疾患による症状
- 排便時にキャンと鳴く、痛がる
- 何度も排便する姿勢をとるが、少量の便しか出ない
- 血便、軟便
肛門周囲のしこりは、飼い主さんが自宅でしっかりと見ると発見することができますのでチェックしてみましょう。
また上記の症状の中でも特に排便時に痛がるという症状は、大きな疾患が隠れている可能性もあります。愛犬の排便時の痛みが認められましたら早急に動物病院を受診するようにしましょう。
犬の便秘の原因6つとそれぞれの解消法
犬の便秘の原因となる病気を解説してきました。
ここからは、病気以外の便秘の原因について解説していきます。
考えられる原因別に便秘の解消法を解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。
①【食事があっていない場合】食事を変更してみる
愛犬の便秘が慢性的に続いているのなら、まずは食事を見直しましょう。
愛犬の便秘を改善させるためには、以下のようなご飯がおすすめです。
■便秘の犬におすすめの食事例
- 食物繊維のバランスが適正な食事
…繊維質が10%程度含まれている食事を与える
…食物繊維がとれるサプリや野菜をトッピングする
- 水分量が多い食事
- 低脂肪で消化しやすい食事
…牛肉や油が使われているおやつやフードを控える
- 良質なタンパク質を含む食事
特に食物繊維が便秘を改善させるためには重要です。動物病院の診察では、便秘の犬には高繊維食の療法食を処方することが多いです。
便秘が慢性的に続いているなら、一度動物病院を受診して療法食を試してみても良いでしょう。
また普段のご飯を変更することに抵抗がある方は、食物繊維のサプリメントや野菜を普段の食事に加えてあげることも効果的です。
水分や脂質、タンパク質など他の成分については、「犬を便秘にしないために飼い主さんができる予防法」でも詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
②【飲水量が少ない場合】水分摂取量を増やす工夫を取り入れる
愛犬の水分摂取量が少ない場合は、便秘になりやすくなります。
犬の正常な飲水量は、体重1kgあたり60ml〜90mlと言われています。
体格ごとの飲水量の目安は以下の通りです。
超小型犬(2kg)…120~180ml
小型犬(5kg)…300~450ml
中型犬(10kg)…600ml~900ml
大型犬(20kg)…1200ml~1800ml
もし、愛犬の水分摂取量が少ないと感じるならば、以下のような手段で水分摂取量を増やしてあげましょう。
■犬の水分摂取量を増やす工夫
- いつものドライフードをふやかして与える
- ウェットフードを与える、トッピングする
- 水分量の多い果物などをおやつとして与える
- 飲水用の水の器を複数個用意する
- 水が飲みやすいように高さを調節してあげる
特にいつもの食事やおやつから水分補給してあげる工夫が取り組みやすいでしょう。
上記のような工夫を普段の生活に取り入れて、必要な水分量を摂取させることが便秘の改善には大切です。
③【老化や運動不足による便秘の場合】散歩や遊びで運動量を増やす
老化や運動不足により便秘になることは多々あります。これは、体の代謝機能が落ちることにより胃腸の運動性が低下することによると考えられます。
また犬は老化すると、足腰が弱くなり踏ん張りが効かなくなってくることも便秘の原因になります。
激しい運動が難しい年齢の犬でも、緩やかな坂道などをゆっくり歩かせたりすることで後ろ足を効果的に鍛えられます。
また、老犬で散歩に行きたくても行けない場合はお家での運動を行いましょう。
お家でおやつを探す宝探しのゲームや「おすわり」や「伏せ」を繰り返して行うことでも筋力を保ち消化管を動かすことができます。
また、「マテ」させた状態で飼い主さんが隠れて、かくれんぼをする遊びなどもおすすめです。
老犬で散歩に連れて行けなくてもなるべく寝たきりの状態を避けてあげ、体の代謝機能や筋力を保つように心がけましょう。
④【トイレが汚れている場合】こまめに掃除し清潔に保つ
愛犬がキレイ好きの場合、トイレが汚れているだけで排便を我慢することもあります。
愛犬が清潔な環境でトイレできるようにするには、以下のような工夫が考えられます。
■トイレを清潔に保つ工夫
- 犬がトイレをしたらすぐに排泄物を片付ける
- トイレを部屋の中に複数個設置する
- トイレのサイズを大きくする
- 自動で排泄物を処理するトイレを使ってみる
愛犬がトイレで排泄したらすぐに片付けることを心がけましょう。
またトイレのサイズを大きくしたり、複数個設置したりすることでキレイ好きな愛犬が排便を我慢する時間を減らしてあげることが大切です。
自動でうんちやおしっこを処理してくれるトイレもありますので、頻繁に掃除ができない飼い主さんは使ってみても良いでしょう。
上記のような工夫を取り入れて、常に清潔なトイレで排便できるようにしてあげましょう。
⑤【ストレスによる便秘の場合】ストレスの原因を取り除く
ストレスにより、便秘になることもあります。
ペットホテルや入院のストレスにより排便、排尿を我慢することはよくあることです。
こうした場合は、ストレスの原因を解消してあげることで、便秘も解消されていきます。
愛犬の便秘の原因がストレスでないかどうか少し考えてみましょう。
■犬にストレスがかかる状況・環境の例
- 動物病院やペットホテルを利用した
- ドッグランなどで他の子と交流した
- 最近旅行やお出かけをした
- 新しい子をお家に迎え入れた
- お家に見知らぬ人が来た
- 雷や花火など大きな音を聴いた
上記のような、状況・環境が思い当たる場合はもしかするとこれらがストレスになっている可能性があります。
一時的なストレスの場合は時間が経てば治ることの方がほとんどです。
なるべく愛犬にストレスがかからないような環境づくりを心がけましょう。
⑥【内服薬の副作用で便秘の場合】投薬について獣医師と相談する
薬の中には、副作用により便秘を起こすものもあります。
副作用で便秘を起こす薬剤の代表例は以下の通りです。
他にもありますが、副作用として消化管の機能が低下し便秘になってしまうものを上記にまとめています。
実際の診療でもよく下痢止めや利尿剤を使うと便秘になることがあり、投薬を続けるべきかどうか相談されることがあります。
投薬を中止すべきか、継続すべきかの判断は、飼い主には難しく危険であるのでかかりつけの獣医師としっかり相談してから決めてあげましょう。
犬を便秘にしないために飼い主さんができる予防法
ここまで犬の便秘の原因や解消法について解説してきました。便秘は放っておくと巨大結腸症や直腸の病気を引き起こします。
ここからは、愛犬を便秘にしないために飼い主さんができる予防法を4つ解説します。
■愛犬を便秘にしないための予防法4つ
- 規則正しい生活を送り排便リズムを整える
- 定期的な運動を心がける
- 食物繊維や水分、良質なタンパク質が含まれている食事を与える
- 便秘を解消させるマッサージを生活に取り入れる
それぞれについて詳しく解説していきます。
規則正しい生活を送り排便リズムを整える
規則正しい生活を送ることは、犬の排便リズムを整え便秘を予防することができます。
飼い主さんの生活リズムが乱れていると、犬の生活リズムをも乱れ便秘になることがあります。
食事、睡眠、散歩を毎日同じ時間に行い生活リズムを整えてあげましょう。
またご飯をダラダラ食べることを予防するためにも、ご飯が残っていても、ご飯をあげて1時間ほど経ったなら食器はその都度下げましょう。
散歩の回数と時間も決めてあげることも排便リズムを整えるうえで大切です。
愛犬と一緒に規則正しい生活が送れるように心がけましょう。
定期的な運動を心がける
定期的な運動は、消化管を刺激し便秘を予防することができます。
若く元気な子ならば、ドッグランに連れていったり公園で一緒に遊んだりして運動させてあげましょう。
シニア期になってくると、運動を嫌がる犬も多くいます。しかし、嫌がるからといって放置していると運動不足により便秘気味になってしまうことがあります。
ゆっくりでいいので坂道を散歩させたり、外に連れ出して寝たきりの状態は避けるようにしてあげましょう。
また、散歩は難しくてもお家で遊んであげたり、「ふせ」や「おすわり」を繰り返すことでも消化管の運動を刺激することができますし、筋力低下を予防できます。
愛犬にあった運動方法で便秘を予防してあげましょう。
食物繊維や水分、良質なタンパク質が含まれている食事を与える
食物繊維は、消化管内の水分量を保ち便秘を予防するために重要な成分です。
犬によって必要な繊維質の量や種類には個体差がありますが、便秘の犬には高繊維のドッグフードを与えてあげましょう。
療法食では繊維質が10%程度が含まれていることが多いので目安にしてみてください。
また、普段の食事に野菜を加えてあげることもおすすめです。
野菜には多量の食物繊維が含まれており、腸内環境を整え便秘を改善する効果があります。
食物繊維の摂取や便秘の改善に特におすすめの野菜は以下の通りです。
他にも腸内環境を整えるためにおすすめの野菜はたくさんあります。
以下の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
犬に与えていい野菜一覧!野菜の健康効果は?注意点やダメな野菜も【獣医師監修】
また、普段の食事から水分を摂取できるようにウェットフードを使ったり、ふやかしたドッグフードを与えるようにしましょう。
水分含有量が高いフードとして、ドライフードのような乾燥加工をしないセミモイストフードや新鮮な肉、野菜を使うフレッシュフードを食べさせてあげることもおすすめです。
他にも牛肉などが含まれた脂肪分の多い食事を避け、「チキン」「ラム」「サーモン」など使用されているタンパク質が成分表に明記されており、良質なタンパク質を使ったドッグフードを食べさせるように心がけましょう。
便秘を解消させるマッサージを生活に取り入れる
お腹のおへそ周辺には、便秘を解消させるようなツボが存在すると言われています。
便秘を解消させるマッサージとしては、おへそ周辺を円を描くように優しく触れて刺激していきます。
他にも腰からお尻にかけてゆっくり撫でてあげるようなスキンシップを継続して行ってあげてください。
ツボの位置を正確に把握しようとすると難しいです。お腹や腰に触れて優しく撫で、リラックスさせてあげることを心がけましょう。
お腹を揉んであげる飼い主さんや綿棒でお尻を刺激する飼い主さんもいますが、腸管やお尻を傷つけたりする可能性があります。
このような行為はなるべく控えてあげて、もし行う際は優しく行うように心がけましょう。
また、以下の動画投稿で、便秘に効果的なツボについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
犬の便秘でよくあるQ&A
ここからは、犬の便秘でよくある質問についてお答えしていきます。
犬の便秘にお悩みの飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。
便秘の犬に人間の便秘薬をあげていい?
A.人間の便秘薬を与えることは控えてあげましょう。
体が小さい犬にとっては薬の容量が多すぎたり、犬には使用できない成分が入っていることも考えられます。
副作用により体調を崩したり、愛犬が下痢をしてしまう可能性もあります。
便秘に対して薬を使用する場合は動物病院で処方されたものを使用するようにしてあげてください。
便秘の犬にヨーグルトやビオフェルミンを与えてもいい?
A.犬にヨーグルトやビオフェルミンは与えても大丈夫です。しかし、ヨーグルトは砂糖や果実が含まれていないものにしてあげてください。
ヨーグルトやビオフェルミンに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整え腸の機能を正常に保ちます。
ヨーグルトは便秘が重度の場合は効果があまり改善されない可能性がありますが、便秘を予防するためには有効な食材です。普段の食事にトッピングしてあげても良いですね。
ビオフェルミンは、動物病院でも処方されることがある整腸剤です。小型犬なら1回半錠~1錠、中・大型犬なら1回1~2錠程度を目安に少量から始めていきましょう。
子犬が便秘になっている場合はどうすればいい?
A.子犬が便秘になる場合は、お尻を刺激してみましょう。それでも排便がない場合は、動物病院を受診をお勧めします。
子犬の排便回数は成犬と比較して一日に5〜6回と多いです。
生まれて間もない子犬は自力で排便できないこともありますので、肛門周囲をティッシュで軽くこすり刺激してあげましょう。
1ヶ月〜2ヶ月齢で少し排便回数が少ない場合は、便秘を疑います。食事変更や食物繊維を加えてみて、改善があるかどうかをみてみましょう。
子犬の便秘で以上の対策をとっても改善がないようでしたら巨大結腸症や、肛門が生まれつき狭かったり、肛門の穴がなく便が排出できていない場合もありますので動物病院を受診するようにしましょう。
下痢や嘔吐などで体調を崩した後、便が2日間ほど出ていないけど大丈夫?
A.体調が悪化していないようであれば、経過観察で大丈夫です。
下痢や嘔吐などで体調を崩すと、消化管の動きが悪くなり、便が出づらくなってしまいます。
食欲もなくご飯を食べる量が少ないために、お腹の中に便が溜まっていないことも多いです。
また下痢止めの中には、消化管の動きを抑える作用を持つものもあるので、下痢止めを使用している場合はなかなか便が排出されないでしょう。
3日程度は便が出なくても正常と考え、体調の悪化がない限りはお家でゆっくりと状態を観察して排便を待ちましょう。
まとめ
本記事では、犬の便秘について解説してきました。
犬の便秘は病気のサインであり、放っておくと重症化していくことがあります。
見逃さないためにも便秘の症状チェックリストをおさらいしておきましょう。
■犬の便秘の症状チェックリスト
- 排便回数がいつもより少ない
- 排便の姿勢をとるがうんちが出ていない
- お腹の張り、便が触知できる
- 少量ずつ便を出す
- 便が硬い、小さくコロコロしている
上記のような症状が認められましたら、便秘の可能性があります。
まずは、動物病院を受診して病気でないかどうかを検査してもらいましょう。
病気でないのであれば、お家でできる便秘の解消法や予防法を試していくことをおすすめします。
ぜひ、本記事を参考にして毎日快便で元気な愛犬と楽しい生活を送っていきましょう。
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
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