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犬のしつけはメリット多数!お互いに心地よく暮らすためには必要不可欠
犬のしつけとは、人間社会や集団生活において守るべきルールやマナーを身に着けられる様に犬を教育する ことです。
具体的には、他の犬を見ても興奮しない・人を怖がらない・体のどこを触っても平気にするといった、人と犬が共存していくために必要なルールを犬に分かりやすく伝えてあげることを指します。
しつけをすればお互いに心地よく暮らすことができ、人にも犬にも以下のようなメリットがあります。
■犬をしつけるメリット
愛犬が不安や恐怖に怯えることのない生活を送れる
ストレスの少ない健康的な暮らしができる
家族だけではなく、多くの人から愛される犬になれる
一緒にカフェや旅行やドッグランなどに出かけられる
犬同士や飼い主同士で友達が出来やすくなる
など
つまりしつけは、愛犬と飼い主さんが人生を楽しみ、幸せになるために必要なことなのです。
しかし、人の社会に順応することは犬にとって簡単ではないため、正しく教え導いていかないと、犬にストレスを与えます。
犬を家族として迎える以上は、犬の本能や習性を理解し、正しい方法でしつけなければなりません。
愛犬に何かを教えようとする前に、まずは飼い主さんがしつけとは何か?どう伝えれば良いのか?を学ぶ必要がある のです。
しつけと訓練(指示)は別物という意識が大切
犬のしつけというと、「オスワリ」や「フセ」などの訓練(指示)通りに動くことができれば良いと思っている方がいますが、それは違います。
前述した通り「しつけ」とは共存のルールを教えることであり 、「訓練」とはある目的を達成するために継続的に練習し技術等を体得すること です。
「オスワリ」や「フセ」をはじめ、盲導犬の歩行訓練や警察犬の臭気選別訓練などがそれに当たります。
世の中には、「オスワリ」や「フセ」ができていても他の犬や人に吠えてしまう犬が多くいます。これでは、訓練はできていてもしつけは不十分です。
この違いを理解することが、しつけに成功するコツといえます。
犬をしつけるために覚えておくべき3つのポイント
犬をしつけるために覚えておくべき大切なポイントは以下の3つです。
しつけをうまくできるか不安な方や、すでにしつけに失敗したと悩んでいる方はもちろん、犬の飼い主となるすべての人が覚えておくべきポイント なので、ぜひ頭において入れてください。
ちなみに、犬をしつけるために愛犬の年齢は関係ありません。犬は何歳になっても覚えることができるので、まずは飼い主である私達が、犬をしつけるために必要な考え方を身につけましょう。
①愛犬とは上下関係ではなく親子関係を築く
ひと昔前は、犬のしつけには飼い主が上位だと示す必要があるという意見もありましたが、犬と飼い主の間に必要なのは、上下関係ではなく人間の母子のような親子関係である ことが最近の研究で明らかになっています。※参考(1)
そのため、厳しく叱りつける・押さえつける・叩く・蹴る・強く首や口を掴むといった力や 体罰で上位を示そうとするのは間違い です。
その方法では恐怖で問題行動を抑えているだけなので、恐怖の対象がいなければまた問題行動を起こす可能性があります。
また愛犬との関係性が悪化するため、逆に問題行動を誘発するきっかけとなります。
人間の子供と同じで、教えたことを1度で理解できる犬は多くありません。愛犬が正しい行動が取れるように、愛情を持って繰り返し教え育てていきましょう。
②叱るのではなく成功体験を増やして褒める
犬のしつけは、好ましくない行動を叱って教えるのではなく、求める行動を取るような環境を整えたうえで正しい行動が出来るように促し、褒めて教えます。
叱るしつけは飼い主との関係性を悪化させるだけではなく、動物福祉を阻害する行為です。
そのため、動物行動学に基づいた(科学的な知見に基づいた)トレーナーや獣医師などの専門家の分析や指導なしで叱ることは、すべきではありません。
また、犬の脳には良いことがあったときに活性する「報酬系回路」と、恐怖や不安を感じたときに活性する「嫌悪系回路」と呼ばれる2つの神経回路があります。
報酬系回路と嫌悪系回路の割合は 8:2と、圧倒的に報酬系回路の割合が多いため、愛犬が求める行動を取ったときは、たくさん褒めて犬にとって良いことと結びつける方が効率よく物事を覚えられる のです。
トイレの失敗や吠えや甘噛みなどは、どの犬にでも起こることです。焦らず、繰り返し愛犬の成功体験を増やして教えていきましょう。
③犬種の特性や性格の個体差を尊重すること
世界には、非公認の犬種を含めると約800種類もの犬がおり、性格の傾向や体質、好きなことや嫌いなことは一頭一頭異なります。
ただ犬種によってある程度の性格の傾向はみられるため、参考にしつつ個体に合ったしつけの方法を探っていく ことが大切です。
例えば、トイプードルは、甘えん坊な性格から飼い主さんと離れるのが苦手な犬が多いため、お留守番のトレーニングは時間をかけて行うと良いでしょう。
逆に、柴犬のようにひとりの時間を好む犬は、留守番が苦手になる可能性は低いですが、抱っこや体を拘束されることを嫌がる傾向があります。
子犬の頃から意識して体を触り、楽しいこととセットにして慣らすと良いでしょう。
このように、愛犬がどういった特徴を持つ犬なのか学ぶことで、しつけが成功しやすくなります。
なお、犬の基本的な訓練「オスワリ」や「マテ」などは、覚えやすさに犬種差はなく、どの犬でも問題なく覚えることができます。
犬のしつけで最も重要なのは子犬期からの継続的な社会化
繰り返しになりますが、犬のしつけとは人間社会のルールを教えること。そのために必要になるのが「社会化」です。
「社会化」とは 犬を様々な人や物事に慣れさせ、人の社会に順応させることで、全ての子犬に必ず行うべき重要なしつけ です。
社会化を行えば、飼い主以外の人や犬、チャイム音など、犬が苦手に感じたものを克服することができるため、愛犬も人もストレスなく暮らすことができます。
しかし、子犬期の社会化で一度慣れたことであっても、時間が経てばまた不慣れな状態へ戻ってしまうことがあるため、成犬になってからも継続的に社会化を続けましょう。
もし、社会化が難しいと感じるようであれば、犬のしつけ教室や預かり型のしつけ教室(保育園・幼稚園など)を利用するのがおすすめ です。
預かり型のしつけ教室(保育園・幼稚園など)では、飼い主との分離や家族以外の人・たくさんの犬への接し方など、飼い主だけでは難しい社会化をドッグトレーナーが行います。
適宜プロの力を借りることで、しつけの失敗を減らすことができるので「犬のしつけ教室とは? 」で種類や費用、特徴等をチェックしてみてください。
犬をしつけるときの「褒め方」
犬のしつけ方で特に大切なのが、「褒める」という行為 です。愛犬がとった行動が「正しい」と伝えるために必要なので、「褒める」がうまくできれば何事も教えやすくなります。
しかし、飼い主は褒めているつもりでも犬は褒められたと感じていない・良い経験になっていない、というのは意外とよくあることです。飼い主からすると、「教えているのにうまくいかない」「なんでできないんだ」と感じてしまい、中には愛犬をしつけることを諦めてしまう人も…。
「よくできました」という気持ちを犬に伝えるには、まず褒め言葉を覚えてもらいましょう。
褒め言葉を教えるには、家族で決めた特定の言葉(グッド・お利口・良い子だね等)の後に、犬が本能的に嬉しいと思う刺激(おやつ、おもちゃなど)を与えます。 効率よく学習させるには、おやつを使うのがおすすめです。またこの時、犬が学習しやすいように褒め言葉は家族間で統一し、普段より少し高めの声を出すとより伝わりやすくなります。
■褒め方のポイント
褒め言葉を一つに統一する
「褒め言葉」の後にご褒美(おやつ)を与える
はじめはご褒美を手に持っていいが、最後は手に持たないで練習する
触られるのが好きな子は褒め言葉をかけ、撫でてあげることでもOK
(触ろうとしたときに後ろに下がったり、身をかがめる場合は触らない。思いきりなでるか優しく撫でるかは、愛犬の好みに合わせる)
犬のしつけで「叱る」は最終手段
意外と知られていないことですが、犬のしつけにおいて「叱る」という行為は、 動物福祉を阻害する行為のため一般の飼い主さんが安易に行うものではありません。
「叱る」という行為は、以下のような副作用が生じる可能性があります。
■「叱る」ことで犬に起こり得る副作用 ※参考(2)
犬の生命を奪う危険性がある(体罰の場合)
叱る人やその近くの人・物・動物等に強い恐怖心を抱く
叱られるのを避けるために先制攻撃を起こす
恐怖や不安からくる問題行動は悪化する
問題行動が一時的に改善しても再発する
叱る人がいない状況では効果がない
他の問題行動を起こす可能性がある
何をしても叱られると思い、自発行動を示さなくなる可能性がある
攻撃の前に示す行動(逃げる・唸る・吠えるなど)を示さず、突然飛びついて激しく咬むような深刻な攻撃行動を取る可能性がある
人道的で効果的なトレーニングの世界基準を設定しているアメリカの非営利団体「CCPDT® 」のガイドラインでは、6つの段階を経て間違いを正していくよう示しており、「叱る」という行為は最終段階です。
愛犬が好ましくない行動を取ると、どうしてもとっさに叱ってしまいがちですが、上記を見ると叱るよりも前にすべきことが多くある と分かります。
段階を踏んで解決を試み、難しい場合は最終段階へ行く前にドッグトレーナーへ相談しましょう。
専門的な知識と経験のあるドッグトレーナーであれば、犬の性格に合わせた対処方法を教えてくれます。
叱るという行為は、犬は特定の行動をしたあとに嫌な事があればその行動を繰り返さなくなる、という原理を利用します。
飼い主さんが「叱っているのに言うことを聞かない」と悩んでいる場合は、叱る言葉(「ノー」や「いけない」等)は嫌なことになっていない と考えられます。
このような場合は経験豊富なドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
犬のしつけの基本!訓練コマンド一覧(おすわり・待てなど)
ここでは、犬と人がお互いに楽しく生活していくために覚えておくべき基本の訓練について、具体的な教え方を紹介します。
ドッグトレーナーによる訓練動画やコメントつきなので簡単 ですよ!ぜひトライしてみてください。
トイレトレーニングの教え方は簡単です。子 犬が排泄しそうなタイミングで人が犬をトイレに連れて行きましょう。
■子犬の排泄のタイミング
寝起き 食後 飲水後 興奮した後(遊んだ後、留守番後など) 一定の時間(だいたい決まったリズムになる) 上記のタイミングで、犬が床の匂いをかぐ、遊びに集中しなくなったなどが起きたらすぐにトイレに連れていきます。
成功させるポイントは、失敗しても叱らないことと、行動範囲を広げすぎないこと。
トイレの失敗を叱ると、おしっこをしたことがいけないことだと認識してしまいます。
また、子犬がおしっこをしそうなタイミングを見逃さないように、すぐにトイレに連れて行ける範囲で遊ばせると成功しやすいです。
完璧にトイレを覚えるのは1歳ぐらいまでかかるものなので、焦らずに繰り返し教えてあげましょう。
ちなみに、トイレトレーニングのお悩みで意外と多いのが「あと一歩前に行けば成功なのに」や「いつも少しトイレシーツからはみ出ちゃう」というもの。
三井ドッグトレーナーに解決法を伺いました。
トイレシーツの大きさが適切でない場合は、見直していただけると成功率が上昇します。
それでも失敗する場合は、トイレシーツをサークルで囲い、絶対に失敗しない環境からリトレーニングすると良い でしょう。
サークルから出す時間が増えるなど、生活が変わるようなら、排泄しそうな時間帯にトイレに誘導するなど必ず人がアシストしてあげましょう。
以下の記事では、より詳しくトイレトレーニングを解説しているので参考にしてください。
子犬のトイレトレーニングの簡単なしつけ方を紹介!誘導の仕方・失敗の原因は?
飼い主に意識を向けるトレーニングとは、愛犬に指示を聞いてもらうために、飼い主さんの方に注目するよう促す訓練 です。
犬が注意散漫で飼い主とは別のところに意識がいっている状態では、指示が発せられたことに気づけず、結果として人間が求める行動を実行できません。
「アイコンタクト」として練習することもありますが、目と目を合わせなくても飼い主に意識を向ければOKです。
覚えてもらえれば、初めての場所や犬が多く集まる場所(病院・サロン・カフェ等)で興奮している状態でも、声がけひとつで意識が飼い主へと向くため、落ち着いて過ごすようしっかり伝えることができます。
■トレーニング方法
家の中でリードをつけて、楽しそうに名前を呼ぶ。※愛犬の顔を覗き込んだり、顔を近づけ過ぎたりしない 飼い主に意識を向けたら、毎回褒め言葉をかけてからご褒美をあげる。これを繰り返し練習する。 振り向かない(意識を向けない)ときは、何度も呼ばず「音」「匂い」「動き」「体を触る」などの刺激※ を与える。それらの刺激で意識が向けられたら、褒め言葉をかけご褒美をあげる。 ※刺激の例 音:手を叩いたり、口で音を出したり、名前以外の興味を引く音をだす 匂い:ご褒美を鼻先に持っていき、その手を人側に引くようにして意識を誘導する 動き:犬が気になっている方向とは逆に動く 体を触る:お尻や頭など、ちょんとさわる(人が人の肩をトントンと叩き注意を促すイメージ
家でできるようになったら、リードをつけて同じように外でも練習してください。
上手に意識を向けられるようになったら、ご褒美のおやつをとっておきのものにしてランダムに与えます。
色々な場所(お散歩コースやよく行く公園、初めての場所)、様々な状況(静かな状況、人通りが多かったり、他の犬がいる状況など)でも出来るように練習しましょう。
愛犬の名前を呼んで意識した時(耳が動いた、顔の向きが変わった程度でもいいです)に褒め言葉をかけ、おやつをあげればすぐに目が合う様になります。
アイコンタクト以外のどの練習もおやつを見せびらかしてやらない ことが大事です(見せないとやらなくなります)
犬は体の先端に行くほど触られるのを嫌がります。
そのため、子犬の頃から全身(鼻先・口元・足先・足の指1本1本まですべて)を触られることに慣れさせておかないと、トリミングや動物病院での治療など様々な場面で犬にストレスを与えてしまいます。
■トレーニング方法
嫌がりにくい胴回りからはじめ、徐々に足先や爪先、肉球などに触れ、触れたらおやつを与える おやつを食べている間にブラッシングする、お散歩から帰ったらおやつを食べさせている間に足を拭くなど、楽しいこととセットにする 隅々までお手入れができるように、また病気や怪我の際に動物病院でも処置がしやすいよう、飼い主だけではなく誰がどこを触っても嫌がらないようにしておきましょう。
撫でられるのが好きな子でも、特定の部位や人を嫌がることがあります。
ブラッシングや足を拭く時など本当に触ることが必要な時だけでなく、日常的に体に触る練習をしましょう。
苦手な部位はほんの少し触れるだけでも褒め言葉をかけ、ご褒美をあげましょう。
それから徐々に触れる時間や面積、強さなどを増やして慣らしていきます。
突然、指示をかけても犬は理解してくれません。犬が人の指示に応えてくれるようになるには、丁寧にトレーニングすることが必要です。
まずは、最初のステップとして、犬が人の手についてくる練習をしてみましょう。
覚えてもらえると、この後紹介する「オスワリ」や「フセ」などの訓練がスムーズにいきやすくなります。
■トレーニング方法
両手におやつを持ち、片方の手に持ったおやつの匂いをかがせ、与える。 片方のおやつを持った手を動かして誘導し、少しでもついてきたら褒め言葉をかけ、誘導した手とは反対の手からおやつを与える。これを繰り返す。 手についてくるようになったら、誘導する手にはご褒美を持たずに上記の手順を練習する。 上手にできるようになったら犬を一回転させるように誘導し、できたら褒め言葉をかけおやつを与える。これを繰り返す。 繰り返すと、徐々に手の誘導だけで動くようになる。(手の動きは小さくしていく)「クルン」「回れ」などコマンドをかけて、手で誘導する。できたら褒め言葉をかけおやつを与える。これを繰り返す。 コマンドをかけてから手の誘導までの時間を徐々に伸ばしていき、言葉のコマンドだけでできるようにする。 「おすわり(シット)」や、この後紹介する「待て(ステイ)」「フセ(ダウン)」「おいで(カム)」は、愛犬にその場で行ってほしい行動を伝える手段です。
他の人や犬に吠えてしまうときや、興奮して飛びついてしまうとき、脱走や思わぬ事故を防ぐためにも必要 な訓練になります。
■トレーニング方法
両手にご褒美を持ち、おやつを持った片方の手で「手についてくる」ことを利用し、犬の鼻が上を向くような位置まで上げる。 おすわりの姿勢ができたら褒め言葉をかけ、誘導したの手とは反対の手でおやつをあげる。これを数回繰り返す。 誘導する手にはおやつを持たず、犬の鼻が上を向くような位置まで上げる。 おすわりの姿勢ができたら褒め言葉をかけ、誘導した手とは反対の手でおやつをあげる。これを数回繰り返す。誘導する手の動きは徐々に小さくする。 「おすわり」等コマンドをかけてから、手で誘導し、できたら褒め言葉をかけ、誘導した手とは反対の手でおやつをあげる。 コマンドをかけてから手の誘導までの時間を徐々に伸ばしていき、言葉のコマンドだけでできるようする。 おやつは行動を覚えたらなくしていきます。
ただし、今まで10回中10回おやつがもらえたことがいきなりゼロになればオスワリは知っているけどやるメリットがないと犬は考えます。
したがって、モチベーションを維持できるように、おやつは徐々に減らしていきます。
「待て・ステイ」は、「オスワリ」ができるようになってから行う訓練です。
■トレーニング方法
おすわりをさせて1秒動かなければ褒め言葉をかけ、おやつを与える。(この時、待て等の声はかけない)これを繰り返す。 同様におすわりをさせ2秒動かなければ褒め言葉をかけて、おやつを与える。(この時、待て等の声はかけない)。これを繰り返す。 徐々に時間を伸ばし、5秒程度その場にいられるようにする。 「待て」の声をかけ、5秒程度動かなければ褒め言葉をかけて、おやつを与える。※目的の行動(その場で動かない)ができたうえで指示(声)をかけたほうが犬にわかりやすいため 「待て」の声をかけ犬の前から1歩離れ戻る。この時動かなければ褒め言葉をかけておやつを与える。 同様に「待て」の声をかけ犬の前から2歩離れ戻る。この時動かなければ褒め言葉をかけておやつを与える。 繰り返して待てる時間、飼い主と離れて待てる距離を伸ばしていく。 ある程度の時間「待て」ができるようになったら、飼い主さんと距離が離れても「待て」の指示で待てるように訓練しましょう。
ご飯を目の前にして「待て」ができる犬は多いと思います。ただ、それだけでは、犬に「おあずけ」を教えているだけになってしまいます。
大切なことは、散歩前にリードを付ける時、散歩中の信号待ちの時など、色々な状況で「待て」ができるようにする ことです。
「フセ・ダウン」は、「おすわり」や「待て」ができるようになってから行います。
■トレーニング方法
おすわりさせ、両手にご褒美を持ち、おやつを持った片方の手を鼻先に見せて「手についてくる」ことを利用して、手を徐々に下げてフセの姿勢にする。 フセの姿勢を取れたら、褒め言葉をかけ誘導の手とは反対の手でおやつを与える。これを数回繰り返す。 誘導する手にはおやつを持たず、手を徐々に下げてフセの姿勢にする。 フセの姿勢ができたら褒め言葉をかけ、誘導した手とは反対の手でおやつをあげる。これを数回繰り返す。誘導の手の動きは徐々に小さくする。 「フセ」等のコマンドをかけてから手で誘導し、できたら褒め言葉をかけ誘導した手とは反対の手でおやつをあげる。 コマンドをかけてから手で誘導するまでの時間を徐々に伸ばしていき、言葉のコマンドだけでできるようにする。 伏せてもすぐに動いてしまう場合は、褒め言葉をかけるタイミングやご褒美をあげるタイミングを遅らせてみましょう。
首輪を持つトレーニングは、「呼び戻しの訓練(おいで・カム)」のために必要な訓練 です。呼び戻しが完璧にできれば、思わぬ事故や脱走、トラブルなどを防ぐことができます。
■トレーニング方法
人から逃げようとする場合は、ご褒美を見せながら近づく。 首輪を掴む(はじめは下からゆっくりと掴む。慣れてきたら上から) 掴めたら褒め言葉をかけてご褒美をあげる。(とっておきの美味しいものがおすすめ) 首輪を持たれることに慣れてきたら、おやつはランダムに与える。 リードつきで上記を繰り返し行い、おやつなしでいいように訓練する。 目の前までは来るけど捕まえられない、おやつを食い逃げされると言ったケースを良く見ます。
これでは来ても意味がないので、「 おいで」は捕まえるところ(首輪をつかむなど)まで出来るようにすることが大事 です。
「おいで・カム」は、前述した「首輪を持つトレーニング」ができるようになった段階で、犬から2、3歩離れてみて、後をついてくるようならトレーニングを開始します。
もし後をついてこなければ、「首輪を持つトレーニング」に戻りましょう。
■トレーニング方法
犬から2、3歩離れてみて後をついてくるようであれば、犬が向かってくるタイミングで「おいで」と声をかける(楽しそうに呼ぶことがポイント) 側まで来たら首輪を持ち褒め言葉をかけ、とっておきのおやつを与える(側まで来なかったら、呼び続けずに捕まえに行く) 「おいで・カム」の訓練を外で行うときは、ロングリードを着用して練習すると失敗せず効果的です。
またご褒美がワンパターンだと来なくなってしまうので、犬を楽しませる気持ちで色々な種類のおやつをランダムに与えると良いでしょう。
※ドッグランのような犬を自由に離して良い場所以外では、リードなしで練習しないようにしましょう。
単純な話ですが、メリットがなければ犬は飼い主のところに来ません。
また、呼ばれた時に嫌なことをされる(ブラシ、留守番、シャンプーなど)ことが多ければ、来てくれなくなります。嫌なことよりも楽しいことが起こる回数を増やしてあげる といいでしょう。
気が向いたら呼んで、おやつをあげ、すぐに開放することを繰り返せば飼い主のところへ行くことは楽しいことだと理解してくれます。
クレートレーニングは、クレートを愛犬が安心して過ごせる居場所にするための訓練です。
クレートトレーニングができると、留守番中も落ち着いて過ごせるようになり、分離不安を防ぎやすくなります。
また、病院の待合室や災害時にも役に立つため、お留守番をあまりさせないという家でも行っておくべき重要なしつけです。
■トレーニング方法
クレートにおやつをいくつか入れ、愛犬が自分から入るのを待つ。 中に入ったら、扉は閉めず、クレートの色々な隙間からおやつを入れる。扉が閉まっていないにも関わらず、犬がクレートから出なくなるまで練習する。 一度クレートの外に出て、クレートの中におやつを入れた状態で扉を閉めると、犬が自発的に中に入りたくなる。 扉を開けて中に入ったら、また隙間からおやつを入れる。この時、扉は閉めない。扉が閉まっていないにも関わらず、犬がクレートからでなくなるまで練習する。 一度犬をクレートの外に出し、おやつを入れたふりをして扉を閉める。 人が扉を開けて犬が自分から入ったら、おやつをあげる。これを繰り返す。 人が扉を開けると同時にハウス等の指示をかける。ハウス等の指示で入ったら褒め言葉をかけご褒美を与える。 ハウスに入ることになれてきたら、扉を閉め、おやつを食べ終わった段階ですぐに出してあげる。 長時間ハウスにいられるように、おやつを詰められるおもちゃを使う。 食べ終わったら出してを繰り返して、徐々に滞在時間を長くする。 愛犬がハウスに入った状態で飼い主が離れる時は、食べ物が詰められる知育玩具を用意して、一人遊びさせて気を紛らわすようにしましょう。
短い時間から少しずつ行なう事が大切なポイント です。
子犬は生後4ヶ月頃になると、徐々に歯の生え変わり時期となります。そのため歯がむずがゆく、何かを噛みたいという衝動が強く出ます。
「コング」等の一人遊びに適したおもちゃを与え、存分に噛ませてあげる ことが安全かつ有効です。
また、犬は知らない環境やものに遭遇した際、それがどんな環境でどんなものなのかを確認するために噛むことがあります。
特に子犬の頃は、初めて目にするものばかりなので、様々なものを噛んで確認しようとします。
本能的な行動なので、噛まれては困るもの、危険なものは子犬の届くところに置かないことが一番の対策 です。
また、移動が難しい家具には噛みつき防止カバーをする、噛まれて困る物がある場所へ行けないようにペットゲートを設置するなどで対処しましょう。
ペットショップには、「ビターアップル」のような苦い味がする噛みつき防止スプレーも販売されていますが、効果を感じづらいこともあるので、できるだけ未然に防げるよう環境を整えることが大切です。
犬は狩りをしていた本能から、獲物を追いかけたり噛んだりすることが好きな動物です。そのため、おもちゃで引っ張りっこをする等、遊びで噛みたい本能を満たしてあげることが大切。
また子犬の甘噛みは、飼い主さんと遊びたい気持ちや甘えたい気持ちの現れです。
だからといって、噛ませ続けると人の手足は噛んで良いものと認識してしまいます。噛んでいいものといけないものを区別出来るよう、おもちゃ遊びを通して教えていきましょう。
■トレーニング方法
おもちゃを用意し、練習当初は家の中でもリードをする。(おもちゃは人が持つところと犬が噛めるところが分かれている長めのものがおすすめ) おもちゃは小動物が地をはって逃げるイメージで素早く動かす。犬が噛みついたら小刻みに震わせる。 噛まれた時は「痛い!」と大きめの声で言い、おもちゃを背中の後ろに隠し、膝等でリードを短く踏む。(20〜30秒程度) その後遊びを再開させ、うまく遊べているときは続け、歯を当てるようなら上記手順を繰り返す。 上手に遊べるようになるまで続ける。 人の手に歯を当てると大きな声でびっくりさせられるし、拘束されてつまらない、しかも楽しい遊びが終わってしまうと学習させます。
おもちゃを隠してリードを踏む時間は、犬がつまらないと思う時間、落ち着く時間が必要になるため、20~30秒程度行っていれば十分でしょう。
たとえ噛まれたとしても、人の教育と同様に、相手に腹を立てて
「 怒る」のではなく、何が正しいか正解を伝えることが大切 です。
甘噛は人が持つところと犬が噛むところが離れている長いおもちゃを使うことで失敗を極力減らすことができます。
「オフ・アウト・ちょうだい」などは、一度口にくわえたものを手放す指示のことです。
教えておくと、愛犬が拾い食いしてしまったときでも吐き出すことができるので、覚えさせておくことが命を守ることにもつながる大切なしつけ です。
特に食欲旺盛な犬やおもちゃが大好きな犬は、大きな事故に繋がらないよう、しっかり訓練しておきましょう。
甘噛みのしつけと同じように、おもちゃで遊びながら教えていくと効果的 です。
■トレーニング方法
犬は獲物が動かないと飽きて離すので、おもちゃで遊んでいる時におもちゃの動きを止め、離してくれるまで待つ。 離したら褒め言葉をかけ再び遊ぶ。 おもちゃを止めると離してくれるようになったら、離して欲しいタイミングで指示をかけ、動きを止める。 ①〜③をこれを繰り返す。 よくありがちなのが、犬が離したらおもちゃを仕舞うことです。
犬はおもちゃを離したらしばらく遊べなくなると考え離しづらくなるので、何度も繰り返し遊ぶことが成功の秘訣 です。
おもちゃが出しっぱなしだと、知らず知らずのうちに守ろうとして「ちょうだい」に悪影響を与えることがあります。
犬が勝手に何かを口にすることがないよう、しっかりと飼育環境を管理しましょう。また拾い食い予防のためには、リードを短く持って散歩することが大切です。
犬は、不安や恐怖、警戒や要求、興奮、ストレスなど様々な理由で吠える動物です。無駄吠えが少ないと言われる犬種でも、全く吠えないことはありません。
吠えた理由が何であれ、「うるさい」と叱るのはNG。 犬が吠える原因別に対処法を紹介します。
■要求吠えの対策
まずは要求するような状況を作らない様心がける。(ご飯の準備は犬の前でしない等) 要求に答えると余計に吠えるようになってしまうので、無視を徹底する。 一度無視しただけでは理解しないことが多いので、吠えるたびに根気よく続ける。 要求吠えの場合は、吠えることが有効でないと学習させれば吠えなくなります。
また、日頃から運動や食事、愛情を十分に満たして、ストレス発散のために吠えることがないようにすることも大切です。
■警戒や恐怖からくる吠えの対策
環境を整えて、吠えている理由を減らす、恐怖を感じないようにする。 社会化をする 例1:すれ違う人に吠えるのであれば無理に近づけようとせず、避けて通る。これとは別に家族以外の人からご褒美をもらうなどして、人は怖い存在ではないことを学習させる。
例2:家の外を通る人や犬に吠えるのであれば、ケージやサークルを外界の刺激が多い場所に設置しない。
警戒や恐怖からくる吠えの場合、無視は有効ではない ため、吠える理由を減らしていき、症状に合わせて練習します。
チャイム音に吠える犬は、チャイム=楽しいこと誘発する刺激という学習をさせると良いでしょう。
具体的には、チャイムを鳴らしたらおやつやドッグフードをあげることを繰り返します。これをすることで、音を聞くだけでとりあえず吠えるということは治せます。
「ついて・ヒール」は、散歩中に狭い道で犬同士がすれ違う際に、人の横につくという意識を犬にもたせるために行う訓練 です。
リードを引っ張って飼い主から離れて歩こうとしても、立ち止まって「ついて」と指示を出せば、飼い主の横に戻ってきてくれるようになります。まずは、家の中で練習しましょう。
■トレーニング方法
人の正面でお座りさせ、両手にご褒美を持ち、おやつを持った片方の手で「手についてくる」ことを利用し飼い主の隣につくように円を描くように誘導する。 できたら褒め言葉をかけ、誘導の手とは反対の手にからおやつを与える。これを繰り返す。 誘導する手にはおやつを持たず、「手についてくる」ことを利用し飼い主の隣につくように誘導する。 できたら褒め言葉をかけ、誘導の手とは反対の手にからおやつを与える。これを繰り返す。 誘導する手の動きを徐々に小さくし、できたら褒め言葉をかけ、誘導の手とは反対の手にからおやつを与える。これを繰り返す。 「ついて」や「ヒール」などとコマンドの声掛けをしてから誘導し、できたら褒め言葉をかけ、誘導の手とは反対の手にからおやつを与える。これを繰り返す。 また、以下のように人の側について歩くことを教えると、 リードを引っ張らず飼い主の横について歩くことができる ため、安全が確保でき、事故やトラブルを防ぎやすくなります。
■トレーニング方法
犬が側にいる感覚を手で感じられる位置にリードを持つ。 ①の位置を変えずに一定の距離を往復する。このとき、犬に匂いを嗅がせる隙きを与えないように、早足で歩く。(匂いを嗅ぎたがらないときはゆっくりでOK) リードが緩むのを感じたら、褒め言葉をかけ、横からご褒美を与える。(犬の顔を覗き込んだり、正面に回ってご褒美をあげたりしない) 上記を繰り返し、リードに力を入れなくても側を歩くようになるまで繰り返す。 リードが緩むようになってきたら、褒め言葉の後のご褒美はランダムにする。 上記のトレーニングをしておくと、犬が嫌いな人に不安や不快な思いをさせたり、リードを引っ張ることで犬にかかる首や体の負担を心配する必要もありません。
散歩は様々な物事に触れさせることができる社会化に最適な場面のため、ただ好き勝手に散歩させるのではなく、必要なルールを教えて安全に散歩させましょう。
愛犬がリードを引っ張ってしまうときは、人の横についていることを褒めることが大切です。
上手に歩いているときは褒め言葉をかけ、ご褒美をあげることで人の横について歩くと楽しいと思わせましょう。
なかなか横について歩いてくれない場合は、同じ道を往復すると次第に飽きて引っ張りが弱くなり、人の横につくタイミングができるので、すかさず褒めて ください。
散歩前にご自宅でおもちゃで遊んで欲求を満たしてから散歩に行くことや引っ張り防止用のハーネスを使用することも有効です。
愛犬に限られたスペースで遊ぶことを教えておくと、悪天候や猛暑で外に散歩に行けないときでも室内で運動欲求を満たせるようになります。
毎日室内でおもちゃを使った引っ張りっこや取ってこい遊びをする時間を作る ようにしましょう。
この時、滑りやすい場所で遊ぶと関節に負担がかかるので、その点は注意してください。
子犬期にあまり遊んでこなかった犬は遊びを好きになりにくいので、ドッグフード投げて追いかけさせるのも良いでしょう。
犬のしつけについてよくある質問にドッグトレーナーが回答
ここでは、犬のしつけについてのよくある質問について、三井ドッグトレーナーがお答えします。
どれも基本的なことですが、正しい答えを知っているのと知らないのでは愛犬のしつけに大きな差が出る はずですよ。ぜひチェックしてください。
三井翔平
学術博士 【国際資格】CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer – Knowledge Assessed)
麻布大学大学院獣医学研究科卒業。犬と人のコミュニケーションについて研究を行い博士号を取得。現在は相模原市にあるスタディ・ドッグ・スクールのドッグトレーナーとして活動。動物系専門学校の講師や行政主催のしつけ方教室講師を務める他、後進ドッグトレーナーの育成や、神奈川県動物愛護センターにおいて飼育・トレーニング・問題行動アドバイザーを務め技術指導を行っている。
犬のしつけを簡単にする方法は?
A.残念ながら、犬のしつけに近道はありません。
人の教育も何年もかけてじっくり行われるように、犬に物事を教えるときも、時間をかけて身につけ、理解するまで練習し、経験していくことが必要です。
ポイントは何が正解かを伝えていくことです。
犬のしつけはいつから始める?
A.問題が起きてからではなく、ご自宅に迎い入れたその日から始めることが大切です。
しかし迎え入れてから日が経っていても遅すぎることはありません。飼い主さんの気持ち次第で今からでも始められます。
犬を叱ると唸っていうことを聞かない。どうしたらいい?
A.まずは、どうすれば叱らなくてすむか考えることが大切です。
人間も叱られてばかりだとイライラしますよね。犬も同じです。正解も教えていないのに、できなければ叱るのでは理不尽きわまりないです。
人間が求めている正しい行動をわんちゃんに教えましょう。
お手やおかわりって覚える必要ある?
A.お手やおかわりは、できなければいけない(生きていけない)指示ではありません。
しかし覚える意味がないわけではなく、間接的に手を触られても平気にする練習にはなります。
しつけに電流が流れる首輪やチョークチェーンは有効?
A.電流が流れる首輪やチョークチェーンの多用は、動物を恐怖で縛りつけているだけであり、信頼関係を損ねるためしつけに有効ではありません。
また、体に過度の物理的な刺激を加える方法は動物に苦痛を与える体罰であり、精神的な苦痛を与え、動物福祉を侵害する行為のため避けられるべきです。
しつけ教室に行く方が良い犬種っているの?
A.しつけ教室は、犬種を問わずすべての犬に必要なものです。
私はしつけ教室はご家庭だけでは難しいことを含め、生活していく上で必要な基本的なことを学ぶ義務教育のようなものだと考えています。
したがって、犬種に関係なく通うことをおすすめします。
犬との生活で「やってはいけないこと」はある?
A.犬が本能的に嫌がる行為はしてはいけません。
例えば、寝ている時にさわる、ご飯の邪魔をするなどは、自分がされても嫌ですよね。相手の気持ちに立って考えてみることが大切です。
犬のしつけ教室とは?種類や価格や実際の様子を紹介
ここまでの解説で、犬のしつけは「思ったよりも大変そう」「自分にできるか不安」という方もいるでしょう。また「社会化を積極的に行いたい」と感じた方もいるはずです。
そのどちらにもおすすめなのが、犬のしつけ教室。
犬のしつけ教室には様々な種類があるので、飼い主さんのライフスタイルや愛犬の悩みに合わせて選ぶことができます。
費用例やメリット・デメリットなどをまとめた以下の比較表を使って、家庭に合うものを見つけてください。
※スクロールしてご覧ください。
犬のしつけ教室は、日本ではまだそれほど浸透してはいないため気軽に通いにくいと感じる方もいるかもしれませんが、海外では犬を飼ったらしつけ教室に通うのが当たり前という国もあります。
犬にも人にも間違いなく良い経験になるので、気になる方はぜひ試してみてください。
ドッグトレーナー厳選ご褒美におすすめのおやつ10選
犬のしつけを成功させるために欠かせないものといえば、ご褒美のおやつですよね。
今回は、三井ドッグトレーナーが厳選した、訓練中のとっておきのご褒美におすすめのおやつと、肥満気味の犬でも安心して使える低カロリーおやつをINUNAVIがセレクトしました。
とっておきのご褒美に最適なおやつ5選
三井トレーナーのおすすめの多くは、どれも嗜好性が高く細かくちぎりやすいのでしつけや訓練に最適です。また総合栄養食のものは栄養バランスが崩れにくいのも特徴です。
飼い主さん自身でしつけのご褒美を選ぶ際も、そういった点を意識して選んでみてくださいね。
また、コングペーストはコングと組み合わせて使うと効果的なおやつなので、おもちゃとセットで購入しておきましょう。
体重管理しやすい低カロリーおやつ5選
ダイエット中の犬や肥満予防に注意したい愛犬のご褒美には、低脂肪・低カロリーであり、犬が喜ぶ風味のおやつを選んであげてください。
脂質の少ない素材そのものを乾燥させたようなおやつや、肥満予防を意識したレシピになっているものが良いですが、自宅で鶏のささみを茹でてご褒美にするのもおすすめ です。
ただし、十分に加熱して肉の隅々まで火が通ったことを確認すること、保存する際は傷まないように注意することを徹底しましょう。
まとめ
犬のしつけとは、犬と人が共存していくためのルールを教えることです。
愛犬と親子関係を築き、叱るよりも褒めてしつけましょう。 ドッグトレーナーによる訓練動画やコメントを参考にぜひ実践してみてくださいね。
また、しつけに欠かせない社会化は、犬のしつけ教室を利用するのがおすすめです。
しつけに自信がない方や共働きの方にも利用しやすいしつけ教室があるので、ぜひ探してみてください。
皆さんが愛犬と幸せなドッグ・ライフを送れますように・・・!
※参考一覧
(1)Bradshaw, J.W.S., Blackwell, E.J., Casey, R.A., 2009. Dominance in domestic dogsduseful construct or bad habit? J. Vet. Behav: Clin. Appl. Res. 4, 135e144.(2)http://vbm.jp/wp-content/uploads/2018/03/S2.pdf
撮影・監修協力「スタディ・ドッグ・スクール」
今回撮影および、監修にご協力いただいた「スタディ・ドッグ・スクール」のホームページはこちら!
相模原 町田 多摩【スタディドッグスクール】 犬のしつけ教室・幼稚園・出張
モデルわんこ:クッキー(トイプードル・白)、あさひ(トイプードル・茶)、まもる(ペキニーズ)
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