2022.08.30 
2024.01.01 
InstagramやTwitterなどのSNSを見ていると、ポメラニアンにはくまさんカットやまんまるカットなど可愛いカットスタイルがたくさんありますね。
種類が多くて愛犬にどんなカットスタイルが似合うか悩んでしまう飼い主さんのために、ポメラニアンの人気のカットスタイル10種類をご紹介！一覧でも比較できるようにまとめてみました。
また、経験豊富な現役トリマーさんに「失敗しないオーダー方法」や「自宅でのお手入れ方法」、「たぬき顔・きつね顔の顔つき別のポメラニアンにおすすめのカットスタイル」なども徹底取材しています。
2022年の最新カットスタイル集を実際の例と一緒にご紹介！ポメラニアンにカットについて盛りだくさんの内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ポメラニアンはカットを必要としない犬種ではありますが、長毛であることからカットを楽しむ飼い主さんも増えてきました。
人気の犬種とあって、SNSにはさまざまな種類のカットスタイルがたくさん投稿されており、愛犬をどんなスタイルにするか悩んでしまう飼い主さんも多いことでしょう。
そこで、ポメラニアンの人気カットスタイル10種類を一覧で比較できるようにまとめてみました。横にスクロールしてご覧ください。
※カット名をクリックするとカットの詳細に飛ぶことができます。
| 画像 |  | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 名前 | ①豆柴(柴犬）カット | ②たぬきカット | ③くまさん（テディベア）カット | ④こぐまカット | ⑤チャウチャウカット | ⑥ライオンカット | ⑦アザラシカット | ⑧サマーカット | ⑨まんまるカット | ⑩桃尻カット |
| 特徴 | 三角の耳と丸い顔で柴犬に変身 | 耳も体もふんわり丸く | ぬいぐるみのようなモフモフ感 | 丸みのあるカットで幼く | 耳を隠して丸顔を強調 | ゴージャスなたてがみとしっぽ | 境目なく全体に丸い | すっきりさっぱり涼し気に | ふんわりまん丸 | プリプリと揺れるお尻 |
※画像はすべて許可を得た上で掲載しております。無断転用は禁止です。
▼「豆柴（柴犬）カット」の特徴
耳は三角、顔は丸く、首回りや体はすっきりと短めにカットしたカットは、柴犬のような印象を与えてくれます。立ち耳や大きな目が強調され、ポメラニアンの可愛らしさが引き立つ人気のカットです。残す毛の長さや顔立ちによって印象が変わるのもポイント！
▼「豆柴（柴犬）カット」の注意点
顔つきや顔周りのカットの仕方によって雰囲気が変わるため、カットしてみたらイメージと違うということもあります。事前にトリマーと相談してからオーダーすることをおすすめします。
▼「たぬきカット」の特徴
耳も顔も体も、全体的に丸くふんわりと仕上げたたぬきカットは、ポメラニアンの持ち味であるモフモフ感も残した愛らしいカットです。鼻が短いポメラニアンが特に似合うカットで、よりたぬき感がアップするでしょう。
▼「たぬきカット」の注意点
短くカットしすぎてしまうとたぬき感がなくなってしまうので、適度な長さを残す必要があります。また、毛量が少ないポメラニアンでは、イメージ通りに仕上がらないこともあるため注意してください。
▼「くまさんカット」の特徴
耳は丸く、顔はふんわりと仕上げたくまさんカットは、くまのぬいぐるみに見えることからテディベアカットと呼ばれることもあります。テディベアカットといえばトイプードルでも人気のカットですが、ふわふわな被毛を持つポメラニアンではより一層くまのぬいぐるみ感がアップして愛らしいですよ！
▼「くまさんカット」の注意点
くまさんカットは口周りの被毛を長めに残した場合、ごはんを食べたときに汚れがつきやすいです。ごはんの後は口周りを拭いてあげるなどお手入れしてあげる必要があります。
▼「こぐまカット」の特徴
くまさんカットとよく似ていますが、より一層丸みをもたせたのがこぐまカットです。幼い印象を与えてくれるだけでなく、ふわふわ感もあり、まるでこぐまのぬいぐるみ！
▼「こぐまカット」の注意点
顔つきやトリマーによっては、たぬきカットのように仕上がることもあります。事前にしっかりトリマーと打ち合わせをしましょう。
▼「チャウチャウカット」の特徴
ポメラニアンのもふもふと丸い顔を活かし、耳があまり見えないようにカットしたのがチャウチャウカットです。体を短めにカットすることで、より丸い顔を強調することができます。
▼「チャウチャウカット」の注意点
耳の周りの毛が長く残されているため、耳の付け根がもつれたり毛玉になりやすいです。細かいところまでブラッシングしてあげる必要があります。
▼「ライオンカット」の特徴
体の毛は短めにカットしますが、頭から胸元にたてがみのような毛としっぽの先に毛を残すとライオンのような印象に！ポメラニアンはもともと毛量が多いので、ゴージャスで勇ましいライオンに仕上がります。
▼「ライオンカット」の注意点
ライオンカットのチャームポイントである長いたてがみは、もつれや毛玉ができやすいです。お手入れするときは、たてがみを入念にブラッシングしてください。
▼「アザラシカット」の特徴
全身の境目なく、丸くカットするのがアザラシカットです。耳をペタンと寝かせたり、耳が垂れているポメラニアンでは、よりアザラシ感がアップします。
▼「アザラシカット」の注意点
アザラシカットは境目なくカットすることがポイントになりますが、イメージの相違がないように事前にトリマーさんと打ち合わせをしましょう。
▼「サマーカット」の特徴
全身を短くカットするサマーカットは、夏の定番とも言えるカットの1つです。汚れやすいお尻周りや胸元もすっきりさっぱりさせているので、お手入れしやすいというメリットも！
▼「サマーカット」の注意点
熱中症対策にとサマーカットをする飼い主さんも少なくありませんが、サマーカットにしても涼しくは感じられないほか、短すぎるサマーカットは逆に紫外線による皮膚のダメージや熱中症のリスクが高くなるため注意してください。
▼「まんまるカット」の特徴
綿毛のようにふんわりまん丸と仕上げるのがまんまるカットです。正面から見た部分だけをまん丸に仕上げることもあれば、全体をまん丸に仕上げることも！ふわふわと綿毛のようなイメージに仕上げたい場合におすすめです。
▼「まんまるカット」の注意点
まんまるカットは本来のデザインカットにないカットのため、トリマーさんのイメージによって仕上がりが異なります。くまさんカットをまんまるカットとしていることも珍しくなく、口頭だけではイメージと違って失敗した！という飼い主さんも多いため、画像などを見せながらしっかり伝えましょう。
▼「桃尻カット」の特徴
まるで桃のような丸いフォルムの桃尻カットは、歩く度にプリプリと揺れてとってもキュート！汚れやすいお尻周りを短く丸くカットするのが特徴です。部分カットでお尻だけということも可能なので、全身カットに抵抗がある飼い主さんにもおすすめです。
▼「桃尻カット」の注意点
トリミングサロンによっては、桃尻カットにデザインカット料金がかかることもあります。また、桃尻カットは一見簡単そうに見えてとても難しく、飼い主さんとトリマーの感覚の違いや得意不得意から思ったような仕上がりにならないことも…。
実際、今回画像の協力をしてくれたもずく君の飼い主さんは、桃尻カットを芸術的に仕上げてくれるトリマーさん（加藤木さん / @a_wan_ya）を指名しているそうで、他のトリマーさんのカットでは違う感じになってしまうとおっしゃっていましたよ！
ポメラニアンは本来カットが必要な犬種ではないため、スタンダードカットは毛先を整える程度のナチュラルなカットになります。
トリマーにナチュラルカットをお願いすれば、過度なカットはせず自然な仕上がりにしてくれますよ！
また、場合によってはカットせずにレーキングだけ行うこともあります。
■レーキングとは？
不要なアンダーコートだけを専用の道具で抜いて処理する方法です。換毛期で抜けきらなかった死毛を除去することで、皮膚トラブルや毛玉を防ぐことができるほか、暑さ対策にも役立ちます。皮膚への負担が少なく、痛みもさほど感じません。
いぬなび編集部では、デザインカットの経験が豊富で抜群のセンスを持つ「Dog salon ROSE」の現役トリマー『平野 沙霧さん』に、ポメラニアンの飼い主さんが気になる愛犬に似合うカットについて徹底的に聞いてみました。
【受賞歴】全日本動物専門教育協会 卜リマー初級優秀賞 / 第一回ペットワゴントリミングコンテスト フリースタイル部門 / ビューティーデザインカット敢闘賞
トリミングスクール卒業後、経験を積む為に5軒ほどの店舗に勤務してきました。お店によって、また担当するトリマーによって犬は変わることを体感してきました。スピード重視ではなく一人一人の個性にしっかり向き合うトリミングをしています。これまでに飼ってきたのは、ヨーキー、プードル、チワワ、チワプー、ビションフリーゼ。子供の頃から現在まで、ずっと犬と一緒の生活です。
■質問項目
①きつね顔のポメラニアンにおすすめのカットスタイル
②たぬき顔のポメラニアンにおすすめのカットスタイル
③ポメラニアンをもふもふ・ふわふわにしたい場合
④カットしないときの対策やカットをおすすめできない場合
柴犬（豆柴）カットと言われる、ボディは短めでお顔を丸くカットした、胴とお顔を分けたスタイルがおすすめです
■ポメラニアンの「きつね顔」の特徴
「たぬきカット」に限らず、体とお顔を分けずに全体をまるくハサミで整えて仕上げた、ポメラニアンらしいカットスタイルがおすすめです。
■ポメラニアンの「たぬき顔」の特徴
人間と同じくその子によってお顔や毛質、体型などによって似合うスタイルは変わってくる場合が多いです。イメージを具体的に伝えないと想像以上に短くなってしまう危険性があります。
漠然としたオーダーは、お互いのイメージの違いで時として失敗されたと感じる仕上がりになってしまうこともあるので注意しましょう。
後述しますが、「失敗しないオーダー方法」についても平野さんにアドバイスを頂いていますよ！
元々ポメラニアンはカット犬種ではないので、一度カットしてしまうと必ずしも飼い主さんの希望通りに毛が伸びてきてくれる保証はありません。
ポメラニアンは原因不明の脱毛症を発症するケースも多く見られますので、日常から皮膚と毛の状態をよく見てあげてください。
また、換毛期と呼ばれる季節の変わり目には特に抜け毛が増えます。毛玉が出来たり風通しが悪くなり皮膚が蒸れて炎症を起こすこともあるので、プロのトリマーに抜け毛を取ってもらうのがおすすめです。マメなケアで清潔な状態を保つことが大切です。
ポメラニアンは可愛いカットスタイルがたくさんありますが、トリマーと飼い主さんのイメージによる相違によって思っていたカットと違う！ということも度々起こってしまいます。
そんな失敗を避けるためにも、どんなことに注意してオーダーしたらいいか、またカット後の可愛い状態を長持ちさせるためのお手入れ方法も平野さんに聞きました！
■質問項目まとめ
・失敗しないオーダー方法
・トリミングサロンの選び方
・カット後の自宅でのお手入れ方法
また、希望のスタイルを伝えた上で、その子の毛質やお顔立ちに合わせてアドバイスをしてくれるトリマーさんにお願いすると失敗が少ないと思います。
お店によっては、受付スタッフと実際にカットするトリマーが違う場合もあるのでそこをご確認の上、できれば担当するトリマーさんと直接お話をすることをおすすめします。
■失敗しないオーダー方法まとめ
・画像を持参する（できれば複数枚）
・具体的にオーダーする
・毛質や顔立ちに合わせたスタイルのアドバイスをもらう
人の感覚はそれぞれ違うため、「○○カット」とただ伝えるだけでは、飼い主さんのイメージするカットスタイルとトリマーのイメージするカットスタイルは異なります。画像を見せながら具体的にオーダーすることで、トリマーが飼い主さんのイメージを掴みやすく、失敗したと思うようなことはなくなるでしょう。
また、顔立ちや毛質によっても希望するカットスタイルがイメージ通りに仕上がらないことは多々あるため、アドバイスをくれるトリマーにお願いしたり、こちらから聞いてみるようにするのもおすすめです。
担当トリマーが毎回変わるというお店もあります。それは犬にとって大きなストレスになることもありますし、ケースによってはトリミング嫌いになってしまうこともあります。
人間の美容院のように担当の方を決めることができるお店もあるので、出来ればそちらをおすすめします。サロンに行くのを嫌がったり、帰宅後に愛犬が異様に疲れていたり、体調や変わった様子がないかを見てあげることも大切です。
ポメラニアンのカットが得意なトリマーさんは、骨格を見ながら毛の長さやカットの仕方を変えているので仕上がりが綺麗です。
■トリミングサロンの選び方まとめ
・SNSで好みのカットをしているサロンを選ぶ
・担当を決められるサロンがおすすめ
・骨格や毛質なども考慮するトリマーを選ぶ
現在は多くのトリミングサロンがSNSを活用しており、InstagramやFacebookなどにはカットしたわんちゃんの画像がたくさん投稿されていますね。
ポメラニアンのカットの仕上がりが綺麗なサロンや、ポメラニアンが多く通うサロンを選ぶのもポイントなのかもしれません。
■カット後のお手入れ方法まとめ
・洋服を着せた後はブラッシングをしてあげる
・ブラッシングは最低でも2～3日に1回は行う
ブラッシングは、見た目を整えるだけでなく、皮膚の健康を保つ効果もあります。理想は1日1回の頻度のですが、ブラッシングが苦手なわんちゃんもいるため、その場合は最低でも2～3日に1回はブラッシングをしてあげましょう。
また、すでに頑固な毛玉やもつれができてしまっているときは、飼い主さんが無理をすると被毛や皮膚を傷めてしまう恐れもあるのでトリマーにお願いしてください。
| 住所 | 愛知県名古屋市北区清水3-16-23-1F |
|---|---|
| 電話番号 | 080-3158-4571 |
| LINE / Mail | 【LINE】dogsalon.rose 【Mail】dogsalon.rose@gmail.com |
| 営業時間 | 10:00~18:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 公式サイト | HP |
Dog salon ROSEは、5kg以下の小型犬専門のプライベートサロンです。平野さんが爪切りや耳掃除からシャンプー、カットまですべて一人で担当し、1頭1頭丁寧に仕上げてくれるので、わんちゃんのストレスも少なく安心してお任せすることができますよ！
では、ポメラニアンのカットをする場合、どれくらいの頻度で行えばいいのでしょうか。また、値段相場も気になるところですね。
ここでは、ポメラニアンのカットの頻度や値段相場を見ていきましょう。
ポメラニアンは一定の長さで毛がストップし、古い毛が抜けて新しい毛が生えてくるダブルコートの犬種のため、基本的にカットの必要はありません。
個体差はありますが、毛の伸びるスピードもゆっくりで一度短くカットしてしまうと生え揃うまでに半年～3年かかってしまうことも！
実際、トリマーの平野さんからはこんなコメントも…
毛質が変わってしまい艶がなくなったり、毛が伸びなくなってしまう状態がかなり長く続くこともあります。全体をハサミで少し整えるだけでもまとまり感は出ますし、印象は変わります。
お手入れが大変な方は、お尻だけの部分カット、汚れやすいお腹や前胸を切るだけでも楽になると思いますので担当トリマーさんに相談してみてください。
ポメラニアンは毛量が多く、毛玉ができたりもつれやすいことから、どれくらいの長さにカットするかはさておき、月に1回～2ヶ月に1回を目安にカットしてあげてもいいでしょう。
ただし、カットは体力的にも精神的にも負担がかかる行為のため、シニア犬では数ヶ月に1回（シャンプーは2ヶ月に1回）を目安に、体調の良さそうなときに行うようにしてください。
また、持病があるわんちゃんやハイシニア犬では、シャンプーやカットをしても大丈夫か、その都度獣医師に確認してからのほうが安心です。
ポメラニアンのカットの値段は、住んでいる地域やトリミングサロンによって異なりますが、だいたい5,000円～10,000円程度です。
トリミングサロンでは、グルーミング（シャンプー）コースとトリミング（カット）コースと分けていることが多く、トリミングコースには以下のものが含まれることが一般的です。
■トリミングコースに含まれるものの例
・シャンプー
・カット
・足裏カット
・爪切り
・耳掃除
・肛門腺絞り
ただし、トリミングサロンによってはすべて別料金ということもあるため、事前にHPなどで確認しておくことをおすすめします。
また、オプション料金についても見ておくといいでしょう。
■オプション料金が発生する可能性があるもの
・体重が重い
・毛玉の除去
・デザインカット
・レーキング
・シャンプーの指定
ポメラニアンのカットは、ハサミとバリカンのどちらを使用したほうがいいのでしょうか。
ここでは、ハサミとバリカンのメリットデメリットを見ていきましょう。
■ハサミとバリカンのメリットとデメリット
| ハサミ | バリカン | |
| メリット | ・皮膚への刺激や金属アレルギーの心配がない ・体形の欠点をカバーできる ・ふんわりした仕上がりになる ・音や振動が少ない | ・短くすっきりできる ・施術時間が20～30分と短い ・毛玉がたくさんあっても手早く除去できる |
| デメリット | ・仕上がりに相当な時間がかかる ・ハサミ仕上げにオプション料金が発生する可能性 | ・毛質の変化や被毛の伸びが悪くなる可能性もある ・音や振動がある |
ハサミはふんわりと仕上げることができるほか、皮膚や被毛に刺激が少ないというメリットがあります。
しかし、ハサミで仕上げるには相当な時間がかかるため、長時間のカットが精神的や体力的に難しいわんちゃんやシニア犬では、バリカンを使用したほうがトリミングの負担を軽減できるというメリットも。
全身をハサミで仕上げてもらうのではなく、一部をハサミで仕上げてもらうようにするなど、希望するカットやわんちゃんの状態によって使い分けてあげましょう。
ポメラニアンにバリカンを使用しないほうがいいということを耳にしたこともある飼い主さんもいるでしょう。それは以下の可能性があるためです。
ここで、詳しく見ていきましょう。
丸刈りや短すぎるカットは、皮膚すれすれにバリカンをあてることになります。それによって、一時的に毛が生えてこなくなったり、まばらに生える「バリカン後脱毛（毛剃り後脱毛症）」になる可能性があります！
原因は解明されていませんが、皮膚のダメージや毛穴への刺激が引き起こしているのではないかと推測されています。
もしバリカン後脱毛を起こしても命に係わることはないので心配はありませんが、治療法がないことや、毛が生え揃うまでに1年ほどかかってしまうこともあるため、丸刈りや短すぎるカットをするのはやめておいたほうが安心です。（※手術や治療で剃る必要があることもある）
また、被毛は体温調整や皮膚を保護する役割があり、丸刈りや短すぎるカットは体温調整が上手にできなくなってしまったり、日光を遮れず紫外線による皮膚の火傷や炎症、熱中症などのリスクが高くなるのでおすすめできません。
こちらも原因は解明されていませんが、バリカンによって毛質が変わってしまう可能性もあり、ポメラニアンにバリカンの使用はあまりおすすめできるものではありません。
毛質が変わることを避けたい場合は、ずっとバリカンを使用してカットするのではなく、数回に1回はハサミ仕上げをするなど皮膚や被毛を休ませてあげるなどの工夫が必要です。
また、本来ポメラニアンはカットが必要な犬種ではないため、無理にバリカンで全身カットをせずに部分カットという方法にも考えてみましょう。
子犬のカットをする場合は、生後3ヶ月以上ですべてのワクチン接種が終わった1～2週間後以降にしてください。
トリミングサロンでは、生後3ヶ月以上でワクチンプログラム終了後の2週間～1ヶ月経ってからという場合がほとんどです。
子犬にとってカットは、精神的にも体力的にも負担が大きく、また周りの影響を受けやすい時期でもあります。恐怖心や嫌な思いをさせてトラウマになってしまったり、体調不良を起こしてしまう可能性もあるため、無理をさせないように注意してください。
また、カットをする場合もいきなり全身カットをするのは絶対にダメ！最初はお尻周りや足先周りの部分カットから始めて、徐々に慣れてもらうようにしましょう。
ポメラニアンはカットが必要な犬種ではないため無理にカットする必要はありませんが、顔周りやお尻周りなどの汚れやすい場所の部分カットはおすすめです。
また、お手入れのしやすさやを考えて全身のカットをする場合は、トリミングの負担を最小限に抑えられるバリカンを使用した短めのカットがいいでしょう。
トリマーが使用するバリカンは、刃がミリ数で変えられるようになっているため、被毛を短くも長めに残すことも可能なので、必ずしもバリカン＝丸刈りというわけではありません。
ただし、シニア犬ではトリミング中に体調が変化したり発作が起きることもあるので、飼い主さんがすぐに動けるように自宅、もしくはトリミングサロン周辺で待機していたり、動物病院でのトリミングを利用することをおすすめします。
柴犬カットとたぬきカットは似ていますが、耳の形やしっぽの形、残す毛の長さが異なります。
基本的には、柴犬カットは耳が三角で体は短め、たぬきカットは耳を丸く、体もふんわり丸く仕上げるようになっています。
ただし、トリマーのセンスや感覚によってもカットの仕方は変わるため、失敗しないためには希望するカットの写真や画像を見せてオーダーするようにしましょう。
足周りやお尻周りなど、目立たない場所のカットであれば自分ですることもできますが、慣れていない場合やスタイルカットをしたい場合では、安全面や仕上がりを考えてプロのトリマーにお任せしましょう。特に子犬の場合ではトラウマになる可能性もあるので、扱いに慣れているトリマーにお願いしてください。
カットでは、愛犬が動かないように押さえたり、ハサミやバリカンでケガをしないようにするのはもちろん、左右対称にカットしたりカットのバランスを見るには慣れや技術が不可欠です。
どうしても気になる部分をカットしたいという場合は、スキバサミを使用して毛の流れに沿ってカットするとハサミの跡が残りにくくておすすめです。
わんちゃん用のスキバサミもさまざまなものが販売されていますが、持ちやすく使いやすいものを選んでくださいね。
ふわふわで愛らしいポメラニアンのカットは、悩んでしまうようなかわいいカットがいっぱい！
現役トリマーさんの顔つき別のカットや、今回ご紹介したわんちゃんたちのカットを参考に、愛犬にぴったりなカットを見つけてあげましょう。
■ポメラニアンの人気カットスタイル一覧
①豆柴（柴犬）カット
②たぬきカット
③くまさん（テディベア）カット
④こぐまカット
⑤チャウチャウカット
⑥ライオンカット
⑦アザラシカット
⑧サマーカット
⑨まんまるカット
⑩桃尻カット
番外編・スタンダードカット
→きつね顔のポメラニアンにおすすめのカットを見る
→たぬき顔のポメラニアンにおすすめのカットを見る
また、愛犬の毛質をわかってくれるのは、トリミングサロンのトリマーです。
毛質や体型、骨格や顔つきによっても仕上がりは変わってくるため、しっかりとカウンセリングをしてもらうようにしてくださいね。
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、INUNAVIが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
執筆者
17歳のチワックスと1歳のチワックス、1歳のポメチワと暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。
【保有資格：ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士】
