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子犬の夜泣きは、無視・放置する前に他の原因をチェック!
子犬の夜泣きの対処法として、よくあるのが夜泣きをしても無視・放置をするという対処法です。
しかし、夜泣きを無視や放置して効果があるのは、子犬がかまって欲しくて夜泣きをする場合のみです。
愛犬の体調がすぐれない場合や、何かを訴えて夜泣きをしている場合には無視や放置をしても改善しません。
飼い主さんが子犬の夜泣きに正確に対処するためには、愛犬がなぜ夜泣きをしているのか原因をはっきりさせましょう。
以下に子犬の夜泣きの原因を突き止めるチェックリストがありますので、①番から順にチェックして原因を見つけてみましょう。
■子犬の夜中の原因チェックリスト
- 嘔吐や下痢、食欲不振など病気の症状がないか
- トイレを我慢していないか、尿意や便意がないか
- 寝床やペットサークル内の環境は適切か
- お腹が空いていないか
- 日中の運動量は適切か、お昼寝の時間が長くないか
- お家に迎え入れてすぐで不安や寂しさを感じていないか
- 上記の全てに当てはまらない場合は、かまって欲しくて夜泣きしている可能性あり
夜泣きを無視・放置する前に、病気や他の原因によって夜泣きをしていないかどうかをしっかりとチェックし見逃さないようにしましょう。
次章では、それぞれの夜泣きの原因や当てはまる場合の症状、対処法について詳しく説明していますのでぜひ参考にしてみてください。
子犬の夜泣きの原因7つと対策法
子犬の夜泣きの原因は大きく以下の7つが考えられ、それぞれ原因別に対処法があります。
それぞれの原因について詳しく解説していきます。
①【体調不良で夜泣きする場合】動物病院を受診し獣医師に相談しよう
夜泣きの原因が体調不良を訴えている可能性もあるので注意が必要です。以下の症状がないかどうかチェックしてみてください。
■子犬によくある体調不良の症状
- 嘔吐
- 下痢
- 血便
- 発熱(体が熱っぽい)
- 食欲不振
- 元気の低下
- 腹痛
- 体をしきりに痒がる
以上のような症状が認められた場合は夜泣きによって体調不良を訴えている可能性があります。
子犬の体調不良は放っておくとどんどん悪化しますので早めに動物病院に連れていきましょう。
また、6ヶ月齢近くになるとメスは発情期を迎えることがあり、初めての発情に戸惑い夜泣きをする場合もあります。
発情しているかどうかは陰部から血が出ていないかをチェックしてみましょう。
子犬の初回発情は分かりづらいことも多いので原因がはっきりしない場合は動物病院を受診してみてください。
②【トイレを我慢して夜泣きする場合】トイレのしつけや排便リズムを整える
子犬の排尿の回数は1日10回程度、排便の回数は1日5回程度と成犬に比べて多いです。夜中にトイレを我慢して夜泣きすることも多く、以下のような症状が認められます。
■トイレを我慢している時に認められる症状
- 寝床やペットサークルから出すと排泄をする
- ソワソワと落ち着かない、くるくると回る
- お尻を気にする
- 地面や床の匂いをクンクンと嗅いでいる
トイレを我慢して夜泣きをしている場合には、ソワソワ落ち着かない様子であり、ベッドやペットサークルから出すとすぐに排泄することが多いです。
対処法は以下の通りです。
■トイレを我慢して夜泣きする場合の対処法
- 寝床やペットサークル内でトイレができるようにしつけをする
- トイレを清潔に保つ
- トイレと寝床の距離をしっかりあける
- 外でしかトイレしない場合は、寝る前に外に連れて行く
- 夕方に食事を与え、寝る前に便を排泄させる
寝床やペットサークル内でもトイレをしても良いということをしっかり教えてあげることが最も良い対処法です。
そのためには、トイレのしつけを始めてあげましょう。
ペットサークル内にもトイレや排泄してよい場所を設置し、日中トイレをしたそうなそぶりがあったらそこまで連れて行って排泄させましょう。
上手にできた場合にはしっかり褒めてご褒美をあげることも大切です。
また、トイレが汚れているとトイレを我慢する犬もいるので、こまめにトイレを掃除してあげ寝床とトイレの間に充分な距離をとることが大切です。
どうしてもペットサークル内や屋内でトイレをしない子は、寝る前に外に連れていき排泄をさせるようにしましょう。
犬は食事の後に排便することも多いので、夕方から寝る前にかけて食事をあげてしっかり排便させてから寝床に入れてあげるというように排便リズムを整えることも効果的です。
③【寝床の環境が悪く夜泣きする場合】子犬が快適に過ごせる寝床を作ろう
ペットサークルやベッドなどの寝床の環境が悪いと子犬の夜泣きの原因となります。
以下のように騒音や明るさ、温度や寝心地など子犬が快適に過ごせる寝床を作るためには気をつけるポイントは多いです。
■子犬が快適に過ごせる寝床づくり
- ペットサークルやケージは人の出入りが少ない静かな環境にする
- 適切な温度設定、照明設定を行う
- トイレを設置、トイレと寝床が近づけすぎない
- 十分な広さの寝床を作る
- 毛布やクッションなど柔らかい素材をベッドに使う
人の出入りが少ない環境にペットサークルやケージを置き、適切な温度設定を行いましょう。
エアコンの設定温度は夏は25~27度、冬は20度程度が犬にとっては良いとされていますが、子犬は寒さに弱く、体格や毛量も個体差があるので愛犬に合った適切な温度を見つけてあげることが大切です。
また暗い方が安心できる子は、ケージやペットサークルなどの寝床にタオルをかぶせて暗すぎない程度に光を遮断してあげると効果的です。しかし子犬によっては、不安感をあおって逆効果の場合がありますので注意してください。
さらに、排泄できるようにトイレを設置し、トイレと寝床が近すぎないように十分な広さの寝床を確保できるようにしましょう。犬がくるくる回っても余裕のあるサイズの約2~3倍程度を想定しておくと理想的です。
ベッドが硬いと寝つきにくい場合もありますので、毛布やクッションなどの柔らかい素材を寝床に用意してあげて快適な環境を整えてあげましょう。
④【空腹により夜泣きする場合】食事の量や頻度、時間を見直そう
子犬は空腹感によって夜泣きすることがあります。
6ヶ月齢未満の子犬では、胃袋が小さく一度にたくさんの量を食べることができません。
日中はしっかりご飯を食べれても、飼い主さんが寝ている夜中は空腹感が我慢できず夜泣きしてしまいます。
子犬が空腹感を感じている場合に認められる症状としては以下のような症状が考えられます。
■子犬が空腹感を感じている場合に認められる症状
- 飼い主さんの周りをうろうろする
- ご飯をあげているお皿をぺろぺろと舐める
- 飼い主さんに向かって吠える
- 飼い主さんの口元や鼻を舐める
- うんちの量が少ない、硬い
- 朝方に黄色い液体を嘔吐するが元気はある
犬が空腹感を感じている場合は、餌をくれる飼い主さんの周りをうろうろしたりジーと見つめたりすることが多くなります。
また、犬は胃の中が空っぽだと嘔吐してしまうことがありますので、元気はあるが朝方に黄色い液体を嘔吐している場合は愛犬は空腹感を感じているのかもしれません。
対処法は以下の通りです。
■空腹によって夜泣きをする場合の対処法
- 適正な食事量を与える
- 夜間にお腹が空きすぎないように食事時間や回数を工夫する
- ご飯を一気に食べない子は夜間に置き餌しておく
空腹によって夜泣きしていると分かっても、夜間に飼い主さんの手からご飯を与えることは控えてください。
夜泣きをするとご飯をくれると愛犬が勘違いしてしまいます。
また日中から体重、体格に合わせた適正な食事量を与えてあげるようにしましょう。ドッグフードのパッケージには体重別に与える給餌量を記載していることが多いので参考にしてみてください。
食事回数や食事時間も気にしてあげましょう。
6ヶ月齢未満の子犬は成長期であり、胃袋の大きさも成犬よりも大きくないため、1日の適正な食事量を3回以上の食事回数に分けてご飯を与えることをおすすめします。
【獣医師監修】ドッグフードの正しい与え方!パッケージの給餌量はあくまで目安
また、夜間にお腹が空きすぎないように寝る前にご飯を与えるなど食事時間を工夫しましょう。
自動でご飯をあげてくれる犬用自動給餌器もありますので、夜間の空腹により夜泣きする時間帯にご飯を与えるようにセットしておくことも効果的です。
⑤【ストレス、運動不足で夜泣きする場合】日中に遊びや散歩で運動量を増やしてあげよう
ストレスや日中の運動不足などで子犬が夜泣きをしてしまうことがあります。飼い主さんは、日中に散歩に連れて行けているか、遊んであげれていないか考えてみてください。
また、子犬がストレスを感じてる場合に認められる仕草は以下の通りですので、愛犬が当てはまっているかチェックしてみましょう。
■ストレスを感じた時に認められる仕草
- あくびを頻繁にする
- 瞬きをし飼い主から視線をそらす
- 体をブルブルと震えさせる
- 鼻先を舐める
- 体を頻繁にかく
- 体の一部分を仕切りに舐める、噛む
これらの仕草は、犬が緊張や不安感を感じた時に犬自身が緊張をやわらげようと行う仕草になります。
対処法としては以下の通りです。
■ストレスや運動不足により夜泣きをしている場合の対処法
- 日中の散歩や遊びをたくさん行ってあげる
- ワクチン接種が完了していなくても、抱っこで外を散歩させる
- 愛犬が夢中になれるようなおもちゃを与えてあげる
散歩は小型犬なら15分を朝と夕の2回、大型犬は30分を朝と夕の2回行ってあげると良いでしょう。
またワクチン接種が完了していなくても、抱っこで外を散歩させてあげましょう。
外の景色や音、匂いなど様々な刺激を与えることで愛犬のストレス緩和や夜泣きの改善につながることもあります。
また、日中はなかなか愛犬に構ってあげれない飼い主さんは愛犬が夢中になれるようなおもちゃを与えてあげることを考えましょう。
例えば、ぬいぐるみや中にフードを入れられる犬用コングなどの知育玩具がおすすめです。注意点としては、子犬が誤食しないように丈夫な素材を選ぶことを心がけてください。
ぬいぐるみを与えても、すぐに噛んで壊してしまう場合は布や綿などの誤食に繋がりますので、与えることを控えてあげた方が良いでしょう。
⑥【寂しさや不安で夜泣きする場合】夜は慣れるまで一緒の空間で過ごしてあげよう
愛犬を新しいお家に迎え入れた時に夜泣きする場合は寂しさや不安感が原因かもしれません。
今までは寝る時に母犬や兄弟犬がいたけれども、いきなり一人で寝ることになったら寂しさや不安感で夜泣きしてしまう子犬は多いです。
この夜泣きは慣れるとすぐに改善していくことが多いですが、慣れるまで夜は一緒の空間で過ごしてあげて、不安感を落ち着かせるような対策を取ってあげましょう。
■寂しさや不安で夜泣きする場合の対処法
- サークルやケージなど安心できる寝床を作り、慣れるまでは一緒の空間で寝る
- 飼い主の匂いがついた毛布やタオル、ぬいぐるみやおもちゃを使ってあげる
- テレビやラジオなどのかすかな明かりや音がする物やカチカチと音がする時計を置く
- 湯たんぽなどで優しく温まれる場所を作る
- 普段からしつけを行い、飼い主との主従関係、安心できる関係を構築する
将来的に一緒のベッドで寝るつもりならば、ベッドで一緒に寝かしてあげても良いでしょう。
しかしベッドで一緒に寝ないのならば、愛犬用の寝床を作ってあげ、慣れるまでは同じ空間で寝るようにしてあげてください。
他にも上記のような対処法が考えられますが、特に大切なのはしつけを行い飼い主との主従関係を構築しておくことです。
犬は、主従関係によりこの人と一緒にいれば大丈夫だと判断し安心感を得ます。
しつけは、子犬を迎え入れたらすぐに行っていくことができます。しっかりとしつけを行い子犬が安心できる環境を提供してあげましょう。
⑦【かまって欲しくて夜泣きする場合】無視・放置でかまわないようにしよう
夜泣きの原因としてここまで解説してきた原因が当てはまらない場合は、かまってほしくて夜泣きしている場合を考えましょう。
愛犬がかまって欲しくて夜泣きしている場合は、なかなか改善せず飼い主さんを悩ませることが多いです。
対処法としては以下の通りです。
■かまって欲しくて夜泣きをする場合の対処法
- 無視や放置で愛犬にかまわないようにする
- 日中はしっかりと遊んで疲れさせる
- 子犬が夢中に慣れるおもちゃを与える
- 寝る前に10分程度遊んであげる
一度構ってしまうと癖になるので、夜間の夜泣きは無視や放置でかまわないようにすることが大切です。
夜間にかまってあげれない分、日中は散歩や遊びなどを行いしっかりとかまってあげましょう。
ベットやペットサークルには、コングのような知育玩具を入れて一人で遊べる環境を作ってあげて、寝る前に10分程度遊んであげることも効果的です。
2~3日で改善することもありますが、長ければ2週間ほど改善に時間がかかる場合もあります。
それ以上経っても改善しない場合は分離不安や、体調不良による要求吠えのことがあるので一度獣医師に相談してみましょう。
子犬の夜泣きでやってはいけない対処法3つ
子犬の夜泣きは原因に合わせて適切に対処していくことが大切です。
不適切な対処法を取ってしまうと夜泣きは改善しません。
また、飼い主さんとの信頼関係も崩れ成犬になっても問題行動を起こすようになります。
子犬の夜泣きでやってはいけない対処法は以下の3点です。
■子犬の夜泣きでやってはいけない対処法3つ
- 大きな声で叱る、大きな音をわざと鳴らす
- 天罰形式で愛犬が嫌がることをする
- 過剰にかまう
飼い主さんが大きな声で叱る、大きな音をわざと鳴らす、嫌いな匂いを嗅がせるなどの天罰のような形で夜泣きに対処しても効果は薄いばかりか、音に敏感で臆病かつ神経質な子に育ってしまいます。
そういった子は、人に噛み付くといった問題行動を起こすことが多いです。
また、夜泣きに対して過剰にかまうこともNGです。
夜泣きが心配、かわいそうという気持ちは分かりますが、夜泣きをすると飼い主さんがかまってくれると覚えてしまいます。
しっかりと原因を把握してそれぞれに合った対処法を取るようにしましょう。
子犬の夜泣きでよくあるQ&A
ここからは、子犬の夜泣きでよくある質問についてお答えしていきます。
子犬の夜泣きにお悩みの飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。
子犬の夜泣きはいつまで?何日続く?
A.正しく対処すると2~3日でおさまることが多く、長くても2週間以内に改善します。
夜泣きの原因をしっかりと把握し正しく対処してあげるようにしましょう。
子犬の夜泣きは成犬になるに連れて落ち着いていくことが多いです。
しかし夜泣きが長く続く場合は、体調不良を訴えている可能性や分離不安などの病気を抱えていないかどうか一度動物病院を受診して相談してみましょう。
子犬が早朝から鳴く場合にはどうすればいい?
A.成犬になるにつれて落ち着いてくることがほとんどです。ただトイレに行きたい場合や、空腹や体調不良を訴えている場合もありますので注意が必要です。
トイレを我慢していた場合には、ペットサークルやケージにトイレを設置し、トイレのしつけを行いましょう。空腹感を感じて夜泣きしている場合には、食事を与える時間を夜遅くにずらすことも効果的です。
また体調不良を訴えている場合は、他に症状がないか探して動物病院を受診するようにしてください。
何も異常がなく元気な場合は、愛犬が遊んでほしくて鳴いているだけの可能性があります。
この場合は成犬になると落ち着いてくることがほとんどです。
経過を見てもいいですし、一緒に早起きして散歩に連れて行ってあげることも良いでしょう。
お家に迎え入れた当初は夜泣きしなかったのに、最近増えてきている場合はどうしたらいい?
A.4~6ヶ月齢で急に夜泣きが増えてきている場合は病気の可能性やしつけが上手くいっていない可能性があるので注意が必要です。
愛犬が体調不良を訴えて夜泣きをしている可能性も考えられますので、一度動物病院を受診してみましょう。
また、しつけが上手く行えているか確認してみましょう。
しつけは、愛犬と飼い主の主従関係を築いていく以外にも愛犬が安心感を得るために非常に重要です。
しつけを行うことによって飼い主は、自分を守ってくれる頼れる存在であることを教えてあげ安心させてあげましょう。
まとめ
本記事では、子犬の夜泣きについて解説してきました。
しっかり原因を見定めるためにチェックリストをおさらいしておきましょう。
■子犬の夜中の原因チェックリスト
- まずは病気の症状がないかどうか
- トイレを我慢していないか?尿意、便意がないかどうか
- 寝床とペットサークル内の環境は適切か
- お腹が空いていないかどうか
- 日中の運動量は適切か
- お家に迎え入れてすぐで、不安や寂しさを感じていないか
- 上記の全てに当てはまらない場合は、かまって欲しくて夜泣きしている可能性あり
子犬の夜泣きで誤った対処をしてしまうと改善しないばかりか、飼い主さんとの信頼関係も崩れてしまうので注意が必要です。
原因をしっかり考えて子犬の夜泣きに対処していきましょう。
また、子犬の夜泣きは飼い主さんの生活や睡眠にも影響を与えるので、悩まれる方が多いです。
育犬ノイローゼになる方も多いので、一人で悩まず動物病院やドッグトレーナーに相談することも大切です。
ぜひ子犬の夜泣きに正しく対処して、愛犬との楽しい暮らしをスタートさせていきましょう。
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