暑い夏になってくると食べたくなる夏の風物詩スイカを、愛犬にも食べさせたいと思っている飼い主さんは多いと思います。
基本的にはスイカは犬に与えても良い食べ物の一つですが、与えすぎは愛犬の体に負担をかけてしまいますので良くありません。
そこで、本記事では、犬にスイカを与える時の量や効果、注意点などを解説します。
「どのくらいの量なら食べさせていいのか?」
「スイカの種や皮の部分は食べさせても大丈夫なのか?」
とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください!
暑い夏になってくると食べたくなる夏の風物詩スイカを、愛犬にも食べさせたいと思っている飼い主さんは多いと思います。
基本的にはスイカは犬に与えても良い食べ物の一つですが、与えすぎは愛犬の体に負担をかけてしまいますので良くありません。
そこで、本記事では、犬にスイカを与える時の量や効果、注意点などを解説します。
「どのくらいの量なら食べさせていいのか?」
「スイカの種や皮の部分は食べさせても大丈夫なのか?」
とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください!
※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。
目次
犬は基本的にスイカを食べても大丈夫です。しかし、スイカは多くの水分量を含んでおり与えすぎると体調不良を引き起こすかもしれません。
こういった事態を避けるためにも、必ず体格に合った量を与えてあげることが大切になってきます。
犬が1日に食べられるスイカの量は、1日に必要な摂取カロリーのうち10%以内が理想的です。
栄養バランスが偏ってしまいますので、あくまで普段の食事のトッピングやおやつとして与えてあげましょう!
以下の表に、避妊・去勢済みの成犬が1日に食べられるスイカの上限量を体重別にまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
■【体重別】犬が1日に食べられるスイカの上限目安量
体重(kg) | 1kg | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg | 8kg | 9kg | 10kg | 15kg | 20kg | 25kg | 30kg |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スイカの上限量/日(g) | 40g | 48g | 67g | 83g | 100g | 113g | 129g | 143g | 156g | 167g | 229g | 283g | 337g | 386g |
摂取カロリーの10%(kcal)*1 | 15 | 18 | 25 | 31 | 37 | 42 | 48 | 53 | 58 | 62 | 85 | 105 | 125 | 143 |
*1 避妊・去勢済みの成犬に、摂取カロリーの10%の量のおやつとしてスイカだけを与えた場合の数値
上記はあくまで目安の数値です。スイカの大きさや愛犬の体調、運動状態、体型などに合わせてしっかりと量を調節しましょう。なお1日のカロリー量の計算方法は以下の記事を参考にしてください。
スイカの重さの目安は以下を参考にしてください。
■スイカの重さの目安*2
スイカを一辺3.3cm大のサイコロ大にカットしたもの1つで32.9gです。サイコロ大のスイカ3つ分で100gになります。
愛犬の体格によっては、食道が狭く喉にスイカを詰まらせることも考えられますので、サイコロ大よりもさらに小さくカットしたものや粗くすりつぶしたものなどを与えると良いでしょう。
また、咀嚼をせず丸呑みしてしまう傾向がある場合にも喉に詰まらせないように小さくカットしたものを与えてあげましょう!
夏の風物詩であるスイカは、人間ではダイエット効果や美容効果があると言われています。
犬の健康においてもスイカを与えることで様々な効果が得られます。
犬がスイカを食べることで得られる効果は以下の4つです。
■犬がスイカを食べることで得られる効果
スイカは、構成成分の約9割が水分であり、食べることによって暑い夏の時期の夏バテや熱中症などの脱水症状を予防するといった愛犬への水分補給の手段としても使うことができる食材です。
また抗酸化作用を持つ成分や血圧や血流を正常に保つ成分も含まれており、体内の健康維持にも役立ちます。
■スイカの主な栄養と特徴
カロリー*3 | 41kcal/100g |
水分*3 | 89.6% |
カリウム*4 | ・体内の浸透圧を調整する ・血圧を低下させる ・ナトリウムや塩分の排出を促す |
β-カロテン*4 | ・皮膚や粘膜の健康に保つ ・免疫力向上 ・抗酸化作用を持ち体内の炎症を抑える |
リコピン*4 | ・活性酸素を除去する ・血糖値を低下させる ・動脈硬化や血管を健康に保つ |
シトルリン*5 | ・血管拡張や血流をよくする ・利尿作用 ・動脈硬化を予防する |
スイカには、抗酸化作用を持つリコピンがトマトの1.5倍もの量も含まれている他、β-カロテンと呼ばれる抗酸化作用を持つ成分も含まれており体内の炎症を抑えたり活性酸素を除去してくれます。
さらに、最近の研究ではスイカのエキスを摂取することで尿路結石を予防する可能性があると報告されており*6この研究では水分やカリウム、シトルリンを多量に含んでいるスイカを摂取することで、尿量が増加し結石の形成を予防できるのでないかと考察されています。その他にも肥満の予防にも効果があると報告されていますので*6、ダイエットやカロリー制限したいけど何かおやつをあげたいという飼い主さんにはぜひスイカを与えてみることをおすすめします。
*3 参考:文部科学省日本食品標準成分表2020年版(八訂)
*4 参考:厚生労働省e-ヘルスネット:カリウム
*4 参考:厚生労働省e-ヘルスネット:抗酸化物質
*5 参考:シトルリン|成分情報ーわかさの秘密
*6 参考:スイカエキス飲料がイヌの血清および尿成分に及ぼす効果
スイカは甘味もあり、健康にも良い食材ですので愛犬にもぜひ与えてあげたい食材です。
しかし、愛犬にスイカを与える時に注意することが大きく4点あります。
■犬にスイカを与える時の注意点4つ!
ここからは、それぞれについて解説していきます!
スイカはウリ科の食べ物でして、メロンやきゅうりなども同様にウリ科に分類されます。
もしも愛犬がウリ科の食物でアレルギー反応が出た場合には、スイカでも同様に食物アレルギーを起こしうるので、スイカは与えないようにしましょう。
また、ウリ科以外にも
・オナモミ
・ニワトコ
・ブタクサ
・ヨモギ
・にんじん
にアレルギー反応を起こす子は注意が必要です。
これらの雑草や野菜にアレルギーがある場合はスイカを食べることで、構造が似ているウリ科のアレルギー反応(交差性アレルギー)が出ることがあります。どんな食材にも共通することですが、愛犬に初めての食材を食べさせる時には食物アレルギーを起こさないかどうか判断するためにも、少量ずつ与えるようにしましょう。
以下が食物アレルギーでよく認められる症状です。
■食物アレルギーの症状
愛犬に食物アレルギーの症状が認められた場合には、すぐにスイカを与えることを控えてあげて様子が改善するかどうかみてみましょう。
また、痒みが治らない場合や嘔吐や下痢がひどい場合には病院を受診するようにしましょう。
スイカは、他の果物と比較してみてもカロリーが少ない果物です。
人間でもダイエット時に食べる食材としてスイカをおすすめしています。栄養素的にも抗酸化作用やむくみをとる働きがありますのでとても優秀な食材と言えるでしょう。
しかし、スイカを愛犬に与えすぎることは、おすすめできません。スイカのおよそ90%は水分でできており、過剰に摂取することで下痢を引き起こすことも考えられます。
またカロリーは少ないけれども糖質量は通常の果物と同等に含まれているので、与えすぎは肥満や糖尿病などの疾患のリスクになります。
愛犬にスイカを与える時には与えすぎに注意しましょう!
人間の場合は、冷蔵庫でキンキンに冷やされたスイカを食べたいものですよね。
しかし、愛犬にスイカを与える時には冷やしすぎるものは与えないようにしましょう。スイカは水分量が多く、愛犬の小さな体で一気に食べてしまうと下痢をすることがあります。
また、スイカに含まれている水分によって体が急激に冷やされ代謝が低下します。こうした状態が続くと夏バテや免疫力低下につながることも考えられます。
スイカを愛犬に与える時には、常温に戻したりして冷やしすぎていないものを与えるようにしてあげましょう。
スイカを愛犬に与える時には、なるべく皮や種を与えないようにしましょう。
基本的にスイカの皮や種には愛犬が食べても健康に害を及ぼす成分は入っていないのですが、皮や種の部分は固く消化吸収しにくいため、お腹の調子を崩したり下痢をしたりする可能性があります。
また、スイカの皮の部分を丸呑みして、胃や腸に詰まってしまった場合には腸閉塞や嘔吐、えずきの原因となりますので皮の部分は取り除いて与えるようにしましょう。
スイカは犬の健康にとって良い影響をもたらすような成分を多く含んでいますが、持病を持っている子にスイカを与えると病態を悪化させてしまう場合があります。
犬にスイカを与えるべきではない場合は以下の通りです。
■犬にスイカを与えてはダメな場合
甘いスイカには糖質が多く含まれているので、高血糖や糖尿病になっている子にはおすすめできません。糖尿病の子に糖質の多い食材を与えてしまうとさらに肥満傾向になり病態を悪化させてしまいます。
また、腎臓病や溶血、副腎機能低下症(アジソン病)などで高カリウム血症になっている場合や不整脈がある場合には、スイカに含まれているカリウムがさらなる高カリウム血症を引き起こし、ふらつきや嘔吐、突然の心停止を引き起こす可能性があります。
スイカを与える時には、愛犬が上記の疾患を持っていないかどうか確認してから与えるようにしましょう!
ここでは、愛犬にスイカを与える際によくある質問に獣医師目線で回答していきます。
飼い主さんが気になるようなポイントを解説しているのでぜひ参考にしてみてください!
A.腸の機能が出来上がる6ヶ月齢から与えてあげるのが良いでしょう。
離乳後であれば、犬はスイカを食べても基本的には大丈夫です。しかし、スイカは水分量が多くあまりに小さい子だと体の機能も出来上がっておらず下痢をしてしまう可能性も考えられます。
そのため、できるだけ成長期が終わるのを待って腸の機能が出来上がる6ヶ月齢ぐらいからスイカを与えてあげるのが理想的です。
A.老犬にもスイカを食べさせても大丈夫です。
しかし、腎臓病など何か持病を持っている場合や食べさせると下痢をしてしまう場合は危険ですのでスイカを与えることは控えましょう。
老犬にスイカを与える場合は、愛犬の体調を見つつ少量ずつ与えることをおすすめします。
また、喉に詰まったり誤嚥を予防するためにも食べやすく小さくカットしたスイカを与えるようにしましょう!
A.1日の摂取量を守って与えるのであれば、問題ありません。
しかし、今回紹介した摂取量もあくまで目安ですので、愛犬の体調を見つつ便が少し軟便気味である場合や体調が悪そう、もしくは肥満傾向にある場合は少しスイカの摂取を制限してあげても良いでしょう。
A.スイカの加工品やジュースは基本的に犬に与えないようにしましょう。
こういった加工品には、食塩や砂糖などの添加物が含まれている場合があります。
また、人間用に作られているものは、犬にとっては塩分や砂糖の過剰摂取につながる場合がありますので、スイカの加工品やジュースは愛犬に与えないようにしましょう。
犬は基本的にスイカを食べても問題ありません。スイカは強い抗酸化作用をもち、利尿作用によって血圧を正常に保つこともできますので与えるメリットの多い食材です。
犬がスイカを食べることで得られる効果は以下の通りです。
■犬がスイカを食べることで得られる効果
ただし、適正な量を与えることが大切です。
与えすぎは様々なデメリットを引き起こしますので、普段の食事にトッピングしたりおやつ程度にとどめておきましょう。
スイカは甘味もあり犬が好んで食べてくれることが多い食材ですので、ぜひ愛犬に与えてあげて愛犬のQOLの向上や健康ケアを行っていきましょう。
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