2023.06.23 
2024.01.01 
動く宝石とも言われるヨークシャーテリア。絹糸のように細く柔らかい被毛は絡まりやすく、どんどん伸び続けるので定期的なカットが必要です。
とは言え、せっかくカットするなら愛犬に合った可愛いカットをしてあげたいものです。
そこで今回は、ヨークシャーテリア定番の「まん丸お顔カット」から男の子にも女の子にも人気の「ミッキーマウスカット」、一味違ったデザインカットなど、さまざまな人気のカットスタイル13種類をご紹介！
ヨークシャーテリアのカットをする上で知っておきたい、失敗しないオーダー方法やカットの頻度、注意点なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。
執筆者
17歳のチワックスと1歳のチワックス、1歳のポメチワと暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。
【保有資格：ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士】
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目次
ヨークシャーテリアは、絹糸のように細く柔らかい被毛が特徴のシングルコートの犬種です。真っ直ぐに伸びる被毛はとても美しい！しかし、毛が伸びるスピードも速いので、さまざまなカットスタイルを楽しむことも可能です。
ここでは、見比べやすいようにヨークシャーテリアに人気のカットスタイル13種類を一覧にまとめてみました。横にスクロールしてご覧ください。
※カット名をクリックすると、それぞれのカットを見ることができます。
| 画像 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| カットの名前 | ①フルコートスタイル | ②ミッキーマウスカット | ③まん丸お顔カット | ④サマーカット | ⑤トップノット | ⑥テディベアカット | ⑦ライオンカット | ⑧くまさんカット | ⑨パピヨンカット | ⑩シュナウザーカット | ⑪ナチュラルスタイル | ⑫三つ編みスタイル | ⑬フレアカット |
| カットの特徴 | 上品で優雅な印象 | 丸い耳と丸い顔がポイント | 柔らかい印象 | さっぱりした印象 | お嬢様風で目が大きく見える | ふんわり丸くぬいぐるみのよう | 気品溢れる印象 | 可愛らしい印象 | 華やかさ◎ | 遊び心満載 | ヨーキーらしさが残る自然な感じ | お洒落さが際立つ | 足元も優雅に |
※画像はすべて許可を得た上で掲載しております。無断転用は禁止です。
▼【フルコートスタイル】の特徴
ヨークシャーテリア本来のスタンダードなスタイルで、被毛を均等に長く伸ばした状態です。ドッグショーに参加する場合の必須スタイルで、ドッグショーではおしりの毛もきちんと均等に伸びていないと失格になるほど！
「動く宝石」とも呼ばれる美しさと優雅さを兼ねそろえたフルコートスタイルは、ヨークシャーテリアの飼い主さんなら1度は憧れるでしょう。毎日のお手入れはとても大変ですが、寒さを苦手とするヨークシャーテリアが冬場に暖かく過ごせるというメリットもあります。
▼【フルコートスタイル】の注意点
カットした毛をフルコートスタイルにするまでは2～3年かかるほか、定期的なトリミングサロン通いは欠かせません。また、ある程度全身の毛が伸びてきたら、綺麗に長く毛を伸ばすためにラッピングペーパーで被毛を保護する必要もあり、2～3日おきのラッピングが必要です。
ラッピングを適当に行ってしまうと、毛がよれたりクセがついてしまうので、慣れていない場合はトリマーにお願いすることになります。
▼【ミッキーマウスカット】の特徴
お耳とお顔をそれぞれ分けて、丸くカットするのがミッキーマウスカットです。耳先を丸くカットした姿は、まさにミッキーマウス！？毛量が多いヨークシャーテリアに特におすすめです。
▼【ミッキーマウスカット】の注意点
被毛が伸びてくるとせっかくのミッキーマウスカットも台無し。定期的にトリミングサロンでカットしてもらうようにしてください。
▼【まん丸お顔カット】の特徴
耳から顔につなげるように、全体的に顔周りを丸くするのがまん丸お顔カットです。耳の飾り毛を活かしても、飾り毛をカットしてもキュートに仕上がります。まん丸カット1つとってもバリエーションが豊かなので、愛犬にぴったりなカットを探してみましょう。
▼【まん丸お顔カット】の注意点
耳の飾り毛を残す場合では、耳の付け根あたりがもつれたり毛玉ができやすくなるため、細かいところまでブラッシングを行ってください。
▼【サマーカット】の特徴
全身を短めにカットし、スッキリさせることで涼しげな印象になるサマーカットは夏の定番とも言えます。顔周りを丸く仕上げると幼い印象になるほか、元気で活発なイメージを与えてくれるので、どんな年齢のヨークシャーテリアにもおすすめです。
▼【サマーカット】の注意点
バリカンで刈り込むことによる皮膚へのダメージや、毛質の変化のリスクがあります。また、短くしすぎると日光が遮れずに皮膚の火傷や炎症、熱中症になる可能性もあるため注意が必要です。サマーカットは蒸れの軽減にはなりますが、わんちゃんが涼しくなるわけではないので熱中症対策はしっかり行いましょう。
▼【トップノット】の特徴
頭部の毛を伸ばし、伸ばした部分をリボンなどで結んだのがトップノットです。ヨークシャーテリアは毛が伸びる犬種なのでアレンジも自在！可愛いらしい印象になるほか、目が大きく見えるというメリットがあるほか、被毛によって目に傷がついて起きる流涙症や角結膜炎といった目のトラブルの予防にもなります。
▼【トップノット】の注意点
毛が絡みづらい専用のゴムを使用してください。トップノットは長い毛の普段のお手入れはもちろん、被毛が傷んで切れやすくなったり、皮膚が蒸れてかゆくなることもあるため結びっぱなしはNG！1日1回は結び直してあげる時間と心の余裕が必要です。
トップノットを自分でする際は、普通のゴムでは絡まってしまうため、セットペーパーを使用するか、絡まりにくいゴムを使用するようにしてください。
また、目の上の毛を引っぱりすぎてしまうと目をしっかり閉じることができず、ドライアイになりやすくなってしまうので注意しましょう。
▼【テディベアカット】の特徴
お耳からお顔までつなげるようにカットし、マズル周りもふんわり丸くカットするテディベアカットは、ぬいぐるみのような愛らしい印象を与えてくれます。
▼【テディベアカット】の注意点
口周りの被毛を長めに残して仕上げるので、ご飯を食べた時に汚れが付きやすくなってしまいます。食後は口周りをきれいに拭いてあげるなど、こまめなお手入れが必要です。
▼【ライオンカット】の特徴
体は短め、お耳やお顔と首周りの毛を長めにカットして、気品あるライオンのような印象に仕上がるライオンカット。美しい被毛を活かしたデザインカットはヨークシャーテリアならではと言えます。
▼【ライオンカット】の注意点
ライオンカットのチャームポイントでもあるたてがみ部分は、毛玉ができたりもつれやすいため、お手入れ時にはたてがみ部分を入念にブラッシングしてください。
▼【くまさんカット】の特徴
顔周りを丸くすっきり仕上げるのがくまさんカットです。お耳の飾り毛を短くすると可愛らしいくまさんの印象に。垂れ耳のヨークシャーテリアでは、耳の毛を長めにカットすると上品な印象になり、一味違ったくまさんカットになります。
▼【くまさんカット】の注意点
耳の毛を長めにカットする場合では、もつれたり毛玉ができないようにこまめなブラッシングが必要です。もし毛玉ができてしまった場合は無理にほぐそうとせず、トリマーさんにお願いしましょう。
▼【パピヨンカット】の特徴
耳の飾り毛を活かして長めにカットするのがパピヨンカットです。華やかな印象を与え、華麗でゴージャスなヨークシャーテリアを演出してくれます。どんなヨークシャーテリアにも似合うカットですが、毛量が多い子ではよりゴージャスな印象になるでしょう。
▼【パピヨンカット】の注意点
耳の飾り毛はもつれたり毛玉ができやすい部分です。こまめなブラッシングが必要になります。また、もつれや毛玉ができて自分でほぐすことができない場合は、無理をせずにトリマーさんにお願いしてください。
▼【シュナウザーカット】の特徴
お耳はすっきり、目と口周りは長めにシュナウザーようにカットするのがシュナウザーカットです。ヨークシャーテリアは真っすぐに伸びる被毛を持ちますが、カットの仕方でここまでシュナウザーに近づけることができます。毛が伸びるスピードが速いヨークシャーテリアだからこそ楽しめる、遊び心満載なカットです。
▼【シュナウザーカット】の注意点
口周りを長めにカットするため、どうしても汚れやすくなってしまいます。食後は口周りをきれいに拭いてあげるなど、こまめなお手入れをしてください。
▼【ナチュラルスタイル】の特徴
ナチュラルスタイルは、ヨークシャーテリアの印象を残しつつも自然な感じでカットしたスタイルです。こちらのちまきちゃんは、お手入れされるのが苦手でトリミングサロンに行けないということで、いつも飼い主さんがカットしているのだそう！トップノットは元気な噴水のイメージで結ぶようにしているそうです。
▼【ナチュラルスタイル】の注意点
あまり過剰なカットをするとナチュラルさがなくなってしまうので、あくまでも自然な感じに仕上げてもらうようにしてください。
▼【三つ編みスタイル】の特徴
トップやお耳の長い被毛を活かして、三つ編みにしたスタイルです。どこの毛をどういう風に三つ編みするかなど、アレンジが自在なのもポイントでしょう。可愛らしい印象だけでなく、お洒落な印象も持たせてくれます。
▼【三つ編みスタイル】の注意点
三つ編みスタイルは自分ですることもできますが、毛が絡みづらい専用のゴムを使用してください。長い毛の普段のお手入れはもちろん、被毛が傷んで切れやすくなったり、皮膚が蒸れてかゆくなることもあるため三つ編みしっぱなしはNGです。1日1回は編みなおしてあげる時間と心の余裕が必要でしょう。
▼【フレアカット】の特徴
足元を広がらせてカットするのがフレアカットです。通常のブーツカットよりも広がりが大きく、柔らかい印象を持たせてくれます。ふわふわとしたぬいぐるみのような愛らしい雰囲気は、柔らかい被毛のヨークシャーテリアならではでしょう。
▼【フレアカット】の注意点
足元の長い被毛は、汚れやすく毛玉ができやすいという難点があります。お手入れに時間をかけられるか十分考慮をしてください。「足先だけはスッキリ」というスタイルもあるため、トリマーさんに相談してみるのもおすすめです。
私にも2匹の愛犬がいますが、飼い主の心理としてトリミングサロンで失敗されるのは避けたいというのが本音です。愛犬の犬種はヨークシャーテリアではありませんが、過去には実際に失敗されてガッカリした経験も。
そこでここでは、失敗しないオーダー方法やトリミングサロンの選び方、自宅でのケアについてトリマー資格を持つ私が伝授しちゃいます！
カットを失敗された！ということを防ぐためには、以下のことに注意しましょう。
■失敗しないオーダー方法のポイント
・希望のカットスタイルがあるときは画像を数枚持参する
・「１㎝切ってください」や「揃える程度で」といった風に具体的にオーダーする
・カウンセリング時にしっかりとこうなるのは嫌‼と嫌いなカットを伝えておく
・その子の毛質やお顔立ちに合わせてアドバイスをしてくれるトリマーさんにお願いする
人の感覚はそれぞれ違うため、ぼんやりと「短め」「長め」と伝えても飼い主さんの思う長さとトリマーの思う長さは異なり、失敗される可能性は高くなります。
画像を見せながら具体的にオーダーすることで、トリマーも飼い主さんの思うイメージが伝わりやすく、失敗されたと思うようなことはなくなるでしょう。
また、毛質や顔立ちに合わせたアドバイスをしてもらえれば、愛犬にどんなカットスタイルが似合うのか飼い主さんもイメージしやすいですね。
お店によっては受付スタッフと実際にカットするトリマーが違う場合もあるので、そこを確認した上、できれば担当するトリマーさんと直接話すことをおすすめします。
失敗しないオーダー方法も大切ですが、トリミングサロンの選び方も重要です。
■トリミングサロン選びのポイント
・サロンのSNSで好みのカットをするトリマーさんを見つけることが一番
・SNSにヨークシャーテリアがいない場合はマルチーズやシーズーのカットスタイルをチェックする
・できれば担当トリマーを決められるお店がおすすめ
・その子の性格によっては落ち着いた静かなサロンを選ぶ
現在は多くのトリミングサロンがInstagramやFacebookなどのSNSを利用して、カットしたわんちゃんの画像を投稿しています。
ヨークシャーテリアの毛質はマルチーズやシーズーの毛質に近いので、ヨークシャーテリアの投稿がない場合はマルチーズやシーズーのカットスタイルを見ましょう。
マルチーズやシーズーのカットが得意なトリマーさんは比較的ヨークシャーテリアも上手なことが多いです。
また、担当トリマーが毎回変わるのはわんちゃんにとって大きなストレスになることもあり、場合によってはトリミング自体が嫌いになってしまうことも。できれば担当を決められるお店のほうがわんちゃんの負担も少なく、被毛や体の状態もわかってもらえるのでおすすめです。
トリミングサロンで定期的にカットをしているからと言って、自宅でのお手入れをサボってしまうのは、せっかくのカットスタイルも台無しに…。
ある程度の長さを残してカットしていたりもつれやすい場合は、ブラッシングの際にブラッシングスプレーを使用すると被毛の痛みや切れ毛も防げ、トリミング後のきれいな状態をより長く維持できます。
ヨークシャーテリアは毛が細くもつれやすいため、ソフトタイプのスリッカーブラシやピンブラシで全身をといてあげたら、コームを使って毛並みを整えてあげましょう。
ブラッシングにはマッサージ効果や皮膚の状態をチェックできるメリットもあるので、できれば1日1回は行ってください。
また、被毛の長さによって、使用するブラシも異なり、使い分けることが大切です。
■ブラシの使い分け
愛犬の毛が長いか短いか判断が難しい場合は、トリマーさんに聞いてくださいね。
フルコートになるまでの間のお手入れは、とても時間と手間がかかり、技術も必要なので慣れていない飼い主さんでは難しいです。
被毛を伸ばす課程でもつれや毛玉になることを防ぐためには、ラッピングという手法を行わなければいけません。
ラッピングして毛を保護しても、1週間や2週間ですべて取り除き、ブラッシングをしてまたラッピング…。その繰り返しの作業になります。ラッピングで毛束の作り方を間違えてしまえば、その子の生活に不快や不便を感じさせてしまうほか、ラッピングしっぱなしは被毛に変なクセをつけてしまったり、衛生面でも問題が出てきます。
慣れているトリマーでも数時間かかる作業となるため、飼い主さんが無理に自分で行おうとはせず、トリミングサロンにお願いしましょう。
また、フルコートになった後は、1日1回、ブラッシングスプレーをしてからブラシをかけてあげ、定期的にサロンでカットやシャンプーを行ってください。
無理にほぐしてしまうと、被毛や皮膚を傷めてしまうことになるので注意が必要です。
基本的にわんちゃんの被毛は、体温調整をしてくれる機能が備わっています。しかし、ヨークシャーテリアは体温調整が苦手で暑さにも寒さにも弱い傾向にあります。
夏場はサマーカットやくまさんカットなど短めのカットスタイルで蒸れを軽減し、冬場はナチュラルスタイルや長めのカットスタイルにしてあげるのがおすすめです。
とは言え、皮膚が透けて見えるような短すぎるカットは、日光が遮れずに皮膚の火傷や炎症、熱中症になる可能性もあるため絶対にNG！適度な長さはその子によって異なるため、短くする場合はトリマーさんとよく相談して長さを決めてくださいね。
では、ヨークシャーテリアのカットの頻度や、トリミングサロンの料金相場はどれくらいなのでしょうか。
ここで詳しく見ていきましょう。
ヨークシャーテリアのカットの目安は、1ヶ月に1回です。
シニア犬ではトリミングが負担となるため、2ヶ月に1回程度を目安にカットを行うことをおすすめします。
また、普段のお手入れとして、ブラッシングを毎日行うようにしてください。
ヨークシャーテリアのカットの料金相場は、住んでいる住んでいる地域やトリミングサロンによっても異なりますが、だいたい5,000円～10,000円程度です。
■ヨークシャーテリアのトリミングサロンの利用料金相場
| シャンプーコース （グルーミング） | 3,500円～ |
| トリミングコース （グルーミング＋カット） | 5,000円～ |
| 部分カット | 500円～ |
| 毛玉除去 | 500円～ |
| ハサミ仕上げ | 500円～ |
| 歯磨き | 500円～ |
| 足裏カット | 500円～ |
| 爪切り | 500円～ |
| 肛門腺絞り | 500円～ |
| 耳掃除 | 500円～ |
| その他オプション（炭酸泉、泥パックなど） | 1,000円～ |
※価格は税抜き
※グルーミングには、シャンプー、足裏カット、爪切り、肛門腺絞り、耳掃除が含まれる
また、以下のような場合もオプション料金が発生する可能性があります。
■トリミングサロンでオプションが発生する一例
・体重が重い
・デザインカット
・シャンプーの種類を指定
・毛玉が多い
・ノミの除去
利用しようと考えているトリミングサロンのHPなどを事前に確認することをおすすめします。
トリミングサロンを利用した場合の時間の目安は以下のようになります。
ヨークシャーテリアはシングルコートの犬種で、カットをしなければどんどん毛が伸びていきます。本来は、美しいシルキーコートを活かす毛を伸ばしたフルコートスタイルがスタンダードとなっているので、無理に短くカットをする必要はありません。
しかし、ヨークシャーテリアの被毛は絹糸のように細く柔らかいという特徴があり、お手入れを怠るとあっという間にもつれたり毛玉ができて皮膚トラブルの原因に…。
そのため、お手入れがしやすいように短めにカットをする飼い主さんが多いのです。
こまめなブラッシングや定期的なカットをして、清潔に保ってあげましょう。
■シングルコートとは
生えている被毛の種類がオーバーコート1種類のこと。ダブルコートのわんちゃんはアンダーコートも持つが、シングルコートの犬種はオーバーコートがアンダーコートの役割もこなす。ごぞっと抜ける換毛期はないが、通年で毛の生え代わりが行われている
ここでは、ヨークシャーテリアのカットに関する疑問を解決していきます。
A.子犬のカットは、生後3ヶ月以降で最後のワクチン接種が終った1～2週間後から行いましょう。
カットはわんちゃんにとって精神的にも体力的にも負担が大きく、特に子犬は周りの影響を受けやすい時期でもあります。
恐怖心や嫌な思いからトラウマになってしまえば、その後のカットは子犬にとって大きなストレスに！そのため、カットをするのはある程度成長した3ヶ月以降にしてあげましょう。
また、いきなり全身カットをするのは負担が大きいため、おしり周りや足先など、部分カットから始めてください。
A.シニア犬（老犬）ではトリミングの負担を最小限にするために、バリカンを使用したサマーカットなどの全身を短めにするカットがおすすめです。
短めにカットすることでトリミングの頻度を減らせることや、目元やおしり周りなど汚れやすい部分のお手入れもしやすくなります。
また、シニア犬（老犬）ではトリミング中に体調が変化したり発作が起きる可能性もあるので、飼い主さんがすぐに動けるように自宅、もしくはトリミングサロン周辺で待機していたり、動物病院でのトリミングを利用するなど配慮してあげることが大切です。
A.短すぎるサマーカットはさまざまなリスクがあるため、トリミングサロンでは6mm以上のバリカンの刃を使用してもらいましょう。
わんちゃんの被毛には体温調整や皮膚を保護するといった働きがありますが、短すぎるサマーカットでは体温調整ができなくなってしまったり、日光が遮れず紫外線によって皮膚の炎症や火傷、熱中症になるリスクがあります。
また、短すぎるサマーカットは皮膚すれすれのところまでバリカンが入るため、バリカンによる皮膚のダメージを受け、なかなか毛が生えてこなくなるということもあるので要注意！
毛質や毛の生え方などわんちゃんによっても異なるため、サマーカットをする際はトリマーと相談しながら何ミリのバリカンを使用するか決めましょう。
■バリカンの刃の長さのポイント
バリカンの刃のミリ数は、個体差もありますがだいたいその倍くらいの長さの毛が残ります。（6mmなら約1.2cm、10mmなら約2cm）
A.ただ短くカットするだけであれば初心者でもできますが、安全面やスタイルの見栄えを考慮するとプロのトリマーにお任せすることをおすすめします。
愛犬が動かないように押さえるのはもちろん、バリカンやハサミで愛犬がケガをしないようにカットしたり、左右対称にカットするには、慣れや技術が必要になります。
ゆくゆくは自分でカットしてみたい、と考えている飼い主さんは、足先やおしり周りなどを揃える程度にカットしたり、足裏のバリカンカットから始めてみましょう。
ヨークシャーテリアは定期的にカットが必要な犬種で、毛も長く伸びるので、その時々でさまざまなカットを楽しむことができます。
スタンダードなフルコートスタイルも美しいですが、カットすることでガラリと可愛らしい印象に変わるのは、毛の伸びを活かせるヨークシャーテリアならではの特権でしょう。
愛犬にはどんなカットスタイルが似合うのか、いろいろチャレンジしてみてくださいね。
■ヨークシャーテリアの人気カットスタイル一覧
①フルコートスタイル
②ミッキーマウスカット
③まん丸お顔カット
④サマーカット
⑤トップノット
⑥テディベアカット
⑦ライオンカット
⑧くまさんカット
⑨パピヨンカット
⑩シュナウザーカット
⑪ナチュラルスタイル
⑫三つ編みスタイル
⑬フレアカット
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、INUNAVIが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
執筆者
17歳のチワックスと1歳のチワックス、1歳のポメチワと暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。
【保有資格：ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士】
