愛犬の健康のために、歯磨きが大切だと分かっていても
「何から始めていいか分からない」
「嫌がってしまいうまく歯磨きができない」
と悩んでいませんか?
この記事では、犬の歯磨きの正しい方法を獣医師が「準備編」「実践編」に分けて写真付きでご紹介します。
飼い主300人にアンケートをとって分かった歯磨きを嫌がる時の対処法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
愛犬の健康のために、歯磨きが大切だと分かっていても
「何から始めていいか分からない」
「嫌がってしまいうまく歯磨きができない」
と悩んでいませんか?
この記事では、犬の歯磨きの正しい方法を獣医師が「準備編」「実践編」に分けて写真付きでご紹介します。
飼い主300人にアンケートをとって分かった歯磨きを嫌がる時の対処法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
犬の歯磨きをしないと、歯垢(しこう)や歯石がたまって口腔内の衛生状態が悪化し、歯周病になってしまいます。
「歯垢」とは、歯の表面を触った時につくネバネバのことで、「プラーク」とも呼ばれています。歯垢1gあたり1,000億個以上の細菌が詰っていると言われており、その細菌が歯の表面にあるエナメル質を溶かし虫歯や歯周病の原因になるのです。
また、この歯垢が3〜5日かけて固まった(石灰化)ものが「歯石」で、文字通り石のように硬く歯磨きでは除去できません。
「歯周病」とは、これらの歯垢や歯石に含まれる細菌により炎症が起こり、歯肉が腫れたり、歯周囲のあごの骨が溶けていく病気です。
歯周病が進行すると、
などの可能性があります。
中高齢の犬だけでなく、1歳の犬ですでに歯周病の前段階である歯肉炎が見られるとの報告もあるため、若くても油断は禁物です。
犬の歯周病について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
歯磨きを始める前に、以下の症状が見られる場合は、動物病院を受診しましょう。
■歯磨きの前に病院に行くべき主な症状
上記の症状がある場合は、歯周病や歯肉炎などが既に進行している場合があるので、まずは病院で口腔内の状態をチェックしてもらいましょう。
前歯や犬歯の方はきれいに見えても、奥歯に歯石がついていることが多いので、奥の方もしっかり確認してください。
次からは特にチェックが必要な「歯石がついている場合」と「乳歯が残っている場合」について詳しく解説します。
前章でも解説した通り、すでに付着している歯石は歯磨きで除去することが難しいです。
歯石は、歯垢が溜まりやすい歯と歯茎の間にできることが多いので、歯石がある状態でいくら歯磨きをしても、歯垢がうまく取れずに歯石の中で、症状が悪化していきます。
そのため、歯磨きを始める前に動物病院で歯石を除去してもらう必要があります。
麻酔下での歯科処置が必要になるため、5万円から症状によっては20万円ほどかかりますが、放っておくと歯周病が進行するため早めの処置が必要です。
無麻酔での歯石除去は、見た目はきれいになりますが、歯周病の根本治療にならないことに加え、歯茎を傷つけて出血させたり、口を触らせなくなったりする恐れもあるためおすすめできません。
乳歯が残っている場合は、歯磨きを始める前に、病院で抜歯してもらいましょう。
もちろん乳歯が残っていても問題なく歯磨きはできますが、大人の歯に比べて歯と歯の間に歯垢や歯石が付きやすいため、乳歯は歯周病の原因になりやすいです。
以下を参考に、以下が残っていないかチェックしてみてください。
■乳歯の見分け方
特に犬歯に乳歯が残りやすく、チワワやトイプードルなどの小型犬はよく乳歯が残っています。乳歯の生え変わり時期は生後6~7ヶ月頃で、それ以降も残っているときは、麻酔下での抜歯が必要です。
子犬の場合は、去勢・避妊手術をする時期に重なるため、麻酔をかけたときに同時に抜歯してしまいましょう。
すでに成犬の場合や乳歯が残っているのか判断が難しい場合は、動物病院に相談してくださいね。
愛犬に歯磨きしようとして「嫌がられた」「口を触らせてくれない」とそもそも歯磨きを始められなくて困っていませんか?
この章では、歯磨きを始める前に試してほしい「犬が歯磨きを嫌がらなくなるための準備」を6ステップに分けて解説します。
【犬が歯磨き嫌がらなくなるための準備】
歯磨きが、犬にとって楽しい時間であると認識してもらうことが成功のコツです。各ステップごとにクリアできたら、ご褒美におやつをあげて、いっぱい褒めてあげましょう。
1日で全てのステップをクリアできなくても問題ありません。何日かかっても問題ないので、愛犬のペースに合わせて着実にクリアをしてくださいね。
まずは、口の周りに手を近づけるのに慣らしていく必要があります。そのため最初は、自分の指に市販の歯磨きペーストやジェルをつけて、愛犬に舐めさせてあげましょう。
チキンフレーバーやシーフードフレーバーなど、愛犬の好きな味のペーストやジェルを選んで問題ありません。
歯磨きジェルやペーストを舐めない場合は、ペースト状のおやつやヨーグルトなどをあげても問題ないです。まずは、口元に手を近づけることに慣れさせてあげることが大切です。
歯磨きペーストやジェルを問題なく舐めてくれるようになったら、顔や口周りを触っていく練習をします。
頭をなでてあげたり、声をかけたりしながら、口元を優しく触りましょう。短い時間から始めて、徐々に触る時間を長くしていきます。
10秒ほど触っても嫌がらなくなったら、そっと唇をめくってみましょう。片方ずつめくって、最終的に両方一気にめくれるといいですね。
唇をめくっても嫌がらなくなったら、このステップはクリアです!
口元を触る習慣をつけるのも愛犬が歯磨きを嫌がらなくなるのに大切です。ソファでくつろいでる時や、おやつをあげる時など普段から口を触るようにしてみてください。
あまり長時間触ったり頻繁に触りすぎると、逆に口元を触られるのが嫌になってしまう事もあるので、1日数回、1回10秒程度、口元を触るコミュニケーションをとってみましょう。
口周りを触れるようになったら、指で歯に1秒ほどタッチしてみましょう。
まずは触りやすい犬歯や前歯から始めるのがポイントです。前歯や犬歯を触らせてくれるようになったら、少しずつ奥歯も触ってみましょう。
全ての歯にタッチさせてくれるようになったら、このステップはクリアです。
愛犬がリラックスできる体制で触るようにしてください。このステップも慣れてきたら、1日に数回遊び感覚で触るようにしてあげましょう。
指で歯に触ることに慣れたら、指にガーゼを巻いて歯に1秒タッチしてみましょう。
ステップ3と同様に、前歯や犬歯から始めて、徐々に奥歯をタッチして、全部の歯にタッチできるようになったらクリアです。
愛犬が受け入れやすいように、ガーゼやシートに歯磨きペーストやジェルを塗ってもOKです。
ガーゼを広げたまま使うと磨きづらいため、指に巻き付けるのがポイントです。巻くのが難しい場合は指サックタイプのシートを利用してみましょう。
次に、歯ブラシに慣れさせます。ガーゼで口の中が触れるようになっても、歯ブラシになった途端に嫌がる犬が多いので、いきなり口に入れないことが重要です。
まずは、歯ブラシを見せたり、歯磨きペーストやジェルを写真のようにつけて舐めさせたりして、歯ブラシが怖いものではないと教えてあげましょう。
歯ブラシに慣れてくると、噛んで遊び始めてしまうことがありますが、歯磨きの妨げになってしまうのでやめるようにしましょう。
歯ブラシに慣れたら、ジェルやペーストをつけた歯ブラシで歯にタッチしてみましょう。
ここでは、1秒ほどタッチするだけにして、ブラッシングをすぐにしないことが大切です。唇をめくると歯が見えるので、タッチしやすくなります。
無理に奥歯までタッチせずに、前歯や犬歯にタッチできればクリアです。
ここまで順調でも、無理に歯磨きを突っ込まないように、慎重にタッチしてあげることが大切です。
無理に歯ブラシを突っ込むと、歯ブラシが嫌いになってしまい、歯磨きをするのが難しくなってしまいます。
愛犬が歯ブラシを嫌がらなくなったら、いよいよ実践です!以下の手順を参考に、歯磨きをしてみましょう。
【犬の歯磨きのやり方・手順】
歯ブラシは手全体で握るのではなく、程よい力加減で磨けるようにペンを持つように握ります。最初からすべての歯を磨こうとせず、短時間で済ませ一本ずつ磨ける歯を増やしいくイメージで行うとよいでしょう。
まずは、歯磨きの体制を整えましょう。「歯ブラシ、歯磨きペースト・ジェル、小皿、水(コップ)」を用意します。
準備した道具は、以下を参考に使用してください。
歯磨きのおおまかな流れ
もちろん人間のように一気に歯を磨いてしまっても良いですが、都度汚れを落とし、愛犬に休憩する時間を作ることで、歯磨きがやりやすくなります。
一気に歯を磨く場合は、あらかじめ愛犬の歯に歯磨きペーストやジェルを塗ってあげると歯磨きがしやすいのでおすすめです。
愛犬は、ソファに座らせる、膝に乗せる、仰向けに寝っ転がせるなど、どんな姿勢でも問題ありません。
愛犬がリラックスできる姿勢で歯磨きを行なってください。
準備ができたら、まずは口を開けずに、唇をめくり、歯ブラシで犬歯と前歯の外側を磨きます。
犬歯や前歯は、奥歯に比べ磨きやすいので、まずはここからチャレンジしましょう。1回につき数秒ブラッシングし、できたら褒めてご褒美をあげてOKです。
犬歯や前歯を磨くと嫌がる場合は、「ステップ3. 口を開けずに歯ブラシで奥歯を磨く」から始めてください。
歯ブラシを、歯に対して45度の角度で当てて小刻みに動かしながら一本ずつ磨きましょう。
歯周ポケット(歯と歯茎の間の隙間)に歯ブラシの先が入っていることを確認し、歯周ポケットの汚れを掻き出すように磨くことが大切です。
犬歯や前歯が磨けたら、そのまま口を開けずに唇をめくり奥歯の外側を45度を意識しながら、同様に磨いていきましょう。
奥歯は特に歯石が付きやすいので、歯磨きに慣れてきたら丁寧に磨くようにしてください。
奥歯は磨けてるつもりでも、歯ブラシが当たってない箇所が多いので、可能であれば唇をめくり、目で確認しながら歯磨きを進めましょう。
特に下顎の奥歯は、隠れやすいの注意が必要です。
歯周病や歯肉炎が進行していると、歯茎から血が出る場合があります。
血が出たからといって、歯磨きをやめてしまうと、さらに進行が進んでしまうため、気にせず歯磨きを続けて問題ありません。
表面が全て磨けたら、歯の裏側を磨きます。まずは、犬歯のすぐ後ろから歯の裏側前方をブラッシングしていきます。
次に、前歯を磨きましょう。小型犬の前歯、歯石がつきやすいので、1本ずつ丁寧にブラッシングしてくださいね。
口を開けるのを嫌がる場合は、歯ブラシを持っていない方の指を噛ませてあげると、口を閉じることができないので磨きやすいです。
多くの犬は、歯の裏側磨かれることを嫌がります。完全に慣れてくるまでは、多少嫌がっても良いので、根気よく磨き続けましょう。
あまり長時間磨いていると、歯磨きを嫌いになってしまう可能性があるので、1回のブラッシングはなるべく手短に済ませるのがポイントです。
最後に、犬歯の後ろの隙間に指を入れて口を開け、奥歯の内側までブラッシングしていきます。
上顎の内側から下顎の内側の順番で磨くのがおすすめです。下顎の内側には舌があり、舌で歯ブラシを押し返してくるので難易度が上がります。
一度で磨き切ろうとせずに、休憩しながら少しずつブラッシングをするように注意しててください。
口を開けての歯磨きは嫌がる犬が多く難易度が高いので、口を開けずにできる歯磨きに慣れてからトライしてみましょう。
最後まで終わったら、ステップ2〜5をもう一度繰り返しましょう。
慣れていないと、1度の歯磨きで十分に歯垢を落とすは難しいので、2回繰り返すことで、磨き残しを少なくできます。
「犬の歯磨きってガムやペーストをあげるだけじゃダメなの?」と疑問に思ってる方も多いと思います。
結論から伝えると、歯磨きガムやペーストでは不十分です。全く効果がないわけではありませんが、人間がガムや歯磨き粉を舐めるだけで歯が綺麗にならないのと同じように、犬にも歯ブラシを使った歯磨きが必要です。
この章では、そんな歯ブラシが必要な詳しい理由から、その他のデンタルグッズの効果まで詳しく紹介します。
歯周病を予防し、進行を食い止めるためには、歯周ポケット内の歯垢を掻き出す必要があるため、歯ブラシを使うことが重要です。
歯ブラシ以外のデンタルグッズでは、歯垢を掻き出すことができないため、歯磨きガムやペーストは補助的な利用にとどめ、歯ブラシで歯を磨くようにしましょう。
歯ブラシの選び方は以下の通りです。
■歯ブラシの選び方
①まずヘッドが小さいものを選ぶ
…犬の前歯2~3本程度のヘッドサイズ(写真参照)
②愛犬の口内状況に合わせて毛先を決める
…健康な場合:フラットな毛先を選ぶ(予防用)
…歯周ポケットが1mm程度:細い毛先を選ぶ
…歯周ポケットが2〜3mm程度:極細の毛先を選ぶ
※人間用の歯ブラシを利用する場合は、毛先が柔らかいタイプを選びましょう。
毛先の種類は「細め」や「極細」など、各商品に記載があるので、確認してくださいね。
https://inunavi.plan-b.co.jp/hamigakiko/
まだ歯磨きに慣れていない場合や、忙しくて歯磨きをする余裕がない場合は、歯磨きシートやガーゼの利用もOKです。
歯磨きは、継続して行うことが大切です。毎日の歯磨きが負担になり、やらなくなってしまう、なんてことにならないように、どうしても忙しい場合は、歯磨きシートで代用しましょう。
もちろん歯ブラシで歯磨きをしないと、歯周ポケットの歯垢が溜まっていくので、2〜3日に一度の使用に留めて、補助的に利用するのがおすすめです。
歯ブラシ・歯磨きシート・ガーゼの他に、
などがあります。
これらのデンタルケアグッズは、どれもデンタルケアを楽しんで行うために活用できますが、歯周病予防・進行防止の効果としては補助的なものです。
歯ブラシを嫌がるからという理由で、デンタルグッズを与えるだけになってしまっている場合は、少しずつ歯ブラシを使った歯磨きに挑戦してくださいね。
他にもデンタルケアとして
などが販売されていますが、デンタルケアとしての利用はおすすめできません。
歯磨きとしての効果は薄い上、犬に噛ませると、歯が折れることがあるため与えないようにしてください。
ここでは、飼い主300名へのアンケートで回答の多かった歯磨きを難しいと感じる時の対処法を6つ紹介します。
■歯磨きを嫌がる時の対処法
それぞれ詳しく解説していきます。
【犬の歯磨き】に関するアンケート概要
・対象:全国の10代〜70代の男女300名
・調査方法:インターネット調査
・期間:2024年3月16日〜18日
【困ってる飼い主さんのコメント】
歯磨き中に動いてしまい、磨き残しを感じている飼い主さんが多いようです。
今回のアンケートで最も多い回答ですが、ほとんどの犬は、歯磨きを多少なりとも嫌がるものなので、ご褒美などを使い焦らず取り組んでみてください。
それでも嫌がる場合は、一旦中断して、散歩などエネルギーを発散した後や機嫌がいいときを見計らって再トライするのも効果的です。
ただし、歯周病が原因で痛くて嫌がっている場合もあるため、長期間続く場合は、獣医師に相談しましょう。
【この問題を解決した飼い主さんの回答】
【飼い主さんのコメント】
歯ブラシが嫌で手を噛んでくる場合は、まず歯磨きをするといいことがあると思ってもらうことが大切です。
そのため、無理に歯ブラシを口に入れようとせず、犬が好きな味の歯磨きペーストやおやつを与えるところからスタートしましょう。
歯ブラシを噛んでしまう場合は、
・犬におもちゃのように歯ブラシを渡さないこと
・磨いたらすぐに口から出して遠ざるけること
を意識してください。
どうしても噛んでしまう場合は、歯ブラシを利用が好ましいですが、無理せず歯磨きガムの利用も検討してください。
また、無理せずに、獣医師やドッグトレーナーなど、プロに歯磨きや指導をお願いするのも有効です。
【この問題を解決した飼い主さんの回答】
【飼い主さんのコメント】
口を開けて歯磨きをするのが難し場合は、口を開ける人と磨く人の2人で行うとよいでしょう。
犬の口は、両手を使って犬歯の後ろを掴み、上下に広げると、比較的簡単に開けることができます(上記写真を参考に行ってください)。
2人で歯磨きをできない場合は、外側をまず磨けるように、口を開けずに歯磨きに挑戦してください。
また、歯磨きの時だけでなく、うまく口を開けさせてくれたら、たくさん褒めておやつをあげましょう。口を開けると良いことがあると犬に教えてあげることが大切です。
【この問題を解決した飼い主さんの回答】
【飼い主さんのコメント】
暴れてしまう場合は、いつもとは違う場所に連れて行ったり、テーブルなどの高いところに載せたりすると大人しくなることがあります。
また、長時間歯磨きをすると嫌になって暴れることもあるので、できるだけ短時間で済ませることが大切です。
一度にすべての歯を磨かなくても大丈夫なので、朝は右側、夜に左側などブラッシングする箇所を細かく分けて磨いてみましょう。
【この問題を解決した飼い主さんの回答】
【飼い主さんのコメント】
今回のアンケートでは、特に奥歯が磨きづらいという回答が多かった印象です。
奥歯を磨くのが難しい場合は、
・まず唇をめくって歯ブラシを当てる
・上記が難しい場合、口を開けずに歯ブラシを入れて目測で歯を磨く
を試してください。
目測での歯磨きは、最初難しいですが、慣れてくると手の感覚で歯周ポケットに当たってるかどうか分かってきます。
また、どうしても歯ブラシが難しければ歯磨きガーゼなどを利用して歯垢をふき取ったり、飼い主さんが手で歯磨きガムをもって左右の奥歯で噛ませたりするのもよいでしょう。
【この問題を解決した飼い主さんの回答】
【飼い主さんのコメント】
歯磨きで逃げてしまう場合は、歯磨きに対して嫌なイメージが強いと考えられます。
まずは歯磨きに対して、良い印象を持ってもらうために、歯磨きペーストを舐めさせたり、口を触りながらおやつをあげたりなどコミュニケーションをとってみてください。
少しずつ慣れてきたら遊びの一環のようにしてガーゼから歯磨きを初めて、できたら褒めてご褒美をあげることを反復していきましょう。
【この問題を解決した飼い主さんの回答】
「毎日やらないといけないの?」
「子犬だからまだやらなくていいよね?」
など、歯磨きを始める時期や頻度についてお悩みの方も多いはず。
ここでは、
・犬の歯磨きを始める時期
・犬の歯磨きの頻度
についてそれぞれ解説します。
犬の歯磨きを始める時期は、生後3~4ヵ月の乳歯が生えた子犬から始めることが理想です。このころからスタートすると、歯磨きを嫌がらずにスムーズに歯磨きに慣れてくれます。
ただし、乳歯の時期は、熱心に歯ブラシするというよりも、口や歯に触ることに慣らし、歯磨きは楽しいものと思ってもらうことが、まずは大切です。
すでに成犬になっている場合は、なるべく早く歯磨きをスタートしましょう。
成犬の場合は、すでに歯石の付着や歯周病になっている可能性があるため、歯石や口臭などの症状がある場合は、歯磨きの前に動物病院を受診するようにしましょう。
犬の歯磨きの頻度は、毎日行うのがベストです。可能であれば、1日2回(毎食後)行いましょう。
毎日行うことで、細菌の発生を最小限に抑えることができます。
毎日、歯を磨くのが難しい場合は、最低でも3日に1回は歯磨きをするようにしてください。
犬の歯垢は、3〜5日で歯石に変化してしまいます。そのため、歯磨きを3日以上しないと、歯石が口腔内に溜まってきてしまいます。
1度ついた歯石は歯磨きで除去できないため、病院での処置が必要になってしまうので注意してください。
この記事では、歯磨きの方法や嫌がるときの対処法を解説しました。以下で、おさらいしましょう。
【犬の歯磨きのやり方・手順】
犬の歯垢は、約3〜5日ほどかけて歯石となり、歯磨きでは落とせなくなってしまいます。なので、毎日の正しい歯磨きが大切です。
この記事を参考に、ぜひ愛犬の歯磨きにチャレンジしてくださいね。