公開 2019.11.25 更新 2022.07.25
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【獣医師監修】犬の歯周病の原因と予防法|実際の治療費や手術内容の例も紹介

【獣医師監修】犬の歯周病の原因と予防法|実際の治療費や手術内容の例も紹介

犬は、虫歯になりにくい動物と言われますが、歯周病は約90%のわんちゃんが患っているというデータがあります。

愛犬の口臭がきつい、歯茎が赤い、歯石がひどいと感じた場合は要注意。歯周病が進行すると、治療しても完全にもとの状態に戻ることはありません。

命に関わる大きな病気の原因となることもあるため、動物病院での適切な治療が必要です。

この記事では、小動物歯科研究会所属獣医師である高橋渉先生監修のもと、

  • 歯周病の原因や症状
  • 歯周病の治療法や費用
  • 歯周病の予防法や今すぐ始められるケア

などを紹介します。愛犬の口内環境が気になる方や、麻酔下での治療に迷いを感じている方は、ぜひ一度目を通してみてくださいね!

※参考論文:犬の歯周病原菌数と歯肉の炎症の経時的変化について

獣医師 高橋 渉

監修者

獣医師
高橋 渉

2011年北里大学獣医学部獣医学科卒後、都内と埼玉の動物病院に勤務。2018年東京都杉並区に井荻アニマルメディカルセンターを開院しました。犬猫に優しい病院作りを目指し、キャットフレンドリー、フェアフリーなどの取り組みを行っています。(所属学会:小動物歯科研究会比較歯科学研究会所属

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成犬の約9割は歯周病⁉犬の歯を守るべき理由とかかりやすい犬種

犬の歯周病

犬の歯周病とは、歯垢の中にいる細菌が原因となり、歯肉や歯槽骨(歯が植わっている顎の部分)に炎症を起こす病気です。

犬の病気の中で最も発病率が高い病気であり、3歳以上のわんちゃんの約9割が歯周病にかかっていると言われます。

歯周病が悪化すると、

  • 目の下の皮膚に穴が空く
  • 顎が骨折する
  • 心臓や肝臓や腎臓の病気の原因となる

などの様々な症状が起き、わんちゃんによっては最悪死に至ることもある恐ろしい病気です。

早い子では生後数カ月で歯周病を発症していることもあるため、愛犬の歯を守るためのケアは、年齢に関わらず、今からでも行う必要があります。

特に、口が小さい小型犬は、歯周病の発症・重症化のリスクが高いため注意しましょう。歯と歯の間が狭いので、1本の歯が歯周病になると、ドミノ倒しのように周りにも波及してしまいます。

わんちゃんの中でも、顎が細く小さいミニチュアダックスフンドや、イタリアングレーハウンド、トイプードル、チワワなどは歯周病を発症しやすい犬種です。

次章では歯周病の症状を説明しますので、愛犬が歯周病ではと不安に思う方はチェックしてみてください。

犬の歯周病の症状|愛犬の様子に当てはまるかチェック

犬の歯周病・歯石▲歯周病になった編集メンバーの愛犬の実際の画像

犬の歯周病の主な症状は、口臭と歯肉の腫れです。

また、進行すると、血や膿が出る、よだれが増える、歯がぐらつくといった症状もみられることがあります。

口内にこのような症状が出ると、わんちゃんは痛みから以下のような行動に出ます。

  • 固いものを食べなくなる
  • 食べるのが遅くなる
  • 口に触れられるのを嫌がる
  • 頭を振ったり怒りっぽくなる

どれか一つでも当てはまる場合は、一度動物病院を受診しましょう。

わんちゃんは人よりも痛みに強い子が多いため、治療を開始する頃には歯周病が進行しているということもあります。

また歯周病以外にも、口腔内腫瘍や骨折、唾液腺障害といったの他の病気である可能性もあるので、歯科に強い動物病院で診察を受けると安心です。

口臭(腐敗臭・生臭い・ドブ臭いなど)

歯周病の症状のうち、飼い主さんが最も確認しやすいのが口臭です。

わんちゃんの口の中は、正常であればほとんど臭いませんが、口内環境が悪化して細菌が繁殖していると、腐敗臭や生臭い臭いがします。

歯周病の症状が進行していくにつれて口臭が強くなっていくため、鼻を刺すような刺激臭がする場合は、重度の歯周病である可能性が高いです。

また、口臭の原因の20%程度は腎臓病や糖尿病などの口以外の病気が原因のため、早期発見につなげるためにも、口臭を感じたらまず動物病院へ行きましょう。

歯肉の腫れ(赤くふくらんだ箇所がある)

歯石や歯垢が付着していると、歯肉に細菌が入り込み炎症を起こすため、通常はピンク色の歯肉が赤く腫れているように見えます。(歯肉炎)

歯肉炎は、多くの場合適切な治療を受ければ治すことができますが、症状が進むと、感染が歯を支えている組織まで広がっていきます。

これを歯周炎と言い、歯周炎になると治療しても完治は難しいといわれています。

犬の歯周病の原因|小型犬は特に注意

犬の歯周病の原因は、口内に残った食べ物の残りカスに存在する細菌(歯垢)の蓄積です。

歯垢が蓄積される主な原因は、

  1. 日々のオーラルケア不足
  2. 体質や歯並び

の2つです。日々のオーラルケア不足を肌で感じている飼い主さんは多いでしょう。しかし実は、体質や歯並びも歯周病と深い関係があります。

体質や歯並びにより、いくら一生懸命歯を磨いても歯周病が重症化してしまう子もいるのです。

また、咀嚼の少なさや唾液の性状、年齢による免疫の低下や全身の疾病、ストレスなども歯周病の原因となることもありますが、今回は特に多い上記2つの原因について詳しく解説します。

日々のオーラルケア不足

わんちゃんの歯に付着した歯垢は、約2〜3日で石灰化して歯石となります。

石のように固まってしまった歯石は歯磨きでは落とす事ができません。また、歯石は表面がザラザラとしているため、さらに歯垢が付きやすくなり、放っておくと歯石はどんどん増え続けます。

細菌の塊で口内が埋め尽くされている状態になるので、口臭が強くなり、歯肉も炎症を起こします。

体質や歯並び

犬の歯周病は、乳幼児期に母犬の口から菌を移されることで感染することがあります。

また、小型犬は、本来であれば成長とともに抜け落ちるはずの乳歯が残っている子や、生まれつき歯の本数が少ないという子が多いです。

そういった子は、知らず知らず歯垢がたまりやすい口内環境になっているため、歯周病の原因となります。

犬の歯周病の治療法|無麻酔歯石取りは危険!

歯周病は、犬の口腔内の処置を行う訓練を受けた獣医師に適切に治療をしてもらう必要があります。

特に、わんちゃんの口内の状態を詳しく判別するための治療設備が整っている、犬の歯科治療専門病院や、専門医在籍の病院がおすすめです。

現状、日本ではペットの歯科治療は大学でも教えることが少なく、実習で学ぶ機会も限られるため、歯科への関心度の高い動物病院を受診するほうが、確実で的確な治療が受けられるでしょう。

歯周病の改善のために行われる主な治療は、複数の検査と、

  1. 歯垢・歯石の除去(スケーリング)
  2. 抜歯

です。検査については「歯周病の治療費」で詳しく説明するので、ここではスケーリングと抜歯について解説します。

歯垢・歯石の除去(スケーリング)

歯周病の治療では、全身麻酔をかけ、超音波スケーラーという器具を用いて歯垢と歯石を除去します。

歯の表面だけではなく、歯と歯肉の間の歯周ポケットを綺麗にする治療も行うため、安全のために麻酔が必要です。

歯や歯周ポケットを綺麗にした後は、歯面研磨(ポリッシング)で歯の表面をツルツル磨き、歯垢・歯石の再付着を防ぎやすくします。

中には、トリミングサロンやペットショップで行われている無麻酔の歯石取りを受けさせている飼い主さんもいますが、無麻酔での歯石取りは危険性が高く、たびたび事故が起きているためおすすめできません。

日本小動物歯科研究会でも、無麻酔での歯石除去について注意を促しています。

近年、口腔内への施術は法律的にも許されていないトリマーや動物看護士、歯科衛生士などが、無麻酔で歯石をとることによる弊害が多発しています。

無麻酔で、しかも口腔内の処置を実施するトレイニングを受けていない人たちによって行われる“歯石取り”なる行為が、いかに危険なものであるのかをご理解いただき、安全で、効果的、かつ適切な口腔内に関する医療行為をしていただきたいと切に願っています。
引用元:日本小動物歯科研究会 「無麻酔下での歯垢・歯石除去」

また、目に見える範囲の歯石を取るだけなので、一見口内が綺麗になったように見えても、治療や予防効果は期待できないでしょう。

わんちゃんに痛みや恐怖を与える可能性もあるので、歯石を除去した後に重要となる、毎日の歯磨きを嫌がってしまう子も出てくると予想できます。

私の愛犬も、無麻酔歯石取りの後に歯磨きのケアを怠ったため、今では歯石取りをする前よりも多く歯石がついています。

愛犬の歯石除去は、術後のケアも含めて動物病院に相談して行うのが1番です。

抜歯

動物病院を怖がる犬

わんちゃんが重度の歯周病で、歯周組織の2/3程度が破壊されているほど進行してるようなときは、スケーリングをしてももとの状態に戻ることは難しいため、全身麻酔下で抜歯を行います。

抜歯の本数が多いと抵抗を感じる方もいますが、抜歯の条件を満たす歯を残しておくと、痛みから愛犬の生活の質を下げ、病気の進行を防ぐことも難しくなります。

また、「食事がしにくいのでは?」と心配になる方もいますが、わんちゃんの歯は、食べ物を咀嚼するための構造にはなっていないため、抜歯で歯が数本無くなっても、ドックフードのサイズのものであれば特に問題なく食べることができます。

むしろ、歯周病が進行した状態の方が、固いものが食べられなかったりと食事に気を使わなければなりません。

ただ、歯の抜いた位置によっては、術後約2~4週間程度は柔らかい食事を与える必要があります。

抜歯は全身麻酔を行い、エレベーターといわれる器具や多根歯といわれる根っこが分かれている歯に対してはバーといわれる歯を分割する機械を用いて行います。

抜歯した後によく洗浄を行い、吸収糸といわれる溶ける糸で縫合して終了です。

犬の歯周病の治療費や日数|編集メンバーの例を紹介

ころっけの歯周病・歯石除去手術の術後検査表▲編集メンバーの愛犬の実際の画像(歯周病治療の検査結果)

犬の歯周病の治療費や治療にかかる日数は、その子の歯や全身状態、獣医師の知識、病院の施設によって大きく異なります。そのため一概には言えないので、不安な場合は概算を聞いておきましょう。

また、ペット保険に加入している場合は、歯科に関する治療費が補償対象かどうかも事前に確認しておくと安心です。

アニコムなどの一般的に知名度の高い保険会社では、口腔内の治療として行う歯石除去は補償対象であることが多いですが、歯の疾患が先天性である場合は、補償対象とならないケースもあります。

費用で悩まずに愛犬にしっかりと治療を受けさせてあげるためにも、治療を急がない場合は、ペット保険を確認・見直ししておくのがおすすめです。

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この後は、編集メンバーの愛犬が歯周病の治療・手術を行った際にかかった日数や費用を紹介しますので、ひとつの例として参考にしてください。

編集メンバーの愛犬の歯周病治療・歯石除去手術の例

歯周病・歯石除去手術の術後▲編集メンバーの愛犬の実際の画像(歯周病の治療・歯石除去手術後)

編集メンバーの愛犬、ころっけちゃん(トイプードル♂3歳)の2022年7月に行った歯周病の治療について紹介します。

■ころっけの口内の状態
・歯石:重度
・歯肉炎:中〜重度
・歯周病:中〜重度
・歯茎が大きく腫れており、歯のエナメル質が剥き出しの箇所もあった。

ころっけちゃんの場合は、半日の日帰り手術と、術後の通院(現在も投薬治療中)で、総額40万〜50万円(保険適用で15万程度)です。現在も通院中のため、完治までは1〜2ヶ月程度かかる見込みです。※監修獣医師の病院とは異なります。

また、半年後にメンテナンスを予定しています。口内環境の状態によっては再度麻酔下での手術が必要となることもあるそうです。

以下に、治療の流れと費用を詳しくまとめました。

歯周病治療の流れ(ころっけの場合)

  1. 初回診察(30分程度)
    …歯石が多いだけか、歯周病か歯肉炎かなどを、菌培養や目視で検査。
  2. 事前検査(30分程度)
    ..レントゲン、血液検査など手術が可能かどうかを検査(手術日の1週間前)
  3. 手術(半日)
    …全身麻酔でのスケーリング、レーザー治療、採血、乳歯の抜歯など
  4. 歯磨き指導(30分程度)
    ..正しい歯磨きの方法を指導してもらい、再発を防ぐ
  5. 投薬と歯磨き(1日1回〜2回)
    …5週間程度、継続してお薬をご飯と一緒に与える(1週1回〜2週に1回の通院)。歯磨きは1日2回
  6. 術後検査(10分程度)
    …歯磨きが正しくできているか、薬が効いているかを含めた口内環境のチェック(術後1週間後)
  7. メンテナンス治療(半日〜1日)
    …口内環境によって、再度、出術が必要な子は全身麻酔をして治療をする(未定)
  8. 定期検診とメンテナンス
    …半年〜年1程度、口内清掃を兼ねた健康診断(未定)

歯周病治療の費用(ころっけの場合)

・初回診察
…4,400円(初診料、検査料)
・事前検査
…26,620円(再診療、血液検査、レントゲン、心電図)
・手術
…206,855円(再診療、処置量、注射治療費、麻酔治療費、ICU利用費、外科手術料、レントゲン、検査料、内服薬)
・術後検査
…11,605円(再診療、内服薬)
・通院
…1回1万円程度(再診療、内服薬)
・定期検診やメンテナンス
…費用は未定(再度手術が必要な子もいる)

このように、歯周病の治療には多くの日数と費用がかかります。そのため、進行や発症を防ぐための毎日のケアを欠かさず行うことが改善の近道です。

次章で歯周病の予防法を紹介しますので、ぜひトライしてみてください。

当院の場合、概算にはなりますが、5㎏以下のわんちゃんであれば、麻酔から抜歯、スケーリングなどの必要な治療を込みで、

・軽度の歯周病:4~6万円
・中等度の歯周病:6~8万円
・重度の歯周病:8~10万円

程度とお伝えしています。費用の幅があるのは、その子の歯の状態によって抜歯などの治療が変わり、また、麻酔の時間も変わるためです。

そして、歯の状態の確認は、麻酔をかけ、実際のレントゲンなどを用いてみないと確認できないため、術前の費用は広めの概算となります。

の歯周病の予防法|基本は歯磨きだが愛犬に合ったケアの継続が大事

犬の歯周病を予防するには、歯ブラシを使った毎日の歯磨きが最も効果的です。

歯磨きシートや口内スプレー、サプリメントやガム等だけでも問題はありませんが、十分なケアができているとは言えないので、最終的には歯ブラシで歯磨きをできるようになることを目指して、日々トレーニングしていきましょう。

歯ブラシでの歯磨きは、飼い主さんが正しいやり方を覚えて少しずつ慣れさせていけば、愛犬の年齢に関係なくできるようになります。

私の愛犬も、10歳にしてようやく歯ブラシでの歯磨きデビューができました。まだ短時間しか行えませんが、サプリメントやガムと併用しつつ、毎日継続しています。

以下は、高橋先生にお聞きした歯ブラシに慣れさせるためのポイントなので、歯ブラシが苦手なわんちゃんはぜひ試してみてください。

■歯ブラシに慣れさせるポイント

  1. まずは口にタッチ。できたら褒めておやつをあげましょう
  2. 歯にタッチ。できたら褒めておやつをあげましょう
  3. デンタルジェルを歯に塗る、デンタルシートで歯を磨くことにチャレンジ
  4. 歯ブラシにデンタルジェルやうウェットフードを塗ってなめさせる
  5. 歯ブラシで喜ぶようになったら前歯から磨く

愛犬が歯ブラシに慣れた後は、少し歯ブラシを歯茎側に傾けて、歯茎と歯の境目を優しく磨くことを意識しましょう。

歯磨きの目的は、歯の表面を綺麗にするためではなく、歯周病の原因となる菌や歯垢を掻き出すことにあります。

一度口の中に入れた歯ブラシは、一回ごとに水でゆすいであげると、汚れが口内に広がるのを防ぐことができるので、綺麗な水を入れたコップを側に置いておくとスムーズです。

もし完璧にできなくても、多少歯磨きができれば、やらないよりは良いと考えて気楽に取り組んでください。

愛犬に「お手→お座り→伏せ→待て」と教えたことがある人も多いと思いますが、その時のことを思い出してもらい、1つずつ時間をかけて慣らしていってあげましょう。

なお、高橋先生おすすめの歯ブラシやデンタルジェルなど、口内ケアグッズは以下の記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

犬の口臭の原因はこれ!予防改善におすすめケアグッズ25選【獣医師監修】
【最新版】犬の口臭の原因とおすすめケアグッズ25選【獣医師監修】

獣医師に聞く!犬の歯に関するQ&A

Q&A

わんちゃんの歯石や口臭が気になる方は多くいますが、その先にどのような病気があり、放っておくとどうなるのかといったことまで知っている飼い主さんはあまり多くありません。

また、分かってはいても手術という言葉の重みになかなか踏み切れない方も多いです。

そこで、犬の歯の病気や歯周病の治療についてのよくある質問を、積極的に歯科治療を推進している獣医師、高橋先生にお聞きしました。

高橋 渉

獣医師

高橋 渉

2011年北里大学獣医学部獣医学科卒後、都内と埼玉の動物病院に勤務。2018年東京都杉並区に井荻アニマルメディカルセンターを開院しました。犬猫に優しい病院作りを目指し、キャットフレンドリー、フェアフリーなどの取り組みを行っています。(所属学会:小動物歯科研究会・比較歯科学研究会所属)

よくあるQ&A

    犬は虫歯になる?

    A.基本的に犬が虫歯になることは少ないです。

    人と犬では口腔内の酸性アルカリ性のバランスが異なり、発生する細菌も異なります。そのため、虫歯にはなりずらいとされています。

    しかし、すべての子に当てはまるわけではないので、まれに発生することがあります。

    治療は、進行の程度にもよりますが、進行したものでは抜歯が必要な場合もあります。

    虫歯も細菌感染ではあるため、歯周病と同様に歯ブラシなどのオーラルケアで防いでいきましょう。

    全身麻酔下の治療と歯周病の放置、リスクが高いのはどっち?

    犬 病院

    A.麻酔のリスクと治療のメリットを天秤にかけて、メリットが上回ると獣医師が判断した場合に行うのが原則と考えています。

    全身麻酔のリスクと歯周病を治療しないリスクついては、私自身常にご家族とお話するうえでとても悩ましいポイントです。

    もちろん歯周病のあるわんちゃんを放っておいて改善することはなく、麻酔をかけないでの治療は、多くの場合不十分となってしまうため、麻酔をかけなければ悪化していく一方ということは確実です。

    そして、悪化した歯周病が心臓や腎臓などのその他臓器に対して害をもたらし、寿命にも影響することがわかっています。

    そのため、担当する獣医師とよく話し合い、納得の上お願いしましょう。

    犬の歯周病は他の犬や人にうつるの?

    犬と飼い主

    A.犬と人では、口腔内の環境が異なるため健康な人の口の中への感染の可能性は低いと思います。また、他の犬への歯周病菌の感染についても、健康なわんちゃんであれば他の子から伝染るということは考えづらいです。

    しかし、免疫状態が落ちている人は、歯周病を起こしている犬とのキスなどの過度なスキンシップは避けた方がいいでしょう。

    多くの場合、その子の口腔内環境の方が重要なため、オーラルケアを十分に行っていくことが大切だと考えます。

    まとめ

    この記事は、ペットの歯科治療を推進する高橋獣医師監修のもと、犬の歯周病について、症状や原因や治療法を紹介しました。

    歯周病は悪化すると死につながる恐ろしい病気です。今回紹介した以下のポイントをおさえて、愛犬の口内を健やかに保ってあげましょう。

    • 口が小さい小型犬は重症化しやすいので特に注意する
    • 口臭や歯肉の赤みが見られたら歯科専門病院へ
    • サロンやショップでの無麻酔の歯石除去は行わない
    • 費用は術後にしか分からないので、概算を聞いておく
    • 予防は歯ブラシが効果的。愛犬のペースでトレーニングを行う

    記事の序盤でも説明しましたが、歯周病は成犬の9割のわんちゃんがかかっている病気です。

    今からでも遅くないので、愛犬にとって必要なケアを取り入れてあげましょう。

    ※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
    ※掲載されている情報は、INUNAVIが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。

    ペットライター 高橋 由紀那

    執筆者

    ペットライター
    高橋 由紀那
    犬の管理栄養士 / ペットフード安全管理者

    ペットフードメーカーに6年勤務後、現在はINUNAVIライターとしてドッグフードを中心とした記事を数多く執筆。相棒はキャバリアのジタン(10歳)。犬が好き&犬が好きな人が好きです。好きな人たちの生活がより豊かになるような、経験を生かした正しい情報、一歩踏み込んだ内容の記事をお届けします。保有資格:ペットフード安全管理者犬の管理栄養士ペット災害危機管理士3級

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