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ドッグフードの原材料って?原材料表示の読み方を解説
ドッグフードの原材料とは、わんちゃんにとって必要な栄養素を配合するために使用した食材のことです。
ペットフード安全法により原材料の表示が義務付けれているため、原材料表記には添加物を含む使用した食材が全て記載されています。
ドッグフードについての多くの情報がつまっているため、原材料表記を読み取れるようになると愛犬に合ったフード選びがぐんと楽になりますよ。
まずは原材料表記について知っておくべき基礎知識を説明します。
それぞれについて詳しくご説明しますね。
配合量の多い順に記載されている
原材料表記は配合量の多い順に記載されているため、先頭〜3番目ぐらいまでを見れば何を主原料としているのかが分かります。
例えば画像①のフードなら、第1主原料が鶏肉、第2主原料はサツマイモ、第3主原料はタピオカです。
ただ中には②のように第2と第3主原料が同じ種類の食品になっているフードもあります。
これは分割表記と呼ばれ、実はターキーミールよりも米類が多く入っている可能性があるというものです。
わんちゃんは肉類が多いフードの方が消化がしやすく食いつきもよくなる傾向があるため、愛犬が小食や食べムラがあるという場合は覚えておくと役に立ちますよ。
栄養バランスまでは分からない
原材料表記からは栄養素の元となる食材が分かりますが、栄養バランスまでは分かりません。
「活発だから筋肉をつけさせたい」「肥満予防ができるフードがいい」など愛犬の体型、ライフステージ、悩みなどに合った栄養バランスかどうかを知るためには、原材料表記ではなく成分表を確認する必要があります。
成分表の詳しい見方を知りたい方は「【獣医師監修】ドッグフードの成分ってどうみる?|見るべきポイントをわかりやすく解説」をチェックしてみてください。
輸入品も必ず日本語で表記されている
ペットフード安全法※では、輸入品でも原材料表記を必ず日本語で表示するよう定めています。※国内に流通しているペットフードを監視する法律
そのため、もし日本語表記のないフードが販売されていたら、正規ルートではなく並行輸入品の可能性があるので注意が必要です。
並行輸入品は価格が安いなどのメリットもありますが、万一製品にトラブルがあった際にサポートが受けられない可能性があるなどのデメリットもあります。
海外メーカーのフードは日本版のパッケージか、もしくは原材料表記が日本語ラベルに貼り替えてあるものがおすすめです。
表記の表現に決まりはない
ペット先進国のひとつであるアメリカでは、「フレッシュミート=肉」「ミートミール=可食部のみでつくられた肉紛」などペットフードに配合される原材料の表記が法律で定められていますが、日本には原材料表記の表現を統一するような決まりはありません。
決まりがないということは、食用にできないような鶏の部位を使用したフードを「チキン」と表記して販売するメーカーがいたとしてもおかしくないのです。
また「チキン正肉」や「フレッシュチキン」など同じ鶏肉でもメーカーによって表記が異なるので飼い主さんにとっては違いがよく分からずフードを比較しにくいですよね。
そこで、次章からは原材料名193種を解説していきます。気になっていた原材料名があればぜひチェックしてみてください。
ドッグフードの原材料193種類を全解説
この章では、ドッグフードの原材料の種類と実際のそれぞれの原材料の特徴を紹介しています。
上記がドッグフードの原材料の区分になり、それぞれ犬の健康に対する役割が違います。
それぞれ詳しく解説しているので、ぜひ気になるところをチェックしてみてくださいね。
※ドッグフードの原材料は商品によって表記が違うため、【別名】として表記例を記載しています。
※各原材料の【別名】と詳細な説明は原材料名タップして頂くことで表示されます。
動物性食品
動物性食品はドッグフードの主なタンパク源となる原材料群です。タンパク質として、筋肉や被毛を形づくる他に、必須アミノ酸、脂肪酸、ミネラル、ビタミンを供給します。
動物性食品を多く含むほど、脂質の割合が多くなるため嗜好性が上がり、わんちゃんの食いつきが良くなるのも特徴の一つです。
肉類
多くのドッグフードが主原料に肉類を配合しています。チキン、ターキー、ラムなどが主流で、アレルギー対策として鹿肉、馬肉なども人気です。
またタンパク質や栄養の補助としてレバーや心臓などの内臓を使用しているフードもあります。
<肉類の一覧(五十音順)>
ウサギ肉
【別名】ラビット
【解説】アレルギー対策として使われることの多い肉です。低カロリーでダイエット向きの肉ですが、ドッグフードの原材料としてはやや希少であるため、フードの価格が高くなる傾向があります。長期的に生産し続けることが難しく生産終了になってしまうことも珍しくありません。
蝦夷鹿肉
【別名】エゾ鹿肉
【解説】北海道産の鹿肉です。国産の鹿の中では最も体格がよく、良質なものも多いため人気があります。低脂肪・低カロリーなので太りやすい子やアレルギー対策をしたい子ににおすすめです。
家禽類
【別名】家禽肉、ポルトリー
【解説】食肉や羽毛などを利用するために飼われている鳥類のことです。家禽類自体は良質な家畜ですが、ドッグフードの原材料の場合は注意しましょう。家禽類という表記のあとに鳥の種類が記載されていないものは肉の品質に不安が残るためあまりおすすめできません。
家禽ミール
【別名】家禽パウダー
【解説】家禽類を乾燥させ粉末にしたものです。家禽類という表記のあとに鳥の種類が記載されていない場合は肉の品質に不安が残るためあまりおすすめできません。
家禽副産物
【別名】家禽副産物紛
【解説】家禽類から骨と肉を取り除いたものです。クチバシやトサカ、内臓などの部分を指します。クチバシやトサカなどは栄養価が低いため、家禽副産物という表記の後に「内臓のみ」などの記載があるフードがおすすめです。
カンガルー
【別名】カンガルー肉
【解説】アレルギー対策として使われることの多い肉です。脂肪とコレステロールが低く、ダイエットをサポートする成分も豊富なため、肥満予防を心がけたいわんちゃんには特におすすめです。
乾燥カンガルー肉
【別名】カンガルーミール
【解説】カンガルー肉から脂肪と水分を抜き乾燥させて粉末にしたものです。タンパク質が凝縮されているため、健康なからだづくりをサポートします。肥満予防やアレルギー対策におすすめです。
鹿肉
【別名】ベニソン、鹿肉(生)
【解説】食物アレルギー対策として人気の肉です。低脂肪・低カロリーなので太りやすい子におすすめです。また肉類では珍しく必須脂肪酸であるDHAを含有します。脳の機能維持に役立つので、子犬や老犬にもぴったりです。
ターキー
【別名】ターキー生肉、フレッシュターキー
【解説】鶏肉アレルギー対策として使用されることの多い肉です。高タンパク・低脂肪で太りやすい子や減量中の子におすすめです。
ターキーミール
【別名】乾燥ターキー、ターキーパウダー
【解説】ターキーを乾燥させ脂肪と水分を抜き粉末にしたものです。タンパク質を補給し健康な体づくりをサポートします。高タンパク・低脂肪で太りやすい子や減量中の子におすすめです。
ダック
【別名】アヒル、鴨
【解説】鶏肉アレルギー対策として使用されることの多い肉です。ビタミンB群や鉄分が鶏肉より多く、夏バテ対策にもおすすめです。
ダックミール
【別名】乾燥鴨肉、鴨肉粉末、ダックパウダー
【解説】ダックから脂肪と水分を抜き乾燥させて粉末にしたものです。タンパク質が凝縮されているため、健康な筋肉や皮膚、被毛をつくります。
タンパク加水分解物
【別名】加水分解タンパク
【解説】動物性のタンパク質を分解し、アミノ酸をとりだしたものです。旨味や風味をプラスするために配合されますが、何由来のタンパク質か明確ではないため、加水分解タンパク(鶏)などの表記のものが安心です。
チキンミール
【別名】乾燥チキン、粉末チキン、チキンパウダー
【解説】チキンを乾燥させて粉末にしたものです。水分や脂肪分が低くタンパク質が凝縮されるため、ダイエットフードや脂質を抑えたフードによく配合されています。
チキンエキス
【別名】チキングレイビー、鶏エキス、チキンスープ
【解説】鶏肉の煮汁や、タンパク質を分解して得た旨味成分のことです。嗜好性を高めるために配合されているため食いつきが気になるわんちゃんにおすすめです。
鶏肉
【別名】チキン、フレッシュキチキン、チキン生肉、骨抜きチキン
【解説】嗜好性が高く喜んで食べるわんちゃんが多い人気の肉です。骨を抜いたももや胸の部分で、水分と脂肪分を含みます。消化によく高タンパク低脂肪のため、太りやすい子や減量中の子、老犬に特におすすめです。
バイソン
【別名】ー
【解説】アレルギー対策として使われることの多い肉です。バイソンは放牧飼育で育つため、ホルモン剤や抗生物質などが使用されていない肉を与えたい飼い主さんからも人気があります。また海外メーカーのフードの中には輸入時の誤訳からバイソンを水牛と説明して販売しているものもありますが、正しくは水牛ではなくバイソンという種類の牛の仲間です。
バイソンミール
【別名】―
【解説】バイソンから脂肪と水分を抜き乾燥させて粉末にしたものです。タンパク質が凝縮されているため健康なからだづくりをサポートします。アレルギー対策として人気の肉です。
ビーフ
【別名】牛肉、生牛肉、食肉用国産牛
【解説】脂肪分の少ない赤身部分がよく使われます。肉類の中でも嗜好性が高く、食いつきの気になる子にはおすすめです。また鉄分が豊富なため貧血対策にも適しています。
ビーフパウダー
【別名】乾燥ビーフ、ビーフミール
【解説】ビーフから脂肪と水分を抜き乾燥させて粉末にしたものです。タンパク質が凝縮されているため健康なからだづくりをサポートします。
ベニソンミール
【別名】乾燥鹿肉、鹿肉粉末
【解説】鹿肉から脂肪と水分を抜き乾燥させて粉末にしたものです。鹿肉はもともと低脂肪な肉ですが、タンパク質が凝縮されているためより肥満予防に適しています。
豚肉
【別名】ポーク
【解説】豚肉はメインのタンパク質として使用されることは比較的少なく、第二・第三主原料として配合されることの多い肉です。ビタミンB群が豊富で疲労回復に役立ちます。
ミートミール
【別名】乾燥肉紛、ミートパウダー
【解説】肉類を乾燥させて粉末にしたものですが、表記が不明確のため品質のよくない肉紛の可能性があります。
ラム
【別名】子羊、ラム肉
【解説】肥満予防として人気の肉です。脂肪の燃焼を助ける成分や血液サラサラ効果のある脂肪酸を含みます。心臓機能のサポートにもおすすめです。
ラムミール
【別名】乾燥ラム、ラム粉末
【解説】ラム肉から脂肪と水分を抜き、乾燥させて粉末にしたもので、タンパク質が凝縮されています。脂肪の燃焼を助けるLカルニチンが豊富ため肥満予防をしたいわんちゃんに最適です。
ラムトライプ
【別名】ラムグリーントライプ
【解説】ラムの第4胃です。消化された状態の食物を含むため、消化酵素やビタミン、ミネラルなどの豊富な栄養素がお腹の調子を整えます。嗜好性が高いので食いつきでお悩みのわんちゃんにもおすすめです。
魚類
魚類は主に肉類にアレルギーのあるわんちゃんから人気のタンパク源です。サーモンやタラが主流ですが、「白身魚」などの表記のものは季節によって配合する魚の種類を変えていることがあります。
<魚類の一覧(五十音順)>
イワシ
【別名】サーディン
【解説】食物アレルギー対策として使用されることのある魚です。カルシウムやカルシウムの吸収を助ける成分が豊富なので、成長期の子犬や骨の健康を維持したい老犬におすすめです。
オキアミ
【別名】クリル
【解説】動物プランクトンの一種です。アンチエイジングに効果的な成分や、皮膚・被毛・脳・心臓などに健康効果が期待できるオメガ3脂肪酸が豊富です。
オーシャンフィッシュ
【別名】魚肉
【解説】海で獲れた魚のことを指します。魚類は肉類のように家畜を原材料にするわけではないので、魚の名称が不明確でも一概に低品質だとは言えません。タラやメンハーデン、サーモン、サバなどが使用されることが多いです。
サーモン
【別名】鮭、サーモン生肉、サーモンフィレ
【解説】ドッグフードに使用される魚類では最もポピュラーです。アンチエイジングや皮膚の健康にいい成分が豊富なため、老犬や毛ヅヤでお悩みのわんちゃんに特におすすめです。
サバ
【別名】マッカレル
【解説】主原料として使用されることはあまりありませんが、複数の動物性食品を含むフードによく配合されています。様々な健康効果のあるDHAやEPAを魚類の中でも多く含むため、血流の改善や脳の機能維持が期待できます。
タラ
【別名】コッド
【解説】消化によく低脂肪低カロリーなので、アレルギーのあるわんちゃんや胃腸の弱いわんちゃんに特におすすめです。「ホワイトフィッシュ」という表記のフードにもタラが使用されていることがあります。
ナマズ
【別名】キャットフィッシュ
【解説】アレルギー対策として使用されることのある魚です。抗酸化作用のあるビタミンEが豊富なためアンチエイジング効果が期待できます。
フィッシュミール
【別名】魚粉
【解説】複数の魚を混ぜ合わせて油を絞り、乾燥させたものです。肉類と違い家畜ではないため、具体的な魚の名称が分からなくても品質が悪いとは言えません。季節により獲れる魚が異なるなどの理由で具体的な魚の名称を記載しないメーカーも多いです。
ホワイトフィッシュ
【別名】白身魚
【解説】タラなどの白身の魚のことを指します。低脂肪で消化にいいので胃腸が弱いわんちゃんや老犬に特におすすめです。また鮭の仲間であるホワイトフィッシュという魚を配合していることもあるため、魚の詳細が気になるときはメーカーへ問合せをしてみましょう。
マグロ
【別名】まぐろ、ツナ
【解説】国産フードに使用されることの多い嗜好性が高い魚です。DHAやEPAの含有量が魚類の中でもトップクラスに多く、認知症予防を心がけたい日本犬や老犬に特におすすめ。ちなみに、海外メーカーのフードでは「ツナ」の表記でマグロではなくカツオが使われていることもあります。
メンハーデン
【別名】メンハーデンミール、メンハーデン粉
【解説】ニシン科の魚で特に海外メーカーのフードによく使用されます。DHAやEPAが豊富で血液サラサラ効果があるため心臓や脳、血糖値のサポートにおすすめです。またオーシャンフィッシュやフィッシュミールなどの表記のものにメンハーデンも含まれることがあります。
ニシン
【別名】ニシンミール
【解説】DHAやEPAが豊富で血液サラサラ効果がある他、皮膚や被毛の健康維持に最適なビオチンという栄養素を含みます。アトピーなどでお悩みのわんちゃんに嬉しい食材です。
鶏卵類
鶏卵は完全栄養食ともいわれ、タンパク質やビタミン、カルシウムなどの供給源となります。
わんちゃんの食いつきもよく、メーカーによってはブランド卵の配合をウリにしていることもある人気の食材です。
<鶏卵類の一覧(五十音順)>
乾燥全卵
【別名】卵パウダー、全卵粉末
【解説】卵黄・卵白を混ぜ合わせた後、乾燥させ粉末にしたものです。生よりもタンパク質や脂質などの栄養価が上がるため、小食の子にもおすすめです。
全卵
【別名】鶏卵、新鮮卵
【解説】卵黄・卵白を混ぜ合わせたものです。タンパク質やビタミンが豊富で認知症予防に役立つ脂質が含まれるため、成犬・老犬には特におすすめです。
乳製品
乳製品とは生乳や乳加工物のことを指し、主にタンパク質をプラスする目的で配合されます。
カルシウムなど成長期に役立つ栄養が豊富ですが、牛アレルギーや牛乳アレルギーのあるわんちゃんは注意が必要な食材もあります。
<乳製品一覧(五十音順)>
チーズ
【別名】ー
【解説】主にタンパク質を補給するためや嗜好性を高めるために配合されます。発酵食品のため消化がよく、喜んで食べるわんちゃんが多いので食いつきでお悩みの子におすすめです。
チーズパウダー
【別名】粉末チーズ
【解説】主にフードの嗜好性を高めるために配合されることが多い粉末状のチーズです。カルシウムが含まれているため歯や骨の強化に役立ちます。
脱脂粉乳
【別名】スキムミルク
【解説】牛乳から脂肪分を取り除いたものです。消化がしやすく高タンパクで栄養価が高いため、老犬の栄養補給には特におすすめです。ただ牛肉アレルギーのわんちゃんはスキムミルクにもアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
ホエイパウダー
【別名】乳清タンパク、乾燥乳清
【解説】ヨーグルトの上澄みの部分です。タンパク質やビタミン、ミネラルなどを含み、腸内環境を整えます。便通を良くし、免疫力のアップにも効果的です。
ミルクカルシウム
【別名】乳清カルシウム
【解説】乳清から取り出したカルシウムのことです。丈夫な歯や骨をつくるサポートをします。相互作用のために関節ケア成分と一緒に配合されることが多いです。
ミルクカゼイン
【別名】乳タンパク
【解説】牛乳に含まれるタンパク質のことです。体のあらゆる組織を形作るタンパク質を補えます。牛乳よりも消化しやすい小さな分子でできていますが、牛乳や牛肉アレルギーの子は注意が必要です。
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植物性食品
植物性食品はドッグフードの炭水化物源や繊維源、ビタミンやミネラルの供給源となる原材料群です。炭水化物はエネルギーとしてわんちゃんの活発な活動をサポートし、ドライフードにおいては食材同士を混ぜ合わせて粒を形成するためのつなぎ役にもなります。
繊維質は下痢や軟便、便秘などの腸内環境の改善に効果的です。また食べ物の消化や吸収のスピードを遅らせる作用もあるため、満腹感を与えてくれます。
穀類
穀類はわんちゃんの体内でエネルギーとして働きます。穀類に抵抗を持つ飼い主さんもいますが、ドッグフードに使用されている穀類はわんちゃんが消化しやすいよう加工されて配合されているので安心してください。
<穀類の一覧(五十音順)>
赤米
【別名】―
【解説】赤いポリフェノールを含んだ古代米の一種です。食物繊維やカルシウムなどが白米より多く、アンチエイジングや下痢予防などが期待できます。
オーツ麦
【別名】オート、オート麦、燕麦
【解説】イネ科の麦です。低GIで低アレルギーのため糖質や穀物アレルギーを気にするわんちゃんにおすすめの炭水化物です。
大麦
【別名】大麦紛、大麦全粒粉
【解説】大麦には白米の約17倍もの食物繊維が含まれています。老廃物の排泄を促すため糖尿病予防や肥満予防を心がけたいわんちゃんにもおすすめです。
オートミール
【別名】オート麦ミール
【解説】オーツ麦を平たく潰したものです。ビタミンやタンパク質、食物繊維が豊富でオーツ麦との栄養価の違いはほとんどありません。老廃物の排泄を促すため糖尿病予防や肥満予防を心がけたいわんちゃんにもおすすめです。
α(アルファ)化米
【別名】ー
【解説】お米を炊く・蒸すなどした後に乾燥させた、消化がしやすいお米です。でんぷんが豊富でわんちゃんの体内でエネルギーとして働きます。
キヌア
【別名】キノアシード、キノアの種子
【解説】雑穀の一種です。飢餓問題の撲滅にも貢献するだろうといわれるほど栄養価が高く、アンチエイジングやダイエット効果などが期待できます。
キビ
【別名】タカキビ、ソルガム
【解説】雑穀といわれる穀類です。抗酸化作用のあるポリフェノールを含み老化防止が期待できます。食物アレルギーの原因となるグルテンを含まないためアレルギー対策としても利用される穀類です。
玄米
【別名】ブラウンライス
【解説】イネから籾殻を取り除いたものです。食物繊維やマグネシウム、鉄分が豊富なため、整腸作用がありコレステロール値の改善にも役立ちます。血管の病気をサポートしてくれる食材です。
コーングリッツ
【別名】ー
【解説】コーンを乾燥させ、皮と胚芽を取り除いて粗めに粉砕したものです。食物繊維やビタミンB群が豊富ですが、わんちゃんによっては消化がしにくいことがあります。穀物アレルギーを気にする方は注意が必要です。
コーンスターチ
【別名】コーンパウダー
【解説】コーンを粉末状にしたものです。でんぷんが豊富なためエネルギー源として活躍しますが、穀物アレルギーを気にする方は注意が必要です。
コーングルテンフィード
【別名】ー
【解説】コーンスターチをつくる際にできる外皮の部分です。繊維質が豊富なためお腹の調子を整え下痢や軟便、便秘の改善に役立ちます。
小麦
【別名】小麦粉
【解説】比較的安価なドッグフードに使用されることの多い炭水化物源です。小麦を好むわんちゃんは多いですが、食物アレルギーの原因となるグルテンを含みます。穀物アレルギーを気にする方は注意しましょう。
米
【別名】白米、精白米
【解説】米に含まれる豊富なでんぷんは良質なエネルギー源です。多くのドッグフードに配合されていますが、食後の血糖値が急激に上昇する高GI食材のため、肥満予防を心がけたいわんちゃんにはあまりおすすめできません。
トウモロコシ
【別名】とうもろこし、コーン
【解説】とうもろこしにはでんぷんやタンパク質などの栄養素がありますが、外皮やひげ、芯などは消化に悪く、わんちゃんに与えるべきではない食材です。とうもろこしを使用しているフードを購入する際には、実の部分のみを使用している等の説明があり、また穀物アレルギー対策として配合量が多すぎないものがおすすめです。
全粒粉
【別名】ー
【解説】小麦を製粉したもので、小麦粉よりも糖質が少なく食物繊維が豊富です。お腹の調子を整え、肥満予防にも適した炭水化物源ですが、小麦同様グルテンを含むため、穀物アレルギーを気にする方にはあまりおすすめできません。
ブリュワーズライス
【別名】引き割り米
【解説】玄米から米を精製する際に生じる割れや欠けのあるお米です。見た目の形は普通の米よりもいびつですが、でんぷん質は米と同じようにを多く含みます。活発な愛犬のエネルギー補給に最適です。
ミレット
【別名】雑穀
【解説】米や麦、トウモロコシ以外のイネ科の穀類(ヒエ、アワ、キビ)を指します。雑穀は食物繊維やミネラルなどの栄養素が豊富で、糖尿病のサポートや肥満予防にいい食材です。
ライ麦
【別名】ライムギ紛
【解説】ライ麦は小麦粉より食物繊維やビタミンが豊富です。また低GI食材なので肥満予防などにも適していますが、小麦アレルギーのもととなるグルテンを含むため、穀物アレルギーのあるわんちゃんは避けるほうがいいでしょう。
豆類
豆類は炭水化物源の他、タンパク質や繊維質源としても活躍します。
比較的安価なドッグフードには大豆が使用されることが多く、大豆以外の豆類はアレルギー対策向けドッグフードなどによく使用されています。
<豆類の一覧(五十音順)>
あずき
【別名】あずき紛
【解説】炭水化物やタンパク質をプラスする目的で主に国産のドッグフードに使用されています。腎臓やおしっこトラブルに役立つポリフェノールが豊富です。
いんげん
【別名】インゲン
【解説】いんげんはビタミンKとタンパク質が豊富な野菜です。健康な筋肉や骨をつくるサポートをします。
エンドウ豆
【別名】グリーンピース
【解説】穀物やポテトにアレルギーのあるわんちゃんのための炭水化物源としてよく利用されます。糖質の代謝に役立ち、また低GI食材のため肥満予防に最適です。
大豆
【別名】大豆粉
【解説】タンパク質が豊富でアミノ酸もバランスよく含んでいますが、わんちゃんによっては消化がうまくできず食物アレルギーを起こすこともあります。
脱脂大豆
【別名】大豆たんぱく
【解説】大豆から油を搾り取った残りの部分です。タンパク質が凝縮されているため栄養が豊富ですが、わんちゃんによっては消化がうまくいかず食物アレルギーを起こすこともあります。
そら豆
【別名】ソラマメ
【解説】タンパク質や食物繊維、ビタミンB群、カリウムが豊富です。カリウムには腎臓や心臓をサポートする働きがあるため、病気の予防や改善を目指す老犬には特におすすめです。
ひよこ豆
【別名】ガルバンゾー、チックピー
【解説】タンパク質やビタミンが豊富です。低GIの食品が多い豆類の中ではやや糖質が高いため、ダイエット中のわんちゃんにはあまりおすすめできません。
レンズ豆
【別名】ヒラマメ
【解説】世界の5大健康食品にあげられるほど栄養価の高い豆です。海外メーカーのフードによく使われます。疲労回復効果や健康な皮膚の維持に役立つビタミンB群が豊富です。
芋類
芋類は主に炭水化物源として配合され、エネルギーとして働く他、食物繊維も豊富に含んでいるため整腸作用などが期待できます。穀物アレルギー対策のできる炭水化物源として人気です。
<芋類の一覧(五十音順)>
ポテト
【別名】じゃがいも、馬鈴薯
【解説】穀物アレルギー対策としてよく使用される炭水化物です。ビタミンCが豊富で抗酸化作用があるため、アレルギーによる皮膚トラブルの改善などにも役立ちます。
サツマイモ
【別名】スウィートポテト
【解説】穀物アレルギー対策の炭水化物源としてよく使用されます。イモ類の中で食物繊維が最も多く、便通の改善に役立ちます。
タピオカ
【別名】タピオカ粉
【解説】穀物アレルギー対策の炭水化物源としてよく使用されます。タピオカはほとんど水分とでんぷんからできており、わんちゃんのエネルギー源として働きます。
ポテトスターチ
【別名】じゃがいも粉末、ポテト粉末
【解説】ポテトのでんぷんを粉末状にしたものです。炭水化物源の補助として配合されています。わんちゃんのエネルギー源です。
果実・野菜類
果実や野菜類は、繊維質源やビタミン、ミネラルの供給源となる他、ポリフェノールなどの抗酸化作用を持つ栄養素をプラスする目的で配合されます。抗酸化作用は体内の活性酸素の働きを抑え、老化や様々な病気の予防に役立つためわんちゃんの健康維持には欠かせません。
<果実・野菜類の一覧(五十音順)>
アスパラガス
【別名】ー
【解説】アスパラガスには腎臓や肝臓の機能をサポートする成分が含まれています。またスタミナのつく食材ともいわれるため、老犬には特におすすめです。
アボカド
【別名】ー
【解説】アボカドはわんちゃんに与えてはいけない食材のひとつに挙げられますが、ドッグフードに配合されているアボカドは危険のないよう加工されています。皮膚や被毛の健康に良い成分が豊富です。ただし自宅では与えないようにしましょう。
アルファルファ
【別名】乾燥アルファルファ
【解説】栄養価の高い野菜です。デトックス効果や血液サラサラ効果が期待できるため、涙やけや皮膚トラブルの改善などに役立ちます。
ウコン
【別名】ターメリック、クルクミン
ショウガの仲間です。抗炎症作用や肝臓のサポートなどが期待できます。
ガーリックパウダー
【別名】にんにく、ニンニク粉末
【解説】主に嗜好性を高めるためや栄養をプラスするために配合されます。にんにくは犬に与えてはいけない食べ物のひとつですが、ドッグフードには害のない量しか配合されていません。
果実類
【別名】フルーツ類
【解説】果物のことを指しますが、具体的な種類が分からないため品質に不安が残る表記です。果実類(りんご、ブルーベリー…)など詳細に記載されているものがおすすめです。また食物アレルギーのあるわんちゃんは注意しましょう。
かぼちゃ
【別名】パンプキン
【解説】かぼちゃはβカロテンを多く含み、目や皮膚の健康に役立つ食材です。また、まれにですがメインの炭水化物源として使用される事もあります。ポテトやサツマイモ、豆類が炭水化物源のドッグフードが合わないというわんちゃんにはおすすめです。
クランベリー
【別名】クランベリー抽出パウダー
【解説】尿のPHを酸性に傾けるキナ酸が豊富で細菌の増殖を抑制する働きもあるため、尿路疾患系の予防に役立ちます。ストルバイト結石や膀胱炎などおしっこトラブルが気になるわんちゃんにおすすめです。
ケール
【別名】ケール粉末
【解説】キャベツやブロッコリーの仲間の野菜です。栄養価が高く、目の健康維持や腎臓のサポート、アンチエイジングなど多くの健康効果が期待できます。
しょうが
【別名】ショウガ根
【解説】生姜には体を温めて血行を促進する効果があります。特に冬場や体温調節が苦手な老犬にはおすすめの食材です。
チコリ根
【別名】チコリ、乾燥チコリー、チコリー根抽出物
【解説】キク科の野菜です。チコリー根の食物繊維にはフラクトオリゴ糖が含まれるため、ドッグフードによってはチコリー根(オリゴ糖源)などと表記されることがあります。
トマト
【別名】ー
【解説】強い抗酸化作用を持つリコピンを含みます。老化防止や疲労回復、抗がん作用などが期待できます。
トマトポマス
【別名】トマト繊維
【解説】トマトの搾りかすのことを指します。トマトジュースなど人用のトマト加工品の製造時に出るトマトの皮の部分で、抗酸化作用の強いリコピンを含みます。アンチエイジングや健康な皮膚被毛の維持に役立ちます。
にんじん
【別名】ニンジン、新鮮人参、キャロット
【解説】にんじんはβカロチンを多く含む野菜です。抗酸化作用があり体内の活性酸素を除去するのに役立つため、アンチエイジングや皮膚、瞳の健康維持などが期待できます。
パパイヤ
【別名】パパイヤ乾燥紛末
【解説】パパイヤはタンパク質や脂質、炭水化物の分解を助ける酵素を含みます。胃腸の働きを助けてくれるため、お腹のトラブルが多いわんちゃんや老犬に特におすすめの食材です。
パセリ
【別名】パセリの葉
【解説】βカロテンを豊富に含むため、皮膚・被毛や目の健康に役立ちます。
パースニップ
【別名】サトウニンジン
【解説】セリ科の野菜です。甘味が強くビタミンやミネラルが豊富で、抗炎症作用や抗真菌作用があります。皮膚トラブルでお悩みのわんちゃんに嬉しい食材です。
ビートパルプ
【別名】甜菜、テンサイ、ビート、サトウダイコン、ビートパルプ
【解説】砂糖の原料になる野菜です。ドッグフードには主に繊維質が配合されます。その繊維を抽出する際にわんちゃんの体に良くない化学薬品を使用しているという説がありますが、家畜の飼料にも使われるような品質を保ったビートパルプには危険性はありません。
ブロッコリー
【別名】ー
【解説】ブロッコリーはビタミンCや食物繊維が豊富なため、アンチエイジングや便通の改善に役立ちます。また比較的嗜好性も高く喜んで食べるわんちゃんが多い野菜です。
ブルーベリー
【別名】乾燥ブルーベリー、ブルーベリーパウダー、ブルーベリー果汁
【解説】健康にいいポリフェノールが豊富な果物です。アンチエイジングをしたいわんちゃんに特におすすめです。
ほうれん草
【別名】スピナッチ
【解説】ほうれん草は鉄分やカロテン、ビタミンCを含む野菜で、ドッグフード以外にもわんちゃん用のおやつなどによく使われます。皮膚や被毛の健康維持が期待できます。
りんご
【別名】リンゴ粉末
【解説】りんごにはお腹の調子を整える働きや疲労回復効果、塩分の排出を助ける働きがあります。お腹のトラブルが多い子、腎臓や心臓のサポートをしたい子におすすめの食材です。
犬に与えていい野菜一覧!野菜の健康効果は?注意点やダメな野菜も【獣医師監修】
【獣医師監修】犬が食べてもいい果物・ダメな果物は?与えるときの注意点や老犬におすすめの果物も
ハーブ
ハーブ類は栄養の補助や体内機能のサポート、酸化防止の目的などで配合されます。配合量はあまり多くありませんが、中にはハーブのスパイシーな香りを強く感じるようなフードもあります。
<ハーブ類の一覧(五十音順)>
オオアザミ
【別名】ミルクシスル、マリアアザミ
【解説】キク科の植物です。肝臓機能のサポートが期待できるため、肝臓の数値が気になる子や普段からお薬を飲んでいる子などにもおすすめです。
コロハ
【別名】コロハ種子
【解説】マメ科の植物です。食物繊維が豊富で整腸作用があるため、肥満予防や免疫力アップに役立ちます。
ジュニパー
【別名】セイヨウネズ
ブルーベリーに似た実のなる針葉樹です。利尿作用や抗菌・解毒作用があるため泌尿器トラブルの予防にも役立ちます。
カモミール
【別名】カモミールフラワー
【解説】カモミールには消化器系の働きを助ける作用や不安やストレスを緩和する作用があります。ストレスで食欲が落ちてしまったわんちゃんに嬉しいハーブです。
天然ハーブ
【別名】ハーブミックス
【解説】栄養をプラスする目的や酸化防止剤の役割として配合された複数のハーブですが、具体的な名称がわからないため、気になる方はメーカーへ問合せしてみることをおすすめします。
マリーゴールド抽出物
【別名】マリーゴールドフラワー
【解説】キク科の花です。目の健康に役立つルテインという成分を含有しています。
モリンガ
【別名】ワサビノキ
【解説】植物の中で最も栄養価が高いといわれている木の、葉の部分です。特にデトックス効果にすぐれているため老廃物の排泄を促し涙やけの改善に役立ちます。
ユッカケジラ
【別名】ユッカ、ユッカ抽出物
【解説】リュウゼツランという植物です。整腸作用があるため便臭の軽減を目的として配合されることが多く、また天然のステロイドと呼ばれていることから関節の炎症緩和なども期待できます。
その他(きのこ類・藻類など)
その他には、きのこ類や藻類、種子、酵母などの様々な食材が分類されます。配合目的は主に繊維質やビタミン、ミネラルなどの栄養のプラスです。
<その他の一覧(五十音順)>
アガリスク
【別名】ヒメマツタケ、カワリハラタケ
【解説】ブラジル原産のきのこです。健康維持や病気の予防に役立つといわれるβグルカンが豊富なため免疫力アップが期待できます。
ごま
【別名】白ゴマ、黒ゴマ
【解説】抗酸化作用のあるセサミンが豊富です。老化防止や肝臓機能のサポートに役立ちます。黒ゴマと白ゴマの栄養価はほぼ同じです。
しいたけ
【別名】しいたけ紛
【解説】丈夫な骨をつくるためのサポートや、脳、神経の発育にも役立ちます。子犬や老犬に特に嬉しい食材です。
シャンピニオン
【別名】シャンピニオンエキス、西洋マッシュルーム
【解説】フランスではきのこ全般を指す言葉ですが、ドッグフードでは主にマッシュルームのことを意味しています。食物繊維が豊富で腸内環境を整える作用があるため体臭や便臭の軽減が注目されているきのこです。
植物たん白エキス
【別名】ー
【解説】大豆や小麦などの植物性のタンパク質を分解し、アミノ酸をとりだしたものです。旨味や風味をプラスするために配合されますが、何由来のタンパク質か明確ではないため、植物たん白エキス(大豆)などの表記のものが安心です。
スピルリナ
【別名】ー
【解説】昆布やわかめなどの仲間です。スーパーフードといわれるほど栄養価が高く、免疫力アップやアンチエイジングなどに役立ちます。
難消化性デキストリン
【別名】ー
【解説】でんぷんからつくられた水溶性の食物繊維です。整腸作用があり、下痢や便秘の改善、免疫力アップなどに役立ちます。
まいたけ
【別名】ー
ビタミンや食物繊維が豊富で血圧や血糖値の低下が期待できます。老犬や心臓のサポートをしたわんちゃんなどには特に嬉しい食材です。
油脂類
油脂類は主にわんちゃんにとって重要な栄養素である脂質をプラスする目的で配合される食材です。油脂の種類によっては皮膚や被毛の健康維持などの高い健康効果が期待できるものや、嗜好性を高めるものがあります。
<油脂類の一覧(五十音順)>
アボカドオイル
【別名】アボカド油
【解説】アボカドからとれる油です。健康な皮膚・被毛の維持や老化防止に役立ちます
亜麻仁
【別名】アマニ油
【解説】亜麻という植物の実です。オメガ3脂肪酸を多く含み、毛ヅヤ、皮膚、心臓、脳など多くの健康効果が期待されます。
オリーブオイル
【別名】オリーブ油
【解説】オリーブの実からとれる油です。脳や心臓の機能サポート、口臭の軽減が期待でき、腸内環境を良好に保つ働きもあります。
家禽脂
【別名】家禽脂肪
【解説】食肉や羽毛などを利用するために飼われている鳥類の脂です。具体的な鳥の種類が分からないため品質が良くない可能性があります。
キャノーラ油
【別名】カノラ油
【解説】セイヨウアブラナという植物からとれる油です。健康な皮膚や被毛の維持に役立つ必須脂肪酸を多く含み、コレステロール値の改善や心疾患のサポートなどにも役立ちます。
魚油
【別名】フィッシュオイル、精製魚油
魚から抽出したオイルです。主にイワシやニシン、鮭などが使用されることが多く、DHA・EPAが豊富なため炎症の緩和や認知症の予防などに役立ちます。
ココナッツオイル
【別名】ココナッツ、ヤシ油、ココナッツの胚乳
【解説】ココナッツの実からつくられる油です。抗菌作用、脂肪燃焼サポート、免疫力アップなどに役立ちます。
米油
【別名】米糠油
【解説】玄米を白米に精製する際にできる米糠からとれる油です。心臓や脳のサポート、ホルモンバランスを整えるなど健康維持に役立ちます。
サーモンオイル
【別名】サーモン油
【解説】鮭から絞った油です。オメガ3脂肪酸を多く含み、毛ヅヤ、皮膚、心臓、脳など多くの健康効果が期待できます。
植物性油脂
【別名】植物性オイル
【解説】植物の種子や実の部分からとれる油ですが、何の植物を使用しているか分からないため品質に不安が残ります。ヒマワリ油、菜種油など油の由来が明確なものがおすすめです。
月見草オイル
【別名】月見草油
【解説】月見草を乾燥させて抽出した油です。心臓病予防や皮膚の炎症の緩和、免疫力アップなどに役立ちます。
動物性脂肪
【別名】動物性油脂
【解説】鶏の脂肪や豚の脂肪など動物からとれる油のことです。何の動物の脂肪を使用しているか分からないため品質に不安が残ります。品質にこだわる方は脂肪の由来が明確なものを選びましょう。
鶏脂肪
【別名】チキンファット、鶏脂、鶏油
【解説】鶏肉から脂を取り除き、熱で溶かしたもので最も多くのドッグフードに使用されている油脂です。栄養をプラスし嗜好性を高めるために配合されます。酸化しやすいためビタミンEやトコフェロールなどで酸化防止処置をして配合されているものがおすすめです。
パーム油
【別名】ヤシ油
【解説】アブラヤシというヤシ科の植物の実からとれる油です。抗酸化作用があるためアンチエイジングに役立ちます。
ひまわり油
【別名】サンフラワーオイル
【解説】ひまわりの種からとれる油です。アンチエイジングや抗炎症作用があり、便通の改善などもに役立ちます。
ラム脂肪
【別名】ラム脂、ラム精製油
ラム肉からとれる油です。血液サラサラ効果があり、コレステロール値の改善などに役立ちます。
添加物
添加物はドッグフードの品質を維持するためや栄養を補完する目的で配合されます。
無添加を求める飼い主さんは多いですが、添加物ゼロで安全な総合栄養食のドッグフードを製造することは難しいため、必要な添加物と避けてもいい不必要な添加物があることを知っておくことが大切です。
ここでは、上記で添加物の添加目的と、それぞれの役割について一覧で紹介していきます。
また「どのくらい添加物気にしてる?実際の健康被害はある?」など、飼い主252人に行ったアンケート調査は「犬のおやつやドッグフードに含まれる添加物は危険?涙やけやアレルギーの原因になるって本当?【添加物一覧付き】」」で詳しく紹介しています。
栄養添加物
栄養添加物は主に食品からだけでは補いきれない栄養素をプラスしたり、加熱製造の際に失われてしまった栄養素を補充したりするために配合されています。
ナチュラルフードとよばれる自然派のドッグフードにも栄養添加物は配合されていることが多いです。
<栄養添加物の一覧(五十音順)>
亜セレン酸ナトリウム
【別名】ー
【解説】ミネラルのひとつであるセレンを補います。危険な添加物としてよく取り上げられますが、ドッグフードにはわんちゃんの体に害のない量しか配合されていません。
アスコルビル酸
【別名】ビタミンC
【解説】わんちゃんは体内でビタミンCを生成できますが、食事からの摂取も大切です。抗酸化作用により白内障やがん、糖尿病など様々な病気の予防に役立ち、免疫力アップも期待できます。
イノシトール
【別名】フィチン
【解説】ぶどう糖からつくられる栄養素です。脳や神経の健康に役立ちます。
MSM
【別名】メチルサルフォニルメタン
【解説】牛乳や野菜に含まれる有機イオウ化合物です。関節の健康サポートに役立ちます。
L‐カルニチン
【別名】ー
【解説】脂肪の燃焼を助けてくれる成分です。特にラム肉に多く含まれます。脳や心臓の機能維持にも役立ち、肥満予防や心臓病予防を心がけたいわんちゃんにおすすめです。
塩化カリウム
【別名】ー
【解説】腎臓の働きをサポートして老廃物の排泄を促す栄養素です。また筋肉の動きをなめらかにする働きもあります。
塩化コリン
【別名】ー
【解説】循環器系や脳にとって必要な栄養素であり、また肝臓や腎臓など老廃物の排泄を担う器官をサポートします。不足すると腎臓からの出血や神経症が起こることもある重要な成分です。
キレート銅
【別名】アミノ酸キレート化銅
【解説】銅とアミノ酸を吸収されやすい形で結合させたものです。銅は体内で酵素をつくる働きをします。
グルコサミン
【別名】グルコサミン塩酸塩、グルコサミン硫酸、N‐アセチルグルコサミン
【解説】関節を構成している成分のひとつで、関節の働きをサポートします。コンドロイチンと同時に摂取すると相乗効果が期待できます。
コンドロイチン
【別名】コンドロイチン硫酸塩、コンドロイチン硫酸、コンドロイシンサルフェート
【解説】軟骨を構成している成分のひとつで、関節の働きをサポートします。グルコサミンと同時に摂取すると相乗効果が期待できます。
硝酸チアミン
【別名】ビタミンB1
【解説】体内で脂肪やアミノ酸を代謝するために使われる栄養素です。ストレスや疲労回復にも役立ちます。
セレン化合物
【別名】ー
【解説】食欲の低下や心筋などに関係する栄養素ですが、過剰に摂取すると呼吸困難や嘔吐などが起こり、使用量が法律で定められています。流通しているドッグフードにはわんちゃんの健康維持に適した量が配合されています。
第二リン酸カルシウム
【別名】リン酸水素カルシウム
【解説】米糠からつくられるカルシウム源です。カルシウムは健康な骨や歯の形成に役立ちます。
タウリン
【別名】アミノエチルスルホン酸
【解説】わんちゃんの体内にもともと存在する成分です。肝臓や心臓、目の働きを助けます。
乳酸菌
【別名】乳酸桿菌
【解説】腸内環境を整えお腹の中から健康をサポートします。乳酸菌は全部で250種類以上あり、ラクトバチルス菌、フェカリス菌、エンテロコッカス菌などを配合しているドッグフードが多いです。
ビール酵母
【別名】ビールイースト、酵母
【解説】ビールの製造過程で発酵の際に生じる微生物です。必須アミノ酸や核酸など健康維持に役立つ栄養素が豊富で、特に胃腸の健康に役立ちます。
パントテン酸カルシウム
【別名】ビタミンB5
【解説】タンパク質や糖質の代謝に使われ、皮膚を健康に保つ働きもします。
ビオチン
【別名】ビタミンH、ビタミンB7
【解説】健康な皮膚や被毛、爪をつくります。またアレルギー症状を和らげる抗炎症物質を生成するため、アレルギーによる皮膚トラブルなどでお悩みのわんちゃんには嬉しい成分です。
ピリドキシン塩酸塩
【別名】ビタミンB6
【解説】タンパク質と脂質の吸収を助ける栄養素です。タンパク質を多く摂取すると必要量が増えるため、肉類の多いフードには配合されていると安心です。
ビタミンB12
【別名】シアノコバラミン
【解説】葉酸とともに摂取することで血液をつくる成分です。神経系を健康に保つ作用があるため、欠乏すると貧血や排尿障害などの神経障害を起こすことがあります。
ビタミンD
【別名】ー
【解説リンやカルシウムの吸収を促して骨格の形成をサポートします。欠乏すると丈夫な骨がつくられないことがあるため、ドッグフードで摂取できると嬉しい成分です。
リボフラビン
【別名】ビタミンB2
【解説】体内で代謝に役立ちます。成長促進や健康的な皮膚・被毛の維持も期待できる栄養素です。
レシチン
【別名】ホスファチジルコリン
【解説】卵黄やレバーに含まれます。体内でコリンに変化し脳や神経の働きをサポートするため子犬や老犬に特に嬉しい栄養素です。
葉酸
【別名】ビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸
【解説】ビタミンB12とともに血液をつくる働きをします。貧血予防の他、口内の潰瘍などにもいい作用を及ぼすことがあります。
硫酸銅
【別名】ー
【解説】銅を吸収しやすいかたちにしたものです。銅はわんちゃんの体に必要なミネラルの一種で、欠乏すると貧血を引き起こすこともあります。
硫酸鉄
【別名】硫酸第一鉄
【解説】鉄を吸収しやすいかたちにしたものです。血液の成分をつくるのに役立ちます。
硫酸マンガン
【別名】ー
【解説】マンガンを吸収しやすいかたちにしたものです。マンガンは体内酵素の活性に必要な栄養素です。
リジン
【別名】ヒドロキシリシン
【解説】必須アミノ酸の一種です。ホルモンや酵素をつくるために必要で、成長促進や脂肪燃焼に役立ちます。
保存料・酸化防止剤
保存料は細菌の繁殖を抑え食中毒などを防ぐための成分で、酸化防止剤は酸化による風味の劣化を防ぐための成分です。天然由来のものと化学合成されたものがあり、どちらもわんちゃんに安全で美味しいドッグフードを食べてもらうためには必要な成分です。
ただ、天然由来の酸化防止剤の中には効力が弱いものもあるため、フードの酸化を防ぐためには保存方法に気を付ける必要があります。
<天然由来の保存料・酸化防止剤の一覧(五十音順)>
クエン酸
【別名】ー
【解説】天然の酸化防止剤として働きます。果物に含まれるものと、サツマイモのでんぷんからつくられるものがあります。
クローブ
【別名】クローブ抽出物
【解説】フトモモ科の植物の蕾や葉などからつくられるエキスです。天然の酸化防止剤として働きます。
スペアミントエキス
【別名】ハッカ、スペアミント抽出物、ペパーミント
【解説】ペパーミントからつくられたエキスです。抗菌や殺菌、防腐効果が認められています。
トコフェロール
【別名】ビタミンE、ビタミンEサプリメント
【解説】植物の油脂からつくられる成分です。天然の酸化防止剤として働きます。
ミックストコフェロール
【別名】ビタミンE、天然混合トコフェロール
【解説】植物由来の酸化防止剤です。トコフェロールには4つの型があり、そのすべてがミックスされているためより抗酸化力が高くなっています。
緑茶エキス
【別名】緑茶抽出物
【解説】緑茶からつくられる緑茶カテキンです。天然の酸化防止剤として働きます。カフェインが含まれていますが微量なためわんちゃんの体に影響はありません。
ローズマリー抽出物
【別名】ローズマリーエキス
【解説】ローズマリーからつくられる酸化防止剤です。BHTやビタミンEよりも強い抗酸化力があります。
<化学合成の保存料・酸化防止剤の一覧(五十音順)>
アスコルビン酸
【別名】ビタミンC
【解説】ぶどう糖を発酵させつくられた酸化防止剤です。抗酸化作用があり、関節炎の予防などにも役立ちます。合成の酸化防止剤ですが、天然のものと安全性は変わりません。
安息香酸
【別名】ー
【解説】防腐効果があるため、化学合成の酸化防止剤として働きます。
安息香酸ナトリウム
【別名】安息香酸Na
【解説】防腐効果があるため、化学合成の酸化防止剤として働きます。また細菌の増殖を抑える働きもあります。
エトキシキン
【別名】ー
【解説】強い抗酸化作用があり酸化防止剤として使用されることがありますが、害虫駆除剤や除草剤にも使用され、毒性が指摘され、配合量が定められています。昨今では使用しているドッグフードはほとんど見られません。
エリソルビン酸
【別名】エルソルビン酸、エルソルビン酸ナトリウム
【解説】ぶどう糖からつくる化学合成の酸化防止剤です。酸化防止の目的以外に使用することを禁じられています。
グリセリン
【別名】ー
【解説】保湿剤や油脂と水を混ぜ合わせるための乳化剤として配合されます。主に半生粒やしっとりしたタイプのドッグフードに品質維持として使われます。
ソルビン酸カリウム
【別名】ソルビン酸、ソルビン酸K
【解説】化学合成された保存料です。発がん性や肝炎などが懸念される危険な酸化防止剤としてよく取り上げられますが、ドッグフードにはわんちゃんの体に害のない量しか配合されていません。
pH調整剤
【別名】ー
【解説】品質維持や保存料・酸化防止剤の効果を高めるために配合されます。原材料の品が良ければ必要のない添加物です。
BHA
【別名】ブチルヒドロキシアニソール
【解説】化学合成された酸化防止剤です。発がん性などが懸念される危険な酸化防止剤としてよく取り上げられますが、ドッグフードにはわんちゃんの体に害のない量しか配合されていません。
BHT
【別名】ジブチルヒドロキシトルエン
【解説】化学合成された酸化防止剤です。発がん性などが懸念される危険な酸化防止剤としてよく取り上げられますが、ドッグフードにはわんちゃんの体に害のない量しか配合されていません。
プロピレングリコール
【別名】ー
【解説】保湿作用や静菌作用があり、半生粒のドッグフードの品質維持のために配合されます。毒性が危惧されていますが、ドッグフードにはわんちゃんに害のない量しか配合されていません。
没食子酸プロピル
【別名】ー
【解説】化学合成された酸化防止剤です。危険な酸化防止剤としてよく取り上げられますが、ドッグフードにはわんちゃんの体に害のない量しか配合されていません。
ポリリジン
【別名】ー
【解説】微生物からつくられる合成の保存料です。細菌の繁殖を抑えたり食中毒の予防として配合されます。
着色料・発色剤
着色料や発色剤はドッグフードを美味しそうな色や可愛らしい色に見せることで購入者である飼い主さんの気を引くために配合されています。わんちゃんには必要のない添加物です。
<着色料・発色剤の一覧(五十音順)>
赤色2号、3号、40号、102号、105号、106号
【別名】タール色素
【解説】石炭からつくられる着色料です。わんちゃんは色で食べ物を判断しないため、犬の健康には必要の無い添加物といえます。アメリカやヨーロッパでは使用が禁止されている成分です。
青色1号、2号、102号
【別名】タール色素
【解説】石炭からつくられる着色料です。発がん性やアレルギーの発症が懸念されています。ドッグフードにはわんちゃんの健康に害がない量しか配合されていませんが、わんちゃんは色で食べ物を判断しないため、犬の健康には必要の無い添加物です。
亜硝酸ナトリウム
【別名】亜硝酸Na
【解説】化学合成された酸化防止剤です。また漂白剤としても働きます。わんちゃんは色で食べ物を判断しないため漂白する必要はありません。
亜硫酸ナトリウム
【別名】ー
【解説】美味しそうな色に見せるための発色剤として働きます。わんちゃんは色で食べ物を判断しないため必要のない添加物です。
黄色4号、5号、6号
【別名】タール色素
【解説】石炭からつくられる着色料です。発がん性やアレルギーの発症が懸念されています。ドッグフードにはわんちゃんの健康に害がない量しか配合されていませんが、わんちゃんは色で食べ物を判断しないため、犬の健康には必要の無い添加物です
二酸化チタン
【別名】酸化チタン
【解説】白い色の着色料です。わんちゃんは色で食べ物を判断しないため、犬の健康には必要の無い添加物といえます。
甘味料・香料・膨張剤
甘味料や香料、膨張剤はわんちゃんの食いつきをよくするために配合されます。
わんちゃんは味覚ではなく嗅覚で味を判断しますが、甘さを感じる力は比較的強く、甘いものを好んで食べる子は多いです。ただ原材料の品質が良ければ甘味料は必要ありません。
また膨張剤はふっくらと食べやすい食感の粒をつくるために配合されることが多い添加物です。
<甘味料・香料の一覧(五十音順)>
還元水飴
【別名】―
【解説】水飴からつくられる甘味料です。ドッグフードの嗜好性を高めるために使用されます。原材料の品質が良ければ甘味料は必要ないので、犬の健康には無意味な添加物と言えます。
グリシリジン・アンモニエート
【別名】甘草、カンゾウ、グリシリジン
【解説】マメ科の植物である甘草からつくられる甘味料です。ドッグフードの嗜好性を高めるために使用されます。原材料の品質が良ければ甘味料は必要ないので、犬の健康には無意味な添加物と言えます。
香料
【別名】ー
【解説】指向性を高めるために配合されますが原材料の品質が良ければ必要のない添加物です。また何由来の香料なのか不明のため安全性に不安が残ります。
ショ糖
【別名】スクロース
【解説】サトウキビや甜菜からつくられる甘味料です。ドッグフードの嗜好性を高めるために使用されます。原材料の品質が良ければ甘味料は必要ないので、犬の健康には無意味な添加物と言えます。
ソルビトール
【別名】ソルビット
【解説】トウモロコシからつくられる甘味料です。ドッグフードの嗜好性を高めるために使用されます。原材料の品質が良ければ甘味料は必要ないので、犬の健康には無意味な添加物と言えます。
トレハロース
【別名】―
【解説】じゃがいものでんぷんから作られる甘味料です。ドッグフードの嗜好性を高めるために使用されます。原材料の品質が良ければ甘味料は必要ないので、犬の健康には無意味な添加物と言えます。
調味料
【別名】―
【解説】嗜好性を高めるために配合されます。原材料の品質が良ければ必要のない添加物です。また何由来の調味料なのか不明のため安全性に不安が残ります。
膨張剤
【別名】ー
【解説】パンなどを作る際に使われるふくらまし粉です。柔らかいタイプの粒などになどの食感を保つために配合されます。
原材料のチェックポイント
ここからは、原材料表記から愛犬に合ったフードを見つけるための5つのポイントを紹介します。
それぞれについて詳しく説明しますので、「愛犬にもっと喜んでご飯を食べてもらいたい!」「うちの子に合った健康サポートができるご飯をあげたい」という時はは参考にしてくださいね。
①味の好みをチェックする
わんちゃんは味の好みを匂いで判断します。フードの香りは配合されている肉類や脂質の量が関係するため、主原料の肉や魚が愛犬の好みのものを選びましょう。
例えば鶏肉が好きなわんちゃんなら、原材料表記の先頭が鶏肉のものがおすすめです。またより食いつきがいいものを求めるのであれば、画像のように複数の鶏肉が配合されていると喜んでくれる可能性が高いですよ。
ただ、フードの食いつきはタンパク質や脂質の量、粒の大きさなども影響します。
成分表や粒の大きさまでチェックして選ぶと、より愛犬が喜ぶ味のフードを見つけやすくなるでしょう。
②フードの太りやすさをチェックする
フードの太りやすさは、炭水化物の量と種類で判断しましょう。
それぞれの判断ポイントは以下になります。
■炭水化物の量
→エネルギーとして使用されなかった炭水化物は体に蓄積されるため、主原料が炭水化物だと太りやすい
■炭水化物の種類
→小麦やポテトなどの高GI※食品は、糖が血液に吸収される速度が早く、体が急激に糖を溜め込もうと働くため太りやすい
※高GI:食後の血糖値の上がりやすさや上がる速さを表した数値
上記のような判断ポイントを知っておくことで、痩せ気味のときにも肥満予防をしたいときにもフード選びに役立ちます。
愛犬に合わせて以下をチェックしましょう。
■太らせたい場合
→主原料が炭水化物/炭水化物が高GI
■維持させたい場合
→主原料がタンパク質/炭水化物が高GIと低GIの組み合わせ
■痩せさせたい場合
→主原料がタンパク質/炭水化物が低GI
また、原材料表記だけではなく、成分表でフード全体の脂質量もチェックしておくと、より太りやすいフードかどうか分かりやすいですよ。
一般的に脂質が高いといわれるものは数値が20%前後あります。参考にしてみてくださいね。
③フードの安全性をチェック
原材料表記からフードの安全性を知るためには、表記の明確さと必要のない添加物の有無をチェックしましょう。
ペットフード安全法では表記の表現に決まりがないため、不明確な表記のものは品質が良くない可能性があります。
特にわんちゃんにとって重要な栄養素である肉類と油の種類に注目してチェックしてみてください。
■安全性が分かる表記例
「チキン」「鶏脂肪」など
→使用されている食材が分かる
「家禽類」「チキンパウダー等」「動物性脂肪」
→詳細な食材名が分からない
またドッグフードには、メーカーがコストを下げるためや購入者である飼い主さんの気を引くために、犬の健康に必要のない人工添加物を配合していることがあります。
安全性を求めるのならば以下のような必要のない人工添加物は避けるようにしましょう。
わんちゃんの胃腸に負担がかかり、消化がスムーズにいかなくなる可能性があります。
④アレルゲンとなりうる食材をチェックする
どの食品にアレルギー反応を起こすかはわんちゃんによって異なりますが、以下のような食材がアレルゲン(アレルギーの原因)となるわんちゃんが多いという海外の研究データ※が出ています。
※参考サイト:BMC獣医研究コンパニオンアニマルの有害な食物反応に関する批判的に評価されたトピック(2):犬と猫の一般的な食物アレルゲン源
食物アレルギーについては「」で詳しく説明していますので気になる方はチェックしてみてください。
⑤予防できる症状と病気をチェックする
毎日食べるドッグフードにわんちゃんの健康がサポートできる食材が入っていたら嬉しいですよね。
ここでは日常的に起こりやすい症状や、かかりやすい病気の予防に役立つ主な原材料を紹介します。
【Q&A】ドッグフードの原材料に関するよくある質問
ここからは、ドッグフードの原材料に関するよくある質問についてお答えしていきます。
ドッグフードに関してはネットで様々な情報が流れていますが「結局どれを信じたらいいの!?」とお悩みだった飼い主さんはぜひ参考にしてください。
Q1.ヒューマングレードってなんで良いの?
A.原材料の安全性が担保されている可能性が高いため、栄養価や健康維持が期待できるからです。
「ヒューマングレード=安全」と考える飼い主さんは多いですが、ヒューマングレードに明確な定義や表示義務はなく、メーカーそれぞれが独自の基準でヒューマングレードという言葉を使用しています。
そのため、ヒューマングレードという謳い文句がないフードにも高品質なものは存在します。
ただ、ヒューマングレードという宣伝のないものの中には、原材料の安全性が分からず、人が食さない部分(家畜のトサカや羽など)や人用の食品の製造過程で生じた廃棄物(トウモロコシの芯の部分や廃油など)を再生利用しているフードがあるかもしれません。
「ヒューマングレード」は、そういったフードを避けたいと思った時の目安のひとつと考えましょう。
大切なのは、ヒューマングレードという言葉の有無よりも、原材料や製造管理にこだわり、安全性を公表しているかどうかです。
Q2.グレインフリーとグルテンフリーは本当に良い?
A.アレルギー対策をしたいわんちゃんや胃腸の弱いわんちゃんにとっては特に良いフードです!
グレインフリーやグルテンフリーは以下のようなメリットがあります。
■グレインフリー
→特に消化吸収がしやすい。穀物アレルギー対策ができる。
■グルテンフリー
→小麦アレルギー対策ができる。グルテンを含まない穀物の栄養が摂れる。
ただし炭水化物の消化性は個体差が大きいため、小麦などの穀物を使用したフードを与えていても消化に問題がなくアレルギーも起きないというわんちゃんもいます。
また穀物を使用しているかどうかと品質は別の問題なので、小麦などグルテンを含む穀物を使用しているフードが低品質だという訳ではありません。
大切なのは愛犬の体質に合ったフードを与えることであり、必ずしも穀物やグルテンを避けることが正しいとは言えませんが、消化不良や食物アレルギーなどのリスクを減らすには良いと言えるでしょう。
グレインフリードッグフードのおすすめランキング20選|穀物不使用のメリットや人気の市販品は?
【獣医師監修】グルテンフリーのドッグフードおすすめランキング10選!成分や口コミを徹底検証
Q3.原材料の安全基準って?
A.日本のペットフード安全法では原材料に対する詳細な安全基準はありません。
ペットフード安全法では国内で流通している原材料の安全性に関して、製造方法の基準として以下のような定めがあるのみです。
[2]製造の方法の基準
(1)有害な物質を含み、若しくは病原微生物により汚染され、又はこれらの疑いがある原材料を用いてはならない。
引用:環境省_ペットフード安全法基準規格等 [動物の愛護と適切な管理]
この他に添加物や農薬、汚染物質の成分規格はありますが、ペットフード先進国と言われるドイツのような「ペットフードの原料はすべて人が食べられるものを使う」などの法律はありません。
日本で販売されているドッグフードの安全性は、メーカーによって大きく異なるため、飼い主さんがドッグフードの知識をつけて納得できるものを選びましょう。
Q4.アレルギーになりやすい食材は?
A.「④アレルギー食材をチェックする」で確認してみてください。
また食物アレルギー対策を心がけるのであれば、アレルギーの起きやすい食材を避けるだけでなく、良質な食材にこだわって選ぶことも大切です。
食物アレルギーが発症する原因のひとつとして、化学薬品により過剰にホルモン等を与えられた食材の長期間の摂取が関係すると考えられています。
気になるフードを見つけたら、メーカーの公式ホームページなどで「ホルモン剤不使用の肉を使用」など原材料へのこだわりがあるかもチェックしてみましょう。
食物アレルギーに関して詳しくは「」をご覧ください。
Q5.ミールや4Dミートって本当に危険なの?
A.ドッグフードにおいてはどちらも危険とは言い切れません。特にミールは高品質なものも存在します。
ミールとは生肉を乾燥させた肉粉のことを指します。チキンミールであればチキンを乾燥させた肉粉であり、良質なタンパク質です。
ただ、「ミートミール」や「家禽ミール」などの不明確な表記のものは何の動物の肉粉なのか判断がつかないため、品質が良くないミールである可能性もあります。
また4Dミートとは「DEAD(死んだ)DISEASE(病気の)DYING(死にかけた)DISABLED(障害のある)」の頭文字をとったものであり、わんちゃんに与えたくないような低品質な肉です。
しかし安価なドッグフードに、本当に4Dミートが使用されているかどうかは定かではなく、4Dミート入りのドッグフードが原因で健康を害したという報告もありません。
そのため危険だとは言い切れませんが、リスクを避けるために原材料の安全性に不安が残るようなフードは選ばないことが大切です。
Q6.チキン生肉と乾燥チキンは何が違うの?
A.同じチキンですが、肉の状態が異なるため栄養価が違います。
チキン生肉とは、鶏から骨と内臓を除いた新鮮な肉のことを言い、乾燥チキンはチキン生肉を乾燥させて脂肪と水分を抜き、粉末にしたものです。
栄養価が異なるため、嗜好性を高めたい時は生肉、脂質やコストを抑えたい時は乾燥肉などメーカーがそのフードの目的に合わせて配合しています。
またそれぞれ、生肉や乾燥肉の他に「正肉」「ミール」などの別名があります。詳しくは「ドッグフードの原材料193種類を全解説【肉類】」で解説していますので気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
この記事では、原材料表記からフードの情報を読み取るための基礎知識を紹介し、原材料193種の解説をしました。
最後に5つのチェックポイントをおさらいしておきましょう。
わんちゃんが喜んで食べるドッグフード選びの参考にしてください♩
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