生まれて間もない子犬はとっても可愛いですが、人間の赤ちゃんと同じくらいお世話は大変!
「離乳食って缶詰?ミルク?」
「どのくらいの量を与えるの?」
などと悩みはつきませんよね。
そこでこの記事では、獣医師監修のもと
・離乳食を与える時期
・離乳食の作り方や与え方
・食べない、下痢をするなどの離乳食に関するお悩み
を詳しくまとめました。
おすすめの離乳食もご紹介しますのでぜひ参考にしてください。離乳食に関する知識をつけて、体をつくる大切な時期をしっかりサポートしてあげましょう!
生まれて間もない子犬はとっても可愛いですが、人間の赤ちゃんと同じくらいお世話は大変!
「離乳食って缶詰?ミルク?」
「どのくらいの量を与えるの?」
などと悩みはつきませんよね。
そこでこの記事では、獣医師監修のもと
・離乳食を与える時期
・離乳食の作り方や与え方
・食べない、下痢をするなどの離乳食に関するお悩み
を詳しくまとめました。
おすすめの離乳食もご紹介しますのでぜひ参考にしてください。離乳食に関する知識をつけて、体をつくる大切な時期をしっかりサポートしてあげましょう!
※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。
目次
まずは離乳食についての基本的な知識をつけましょう。元気なわんちゃんに育ってもらうためには正しく理解することが大切です。
なので、ここではまず
・そもそも離乳食とは
・離乳食の種類
についてご説明します。
離乳食とは、母乳やミルクなどの液状中心の食事をしていた幼犬が、固形食をスムーズに食べられるようにするための食事です。
離乳食という消化のしやすい状態のものを与えて練習することで、消化器官が未発達な子犬も様々な栄養を摂ることができるようになります。
本来であれば、母犬が本能的に食事を吐き戻し、子犬に消化された状態のものを与えて離乳させていきますが、人と暮らして長い犬はなかなかそういった行動がとれません。
飼い主が離乳食を用意し、固形食までの移行をサポートしてあげる必要があります。
離乳食の与え方は次の2パターンです。
①市販の犬用離乳食を与える
②子犬用ドライフードをふやかし、犬用ミルクと混ぜて離乳食をつくる
②を選ぶ方が比較的多いようですが、それぞれ特徴が異なるため、離乳初期と離乳中~後期で使い分けるのがおすすめです。
母乳やミルクを飲むことしかできなかった子犬には、まずある程度粘度のあるものを舐め、飲み込むという練習が必要です。
そのため、お湯で溶く粉末タイプやそのままで柔らかいペーストタイプの市販離乳食がおすすめ。
離乳食としてつくられた専用の商品なので消化がしやすく、準備に手間もかかりません。また、離乳初期は人間の赤ちゃんと同じように徐々にタンパク質を増やしていく方が消化器に負担がかからないという考え方もあります。
市販の離乳食はタンパク質の種類を限定するなど栄養バランスを工夫しているものが多く安心です。
ドライフードとミルクでつくる離乳食でも問題はないのですが、離乳初期はミルクが多めのバシャバシャな状態にする必要があるため、ふやかしの時間も長く多少手間がかります。
選ぶフードの原材料によっては消化器に負担がかかってしまう可能性も否めません。
舐めるから噛むという行為への練習をするこの時期は、子犬用ドライフードをふやかす離乳食がおすすめです。
ふやかし方次第で固形物の量が調整できるため、完全にドライフードへ移行するときも手軽です。愛犬に合っていれば成犬になるまでずっと使えますね。
市販離乳食にふやかしたドライフードを少しづつ混ぜていき、徐々にふやかしのドライフードのみにしていきましょう。
この時、粉ミルクをかける必要はありませんが、どうしても食べないときや体調を崩した後など、より栄養を必要する場合は使ってあげてもいいでしょう。
ふやかしを卒業する目安、方法については「Q3.離乳食はいつまであげればいい?」をご覧ください。
また、子犬におすすめのドライフードの選び方は「【獣医師監修】子犬におすすめのドッグフード人気ランキング10選」で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
母乳から離乳食に切り替える最適な時期は、犬種にもよりますがだいたい生後4週頃です。生後3週になると子犬に歯が生えはじめるため、母犬が徐々に授乳を嫌がるようになります。
今までずっと子犬の側にいたのに少し離れたところから様子を見るようになったり、授乳を求めて近寄ってくる子犬から逃げる、唸るなどの行動をします。乳離れを教えているんですね。
母犬にこのような仕草が見られたら子犬に歯が生えてきているかチェックし、乳歯が確認できたら離乳食の準備を始めましょう。
また、中には生後4週が過ぎても授乳を嫌がらない母犬もいます。その時は「Q2.母犬が母乳を与えるのを嫌がらなくても時期が来たら離乳させる?」を参考に対処してみてください。
ここでは、子犬用ドッグフードを使った離乳食の作り方をご説明します。
市販の離乳食を使用する場合は、製品の説明書きに従ってつくるようにしてください。
■離乳食の作り方
熱湯でふやかすとドッグフードの栄養素が壊れてしまうので必ずぬるま湯でふやかしましょう。人肌より少し暖かいくらいがベストな温度です。
また、ふやかし度合いは出生後日数に合わせて変えていきます。離乳初期に与える場合はほとんどミルクでいいぐらいで、べちゃべちゃな状態になるまでしっかりドライフードをふやかしつぶします。母乳を少し混ぜるとよりいいですね。
生後7週ころからの離乳中期〜離乳後期は、少しずつ固形のものが混ざるようにつくります。ドライフードの分量については次の「離乳食の与え方(給餌量・頻度)」をご覧下さい。
離乳食の準備ができたら、いよいよ子犬に与えてみましょう!ここでは給餌量、頻度、そして与え方のポイントを詳しくご説明します。
生後4週頃からは1日4回、だいたい生後8週頃からは1日3回食事を与えます。子犬は1回に食べられる量が少ないので残してしまうこともあるかもしれませんが、離乳食をつくる際は以下の計算式を参考に目安給餌量分を用意しましょう。
√(ルート)ボタンのある電卓があれば簡単に計算できますよ。1頭あたりの1日分給餌量が出ますので、子犬が複数いる場合は、かける頭数分のドッグフードを準備するようにしてください。
■生後4か月までの給餌量の計算方法
子犬の食欲はその日その時によって差がみられます。夏場などの暑い日には食欲が落ちることもありますし、逆に寒い日にはたくさん食べて体温を保とうとすることもあるでしょう。たくさん遊んで体力を消耗した日とそうでない日でも違います。
もしも食べて間もないのにお腹が空いたと鳴く、食べた後にしつこくお皿を舐めているようなら、給餌量を少し増やして様子をみましょう。
食欲があまりない日は食べられるだけでOKですが、ぐったりして元気がないようならすぐに病院で診てもらいましょう。
離乳食を入れたお皿を子犬の前に出すだけでは食べないコもいます。そういった場合は、飼い主さんが食事だと認識させるためのきっかけをつくってあげましょう。
■食べはじめるきっかけの作り方
・スプーンなどで口元に離乳食を近づけてあげる
・口を開けて舌にそっと離乳食をのせる
・飼い主さんの指に少しつけて舐めさせる
などを試してみてください。
子犬にもそれぞれペースがありますので、少しずつ味や触感に慣らしていきます。最初は一生懸命鼻を押し付けたりおでこをすりすりするばかりでうまく食べられないコもいますが、徐々に上手になっていくので心配はいりません。
うまく食べられたらやさしく褒めてあげましょうね!また、子犬が食べやすいようにお皿は浅めのものがおすすめ。
時にはお皿に足を突っ込んでしまったりひっくり返してしまうこともあるので、トイレシーツやタオルなどを下に敷いておくと便利です。
ここからは、
・添加物を極力はぶいていること
・簡単に与えられる使い勝手の良さ
を基準に、犬に管理栄養士がおすすめする離乳食をご紹介します!
粘度を調整しやすい粉末タイプと嗜好性の高い缶詰タイプの両方をピックアップしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
また、子犬用ドッグフードを離乳食として使いたい方は「【獣医師監修】子犬におすすめのドッグフード人気ランキング10選」をご覧ください。
画像 | ||||
---|---|---|---|---|
主原料 | ミルクカゼイン | ミルクカゼイン | 鶏ささみ | 肉類(鶏、豚) |
タイプ | 粉末 | 粉末 | ペースト | ムース |
バリエーション |
140g/950g | 420gのみ | 85g缶/パウチタイプ | 195gのみ/3缶パックあり |
詳細 |
安心素材のみ使用!ナチュラル志向の飼い主さんから熱い支持
安全な食材を使うことで評判のナチュラルハーベスト。インファントは免疫を高めるミルクカゼインを主原料に、栄養豊富な卵黄などを配合したパウダータイプの離乳食です。
ぬるま湯を加えてお好みの固さに練るだけなので、離乳初期から手軽に使えます。消化がしやすいだけでなく、子犬の消化器の成長をサポートする成分も豊富に含まれていますよ。
品質にこだわりたい飼い主さんには特におすすめです。
タイプ | 粉末 |
---|---|
主原料 | ミルクカゼイン |
バリエーション | 140g/950g |
大容量でコスパの良さが魅力!乳酸菌たっぷりの国産離乳食
子犬の頭数が多くて大変!目を離せなくて買い物になかなか行けない!そんな時にも便利な大容量の離乳食です。
2種類の乳酸菌がお腹の健康を支え、大切な離乳期をしっかりサポートします。免疫アップに役立つβグルカンも入っているので、お手頃価格でも栄養満点ですよ。
ただ少し注意が必要なのがパン粉が入っている点。母犬が小麦アレルギーの場合は子犬もアレルギーを発症する可能性があるので、使用する際はその点を検討してみてくださいね。
タイプ | 粉末 |
---|---|
主原料 | ミルクカゼイン |
バリエーション | 420gのみ |
粉末タイプの食いつきが悪いならこれ!鶏肉を贅沢に使ったペースト缶
粉末タイプは好みじゃないという子犬も珍しくありません。デビフのささみペーストは、ささみ、胸肉、レバー、鶏卵とわんちゃんが大好きな鶏肉をたっぷり使いながら、離乳期の子犬に最適な原材料をバランスよく配合しています。
気になる着色料や発色剤も無添加なので安心。そのままでも十分食べやすいペースト状ですが、もう少し柔らかさが欲しい場合はミルクと混ぜればもっと食べやすくなりますよ。
食が細いわんちゃんにもおすすめです。
タイプ | ペースト |
---|---|
主原料 | 鶏ささみ |
バリエーション | 85g缶/パウチタイプ |
※画像は3缶パックです
保存料、酸化防止剤不使用!ムースタイプでさらに食べやすく
ふわふわ食感のムースタイプは敏感な子犬も食べやすいやさしい口当たり。お得な3缶パックも販売されているので、まとめ買いすれば複数の子犬のお世話や母犬の食欲不振時にも使えて便利です。
成長期である子犬が持つ本来の抵抗力を維持して健康な体をつくるための栄養バランスになっているので、生後2ヶ月齢までの大事な離乳期を支えてくれます。
タイプ | ムース |
---|---|
主原料 | 肉類(鶏、豚) |
バリエーション | 195gのみ/3缶パックあり |
母乳は喜んで飲んでいたのに離乳食を始めた途端に食いつきが悪くなってしまった!というのも子犬にはよくあるトラブルです。
まだ体が発達途中の子犬はごはんを食べないと低血糖になり倒れてしまうことがあるので対策をしっかり覚えておきましょう。
体調不良以外で離乳食の食いつきが悪い原因は以下のつ3が考えられます。
■食いつきが悪い原因
①のが原因の場合は、前述した「与え方のポイント」を参考にしてみてください。それでも食べないようであれば別の原因が考えられます。
②の場合は離乳食を変更してみましょう。子犬の好みは、母犬の授乳期の食事に近い味のものだと言われています。
授乳期に母犬が食べていたフードは子犬も食べられるものが多いので、確認し問題なければその製品をふやかして与えましょう。子犬に対応していないフードの場合は主原料が近いものを探してみてください。
③が原因のときは、離乳食の温度や柔らかさなどが子犬に合っているか確認してみましょう。
・お湯やミルクは人肌程度になっているか?
・ドッグフードはしっかり潰れているか?
上記の2点を再度チェックしてみてください。
①〜③の対策を試し改善しなかったときは、元気があっても獣医さんに相談するのがベストです。
ここでは、子犬の離乳食に関するよくあるお悩みをピックアップし、回答をご紹介しています。獣医師監修の正しい情報なので、きっとお悩みが解決するはずですよ♪
下痢や軟便が続くようであれば対策が必要です。
下痢や軟便が起きる原因は
・食事の切り替えが急
・水分が多い
・離乳食が合わない
・食べすぎ
・食中毒や感染症
などが考えられます。
一度下痢や軟便をしてその後元気にしているなら深く気にする必要はありませんが、続くようであれば要注意です。
生後間もない子犬は体調が急変しやすく、下痢で体力を消耗すると命に関わることもあります。早めに獣医師に相談しましょう。
時期(出生後日数)はあくまで目安なので、子犬の乳歯の生え具合に合わせて離乳させてください。
母犬の性格によっては子犬が生後4週を過ぎてもなかなか授乳を拒まないことがあります。発育が遅く乳歯がまだあまり生えていない、子犬の吸いつき方がうまく母犬が痛みをあまり感じていないということも。
それでも徐々に成長し、母犬も次第に痛みを感じるようになります。子犬も母犬の食事に興味を持つようになりますので、成長に合わせて臨機応変に対応しましょう。
生後2~3ヶ月を目安にドライフードのみへと切り替えていきましょう。
生後2~3ヶ月になると乳歯が生えそろうため、ドライフードのみに切り替えても問題ありません。
ただし、切り替える際は1週間~10日程度の時間をかけて徐々に行います。少しずつ水分量を減らし、カリカリの粒が多くなるようにしていきましょう。
以下の記事では、子犬に最適なドッグフードを選ぶためのドッグフードの基礎知識を紹介しています。
「総合栄養食について」「子犬期に必要な栄養バランス」など、基本的なことですが、意外と知ら人も多い内容なのでぜひ一度チェックしてみてください。
この記事では、子犬の離乳食について、作り方や与え方、おすすめの離乳食、食べない時の対策などをご紹介しました。
ポイントをまとましたので子犬のお世話に役立ててくださいね。
■子犬の離乳食についておさらい
・市販の離乳食は手軽で消化がしやすい
・ふやかした子犬用フードはで与え方次第で成犬まで使える
・生後4週頃離乳食に切り替え、生後2~3ヶ月で卒業する
・離乳食の柔らかさや食べる量は子犬の好みやペースに合わせる
・食欲不振や下痢が続くときはすぐに病院へ
子犬のお世話は本当に大変ですが、この時にしかない可愛さが味わえる貴重な時間です。事前準備をしっかり行い、楽しんで子育てをしてください。元気なわんちゃんに育ちますように♪
もう一度おすすめ離乳食は見たい方は「おすすめ離乳食4選」をご覧ください。
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、INUNAVIが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
執筆者
ペットフードメーカーに6年勤務後、現在はINUNAVIライターとしてドッグフードを中心とした記事を数多く執筆。相棒はキャバリアのジタン(10歳)。犬が好き&犬が好きな人が好きです。好きな人たちの生活がより豊かになるような、経験を生かした正しい情報、一歩踏み込んだ内容の記事をお届けします。保有資格:ペットフード安全管理者・犬の管理栄養士・ペット災害危機管理士3級