シャキシャキの歯ごたえとみずみずしさが魅力のレタスは犬が食べても大丈夫な野菜で、レタスの食感が好きな犬も多いです。
犬が食べるのに生でも加熱したレタスでも問題はありませんが、洗い方や調理方法を間違えるとせっかくの栄養素が失われてしまう恐れがあります。
そこで今回は、獣医師監修のもと、犬にレタスを食べさせるときの与え方や注意点、1日に食べてもいい量について解説します。
レタスを使用した簡単レシピなどもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
シャキシャキの歯ごたえとみずみずしさが魅力のレタスは犬が食べても大丈夫な野菜で、レタスの食感が好きな犬も多いです。
犬が食べるのに生でも加熱したレタスでも問題はありませんが、洗い方や調理方法を間違えるとせっかくの栄養素が失われてしまう恐れがあります。
そこで今回は、獣医師監修のもと、犬にレタスを食べさせるときの与え方や注意点、1日に食べてもいい量について解説します。
レタスを使用した簡単レシピなどもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
結論から言ってしまえば、生でも加熱したレタスでも、適量であれば犬が食べても大丈夫です。
レタスのシャキシャキとした食感が好きな犬は多く、おやつとしてだけでなく、手作りごはんの食材やドッグフードのトッピングにもおすすめです。
とは言え、犬がレタスを大好きだからと言って欲しがるまま与えるのは止めましょう。食べ過ぎは消化不良を起こしたり、下痢や嘔吐の原因にもなりかねません。
次章では、レタスの主な栄養素についてご紹介します。
レタスは95.9%が水分ですが、さまざまな栄養素が少量ずつバランスよく含まれているという特徴があります。
■レタスの主な栄養素(※1)
カロリー:11kcal / 100g
また、サニーレタスやリーフレタスなどは通常のレタスに比べて栄養価が高く、100gあたりで比べてみると以下の通りです。
レタス | サニーレタス | リーフレタス | |
カロリー | 11kcal | 15kcal | 16kcal |
食物繊維 | 1.1g | 2.0g | 1.9g |
β-カロテン | 240μg | 2000μg | 2300μg |
カリウム | 200mg | 410mg | 490mg |
ビタミンC | 5mg | 17mg | 21mg |
葉酸 | 73μg | 120μg | 110μg |
※参考:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
どのレタスも基本的には犬が食べても大丈夫なものですよ!
レタスに含まれているカリウムは100gあたり200mgで、ほかの葉物野菜と比べてもそこまで極端に高いわけではありません。
しかし、腎臓病の犬や高齢で腎臓や心臓の機能が低下している犬では過剰に摂取すると体に負担がかかりやすくなるため注意が必要です。
犬にキシリトールを与えてはいけないことは一般的に広く知られていますが、レタスに含まれるキシリトールは微量のため、心配する必要はありません。
犬がキシリトール中毒を起こす量は体重1kgあたりキシリトール100mgです。レタスのキシリトール含有量は乾燥重量で100gあたり131mg(※9)となっており、体重1kgの犬がレタスを6~7個(約2kg)食べるとキシリトール中毒の危険性がありますが、そこまで食べることは現実的ではないですね。
■乾燥重量とは
新鮮重量から水分を引いた重量のこと(レタスの水分は約96%)
では、犬にレタスを与えるメリットはどんなことがあるのでしょうか。ここでは、4つのメリットをご紹介します。
■犬にレタスを与えるメリット4つ
①水分補給に役立つ
②栄養のサポート
③腸内環境の健康サポート
④ダイエットのサポート
レタスの約96%が水分のため、あまり水を飲まない犬にレタスを与えることで水分補給に役立てることができます。
レタスのシャキシャキした食感が好きな犬は多いため、喜んで食べてくれるでしょう。
レタスにはさまざまな栄養素が少量ずつバランスよく含まれているため、栄養のサポートにも役立ってくれるでしょう。
犬は体内でビタミンCを合成することができますが、合成が間に合わないこともあり食事やサプリメントで補ってあげる必要があります。
また、レタスにはビタミンEも含まれており、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂取するとより効率的とされているため、どちらも同時に摂取できるのは嬉しいですね。
レタスの食物繊維は100gあたり1.1gとそう多くはありませんが、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が腸内環境の健康サポートに役立ってくれます。
また、不溶性食物繊維は有害物質を吸着させて、便と一緒に体の外に排出する働きも期待できるため、デトックスにもなるでしょう。(※2)
レタスのカロリーは100gあたり11kcalととても低いため、ダイエットしたい犬のドッグフードのトッピングやおやつとして与えることができます。
実際、私は愛犬たちのダイエットのときに、お腹を空かせている姿がかわいそうで、カロリーが低くて喜んで食べてもらえるおやつはないかと探してレタスを与えていたことがあります。
お陰で、美味しく食べてもらいながらダイエットも順調にすることができましたよ!
レタスは犬に与えるメリットがありますが、どのような与え方をすればいいのかよくわからないという飼い主さんもいるでしょう。
ここでは、レタスの調理方法や与えていい部位、犬が1日に食べていい量について解説します。
犬にレタスを与える際は、茹でる、炒めるなどの加熱調理をしたものでも、生でも問題はありません。
レタスは水に浸けると切断面からビタミンB・Cやカリウムといった水溶性の栄養素が抜け出してしまう可能性があるため、洗うときや茹でるときはサッと短時間で済ませるのがポイントです。
また、油と一緒に摂取することでβ-カロテンやビタミンKといった脂溶性の栄養素を効率よく吸収することができるため、少量のオリーブオイルやごま油でサッと炒めてあげるのもいいでしょう。
犬が食べても大丈夫なレタスの部位は、葉だけでなく芯も問題ありません。
芯のシャキシャキした食感が好きな犬もいます。
とは言え、喉に詰まらせてしまうと危険なので、細かく刻んであげることをおすすめします。
また、葉の部分も大きいままでは噛み切れない可能性もあるため、細かく刻んであげましょう。
犬が1日に食べても大丈夫なレタスの量は、犬が1日に必要な摂取カロリーの10%以内です。しかし、レタスはカロリーが低く、計算上では体重5kgの犬で1玉(約350g)とかなりの量になってしまいます。
レタスは約96%が水分のため、食べ過ぎは体が冷えて下痢などを引き起こす原因となってしまうことから、以下を目安にしてください。
■犬に与えるレタスの量の目安
体の大きさ | 目安量 | 目安 |
超小型犬(体重4kg未満) | 15~25g | 葉を約1枚 |
小型犬(体重4kg~10kg未満) | 50~60g | 葉を約2枚 |
中型犬(体重10kg~25kg未満) | 100~110g | 1玉の1/3~1/4 |
大型犬(体重25kg以上) | 110~130g | 1玉の1/2~1/3 |
レタスは犬が食べても大丈夫な野菜ですが、与えるときには注意しなければいけないこともあります。
ここでは、犬にレタスを与える際の注意点を見ていきましょう。
犬に初めてレタスを食べさせる場合、体質によっては食物アレルギーを起こすこともあるため、少量を与えて48時間ほどは様子を見てあげることが大切です。
レタスにアレルギーがある場合は、レタスを食べてから30分~48時間以内に以下のような症状が見られます。
■犬の食物アレルギーの主な症状
・皮膚の赤みや痒み
・目の周りや口の周り、耳を痒がる
・足先を執拗に舐めたりかじっている
・下痢や軟便
・嘔吐
犬がレタスを食べてこれらの症状が見られた場合は、食べさせるのは控え、獣医師に相談しましょう。
犬のアレルギーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
レタスに含まれる栄養素は僅かなため、適量を与える分には過剰に心配する必要はありませんが、腎臓病や尿路結石症などで療法食を食べている犬は、事前に獣医師に確認してください。
消化機能が弱い犬では、消化不良や下痢を引き起こす可能性があるため、与える量は少量にとどめておいたほうが安心です。
また、消化機能ができあがっていない生後6ヶ月未満の子犬では与えないほうがいいと言えます。
ここでは、犬に食べさせるレタスの簡単レシピを2つご紹介します。
■材料
・レタス…葉1枚
・無糖ヨーグルト…小さじ1
■作り方
おやつやドライフードのトッピングにただレタスをあげるのではなく、ヨーグルトを絡めてあげることで、愛犬にご馳走気分になってもらえるでしょう。
■材料(体重5kgの犬の1食分)
・レタス…葉1枚
・鶏肉…25g
・人参…15g
・卵…1個
・水…150ⅽⅽ
■作り方
レタスの栄養素は水に溶け出してしまうものもありますが、スープにすることで溶け出した栄養素も一緒に摂ってもらうことができます。
野菜やお肉はアレンジが可能なので、愛犬が好きなもので作ってあげてもいいですね。
レタスは生でも茹でても犬が食べても大丈夫な野菜ですすが、水分が多いため与えすぎると下痢などを引き起こす原因となってしまうため、適量を与えることが大切です。
レタスを上手に活用すれば水分補給やダイエットのサポートなどに役立てることもでき、愛犬に美味しく食べてもらえるだけじゃないのがいいですね。
シャキシャキ食感に夢中になる犬もおり、ついついたくさんあげたくなってしまいますが、適量でとどめておくようにしましょう。
執筆者
18歳のチワックスと1歳のチワックス、ポメチワ、0歳のチワックスの4匹と暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。
【保有資格:ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士 / YMAA薬機法・医療法適法広告取扱個人認証規格】