公開 2019.09.27 更新 2021.03.12
[ PR ]
無添加ドッグフードとオーガニックドッグフードの違い

無添加ドッグフードとオーガニックドッグフードの違い

最近ではペットフードでも「無添加」や「オーガニック」を謳う商品が増えてきていますよね!

添加物の危険性が広く知られてきたと同時に、わんちゃんに対しても健康志向の飼い主さんが増えてきています。

「なんとなく良さそうだけど何がいいの?」
「書いていると安心できるけど意味は?…」

という飼い主さんのために「無添加」と「オーガニック」の違いから、それぞれのメリットとデメリットについて解説します!

※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。

 

無添加ドッグフードとオーガニックドッグフードの違い

ドッグフード

無添加ドッグフードとは、「合成添加物を添加せずに製造したドッグフード」のことを指し、オーガニックドッグフードとは、「化学薬品が使われていない原材料を使用して製造されているドッグフード」のことを指します。

簡単に言えば「製造過程」のことか、「原材料そのもの」のことかという事です。

添加物とは、「防腐剤」や「着色料」などの化学合成添加物のことを指し、これらの毒性や発がん性が指摘され始めたことから、「無添加」という言葉は広く一般の人々に浸透してきました。

一方でオーガニックとは、「自然のチカラのみで有機栽培された原材料を使っている」ということになります。

農作物における「オーガニック」は、その野菜を栽培するための土作りの段階から農薬が使われていないことはもちろん、土壌の農薬不使用の期間は2年前までさかのぼり、残留農薬が無いことが確認されなければ「オーガニック」とは言えないのです。

「オーガニック」には日本農林規格(JAS)の厳しい審査があり、それに合格しなければ「オーガニック」と表記することはできません。なかなか厳しいのですね!

無添加とは?

食材

先ほども書いたように、無添加とは「製造過程で、防腐剤や着色料などの化学合成添加物が添加されていないこと」を指します。

極端に言えば、原材料がどんなものであっても、製造過程で化学合成添加物を使用していなければ「無添加」と表記することができるということになります。

体に害のある「酸化防止剤」や「防腐剤」、「着色料」などを食べ続けると体に良くないことは当然ですよね!

これらの合成添加物は、発がん性も指摘されているので「無添加」に越したことはないはずです。

しかし、「無添加」であっても、そもそもの原材料が農薬が使用されていたり、化学薬品が使用されている場合もあるので要注意です!

無添加の定義

「無添加」とは、特定の物質が使用されていないことを表す表記であり、その特定の物質というのが「添加物」のことになります。

「添加物」というのは一般的に、人工的な化学合成添加物である「酸化防止剤」や「防腐剤」、「着色料」などを指しますが、実は商品に「無添加」と表記するのに何か規定や審査があるわけではありません。

厚生労働省は「無添加である旨の表示については、製造業者等の任意の表示ではありますが、消費者が誤認を生ずることのない表示が求められています」とコメントしています。

つまり、「無添加」と書いてあってもそれは製造側が判断しているだけのことであって、必ずしも安心というわけではないということですね。

「無添加=安心・安全!」と思っている方が多いと思いますが、実は注意が必要なのです!

ドッグフードに好ましくない添加物

ドッグフードは、人間の食品に比べてかなり基準がゆるく、発がん性が指摘されているものや、人間に対しては使用が認められていない添加物なども使用されていることがあるので、とくに注意しなければなりません。

わんちゃんのごはんに入っている代表的な添加物としては、

「酸化防止剤」「保存料」「着色料」「甘味料」

などがよく知られていますよね。

これらには、わんちゃんの健康に著しく悪影響を及ぼす危険な成分が使用されていることが多々あるので、それに対応するためには飼い主である私たちが安全かどうかをしっかり判断する必要があります。

大切なわんちゃんの健康を守るためにも、危険な添加物をしっかり知ることから始めましょう!

酸化防止剤

腐ったリンゴ

その名の通り、ドッグフードの酸化を防止したり、カビの発生を防止する役割があり、ドッグフードを長持ちさせるために使用されます。
酸化防止剤で、気を付けなければいけない3つの成分をご紹介します!

※要注意な酸化防止剤
  • エトキシキン
  • BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
  • BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)

エトキシキン

エトキシキンは、日本では使用が認められていない非常に強力な酸化防止剤です。
防酸化作用が非常に強く、しかも安価なため、海外の安価なドッグフードでは使用されていることがあります。

その危険性は非常に強く、日常的に摂取することによってがんや皮膚炎など、重篤な病気を引き起こすおそれがあるんです!

日本での使用は禁止されていますが、「エトキシキン」が含まれる海外の安価なドッグフードはインターネットなどでも入手可能なので、知らず知らずのうちに食べさせてしまっていることも・・・。お使いのドッグフードに「エトキシキン」の表記がある場合、使用を中止することをおすすめします。

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)は、もともとガソリンの酸化防止剤として使用されてきたものです。

BHAは、非常に強い抗酸化作用がある反面、体への悪影響も非常に大きいので注意が必要です。マウスを使った実験では、BHA投与後わずか数分でマウスが歩行困難になり、最終的に死亡した、という例もあるほどです。

BHAは、バターやマーガリンなど、私たち人間の食品にも使用されていることがありますが、発がん性物質であるという危険性も指摘されており、こちらも避けたほうが良いものです!

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)は、石油製品やプラスチック製品の安定剤として使用されてきたものです。

BHTは、私たち人間の食品にも使用が認められており、冷凍食品や、お菓子などでも使用されていることがあるので、知らないうちに摂取してしまっているかもしれませんね・・・!

こちらもBHAと同様、発がん性が指摘されており、他にも脱毛、無眼症、異常行動、染色体異常などの危険性も指摘されている危険な添加物です。

保存料

ドッグフードのカビの繁殖や細菌の繁殖を防ぐために使用されています。
保存料で注意しなければいけない成分は以下になります!

ソルビン酸カリウム

こちらも人間用の食品にも使用されていることも多い添加物ですが、発育不良や肝臓障害などの危険性が指摘されています。

また、着色料の亜鉛酸ナトリウムと反応し発がん性物質である「エチニル酸」と作りだすと言われているので、もちろん避けたほうが良い成分です!

着色料

えのぐ

こちらはドッグフードの見た目を良くするために使用されるものですが、わんちゃんは色が識別できないため、飼い主さんの購買意欲を沸かせるためだけであって、わんちゃんにとっては残念ながらただの毒ということになります。

商品の見た目だけのために体に害のある添加物を使用するなんて・・・と思いますが、実はドッグフードだけでなく、私たち人間の食品でも多くの商品に使用されているのが現状なのです。

着色料で注意しなければいけない2つの成分をご紹介します!

※要注意な着色料
  • タール系着色料
  • 亜硝酸ナトリウム

タール系着色料

タール系着色料とは、簡単に言うと「石油から作られた着色料」ということになります。お菓子なんかでも「赤色○○号」「黄色○○号」・・・よく見かけますよね。

ドッグフードでも、フードの見た目を均一にしたり、キレイに見せるためによく使用されるものですが、実は発がん性、染色体異常、遺伝毒性、アレルギーなどが指摘されている、とても危険な添加物なのです。

亜硝酸ナトリウム

色を鮮やかにする添加物で、実は私たち人間の食品でも、ハムやベーコンなどでよく使用されています。

肉類に含まれるアミンに反応し、胃の中でニトロソアミンという発がん性物質を作り出します。ニトロソアニンはとくに発がん性が高いものになるので、注意が必要です!
ほかにも催奇形性・アレルギー性・遺伝毒性なども指摘される危険な添加物です。

甘味料

こちらはわんちゃんの食いつきを良くするために使用される添加物になります。

食いつきが良くないと商品は売れません。利益重視で過剰に使用されていることもあり、食べ続けることによってわんちゃんの健康を害するおそれがあるので注意が必要です。

甘味料でとくに注意しなければいけない2つの成分をご紹介します!

※要注意な甘味料
  • ソルビトール
  • ビートパルプ

ソルビトール

ソルビトールはブドウ糖から合成される糖アルコールの一種です。
砂糖よりも甘味が少ないため、過剰に使用されていることがあります。
私たち人間の食品にも使われるものですが、イタリアではソルビトールを過剰摂取した女性が亡くなった例もあるというので、こわいですよね。わんちゃんも同様、過剰摂取には注意が必要です。

ビートパルプ

ビートパルプは、テンサイから砂糖をとったあとに残るものです。少量の甘味が残るために甘味料として使用されています。

また、安価で手に入るため、ドッグフードのかさ増しなどのために使用されることもあります。

ビートパルプは、わんちゃんにとって必要な栄養素は含まれていないうえ、摂取しすぎると便秘や軟便を引き起こすおそれがあり、出来れば摂取しないに越したことはないと言えそうです。

無添加のメリットとデメリット

  • 添加物による発がん性や染色体異常、遺伝毒性などの様々な健康的被害を回避することが出来る
  • 添加物に対するアレルギー反応の心配がない
  • 薬品に侵されることなく、自然な形で本来の体作りをすることが出来る
  • 「無添加」の基準は決められていないため、曖昧
  • 保存期間が短くなる傾向がある
  • 一般のものに比べて値段が高いことが多い

無添加であることのメリットは先ほど述べたように、「発がん性物質や染色体異常、遺伝毒性など、体に害のある添加物が使用されていないこと」が最大のメリットとなります。

これらの健康被害の危険性がしてきされる化学合成添加物は「無添加」であることに越したことはありません。

また、わんちゃんが添加物に反応してアレルギーを起こしてしまう心配もありません。

また、添加物を使っていない食事を毎日食べることによって、わんちゃんが本来持っている体のチカラを最大限引き出すことができ、最も自然な形でからだづくりをすることが出来ることもメリットですね!

反対に無添加のデメリットは、「無添加と表記するための規定や審査が無いため、その認識は製造側に一任されてしまう」ということになります。

「無添加」と書かれていても、成分をしっかりと理解し、飼い主さんが自分で判断できる知識を身につけておく必要があるんですね!

また、「無添加」のものは一般のドッグフードに比べて値段が高いことが多いというのもデメリットのひとつと言えますね。

保存期間に要注意!

「無添加」のものほど保存期間が短くなる傾向にあります。
天然由来のものは、化学的なものに比べると、その効果は低くなってしまうからです!開封したら早めに消化しましょう。

「オーガニック」とは?

オーガニック

オーガニックドッグフードとは、化学薬品や農薬などを使用せずに作られた原材料を使用したドッグフードのことです。

「オーガニック」と名乗るためにはJASのきびしい基準をクリアする必要があり、国産ドッグフードではオーガニックフードはまだ少ないのが現状です。

ですがここで注意しなければいけないのが、「オーガニック」とは原材料そのもののことを指すのであって、製造過程では添加物が使用されている場合があるので注意が必要です!

オーガニックの定義

 

有機JASマーク

引用:農林水産省

「オーガニック」とは直訳すると「有機の」という意味です。

有機物とは、要するに、人工のものではなく自然のもののみでつくられたものということになります。

「オーガニック」とは、通常は化学肥料や農薬などを使わず生産されたもののことを指し、野菜などで「オーガニック」という言葉をよく目にしますよね。

日本では、「オーガニック」として販売する場合、「有機JASマーク」を付けることが義務づけられており、JASマークを付けるためには厳しい基準をクリアする必要があります。

オーガニックのメリットとデメリット

  • JASの基準をクリアした原材料が使用されている
  • 農薬の心配がない
  • 製造過程で添加物が使用されていることがある
  • 一般のものに比べてオーガニックのものは値段が高いことが多い

オーガニックであるメリットは、「JASの厳しい基準をクリアした原材料を使用して作られている」という点です。

これにより、原材料自体の品質はとても信頼できるものといえそうですね。

でも反対に、オーガニックのデメリットは「原材料はオーガニックでも、製造過程で添加物が使用されている場合がある」という点です。

製造過程で添加物を使用していても「オーガニック」と表示されることもあります。
「オーガニック」と表記されていても「無添加」ということではないので注意が必要です!
「オーガニック」というだけで安心せず、しっかりと原材料名をチェックしましょう!

無添加ドッグフード
【獣医師監修】無添加ドッグフードおすすめランキング20選|安心安全な国産&海外を紹介!
国産ドッグフードランキング アイキャッチ
【獣医監修】国産ドッグフードおすすめランキング21選!無添加で安心安全【2024年最新】
オーガニックドッグフードおすすめ人気ランキング10
【獣医師監修】オーガニックドッグフードおすすめ人気ランキング10選|ウェット・ドライ【2024年最新版】

まとめ

犬と花

いかがでしたか(^ ^)?

「無添加」と「オーガニック」、雰囲気はとても似ていますが、実はまったく違った意味を持つということがわかりましたよね。

「無添加」は製造過程でのことを指すことに対し、「オーガニック」は使われている原材料そのもののことを指します。

この違いを理解していれば、ドッグフードを選ぶ際のひとつのポイントになるのではないでしょうか?

「無添加」「オーガニック」と書かれているだけで安心するのではなく、それぞれのメリットやデメリットを理解して選ぶことが大切ですね!

※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、INUNAVIが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。

編集部 INUNAVI(いぬなび)

執筆者

編集部
INUNAVI(いぬなび)

「日本をペット先進国に。」INUNAVIは、飼い主とわんちゃんが幸せに過ごせる世界を実現するために誕生。 執筆者はペットフード安全管理者、犬の管理栄養士、動物介護士、ペット看護師などの資格を保有。獣医師・ドッグトレーナーなど専門家監修のもと、犬好きのメンバーが毎日読みたくなるコンテンツを毎日更新中♩おすすめドッグフードランキングは1,000名規模の口コミ評価や成分の安全性を検証し、辛口に採点。リアルな情報にこだわっています。独自アンケート調査はこちら

関連記事

新着記事

人気記事

いぬなび公式
インスタグラム

毎日更新中