数ある犬種の中でも人気の柴犬。一緒に暮らしていく家族なので、これから飼おうと思っている方は寿命が気になるはずです。
すでに柴犬を飼っている方も、
「外飼いで18歳は長生き?」
「今17歳で認知症があるけどまだ生きられる?」
などの疑問があるのではないでしょうか。
また、小豆柴や豆柴、黒柴や白柴など種類による違いも知りたいですよね。この記事では柴犬の寿命やかかりやすい病気などを紹介します。ぜひ参考にしてください!
数ある犬種の中でも人気の柴犬。一緒に暮らしていく家族なので、これから飼おうと思っている方は寿命が気になるはずです。
すでに柴犬を飼っている方も、
「外飼いで18歳は長生き?」
「今17歳で認知症があるけどまだ生きられる?」
などの疑問があるのではないでしょうか。
また、小豆柴や豆柴、黒柴や白柴など種類による違いも知りたいですよね。この記事では柴犬の寿命やかかりやすい病気などを紹介します。ぜひ参考にしてください!
※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。
アニコム損害保険株式会社の調査によると、2016年時点の柴犬の平均寿命は14.5歳です(※1)。15歳を超えれば十分に長生きと言える年齢です。
さらに、近年では17〜18歳ほどまで生きるケースも珍しくなく、飼育環境の改善や獣医学の発達によって今後さらに寿命が延びるとも言われています。柴犬に限ったデータではありませんが、実際に2009年〜2019年の10年間で、犬の平均寿命は13.1歳から14.1歳に延びています(※2)。
これから柴犬を飼う場合は、20年近く世話をするつもりで家に迎えてください。
なかには、平均寿命を大きく超える歳まで生きたご長寿柴犬たちもいます。
26歳8ヶ月まで生きた雑種犬のプースケ。2010年12月〜2011年12月の間に存命した世界最高齢の犬としてギネスブックに認定されました。人間で言うと125歳に当たると言われています。
柴犬のワカちゃんは、21歳1ヶ月まで生きたご長寿犬です。飼い主さんのブログによると、長生きの理由は以下の4点だそう(※3)。
柴犬には赤柴・黒柴・白柴・胡麻など複数の毛色がありますが、毛色によって寿命が異なるというデータは現在のところありません。同様にオス・メスによる違いも報告されておらず、性別に限らず長生きできる可能性があります。
小柄でマンションでも飼いやすく、大変人気がある豆柴。「小豆柴」と呼ばれるさらに小さなサイズの柴犬も数年前から話題です。
豆柴専門のブリーダーサイトによると豆柴の寿命は15〜16歳で(※4)、一般的な大きさの柴犬より長生きと言えます。しかし、その一方で10〜12歳という説もあり、豆柴の寿命に関する厳密なデータはないようです。
豆柴や小豆柴だから長生き、または短命であるという根拠はないので、個体によるものと認識しておきましょう。
さまざまな考えが提唱されていますが一説では、柴犬の年齢を人間に換算すると以下のとおりです(※4)。1年は人間の4年に当たり、4倍のもの早さで歳を取ります。
柴犬の場合、1歳までが子犬で、7〜8歳ごろからシニア期に入ると言われています。シニア期は意外にも早く訪れるので、数字や見た目にとらわれずに適切なケアをしてください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
特にこれから犬を飼う人は、他の犬種との違いも気になるところです。アニコム損害保険株式会社が調査した犬種別の寿命の長さで柴犬は第4位に入り、比較的長生きな犬種と言えます。
一般的には「小型犬>超小型犬>中型犬>大型犬>超大型犬」の順に寿命が長いと言われています。しかし、調査結果によると柴犬は小型のトイ・プードルに匹敵するほどの平均寿命でした。中型のなかでも最も寿命が長く、体格の割に長く生きられる犬種です。
参考までに、いくつかの犬種の平均寿命を掲載します。
犬種 | 体格* | 平均寿命 |
柴犬 | 中型 | 14.5歳 |
---|---|---|
トイ・プードル | 小型 | 14.7歳 |
MIX犬(10kg以上20kg未満) | 中型 | 13.9歳 |
チワワ | 超小型 | 13.7歳 |
ビーグル | 中型 | 13.3歳 |
ラブラドール・レトリバー | 大型 | 12.8歳 |
*アニコム損害保険株式会社の分類による
比較的平均寿命が長い柴犬ですが、長生きしてもらうためには、正しい飼い方をすることや柴犬がなりやすい病気を把握しておくことが大切です。
長く健康でいてもらうために、基本的に外飼いではなく室内飼いをしましょう。特に夏場は熱中症のリスクが高く、屋外にいると短時間でも命に関わる事態に。気温が高くない場合でも、雨・風・寒さや脱走による事故、さらには盗難やいたずらなど、危険は数え切れません。
周囲の環境が影響するだけでなく、体調のチェックをしづらいことも短命の原因になります。常に様子を確認できる場所で飼育しましょう。
日頃からストレスを与えないよう心がけることも大切。柴犬は警戒心や縄張り意識が強く、過度なスキンシップを好まない場合もあります。以下のようなストレス要因がないかチェックしてください。
飼い主に甘えたい性格の場合は、留守番の時間が多すぎないか、飼い主が他のペットや子どもばかり構っていないかなども確認しましょう。
長生きのためには、病気に対して適切なケアをすることが大切です。長生きすればするほど病気のリスクが高まるので、特に老犬は要注意。前述のとおり7~8歳頃からシニア期に入るので、日頃から体調をよく観察しましょう。
以下では、柴犬がかかりやすい病気とその対策を解説します。
柴犬は皮膚が弱い犬種で、子犬のころから皮膚のトラブルには要注意です。アトピー性皮膚炎のほか、膿皮症や食物アレルギーによる皮膚炎も発症しやすいので、肌が赤い・かゆがるといった様子があったら動物病院で受診してください。
また、柴犬は被毛がダブルコートと呼ばれる二重構造で、換毛期には大量の毛が抜けます。こまめにブラッシングをして抜け毛を取り除き、あわせて皮膚の状態もチェックしましょう。
垂れ耳の犬種ほど発症しやすくはないものの、よく見られる病気です。アトピー性皮膚炎・細菌感染・真菌感染・耳ダニの発生など原因はさまざまで、湿気が多い梅雨は特に気をつけたい時期(※6)。重症化すると治るまでに時間がかかってしまうので、日頃からよく様子を観察しましょう。
また、耳掃除のしすぎによる過度な刺激は、かえって外耳炎の原因になるのでご注意ください。
歯肉だけでなく、歯の靭帯や根本の骨にまで影響を及ぼす可能性がある歯周病。重大な合併症を引き起こすケースもあり(※7)、口腔ケアは犬の健康維持に欠かせないものです。
しかし、柴犬は警戒心が強く、歯磨きが簡単にできる犬種ではありません。子犬のころから口元に触っても嫌がらないよう練習をし、歯ブラシに慣れておくことが何より大切です。難しい場合は歯磨き効果があるガムを食べさせたり、動物病院での歯石取りを検討したりしましょう。
柴犬の発症が非常に多いと言われる病気で、強い目の痛みを伴い、視力の低下や失明に至ります。シニア期のほうがリスクが高いものの、4歳などの若い時期に発症するケースも少なくありません(※8)。
片目の発症の原因が遺伝的なものである場合は、もう一方の目も発症する可能性が高い傾向が見られるため、継続的な観察が必要になります(※9)。目薬を使って進行を抑えられるケースがあるので、異常があればすぐに獣医師に相談してください。
シニア犬の病気の代表例とも言える白内障。目の中にある水晶体が白く混濁して視力が低下し、失明に至る場合もあります。
放置すると炎症(ぶどう膜炎)や緑内障も発生する可能性がある一方で、白内障以外にも目が白く濁る疾患があります(※10)。「老犬だから」で済ませず、変化があれば迷わず動物病院で診てもらいましょう。
シニアの柴犬に多い病気です。平衡感覚を司る神経に異常が生じ、首が傾く・目が回る(眼振)などの症状が発生します。老齢性の場合は数日〜数週間でおさまることがほとんどですが、食欲不振や寝たきりにつながることがあり、長引くと体に大きな負担がかかります(※11)。
歩き方や目の様子に異変があった場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
特に日本犬に多いと言われており、11〜12歳を超える高齢の柴犬は注意が必要。認知症を治す薬は現在のところありませんが、サプリによって症状が改善する例があります(※12)。
ぐるぐる回る、狭い場所に入ろうとする、いつも寝る時間に寝ない、夜になると吠えるなどの様子が見られたら、早めに獣医師に相談してください。
大切な愛犬に長生きしてもらうためには、ドッグフード選びもとても重要です。決まったものを与え続けるのではなく、体調や年齢に合わせてベストなごはんを選ぶことで、長生きできる可能性がアップするでしょう。
INUNAVIでは100商品を超えるドッグフードを比較してランキングを作成しています。食べ過ぎで肥満が気になるワンちゃんや、好みのものがなかなか見つからず食いつきが悪いワンちゃんなど、お悩みがある場合もぜひ参考にしてくださいね。
柴犬の平均寿命は14.5歳で他の犬種より比較的長く、20歳近くまで生きるケースも少なくありません。我が家の愛犬も17歳を超えており、柴犬は長く人生をともにするパートナーです。
しかし、間違った飼い方をすると長生きはしづらいもの。安全な室内で飼育しつつも、警戒心が強い性格に合わせたコミュニケーションの取り方をする必要があります。特に飼い主と一定の距離を取りたがる子の場合は、構いすぎてストレスを溜めないようにしてください。
また、柴犬は皮膚炎・緑内障・認知症など丁寧なケアが必要な病気にかかりやすい犬種です。愛犬も肉球の間が突然真っ赤になったり、目がぐるぐる回ってしまったりと、急な体調変化の経験が多数あります。子犬のころから小さな変化を見逃さないように注意し、異変があった場合はすぐに動物病院で受診しましょう。
この記事を参考に、ギネス記録に負けないご長寿を目指してください。
<参考>
(※1)アニコム損害保険株式会社「犬種別の平均寿命を調査」
(※2)アニコム ホールディングス株式会社「アニコム 家庭動物白書2021」
(※3)「柴犬ワカ21歳!」Amebaブログ
(※4)豆柴の専門ブリーダー 日本犬豆柴育成普及会 摂州宝山荘,よくあるご質問
(※5)環境省「捨てず 増やさず 飼うなら一生」
(※6)カカクコム・インシュアランス「犬の外耳炎の症状・原因と治療法」
(※7)カカクコム・インシュアランス「犬の歯周病の症状・原因と治療法」
(※8)ペットメディカルサポート株式会社「犬の緑内障」
(※9)株式会社エフ・ピー・シー「犬の病気事典 緑内障」
(※10)アニコム損害保険株式会社,犬との暮らし大百科,「犬の白内障|初期症状や治療法について解説!」
(※11)株式会社エフ・ピー・シー「犬の病気事典 前庭疾患」
(※12)キュティア老犬クリニック「シニア犬・老犬の認知症」
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