『アクサダイレクトのペット保険』はどんなペット保険?
■『アクサダイレクトのペット保険』の基本情報
補償割合 補償対象となる診療費に対して保険会社が負担する割合 |
50% |
70% |
精算方法 窓口精算は対応病院の窓口で精算できる。後日精算は一旦全額を支払い、後で保険会社に請求する |
後日精算
|
月額保険料 補償を受ける対価として保険会社に支払うお金 |
【1歳】
\1,640~
【6歳】
\2,890~
【12歳】
\7,170~
|
【1歳】
\2,300~
【6歳】
\4,040~
【12歳】
\7,170~
|
免責金額 補償対象の診療費に対して必ず自己負担する金額 |
ー |
ー |
新規加入年齢 新規で加入する場合に保険会社が引き受け可能としている年齢 |
8歳11か月まで
→終身継続可能
※11歳以上はプラン50のみ |
日額補償限度額 保険会社が1日に補償する金額の上限 |
【通院】50万円
→回数無制限
【入院】50万円
→回数無制限
【手術】50万円
→回数無制限 |
【通院】70万円
→回数無制限
【入院】70万円
→回数無制限
【手術】70万円
→回数無制限 |
年間補償限度額 保険会社が1年間に補償する金額の上限 |
50万円 |
70万円 |
割引 |
・ネット申込みで初年度3,000円割引
・マイクロチップ割引 |
補償対象外の傷病 保険会社が補償しない病気やケガ |
歯及び歯肉の治療、ウォブラー症候群、肘関節形成不全、肘関節の尺骨離脱、肘関節の橈骨離脱、前肢橈骨の湾曲症、股関節形成不全、レッグペルテス、膝蓋骨脱臼、眼窩の形成不全、眼瞼外反、眼瞼内反、進行性網膜萎縮、下顎骨の炎症性疾患、歯および顎の形成不全 |
無料サービス 加入者が利用できるサービス |
獣医師による「24時間ペット健康相談サービス」 |
特約 主な保険に付帯することのできる契約、もしくは付帯される契約。無料と有料がある |
【特記】保険金支払い実績による割増引制度適用
ペット賠償責任特約(最大1,000万円) |
保険金請求方法 |
・郵送請求
・LINE請求
→請求書類が到着した日の翌日から30日以内に振込
|
補償開始日と待機期間 |
▼補償開始日
・インターネットの場合:申込み完了日の翌日から7日後
・郵送でクレジットカードの場合:書類が到着して審査が完了し、支払いが完了した日の翌日から
・郵送で口座振替の場合:書類が到着して審査が完了した日の翌日から
▼待機期間
ケガ:0日 / 病気:30日 / ガン:120日 |
全て表示する
『アクサダイレクトのペット保険』は、ペット保険の人気ランキングで度々名前があがるフルカバータイプ(通院+入院+手術を補償)の後日清算型ペット保険です。
※参考:価格ドットコム「ペット保険 比較 2023年人気ランキング | 動物保険 – 価格.com」
「アクサ」という大手保険会社の名前に加え、保険料がお手頃で回数制限がなく気軽に利用できるということから、多くの飼い主さんに選ばれています。
しかし、アクサダイレクトのペット保険は過去にSNSで大炎上したこともあり、現在の評判が気になるところですね。そこで次章ではSNSでの評判と口コミ傾向をご紹介します。
『アクサダイレクトのペット保険』のSNSでの評判と口コミ傾向
いぬなび編集部では、『アクサダイレクトのペット保険』に関する口コミを徹底調査し、直近の口コミ(Instagram、Twitter、みん評)から口コミの傾向を分析しました。
まずは、『アクサダイレクトのペット保険』に関する良い口コミと悪い口コミの件数から紹介します。
今回の調査では、良い口コミよりも悪い口コミが上回るという残念な結果になってしまいました。
口コミ傾向の詳細を見る
■良い口コミの傾向(19件)
・保険料が安い:6件
・医療費の負担が減ってありがたい:6件
・支払回数や金額に上限がない:3件
・保険金の支払いが早い:3件
・誤飲疑惑でも保険金がおりた:1件
■悪い口コミの傾向(46件)
・病歴により契約解除になった:19件
・病気するとすぐ不担保特約がつく:10件
・パテラなど補償対象外の疾患がある:4件
・最初は安いが保険料がどんどん高くなる:4件
・シニア期になったら70%→50%に下げられた:4件
・使用実績により保険料が上がる:2件
・闘病中なのでいつ解約させられるか不安:1件
・保険金申請が面倒:1件
・加入審査が厳しい:1件
良い口コミでは、「保険料が安い」「医療費の負担が減ってありがたい」というものが多く見られましたが、悪い口コミでは「病歴により契約解除になった」が多く見られ、その数は良い口コミと同等でした。
確かに継続拒否をすることでSNSで大炎上となったのですが、こんなにも多いと口コミを書いてないだけでほかにもたくさんの飼い主さんが同じような経験をしていると推測できます。
口コミを見ると評判が良いペット保険とは言えませんが、悪い口コミにある「契約解除」や「不担保特約」については約款に書かれているため、しっかり確認しなかったことがこうしたトラブルになったと言えるでしょう。
良い口コミ評判
#ペット保険 入ってて良かった💸
今回のレイの医療費…🙀
術前検査費 106,630
手術と入院費 267,140 😱
その他にもそれまでの通院や薬代…
レイは、支払割合50%に入っているので半分だと思うと、ちょっと安心です😌
猫でこの金額…😺大型犬の春だと倍かぁ…とか考えてしまいます🐶💦
お金には変えられないけど、何かあった時の為にと考えるいい機会でした🙋♀️
貯金は無理だから、継続かな😅
引用:Instagram(投稿日2021年12月3日)
アクサダイレクトペット保険に加入しました🏥安さと支払い金額回数に制限がない事が魅力でした🤩
ただ保険請求は、初回だけ動物病院の先生に書類を書いてもらう必要があるのと、実績により保険料が変わります。
あと、膝蓋骨脱臼(パテラ)が対象外で、ビションフリーゼは、膝が外れやすい?っとネットで見てしまい😰💦
それじゃなくても、よく動き回って、ジャンプもするので不安になって、再度見直すことにしました😣私はパテラが1番心配😣💦💦
一部抜粋
引用:Instagram(投稿日2021年4月22日)
アクサのペット保険、月額1300円とかでやっすいのに、今回薬の誤飲「疑惑」での処置に対しても保険金支払ってくれたー😢7割。
誤飲疑惑での処置でも下りるもんなのかな?しかもこちらの不注意でなのに、なんて親切な…!!ほんと助かりましたありがとうございます!
引用:X(旧Twitter)(投稿日2021年1月18日)
にゃじきの脂肪腫摘出手術の保険入ってきてた!
アクサのペット保険早いな!
引用:X(旧Twitte)(投稿日2022年5月24日)
良い口コミでは、若いわんちゃん猫ちゃんの飼い主さんが多いのか、保険料の安さや入っていて良かったと感謝する声があがっていました。
また、体調不良や誤飲疑惑でもどこにも異常がなかった場合の検査に保険金を支払ってくれないペット保険もありますが、アクサダイレクトのペット保険ではきちんと支払われているのは良い点と言えるでしょう。
悪い口コミ評判①契約を解除された
昨日届いた悲しい知らせ…マロンのペット保険契約切られてしまいました
確かにここ数年は治療費が高額になる事も多くペット保険には助けられました
でも慢性腎不全になってしまったマロンは、これから先も生きている限り治療が必要となります
そんな時に使えないなんて
保険の意味がない
商売なのは分かりますが
年間6万近い保険料を払っていたのに
実に冷たい仕打ちです
13歳で持病があるので他に加入出来る保険もありません
もし同じ保険に加入されている方いらっしゃいましたら
すぐに見直しをされて下さい
引用:Instagram(投稿日2021年8月12日)
ペット保険はアクサダイレクトの補償プラン50 に0歳時から13年加入していました。毎年自動継続でした。
10年以上保険を使わずに過ごしてきてもその間もったいないとか、保険を使ってる人が得してる、ずるいなんて考えたこともありません。
元気な時は病気の誰かのわんこを支えていてモコが病気やシニアになった時は、その時代の元気わんこが支えてくれる、いわゆる「相互扶助」と思っていたからです。
それが、12歳で病気になり保険を使いはじめ、これから必要という時に保険の継続が打ち切られ呆然としました。
理由は
⚫︎支払った保険金が通算の保険料を上回った
⚫︎病名からして次期も同等の支払額が見込まれる
小さな病気なら継続できて大病したら継続できない?
知らないことだらけでなんだか不思議で理解に苦しみました。
一部抜粋
引用:Instagram(投稿日2022年4月21日)
うちのワンコ6月で18才になるのですが、今になってアクサダイレクトからペット保険の更新拒否の通知が来ました。
子供の時から十数年も入ってたのに。腎不全の診断をうけた途端にこれだよ…。詐欺だろ
ペット保険を考えてる方はアクサはやめたほうがいい。1年更新ではなく、多少高くても終身がいい。
引用:X(旧Twitter)(投稿日2021年3月4日)
更新不可とされて困っている飼い主さんの口コミが本当に多く、Xでは被害者の会を設立する話まで出ていました。
また、現在闘病中でアクサダイレクトのペット保険に加入している飼い主さんは、いつ契約が解除されるのか心配と不安な声も…。
確かに、多くのペット保険が約款や重要事項説明書に「継続できない可能性もある」と記載していますが、これまでさまざまなペット保険を調査してきて、更新不可となった飼い主さんはほとんどいませんでした。しかし、アクサダイレクトのペット保険では普通に更新できない可能性があることは否めないでしょう。
悪い口コミ評判②不担保特約がつけられた
マルの保険、、、遂に心疾患が除外されてしまった
3ヶ月おきに10万近くかかっていたから仕方ないと言えばそうだけど、、、
しかも11歳で7割→5割になったのに
心疾患が使えないとなると続ける意味ないのかな
一部抜粋
引用:Instagram(投稿日2022年6月1日)
8年間かけて来た老犬から入れるペット保険から条件つきで契約更新 承諾ない場合は強制契約解除の通知が来ました。
うちの犬は16歳5ヶ月膵臓疾患、腎臓疾患、気管支炎を持ってます。
正直、金銭的に体調が悪化したら月に20~30 調子が良い月は10ぐらいはかかってる状態でペット保険の50%負担、年間MAX50万までは助かってたのに老犬で金がかかって採算が取れくなったら切り捨てる保険!
故犬ミッキーの時は100%病院のミスりで重病にしよったから息途絶えるまで短期間で同じ保険やったけど気づかず、こんな落とし穴があるとは思ってなかったわ!!
後付けで条件付きて何やねん!該当する病気を勝手決めて全部後付けにしてきてるだけ!調べたら結構載ってるわ!問い合わせても決定した事の一点張りらしいな!ペットは家族と言いながら物扱いで商売すんな!
ペット長生きしたらあかんのか?
一部抜粋
引用:Instagram(投稿日2023年2月17日)
通院後、保険申請対象外になる悪質な保険会社です。
みなさんの口コミの通りです。7歳頃から当保険に加入し、それなりに高い保険料を支払ってきました。高齢になり、通院(てんかん、心臓、腎臓機能など)、年齢や犬種による疾患は避けられず、通院していましたが、次年度の保険継続の通知があり、次年度は審査の結果、循環器疾患、神経疾患は補償対象外となりますとの通知が…。高齢になるにつれもしもに備えて、長年加入していたのに、保険の意味がありません!
一部抜粋
引用:みん評
こちらも、約款や重要事項に記載されていることですが、みん評では被害者の会を設立するために動いている人もいるようでした。
心臓病や腎臓病、ガンなどはシニアになってからかかることが多く、いざ病気になったら補償対象外というのはわかっていてもやり切れませんね。
悪い口コミ評判③シニアになって70%プランから50%プランにされた
アクサダイレクトのペット保険って、老犬を見放すのね😤
急に 70%補償70万円限度額が50%補償50万円限度額にしますとの一方的な通知…
ほとんど使ってないのにひどい…
引用:Instagram(投稿日2021年6月3日)
こちらもHPやパンフレットで確認できることですが、確認しないで加入してしまったことで不快な思いをしてしまったようです。
『アクサダイレクトのペット保険』の口コミ評判まとめ
■良い口コミまとめ
・保険料が安く回数制限がない
・「疑惑」でも保険金を支払ってくれた
・保険金の支払いが早い
■悪い口コミまとめ
・契約を解除された
・更新時に条件をつけられた
・シニアになって70%プランから50%プランにされた
今回の調査でアクサダイレクトのペット保険は、利用頻度の少ない若いわんちゃん・猫ちゃんの飼い主さんからは良い口コミが見られましたが、慢性の病気で利用頻度の高い飼い主さんからは悪い口コミが多く見られる結果になりました。
とは言え、どの悪い口コミも約款や重要事項にしっかり記載されていることで、アクサダイレクトのペット保険の口コミは、約款や重要事項説明書、パンフレットなどをしっかり読むことが大切ということを改めて教えてくれる典型的なペット保険と言えるでしょう。
『アクサダイレクトのペット保険』の特徴は?
『アクサダイレクトのペット保険』は悪い口コミ評判が多く見られましたが、実際どんな特徴があるのでしょうか。
ここで詳しく解説します。
①回数無制限で日額限度額の設定がない
『アクサダイレクトのペット保険』は、回数制限や日額上限の設定がないため、通院や入院、手術で自由に利用することができるペット保険です。
とは言え、年間限度額を超えた治療費は全額自己負担となるため注意してください。
基本的にペット保険はどこも以下のようなコントロールを行っており、『アクサダイレクトのペット保険』の年間限度額は抑えめになっています。
- 回数制限をつけない代わりに年間最大限度額を抑える
- 年間最大限度額を高く設定する代わりに日額・回数制限をつける
- 保険料を抑えて補償内容を充実させる代わりに免責金額を設ける
■アクサダイレクトのペット保険の年間限度額
プラン |
年間限度額 |
プラン50 |
50万円 |
プラン70 |
70万円 |
そうは言っても、多くのペット保険で設定されている「1日〇〇円が上限」といった制限がないことは、高額な治療費のときには大いに助かると言えるでしょう。
実際、私は回数制限・日額上限がない他社のペット保険に加入していますが、愛犬のCT検査やMRI検査のときに日額上限がないことで自己負担額がかなり抑えられました。
保険タイプ |
日額上限あり |
日額上限なし |
CT検査費用 |
88,240円 |
保険会社が負担する金額
(補償割合70% / 通院) |
12,000円
※平均的な上限額 |
61,768円 |
自己負担額 |
76,240円 |
26,472円 |
CT検査やMRI検査は通院扱いや入院扱いとなってしまうので、日額上限があるペット保険では自己負担が大きくなってしまいますが、制限がない場合ではしっかり補償が受けられることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
②11歳以降は50%プランに移行される
『アクサダイレクトのペット保険』は、保険会社の負担割合が50%のプランと70%のプランの2種類から選ぶことができますが、11歳以降は70%プランがなく50%プランに移行されてしまいます。
シニア期になると通院の頻度が増えるだけでなく治療費も高額になる傾向にあるため、最初から70%の補償割合で加入していた場合、この20%の差は大きいでしょう。
もちろん、更新せずほかのペット保険に加入することも可能ですが、その場合は加入できるペット保険が限られていることや、すでに病気をしている場合では最悪加入できないということも…。
■ペット保険に新規加入できる年齢
日額の上限がないことから、50%でも治療費の負担軽減に役立ってはくれますが、強制的に50%プランになってしまうのは残念ですね。
③14歳以降の保険料が定額
ペット保険の保険料は、1年の更新ごとに上がっていき、中には20歳まで上がり続けるペット保険も存在しますが、『アクサダイレクトのペット保険』は14歳以降が定額になるため、何かと治療費がかかってくるシニア期以降も続けやすいと言えます。
『アクサダイレクトのペット保険』の保険料をまとめてみたので参考にしてください。
『アクサダイレクトのペット保険』の保険料
※横にスクロールしてご覧ください
※9歳以降は判定期間中に保険金支払いがあった場合の保険料
④保険金支払い実績による割増引制がある
『アクサダイレクトのペット保険』は、判定期間内の保険金の支払い有無によって、翌年度の保険料が割増引されます。
- 判定期間内に保険会社から保険金の支払いがない
…基本保険料の5%割引き
- 判定期間内に保険会社から保険金の支払いがある
…基本保険料の5%割増し
判定期間は、保険始期日の4ヶ月前の前日から過去1年間となり、初年度契約は最初の8ヶ月間が判定期間です。
⑤免責金額がない
『アクサダイレクトのペット保険』には免責金額の設定はありません。
免責金額とは、補償対象となっている治療費でも飼い主さんが必ず自己負担しなければいけない金額が定められていることを指します。
免責金額の設定は保険会社によって異なりますが、設定されていると治療費の金額によっては請求できないこともあります。その点、『アクサダイレクトのペット保険』は免責金額の設定がないので、少額の治療費でも気軽に保険金を請求することができますよ!
⑥補償開始日は早いが待機期間がある
『アクサダイレクトのペット保険』はインターネットから申し込みを行うと、8日後には補償が開始されます。一般的なペット保険は補償が開始されるまで申し込みから1ヶ月程度かかることが多いので、『アクサダイレクトのペット保険』の補償開始日はとても早いと言えるでしょう。
■『アクサダイレクトのペット保険』の補償開始日
・インターネットの場合:申込み完了日の翌日から7日後
・郵送でクレジットカードの場合:書類が到着して審査が完了し、支払いが完了した日の翌日から
・郵送で口座振替の場合:書類が到着して審査が完了した日の翌日から
とは言え、『アクサダイレクトのペット保険』は病気に対して30日間、ガンに対して120日間の待機期間(免責期間)が設けられているため、補償開始日を迎えてもケガ以外ですぐにペット保険を利用できないことになっています。
■待機期間の例
多くのペット保険に待機期間は存在していますが、その期間中は治療費が全額自己負担になるのはもちろん、その病気はその後もずっと補償対象外です。また、待機期間中に病気の兆候があっても動物病院を受診せず、待機期間があけてから治療を受けたとしても待機期間中に発症した病気は補償されません。
■『アクサダイレクトのペット保険』待機期間※補償開始日(保険開始日)から
・ケガ:0日間
・病気:30日間
・ガン:120日間
【全18社比較】ペット保険の待機期間(免責期間)なしはココ!早く補償を受けるには?
⑦歯科治療や膝蓋骨脱臼(パテラ)など補償されない病気が多い
どのペット保険にも補償対象外(=補償しない)とする病気やケガが設定されていますが、『アクサダイレクトのペット保険』では、歯科治療や口腔外科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)をはじめとする多くの病気が補償対象外になっています。
■『アクサダイレクトのペット保険』の補償対象外の傷病
歯及び歯肉の治療、ウォブラー症候群、肘関節形成不全、肘関節の尺骨離脱、肘関節の橈骨離脱、前肢橈骨の湾曲症、股関節形成不全、レッグペルテス、膝蓋骨脱臼、眼窩の形成不全、眼瞼外反、眼瞼内反、進行性網膜萎縮、下顎骨の炎症性疾患、歯および顎の形成不全
膝蓋骨脱臼は小型犬がかかりやすい病気の1つですが、アニコムと理研が共同研究した結果では、日本の人気9犬種で最も発症率が高かったのはトイプードルで、7頭に1頭の割合で発症しており、さらに兄弟犬で膝蓋骨脱臼を発症しているわんちゃんがいた場合、いない場合に比べて16.2倍も発症リスクが高い(※)という報告もあるので、小型犬の飼い主さんでは膝蓋骨脱臼が補償されないのは心細いかもしれません。
ほかにも、歯科治療、口腔外科治療が補償対象外となっており、わんちゃんがかかりやすい病気の1つである歯周病などで治療しても補償されないため、自己負担する病気があることを理解した上で加入を検討する必要があるでしょう。
また、SNSで炎上する原因となった更新時に特定の病気や部位を補償対象外とする条件を追加したり、更新できない可能性もあることはHPや約款にしっかりと記載されているため、その点もよく考えてみてくださいね。
わんちゃんがかかりやすい主な病気はこちら
■わんちゃんがかかりやすい主な病気
- 歯周病
…成犬の80~90%が罹患しているとされている。歯周病が悪化すると抜歯などの処置が必要。心臓病などを引き起こすほか、最悪の場合敗血症など命に係わる - 皮膚病
…柴犬やトイプードル、ミニチュアダックスなどに多く見られる。長期的な通院治療が必要になること - 白内障
…シニア犬に多く見られる。治すには手術しかない。軽度の場合は進行を遅らせるために点眼薬とサプリメントによる通院治療 - 椎間板ヘルニア
…ミニチュアダックスやコーギーなどに多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 膝蓋骨脱臼(パテラ)
…トイプードルやチワワなどの小型犬に多く見られる。軽度であれば経過観察で済むこともあるが、重度の場合は手術が必要になる - 関節炎
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などホルモン(内分泌)の病気
…シニア犬に多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られ、手術後は内服薬が必須 - 心臓病
…小型犬やキャバリアに多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られる - 慢性腎臓病
…シニア犬に多く見られる。定期的な通院が必要で生涯病気と付き合っていく必要がある。ステージによっては毎日の点滴が必要になることも。透析ができる病院もあるが、高額な上に生涯にわたって毎週の通院が必要 - 膵炎
…入院治療になることが多い。再発しやすい - てんかん
…定期的な通院や投薬が必要になることも - 肺炎・肺水腫
…シニア犬に多く見られる。入院治療になることがほとんど。獣医師から自宅での酸素室レンタルを指示されることも - 腫瘍
…シニア犬に多く見られる。基本は外科手術だが、悪性腫瘍の場合は抗がん剤治療や放射線治療が必要なことも。定期的な通院が必要 - 認知症
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察だが、内服薬が必要になることも - 子宮水腫・子宮蓄膿症
…避妊手術をしていないシニア犬の女の子に多く見られる。命に係わることが多く緊急手術が行われることも珍しくない
※参考:J Vet Med Sci. 2019 Apr 16;81(4):532-537 doi: 10.1292/jvms.18-0485. Epub 2019 Feb 12.「Evidence of genetic contribution to patellar luxation in Toy Poodle puppies」
⑧24時間ペット健康相談サービスが利用できる
、『アクサダイレクトのペット保険』には、獣医師による「24時間ペット健康相談サービス」がついています。
24時間365日、獣医師に直接電話で無料相談できるので、不意のケガや急な体調不良などのときは心強いですね。
相談を受けてくれるのは「Anicli24(アニクリ24)」という電話医療相談を専門に行う動物病院のため、適切な回答や指示をもらうことができるでしょう。
『アクサダイレクトのペット保険』のメリットとデメリット
『アクサダイレクトのペット保険』は、回数無制限で、年間限度額内なら通院も入院も手術も自由に利用できるペット保険です。
ここでは、メリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
メリット
- 回数無制限で日額限度額の設定もない
- 14歳以降の保険料が定額
- 判定期間内に保険を利用しなかった場合は翌年度の保険料が5%割引きされる
- 獣医師に電話で無料相談できるサービスがある
- 大手保険会社の安心感
特徴にもある通り『アクサダイレクトのペット保険』は、回数制限や日額限度額の設定がなく、14歳以降の保険料は定額なので、治療費の経済的負担を抑えやすいというメリットがあります。
また、24時間365日、獣医師に直接電話で無料相談できるのも助かりますね。
ペット保険は加入率が低いように、身近に加入している人が少なく実態がよくわからないという飼い主さんにとって、「アクサダイレクト」という知名度の高い大手保険会社が販売しているという安心感も大きいと言えます。
そのため、回数制限や日額限度額がないペット保険を探している飼い主さんや、大手保険会社のペット保険に入りたいという飼い主さんにおすすめです。
デメリット
デメリット
- わんちゃんがかかりやすい病気が補償されない
- 待機期間がある
- 更新時に条件が追加されたり継続できない可能性もある
- 判定期間内に保険を1度でも利用すると翌年度の保険料は5%割増しになる
- 窓口清算できない
『アクサダイレクトのペット保険』のデメリットは、やはりわんちゃんがかかりやすい病気が補償されないことです。
また、更新時にかかった病気や治療中の病気に補償対象外の条件がついてしまったり、継続自体ができない可能性もあるのは不安要素ですね。
年齢に関係なく病気を理由に更新を断られてしまうと、ほかのペット保険に入ることは難しくなるため、割り切る覚悟が必要ということは否定できず、加入を検討している場合では病気になったときの場合や、後々のことまでよく考えてみてくださいね。
『アクサダイレクトのペット保険』に関するQ&A
ここでは、『アクサダイレクトのペット保険』について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
A.公式HPや保険サイトなどのネット申し込みと、資料請求して取り寄せたパンフレットの申込書による郵送申し込みがあります。
『アクサダイレクトのペット保険』のネットでの申し込みは初年度の保険料が3,000円割引されるので、ネットでの申し込みのほうがお得です。
A.治療中でも申し込みは可能です。ただし、傷病によっては、免責事項を付帯した保険契約(特定の傷病や部位を不担保とした保険契約)の引受けとなる場合や引受け自体を断られてしまうこともあります。
基本的にペット保険は、保険の公平性を保つために健康体での加入が原則です。健康なわんちゃんと病気のわんちゃんが同じ保険料で同じ補償を受けることは公平ではないことから、条件がついたり加入できないこともあるのは理解しておきましょう。
治療中でも入れる可能性があるペット保険については以下の記事で解説しています。
【全17社調査】治療中でも入れる可能性のあるペット保険はコレ!加入できない病気や条件についても解説
A.避妊や去勢手術は傷病にあたらないため、補償されません。
ペット保険は人間の医療保険と同様に病気やケガの治療費を補償するもので、健康診断やワクチン接種など予防に関する診察や処置は補償対象外です。
ただし、異常な卵胞や子宮水腫、子宮蓄膿症、精巣腫瘍など、病気の治療の一環で摘出手術を行った場合は補償の対象になります。
補償の対象にならないものは、『アクサダイレクトのペット保険』の「保険金がお支払いできない場合について」をご覧ください。
A.所定の書類による郵送請求です。
『アクサダイレクトのペット保険』は後日清算型のペット保険のため、窓口清算は利用できません。
所定の書類をHPからダウンロード(もしくは取り寄せフォームから郵送を依頼)し、必要事項を記入して必要書類と一緒に郵送してください。
書類等に不備がなければ、請求書類が到着した日を含めて30日以内に指定の銀行口座に振込まれます。
【実体験】ペット保険の請求方法4パターンを解説!保険金はいつ振り込まれる?
A.保険期間中に解約したい場合は、カスタマーサービスに連絡しましょう。
解約の手続きは、契約者本人が連絡する必要があります。
また、「アクサダイレクト 手話通訳サービス」も用意されており、耳や言葉が不自由な場合でもスムーズに手続きや問い合わせができます。
■カスタマーサービス
電話番号:0120-324-384
受付時間:平日 9:00~18:00 / 土曜 9:00~17:00(日曜・祝日休み)
まとめ
『アクサダイレクトのペット保険』は、ペット保険の人気ランキングなどでも度々名前が出てくる回数無制限のペット保険です。補償対象外の傷病は多めですが、その分保険料が抑えられているため、デメリットを理解し、割り切って利用すれば大きな不満も生まれないでしょう。
完璧なペット保険というものは存在しないように、どんなペット保険にもメリットとデメリットがあります。
保険料、補償内容、回数制限の有無、年間限度額など、自分はペット保険のどこに重点をおきたいかよく考え、自分の目的に合ったペット保険を選びましょう。
また、ペット保険に加入する際は、約款や重要事項説明書をしっかり読むことでトラブルを避けられるだけでなく、理解の上の加入なら自分が嫌な気持ちになることもありません。
ペット保険に加入しているという安心感は、些細なことでも動物病院を受診できたり治療法の選択の幅も広がるため、この機会にぜひペット保険について考えてみてくださいね。
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー