公開 2023.07.12 更新 2023.07.12
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ペット保険の告知はバレないと思ったらダメ!バレたときのリスクやどこまで告知するかを徹底解説

ペット保険の告知はバレないと思ったらダメ!バレたときのリスクやどこまで告知するかを徹底解説

ペット保険に加入する際に、必ず行わなければいけないのがペットの基本情報や健康状態、通院歴などの「告知」です。

告知によって補償から外されてしまう病気がでてきたり、審査に落ちるかもしれないといったことから、通院歴や既往歴などを隠したウソの告知をしてもバレないだろうと考えるかもしれません。また、軽い症状だったためうっかり忘れているということもあるでしょう。

しかし、ペット保険の告知は義務であり、告知義務違反であることがバレたときにはさまざまなリスクが伴います

そこで今回は、ペット保険を利用するために重要な、ペット保険の告知について解説します。

・ウソの告知はいつバレる?
・ウソの告知のリスクは何?
・ウソの告知がバレないことはある?

・どうして告知しないといけないの?
・何を告知するの?

・どこまで告知すればいい?

など、気になる疑問を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ペットライター たかだ なつき

執筆者

ペットライター
たかだ なつき
JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー

17歳のチワックスと1歳のチワックス、1歳のポメチワと暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。

【保有資格:ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士

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ペット保険の告知とは?公平性を保つために告知義務がある

ペット保険の告知とは、加入者の公平性を保つために大切なもので、保険会社が告知を求めた事項に正しく応答することを保険法で義務づけられています。

そもそもペット保険は、加入者同士の助け合いのもと成り立っているものです。持病のあるペットや治療中のペットと健康なペットが同じ条件で加入することは公平とは言えず、保険料の公平性を保つために正しい告知が必要となります。

ペット保険会社によって異なりはありますが、一般的な告知が必要な内容は以下の情報です。

■ペット保険で告知する主なこと

  • ペットの種類や品種
    …犬種や猫腫
  • ペットの基本情報
    …名前や生年月日、体重
  • 既往歴や持病
    …過去にかかった病気や先天性疾患、ケガなど
  • 通院歴
    …過去3~12ヶ月以内の治療目的での通院状況※ペット保険によって異なる
  • 現在の体調
    …治療中の病気や現在見られる症状など
  • かかりつけの動物病院情報
    …治療に利用した動物病院の病院名や住所など
  • ほかのペット保険の加入状況
    …ペット保険を掛け持ちしている場合はペット保険情報
  • ワクチン接種の有無

告知はペット保険会社のためだけでなく、保険制度を維持するためにも重要なことなので、事実を正しく申告してくださいね。

ペット保険でウソの告知がバレるのはいつ?保険金を請求したとき

チワワ

ペット保険に加入する際に、ウソの告知をしても絶対にバレないということはありません

ペット保険でウソの告知がバレるのは、主に以下の3つのタイミングです。

■ウソの告知がバレるタイミング
申込み時

保険金請求時
通報されたとき

それぞく詳しく見ていきましょう。

①申込み時

ペット保険の契約書と犬

ペット保険を申し込むと補償が開始されるまでに期間がありますが、その間に告知内容に矛盾がないか、虚偽はないかなど加入の審査が行われます

プロの保険調査員がチェックを行っているだけでなく、ペット保険会社の獣医師がチェックすることも。

また、既往歴や通院歴などを受診した動物病院に直接連絡して確認することもあり、申込み時にウソの告知がバレることも珍しくはありません。

動物病院のカルテの保存期間
「獣医師法21条2項、獣医師法施行規則11条の2」で定められたカルテの保存期間は3年間ですが、10年以上保存している動物病院もあります。

②保険金請求時

ペット保険保険金請求書

ウソの告知がバレないで加入できたとしても、保険金請求時には必ずバレると言っても過言ではないでしょう。

保険金を請求すると、告知内容に虚偽がないか、不正請求がないかをプロの保険調査員によって厳しくチェックされ、不審な点があれば保険会社の獣医師のチェックが入るだけでなく、受診した動物病院に直接連絡をして確認をします。

確認が入った動物病院では事実のみを伝えることから、既往歴や持病などを隠したウソの告知は必ずバレることになるのです。実際に、2013年には虚偽申告した獣医師が保険金詐欺で逮捕されており(※)、獣医師会も重大事態として通達を出したため、通達獣医師が飼い主さんのウソに合わせてくれることはありません。

※参考:産経新聞「ペット保険詐欺が結審 動物病院長に求刑2年 大津地検」

③通報されたとき

ウソの告知は、加入時や保険金請求時だけでなく、第三者による通報によってバレることもあります

各ペット保険会社は保険金の不正請求に関する情報を受付けており、通報や相談をお願いしています。

通報や相談があれば、内容を詳しく聞いて調査に入るため、バレないことはないでしょう。

不正請求とは

  • 告知義務違反
    …ペット保険の掛け持ちの事実を隠す、適切な告知をせず加入前の傷病の保険金を請求
  • 架空請求
    …実際には行われていない診療行為を診療行為があったかのように偽造して保険金を請求
  • 水増請求
    …実際には行っていない診療項目を追加して実際の診療費より多くの保険金を請求
  • 替玉請求
    …保険契約をしていないペットの診療費を他のペットの保険を使用して保険金を請求
  • 対象外請求
    …予防診療や加入前の病気などの対象外の項目を対象項目に偽装して保険金を請求

ペット保険でウソの告知がバレたらどうなる?強制解約や保険金返納

ペット保険にウソの告知をすることは、リスクしかありません

ここでは、ウソの告知がバレたらどんなことが起こるのか見ていきましょう。

ペット保険の告知義務違反で起こること

ペット保険のウソの告知がバレる=告知義務違反をすると、

  • 保険金が支払われない
    …補償を受けることができなくなり、当然保険金はもらえません
  • 保険会社から保険金を受け取っていた場合は回収される
    …すでに支払われた保険金の返還を求められます
  • 強制解約
    …契約は解除になります
  • 支払い済みの保険料は返還されない
    …保険料の支払い方法が年払いであっても、すでに支払った保険料は返還されません
  • 保険金詐欺として起訴される可能性がある
    …悪質性が高いと判断された場合、詐欺罪で起訴されることがあります

といったように何もいいことはありません。

せっかく加入したペット保険を解約させられてしまう上に、金銭的負担が重くのしかかり、何のためのペット保険なのかわからなくなってしまうでしょう。

また、そこから違うペット保険に加入しようとしても、病気や年齢で加入できないということもあるため、事実を告知して適正な補償を受けるようにしてください。

意図せず告知義務違反をしてしまうこともあるので注意

アッペンツェラー・キャトル・ドッグ

ウソの告知は必ずバレるだけでなく、さまざまなリスクがありますが、飼い主さんが意図せずに告知義務違反をしてしまうこともあるため注意が必要です。

■注意したい告知義務違反

  • 診察したことをすっかり忘れていた
    …何ヶ月も前の、ちょっとした通院で忘れていて告知しなかった
  • 病気だと思っていなかった
    …獣医師から診断名が告げられず特に症状もないから告知しなかった
  • 生年月日を間違えて覚えていた
    …誤った生年月日を記入した
  • 年齢を自分の推測で記入した
    …保護したペットの年齢や生年月日がわからず大体で記入した

意図せず告知義務違反をしてしまうのは、飼い主さんのうっかりや思い込みといったことが多いです。

ウソの告知をするつもりはなかったのに、告知義務違反として解約となってしまうこともあるため十分に注意してください。

ペット保険の告知はどこまで必要?告知内容にあてはまらないものは告知の義務はない

では、ペット保険の告知とはどこまでの情報が必要なのでしょうか。

ここでは、告知の必要がないものや、どこまでの期間をさかのぼればいいのか解説します。

告知の必要がないもの

基本的に告知の必要がないものは、予防目的での診察や、避妊・去勢手術、ワクチン接種などです。

また、一時的な嘔吐や下痢、皮膚炎などで受診した場合で、現在完治していて経過観察等もなく、ペット保険会社の告知内容「過去〇ヶ月以内に~」にあてはまらない場合は告知をする必要はありません。

しかし、症状はなくても経過観察中や、指定されている病名が書かれている場合では期間にあてはまらなくても告知が必要です。

経過観察中かの判断が難しい場合は、告知義務違反にならないためにも受診した動物病院に確認することをおすすめします。

通院歴は3ヶ月や1年以内などペット保険会社によって異なる

ぐったりしているトイプードル

ペット保険の通院歴の告知は、保険会社によってその期間が異なるため注意が必要です。過去3ヶ月以内としているペット保険もあれば、1年以内としているペット保険もあり、さかのぼる期間はバラバラ!

参考までに、人気ペット保険4社の告知内容をご紹介します。

ポイント 1
アニコム損保の告知

アニコム告知書

アニコム損保の告知内容は以下の通りです。

現在までに、次の病気で獣医師による診察・治療・投薬・検査(定期的な診察・検査を含む)を受けたこと がありますか?

悪性腫瘍、慢性腎臓病、糖尿病、肝硬変(肝線維症)、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、甲状腺疾患、免疫介在性血小板減少症、免疫介在性溶血性貧血、巨大結腸症、巨大食道症(食道拡張症)、膵外分泌不全、猫伝染性腹膜炎(FIP)、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)、バベシア症、ヘモプラズマ症(ヘモバルトネラ症)

現在までに、次のケガ・病気で獣医師による診察・治療・投薬・検査(定期的な診察・検査を含む)を受けたこと がありますか?

心疾患(弁膜症・不整脈・雑音・先天性心奇形等)、股関節形成不全、膝蓋骨脱臼(パテラ)、大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)、緑内障、白内障、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)※症状はないが、検査結果が「陽性」の場合には告知が必要です。腫瘍・腫瘤(皮膚のできもの等)※現在消失している場合は「ない」に該当します

または、過去3ヶ月以内に、以下の病気で獣医師による診察・治療・投薬・検査(定期的な診察・検査を含む)を受けたことがありますか?

アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、尿結石(膀胱・尿道)、膀胱炎、てんかん様発作、痙攣発作、椎間板ヘルニア※確定診断が無くても、椎間板ヘルニアが疑われた場合には告知が必要です。歯周病(歯肉炎、歯槽膿漏)、胆泥症

過去3ヶ月以内に動物病院で予防目的以外での診療を受けたことがありますか?また、治療中・経過観察中のケガ・病気や症状、継続して使用(服用)中の予防目的以外の医薬品がありますか?

過去1年以内にワクチン接種や予防目的での診療を受けた動物病院はありますか?

今回お申込みのどうぶつに他のペット保険等のご契約がありますか?※現在、アニコム損保の別の商品のご契約がある場合を含みます。

注意したいのは、3ヶ月以内だけでなく、1年以内の通院歴も聞かれることです。

また、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどは獣医師から診断されても経過観察となることが多く、特に治療をしないことから診断を受けたことを忘れがちなので気をつけてください

アニコム損保の口コミ評判は?メリットやデメリットを加入者が本音で解説
【アニコム損保の口コミ評判】保険料が高い?を加入者が本音で解説

ポイント 2
アイペット損保の告知

アイペット告知書

アイペット損保の告知内容は以下の通りです。

①ペットの病歴
過去に下記の病気であると診断(疑いを含む)されたことはありますか?完治している病気でも告知が必要です。

脳・神経系疾患、ホルネル症候群、心疾患、肝胆疾患、腎疾患、副腎疾患、甲状腺疾患、悪性腫瘍、フィラリア感染症、糖尿病、バベシア症、ヘモプラズマ症、猫伝染性腹膜炎(FIP)、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV、猫エイズ)、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)

②現在の通院状況
現在、病気やケガで治療中または経過観察中ですか。また過去3か月以内に動物病院にて予防以外の目的で診察を受けていますか。

③先天性疾患
これまで、先天性異常がある(疑いがある)と診断を受けたことはありますか。

④他の保険契約
同一ペットに対する他の保険契約はありますか。

質問:かかりつけの動物病院(任意)
日常的な診療や予防接種をしてもらう動物病院名を記載してください。

注意すべきなのは、動物病院を受診していなくても、自宅で経過観察中の病気やケガの症状がある場合などは、②で「はい」を選択する必要があるということです。

軽い下痢などで動物病院を受診していないから大丈夫、というわけではないため事実を告知しましょう。

アイペット パンフレット
アイペット損害保険の口コミ評判は?メリット・デメリットを加入経験者が解説

ポイント 3
ペット&ファミリー損保の告知

ペット&ファミリー告知書

ペット&ファミリーの告知内容は以下の通りです。

①飼育されている目的をご入力ください。

②過去に次に掲げる傷病もしくは疑いと診断されたことがありますか?

①悪性腫瘍(ガン)②腎不全③糖尿病④肝不全・肝硬変⑤副腎皮質機能低下症(アジソン病)⑥副腎皮質機能亢進症(クッシング病)⑦甲状腺機能低下症・亢進症⑧免疫介在性溶血性貧血(IMHA)⑨巨大食道症(食道拡張症)⑩膵外分泌不全(EPI)⑪猫伝染性腹膜炎(FIP)⑫猫白血病ウイルス感染症(FeLV)⑬猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)⑭特発性てんかん⑮水頭症

③過去に動物病院で、次に掲げる傷病もしくは疑いと診断されたり、治療を受けたことがありますか?

①心疾患②椎間板ヘルニア③股関節形成不全④膝蓋骨脱臼⑤犬糸状虫症(フィラリア症)⑥レッグ・ぺルテス(大腿骨頭壊死症)⑦巨大結腸症⑧白内障⑨緑内障⑩妊娠⑪良性の腫瘍・腫瘤(皮膚のできもの等)現在消失しているものを除く

④過去1年以内に動物病院に通院したことはありますか?

⑤これまでにワクチン接種・健康診断等を受けたことがありますか?

⑥すでに他の保険会社のペット保険に加入していますか?

ペット&ファミリーの告知では、動物病院名や電話番号、通院期間など細かく記入する必要があります

どこの動物病院で何の治療をしたかなど、間違えないようにしましょう。

ペット&ファミリーパンフレット
ペット&ファミリー損保の口コミ評判は?メリットとデメリットや特徴も解説

ポイント 4
FPCの告知

FPCパンフレット

FPCの告知内容は以下の通りです。

①ご加入ペットは、現在までに(現在治療中、経過観察中を含む)、 下記の傷病で獣医師による診察・治療・投薬・検査を受けたことがありますか?

悪性腫瘍、良性腫瘍・腫瘤、心疾患、気管虚脱、リンパ管拡張症、膵外分泌不全、肝不全・肝硬変、門脈シャント・門脈低形成、胆泥症・胆石症、巨大食道症(食道拡張症・アカラジア)、巨大結腸症、その他、再発性または慢性の消化器疾患(肝・胆道系疾患を含む)、腎不全、尿路結石、その他、再発性または慢性の泌尿器疾患(膀胱炎、尿結晶症など)、糖尿病、副腎疾患(アジソン病、クッシング症候群など)、甲状腺疾患(甲状腺機能低下症など)、免疫介在性疾患(免疫介在性溶血性貧血、血小板減少症など)、股関節形成不全、膝蓋骨脱臼※「膝が外れやすい、ゆるい」等と獣医師から言われた場合を含む、脊椎疾患、椎間板ヘルニア、脳疾患(脳炎など)、水頭症、てんかん(特発性てんかん、てんかん様発作含む)、眼疾患(緑内障、白内障など)、ドライアイ(乾性角結膜炎、涙液減少症)、アレルギー性、アトピー性皮膚炎、ニキビダニ症(アカラス、毛包虫症)、その他、再発性または慢性の皮膚疾患、外耳炎、犬糸状虫症(フィラリア症)、アレルギー性疾患、臍(さい・へそ)ヘルニア、その他のヘルニア(そけい、横隔膜など)、猫伝染性腹膜炎、猫白血病ウィルス感染症、猫エイズ(猫免疫不全ウィルス感染症)

②上記①以外で、現在までに(現在治療中、経過観察中を含む)大きなケガや病気(※)を患ったことがありますか?※大きなケガや病気とは、治療に、手術や入院、または、長期通院を必要としたものを指します。

③上記①②以外で、過去3ヶ月以内に予防目的以外で獣医師による診察・治療・投薬・検査を受けたことがありますか? ※診察や検査の結果、獣医師から問題ない旨の回答・説明があった場合でも告知いただく必要があります。

④現在、獣医師による診察・治療・投薬・検査は受けていないものの、皮膚、鼻、耳、目、尿便、歩行、その他、ご加入ペットの状態に異常(気になる個所等)がありますか?

⑤先天的・遺伝的な疾患がありますか?

FPCの告知では、該当する病気にチェックを入れる必要があります。

診断名や傷病名があやふやのままだと記入漏れしてしまう恐れもあるため、動物病院を受診したことのある飼い主さんは獣医師に診断名を確認しましょう

FPCパンフレット
FPC(フリーペットほけん)の口コミ評判は?メリットとデメリットや特徴を解説

ペット保険で告知義務違反をしないために大切なことは?告知義務違反を避ける4つのポイント

ペット保険2023

ペット保険に加入する際に、絶対に気をつけたい告知義務違反ですが、故意でなくとも、うっかりや思い込みで告知義務違反になってしまうことはあります。

告知義務違反をしないために大切なポイントを4つご紹介します。

①自己判断しない

毛布にくるまる犬

告知義務違反をしないために、自己判断はしないようにしましょう。

わからないことがあればペット保険会社に聞くことで、どう対応すればいいか適切な回答をもらうことができます。

また、保護したペットや譲り受けたペットで生年月日がわからない場合は、自己判断ではなく獣医師に推定年齢を出してもらうことで告知義務違反になりません

②診療明細や領収書を取っておく

診療明細

動物病院を受診すると、診療明細書や領収書が発行されますが、取っておくことでいつ受診したか、どこの動物病院を利用したかがわかるのでおすすめです。

診療明細書の記載内容は動物病院によって異なるため、どんな薬が処方されたか、何の病気かまではわからないこともありますが、動物病院名は必ず書かれているので確認するときに役立ってくれるでしょう。

③既往歴や診断名がわからないときは動物病院に確認する

犬 病院

獣医師ははっきり診断名を言わないことも多いため、動物病院に連絡をして診断名を確認しましょう。

また、その際に経過観察中なのか、完治したのかも聞いておくと告知する際に役立ちます

忘れがちな過去の傷病歴なども教えてもらうようにしてください。

早いうちからペット保険に加入する

マルプーの子犬たち

若く健康でまだ動物病院のお世話になっていないペットは、早いうちからペット保険に加入するのがおすすめです。

病気になってからでは加入が難しくなったり、その病気が補償されない条件付きでの加入となることがほとんどです。

また、通院歴も既往歴もなければ、告知義務違反となることはなく安心ですね。

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病気になるとペット保険に入れない?引受してくれる保険会社もある

犬 病院

ペット保険でウソの告知をしてまで入りたいという飼い主さんが少なからずいるように、病気になるとペット保険に入れないと思っている飼い主さんは少なくないでしょう。

病気の種類にもよりますが、病気になってもほとんどのペット保険で引受してくれるので、心配しなくても大丈夫!

ただし、注意しなければいけないこともあるため、ここで解説します。

特定の傷病や部位が補償対象外となる可能性はある

ペット保険の保険証書

病気になってから加入すると、過去にかかった病気や、現在治療中の病気や部位は補償対象外となる「特定傷病除外特約」といった制限つきでの加入になる可能性があります。

実際、私の愛犬は歯周病による抜歯とチェリーアイの傷病歴があったため、ペット保険に加入したときに眼科疾患・歯科、口腔疾患が補償対象外となりました。

とは言え、高齢になった今は心臓病やクッシング症候群、腫瘍などで動物病院にお世話になりまくりで、ペット保険でかなり助けられています。

病気になってからでは特定の傷病や部位が補償対象外となる可能性は高いですが、十分にペット保険の恩恵を受けることができるでしょう。

完治していても引受できない病気もある

犬 病院

どのペット保険会社も、引受できない病気があります。

慢性の病気やホルモンの病気、悪性腫瘍などがあげられ、たとえ完治していたとしても加入することはできません。

とは言え、引受できない病気は保険会社によって異なり、比較的間口が広いペット保険も存在するため、諦めずに相談してみることをおすすめします。

そもそもペット保険とは?助け合いのもと成り立つもの

サモエド

そもそもペット保険とは、補償対象となる病気やケガの治療費の一部を保険会社が負担してくれるものですが、その保険金は加入者が支払う保険料です。

助け合いで成り立っているからこそ、ウソの告知をして保険金をもらおうというのは絶対にダメですね。

ペットには健康保険制度がないため、動物病院の治療費は100%自己負担ですが、そんな金銭的負担を軽減してくれるのがペット保険です。

ここで、もう少し詳しく簡単に見ておきましょう。

ペット保険の補償内容

ペット保険

ペット保険の補償の対象となるのは、補償対象の傷病で利用した「通院」「入院」「手術」の治療費です。大きく分けると、

・すべてをカバーする「フルカバータイプ」
・特定の傷病や入院・手術などの一部をカバーする「一部カバータイプ」

があり、目的に合わせて選ぶようにしましょう。

また、それぞれのペット保険には年間限度額が設定されており、プランによって補償割合が異なるほか、日額限度額や回数制限、免責金額などが設けられているなど、ペット保険会社によって条件が異なります。

用語の説明

  • 年間限度額とは
    …保険会社が1年間に負担する金額の上限
  • 補償割合とは
    …保険会社が負担してくれる治療費の割合
  • 日額限度とは
    …保険会社が1日に負担する金額の上限
  • 回数制限とは
    …1年間にペット保険を利用できる回数
  • 免責金額とは
    …補償される病気の治療費であっても、自己負担しなければいけない金額

ペット保険を見ていると、保険料に差があることに気が付くと思いますが、

・回数制限をつけない代わりに年間最大限度額を抑える
・年間最大限度額を高く設定する代わりに日額・回数制限をつける
・保険料を抑えて補償内容を充実させる代わりに免責金額を設ける

といったように、ペット保険会社がコントロールを行っているためです。

ペット保険の清算方法

ペット保険の清算方法の説明

ペット保険の清算方法は「窓口清算タイプ」と「後日清算タイプ」の2つで、必ずしもすべてのペット保険が窓口清算できるわけではないので注意が必要です。

どちらのタイプのペット保険も全国の動物病院で利用することができますが、窓口で清算できるのは対応病院のみとなり、対応していない病院では後日保険会社に請求する必要があります。

https://origin.inunavi.plan-b.co.jp/counter_payment/

ペット保険会社によって補償される病気やケガは異なる

犬 病院

さまざまなペット保険があるように、ペット保険によって補償される病気やケガが異なります。

ペット保険を選ぶ際には、自分のペットがかかりやすい病気が補償対象外になっていないかを確認しましょう。

わんちゃんがかかりやすい病気を見る

わんちゃんがかかりやすい主な病気

  • 歯周病
    …3歳以上のわんちゃんの80%は歯周病に罹患しており、抜歯や歯石取りの処置が必要になることも
  • 皮膚病
    …柴犬やトイプードル、ミニチュアダックスなどに多く見られる。毎週のように通院が必要なことも
  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
    …トイプードルやチワワなどの小型犬に多く見られる。軽度であれば経過観察で済むこともあるが、重度の場合は手術が必要になることも
  • 椎間板ヘルニア
    …ミニチュアダックスなどに多く見られる。軽度であれば内服薬による治療や経過観察で済むこともあるが、重度ではレーザー治療や手術が必要になることも
  • 僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)
    …小型犬に多く見られ、定期的な通院と検査や内服薬による治療が生涯続く。手術も可能だが費用は150万円前後と高額で、手術できる病院も限られる
  • 慢性腎臓病
    …シニア犬に見られることが多く、ステージによっては毎日のように点滴が必要になるほか、内服薬が必要になることも。定期的な通院や検査がある。透析は毎週通う必要があり透析できる病院も限られる
  • 腫瘍
    …シニア犬に見られることが多く、手術や抗がん剤治療、放射線治療が必要になることも
  • 子宮蓄膿症
    …避妊手術をしていないシニア犬の女の子に見られることが多い。命に係わり緊急手術が必要になることも

猫ちゃんがかかりやすい病気を見る

を入力

■猫ちゃんがかかりやすい主な病気

  • 上部気道炎
    …子猫に多く見られる。ワクチンで予防できるものもあるが、そうでないものも。通院による治療が必要
  • 慢性腎臓病
    …シニア猫に見られることが多く、ステージによっては毎日のように点滴が必要になるほか、内服薬が必要になることも。定期的な通院や検査がある
  • 猫下部尿路疾患
    …猫全般に多く見られる尿路感染症、尿石症、特発性膀胱炎などの泌尿器系疾患。軽度であれば注射や内服薬による治療が行われるが、重度の場合はカテーテル処置や陰茎切除も。再発しやすく継続的な検査が必要になる
  • 甲状腺機能亢進症
    …シニア猫に見られることが多い。内服薬による治療や手術が必要になることも
  • 心筋症(心臓病)
    …猫全般に見られる。内服薬による治療が生涯続く
  • 糖尿病
    …シニア猫に見られることが多い。インスリン注射が1日2回必要になる。治る可能性もあるが、自然に治ることはないので治療は必須

飼い主さんがどんなに気をつけていても病気になるときはなるため、特にかかりやすい病気に備えておくことは大切です。

ペット保険の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

【犬のペット保険20選を徹底比較】私が本気で選ぶおすすめTOP3はこれ【2024年4月最新】
【犬のペット保険20選を徹底比較】私が本気で選ぶおすすめTOP3はこれ【2024年5月最新】

まとめ

飼い主に抱かれて笑顔の犬

ペット保険のウソの告知はバレない…なんてことは絶対にありません。ちゃんと補償を受けるためには、正しく告知することが大切です。

最後に、ペット保険の告知についておさらいしておきましょう。

・ペット保険の告知は義務
・加入者の公平性を保つために告知がある
・ペット保険の告知義務違反はさまざまなリスクがある
・うっかり告知義務違反をしてしまうこともある
・保険制度を維持するためにも正しく告知することが大切

過去のペットの病気を補償対象外にされたくない、加入審査で落とされたくないという気持ちから、ウソの告知をしてもバレないのではないかと考えがちですが、ウソはいつか絶対にバレるので事実を告知してくださいね。

 

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ペットライター たかだ なつき

執筆者

ペットライター
たかだ なつき
JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー

17歳のチワックスと1歳のチワックス、1歳のポメチワと暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。

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