さくらんぼは、基本的に犬が食べても問題のない果物です。しかし、お腹を壊しやすい果物であるうえ、種には毒性のある成分が含まれているので食べ過ぎは禁物と言えます。
正しい与え方で適量を食べさせれば愛犬と一緒に楽しめるものなので、ぜひこの記事を参考にしてください。「子犬に与えていい?」「アメリカンチェリーも食べていい?」などの疑問も解決します。
さくらんぼは、基本的に犬が食べても問題のない果物です。しかし、お腹を壊しやすい果物であるうえ、種には毒性のある成分が含まれているので食べ過ぎは禁物と言えます。
正しい与え方で適量を食べさせれば愛犬と一緒に楽しめるものなので、ぜひこの記事を参考にしてください。「子犬に与えていい?」「アメリカンチェリーも食べていい?」などの疑問も解決します。
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目次
犬は基本的にさくらんぼを食べても問題ありませんが、与える際には必ず種を取り除いてください。さくらんぼの種には「アミグダリン」という、体内で毒性のある「シアン化水素(青酸)」に変わる成分が含まれています。
ただし、小型犬の場合で1日に種ごと数十〜数百個など、かなり多くの量を摂取しないと痙攣や嘔吐などの中毒症状は出ないと言われています。大量に食べた場合以外は、種の毒性はそれほど心配しなくて良いでしょう。
アミグダリンの中毒症状よりも、種を喉や腸に詰まらせたり消化不良を起こしたりする可能性のほうが高いので、必ず実だけを与えましょう。適量を与えることも大切なので、次の内容も参考にしてください。
さくらんぼは、総合栄養食のドライフードのようにそれだけで必要な栄養を補えるものではありません。積極的に与える必要はなく、犬が好んで食べる場合におやつやご褒美として少しだけ食べさせるという与え方がいいでしょう。
大きめのさくらんぼの可食部が8gほどで、カロリーは約5kcalです。1日に必要なカロリーの10%をおやつで与えるとすると、3kgの犬の場合25kcal=5個が1日与えられるさくらんぼの上限量ということになります。
【体重別】犬が1日に食べられるさくらんぼの上限量
体重 | 1kg | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg | 8kg | 9kg | 10kg | 15kg | 20kg | 25kg | 30kg |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
さくらんぼ の上限量/日※1 |
約24g | 約27g | 約40g | 約50g | 約59g | 約67g | 約77g | 約84g | 約93g | 約99g | 約136g | 約168g | 約200g | 約229g |
個数換算※2 | 3個 | 3個半 | 5個 | 6個 | 7個半 | 8個半 | 9個半 | 10個半 | 11個半 | 12個半 | 17個 | 21個 | 25個 | 28個半 |
摂取カロリーの10% | 15kcal | 18kcal | 25kcal | 31kcal | 37kcal | 42kcal | 48kcal | 53kcal | 58kcal | 62kcal | 85kcal | 105kcal | 125kcal | 143kcal |
※1 避妊・去勢済の成犬に、摂取カロリーの10%の量のおやつとしてさくらんぼだけを与えた場合の数値
※2 さくらんぼ1個(可食部)あたりの量を8gとして計算
ただし、上記はあくまでカロリーを基準にした上限の目安です。後述するように消化不良で下痢や嘔吐を起こすこともあるので、少なめにあげるようにしてください。
さくらんぼは、8割が水分である水分豊富な果物です。そのほかに、以下のような栄養素が含まれています。
カリウム
体内の水分調整や血圧を下げる効果が期待できる
βカロテン
体内でビタミンAに変わり、皮膚や被毛の健康を保つ
葉酸
造血作用がある
アントシアニン
抗酸化作用がある
さくらんぼには下痢をしやすい「ソルビトール」という成分が含まれています。持病がある犬も注意しなければいけないので、与える際に気をつけるべき点を紹介します。
さくらんぼには糖アルコールの一種である「ソルビトール」が含まれています。ソルビトールは海外では下剤に使われている例(※)があり、お腹を下しやすい成分です。
はじめは実を細かく切ったものを少しだけ食べさせて、その後の様子をよく観察してください。
さくらんぼにアレルギーがある犬は、食べたあとに嘔吐や下痢、皮膚のかゆみ・赤みなどの症状が出る可能性があります。
同じバラ科の植物であるいちご・りんごにアレルギーがある場合は特に注意しましょう。
何らかの疾患がある場合は、食べても問題ないかどうか獣医師に確認してから与えましょう。
たとえば栄養素の紹介でメリットとして挙げていたカリウムも、腎臓の機能が低下している犬には負担になってしまう場合もあります。
缶詰・ジャムなどさくらんぼを加工したものは、糖分が多いので犬には向きません。着色料や保存料を使用していることもあり、その点でも与えないほうがよいでしょう。
さくらんぼの茎(柄)は硬いうえに、喉に引っかかることもあるので与えないでください。
皮は基本的には問題ありませんが、ものによっては少し硬いので取り除くと消化しやすくなるでしょう。
さくらんぼに関するよくある質問に回答します。
種に毒性があるので危険という話もありますが、小型犬で1日に数十〜数百個など、かなりの量を摂取しないと中毒にはなりません。
さくらんぼを種ごと大量に食べてしまった場合は、毒性が心配されるのと同時に、消化不良や腸閉塞を引き起こすリスクが高くなります。自宅での応急処置では対処しきれないため、できる限り早く動物病院を受診してください。
アメリカンチェリーも基本的に犬に与えられるものです。国産のさくらんぼとの成分の違いはあまりなく、どちらを与えるほうが栄養の面で効果的ということもありません。
種や茎は取り除き、適量を与えるという点は同じなので必ず守りましょう。
さくらんぼは老犬や子犬には進んであげるべきではありません。お腹を下しやすい成分が含まれていて、消化不良になりやすいためです。
老犬で食欲が落ちており、さくらんぼならよく食べるというケースであれば、便の状態を見ながら少しずつ与えてもよいでしょう。
犬が食べてはいけない果物で代表的なものは、ブドウ・ドライプルーン(未成熟なプルーン)・柑橘類の外皮です。
犬と果物の相性については、以下の記事で詳しく解説しています。
さくらんぼは犬が食べても問題ない果物ですが、喉に詰まったり消化不良になったりする可能性があるので、必ず種を取り除いたうえで適量を与えましょう。種にはアミグダリンという毒性のある成分が含まれていますが、1日あたり数十〜数百個など大量に摂取しなければ中毒症状は出ないと考えられます。
また、さくらんぼにはカリウムやβカロテンなどの栄養素が含まれているものの、犬の体調によってはメリットにはなりません。さらに、下痢の原因になるソルビトールという成分も含まれています。様子を見ながら少しずつ与えることや、あくまでさくらんぼ好きの犬におやつ・ご褒美として与えることが大前提です。
正しい与え方で、愛犬と一緒に季節のフルーツを楽しんでくださいね。
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