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フレンチ・ブルドッグの基本情報|愛嬌あふれる仕草で人を楽しませる温厚な犬
フレンチブルドッグは、コウモリの羽のような大きな耳(バッドイヤー)と、くりくりとした瞳、潰れた鼻が特徴の、個性豊かな愛らしい犬です。
暑さや寒さに弱く、短頭種特有の病気や抜け毛が多いことなど気をつける点も多いですが、吠え声が気になりにくく初心者でも飼いやすいでしょう。まずは基本情報から紹介します。
分類 |
中型犬 |
体高 |
約24〜35cm |
体重 |
約8〜14kg |
毛色 |
フォーン、ブリンドル、パイド、クリーム(ホワイト) |
種類 |
・アメリカンタイプ
胴が短めでコンパクトなボディ。丸顔で大きめの顔
・ヨーロピアンタイプ
やや細身で筋肉質なボディ。四角い輪郭で小顔
|
用途 |
愛玩犬 |
原産 |
フランス |
歴史 |
イングリッシュブルドッグが原種と言われ、パグやテリアと異種交配させて誕生したとされる。上流階級の貴婦人や芸術家などから広く愛されていた。 |
フレンチ・ブルドッグが日本に入ってきたのは大正時代と言われています。昭和初期から飼育頭数が増えはじめ、現在も人気犬種ランキングではTOP10入り常連の犬種です。※参考(1)(2)
同じ短頭種のボストン・テリアやパグと比べて、ずっしりとした体格で大きさがあり、中には体重が15kg程になる子もいます。またフレンチブルドッグは毛色の種類も多いので、様々な雰囲気を楽しめます。
■パグやボストン・テリアとの主な違い
顔は全体的にボストン・テリアに似た点が多いですが、体を比べて見ると、足の長さや胴の太さが異なります。また、性格はどちらかというとパグに似た点が多いですが、フレンチブルドッグの方がタフで力強く、瞬発力もあります。
この後、フレンチブルドッグの性格を詳しく紹介しますので、ボストン・テリアやパグと迷っているという方もぜひ参考にしてください。
【トレーナー監修】パグの飼い方や飼いやすさは?性格・子犬の迎え方からしつけまで
フレンチ・ブルドッグの性格|明るく愛情深いがちょっぴり寂しがり
フレブルの性格は楽観的で、神経質な面や怖がりな面が少ない傾向があります。ぼーっと何を考えているかわからないような表情を見せることもあり、フレブルならではの愛らしさのひとつです。
一方でおもちゃが大好きな遊び好きな一面もあるので、活発で機敏な動きを見せてくれることも。
そんな魅力あふれるフレンチブルドッグの性格を、実際の飼い主さんの経験や飼い方のポイントを交えながら紹介していきます。
怖がりにくい性格だから初心者でも飼いやすい
フレブルは怖がりにくい性格の犬が多く、あまり吠えないため初心者でも飼いやすい犬種といえるでしょう。
小型犬の中には、恐怖心から噛み付きや威嚇吠えといった行動に出てしまう子もいますが、フレンチブルドッグは未知の出来事に遭遇しても、あまり騒がずに自分のペースで受け入れてくれる子が比較的多いです。
「C-BARQ」という犬種を比較したアメリカの研究でも、人や車、チャイム音など、「初めて見る物事に対して恐怖を感じることが少ない犬種」というデータが出ています。
また、フレンチブルドッグとボストンテリアの多頭飼いをしている飼い主さんの家では、フレブルは初めて見るものに興味津々でしたが、ボストンは警戒している様子だったというエピソードも。
しかし、飼いやすいからといってしつけをしなくても良いわけではありません。子犬期から色々な物事に触れさせて社会化させることが大切です。
子犬の頃に、他の犬や人と関わることを経験させずにいると、成長とともに恐怖心や警戒心を強くもって吠えやすくなったり、攻撃的になったりする原因となります。
問題行動を予防するためには、様々な刺激に慣らす社会化トレーニングがとても大切です。フレブルを子犬から迎える際は、特に意識して行いましょう。
様々な状況でドッグフードなどのご褒美をあげて、怖い経験を積まないようにしてあげてください。また、顔のシワなどお手入れも必要になりますので、ご褒美をあげながら、体全身を触ってあげる練習が必須になります。
思わずクスッとしちゃうのんびり屋さん
フレンチブルドッグは、家の中でぼーっとしたりゴロゴロしたりするのが好きなのんびり屋さんな一面があります。
特にメスはおっとりした子が多く、Instagramではフレンチブルドッグが家でくつろぐ姿を投稿している人をよく目にします。
寝顔が白目だったり、不思議な寝相をしていたり、お散歩に行きたくなくて、ぐたーっと寝転がっていたり、「いびきが完全におじさん!」とコメントしている飼い主さんも。
人を笑わせてくれるこういった行動は、フレンチブルドッグの大きな魅力です。
ただ太りやすい犬種でもあるので、ゴロゴロしているだけではなく、適度に運動して体重管理をする必要があります。
体系的にくびれが分かりづらく、まるっとした後ろ姿は可愛いですが、肥満はフレンチブルドッグが気をつけるべき呼吸器や皮膚病のリスクを高めるので注意しましょう。
鼻ペチャで大きな目と耳が特徴的なフレブルは、
見た目だけではなく、行動も愛嬌たっぷりです。
大きないびきをして寝たり、散歩途中で急にゴロゴロしはじめたり、何とも憎めない動きをしてくれます。
ワンワンという犬らしい吠え声ではなく、色々な鳴き声を聞かせてくれることもあり、フレブルだからこそのかわいさがあります。
悪気はないのに犬にはあまり好かれない…
フレンチブルドッグは鼻が短いため、他の犬との交流時に距離が近くなりすぎてしまう傾向があります。
相手の犬にとっては、いきなりパーソナルスペースに入られたように感じられ、喧嘩になってしまうことも。フレンチブルドッグは相手の犬の目をジッと見る行動もよく見られるので、警戒されやすいのでしょう。
また、尻尾が短いことで相手から気持ちが読み取りづらいといった点もトラブルになりやすい原因と言えます。
他の犬との交流後、突然興奮が高まって喧嘩に発展することもあるので、他の犬とあいさつするときは、お互いの犬の様子をよく見る事が大切です。
お互いが近づこうとしていたら、ゆっくりと近づきあいさつさせてみると良いでしょう。もし一方でも怖がっていたり、威嚇して吠えていたりするときは、無理に近づけず距離を取り、避けて通ることもお互いのために大切です。
もちろん、他の犬と上手に遊べるフレブルもいます。子犬期から他の犬と触れ合う機会をつくってあげると遊び上手になりやすいですよ。
子犬のしつけ方教室である「パピー教室」や、人間の幼稚園のように日中ドッグトレーナーに預けるタイプの「しつけ教室」を利用するのもおすすめです。
犬同士のあいさつで大切なことは、仲良くさせることではなく、お互いの調和をとることです。
それぞれの犬で性格も違えば、相性もあります。近くにいても過剰に興奮したり怖がったりしないことを目標にすることが重要なポイントです。
必ず「あいさつしても良いですか?」と聞いてから、リードをしっかりと持って行なうようにしましょう。
興奮するとダッシュやジャンプをする活発さも
フレンチブルドッグはのんびりしたところがある一方で、スイッチが入ると突然走ったりジャンプしたりすることもある活発な犬種です。
牛追いとして活躍していた歴史から、獲物を追いかけて走ったり跳ねたりすることを本能的に好みます。掃除機を追いかけて噛みつく子も多いです。
子犬のフレブルは、遊びとして人の足ににじゃれついて噛んだり、ジャンプして人の顔に頭突きしたりする、なんてことも。
特にオスは、平常な状態から一気にテンションが上がりやすい傾向があります。噛む力や引く力が強いタフな犬なので、予想以上の力に驚くこともあるでしょう。
本能的な欲求を満たしてあげられるように、おもちゃやドッグランで一緒に遊ぶ時間をしっかり作れる飼い主さんに向いています。
フレンチ・ブルドッグのケアとお手入れ|温度管理・シワ・皮膚・抜け毛がポイント
フレンチブルドッグは、短頭種特有の体の構造から、飼育環境やお手入れに注意が必要です。
寿命が短いと言われることもあるフレブルの健康を維持するための重要なポイントでもあるので、頭に入れておきましょう。
室内外問わず温度と湿度に注意する
フレンチブルドッグのような短頭種は、短い鼻の中に犬に必要な鼻の機能をどうにか備えています。そのため、呼吸器や鼻のトラブルが起きやすく、呼吸による体温調節も苦手です。
犬の中でも特に暑さに弱いため、命に関わる熱中症には注意しましょう。アニコムの熱中症における犬種ごとの請求割合※参考(2)でも、残念ながらフレンチブルドッグが1位です。
夏場の暑い時期の他にも、走ったりおもちゃで遊んで激しい運動をしているときにも、興奮状態でハァハァと口で呼吸するようになったら注意しましょう。
一般的に、フレンチブルドッグが快適に過ごせる室内温度は20度前後、湿度は50%程度といわれています。室内では愛犬に合わせた室温を保ち、できる限り風通しもよくしておくと安心です。
散歩や外出時は、フレンチブルドッグに負担のかからない気温・湿度か必ず確認してください。
フレブルの飼い方で特に重要なポイントは暑さ対策です。
散歩では気温だけでなく、湿度にも注意することが大切です。犬は「ハァハァ」という浅速呼吸(パンティング)によって口から熱を逃がし体温調整をします。湿度が高いと水分が蒸発しづらいため、熱が逃げづらくなります。
また、涼しい場所や時間を選ぶこと、冷感グッズを取り入れる事も重要です。暑い車内に放置することは、もってのほかなので、絶対に行なわないようにしましょう。
鼻のシワは食後や散歩後に濡れタオルで拭き取る
フレンチブルドッグは顔にシワがあるため、溝に汚れがたまりやすく、放っておくと皮膚炎の原因になります。
顔が汚れやすい食後や散歩の後は、固く絞った蒸しタオルでシワの間をやさしく拭きましょう。
できるだけ皮膚に刺激を与えたくないときは、水分をたっぷり含ませたコットンでしわの間を洗い流し、その後乾いたコットンで水気をしっかり吸い取るという方法もおすすめです。
また、フレンチブルドッグは涙やけで悩む子も多いので、涙が出ていたらまめに拭き取り、目元を含む顔全体を拭いてあげることがポイントです。
毎日のブラッシングはラバーブラシがおすすめ
※画像出典:Amazon
フレンチブルドッグは抜け毛が多い犬種なので、毎日のブラッシングが必須です。
短毛のため、スリッカーという針のあるブラシでは傷みが生じやすいので、肌あたりが良いゴムでできたラバーブラシを使うようにしましょう。
ブラッシングは不要な毛を取り除き、毛並みを整えるほか、体全体の血行を促進する効果もあります。
また、体を隅々まで見ることができるので異変に気が付きやすく、愛犬とのコミュニケーションの一貫にもなるため、ゆっくりでいいので子犬の頃からブラッシングに慣らすようにしてください。
定期的なシャンプーで清潔に
「かかりやすい病気」で詳しく解説しますが、フレンチブルドッグは皮膚がデリケートな犬種です。皮脂が出やすい体質の子も比較的多く、様々な種類の皮膚病に気をつける必要があります。
定期的なシャンプーは皮膚トラブルの予防・改善のための基本的なお手入れなので、2週間から1ヶ月に1回程度はシャンプーをして皮膚を清潔に保ちましょう。
シャンプーをする際は、ペット用のシャンプー剤をしっかり泡立てて、強くこすらずに泡で汚れを落とし、すすぎ残しがないようにしてください。
すすぎ残しがあると皮膚トラブルの原因に繋がってしまいます。心配な方はトリミングサロンにお願いするのがおすすめです。
トリミングサロンでの費用例は、1回5,000円程度。サロンにより異なりますが、愛犬の皮膚の状態に合わせて、清潔を保ちやすいオプションケアを追加するのも良いでしょう。
フレンチ・ブルドッグの運動量|欲求を満たしつつ休憩も忘れずに
フレンチブルドッグの散歩にかける時間の目安は、1日2回、1回20〜30分程度です。あくまで目安なので、時間や距離にこだわらず、散歩を社会化の時間として使うようにしましょう。そうすることで頭の運動にもなります。
また散歩以外にも、犬の狩猟本能を満たす遊びをすることで、活発なフレンチブルドッグも満足しやすいでしょう。
ただし、フレンチブルドッグは前述した通り呼吸による体温調節が苦手なため、長時間の激しい運動は呼吸困難に陥る可能性もあるため、口を横まで大きく広げていたり、舌が横に出たりしたら休憩しましょう。
散歩時間はあくまで目安です。フレブルが吠えることが多い、休まず動き続けている、自分の体をなめたり噛んだりし続けているなどの様子が見られる場合は運動不足かもしれません。
長時間歩くよりも社会化も兼ねる濃い散歩にしよう
散歩中は多くの刺激を得られる社会化に最適な時間です。単に歩くだけではなく、散歩中に出会う犬や人、車、バイクなど、普段接しないものとできるだけ接するようにしましょう。
例えば、他の犬に会ったら可能であれば挨拶をさせてもらったり、車が走っていたら安全で怖がらない距離をとっておやつをあげたりすれば、立派な社会化になります。
楽しいこととセットにすると慣れやすいので、愛犬が好きなおやつやフードを持って行き、嬉しい体験や楽しい体験になるようにしてあげてください。
雨の日や暑くて散歩に出られないときは、ホームセンターやペットショップで、飼い主以外の人間や他の犬を見るのも良い刺激です。
犬は
大きな音や急な動きなどに怖がりやすいです。
車やバイク、電車を眺めさせたり、たくさんの人がいる駅前に散歩にいったり、様々な社会勉強をしましょう。
子犬を迎えた直後でワクチンプログラムが終了していない場合は、抱っこでおでかけすることが有効です。
活発で遊び好きな性格を活かして狩猟本能を満たそう
フレンチブルドッグは活発な性格なので、お散歩にプラスして、思いきりおもちゃで遊ぶ時間をつくってあげましょう。
おすすめの遊びは、引っ張りっこや取ってこい遊びです。犬が本能的に好む動きである「獲物を追う→捕らえる→仕留める」を再現することができます。
フレンチブルドッグの実際の飼い主さんの中には、留守番させると必ずおもちゃを破壊されているという方もいるので、普段から運動欲求を満たしてあげることが大切です。
しかし、遊び好きな子が多いフレンチブルドッグでも、子犬期に遊んだ経験がないと成犬になってからでは遊びを好きになりづらいもの。
子犬は特におもちゃを使って一緒にたくさん遊んであげてください。そうすることで、散歩に行けない雨の日やお留守番が長くなってしまった日でもエネルギーを発散しやすくなります。
おすすめのおもちゃは「子犬に必要な準備物」でも紹介していますので参考にしてください。どうしてもおもちゃで遊ぶことを喜ばない子は、ドッグフードを投げて追わせるのもおすすめです。
フレブルは噛む力が強いので、おもちゃを使った引っ張り合いっこで、欲求を満たしながら遊んであげましょう。
また、遊び→休憩の繰り返しをして、興奮を抑えることも大切です。
フレンチ・ブルドッグのしつけ|大切な心構えと力を入れるべきポイント
フレンチブルドッグは、しつけが難しい犬種ではないため、トイレやお座りなどの日常生活で必要なしつけであれば、初心者でも問題なく教えられます。
ただ、他の犬種と比較して特段に物覚えが早いかというとそうではないことも多いので、長時間トレーニングするよりは短時間で集中して継続的に行う方が良いでしょう。
フレンチブルドッグのしつけをするために知っておくべき大切な心構えと、楽しく暮らすためにおさえておくべきしつけを紹介します。
上下関係ではなく親子関係を築く
フレンチブルドッグのしつけで特に大切なことは、自分が愛犬の母親になったつもりで、正しい行動(求める行動)を取るように導いてあげることです。
上下関係をつくるために厳しく叱りつけたり、体罰を与えて力で従わせるという方法は逆効果であり、そういった考え方は間違っていることが最近の研究で明らかになっています。※参考(4)
家族全員で同じ対応を取ることを意識すること、問題行動を起こさないよう予防のための環境を整えること、問題行動を起こさなくなったら褒めて「それが正しい行動だ」と教えてあげることが大切です。
問題行動の多くは犬にとっては当たり前の行動です。
まずは、問題が起こらないように環境を整えてあげることが大切です。
例えば、フレブルが掃除機を追いかけて噛むことも、狩猟本能からくるものですが、掃除機をかける時に別の部屋でハウスに入れておくだけでも、吠えや噛みつきを予防できます。
また、しつけをする上で大切なことは、犬に何をすれば良いのかを飼い主が正しく教えてあげることです。正解を教えていないのに、叱ってもそれはしつけとは言いません。
愛犬の全身を見て気持ちを読み取る
フレンチブルドッグは生まれつき尻尾が短いため、他の犬種と比べて感情を読み取りにくいことがあります。
特に、興奮するタイミングが読み取りづらいことが多く、愛犬が怒っていることに噛まれてから気づいたり、喜んでいることはジャンプしてから気づくということもありがちです。
愛犬の目や耳や口、姿勢や息遣いなど体全体を見て細かい変化に気づいてあげましょう。例えば耳の向きでは、前向きのときは警戒している、後ろ向きのときは恐がっていることがあります。
そして口の開き方では、笑顔に見えても広角が引きすぎているときは緊張していたり疲れている可能性も。また体の動きでは、前傾姿勢なのか、後に重心がかかっているのか、固まっているのか、息遣いが荒くないかなどでも愛犬の感情を読み取れます。
日頃から愛犬の様子をよく見ていれば、自然とわかるようになってくるので、一緒にいられる時間は全身の動きをよく見ていてあげましょう。
散歩マナーを守る意識も大切
犬を飼う上では、飼い主さんが守るべき散歩マナーを覚えておくことも大切です。犬には、マーキングという縄張りを示すために電柱や壁などに少量のおしっこをする本能的な行動があります。
特にオス犬に多いですが、メスでも見られることがあり、犬にとっては普通の行動です。しかし、散歩中自由にどこでもマーキングをさせるのはマナー違反。
犬が好きではない人もいることを理解し、人間に迷惑をかける行動はしないよう教えることが飼い主の役目です。
トイレは散歩の前に家の中で済ませるようにし、外ではできるだけさせないようにしましょう。
なお、外で自由にマーキングさせていると、家の中でトイレをしなくなってしまう子もいます。そうなれば大雪や台風の日でも外に出なければならず、犬も飼い主さんもストレスです。
トイレトレーニングを覚える早さに犬種差は無いと言われていますし、完璧にできるようになるには1歳くらいまでかかるものなので、焦らず愛犬のペースに合わせて教えてあげましょう。
トレーニングは衝動的な動きを止める「マテ」が必須
フレンチブルドッグはやや興奮しやすいところがあるため、衝動的な行動を制止する「マテ」の訓練が大切です。
普段はお利口な子でも、興奮状態の時は予期せぬ行動に出ることがあり、他の犬と喧嘩したり、飼い主を噛んでしまうこともあります。
また脱走や思わぬ事故にもつながりかねないため、「マテ」は基本的ですがとても重要なトレーニングです。
しかし、興奮している時にただ「マテ!」と言っても聞いてくれないことも多いので、最初のステップとして子犬期から「マテ」をしっかり教えましょう。
■「マテ」の教え方
- お座りさせる
- 「マテ」と声かけをする
- 1〜2秒動かないでいられたら褒めておやつをあげる
- 1〜3を繰り返し、徐々に時間を伸ばしていく
また、以下の動画では犬の興奮をコントロールするためのトレーニングを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
※鈴木ドッグトレーナー在籍「スタディドッグスクール」公式YouTubeチャンネルより
ご飯を目の前にして「マテ」ができる犬は多いと思います。ただ、それだけでは、犬に「おあずけ」を教えているだけになってしまいます。
大切なことは、散歩前にリードを付ける時、散歩中の信号待ちの時など、色々な状況で「マテ」ができるようにすることです。
フレブルは予期せず興奮する犬も多いので、「いつでも/どこでも」できるようにトレーニングしましょう。
分離不安にならないようハウストレーニングも大切
フレンチブルドッグは、寂しがり屋の子が比較的多いため、日頃から飼い主さんと離れてひとりで過ごす時間を作らないと分離不安になってしまいます。
分離不安とは、飼い主さんの側を離れた強い不安から長時間吠え続けたり、物を破壊したり、粗相や自傷行為などの問題行動を起こしてしまうこと。
ひとりでも落ち着いて過ごせる環境をつくり、そこで落ち着いて過ごす訓練(ハウストレーニング)をしておくと安心です。
■ハウストレーニングの仕方
- クレートにおやつをいくつか入れておく
- 愛犬が自分から入るのを待つ
- 体が半分くらい入るようになったら、もっとおやつを追加する
- 体が全て入るようになったら、扉を閉めてご褒美をあげ、すぐに開ける
- 徐々に扉を閉めている時間を長くする
ハウストレーニングは、病院の待合室や災害時なども愛犬が安心して過ごしやすくなるので、やっておいて損はありません。
また短時間でいいので、少しずつお留守番の時間を増やして慣れさせるようにしておくと良いでしょう。
寂しがりやなフレブルも多いです。小さい頃から一人でも安心して過ごせるようにするハウストレーニングが大切です。
飼い主が離れる時は、食べ物が詰められる知育玩具を用意して、一人遊びさせて気を紛らわすようにしましょう。
短い時間から少しずつ行なう事が大切なポイントです。
フレンチ・ブルドッグのかかりやすい病気と費用|短頭種気道症候群・皮膚・目の健康に注意
フレンチブルドッグの平均寿命は11.1歳です。犬の平均寿命は14.1歳というデータがあるので、犬の中ではやや短命の傾向があります。※参考(3)
特に、フレンチブルドッグは短頭種気道症候群という短頭種特有の呼吸器系の障害が起きやすいため、注意が必要です。
■短頭種気道症候群とは
軟口蓋過長症、鼻孔狭窄、気管虚脱など、短頭種の体の構造が原因で複数の病気が合併しておきる気道障害の総称。
安静時でも呼吸器に異常が見られたり、うまく食べ物を飲み込めない、よだれが多く出てしまう、嘔吐がある、睡眠中に呼吸が止まることがあるなどが見られたら、一度動物病院へ相談しましょう。
また、健康を維持するために、その他のかかりやすい病気の知識もつけておきましょう。フレンチブルドッグが他犬種と比較してかかりやすいというデータのある病気の例とその治療費例を紹介します※参考(2)
膿皮症・細菌性皮膚炎
年間費用の例:37,580円
発症しやすい時期:0歳
膿皮症や細菌性皮膚炎は、愛犬の皮膚にもともと存在する常在菌が、皮膚のバリア機能の低下で異常繁殖し、化膿してしまう病気です。発疹やニキビのような出来物、かさぶた、潰瘍などの症状がみられます。
免疫力の低下やストレスなど様々な原因で起こるため、体質に合った食事と適度な運動で免疫力を維持し、シャンプーで皮膚の清潔を保つことが大切です。
アレルギー性皮膚炎(抗原特異的)
年間費用の例:64,269円
発症しやすい時期:0歳
アレルギー性皮膚炎を起こす原因となる物質をアレルゲンと呼び、どのようなアレルゲンを持つのかは、愛犬の体質やこれまでの食歴などが関係するため個体差があります。
主な症状は皮膚のかゆみですが、中には下痢や嘔吐などの消化器症状を伴う子も珍しくありません。
予防は難しいですが、犬のアレルゲンになりやすいと言われる食材不使用のドッグフードを選ぶことで対策をする人もいます。
アトピー性皮膚炎
年間費用の例:80,834円
発症しやすい時期:2歳
アトピー性皮膚炎は、ハウスダストや花粉、細菌やカビなどに反応するアレルギーです。皮膚の痒みが主な症状で、外耳炎や結膜炎、食物アレルギーを併発することもあります。
体質に合った食事と適度な運動で免疫を維持すること、シャンプーや保湿剤で肌を清潔で健康な状態に保つこと、愛犬が過ごす環境の掃除を徹底することが大切です。
趾間(しかん)皮膚炎
年間費用の例:25,830円
発症しやすい時期:0歳
肉球の間や指の間に起きる皮膚炎です。主な症状は、じゅくじゅくした膿が出たり、痒みや赤みがみられます。
細菌やダニ、その他のアレルギーが原因であることもありますが、ストレスで舐めてしまい炎症となることも。
愛犬が手足を舐めていたら気をそらして止めてあげる、シャンプー時には足の指の間までしっかり洗い、すすぐことが大切です。
潰瘍性角膜炎(角膜びらん含む)
年間費用の例:43,955円
発症しやすい時期:9歳
目の角膜に傷がつく病気です。外部刺激や乾燥や細菌感染など様々な原因で起こります。
フレンチブルドッグは目が大きいため、物にぶつかったり紫外線の刺激を受けたりしやすいので注意が必要です。まれに犬同士の喧嘩で目を傷つけてしまう子もいます。
普段からできるだけ目に刺激を与えないような生活が予防につながるので、まつげや異物が入っていないか、顔のシワを拭く時に一緒に見てあげましょう。
目を痛そうに細めていたり、涙が普段より多い、目やにが出る、痒そうに気にしているなどが見られたらすぐ動物病院を受診してください。
予防接種代・フィラリア予防代も毎年必須の費用
犬が病気をしたときにかかる医療費の他にも、犬を飼う人の義務として、毎年感染症を防ぐための予防接種や投薬を行う費用がかかります。
■予防接種の費用例
狂犬病予防注射:約3,500円(1年に1回)
混合ワクチン代:約10,000円(成犬は1年に1回。子犬は月齢ごとの間隔で計3回)
フィラリア予防薬:約1,000円※1か月分(4月〜12月の間月1回)
ノミ、ダニ駆除薬:約1,000円※1か月分(通年、もしくは夏場のみ)
特にフレンチブルドッグは、皮膚の病気に気をつけたい犬種なので、ノミやダニの駆除はしっかり行いましょう。
フレンチ・ブルドッグの多頭飼い|縄張り意識を理解し各々テリトリーを確保する
多頭飼いを考えている方は、フレンチブルドッグの特性や注意点をしっかり把握してから新しい子を迎えるようにしましょう。
特にオスは、所有性のなわばり意識が高い子が多いため、寝床やご飯、おもちゃの取り合いから喧嘩に発展することもあります。
「C-barq」でも、フレンチブルドッグは同居犬への攻撃性が1位という結果が出ています。
フレンチブルドッグが欲しいものややりたい事が、新しく迎える犬とバッティングしないよう注意し、ケージやサークルは一頭一頭分けて管理してください。
また、多頭飼いは望まない妊娠や安易な繁殖につながることがあります。フレンチブルドッグのような短頭種は気道が狭いため、麻酔のリスクが他犬種より高く、中には麻酔の影響で命を落としてしまう子もいます。
去勢・避妊手術の実施に関してもよく検討した上で、新しい犬を迎えるようにしましょう。それでは、新しい子を迎えるうえでの注意点を説明します。
フレブルの多頭飼いは、性格、年齢、性別などをよく考えて行なうようにしましょう。例えば年齢の近いオス同士では、物や場所の奪い合いから喧嘩をすることも多いです。
先住犬の性格が、他の犬を受け入れられるのか、検討することも大切です。日常生活で犬と出会ったときの反応を見て犬が苦手なようなら、無理して多頭飼いは行わないようにしましょう。
注意点①頭数をふやしすぎない
飼育頭数の目安は、「一頭ずつしっかりコミュニケーションを取れる数」です。先住犬と触れ合う時間を極端に減らさずに、新しい子とも十分に触れ合える時間をとる必要があります。
フレンチブルドッグは寂しがり屋な子が多いので、新しい子が来ることで飼い主さんと触れ合う時間が減るとストレスを感じてしまいます。そしてそのストレスは、犬同士で遊んでも発散されません。
また、多頭飼育は群れ意識が増して吠えやすくなるので、社会化やしつけにはこれまで以上に積極的に取り組む必要があります。
全ての犬に十分な社会化を行うために、一頭ずつ散歩に連れて行けるかどうかも検討してください。
サークルやクレートも頭数分必要になるので、それぞれが安心できる場所があり、生活するのに十分な広さを確保できるかも考えましょう。
注意点②体格差があまりない異性を選ぶ
新しく迎える犬は、体の大きさが同程度で、性別は先住犬と異なる子がおすすめです。
フレンチブルドッグと体の大きさが違いすぎる組み合わせだと、怖がってしまったり、じゃれあっているうちに怪我の原因になることもあるため、遊び相手として最適とは言えません。
同じ短頭種のボストンテリアを新しい家族として選ぶ方を比較的よく見ますが、ボストンテリアの中にも、がっしりした大きめの子もいれば、4kg程度の小柄な子もいます。
体の大きさは個体差があるので、犬種だけで決めずにしっかり見極めて迎えましょう。
性別は、オス・メスの組み合わせのほうが比較的飼いやすいと言えます。同性同士だと縄張り争いや威嚇など、トラブルが起きる可能性が高くなるので、前述したように、寝床やおもちゃなども分けて用意してあげてください。
注意点③年齢差は3歳以上がおすすめだが離れすぎはNG
犬を多頭飼いする際は、先住犬の社会化やトレーニングが終わってから飼うのが基本なので、まずは先住犬が成犬になるまで待ちましょう。
子犬同士で多頭飼いをすると、過剰な群れ意識や同居犬に対する分離不安が起こりやすく、お世話も大変です。
またシニア犬のところにあまりに若い犬が来ると、体力やテンションに差がありすぎて先住犬にストレスを与えてしまいます。
3歳以上離れつつ、ライフステージが異なりすぎない適度な年齢差がおすすめです。
経験上、
年齢は3歳以上は離してあげた方が、トラブルを生みづらいように感じます。
若く活発な時期は、互いの主張が強すぎてしまうことが多いです。
フレンチ・ブルドッグの迎え方|ペットショップ・ブリーダー・里親になるという手も
フレンチブルドッグを家族に迎えるには、ペットショップ・ブリーダー・保護犬の里親になるという3つの方法があります。
どこから迎えても問題はないですが、それぞれに違いがあることを知っておきましょう。
ペットショップから迎える
ペットショップから迎える歳の価格相場は、30〜60万円程度です。
フレンチブルドッグのような短頭種は頭が大きいため自然分娩が難しく、帝王切開で生まれるため、比較的販売価格が高めに設定されていることが多いです。
しかし、ペットショップによってはキャンペーンや割引システムで半額程度にまで下がることもあります。
一概に安い子に問題があるとは言えませんが、中には病気を抱えている子もいるため、安くなる理由や持病の有無やお世話にかかる手間・治療費・寿命などを詳しく説明してもらいましょう。
またペットショップは、気軽に会ったり触れ合いに行くことができ、他の犬種とも比較しやすいですが、子犬が産まれた環境や両親・兄弟犬の詳しい情報を把握していないことがほとんどなので、成犬になったときの大きさや性格が想像しづらいのが難点です。
ブリーダーから迎える
ブリーダーから迎える歳の価格相場は、10〜100万程度です。
店舗を持たないぶん、ペットショップより安価であることもありますが、こだわりを持って繁殖しているブリーダーもいるため、高額な子もいます。
しかし、ペットショップよりも繁殖の環境や両親・兄弟犬の詳しい情報が得られ、実際に両親に会わせてもらえることもあるので、価格については納得しやすいでしょう。
特にフレンチブルドッグで人気のクリーム(ホワイト)を希望する場合は、難聴のリスクがあるとも言われる※参考(4)ためブリーダーでしっかり確認しておくと安心です。
逆に、詳しい情報を教えてくれない・犬舎を見せてくれないようなブリーダーはあまりおすすめできないため覚えておいてください。
また自宅の近くに犬舎があるとは限らないこと、ブリーダーによっては販売する相手を選ぶこともあるため必ず迎え入れられるとは限らないことがあります。
保護犬の里親になる
保護犬の里親になる費用は保護団体により異なりますが、無料ではありません。
迎える予定の子がそれまでにかかった医療費等の一部を負担する場合や、今後団体が迎える新たな保護犬のお世話のために使われる一定の金額を支払う場合があります。(どちらも目安は5〜6万程度)
また保護団体によっては里親になるための審査があり、基準を満たしていなければ希望しても迎え入れられないこともあります。
なお、保護犬はブリーダー崩壊や悪質な繁殖業者からレスキューされた子が多いため、子犬よりも成犬〜老犬が多い傾向があります。
必ずしも里親募集中の子にフレンチブルドッグがいるとも限らないので、多くのフレンチブルドッグを見比べることもできないでしょう。
中には疾患やトラウマを抱えているような子もいるため、通常の子犬を迎えるよりかは難易度が上がります。家族みんなで向き合ってあげられる自信のある方向きです。
もちろん保護犬の中にも人が大好きな子もいますし、中にはトイレやおすわり、マテなどの基本的なしつけができている子もいます。
お世話について不安なことがあれば、保護団体が継続的にサポートしてくれることも多く、団体を通して飼い主同士のつながりも広がりやすいですよ。
保護犬について知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
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保護犬を迎え入れてみたい人は60%以上!知ったきっかけや迎える時の不安など徹底調査
フレンチ・ブルドッグを飼う準備|価格相場と子犬のための準備物リスト
フレンチブルドッグを飼うことが決まったら、事前に検討しておくべきことや購入しておくべき物があります。
子犬が健やかに成長するための事前準備なので、揃えておくと安心して子犬を迎えられるでしょう。
犬の飼育にかかる費用の平均は年間34万円
犬を飼育するためにかかる年間費用は、約34万円というデータがあります。※参考(2)
この金額はあくまで全犬種の平均価格になるため、飼育上気をつける点が多いフレンチブルドッグは、場合によってはこれ以上にお金がかかることもあるでしょう。
特に短頭種特有の呼吸器系の病気や、皮膚の病気で医療費がかさみやすいことが予想されるので、お金の他に備えとしてペット保険の加入の検討もしておくと安心です。
前述したアニコム動物白書2022のデータでは、0歳で発症する病気もみられたので、子犬期から検討しておいても早すぎることはありません。
保険が必要になる老犬期からでは契約できないこともあるので、早めに家計に合ったものを調べておくことをおすすめします。
【犬のペット保険18選を徹底比較】私が本気で選ぶおすすめTOP3はこれ!
フレンチ・ブルドッグの子犬のための準備物リスト
子犬をお迎えする当日までに用意しておくべき準備物のリストです。買い忘れはないかチェックしておきましょう。
必須
・ケージまたはサークル
・クレート
・ベッド
・ペットシート
・ウェットティッシュ
・ドッグフード
・首輪・ハーネス
・リード
・食器(フード用・水用)
・おもちゃ
・ラバーブラシ
・歯ブラシ
・消臭洗浄剤
・暑いとき用に冷感グッズ
あると良い
・寒いとき用に洋服やブランケット
上記のアイテムをそろえるだけでも、5〜10万円程度の費用がかかります。
重要なアイテムの詳しい解説をするので、用意しておくべき理由を把握し、最適なものを選んであげてください。
寝床はクレートがおすすめ
新しい家にやってきたばかりの子犬は、不安な気持ちを抱えています。寝床として安心できるスペースをつくるために、サークル(またはケージ)内に、クレートを設置しましょう。
サークルやケージだけでは周りが見えすぎてしまうため静かに休むことができません。犬は暗くて狭いところのほうが落ち着くので、クレート内をひとりでゆったりできる場所にしてあげてください。
子犬の頃からクレートで過ごすことに慣れれば、自然とハウストレーニングにもなります。
クレートを寝床にすると、犬が安心して過ごせることはもちろん、移動などにも活用できます。
冠婚葬祭で犬を預ける時や災害時などのいざという時のためにも入れるように使用しましょう。
サークルの中にトイレやクレートを置くとスペースが狭くなる場合は、結束バンドでケージとクレートの入り口をつなげるのがおすすめです。
短い鼻に合わせて飲食しやすい環境をつくる
フレンチブルドッグのような短頭種は、鼻が短いため食べ方があまり上手ではありません。
食べこぼす・むせる・早食いや水のがぶ飲みで吐くという子もいるため、負担なくご飯を食べたりお水を飲んだりできるように、お皿選びにもこだわりましょう。
また先住犬がいる場合は、ご飯を取られるかもしれないと感じないように、落ち着いて食べられる環境をつくる必要があります。
■フレブルの食事環境づくりのポイント
・自分だけのサークル(ケージ)の中で与える
・浅めで反り返しがあるお皿を選ぶ
・お皿が動かないように固定できると良い
・お皿は口から−10cm程度が食べやすい高さ
・成長に合わせてお皿が低いようなら食事台を使う
所有欲の強いことが多いフレブルは、
ご飯を取られるかもしれないと感じるシチュエーションはよくありません。リビングの真ん中や、人が食べているところを見ている、同居犬が取りに来る可能性があるような場所で食事を与えるのは避けましょう。
おもちゃは一緒に遊べるものと一人遊び用を用意する
子犬の成長と運動のために、引っ張りっ子や取ってこい遊びを一緒にできるようなおもちゃと、一人でも遊べる知育玩具を用意しましょう。
迎えたばかりの子犬には、柔らかい感触の噛みやすいおもちゃが向いています。ただし柔らかいおもちゃは破壊の可能性があり、またフレンチブルドッグは口が大きいので、誤飲に注意が必要です。
できるだけおもちゃの与えっぱなしは避けて、飼い主さんが見ていられないときは知育玩具を使用しましょう。
成長するにつれて噛む力が強くなるので、徐々におもちゃの固さや大きさを遊びやすいものに変えていくと良いですよ。
フレブルは噛む力が強い犬が多いです。おもちゃを選ぶ際は、
壊れにくいものを選びましょう。一人遊び用に使用する知育玩具は、中に食べ物を詰められる「コング」などがおすすめです。コングを与えながら、お手入れに慣らすなど、しつけに活用することもできます。
冷感グッズは暑い時期のマストアイテム
画像出典:Amazon
体温調節が苦手なフレンチブルドッグにとって、体を冷やせる冷感グッズは欠かせません。
夏場はエアコンと組み合わせて使い、春先の暖かい時期や梅雨時期は、散歩や外出時に重宝するでしょう。
冷感ベッドやマット、保冷剤を入れたり直接凍らせるネックバンド、保冷剤を入れられるハーネス、水で濡らして着せる洋服など色々な犬用の冷感グッズが販売されているので、愛犬にとって使いやすいものを選んでみてください。
防寒や暑さ・抜け毛対策のために洋服も必要
画像出典:Amazon
フレンチブルドッグは短毛種のため寒さに弱く、また暑さには特に弱い犬種です。
冬は防寒ができる洋服を着せ、夏場は体温を下げる機能付きウェアを利用するのも良いでしょう。また洋服は抜け毛対策としても使えます。
子犬の洋服デビューは、手を通さなくて良いものや、お腹でボタンを止められるような脱ぎ着し易いものを選びましょう。
特にフレンチブルドッグは体型が独特なので、「フレブル専用サイズ」を購入しないと頭が入らなかったり、胸がパツパツになったり、丈が足りないということがあります。
フレブル専用のファッションアイテムは、おしゃれな服やちょっと面白いデザインの服もあったりするので、選ぶのも楽しいですよ。
愛犬のおしゃれを楽しんでいる飼い主さんも多いので、子犬期から洋服に慣れさせておくと、フレブルとの生活がもっと楽しくなるはずです。
まとめ
フレンチブルドッグは、愛嬌溢れる温厚で飼いやすい犬です。飼う人を楽しませてくれる愛らしい仕草は、他犬種にはない魅力と言えます。
しかし暑さに弱く、呼吸器の疾患が心配されるほか、皮膚がデリケートでトラブルが起きやすいなど健康面で気をつける点が多いため、十分気をつけましょう。
それさえ守れば、初心者でも比較的飼いやすく、よきパートナーになってくれるはずです。子犬のころからしっかり社会化を行いながら、たくさん遊んであげてくださいね!
※参考一覧
(1)福山英也監修.人気犬種ベスト165世界の犬図鑑.新星出版社 (2)アニコム家庭どうぶつ白書2022 (3)Bradshaw, J.W.S., Blackwell, E.J., Casey, R.A., 2009. Dominance in domestic dogsduseful construct or bad habit? J. Vet. Behav: Clin. Appl. Res. 4, 135e144.) (4)一般社団法人ジャパンケネルクラブ
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