『エイチ・エス損保のペット保険』はどんなペット保険?
■『『エイチ・エス損保のペット保険』』の基本情報
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『『エイチ・エス損保のペット保険』』は、補償対象となる通院、入院、手術の治療費を回数無制限で補償してくれる後日清算型のペット保険です。
2023年12月12日に販売開始したばかりとあって、まだほとんど知られていませんが、実際に加入しているわんちゃんの飼い主さんの評判はどうなっているのでしょうか。
次章ではSNSでの評判と口コミの傾向をご紹介します。
『エイチ・エス損保のペット保険』のSNSでの評判と口コミ傾向
いぬなび編集部では、『エイチ・エス損保のペット保険』についてSNSでの口コミや評判を調査しましたが、販売されて間もないことから、有力な口コミを見つけることはできませんでした。
引き続き調査を行い、随時アップしていきます。
『エイチ・エス損保のペット保険』の特徴は?
『エイチ・エス損保のペット保険』は、どんな特徴があるのでしょうか。
ここで詳しく解説していきます。
①回数制限や日額限度額の設定がない
『エイチ・エス損保のペット保険』は、回数制限や日額限度額の設定がないため、年間の限度額内であれば通院や入院、手術に関係なく何回でも利用することができます。
補償割合(※保険会社が負担する金額の割合)が50%プランと70%プラン用意されており、手軽に備えるかしっかり備えるかで選べます。
■補償割合の例
ペット保険は基本的にどこも以下のようなコントロールを行っており、実際『エイチ・エス損保のペット保険』の年間限度額は抑えめになっています。
- 回数制限をつけない代わりに年間最大限度額を抑える
- 年間最大限度額を高く設定する代わりに日額・回数制限をつける
- 保険料を抑えて補償内容を充実させる代わりに免責金額を設ける
■『エイチ・エス損保のペット保険』の年間限度額
プラン名 |
50%プラン |
70%プラン |
年間補償限度額
(通院・入院・手術の合計) |
50万円 |
70万円 |
とは言え、多くのペット保険で設定されている「1日〇〇円が上限」といった日額の制限がないことは、高額な治療費のときには大いに助かることは間違いありません。
実際、私は回数制限・日額上限があるペット保険と回数無制限・日額上限なしの2つのペット保険に加入していますが、毎月の定期通院で4万円前後かかる愛犬(17歳)は日額上限がないペット保険なので、とても助かっています。
通院の日額上限は高くても14,000円前後(※70%プランの場合)なので、通院で2万円を超える治療費がかかる場合では日額上限がないほうが自己負担額が少なく済むのは明らかですね。
また、年間限度額が抑えめと言っても、特殊な手術をしたり、何ヶ月もICUに入院するといったことがない限り、そうそう年間限度額に達することはないでしょう。私の場合ですが、私の愛犬もこの1年、定期検診のほかに手術やCT検査、入院、頻繁な通院などとかなりペット保険のお世話になりましたが、年間限度額の70万円に達することはありませんでしたよ!
②免責金額ありのプランを選べる
『エイチ・エス損保のペット保険』は3つのプランがあり、保険料を抑えたい飼い主さんのために「免責金額ありプラン」が選べるようになっています。
■『エイチ・エス損保のペット保険』のプラン内容
プラン名 |
免責金額 |
1年間の補償限度額
通院・入院・手術の合計 |
免責金額なし50%プラン |
なし |
50万円 |
免責金額なし70%プラン |
なし |
70万円 |
免責金額あり70%プラン |
10,000円 |
70万円 |
免責金額とは、補償対象となっている治療費でも飼い主さんが必ず自己負担しなければいけない金額で、設定されている場合はその金額以上の治療費でなければ保険金を請求することはできません。
■免責金額の例
保険料を抑えて高額な治療費に備えたい場合では「免責ありプラン」、しっかり備えたい場合では「免責なしプラン」を選択するといいでしょう。
とは言え、シニアになると通院の頻度が増えてその治療費も10,000円前後の微妙な金額だったりし、たとえ5,000円でも毎日通院した場合で考えると1ヶ月で相当な金額になるので、保険料の高い安いだけでなく、よく考えてプランを選んだほうがいいと言えます。
また、「免責なし70%プラン」以外は、後にプラン変更ができないので注意が必要です。
③10歳以降の保険料が定額
『エイチ・エス損保のペット保険』の保険料は10歳以降が定額で、そこまで高いわけでもないので、シニア期以降も保険料の負担が少なく続けることができます。
保険料の上がり方はペット保険によって異なりますが、中には毎月2万円やそれ以上になるペット保険も存在します。
シニア期になると通院頻度が増えたり治療費が高くなる傾向にありますが、ほかにも何かとお金がかかってくるため保険料に家計を圧迫される心配がないのは安心ポイントでしょう。
もちろん、何回利用しても保険料が上がるといったこもありませんよ!
『エイチ・エス損保のペット保険』の保険料
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ミックス犬の分類は以下の通りです。
- 体重:10kg未満
…小型犬
- 体重:10kg~20kg
…中型犬
- 体重:20kg以上
…大型犬
→『エイチ・エス損保のペット保険』犬種分類表はこちら
④歯周病や膝蓋骨脱臼(パテラ)などかかりやすい病気を手厚くカバー
『エイチ・エス損保のペット保険』は、ペット保険で補償対象外としているところも多い「歯周病」や「パテラ(膝蓋骨脱臼)」などをはじめ、わんちゃんがかかりやすい病気の多くが補償対象になっているのは嬉しいですね。
■『エイチ・エス損保のペット保険』の補償対象外の傷病
乳歯遺残、停留睾丸、臍ヘルニア、そけいヘルニア
補償対象外の傷病が少ないので、安心して動物病院で治療を受けさせてあげることができるでしょう。
わんちゃんがかかりやすい主な病気はこちら
■わんちゃんがかかりやすい主な病気
- 歯周病
…成犬の80~90%が罹患しているとされている。歯周病が悪化すると抜歯などの処置が必要。心臓病などを引き起こすほか、最悪の場合敗血症など命に係わる - 皮膚病
…柴犬やトイプードル、ミニチュアダックスなどに多く見られる。長期的な通院治療が必要になること - 白内障
…シニア犬に多く見られる。治すには手術しかない。軽度の場合は進行を遅らせるために点眼薬やサプリメントによる通院治療 - 椎間板ヘルニア
…ミニチュアダックスやコーギーなどに多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 膝蓋骨脱臼(パテラ)
…トイプードルやチワワなどの小型犬に多く見られる。軽度であれば経過観察で済むこともあるが、重度の場合は手術が必要になる - 関節炎
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などホルモン(内分泌)の病気
…シニア犬に多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られ、手術後は内服薬が必要 - 心臓病
…小型犬やキャバリアに多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られる - 慢性腎臓病
…シニア犬に多く見られる。定期的な通院が必要で生涯病気と付き合っていく必要がある。ステージによっては毎日の点滴が必要になることも。透析ができる病院もあるが、高額な上に生涯にわたって毎週の通院が必要 - 膵炎
…入院治療になることが多い。再発しやすい - てんかん
…定期的な通院や投薬が必要になることも - 肺炎・肺水腫
…シニア犬に多く見られる。入院治療になることがほとんど。獣医師から自宅での酸素室レンタルを指示されることも - 腫瘍
…シニア犬に多く見られる。基本は外科手術だが、悪性腫瘍の場合は抗がん剤治療や放射線治療が必要なことも。定期的な通院が必要 - 認知症
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察だが、内服薬が必要になることも - 子宮水腫・子宮蓄膿症
…避妊手術をしていないシニア犬の女の子に多く見られる。命に係わることが多く緊急手術が行われることが多い
⑤補償開始日を自分で好きに設定できる
『エイチ・エス損保のペット保険』の補償開始日は、申込完了日の翌日から60日後の間で自由に設定することができます。
ペット保険の乗り換えを検討している飼い主さんでは、2社分の保険料を払う期間を調整することができて助かりますね。
⑥待機期間がある
『エイチ・エス損保のペット保険』は、早ければ翌日から補償が開始されますが、病気に対して30日間の待機期間(免責期間)があり、補償開始日になったからといって病気の治療ですぐにペット保険が利用できるわけではありません。
■待機期間の例
待機期間は多くのペット保険で設けられており、その期間の長さもさまざまですが、待機期間中は病気やケガをしたときに治療費が全額自己負担になるのはもちろん、待機期間中に発症した病気はその後もずっと補償対象外になります。
また、待機期間中に病気の兆候があっても動物病院を受診せず、待機期間があけてから治療を受けたとしても、待機期間中に発症した病気やケガに対しては保険金は支払われないので注意しましょう。
■『エイチ・エス損保のペット保険』待機期間※補償開始日(責任開始日)から
・ケガ:0日間
・病気:30日間
ペット保険の待機期間については以下の記事で詳しく解説しています。
【全18社比較】ペット保険の待機期間(免責期間)なしはココ!早く補償を受けるには?
⑦現状、更新時に条件追加や継続不可とならない
『エイチ・エス損保のペット保険』は、現状、更新時にかかった病気を補償対象外とする条件追加や継続不可となることはありません。
現在、更新時に条件追加や継続不可としないペット保険は限られているため、安心して生涯にわたって加入することができるでしょう。
ただし、『エイチ・エス損保のペット保険』販売されて間もないことから、今後改定が行われて変更になる可能性は否定できないところです。
『エイチ・エス損保のペット保険』のメリットとデメリット
『エイチ・エス損保のペット保険』は、回数無制限で年間限度額内なら自由に利用できるペット保険ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、メリットとデメリットをまとめてみたので、検討する際の参考にしてください。
メリット
メリット
- 回数無制限で日額限度額の設定もない
- わんちゃんがかかりやすい病気を手厚くカバーしている
- 10歳以降の保険料が定額
- 充実した補償内容なのに保険料が高くない
- 更新時に条件追加や継続不可となる心配がない
特徴にもある通り『エイチ・エス損保のペット保険』は、回数制限や日額限度額の設定がなく、わんちゃんがかかりやすい病気の多くをカバーできる使い勝手が良いペット保険と言えます。
また、そこまで保険料が高くないことや、10歳以降の保険料が定額、更新時に特定の病気や部位を補償対象外とする条件が追加されたり、継続を断られることもないということは、安心して生涯にわたって利用できると言えます。
そのため、回数制限や日額限度額がないペット保険を探している飼い主さんや、条件追加や継続不可がないペット保険を探している飼い主さんにおすすめです。
デメリット
デメリット
- 窓口清算ができない
- 新しくできたばかりで今後改定される可能性がある
『エイチ・エス損保のペット保険』のデメリットは、新しくできたペット保険と言うことです。
補償内容や保険料を見ても、かなり良いペット保険で私も加入したいと思ったほどですが、これまでのペット保険と比べて考えると、今後ペット保険の収支によっては保険料や更新の条件など改定される可能性も否定できません。
また、後日清算型のペット保険のため、一旦は動物病院の窓口で全額を支払い、後日保険会社に請求する必要があるので、その点をデメリットに感じる飼い主さんもいるでしょう。
『エイチ・エス損保のペット保険』に関するQ&A
ここでは、『エイチ・エス損保のペット保険』について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
A.生後45日~7歳11ヶ月までの家庭で飼育されている犬・猫が加入できます。
保護犬などで正確な年齢が分からない場合は、獣医師に推定年齢を出してもらうことで加入が可能です。
飼い主さんが自己判断で年齢を決めるのは告知義務違反となってしまうので注意しましょう。
また、1年以内に病気やケガで動物病院を受診していた場合は、最後に受診した日から1年以上経っていないと申しこむことができません。
ペット保険の告知はバレないと思ったらダメ!バレたときのリスクやどこまで告知するかを徹底解説
A.公式HPや保険サイトなどからのネット申込みになります。
A.治療中や経過観察中である場合は加入できません。
基本的にペット保険は、保険の公平性を保つために健康体での加入が原則です。健康なわんちゃんと病気のわんちゃんが同じ保険料で同じ補償を受けることは公平ではないことから、加入できないこともあります。
また、過去に病気をしたことがある場合では、条件つきで加入できる場合もありますが、『エイチ・エス損保のペット保険』では以下の病気が引受不可になっているので注意してください。
■『エイチ・エス損保のペット保険』引受不可の病気
悪性腫瘍(ガン)、良性の腫瘍・腫瘤(皮膚のできものなど)※現在消失しているものを除く、肝不全・肝硬変、腎不全、膵外分泌不全(EPI)、巨大結腸症、巨大食道症(食道拡張症)、水頭症、特発性てんかん、心疾患(弁膜症・不整脈・雑音・先天性心奇形など)、気管虚脱、白内障、緑内障、進行性網膜萎縮症、歯周病、椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼(パテラ)、股関節形成不全、レッグ・ペルテス(大腿骨頭壊死症)、糖尿病、免疫介在性溶血性貧血(IMHA)、犬糸状虫症(フィラリア症)、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、甲状腺機能低下症・亢進症、猫伝染性腹膜炎(FIP)、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)
引受不可の病気はペット保険会社によって異なります。各ペット保険会社の引受不可の病気や治療中でも入れるペット保険については以下の記事をご覧ください。
【全17社調査】治療中でも入れる可能性のあるペット保険はコレ!加入できない病気や条件についても解説
A.避妊や去勢手術は傷病にあたらないため、補償されません。
ペット保険は人間の医療保険と同様に病気やケガの治療費を補償するもので、健康診断やワクチン接種など予防に関する診察や処置は補償対象外です。
補償の対象にならないものは、『エイチ・エス損保のペット保険』の「保険金を支払わない場合」をご覧ください。
A.保険期間中いつでもマイページから手続きが可能です。
まとめ
イーペット少短の『エイチ・エス損保のペット保険』は、わんちゃんがかかりやすい病気を手厚くカバーしてくれる回数無制限のペット保険です。
現在のところ、窓口清算できないことや新しくできたばかりということを除けばマイナスとなるポイントはなく、安心できる保険料設定や充実した補償内容となっており、検討する価値のあるペット保険と言えます。
とは言え、飼い主さん個々によって重要視するポイントは異なるため、自分に合ったペット保険を選ぶことが大切です。
さまざまなペット保険があるので、気になるペット保険を比較して、自分と愛犬に合ったペット保険を見つけてくださいね。
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー