『いぬとねこの保険』はどんなペット保険?
■『いぬとねこの保険』の基本情報
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日本ペット少短『いぬとねこの保険』は、2023年オリコン顧客満足度ランキングでランキングには入らなかったものの、高評企業として認定されている後日清算型のペット保険です。
保険料を抑えた一部カバータイプの「ゴールドプラン(通院のみ)」「パールプラン(手術のみ)」と、通院+入院+手術を補償するフルカバータイプの「プラチナプラン」の3種類から選ぶことができるので、それぞれの飼い主さんの目的に合わせやすいと言えます。
そんな『いぬとねこの保険』に加入している飼い主さんの、実際の評判が気になるところではないでしょうか。次章ではSNSでの評判と口コミ傾向をご紹介していきます。
『いぬとねこの保険』のSNSでの評判と口コミ傾向
いぬなび編集部では、『いぬとねこの保険』に関する口コミを徹底調査し、直近の口コミ(Instagram、X(旧Twitter)、みん評)から口コミの傾向を分析しました。
まずは、『いぬとねこの保険』に関する良い口コミと悪い口コミの件数から紹介します。
『いぬとねこの保険』の口コミはそう多くありませんでしたが、目立った悪い口コミもなく、比較的安定した評判のようです。
口コミ傾向の詳細を見る
■良い口コミの傾向(31件)
・利用回数と1回の上限がない:10件
・アプリの請求が便利:7件
・補償が充実している:2件
・ネット割引や保険を使わない割引がいい:2件
・多頭割引がある:2件
・シニア期からでも加入ができる:2件
・猫雑誌で紹介されていたので良い印象:2件
・90%補償が良い:2件
・保険金の入金が早かった:1件
・プランが豊富:1件
■悪い口コミの傾向(21件)
・保険金の支払いが遅すぎる:5件
・窓口精算ができない:5件
・保険請求時の審査が厳しい(支払われない):3件
・保険請求が複雑:2件
・歯科、パテラなど補償対象外が多い:2件
・上限に達すると解約になる:1件
・更新時に不担保が付きやすい:1件
・加入審査の不担保が付きやすい:1件
・保険料が高い:1件
良い口コミでは、「利用回数と1回の上限がない」ことを挙げている飼い主さんが多く、回数無制限という点は大きな魅力ですね。一方悪い口コミでは、「保険金の支払いが遅すぎる」といったことが多く見られましたが、原因はアニポスのアプリ請求によるものと推測できるので特に不安になるようなことはないでしょう。
実際の口コミをご覧ください。
良い口コミ評判①回数制限や日額上限がない
ぽんずは1歳過ぎた頃から
#日本ペット少額短期保険 のプラチナプランに加入していました✏️
@nihon_pet
年間90万円まで90%入院、通院、手術に対応してもらえる保険です。
(チロルはプラチナの70%プラン)
一度、立替は必要ですが日額制限、回数制限がないので本当に助かりました😭😭😭
一部抜粋
引用:Instagram(投稿日2022年7月31日)
先月みのりさんが膀胱炎になり夜間に駆け込んだ時の明細☝️
初めて保険金請求した🙌
なんと‼️合計金額の90%の金額が振り込まれた✨
日本ペット少額短期保険のプラチナプラン90%プラン
窓口精算は出来ないけど免責金額も1日の上限もなく全額の90%補償されるのはありがたい😭
引用:X(投稿日2020年10月8日)
回数制限がないので安心です。
年間の補償額以内であれば、回数を気にせず何度でも治療できるので地味に助かります。
例えば、ケガで病院に行った際に病気が見つかり、ついでに治療しても1日あたりの限度額を気にする必要がありません。
もし、保険に加入していないことを考えたらゾッとします。また、入院に対しても回数制限がないので、治療に専念できます。やはり何回も利用できる点は精神的に大きく違います。
実際に利用してみると、このシステムの有難味を感じます。また、プランも豊富ですし、満10歳まで新規加入できる点も魅力的です。
引用:みん評
回数制限や日額限度額がないことで、気軽に動物病院に行けるというのは助かりますね。
『いぬとねこの保険』は後日清算タイプのペット保険なので、一旦全額自己負担しなければいけませんが、それでも後から保険会社負担分がしっかり返ってくるのは大きいでしょう。
良い口コミ評判②アプリでの請求が便利
うちもケンちゃんは日本ペットでした。10万以下ならアプリで請求できるのが便利ですよね😉
引用:X(投稿日2023年11月1日)
アプリから申請ができました
犬と猫を一緒に飼育していたので保険選びに困っていましたが、セットで加入することができて助かりました。1日あたりの支払限度額にもルールがなく、何度でも自由に通院が可能だったので病気をしたときでも安心して病院に連れていくことができました。私はプラチナプランを選びましたが、入院の補償も充実していて大きな病気をしたときも安心して治療が受けられて満足しています。保険金の受け取り方法もアプリから簡単に申請ができましたし、インターネットで加入をしたら更に料金が安くなってコストパフォーマンスも良かったです。
引用:みん評
アプリで保険金請求ができることを便利としている口コミもたくさん見られました。
以前は多くのペット保険が郵送請求で、さまざまな書類の原本を送る必要がありましたが、スマホで診療明細書などを撮影するだけでいいのはコピーを取ったりポストに投函する手間もなく、簡単でしょう。
悪い口コミ評判①保険金の支払いが遅い
日本ペットプラス少額短期保険
日本ペット少額短期保険のペット保険の会社 保険金請求から3カ月経ってるんだが 未だ支払われないって この会社ヤバイなぁ〜 こんな会社ありえないわ
引用:X(投稿日2020年11月15日)
うちは
日本ペット少額保険というとこの90%プレミアムに入ってるんだけど請求するのはアプリで簡単になったけど支払いが遅いんです💦
来年あたり見直しも考えてはいるんだけど、、、やはり窓口決算のアニコムとかが人気なのかな?
引用:X(投稿日2022年9月22日)
保険請求がスピーディーで便利
アプリで保険請求が出来るのが便利です。ふと思い出した時に携帯を取り出し、撮影していた写真とともに請求したところ、スムーズに受け付けて貰えました。
ペットを飼うようになってから、意外と動物病院を受診する機会が多いという事に気付いたので、保険の対象が幅広いという特徴にも満足しています。
ただ保険請求まではスピーディーなのですが、支払いが遅いのがネックです。1ヵ月以上待たされる事も珍しくありません。
いつ支給されるのだろうというモヤモヤが続くため、もう少し早く対処して欲しいのが本音です。
引用:みん評
良い口コミにもあったアプリ請求ですが、アニポスを通しての保険金請求となるため、どうしても1ヶ月程度かかってしまいます。また、請求内容によっては保険会社で調査が入るので、さらに保険金が支払われるまでに時間がかかってしまう場合もあるのです。
とは言え、アニポスは診療明細のデータを取っており、診療明細データ1件ごとに公益社団法人アニマルドネーションを通じて保護団体にアニポスから寄付される仕組みとなっているので、多少支払いが遅くても保護犬・保護猫の役に立っていると思って目をつぶってあげましょう。
AWGsって知ってる?すべての犬猫の幸せを考えよう!【アニドネさんにインタビュー】
悪い口コミ評判②保険請求時の審査が厳しい(支払われない)
ちゃいさんの保険(いぬとねこの保険プラチナプラン 補償90% 月額2700円くらい)が保険おりなさすぎて困っています。。
真菌性皮膚炎→保険適応期間以前に発症したから🆖
これの治療にトータル1万円くらいかかった、、😭
誤食→検査のみで治療費かかってないからおりない。
8800円とんだ💸
え、保険の意味〜。
これが一番納得できない〜😭
目の濁り→保険適応期間以内に発症したから🆖
いやいや、保険適応期間すぎてから医者にいったわ!!!!
2回も写真アップロードしてるんだが!
これはチョット電話して抗議するつもりですがなんだかんだイチャモンつけられ全然保険がおりません。。
.
猫風邪→これだけ唯一お薬代と診察代90%還元されました。。2000円くらい。
一部抜粋
引用:Instagram(投稿日2022年10月9日)
どこのペット保険でも、補償開始日以前や待機期間中(免責期間中)に発症した病気やケガは補償対象外です。飼い主さんは補償開始日以降に病院に行ったから…と思っても、症状や病気からどれくらい前に発症したかだいたいの期間がわかるため、こうしたことも起こってしまいます。
ペット保険に加入してすぐにこうしたトラブルは多いので、注意しましょう。
悪い口コミ評判③補償対象外の病気が多い
私、日本ペットに申し込む際に外耳炎と皮膚の赤みで病院行った事正直に書いたら『耳と皮膚関係は保険料は出せない』って条件付の加入になったので断わった
フレブルで皮膚がダメとか意味無いから💦
日本ペットは対象外にされる病気が多いらしいよ
引用:X(投稿日2020年12月3日)
日本ペット少額短期保険って、90%保証のプラン
年間90万
回数上限制限なし 通院・入院・手術に使えるっていいな~と思って
補償対象外の疾患を見たら、こりゃダメだ
膝蓋骨脱臼(パテラ)・てんかん・気管虚脱が入ってる
ボストンテリアには向かない保険だ
引用:X(投稿日2021年11月9日)
日本ペットのペット保険は、日額・回数制限がない上に、補償割合90%がある手厚さが魅力です。
ただし、歯科治療は補償対象外。また、パテラや股関節形成不全も対象外です。
どれだけ手厚くても、対象外だと1円も補償されないので、あらかじめ確認しておく必要があります。
引用:X(投稿日2021年5月14日)
『いぬとねこの保険』は回数無制限でそこまで保険料も高いわけではありませんが、そのバランスを取るために補償対象外の傷病が多めに設定されていると考えられます。
理解して加入していれば問題はありませんが、ちゃんと確認せずに加入すると「こんなはずじゃなかった」となってしまうので約款や重要事項説明書は面倒でもしっかり読み込みましょう。
『いぬとねこの保険』の口コミ評判まとめ
■良い口コミまとめ
・回数制限や日額上限がない
・90%プランがある
・保険金請求がアプリで簡単
■悪い口コミまとめ
・保険金が支払われるのが遅い
・保険金が支払われない
・補償対象外の傷病が多い
『いぬとねこの保険』の口コミはあまりありませんが、今回の調査ではそこまで悪い口コミもなく、良い印象を持っている飼い主さんが多いようでした。
回数無制限ということや90%プランは魅力的ですが、補償対象外の傷病が多かったり保険失効の条件などがあるため、次章を読んでしっかり内容を理解してから判断してくださいね。
『いぬとねこの保険』の特徴は?
『いぬとねこの保険』は回数無制限で使い勝手が良いペット保険ということが口コミ評判から見受けられますが、実際どんな特徴があるのでしょうか。
ここで詳しく解説します。
①回数制限や日額限度額の設定はないが年間限度額の到達で保険失効
『いぬとねこの保険』は、回数制限や日額限度額の設定がない(※パールプランを除く)ため、年間限度額内であれば何回でも利用することができます。
とは言え、ペット保険はどこも以下のようなコントロールを行っており、実際『いぬとねこの保険』の年間限度額は抑えめなので注意が必要です。
- 回数制限をつけない代わりに年間最大限度額を抑える
- 年間最大限度額を高く設定する代わりに日額・回数制限をつける
- 保険料を抑えて補償内容を充実させる代わりに免責金額を設ける
『いぬとねこの保険』では、保険期間中に年間限度額に達してしまうとその時点で保険契約が失効し、一度失効してしまうとペット保険を継続したい場合は新規で加入申込みをし直さなければいけないという事態になるため、年間限度額を考えながら利用する必要があると言えるでしょう。
■『いぬとねこの保険』の年間限度額
プラン名 |
年間限度額 |
ゴールドプラン |
50%:50万円
70%:70万円
90%:90万円 |
プラチナプラン |
パールプラン |
30万円 |
そうは言っても、多くのペット保険で設定されている「1日〇〇円が上限」といった制限がないことは、高額な治療費のときには大いに助かりますね。
また、年間限度額50万円以上は、高額な治療が続いたり心臓や脳などの特殊な手術がない限り達することはそうないでしょう。
実際、私は回数無制限・日額上限なしで同様の条件がある他社のペット保険に7年近く加入していますが、手術や入院、毎月の定期通院でかなり利用していても、年間限度額の70万円に達することはなく、毎年ちゃんと更新できています。
「パールプラン」では注意が必要ですが、「ゴールドプラン」や「プラチナプラン」では、過剰に心配しなくても大丈夫と言えます。
②3タイプの保険がある
『いぬとねこの保険』は、対象となる病気やケガの通院+入院+手術を補償する「プラチナプラン」と、通院のみを補償する「ゴールドプラン」、手術のみを補償する「パールプラン」があります。
■『いぬとねこの保険』のプラン内容
プラン名 |
補償されるもの |
回数制限 |
ゴールドプラン |
通院 |
無制限 |
プラチナプラン |
通院、入院、手術 |
無制限 |
パールプラン |
手術 |
年2回 |
一部カバータイプの「ゴールドプラン」や「パールプラン」は比較的保険料が安めに設定されていますが、どちらも高額になりがちな「入院」が補償されないため注意が必要です。
③補償割合が90%のプランがある
補償割合とはペット保険会社が負担する金額の割合ですが、『いぬとねこの保険』では、補償割合が90%のプランも用意されています。
■『いぬとねこの保険』補償割合
プラン名 |
補償割合の種類 |
ゴールドプラン |
50%、70%、90% |
プラチナプラン |
50%、70%、90% |
パールプラン |
70% |
90%プランがあるのは「ゴールドプラン」と「プラチナプラン」になりますが、治療費の自己負担が10%で済むのは大きいでしょう。
多くのペット保険は50%と70%の2種類から選ぶようになっていたり、補償割合が100%のペット保険では日額上限や免責金額が設定されているなど調整されているので、『いぬとねこの保険』ではそういった制約がなく90%の補償が受けられます。
とは言え、90%のプランは保険料も高くなっているため、補償割合を重視するか保険料を重視するかでどの補償割合にするか選ぶ飼い主さんも多いです。
ちなみに編集部スタッフは、
90%プランに入ってた時は、9割戻ってくると思うと治療費が高くても安心感がありました!補償額も年間90万円までなのも、まあとりあえずは安心できる額かなと。
今は値上げしたんでプランダウンして70%プランなんですけど、変更した途端癌がわかってめっちゃ病院行ってるので、下げなければ良かったなーって思ってます😅
と言っており、病気をしてから補償割合を上げることは難しいため、慎重に検討しましょう。
『いぬとねこの保険』の保険料をまとめてみたので参考にしてください。
『いぬとねこの保険』の保険料
※横にスクロールしてご覧ください
■プラチナプラン
■ゴールドプラン
■パールプラン
ミックス犬の場合は以下の通りです。
・両親の犬種が分かっている場合はいずれか大きい型に分類
【両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合】
- 小型犬
生後8ヶ月未満:6kg未満
生後8ヶ月以上:10kg未満
- 中型犬
生後8ヶ月未満:6~20kg未満
生後8か月以上:10~20kg未満
- 大型犬
…20kg以上
『いぬとねこの保険』はシニア期以降の保険料が高めの傾向にあり、17歳まで上がり続けるため、現在の年齢の保険料だけでなくシニア期以降の保険料も家計の負担にならないか、しっかり考えてプランを選びましょう。
→『いぬとねこの保険』犬種分類表はこちら
④10歳11ヶ月まで新規加入が可能
『いぬとねこの保険』は、10歳11ヶ月まで新規加入が可能になっています。
■ペット保険に新規加入できる年齢
現在あるすべてのペット保険から選べるのは7歳11ヶ月までで、8歳以降は徐々に加入できるペット保険が減っていきます。
愛犬がシニアになってからペット保険を検討する飼い主さんも多く、10歳11か月まで新規加入の申込みができるのはありがたいですね。
ただし、8歳以上で『いぬとねこの保険』に加入する場合、90%プランにしたい場合はネット申込みができず、紙の申込書による申込み手続きが必要で、指定の健康診断書(自己負担)の提出が必要になるため注意してください。
⑤免責金額の有無が選べる
『いぬとねこの保険』に免責金額はありませんが、プランに関係なく1日あたり2,500円の「免責額適用特約」を付けることができます。
免責金額とは、補償対象となっている治療費でも飼い主さんが必ず自己負担しなければいけない金額が定められていることを指します。
免責金額をあえて設定することで、治療費の自己負担額は増えますが保険料を抑えることができるため、少しでも保険料を安くしたい場合は検討してみてもいいかもしれません。
ただし、免責金額を付けた場合では2,500円以下の治療費が何日続いても補償されないほか、1度特約を付けてしまうと後から外すことはできないので、注意してください。
⑥補償開始日は早いが待機期間がある
『いぬとねこの保険』はインターネットから申込みを行うと、その日に補償が開始されます。一般的なペット保険は補償が開始されるまで申込みから1ヶ月程度かかることが多いので、『いぬとねこの保険』の補償開始日はかなり早いと言えます。
■『いぬとねこの保険』の補償開始日
・インターネットでクレジットカードの場合:申込日
・郵送申込みでクレジットカードの場合:書類を受託した日
・コンビニ払いの場合:入金日
とは言え、『いぬとねこの保険』は病気に対して30日間、ガンに対して60日間の待機期間(免責期間)が設けられているため、補償開始日を迎えてもケガ以外ですぐにペット保険を利用できません。
■待機期間の例
多くのペット保険に待機期間は存在していますが、その期間中は治療費が全額自己負担になるのはもちろん、その病気はその後もずっと補償対象外です。また、待機期間中に病気の兆候があっても動物病院を受診せず、待機期間があけてから治療を受けたとしても待機期間中に発症した病気は補償されません。
■『いぬとねこの保険』待機期間※補償開始日(責任開始日)から
・ケガ:0日間
・病気:30日間
・ガン:60日間
【全18社比較】ペット保険の待機期間(免責期間)なしはココ!早く補償を受けるには?
⑦歯科治療や膝蓋骨脱臼(パテラ)など補償されない病気が多い
どのペット保険にも補償対象外(=補償しない)とする病気やケガが設定されていますが、『いぬとねこの保険』では、歯科治療や口腔外科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)をはじめとする多くの病気が補償対象外になっています。
■『いぬとねこの保険』の補償対象外の傷病
乳歯及び歯牙に関する処置、停留睾丸、睫毛乱生、涙やけ、臍ヘルニア、そけいヘルニア、膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、レッグペルテス、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱
膝蓋骨脱臼は小型犬がかかりやすい病気の1つです。アニコムと理研が共同研究した結果では、日本の人気9犬種で最も発症率が高かったのはトイプードルで、7頭に1頭の割合で発症しており、さらに兄弟犬で膝蓋骨脱臼を発症している子がいた場合、いない場合に比べて16.2倍も発症リスクが高い(※)という報告もあるので、小型犬、特にトイプードルの飼い主さんでは膝蓋骨脱臼が補償されないことがネックになるかもしれません。
ほかにも、乳歯及び歯牙に関する処置が補償対象外となっており、多くのわんちゃんがかかる歯周病などで治療しても補償されないので、加入する場合は自己負担する病気があることを理解しておく必要があります。
実際、編集部スタッフは、
歯牙の治療が対象外で、治療の必要性があっての抜歯とかでも一切受け付けてもらえないのは、悲しかったです😭
と言っていました。
また、『いぬとねこの保険』の重要事項説明書よると、投薬や注射などの医療行為がなく検査だけで処置が終了した場合の治療費は補償対象外になる可能性もあるので注意してください。
わんちゃんがかかりやすい主な病気はこちら
■わんちゃんがかかりやすい主な病気
- 歯周病
…成犬の80~90%が罹患しているとされている。歯周病が悪化すると抜歯などの処置が必要。心臓病などを引き起こすほか、最悪の場合敗血症など命に係わる - 皮膚病
…柴犬やトイプードル、ミニチュアダックスなどに多く見られる。長期的な通院治療が必要になること - 白内障
…シニア犬に多く見られる。治すには手術しかない。軽度の場合は進行を遅らせるために点眼薬とサプリメントによる通院治療 - 椎間板ヘルニア
…ミニチュアダックスやコーギーなどに多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 膝蓋骨脱臼(パテラ)
…トイプードルやチワワなどの小型犬に多く見られる。軽度であれば経過観察で済むこともあるが、重度の場合は手術が必要になる - 関節炎
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などホルモン(内分泌)の病気
…シニア犬に多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られ、手術後は内服薬が必須 - 心臓病
…小型犬やキャバリアに多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られる - 慢性腎臓病
…シニア犬に多く見られる。定期的な通院が必要で生涯病気と付き合っていく必要がある。ステージによっては毎日の点滴が必要になることも。透析ができる病院もあるが、高額な上に生涯にわたって毎週の通院が必要 - 膵炎
…入院治療になることが多い。再発しやすい - てんかん
…定期的な通院や投薬が必要になることも - 肺炎・肺水腫
…シニア犬に多く見られる。入院治療になることがほとんど。獣医師から自宅での酸素室レンタルを指示されることも - 腫瘍
…シニア犬に多く見られる。基本は外科手術だが、悪性腫瘍の場合は抗がん剤治療や放射線治療が必要なことも。定期的な通院が必要 - 認知症
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察だが、内服薬が必要になることも - 子宮水腫・子宮蓄膿症
…避妊手術をしていないシニア犬の女の子に多く見られる。命に係わることが多く緊急手術が行われることも珍しくない
【全18社調査】ペット保険で歯科治療が補償されないってホント?補償対象のペット保険はココ!
※参考:J Vet Med Sci. 2019 Apr 16;81(4):532-537 doi: 10.1292/jvms.18-0485. Epub 2019 Feb 12.「Evidence of genetic contribution to patellar luxation in Toy Poodle puppies」
⑧割引制度や獣医師相談サービスがある
『いぬとねこの保険』は保険料の割引制度が充実しています。※パールプランは除く
■『いぬとねこの保険』の割引一覧
・インターネット割引…ネット申込みで初年度の保険料10%割引
・多頭割引…1頭につき年間900円割引
・無事故割引…翌年度の保険料10%割引
・マイクロチップ割引…装着しているペットが対象で年間600円割引
・年払い…月払いよりお得
インターネット割引と多頭割引の併用はできず、その場合は翌年度以降に多頭割引が適用されますが、それでもこれだけ多様な割引制度を用意しているのはほかのペット保険ではそうありません。
また、獣医師による獣医師相談サービスもついており、24時間365日いつでも相談できるのは心強いでしょう。
『いぬとねこの保険』のメリットとデメリット
『いぬとねこの保険』は、回数無制限で年間限度額内なら自由に利用できるペット保険です。※パールプラン除く
ここでは、メリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
メリット
- 回数無制限で日額限度額の設定もない
- 90%プランを選べる
- 10歳11ヶ月まで新規加入が可能
- 免責金額をつけて保険料を抑えることができる
- 獣医師に電話で無料相談できるサービスがある
特徴にもある通り『いぬとねこの保険』は、回数制限や日額限度額の設定がなく、補償割合が90%のプランもあるため、治療費の経済的負担を抑えやすいと言えます。
また、24時間365日、獣医師に直接電話で無料相談できるのも夜間の急なケガや体調不良のときに安心ですね。
そのため、回数制限や日額限度額がないペット保険を探している飼い主さんや、90%の補償を受けたいという飼い主さんにおすすめです。
デメリット
デメリット
- わんちゃんがかかりやすい病気が補償されない
- 待機期間がある
- 更新時に条件が追加されたり継続できない可能性もある
- 年間限度額に達するとその時点で保険契約が失効になる
- シニア期以降の保険料が高め
- 窓口清算できない
『いぬとねこの保険』のデメリットは、やはりシニア期以降の保険料が高めであったり、わんちゃんがかかりやすい病気が補償されないことでしょう。
また、更新時にかかった病気や治療中の病気に補償対象外の条件がついてしまったり、継続自体ができない可能性もあるほか、保険期間中に年間限度額に達するとその時点で保険契約が失効するということも、そうそうないこととは言え不安要素と言えます。
さらに、『いぬとねこの保険は』後日清算型のペット保険になるため、90%の補償を受けられて自己負担額が軽減されるとはいえ、一旦は動物病院で全額を支払う必要があるので窓口清算できないことをデメリットに感じる飼い主さんもいるかもしれません。
『いぬとねこの保険』に関するQ&A
ここでは、『いぬとねこの保険』について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
A.公式HPや保険サイトなどのネット申込みと、資料請求して取り寄せたパンフレットの申込書による郵送申込みがあります。
『いぬとねこの保険』はインターネット割引があり、ネット申込みで初年度の保険料が10%割引されるので(パールプランは除く)、ネットでの申込みがおすすめです。
A.治療中でも申し込みは可能です。ただし、傷病によっては、免責事項を付帯した保険契約(特定の傷病や部位を不担保とした保険契約)の引受けとなる場合や引受け自体を断られてしまうこともあります。
また、治療中の場合はインターネットによる申込みはできず、紙の申込書でも申込みが必要です。
基本的にペット保険は、保険の公平性を保つために健康体での加入が原則です。健康なわんちゃんと病気のわんちゃんが同じ保険料で同じ補償を受けることは公平ではないことから、条件がついたり加入できないこともあるのは理解しておきましょう。
治療中でも入れる可能性があるペット保険については以下の記事で解説しています。
【全17社調査】治療中でも入れる可能性のあるペット保険はコレ!加入できない病気や条件についても解説
A.避妊や去勢手術は傷病にあたらないため、補償されません。
ペット保険は人間の医療保険と同様に病気やケガの治療費を補償するもので、健康診断やワクチン接種など予防に関する診察や処置は補償対象外です。
ただし、異常な卵胞や子宮水腫、子宮蓄膿症、精巣腫瘍など、病気の治療の一環で摘出手術を行った場合は補償の対象になります。
補償の対象にならないものは、『いぬとねこの保険』の「重要事項説明書」をご覧ください。
A.所定の書類による郵送請求かスマホアプリ請求です。
所定の書類をHPからダウンロード(もしくは郵送を依頼)し、必要事項を記入して必要書類と一緒に郵送するか、アニポスアプリをダウンロードしてアプリで請求(※10万円未満に限る)してください。
書類等に不備がなければ、請求書類が到着してから30日以内に指定の銀行口座に振込まれます。
傷病名や薬の名前も明細に書いてもらわなければならないので、「書いてください」っていちいち言う手間があるのと、病院によっては手書きがNGで書類作成代取られるので嫌でした。
でも、請求も高額じゃなければアプリでできるので楽です。ただ、お金が戻ってくるのが遅い。1ヶ月くらい待つので、待ち遠しいです(笑)
多くのペット保険は30日以内としていても2週間前後で振り込まれますが、編集部スタッフのコメントにあるように『いぬとねこの保険』はゆっくり待ったほうが良さそうです。
また、後日清算型のペット保険は診療明細書に必要事項の記載が必須となりますが、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
【実体験】ペット保険の請求方法4パターンを解説!保険金はいつ振り込まれる?
A.保険期間中に解約したい場合は、書面による解約手続きが必要です。
書類は「ご契約者様ページ」からダウンロードするか、お問い合わせページから連絡して取り寄せてください。
解約日は書類に記入した解約日と郵送時の消印のいずれか遅いほうが実際の「解約日」となり、解約日までは保険料が発生します。
また、解約日翌日以降に動物病院を利用しても補償されないません。
まとめ
『いぬとねこの保険』は、90%の補償割合が選べる回数無制限のペット保険です。補償対象外の傷病は多めですが、デメリットを理解して加入すれば十分に活用できるでしょう。
実際、編集部スタッフはしっかり補償が受けられて満足しており、
と言っていました。
私が加入しているペット保険も補償対象外の傷病がたくさんありますが、それ以外の病気はしっかり補償してもらっているので特に不満もありません。
回数制限も日額上限もないことは大きなメリットと言えるため、補償対象外の傷病やシニア期以降の保険料に納得できるのであれば『いぬとねこの保険』の加入を検討してみましょう。
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー