『PS保険』はどんなペット保険?
■『PS保険』の基本情報
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50%補償プラン |
70%補償プラン |
100%プラン |
カバータイプ ・フルカバータイプ …通院・入院・手術のすべてが補償対象 ・一部カバータイプ …入院と手術や、通院のみ、一部の傷病のみが補償対象 |
フルカバー |
フルカバー |
フルカバー |
補償割合 補償対象となる診療費に対して保険会社が負担する割合 |
50% |
70% |
100% |
精算方法 窓口精算は対応病院の窓口で精算できる。後日精算は一旦全額を支払い、後で保険会社に請求する |
後日精算
|
月額保険料 補償を受ける対価として保険会社に支払うお金 |
【1歳】
\1,430~
【6歳】
\2,470~
【12歳】
\2,950~ |
【1歳】
\2,120~
【6歳】
\3,020~
【12歳】
\3,590~ |
【1歳】
\2,640~
【6歳】
\4,040~
【12歳】
\4,850~ |
免責金額 補償対象の診療費に対して必ず自己負担する金額 |
ー |
ー |
ー |
新規加入年齢 新規で加入する場合に保険会社が引き受け可能としている年齢 |
8歳11か月まで
→終身継続可能
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日額補償限度額 保険会社が1日に補償する金額の上限 |
【通院】
¥10,000
→年20日まで
【入院】
\20,000
→年30日まで
【手術】
¥100,000
→年2回まで |
【通院】
¥10,000
→年20日まで
【入院】
\20,000
→年30日まで
【手術】
¥100,000
→年2回まで |
【通院】
¥10,000
→年20日まで
【入院】
\20,000
→年30日まで
【手術】
¥100,000
→年2回まで |
年間補償限度額 保険会社が1年間に補償する金額の上限 |
110万円 |
110万円 |
110万円 |
割引 |
・年払い
・インターネット申込 |
補償対象外の傷病 保険会社が補償しない病気やケガ |
乳歯遺残、停留睾丸、臍ヘルニア |
無料サービス 加入者が利用できるサービス |
獣医師ダイヤル(24時間365日無料で直接電話相談) |
特約 主な保険に付帯することのできる契約、もしくは付帯される契約。無料と有料がある |
・QOL(Quality Of Life)維持費用担保特約(車イス補償)
¥100,000まで(事故に起因する場合のみ適用)※自動付帯 / 無料
・ペットセレモニー特約(火葬費用等担保特約)
¥30,000まで / 有料 |
保険金請求方法 |
・郵送請求
→請求書類が到着した日を含めて20日以内に振込 |
補償開始日と待機期間 |
▼補償開始日
1日までに申込み書類到着または手続き完了で翌月1日から
▼待機期間
ケガ:0日 / 病気:0日 |
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ペットメディカルサポート株式会社の販売する『PS保険』は、対象となる病気やケガの通院+入院+手術を補償してくれるフルカバータイプのペット保険です。
全国の動物病院で利用できるのはもちろん、幅広い補償範囲と保険料のお手頃さで人気を集めています。
※参考:保険市場「ペット保険 最新人気ランキング」
ペット保険のランキングサイトや比較サイトでも、常におすすめのペット保険として上位に名前が挙がっており、「2023年 オリコン顧客満足度®ランキング ペット保険 小型犬部門 第1位」も獲得しています。
『PS保険』のSNSでの評判と口コミ傾向
いぬなび編集部では、『PS保険』に関する口コミを徹底調査し、直近の口コミ(Instagram、X(旧Twitter)、みん評)から口コミの傾向を分析しました。
まずは、『PS保険』に関する良い口コミと悪い口コミの件数から紹介します。
良い口コミと悪い口コミの差がさほどなく、評判はとても良いとは言い切れない、ぼちぼちな評判でした。口コミの傾向は上の画像のようになり、気になるのは悪い口コミ評判でしょう。
口コミ傾向の詳細を見る
■良い口コミの傾向(40件)
・支払い通知書のメッセージが嬉しい:11件
・保険料が安い:9件
・医療費の負担が減って嬉しい:6件
・獣医師ダイヤルがある:3件
・100%プランが有る:2件
・保険金の支払いが迅速:2件
・電話などの対応が丁寧:2件
・シニアの保険料の値上がりが緩やか:2件
・保険金請求が難しくない:1件
・飼っている犬種にあった保証内容だった:1件
・保険を使っても更新を断られなかった:1件
■悪い口コミの傾向(35件)
・慢性疾患の補償が悪い:12件
・保険金請求審査が厳しい、不明瞭:8件
・スタッフの対応が悪い・対応が遅い:6件
・窓口精算できない、請求申請が面倒:4件
・更新時の不担保特約が厳しい:2件
・加入審査が厳しい:1件
・保険商品説明が紛らわしい:1件
・更新条件が厳しい:1件
『PS保険』の良い口コミでは「支払通知書のメッセージが嬉しい」「保険料がお手頃」といった内容が多く見られましたが、悪い口コミでは「慢性疾患の補償が悪い」「保険金請求審査が厳しい、不明瞭」といったものが多く見られ、保険料の安さだけで決めてしまったことを後悔する飼い主さんもいるようです。
実際に『PS保険』のペット保険を利用している・していた飼い主さんたちの口コミをご覧ください。
良い口コミ評判①支払い通知書のメッセージが嬉しい
利用するに越した事は無いけれど、加入しているPS保険(@pshoken )さんは、保険金支払い通知書に、可愛い嬉しいコメントを付けてくれる❤
小さな心遣いが嬉しい❤
引用:Instagram(投稿日2022年9月13日)
PS保険さんからうどんくんの治療費振込完了のお手紙もらいました☺️🍀˙˚ʚ✉ɞ˚˙
手書きの手紙も嬉しい😭💓窓口精算じゃなくて、後から書類申請して振り込んでもらう形だけど、書類も簡単でした🙏✨
引用:Instagram(投稿日2020年1月30日)
大切な愛犬が病気やケガをすると飼い主さんとしては不安や心配でいっぱいなものです。支払通知書に手書きのメッセージを添えてくれる心遣いは嬉しいですね。
良い口コミ評判②保険料がお手頃
PS保険は100%補償プランで、アニコムさんの50%補償プランと同じくらいの金額で済んだけど、毎回申請しないといけないので凄く面倒です。
(※あと通院の場合一日あたり1万円が上限)
引用:X(旧Twitter)(投稿日2021年3月5日)
PC保険請求が毎回郵送なのがちょっと面倒ですが保険料もお手軽でいいですよ✨私は面倒くさがりなので数回分をまとめて請求してます!
振込完了の手紙に毎回手書きメッセージを添えてくれるのが個人的に嬉しいポイントです😆
一部抜粋
引用:X(旧Twitter)(投稿日2023年2月4日)
皆さん言われてるように通院20回はほんとに慢性病には弱いけれど、掛け金はアイペットの半分以下(因みにアイペットにも加入してますが)両者比べて支払いにとくに劣るところはないです。
psさん50%保証で、日額1万円まで年間20日、慢性疾患は年を跨いでもリセットされず昨年からの続きでカウント。アイペットは12000円まで年間22日。一年ごとにリセット。ここが大きいのかな?保険料の差と思います。
一部抜粋
引用:みん評
「保険料がお手頃」という口コミも多く見られました。ペット保険は利用するかどうかわからないもので、できるだけ保険料は抑えて備えたいというのが本音ではないでしょうか。
PS保険の保険料はシニアになっても小型犬で3,000円程度なので、家計の負担が少ないと言えます。
良い口コミ評判③100%プランがある
保険相当悩んでPS保険をメインに入りました。
通院上限1万円ともう一声欲しいけどやっぱり100%補償プランは魅力的!
有名な保険ほぼ全部資料取り寄せて比べたけど100%補償ってなかったし。
なかなか病院行けないので365日24時間獣医師に無料で相談できる「獣医師ダイヤル」もかなり魅力✨
先日早速避妊手術の後一度相談しました。
引用:Instagram(投稿日2023年3月5日)
振込遅い、、、
メリット
●100%保障に入っていたため、自己負担がない
●請求後、付箋に手書きのお見舞いメッセージが有り難い
●当たり外れがあるかもだが、私は何度か問い合わせたが、基本的に電話での問い合わせ丁寧だった
●歳を重ねても保険が急激に上がらない、
●疾患で保険を使っても、更新断られるとかはない
引用:みん評
フルカバータイプのペット保険の補償割合は、50%や70%であることがほとんどですが、PS保険は100%プランが用意されています。日額限度額が設定されているので、日額上限を超えた分は自己負担になりますが、少額の治療費の場合は自己負担0円というのは嬉しいポイントですね。
悪い口コミ評判①慢性疾患の補償が悪い
保険契約の通院の限度日数が20日なので、更新したらまた1からになるのかなと思い、今回心臓病になったので電話して確かめたんですが、なんと‼️
それは私の勘違いで、1つの病気につき限度日数が20日だと😱💦💦
途中一度完治すればまた同じ病気でも大丈夫なんですよ。
でも心臓病の場合は完治はあり得ませんので、一生飲む薬の為の通院が20日しか保証されないらしい😭😭
ビックリじゃないですか⁉️💦
知らないで今から毎月請求してたら、20回で終わりでしたよ😨
友達のワンちゃんも毎月お薬飲んでたけど、アニコムだったので亡くなるまでしっかり保証されてました。
安い保険と高い保険はその場で割引きされないという手間賃だけでなく、こういう所に理由があったのね😭調べない私が悪いのかもしれないけど、こんなんわからないよね💦💦
一部抜粋
引用:Instagram(投稿日2020年8月8日)
慢性病について
慢性病、生涯20回についてわかりにくいと思うので書きます。
ある病気について生涯20回保障されるのではなく、その年度に発病した病気すべて(単発の怪我なども含め)について年度が変わってもトータル20回になると、その間かかったすべての病気が保障外になります。
私の犬は白内障で2回治療を受けただけで白内障について保障外になりました。
説明されてもわからなかったので誤解されている方が多いと思います。
手術についても、歯科手術のついでに皮膚の病理検査をしたら(数千円)2回の手術とカウントされ、その後誤食で手術をしましたが請求できませんでした。
引用:みん評
慢性疾患に備えられない
1年ほど加入しました。保険料も高くなく入る時もスムーズで、保険請求も問題ありませんでしたが、慢性疾患になった時の回数の数え方が、契約更新してもリセットされないため、20回までしか補償されないことに後から気が付き他の保険に乗り換えました。単発の病気に備える保険であれば良いのかもしれませんが、猫が20歳まで生きてくれる間ずっと補償してくれる保険が良かったのでそれが残念だなぁと。やはり保険料が安いのは理由があるのだなと思いました。
引用:みん評
シニアになってくると、心臓病や腎臓病など慢性疾患を抱えやすくなりますが、PS保険は1つの病気の利用回数が決まっており、完治するまでリセットされません。説明は書かれていますが、見落としがちなポイントに失敗したという飼い主さんの声も多く見られました。
悪い口コミ評判②補償対象の基準があいまい
2年ほど前ですが…他にも膝蓋骨脱臼対象外って言われた人もいれば適用と言われたり
なんかその時担当になる人によって良かったりダメだったりと大分テキトーって事で揉めたり…
まぁお安いなりに理由があるな、とは
引用:X(旧Twitter)(投稿日2022年12月31日)
皆さん保険加入してると思いますけどPS保険は本当やめた方がいいです。
加入してましたが、治療を目的とした診察で結果異常がなかった場合保険がおりませんでした。
一部抜粋
引用:X(旧Twitter)(投稿日2019年4月30日)
僕も前に使ってた保険が免責事項に同じ病気とかは一度かかると対象外ですとか書いてないのに弾かれました💦
癌だったら、普通のところなら大丈夫なんでは?🤔
僕の件の保険はps保険でした💦あんまり同じような事続くと弾かれることあるので、ご注意を💦
引用:X(旧Twitter)(投稿日2021年9月28日)
口コミでは、「補償内容の基準があいまい」という評判も多く目にしました。補償対象に関しては、専門の調査員や獣医師の判断になるため難しいところではありますが、不明瞭な点が多いのは不安要素と言えます。
悪い口コミ評判③不誠実
なんの為の保険なんだろうか
100%補償に惹かれて、加入しました。保険請求して、利用した為に、更新時に強制的に、50%に承諾して頂かないと、契約が不成立なると、一方的な通知が届きました。(自動更新が成立して、その通知が届いたあとの話だったので、ビックリしました。)
手術で、2度利用。一度目の手術から3年後に、同様の手術をする事になってしまい、保険請求しました。
あとは下痢や嘔吐の治療で、数回、通院の保険請求をしただけです。6、7年は加入していたと思います。手術費用も5万と11万の、合計で2回のみの利用です。
引用:みん評
お勧めしません
複数のペット保険を比較しているわけではありませんので、評価が相対的に適切か否かわかりませんが、次は他のペット保険にします。
まず、請求に対する支払い金額の明細が不明瞭です。
提出した明細には詳細な治療費明細が入っていましたが、保険金の支払い明細はどんぶり勘定で、どの費用が保険の対象になり、対象外になったのか利用者からは全く分かりません。
次に、内容について確認のメールをしようと思っても、連絡メールは送信専門で返信しても届かない、ホームページには取り合わせフォームもなく、電話窓口しなく、かつ、いつ電話しても繋がらない。不誠実な通販と同じ手口です。
補償ですが、異物誤飲(電源コード)で18万ほどの支払いをし、7割補償のプランに入っていたので、12万ぐらいは保険でカバーできるはずと思いました。多少の査定はあるかもしれないと思いましが、支払い額は8万でした。
問題は理由で、異物誤飲のために行った検査の一つの内視鏡検査で異物が見つからなかったため、その分は補償対象外とのことでした。
一部抜粋
引用:みん評
口コミ評判を見ると、対応の不誠実さに不満のある飼い主さんもいるようです。保険料を考えると、対応がなかなか難しいことは否めませんが金額の明細が不明瞭なことや更新時の一方的な通知など、改善の余地はあると言えるでしょう。
『PS保険』の口コミ評判まとめ
■良い口コミまとめ
・支払い通知書のメッセージが嬉しい
・保険料がお手頃
・100%プランがある
■悪い口コミまとめ
・慢性疾患の補償が悪い
・補償対象の基準があいまい
・不誠実な対応を感じた
口コミを見ていて感じたのは、比較的若いわんちゃんや猫ちゃんの飼い主さんは保険料の安さと補償内容に満足しているようですが、ある程度利用したり、慢性の病気になったわんちゃんや猫ちゃんの飼い主さんは、差はあれど補償内容に不満を感じていました。
約款や重要事項説明書をよく読み、保険料の安さとその内容を照らし合わせ、理解した上で加入すれば特に不満も生まれませんが、なかなか読み込む飼い主さんは少ないため、こうした結果になってしまったのかもしれません。
『PS保険』の特徴は?
『PS保険』は保険料の安さが人気のペット保険ですが、どんな特徴があるのでしょうか。
ここで詳しく解説します。
①保険料がお手頃で3歳ごとに1度しか上がらず12歳以降は定額
ペット保険の保険料は、1年の更新ごとに保険料が上がっていくことが一般的ですが、『PS保険』は3歳ごとに保険料が上がります。また、12歳以降は定額となるため、動物病院にお世話になる頻度が増えるシニア期以降も家計の負担とならずに続けやすいでしょう。
また、保険料がお手頃なのも嬉しいですね。『PS保険』の保険料をまとめてみたので参考にしてください。
『PS保険』の保険料
※横にスクロールしてご覧ください
ミックス犬の分類は主に、
- 小型犬
8ヶ月未満…体重6kg未満
8ヶ月以上…体重8kg未満
- 中型犬
8ヶ月未満…体重6kg以上~20kg未満
8ヶ月以上…体重8kg以上~25kg未満
- 大型犬
8ヶ月未満…体重20kg以上
8ヶ月以上…体重25kg以上
となっています。
ただし、セレモニー特約を付けた場合は、月額保険料が異なるほか、18歳まで3歳ごとに保険料が上がるため注意してください。
→ペットメディカルサポート『PS保険』の犬種分類表はこちら
②3つの補償割合から選べる
『PS保険』は、ペット保険会社の負担する補償割合が「50%」「70%」「100%」の3種類用意されていますが、年間限度額や補償内容は同じなので純粋に補償割合や保険料で選ぶことができます。
また、ペット保険会社の補償割合が100%のプランも用意されており、かかった治療費が日額限度額内であれば自己負担金は0円です。
フルカバータイプのペット保険の多くが50%プランと70%プランの2つから選ぶようになっているため、100%の補償割合に魅了を感じる飼い主さんが多いのも納得ではないでしょうか。
補償割合 |
補償内容 |
年間限度額 |
50%プラン |
【通院】
¥10,000
→年20日まで
【入院】
¥20,000
→年30日まで
【手術】
¥100,000
→年2回まで |
110万円 |
70%プラン |
【通院】
¥10,000
→年20日まで
【入院】
¥20,000
→年30日まで
【手術】
¥100,000
→年2回まで |
110万円 |
100%プラン |
【通院】
¥10,000
→年20日まで
【入院】
¥20,000
→年30日まで
【手術】
¥100,000
→年2回まで |
110万円 |
複雑なペット保険が多いため、シンプルでわかりやすいのは助かりますね。
③免責金額がない
『PS保険』は保険料が安めに設定されていますが、免責金額の設定はありません。
免責金額とは、補償対象となっている治療費でも飼い主さんが必ず自己負担しなければいけない金額が定められていることを指します。
免責金額の設定は保険会社によって異なりますが、設定されていると少額の治療費では請求することができない場合も。その点、『PS保険』は免責金額の設定がないので550円の治療費でも保険金を請求することができます。
④4わんちゃんがかかりやすい多くの病気をカバーしている
『PS保険』は、ペット保険で補償対象外とされることが多い「歯科治療」「パテラ(膝蓋骨脱臼)」「椎間板ヘルニア」などが補償されるのはもちろん、わんちゃんがかかりやすい病気の多くをカバーしています。
■『PS保険』の補償対象外の傷病
乳歯遺残、停留睾丸、臍ヘルニア
回数制限や日額限度額は設定されていますが、基本的にペット保険はどこも、
- 回数制限をつけない代わりに年間最大限度額を抑える
- 年間最大限度額を高く設定する代わりに日額・回数制限をつける
- 保険料を抑えて補償内容を充実させる代わりに免責金額を設ける
などのコントロールを行っており、保険料と補償内容のバランスを取っているのです。そのため『PS保険』では1つの病気に利用できる回数が決まっており、完治しない限り更新しても回数がリセットされないという仕組みになっています。
完治する病気ならまだいいですが、完治しない心臓病や腎臓病などの病気では通院20日、入院30日はペット保険で補償されますが、その後は何年経っても補償対象とならないため注意が必要です。
わんちゃんがかかりやすい主な病気はこちら
■わんちゃんがかかりやすい主な病気
- 歯周病
…成犬の80~90%が罹患しているとされている。歯周病が悪化すると抜歯などの処置が必要。心臓病などを引き起こすほか、最悪の場合敗血症など命に係わる - 皮膚病
…柴犬やトイプードル、ミニチュアダックスなどに多く見られる。長期的な通院治療が必要になること - 白内障
…シニア犬に多く見られる。治すには手術しかない。軽度の場合は進行を遅らせるために点眼薬とサプリメントによる通院治療 - 椎間板ヘルニア
…ミニチュアダックスやコーギーなどに多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 膝蓋骨脱臼(パテラ)
…トイプードルやチワワなどの小型犬に多く見られる。軽度であれば経過観察で済むこともあるが、重度の場合は手術が必要になる - 関節炎
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などホルモン(内分泌)の病気
…シニア犬に多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られ、手術後は内服薬が必須 - 心臓病
…小型犬やキャバリアに多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られる - 慢性腎臓病
…シニア犬に多く見られる。定期的な通院が必要で生涯病気と付き合っていく必要がある。ステージによっては毎日の点滴が必要になることも。透析ができる病院もあるが、高額な上に生涯にわたって毎週の通院が必要 - 膵炎
…入院治療になることが多い。再発しやすい - てんかん
…定期的な通院や投薬が必要になることも - 肺炎・肺水腫
…シニア犬に多く見られる。入院治療になることがほとんど。獣医師から自宅での酸素室レンタルを指示されることも - 腫瘍
…シニア犬に多く見られる。基本は外科手術だが、悪性腫瘍の場合は抗がん剤治療や放射線治療が必要なことも。定期的な通院が必要 - 認知症
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察だが、内服薬が必要になることも - 子宮水腫・子宮蓄膿症
…避妊手術をしていないシニア犬の女の子に多く見られる。命に係わることが多く緊急手術が行われることも珍しくない
⑤待機期間がない
『PS保険』には待機期間がないので、補償開始日を迎えたらすぐに利用することができます。
ペット保険は、契約する初年度に待機期間(免責期間)を設けているところも多く、その期間中に病気やケガをすると治療費が全額自己負担になるのはもちろん、その病気はその後ずっと補償対象外になるのです。
■待機期間の例
もちろん、どこも補償が開始されるまでにある程度の期間を設けていますが、さらに待機期間もプラスされるとなると、利用できるようになるまでにかなりの期間が必要になります。
そのため、待機期間がないのは安心ポイントと言えるでしょう。
■ペット保険の一般的な待機期間※補償開始日(保険開始日)から
・ケガ:0~15日間
・病気:30日間
・ガン:60~120日間
⑥24時間365日獣医師に無料で電話相談できるサービスがある
保険料が安めに設定されているペット保険は無料サービスがないことも多いのですが、『PS保険』は24時間365日、獣医師に直接電話で相談できる「獣医師ダイヤル」が用意されています。
夜間のトラブルやセカンドオピニオンといった医療相談はもちろん、問題行動やしつけのアドバイスなども直接獣医師に相談できるのは心強いのではないでしょうか。
⑦QOL維持費用担保特約やセレモニー特約がある
『PS保険』には、自動で付帯される「QOL(Quality Of Life)維持費用担保特約」と有料で付帯できる「ペットセレモニー特約」があります。
こうした特約があるペット保険は少ないため、
■それぞれの特約の内容
- QOL(Quality Of Life)維持費用担保特約※自動付帯
…事故により歩行困難となったときの車イス費用を最大10万円補償
※病気による歩行困難は補償対象外
- ペットセレモニー特約(火葬費用等担保特約)※有料
…ペットの葬儀を行ったときの火葬費用等葬儀に関する費用を3万円まで補償
【対象】火葬費用、位牌やメモリアルプレート等の作成費用、棺代、葬儀用祭壇のレンタル費用
ペットセレモニー特約は新規加入時のみ「特約あり」「特約なし」が選択できますが、あとから付けたい場合はお客様サービスセンターに相談しましょう。
また、大型犬の場合、ペットセレモニー特約「あり」で加入しても15歳以上になるとペットセレモニー特約が自動的に「特約なし」に変更になるため注意が必要です。
とは言え、ペットセレモニー特約をつけた場合の保険料を見ると、12歳以降では「特約なし」と「特約あり」で1年間で約7,000~18,000円の違いが出てくる(※小型犬の場合)ため、2年や3年でペットセレモニー特約で補償される3万円の金額は超えてしまうでしょう。
年齢 |
特約ありの保険料 |
特約なしの保険料 |
1年間の差額 |
9~11歳 |
50%:2,840円
70%:3,410円
100%:4,510円 |
50%:2,610円
70%:3,180円
100%:4,280円 |
2,760円 |
12~14歳 |
50%:3,560円
70%:4,210円
100%:5,460円 |
50%:2,950円
70%:3,590円
100%:4,850円 |
7,320~7,440円 |
15~17歳 |
50%:4,050円
70%:4,700円
100%:5,950円 |
50%:2,950円
70%:3,590円
100%:4,850円 |
13,200~13,320円 |
18歳以上 |
50%:4,450円
70%:5,100円
100%:6,350円 |
50%:2,950円
70%:3,590円
100%:4,850円 |
18,000~18,120円 |
※小型犬の保険料
そう考えると、ペットセレモニー特約は途中で外すか、最初からつけなくてもいいかもしれません。
『PS保険』のメリットとデメリット
『PS保険』は保険料がお手頃で補償範囲が広いペット保険ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、メリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
メリット
- 保険料がお手頃で12歳以降は定額
- 補償割合が100%のプランも選べる
- 待機期間や免責金額がない
- 事故による歩行困難は車イス費用の補償がある
- わんちゃんがかかりやすい病気をカバーできる
- 獣医師に電話相談できるサービスがある
これまでの口コミや特徴にもある通り、『PS保険』は12歳以降の保険料が定額で保険料もお手頃、補償内容も幅広いペット保険です。
補償内容や年間限度額は同じで、3種類の補償割合から選ぶことができるシンプルさもわかりやすくていいでしょう。
また、24時間365日、獣医師に直接電話で相談できるのも心強いですね。
これらのことから、『PS保険』は待機期間や免責金額の設定がない保険がいい飼い主さんや、いつでも気軽に獣医師に電話で相談したい飼い主さん、かかりやすい病気をカバーしつつ保険料を抑えたい飼い主さんにおすすめのペット保険と言えるでしょう。
デメリット
デメリット
- 1つの病気の継続治療は上限回数がある
- 同一保険期間の2回目の手術は1回目の手術と異なる原因でなければ補償されない
- 70%や100%の日額限度額が低め
- 窓口清算できない
- 保険金の請求は郵送請求
『PS保険』の最大のデメリットは、継続治療に制限があることです。完治する病気なら完治すれば再び補償対象となりますが、慢性の病気や生涯に渡って治療が必要になる病気になったときでは、契約更新に関係なく回数に制限があることはネックになるでしょう。
また、骨折や乳腺腫瘍など2回に分けて手術を行う必要がある場合でも、同一保険期間に同じ病気やケガが原因での手術は1回目、もしくは合わせて1回分しか補償されないというのもデメリットと言えます。
さらに、補償割合に関係なく1万円の日額限度額が設定されていますが、通院で2万円の治療費がかかったときは70%や100%の補償割合でも以下のようなことが起こります。
保険料を抑えて幅広い傷病をカバーしたり、補償内容を充実させるためにはどこかでバランスを取らないと難しいのでしょうが、70%や100%補償の恩恵を感じるにはもう少しだけ上げてもらいたいものですね。
『PS保険』に関するQ&A
ここでは、『PS保険』について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
A.公式HPや保険サイトなどのネット申し込みと、資料請求して取り寄せたパンフレットの申込書による郵送申し込みがあります。
ネットでの申し込みは保険料が少しお得になることや、郵送よりも早く申込み完了ができるため、ネットでの申し込みをおすすめします。
『PS保険』は1日までに申込書が到着、もしくは申込み完了で翌月1日から補償が開始されます。
例えば、2月1日までに申込み完了で3月1日から補償開始となるので、月末に申し込む場合はいつ届くか分からない郵送よりもネットからのほうが安心でしょう。
A.避妊や去勢手術は傷病にあたらないため、補償の対象ではありません。
ペット保険は病気やケガの治療費を補償するもので、健康診断やワクチン接種など予防に関する診察や処置はどこのペット保険も補償対象外です。
ただし、異常な卵胞や子宮水腫、子宮蓄膿症、精巣腫瘍など、病気があって治療の一環で摘出手術を行った場合は補償の対象になります。
補償の対象にならないものは、『PS保険』の「保険金をお支払いできない主な場合」をご覧ください。
A.HPには病気やケガが原因で更新時に継続を断ることはないと明記されており、基本的には断られる心配はないと言えます。
しかし、重要事項説明書には更新できない可能性もあることが記載されているため、現在は大丈夫でもいつかはそうなる可能性も少なからずあることは理解しておきましょう。
A.保険期間中に解約したい場合は、書類上で保険契約失効の手続きが必要です。
「契約内容変更手続きページ」から書類を取り寄せ、必要事項を記入してペットメディカルサポートに郵送してください。
まとめ
『PS保険』は、手頃な保険料が魅力で、ペット保険のランキングサイトなどでも常に状に名前が出てくる人気のペット保険です。
口コミ評判が微妙だったように、1つの傷病に対して利用回数が決まっており、完治しない限り更新しても回数がリセットされないというのは注意すべきところですが、補償内容はそれなりに充実しているため、慢性疾患に備えなくても大丈夫という飼い主さんは加入を検討する価値はあるでしょう。
ペット保険はデメリットを理解した上で上手に活用すれば、愛犬のもしものときに役立ってくれる有難いものです。
また、ペット保険に加入しているという安心感は、些細なことでも動物病院を受診できたり、治療法の選択の幅も広がりますよ!
執筆者
- ペットライター
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たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー