甘くておいしいいちごを、愛犬にも食べてほしいと思う方は多いはずです。しかし、どれくらいの量なら食べて平気なのか、そもそもあげていいものなのか迷ったことがあるのではないでしょうか?
さらに「いちごにはキシリトールが含まれているので危険」「食べたら下痢をしてしまった」「アレルギーが心配であげたくない」という気になる話も……。この記事では、いちごの正しい与え方と与える際の注意点を紹介します。獣医師監修のもと詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
甘くておいしいいちごを、愛犬にも食べてほしいと思う方は多いはずです。しかし、どれくらいの量なら食べて平気なのか、そもそもあげていいものなのか迷ったことがあるのではないでしょうか?
さらに「いちごにはキシリトールが含まれているので危険」「食べたら下痢をしてしまった」「アレルギーが心配であげたくない」という気になる話も……。この記事では、いちごの正しい与え方と与える際の注意点を紹介します。獣医師監修のもと詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
犬は基本的に、いちごを食べても問題ありません。ビタミンCやアントシアニンなどの栄養素も含まれています。しかし、食べすぎによる肥満や下痢・嘔吐などを避けるために、必ず体格に合った量を与えましょう。
いちごには、犬に有害な成分である「キシリトール」が含まれています。しかし、キシリトールはごくわずかな量なので、いちごから中毒症状が出るほどの量を摂取するのはほぼ不可能です。キシリトールの中毒症状を避けるために、いちごを与えるのを控える必要はないと言えます。
いちごを食べたあとに具合が悪くなったときは、アレルギーや食物繊維の取りすぎなどを疑うべきでしょう。
いちごには、以下の栄養素が含まれています。
※参考:ロイヤルカナン「犬と猫の栄養成分辞典」、株式会社わかさ生活,わかさの秘密「いちご」
いずれもメリットがある成分ですが、アレルギーや肥満のリスクを考えると、栄養摂取を目的にいちごを与えるのは不適切です。あくまでおやつとして与え、基本はフードやサプリで必要な栄養を摂取しましょう。
いちごはカロリーや糖分が特別に多い果物ではありませんが、あげすぎは肥満につながります。水分や食物繊維も多く、食べすぎるとお腹を壊す原因に。基本的におやつ・ごほうびとして少量を与えるようにしてください。
「日本食品標準成分表」に基づいて計算すると、いちご1個30g(中粒)あたりのカロリーは約10kcal。おやつのカロリーは、1日に必要なカロリーの10%以内にとどめるべきです。以下の表で、愛犬に適した量を確認しましょう。
【体重別】犬が1日に食べられるいちごの上限量
体重 | 1kg | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg | 8kg | 9kg | 10kg | 15kg | 20kg | 25kg | 30kg |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
いちごの上限量/日※1 | 44g | 53g | 74g | 91g | 109g | 124g | 141g | 156g | 171g | 182g | 250g | 309g | 368g | 421g |
個数換算※2 | 約1.5個 | 約2個 | 約2.5個 | 約3個 | 約3.5個 | 約4個 | 約4.5個 | 約5個 | 約5.5個 | 約6個 | 約8.5個 | 約10.5個 | 約12.5個 | 約14.5個 |
摂取カロリーの10% | 15kcal | 18kcal | 25kcal | 31kcal | 37kcal | 42kcal | 48kcal | 53kcal | 58kcal | 62kcal | 85kcal | 105kcal | 125kcal | 143kcal |
※1 避妊・去勢済の成犬に、摂取カロリーの10%の量のおやつとしていちごだけを与えた場合の数値
※2 いちご1個(可食部)あたりの量を30gとして計算
上記はあくまで目安の数値です。いちごの大きさ・体調・年齢・運動量などに合わせて、しっかりと量を調節しましょう。なお、1日のカロリー量の計算方法は以下の記事を参考にしてください。
また、ヘタは食べてしまうと消化不良になるので取り、果肉も喉に詰まらせないよう小さく切ってからあげましょう。
いちごは基本的には与えていいものですが、以下の点には注意しましょう。特にアレルギーに注意し、持病がある場合も慎重に与えてください。
いちごはバラ科の果物です。桃・さくらんぼ・りんごなどバラ科の植物にアレルギーを持つ犬には与えないようにしましょう。
アレルギーが判明していない場合でも、食べさせたあとに以下のような症状が出ていないかよくチェックしてください。
いちごはカリウムが豊富な果物で腎臓病に良いという説もありますが、明確な根拠はありません。腎臓機能が低い場合はかえって負担になる可能性もあるので、獣医師に相談してから与えてください。
そのほかの疾患がある犬や薬を服用中の犬に与える場合も、事前に獣医師に相談しましょう。
基本的には、子犬や老犬にもいちごを与えて問題ありません。
しかし、食物繊維が比較的多い食べ物で消化不良になりやすいため、少量にしましょう。与えたあとはよく様子を観察してください。
人間用のいちごジャムなどの加工品は、糖分が多く肥満につながるので与えてはいけません。喜んでもらえるおやつを与えたければ、犬用のヨーグルトもしくは人間用のプレーンヨーグルトと合わせるのがおすすめです。
また、冷凍いちごはお腹を冷やし、詰まらせやすいので与えないようにしましょう。
いちごに近い果物が食べられるかどうかも気になりますよね。いちごと同じバラ科の果物や、「ベリー」がつく果物を与えて良いか解説します。
桃・さくらんぼ・りんごはいちごと同じバラ科の果物です。いずれも、アレルギーがなければ問題なく与えられます。
しかし、いちごと同様に適量を与えることは欠かせません。以下のカロリーを参考に、適切な量を計算した上で与えましょう。
■可食部100gあたりのカロリー
桃:40kcal
さくらんぼ:60kcal
りんご:57kcal
※出典:文部科学省「日本食品標準成分表」
いちご(ストロベリー)と名前が似ているベリー類。クランベリーやラズベリーには毒性がないので、基本的には与えて問題ありません。
しかし、最近ブルーベリーで中毒症状が見られたという報告があがっています*。これまでは与えても問題ないという説が主流でしたが、念のため避けるのが良いでしょう。
*参考:PETOCOTO「犬にブルーベリーを与えても大丈夫?中毒リスクを獣医栄養学専門医の研究から解説」
なお、犬が食べてもいい果物や食べてはいけない果物は以下の記事でまとめて紹介しています。
花粉に対するアレルギー症状がある犬は、アレルギーの交差反応にも注意しましょう。交差反応とは、アレルギーを持つアレルゲンに構造が似ているアレルゲンに対しても、アレルギー反応を起こすことを言います。
そのような犬がいちごを食べると、花粉と同じように皮膚が赤くなる・くしゃみが出るなどの症状が出る可能性があります。交差反応は必ずしも起きるわけではありませんが、花粉アレルギーの場合は与えないほうがよいでしょう。
いちご好きな方・わんちゃんには、いちご狩りがおすすめです。愛犬を連れていちご狩りができる関東の農園を、いくつか紹介します。
いずれもハウス内に一緒に入れる上にドッグランが併設されているので、レジャーにぴったりです。ぜひお出かけして、愛犬との思い出を作ってくださいね。
「あきひめ」という品種のいちごを取り扱うマルヨシ農園。ドッグランは屋根付きの場所もあるので、雨の日の利用でも安心です。
公式サイト
http://www.maruyoshi15.com/
住所
静岡県静岡市駿河区根古屋137-1
料金(わんちゃん同伴プラン・大人)
・12/12〜3月末:2,500円
・4/1〜5月末:1,800円
※ハウスに入れるのは小型犬のみ
いちご栽培のハウスが複数集まった「山梨市いちごランド」の中にある農園です。おむつの着用が必要ですが、園内で販売されているので家になくても心配ありません。
公式サイト
https://fruitsnakajima-fields.com/
住所
山梨県山梨市南2905
料金(30分食べ放題・小学生以上)
・オープン〜1/7:2,200円
・1/8〜2月末:2,000円
・3/1〜4/1:1,800円
・4/11〜5/10:1,600円
・5/11〜:1,200円
※ハウス内に入る場合はお尻が隠れるおむつの着用が必要
※2022年シーズンはドッグランの使用不可
地上1mの位置にいちごがあり、しゃがまずにいちご狩りを楽しめることが特徴。通路が広く、ペットカートを押しながらでも楽に楽しめるでしょう。
公式サイト
http://www.komazawafarm.com/run.html
住所
山梨県笛吹市石和町東油川290-1
料金(1時間食べ放題・小学生以上)
・オープン~1/6:2,200円
・1/7~2月末:2,000円
・3/1~4/8:1,800円
・4/9~5/8:1,600円
・5/9〜:1,000円
※ハウスに入る場合は犬用カートが必要
犬はいちごを食べられますが、食べすぎは下痢や肥満などの原因になります。体重や年齢、運動量などをもとにした適量を与えることが大切です。アレルギーを発症したり、病気が悪化したりする可能性もあります。よく様子を見ながら与え、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
また、いちごと同じバラ科の果物である、クランベリーやラズベリーには毒性がないので、基本的には与えて問題ありません。
詰まらせない大きさ・与えすぎに注意し、いちごのおいしさを一緒に楽しみましょう。愛犬といちご狩りができるスポットにも、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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