つばき少短『つばきのペット保険』はどんなペット保険?

■『つばきのペット保険』の基本情報
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つばき少短の『つばきのペット保険』は、2020年8月に営業を開始した窓口清算タイプのペット保険です。
通院+入院+手術が補償されるフルカバータイプのプラン3つと、手術が補償される一部カバータイプのプランがあり、保険料で選びやすいと言えます。
比較的新しいペット保険ですが、実際に『つばきのペット保険』に加入している飼い主さんの評判はどうなっているのでしょうか。次章ではSNSでの評判と口コミの傾向をご紹介します。
『つばきのペット保険』のSNSでの評判と口コミ傾向
いぬなび編集部では、『つばきのペット保険』に関する口コミを直近の口コミ(Instagram、X(旧Twitter)、みん評)を徹底調査しましたが、『つばきのペット保険』は、まだそこまで知られていないためか、今回の調査ではほとんど口コミを見つけることができませんでした。
数は少ないですが見つかった『つばきのペット保険』に関する良い口コミと悪い口コミを紹介します。

口コミ傾向の詳細を見る
■良い口コミの傾向(4件)
・保険証が発行される:2件
・12歳まで加入できる:1件※現在は10歳11ヶ月まで
・窓口精算ができる:1件
■悪い口コミの傾向(0件)
・なし
良い口コミは「保険証が発行される」「窓口清算ができる」というもので、保険証にペットの写真が入っていることや、窓口清算できることを評価しているようです。
良い口コミ評判
マルコの保険証
引用:Instagram(投稿日2021年1月14日)
エドガーくんとるうちゃんの新しい保険証が届きました🆕💫
前の保険がちょうど更新時期がきていたので、検討していた保険会社さんに切り替えました✌🏻
(実は、入っていた保険があまり良い噂がなかったので、更新と共に切り替えをすることにしました…🤐)
とってもカワイイ保険証〜💞動物病院で窓口精算もできるので良き⭕️✨
引用:Instagram(投稿日2021年9月18日)
どちらの口コミも猫ちゃんの飼い主さんでしたが、加入したばかりの頃の投稿で利用した感想はまだありませんでした。
悪い口コミ評判
今のところなし
『つばきのペット保険』の口コミ評判まとめ
■良い口コミまとめ
・保険証が発行される
・窓口精算できる
■悪い口コミまとめ
・今のところなし
『つばきのペット保険』の口コミは少なく、今回の調査では加入したばかりの飼い主さんしか見つけられませんでしたが、今後も引き続き調査を行い、随時アップしていきたいと思います。
『つばきのペット保険』の特徴は?

『つばきのペット保険』は口コミ評判がほとんどありませんが、実際どんな特徴があるのでしょうか。
ここで詳しく解説します。
①対応の動物病院で窓口清算ができる

『つばきのペット保険』は、全国の動物病院で利用できますが、窓口清算に対応している動物病院ならその場で自己負担金だけの支払いで済みます。
自分が支払う金額が少なくて済むのは助かるのはもちろん、後から請求する手間がないのはラクでいいですね。
とは言え、『つばきのペット保険』ができのは2020年8月とまだそこまで期間が経っていないことから、『つばきのペット保険』の窓口清算に対応している動物病院は全国で40件(2023年7月時点)と少なく、対応病院を確認するためには電話で直接つばき少短に問い合わせをするか、保険に加入してマイページを見るしかありません。
また、発売当初は誰もが窓口精算をすぐに利用できましたが、2022年6月から初年度契約日から6ヶ月以内の初回の保険金請求は郵送での請求のみと変更になったので、加入して初めて利用するのが6ヶ月以内のときは対応している動物病院であっても窓口清算できないので注意しましょう。
窓口精算できるペット保険3社を比較!特徴やメリットデメリットを加入経験者が本音で解説
②12歳以降の保険料が定額

ペット保険の保険料は、1年の更新ごとにずっと上がっていくのが一般的ですが、『つばきのペット保険』は12歳以降の保険料が定額なので、動物病院の利用頻度が増えたり治療費が高額になりがちなハイシニア期以降も続けやすいでしょう。

多くのペット保険が若年期の保険料を安く設定していますが、10歳や12歳を超えたあたりから2万円前後と高くなるところも珍しくありません。
現在の年齢の保険料だけでなくシニア期以降の保険料を確認しなければ、後々保険料が高くて解約するといったことも起きてしまいますが、12歳~終身まで定額なら安心ですね。
『つばきのペット保険』の保険料(月払い)
『つばきのペット保険』の犬種分類は特殊で、必ずしも小型犬がAクラスに分類されるわけではありません。愛犬がどのクラスに分類されるかは、品種分類表で確認しましょう。ここでは、飼育されている頭数が多い犬種で保険料をまとめてみました。
※横にスクロールしてご覧ください
ミックス犬の分類は以下の通りです。
- 体重10kg未満
…犬A
- 体重10kg~20kg未満
…犬B
- 体重20kg~30kg未満
…犬C
- 体重30kg~45kg未満
…犬D
- 体重45kg以上
…犬E
→『つばきのペット保険』品種分類表はこちら
③10歳11ヶ月まで新規加入可能

『つばきのペット保険』は、10歳11ヶ月まで新規加入が可能にです。
現在あるすべてのペット保険から選べるのは7歳11ヶ月までで、8歳以降は徐々に加入できるペット保険が減っていきます。
10歳11か月まで新規加入できるのは、愛犬がシニアになってからペット保険の加入を検討した飼い主さんの選択肢も広がるのではないでしょうか。
シニア犬(高齢)でも新規で入れるペット保険はコレ!14歳以上もOK【18社比較】
④4つのプランがあり通院には免責金額がある

『つばきのペット保険』は、対象となる病気やケガの通院+入院+手術を補償するフルカバータイプの3プランと、手術を補償する一部カバータイプの「手術プラン」があります。
フルカバータイプのプランには通院にのみ免責金額が設定されており、補償割合や免責の額で選ぶことができます。
■『つばきのペット保険』のプラン
※横にスクロールしてご覧ください
補償割合とは、保険会社が負担する金額の割合で、数字が高いほうが自己負担する金額を抑えられます。
多くのペット保険が50%と70%の補償割合でプランを用意していますが、『つばきのペット保険』は80%で用意しているのはありがたいですね。
ただし、補償割合が高いプランのほうが保険料が高くなるため、しっかり備えるか保険料を抑えて備えるかで選び方は違ってくるでしょう。
とは言え、基本的にペット保険はどこも以下のようなコントロールを行っており、実際『つばきのペット保険』には通院に免責金額が設定されています。
- 回数制限をつけない代わりに年間最大限度額を抑える
- 年間最大限度額を高く設定する代わりに日額・回数制限をつける
- 保険料を抑えて補償内容を充実させる代わりに免責金額を設ける
免責金額とは
免責金額とは、補償対象となっている治療費でも飼い主さんが必ず自己負担しなければいけない金額で、設定されている場合はその金額以上の治療費でなければ保険金を請求することができないので注意してください。

『つばきのペット保険』の免責金額は1,000円~3,000円と低めですが、たとえば病気で通院が必要になり毎回3,000円の治療費だった場合、3,000円の免責金額のプランを選んでいた場合ではペット保険を利用することができず毎回自己負担となってしまいます。
免責金額が多いプランのほうが保険料は安いですが、後悔しないためにもプランはよく考えて選ぶようにしましょう。
⑤歯周病や膝蓋骨脱臼(パテラ)などかかりやすい病気を手厚くカバー

『つばきのペット保険』は、ペット保険で補償対象外としているところも多い「歯周病」や「パテラ(膝蓋骨脱臼)」、「椎間板ヘルニア」などをはじめ、わんちゃんがかかりやすい病気の多くが補償対象です。
■『つばきのペット保険』の補償対象外の傷病
乳歯遺残、停留睾丸、睫毛乱生、涙やけ、臍ヘルニア、 そけいヘルニア
慢性の病気もしっかり補償されるので、安心して利用することができるでしょう。
また、ペット保険では補償対象外とされてしまう予防注射後の副作用(72時間以内の体調不良)は治療費を100%補償してくれて、そこには時間外診療費や往診費なども含まれるため、毎年のワクチン接種も安心して受ることができると言えます。
わんちゃんがかかりやすい主な病気はこちら
■わんちゃんがかかりやすい主な病気
- 歯周病
…成犬の80~90%が罹患しているとされている。歯周病が悪化すると抜歯などの処置が必要。心臓病などを引き起こすほか、最悪の場合敗血症など命に係わる - 皮膚病
…柴犬やトイプードル、ミニチュアダックスなどに多く見られる。長期的な通院治療が必要になること - 白内障
…シニア犬に多く見られる。治すには手術しかない。軽度の場合は進行を遅らせるために点眼薬やサプリメントによる通院治療 - 椎間板ヘルニア
…ミニチュアダックスやコーギーなどに多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 膝蓋骨脱臼(パテラ)
…トイプードルやチワワなどの小型犬に多く見られる。軽度であれば経過観察で済むこともあるが、重度の場合は手術が必要になる - 関節炎
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などホルモン(内分泌)の病気
…シニア犬に多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られ、手術後は内服薬が必要 - 心臓病
…小型犬やキャバリアに多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られる - 慢性腎臓病
…シニア犬に多く見られる。定期的な通院が必要で生涯病気と付き合っていく必要がある。ステージによっては毎日の点滴が必要になることも。透析ができる病院もあるが、高額な上に生涯にわたって毎週の通院が必要 - 膵炎
…入院治療になることが多い。再発しやすい - てんかん
…定期的な通院や投薬が必要になることも - 肺炎・肺水腫
…シニア犬に多く見られる。入院治療になることがほとんど。獣医師から自宅での酸素室レンタルを指示されることも - 腫瘍
…シニア犬に多く見られる。基本は外科手術だが、悪性腫瘍の場合は抗がん剤治療や放射線治療が必要なことも。定期的な通院が必要 - 認知症
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察だが、内服薬が必要になることも - 子宮水腫・子宮蓄膿症
…避妊手術をしていないシニア犬の女の子に多く見られる。命に係わることが多く緊急手術が行われることが多い
⑥2年連続で限度日数(回数)に達すると更新できない

『つばきのペット保険』の補償内容は無難なところですが、2年連続で限度日数に達すると更新できないので日数の管理はしっかり行う必要があります。
また、かかった病気の内容によっては、更新時に特定の病気や部位が補償対象外となる条件が追加される可能性もあることは頭に入れておきましょう。
とは言え、多くのペット保険で更新時に条件追加や継続不可となる可能性があることや、1度限度日数に達しただけで更新できないペット保険もあることを考えれば、2年連続で限度日数に達しない限りは基本的に継続不可としない『つばきのペット保険』はまだ良い条件と言えます。
⑦補償開始日は早いが待機期間がある

『つばきのペット保険』は、申込日から15日後に補償が開始されますが、病気に対して30日間の待機期間(免責期間)があり、補償開始日を迎えても病気ですぐにペット保険が利用できるわけではありません。
■待機期間の例

待機期間は多くのペット保険で設けられていますが、待機期間中は病気やケガをしたときに治療費が全額自己負担になるのはもちろん、待機期間中に発症した病気はその後もずっと補償対象外になります。
また、待機期間中に病気の兆候があっても動物病院を受診せず、待機期間があけてから治療を受けても、待機期間中に発症したと調査で判明した場合は保険金は支払われないので注意してください。
■『つばきのペット保険』待機期間※補償開始日(責任開始日)から
・ケガ:0日間
・病気:30日間
【全18社比較】ペット保険の待機期間(免責期間)なしはココ!早く補償を受けるには?
『つばきのペット保険』のメリットとデメリット

『つばきのペット保険』は、回数無制限で年間限度額内なら自由に利用できるペット保険です。
ここでは、メリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
メリット
- 対応病院なら窓口清算できる
- わんちゃんがかかりやすい病気の多くをカバーしている
- 10歳11ヶ月まで新規加入が可能
- フルカバータイプと一部カバータイプから選べる
- 80%プランがある
- 保険料は12歳以降定額
- 予防接種後の副作用(72時間以内の体調不良)は100%補償
特徴にもある通り『つばきのペット保険』は、12歳以降の保険料が定額で、わんちゃんがかかりやすい病気の多くをカバーできる点がメリットでしょう。
また、80%プランがあるのも嬉しいですね。
今のところ窓口清算できる動物病院は少ないですが、今後増えてくれば窓口清算できるのもメリットになります。
デメリット
デメリット
- 窓口清算できる動物病院が少ない
- 2年連続で限度日数(回数)に達すると更新できない
- 日額限度額や回数制限がある
- 更新時に条件が追加される可能性がある
- 待機期間がある
- 通院に免責金額がある
『つばきのペット保険』のデメリットは、窓口清算できる動物病院が少ないことや通院に免責金額があることです。
また、回数制限があるペット保険のため、考えながら利用する必要がある点も面倒に感じるかもしれません。
『つばきのペット保険』に関するQ&A

ここでは、『つばきのペット保険』について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
A.公式申込サイトや『つばきのペット保険』を取り扱っている保険代理店から申込みできます。
A.治療中でも申込みすることはできますが、引受け可能な場合は特定の病気や部位を補償対象外とする条件がつきます。
基本的にペット保険は、保険の公平性を保つために健康体での加入が原則です。健康なわんちゃんと病気のわんちゃんが同じ保険料で同じ補償を受けることは公平ではないことから、条件がついたり加入できないことがあります。
また、過去に病気をしたことがある場合でも、条件つきで加入できる場合もありますが、『つばきのペット保険』では以下の病気は引受不可になっているので注意してください。
■『つばきのペット保険』引受不可の病気
悪性腫瘍、慢性腎不全、糖尿病、肝硬変(肝繊維症)、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、副腎皮質機能亢進症(クッシング)、甲状腺疾患、免疫介在性血小板減少症、免疫介在性溶血性貧血、巨大結腸症、巨大食道症(食道拡張症)、膵外分泌不全、猫伝染性腹膜炎、猫白血病ウイルス感染症
引受不可の病気はペット保険会社によって異なります。各ペット保険会社の引受不可の病気や治療中でも入れる可能性があるペット保険については以下の記事をご覧ください。
【全17社調査】治療中でも入れる可能性のあるペット保険はコレ!加入できない病気や条件についても解説
A.避妊や去勢手術は傷病にあたらないため、補償されません。
ペット保険は人間の医療保険と同様に病気やケガの治療費を補償するもので、健康診断やワクチン接種など予防に関する診察や処置は補償対象外です。
補償の対象にならないものは、『つばきのペット保険』の「重要事項説明書」をご覧ください。
A.保険期間中に解約したい場合は、契約した代理店かつばき少短まで連絡が必要です。
まとめ

『つばきのペット保険』は、わんちゃんがかかりやすい病気の多くをカバーしてくれる窓口清算型のペット保険です。
窓口清算が利用できる動物病院はまだ少なく、後日清算となる場合がほとんどですが、近くに『つばきのペット保険』対応病院があった場合では窓口清算が利用できるでしょう。
通院に免責金額が設定されていることや、2年連続で限度日数(回数)に達すると更新できないというデメリットはありますが、予防接種後の副作用を100%補償してくれたり、傷病の補償範囲が広いことを考えれば許容範囲と言えるのではないでしょうか。
さまざまなペット保険があり、選び方も難しいと感じるかもしれませんが、ペット保険は精神的にも金銭的にも安心感を与えてくれるものなので、前向きに検討してみてくださいね。
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / ペットフード安全管理者