イーペット少短『e-ペット』はどんなペット保険?
■『e-ペット』の基本情報
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イーペット少短の『e-ペット』は、補償対象となる通院、入院、手術の治療費を回数無制限で補償してくれる後日清算型のペット保険です。
比較的続けやすい保険料で補償範囲も広いことから、特に猫ちゃんの飼い主さんに人気があります。
では、『e-ペット』に加入している飼い主さんの実際の評判はどうなっているのでしょうか。次章ではSNSでの評判と口コミの傾向をご紹介します。
イーペット少短『e-ペット』のSNSでの評判と口コミ傾向
いぬなび編集部では、『e-ペット』に関する口コミを徹底調査し、直近の口コミ(Instagram、X(旧Twitter)、みん評)から口コミの傾向を分析しました。
まずは、『e-ペット』に関する良い口コミと悪い口コミの件数から紹介します。
恐らく、改定される前は良い口コミが多かったと思われますが、口コミの内容を見る限り改定されて悪い口コミが増えたようです。
口コミ傾向の詳細を見る
■良い口コミの傾向(36件)
・回数制限や1日の上限金額が設定されていない:6件
・最初のケガは100%保証:6件
・慢性疾患かかっても更新できる:5件
・医療費の負担が減ってありがたい:4件
・シニア期の値上がりが少ない:3件
・補償が充実、犬種のかかりやすい病気をカバーしている:3件
・保険金請求手続きが簡単:2件
・保険金の支払いがスムーズ:2件
・サポートの対応が良い:1件
・限度額が1年毎にリセットされる:1件
・掛け金と補償のバランスが良い:1件
・WEB割引・マイクロチップ割引が良い:1件
・広告をあまり出していないのが好印象:1件
■悪い口コミの傾向(47件)
・(改定で)保険料がものすごく上がった、保険料が高い:20件
・(改悪で)不担保が追加されるようになった:13件
・年間の限度額が低め:4件
・窓口精算ができない:3件
・パテラ対象外:2件
・シニア期の保険料が高い:2件
・加入審査が厳しい:1件
・保険金請求が面倒:1件
・親会社が怪しいのを知っている:1件
良い口コミでは「回数制限や1日の上限金額が設定されていない」といった声が多く見られ、やはり回数制限・日額限度額がないのは魅力と言えるでしょう。しかし、悪い口コミでは「保険料が上がった」「不担保が追加されるようになった」など、私も加入を見送る理由となった改定に関するものが多く見られました。
まずは、実際の口コミをご覧いただきましょう。
■不担保特約とは
特定の病気や部位を補償しないという特約
良い口コミ評判①回数制限や日額上限がない
我が家はイーペットに入っています。年間補償額は60万とあまり多くはありませんが、日額制限・年間限度日数が無制限なのと、毎年初回の怪我は100%補償です。マイナーかもなので、ご参考までに😀入ってすぐの頃誤飲して夜間救急とかかりつけに行きましたがどちらも全額返ってきて助かりました😊
引用:X(投稿日2021年6月18日)
5ヶ月の時に誤飲で手術になってしまいましたが、20数万円、ほぼ全額戻ってきました。次からは7割ですが、入っててよかったなぁと思いました。
引用:X(投稿日2020年12月8日)
うちの黒猫ジジ君はイーペットの50%プランです。
ここは「少額保険会社」という区分で、窓口精算ではないですが掛金と補償のバランスと高齢になってからの掛金の上がり方が少ないことを重視して決めました。
年間の上限60万、回数制限、免責なし、10歳まで新規加入可、12歳の今で年間32700円くらい
引用:X(投稿日2022年2月10日)
回数制限や日額限度額がないことで、治療費に対する安心感が軽減されているようです。特に猫ちゃんの飼い主さんは改定でも保険料に大きな変更がなかったようで、続けやすいと好評でした。
良い口コミ評判②満足している
選んで良かった
我が家のペットの種類に多い疾患を調べ、対象かどうかを確認してから加入しました。
こちらは加入前に確認すべきと思います。
保険料の値上げがあったようですが、気にならない額です。
ただ、高齢になってからの保険料は安くはないし、この先もまた値上げがあるのだろう。と考えると、大満足!とはいきませんが。現時点での不満はありません。
引用:みん評
確かに、保険料2倍に突然上がりました。それは残念。はじめは、安くて保証もしっかり、免責もないとくれば最高の保険だと思って加入したのです。しかし、5歳の頃、クッシング症候群、甲状腺機能低下症、角膜ジストロフィー、高脂血症等々、出るわ出るわ病気の山。現在、毎月5万円以上診療費がぶっ飛びます。それを70%全て本当にカバー!試しにちゃんとカバーしてるか、1円たりとも外さず、計算すると、ほんとに70%お金が振り込まれているのです。これではイーペットさん、ほんとに気の毒に思いました。それが保険なのですが、あまりにもスゴイッ金額なので。現在8歳、月々4600円ほどの保険料ですが、かかったお金は確実に70%金銭的サポートを頂いています。もし、次のわんちゃんに保険をかけるとしたら、他がここまでやってくれるのか不安で、確実な経験をしたイーペットさんにしようと思います。保険を使わずしばらく元気な状態がつづいたとしても、ほかの契約者のワンちゃんを助ける思いで、次回もイーペットさんにしようと思います。恩返しがしたいです。本当に申し訳ないくらい、医療費負担してもらってます。感謝(*´ー`*人)感謝です!
引用:みん評
わんちゃんの飼い主さんでは、保険料が上がっても満足しているといった内容の口コミが多く見られました。
保険料に見合った補償内容なら、保険料に変更があっても大きな不満になりにくいのかもしれません。
悪い口コミ評判①改定で保険料が上がった・高い
ペット保険の更新のお知らせが先日届きました。ビックリすることに、1000円値上がり。😫ウソッーン。
当初提示されていた、月齢の料金と全然異なっていたので、説明文が添付されてました。致し方ないのか。とも思うのですが。。
違うところを探してみようかな。
引用:X(投稿日2021年6月24日)
今はイーペット、対応も良いし補償内容にも満足してて更新続けてたけど…値上がりがすごい!リトルファミリー資料請求してみました。
引用:X(投稿日2022年8月24日)
マルが入ってた『イーペット保険』回数制限無しで、支払いもスムーズで、手頃な価格でとても気に入ってたの
今回お知らせが来て『私どもの想定以上に皆様からの請求が多く、事業を維持するのが難しいので保険料を改定する』ってお知らせ
加入者全員値上げその値上げの額が……
引用:X(投稿日2020年12月3日)
イーペットが大幅な値上げしてるのさっき知って‥私も保険探し直さなきゃいけなくなりました💦イーペット70はこの値段ならあまりオススメできないかもです😭安くて保証内容良かったんですけどね‥。
引用:X(投稿日2021年7月10日)
比較的若いわんちゃんや猫ちゃんの飼い主さんや、まだあまり利用していない飼い主さんでは、保険料の値上がりをネックに感じているようです。
保険料は加入を検討するときに重視する点の1つで、改定される可能性があることは重要事項説明書などにも明記されていますが、実際に保険料の値上がりがあると病気や年齢で乗り換えできないわんちゃんの飼い主さんにとっては厳しいでしょう。
悪い口コミ評判②不担保が追加されるようになった
みんなペット保険何入ってるんだろ、、、
イーペットの保証内容が改定されて絶望的だから今から変えられるラテだけでも変えたい、、、
引用:X(投稿日2023年6月30日)
シジはイーペットなんだけど、今年からなんと更新時に特定部位 不担保 制限がつくことがある、って重大な条件改悪が実施された
引用:X(投稿日2023年6月22日)
不担保特約
星ゼロというか、マイナスです。加入した時にはなかった制度である不担保特約をつけられてしまいました。
病気になった時のために保険に入ったのに、病気になったら保険対象から外されるって、冗談みたいな話です。
もう病気だから他の保険にはのりかえられないので、万が一、怪我した時のために、高額な保険料払って継続更新するしかない。
信頼を反故にされた気分。保険会社に入っても安心は得られなかった、いう結果になりました。悲しい。
引用:みん評
保険会社の意図
数年前に保険に加入し、その後病気がみつかり色々と治療し「保険に入っていて良かったな」とその時は思いました。それが…他の皆様も書かれているとおり「特定疾病、特定部位不担保特約」のお知らせが。口コミを確認すると同じ時期に通達がきている方が何人も。なにかおかしいと思い調べたところ、2022年の秋から新規の加入をストップされておりました。今加入されている方の保険のフォローは継続してされていくとのこと。その上で保険請求額が多い方への「特定疾病、特定部位不担保特約」通達。明らかに保険金額を上回る方への遠回しの退去願いだと受け取りました。きっと自分たちにうまみがない客には冷酷な態度で今後いかれるのでしょう。いずれはペット保険自体をなくされる方向だと思うので(やってみたけど儲からなかったから)悪い口コミも気にする必要もないですよね。やはりちゃんと名の知れた大手に入るべきだった今は後悔してます。
引用:みん評
改定によって実際に不担保特約をつけられてしまった飼い主さんも多く見られ、ショックは大きいようでした。
現在、不担保特約をつけないとしているペット保険はごく一部と少ないように、加入者が少ない少額短期保険会社では収支の問題から不担保特約なしを継続するのは難しいのかもしれません。
『e-ペット』の口コミ評判まとめ
■良い口コミまとめ
・回数制限や日額上限がない
・初回のケガは100%補償
・補償内容に満足している
■悪い口コミまとめ
・改定で保険料が上がった
・改定で不担保特約がつく可能性がある条件になった
・実際に不担保特約をつけられた
『e-ペット』の保険料は、改定されたといっても補償内容を考えればそこまで高いわけではありません。しかし、改定以前に安い保険料で加入していた飼い主さんでは、納得できないこともあるようでした。
また、不担保特約など飼い主さんが不利となる条件になってしまったことで、良い評判よりも悪い評判のほうが多くなってしまったことは否めないでしょう。
とは言え、同じような補償内容や条件のペット保険はたくさんあるため、『e-ペット』が特別劣ったペット保険というわけでもなく、普通であると言えます。
イーペット少短『e-ペット』の特徴は?
『e-ペット』は改定されてガッカリしている飼い主さんが多いペット保険ということが口コミ評判から見受けられますが、実際どんな特徴があるのでしょうか。
ここで詳しく解説します。
①回数制限や日額限度額の設定がない
『e-ペット』は、回数制限や日額限度額の設定がないため、年間の限度額内であれば何回でも利用することができます。
補償割合(※保険会社が負担する金額の割合)が50%プランと70%プランから選べ、年間限度額はどちらも一緒なので純粋に補償割合を重視するか保険料を重視するかで選びやすいでしょう。
■補償割合の例
とは言え、基本的にペット保険はどこも以下のようなコントロールを行っており、実際『e-ペット』の年間限度額は抑えめになっています。
- 回数制限をつけない代わりに年間最大限度額を抑える
- 年間最大限度額を高く設定する代わりに日額・回数制限をつける
- 保険料を抑えて補償内容を充実させる代わりに免責金額を設ける
補償内容の充実や保険料を抑えるために仕方がないことですが、70%プランではほかの同じようなペット保険に比べて少し低くなっているため若干心細さを感じることがあるかもしれません。
■『e-ペット』の年間限度額
プラン名 |
50%プラン |
70%プラン |
年間補償限度額
(通院・入院・手術の合計) |
60万円 |
60万円 |
とは言え、多くのペット保険で設定されている「1日〇〇円が上限」といった日額の制限がないことは、高額な治療費のときには大いに助かることは間違いないでしょう。
実際、私は回数制限・日額上限があるペット保険と回数無制限・日額上限なしの2つのペット保険に加入していますが、毎月の定期通院で4万円前後かかる愛犬(17歳)は日額上限がないペット保険なので、とても助かっています。
通院の日額上限は高くても14,000円前後(※70%プランの場合)なので、通院で2万円を超える治療費がかかる場合では日額上限がないほうが自己負担額が少なく済むのは明らかです。
②10歳11ヶ月まで新規加入が可能
『e-ペット』は、10歳11ヶ月まで新規加入が可能です。
■ペット保険に新規加入できる年齢
現在あるすべてのペット保険から選べるのは7歳11ヶ月までで、8歳以降は徐々に加入できるペット保険が減っていきます。
10歳11ヶ月まで加入できるのは、愛犬がシニアになってからペット保険を検討している飼い主さんにとってもありがたいことではないでしょうか。
③保険料は20歳まで上がるが比較的緩やかに上昇
『e-ペット』の保険料は、1年の更新ごとに上がり20歳まで上昇し続けますが、比較的緩やかな上昇なのでシニア期以降でも続けやすいと言えます。
ペット保険によっては若年期の保険料は比較的安めに設定していても、シニア期以降は急激な上昇で16歳や17歳の頃には2万円前後ということも実際にあります。
わんちゃんはシニアになればなるほど病気にかかりやすく、動物病院を利用する頻度が増えたり1受診あたりの治療費が高くなる傾向にあるほか、何かとお金がかかってくるので保険料はできるだけ抑えておきたいところなので、『e-ペット』の保険料は十分に加入を検討する価値があるでしょう。
とは言え、確認しないで加入してしまうと後々解約を考えることになる可能性もあるので、現在の年齢の保険料だけでなく10歳以降の保険料もしっかり確認してください。
『e-ペット』の保険料
※横にスクロールしてご覧ください
ミックス犬の分類は以下の通りです。
- 成犬時体重:12kg未満
…小型犬
- 成犬時体重:12kg~20kg
…中型犬
- 成犬時体重:20kg以上
…大型犬
わんちゃんの寿命が延びている今、平均寿命(14.76歳)を超えた16歳や17歳というわんちゃんは多く存在しています。生涯にわたって加入することを考え、20歳までの保険料をしっかり確認しましょう。
→『e-ペット』犬種分類表はこちら
犬の長生きの秘訣に迫る!食べ物や普段の生活などご長寿犬飼い主さんたちにも取材
犬の平均寿命はどのくらい?犬種別や性別による寿命の違いやギネス記録と長生きのポイントも
④70%プランは初回のケガは完治まで100%補償
『e-ペット』の70%プランは、初回のケガについては完治まで100%全額補償するサービスがついています。
骨折などをしたときの治療費は30万円前後かかるので、それを全額負担してもらえるのは助かりますね。
もちろん、「初回のケガ」が対象なので初回の病気や2回目以降のケガは70%になりますが、骨ができあがっておらずケガをしやすい子犬期やトイプードルのように四肢の骨が細くて骨折しやすいわんちゃんは心強いでしょう。
⑤歯周病や膝蓋骨脱臼(パテラ)などかかりやすい病気を手厚くカバー
『e-ペット』は、ペット保険で補償対象外としているところも多い「歯周病」や「パテラ(膝蓋骨脱臼)」などをはじめ、わんちゃんがかかりやすい病気の多くが補償対象になっています。
■『e-ペット』の補償対象外の傷病
乳歯遺残、停留睾丸、臍ヘルニア、そけいヘルニア
補償対象外の傷病が少ないので、安心して動物病院で治療を受けさせてあげることができるでしょう。
わんちゃんがかかりやすい主な病気はこちら
■わんちゃんがかかりやすい主な病気
- 歯周病
…成犬の80~90%が罹患しているとされている。歯周病が悪化すると抜歯などの処置が必要。心臓病などを引き起こすほか、最悪の場合敗血症など命に係わる - 皮膚病
…柴犬やトイプードル、ミニチュアダックスなどに多く見られる。長期的な通院治療が必要になること - 白内障
…シニア犬に多く見られる。治すには手術しかない。軽度の場合は進行を遅らせるために点眼薬やサプリメントによる通院治療 - 椎間板ヘルニア
…ミニチュアダックスやコーギーなどに多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 膝蓋骨脱臼(パテラ)
…トイプードルやチワワなどの小型犬に多く見られる。軽度であれば経過観察で済むこともあるが、重度の場合は手術が必要になる - 関節炎
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも - 甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などホルモン(内分泌)の病気
…シニア犬に多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られ、手術後は内服薬が必要 - 心臓病
…小型犬やキャバリアに多く見られる。定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られる - 慢性腎臓病
…シニア犬に多く見られる。定期的な通院が必要で生涯病気と付き合っていく必要がある。ステージによっては毎日の点滴が必要になることも。透析ができる病院もあるが、高額な上に生涯にわたって毎週の通院が必要 - 膵炎
…入院治療になることが多い。再発しやすい - てんかん
…定期的な通院や投薬が必要になることも - 肺炎・肺水腫
…シニア犬に多く見られる。入院治療になることがほとんど。獣医師から自宅での酸素室レンタルを指示されることも - 腫瘍
…シニア犬に多く見られる。基本は外科手術だが、悪性腫瘍の場合は抗がん剤治療や放射線治療が必要なことも。定期的な通院が必要 - 認知症
…シニア犬に多く見られる。軽度であれば経過観察だが、内服薬が必要になることも - 子宮水腫・子宮蓄膿症
…避妊手術をしていないシニア犬の女の子に多く見られる。命に係わることが多く緊急手術が行われることが多い
⑥免責金額がない
『e-ペット』は回数制限がない上に免責金額の設定もないので、500円や1,000円といった治療費でも保険金を請求することができます。
免責金額とは、補償対象となっている治療費でも飼い主さんが必ず自己負担しなければいけない金額で、設定されている場合はその金額以上の治療費でなければ保険金を請求することができません。
免責金額の設定は保険会社によって異なりますが、1,000円~30,000円とさまざまです。その点、『e-ペット』は免責金額0円なので、気軽に利用しやすいでしょう。
⑦待機期間がある
『e-ペット』は、毎月15日までの申込みで翌月1日から補償が開始されますが、病気に対して15日間の待機期間(免責期間)があり、補償開始日になったからといってすぐにペット保険が利用できるわけではないので注意してください。
■待機期間の例
待機期間は多くのペット保険で設けられており、その期間の長さもさまざまですが、待機期間中は病気やケガをしたときに治療費が全額自己負担になるのはもちろん、待機期間中に発症した病気はその後もずっと補償対象外になります。
また、待機期間中に病気の兆候があっても動物病院を受診せず、待機期間があけてから治療を受けたとしても、待機期間中に発症したと調査で判明した場合は保険金は支払われません。
『e-ペット』の待機期間は比較的短いほうですが、待機期間があることは頭に入れておきましょう。
■『e-ペット』待機期間※補償開始日(責任開始日)から
・ケガ:0日間
・病気:15日間
ペット保険の待機期間については以下の記事で詳しく解説しています。
【全18社比較】ペット保険の待機期間(免責期間)なしはココ!早く補償を受けるには?
⑧割引制度の充実
『e-ペット』は、ペット保険によくある獣医師相談サービスなどの無料サービスはありませんが、保険料の割引制度は充実していると言えます。
■『e-ペット』の割引一覧
- インターネット割引
…HPからオンラインで契約した場合5%割引
- マイクロチップ割引
…対象ペットがマイクロチップを装着していた場合3%割引
- 無事故継続割引
…継続時において過去1年間保険金の支払いがなかった場合5%割引
- 多頭割引
…同一契約者が複数頭の保険を契約した場合2頭目以降のペットを対象に3%割引
- 年払い
…月払いよりも若干お得
新規加入した場合では最大11%、継続して加入した場合では最大16%の保険料が割引になります。
たとえ5%の割引でも1年単位で見れば大きいので、割引制度を上手に活用しましょう。
イーペット少短『e-ペット』のメリットとデメリット
『e-ペット』は、回数無制限で年間限度額内なら自由に利用できるペット保険ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、メリットとデメリットをまとめてみました。2023年の改定によってできたデメリットについても解説しているので、参考にしてください。
メリット
メリット
- 回数無制限で日額限度額の設定もない
- わんちゃんがかかりやすい病気を手厚くカバーしている
- 10歳11ヶ月まで新規加入が可能
- 割引制度が充実している
- 初回のケガは全額補償してもらえる(※70%プラン)
特徴にもある通り『e-ペット』は、回数制限や日額限度額の設定がなく、わんちゃんがかかりやすい病気の多くをカバーできる使い勝手が良いペット保険と言えます。
また、更新時に特定の病気や部位を補償対象外とする条件が追加されたり、継続を断られることもない(※年間限度額に達した場合を除く)のは安心ポイントでしょう。
そのため、回数制限や日額限度額がないペット保険を探している飼い主さんや、条件追加や継続不可がないペット保険を探している飼い主さんにおすすめです。
デメリット
デメリット
- 待機期間がある
- シニア期以降の保険料に注意
- 更新時に条件追加や継続不可になる可能性がある
- 70%プランの年間限度額が60万円と低め
- 窓口清算できない
- 一時期新規加入受付を停止をしていたように今後も改定が行われる可能性がある
『e-ペット』のデメリットは、改定によって更新時に特定の病気や部位を補償しないという条件の追加や継続不可になる可能性があることです。
これは多くのペット保険でも見られることで、実際にそうなることは少ないですが、それまで更新時の条件追加や継続不可はないとしていただけに、この改定は今後も何か変わるのではないか、そもそも経営存続は大丈夫なのかといった不安要素と言えます。
今回の改定は、保険金支払いが増加して、将来的に経営に悪影響を及ぼす恐れが見込まれるための将来を見据えた対応とHPに説明がありますが、これだけで済むのかは予測しようがありませんね。
実際、小さなペット保険会社は経営存続が難しくなるとほかのペット保険会社と合併することは珍しいことではなく、私が加入しているペット保険も合併で親会社が2回変わり、保険料や補償内容も若干変更になりました。乗り換えようにも持病や年齢で難しく、結局そのまま…。治療費の負担が軽減されているので感謝はしていますが、イーペットはそこまで大きな少額短期保険会社ではないため、私のように内容が変更になる可能性があることは理解しておいたほうがいいでしょう。
イーペット少短『e-ペット』に関するQ&A
ここでは、『e-ペット』について、よくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
A.公式HPや保険サイトなどからのネット申込みやパンフレットにある申込書からの申込みになります。
ネットで申込むと保険料5%割引が適用されるので、ネット申込みがおすすめです。
A.治療中や経過観察中である場合は加入できません。
基本的にペット保険は、保険の公平性を保つために健康体での加入が原則です。健康なわんちゃんと病気のわんちゃんが同じ保険料で同じ補償を受けることは公平ではないことから、加入できないこともあります。
また、過去に病気をしたことがある場合では、条件つきで加入できる場合もありますが、『eーペット』では以下の病気が引受不可になっているので注意してください。
■『e-ペット』引受不可の病気
心疾患、腎疾患、副腎疾患、脳・神経疾患(てんかん、てんかん様発作、けいれん発作を含む)、甲状腺疾患、糖尿病、フィラリア感染症、悪性腫瘍(肥満細胞腫を含む)、水頭症、肝硬変(肝線維症)、肝不全、慢性肝炎、胆のう粘液嚢腫、胆のう炎、胆泥症、胆石症、慢性膵炎、膵外分泌不全、門脈シャント、門脈低形成、免疫介在性血小板減少症、免疫介在性溶血性貧血、巨大結腸症、巨大食道症(食道拡張症)、白内障、緑内障、気管虚脱、股関節形成不全、レッグぺルテス(大腿骨頭壊死症)、膝蓋骨脱臼(グレード2 以上※)、椎間板ヘルニア(グレード2 以上※)、感染症等の後遺症、猫の喘息、ホルネル症候群、猫伝染性腹膜炎(FIP)、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ、FIV)、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)、バベシア症、ヘモプラズマ症(旧:ヘモバルトネラ症)※条件付きで引受する場合もある
引受不可の病気はペット保険会社によって異なります。各ペット保険会社の引受不可の病気や治療中でも入れる可能性があるペット保険については以下の記事をご覧ください。
【全17社調査】治療中でも入れる可能性のあるペット保険はコレ!加入できない病気や条件についても解説
A.避妊や去勢手術は傷病にあたらないため、補償されません。
ペット保険は人間の医療保険と同様に病気やケガの治療費を補償するもので、健康診断やワクチン接種など予防に関する診察や処置は補償対象外です。
補償の対象にならないものは、『e-ペット』の「保険金をお支払いできない主な場合」をご覧ください。
A.保険期間中に解約したい場合は、まずはお客様センターに連絡し、その後書面で解約手続きを行ってください。
解約に必要な書類はHPからダウンロードすることもできますが、その場合であっても必ずお客様センターに連絡が必要です。
まとめ
イーペット少短の『e-ペット』は、わんちゃんがかかりやすい病気を手厚くカバーしてくれる回数無制限のペット保険です。
シニア期以降の保険料が20歳まで上昇することや、更新時に特定の病気や部位を補償しないという条件の追加や継続不可になる可能性の条件が追加になったことは注意が必要ですが、完璧なペット保険は存在しないため、何を重要視してどこを妥協するかによっては十分に活用できるでしょう。
内容を理解して加入すれば、不満なく快適に利用できるのがペット保険です。
ペット保険は精神的にも金銭的にも負担を軽減してくれるありがたいものなので、しっかり理解して加入してくださいね。
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー