犬が夜なかなか寝てくれないと心配になりますよね。そのまま様子を見てもよいのか、それとも病院に連れていくべきなのか悩むこともあるでしょう。実際に、体調が悪くて寝ないケースもあるため、必要に応じて動物病院を受診する必要があります。
この記事では、犬が夜寝ない原因や対策、病院に連れていく目安を解説します。
「愛犬が夜ウロウロして寝てくれない」「愛犬が寝ないけど病院に行くべき?」とお悩みの飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。
犬が夜なかなか寝てくれないと心配になりますよね。そのまま様子を見てもよいのか、それとも病院に連れていくべきなのか悩むこともあるでしょう。実際に、体調が悪くて寝ないケースもあるため、必要に応じて動物病院を受診する必要があります。
この記事では、犬が夜寝ない原因や対策、病院に連れていく目安を解説します。
「愛犬が夜ウロウロして寝てくれない」「愛犬が寝ないけど病院に行くべき?」とお悩みの飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。
目次
犬が夜寝ないときに病院へ連れていく目安としては、食欲がない、ぐったりしているなど以下のような体調に変化があるときです。
■病院に連れていくべき目安
さらに、すぐに受診した方がよいケースと近日中に受診した方がよいケースは以下を参考にしてください。
■すぐに受診した方がよいケース
■近日中に受診した方がよいケース
病院に連れて行かなくても、問題ないことが多い様子は以下の通りです。
夜寝なくても遊んでいたり、食欲・元気があれば、ひとまず様子を見てもよいでしょう。
■問題ないことが多い様子
体調不良ではなさそうだけど夜寝ないときに考えられる主な原因について、よくある犬の様子ごとにまとめました。
寝ていない時の よくある様子や状況 |
考えられる主な原因 ※リンクを押すを詳しい原因と対策が見れます |
多い時期 |
---|---|---|
ウロウロしている 退屈、不安、 何か探している、 認知症など |
子犬・老犬 | |
吠えている 要求、興奮、恐怖 など |
子犬・老犬 | |
そわそわ落ち着かない 何か気になる、不安、 我慢、期待など |
子犬・成犬 | |
ハアハアしている 暑い、興奮、緊張 など |
子犬・老犬 |
なお、「ハアハアしている場合」は暑い、興奮、緊張などの生理的なものから、痛みがあるケース、呼吸器・心臓に問題がみられるケースもあるので注意が必要です。続く場合や、呼吸が苦しそう、食欲元気がなくなるといった場合は、一度かかりつけの動物病院に相談しましょう。
それでは、それぞれの原因に合わせた対策について紹介していきます。
犬が夜寝ない理由は、さまざまなものがあります。単純に一つの理由だけでなく、同時に複数のものが関係していることもあるでしょう。なぜ寝ないのか原因を理解した上で、それぞれの原因にあった対策を行うことが大切です。
ここでは、犬が夜寝ないときの原因別の対策を紹介します。
■犬が夜寝ないときの原因別の対策
昼寝が長い、あるいは運動不足だと犬の体力が余っているため、夜も遊びたくなってしまったり眠くならなかったりするでしょう。
体力が余っていて眠れない場合は、以下の対策を取り入れてみてください。
■体力が余っていて夜寝ないときの対策
散歩に行く、遊ぶ時間を増やすなど日中の活動量を増やしましょう。お休みの日は、ドッグランに連れていくのもおすすめです。雨で外に行けないときは、ボール遊びや綱のおもちゃを引っ張りあうなどエネルギーを発散させるようにしましょう。転がすとおやつが出るコングなど、頭を使う知育玩具を使った遊びも楽しめます。適度に体を動かしたり頭を使うことで疲労感が生まれ、夜にスムーズな入眠が期待できるでしょう。
日中の活動量が明らかに足りていないと判断した場合は、少し遊んであげるのも効果的ですが、習慣化しないように気を付けましょう。
引っ越した直後や家に犬を迎え入れたとき、旅行先など、新しい環境で眠れない場合はストレスが原因かもしれません。また、雷や花火など普段聞きなれない音に対して、恐怖や不安を感じ眠れなくなることもあるでしょう。犬がストレスや不安を感じると、頻繁にあくびをしたり皮膚を舐めたりといった行動がみられます。そのようなときは、犬を安心させてあげることが大切です。
犬がストレスや不安で眠れないときは、以下の対策を取り入れてみてください。
■環境の変化やストレス、不安で夜寝ないときの対策
ストレスや不安による不眠におすすめのツボを紹介します。
■不眠におすすめのツボ
ツボの位置は、それほど気にしなくても大丈夫です。前足の先を軽くマッサージしたり、お腹、頭のてっぺんを優しくなでたりするだけでも効果が期待できるでしょう。
犬の不安が強いときは、冷静さを取り戻すまで時間がかかります。飼い主が不安そうにすると、犬も余計に不安に駆られてしまうため、いつも通りの落ち着いた態度で接してください。新しい環境でも、次第に慣れていくので、焦らずに犬のストレスケアを続けましょう。
お腹が空いていたり、のどが渇いていたりすると夜寝られない原因になります。このような状況であれば、ウロウロしたり吠えたりして飼い主さんにアピールするでしょう。また明け方に黄色い液体を嘔吐したことはないでしょうか?それは空腹のサインかもしれません。
このようなときは、以下のことに気を付けましょう。
■空腹やのどが渇いていて夜寝ないときの対策
まずは食事量が適切か、改めてチェックしてみてください。フードパッケージの裏面などで、体重に合わせた食事量の目安が把握できます。年齢に関わらず明け方に吐く場合は、寝る前に夜食として少量ごはんを与えておくとよいです。
水飲み場はなるべく寝床の近くに設置し、自由に水を飲めるようにしておきましょう。老犬はのどの渇きを感じにくくなっているので、日中水分を十分にとれていないこともあります。寝る前に犬の口もとまで水を持っていったり、自分で飲めないときはシリンジで口に水を入れたりしてあげましょう。シリンジを使用する場合は、誤嚥に気を付けて与えてください。
ユリカゴドッグフードは、低アレルギーの鹿肉や白身魚をメインに、カモミールやラベンダー、レモンバームといった心と体にやすらぎを与えるハーブを配合したグレインフリーフードです。
消化を妨げる可能性のあるものは一切使用せず、厳選した食材は加工方法にまでこだわり体を休めるために理想的なレシピを目指しています。
なおかつ、主食として過不足ない優れた栄養バランスと美味しさも兼ね備えているため、睡眠の質と関係の深い「食事」に注目して愛犬をサポートしたい方におすすめです。
商品名 | ユリカゴドッグフード |
---|---|
価格 / 内容量 | 通常価格:4,268円 (税込)/ 1kg 定期価格:3,841円 (税込)/ 1kg ※定期は購入個数に応じて最大20%オフ |
対応年齢 | 全年齢 |
主原料 | 生鹿肉17%、生加水分解白身魚16.5%、サツマイモ |
原産国 | イギリス |
トイレを我慢していると夜寝られない原因になることがあります。
たとえば以下のような状況が考えられます。
トイレを我慢している状況例
このような場合は、以下の対策を試してみてください。
■トイレを我慢して夜寝ないときの対策
基本的には寝る前にトイレを済ませ、夜間は犬が自分で行けるようにトイレを設置しましょう。子犬の場合は排泄の回数が多いので、トイレでできるように日頃からしつけておくとよいです。初めはペットシーツをサークル内に広く敷き、犬が良く排泄する場所を見極めます。徐々にペットシーツの枚数を減らし、最終的にトイレだけ設置しましょう。
老犬は自分でトイレに行きたがらないこともありますが、ペットシーツの上に降ろしたり、外に連れて行ったりすると排泄できることがあります。排泄介助が必要な場合も、夜間は必要に応じてオムツをはかせることで、飼い主さんの負担を軽減できます。膀胱炎などの病気によって頻尿になっていることもあるので、急にトイレの回数が増えたり尿のニオイが変わったりする場合は、動物病院を受診しましょう。
夜になっても遊びたい、かまってほしい場合、眠れないことがあります。とくに子犬は遊び足りない気持ちがあったり、興味があるものを見つけたりすると興奮してしまいます。
このようなときは、以下のポイントを確認しましょう。
■遊びたい・かまってほしくて夜寝ないときの対策
基本的にはこのような要求がおこらないように、日中に十分遊ぶなど活動量を見直す対策が必要です。要求にこたえるとエスカレートする可能性があるので、日中十分遊んでいて、体調不良や空腹、トイレなどの問題がなく、単にかまってほしい要求であると確認したら離れるようにしましょう。クレートに入る練習をしておくと、犬をクールダウンさせるためにも役立ちます。一人で遊べるように、コングなど安全なおもちゃを与えておくのもおすすめです。
対策をしても変わらない場合や要求が強まる場合は、分離不安症の可能性もあるので、獣医師に相談してみましょう。
犬はどこでも眠れるイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。寝床の環境が悪いと、夜寝られない原因になります。
適切ではない寝床と対策を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
■適切ではない寝床
■寝床が落ちつかなくて夜寝ない時の対策
犬が快適に眠れるように、寝床や環境を整えてあげましょう。人がよく出入りする場所の付近は、犬が気になってしまうため寝床をつくるのに向いていません。部屋は適度に暗くし、温度は21~25℃、湿度は50~60%がおすすめです。温度や湿度はあくまでも目安のため、愛犬の状態にあわせて調節してください。
クレートは移動のときに使うイメージがあるかもしれませんが、寝床にもぴったりなアイテムです。ふだんからサークル内にクレートを設置し、入る練習をしておくと夜も安心して眠ることができます。クレートにタオルやブランケットなどをかけて目隠しするのも効果的な場合があるので、ぜひ試してみてください。
老犬になると認知症によって、夜寝ないことがあります。
認知症の症状の一例を紹介します。
■認知症の症状
これらの症状に気づいたら、早めに獣医師に相談するようにしましょう。早期に認知症を発見することで、根本治療は難しいものの、進行を遅らせる対策を行うことができます。
■認知症で夜寝ないときの対策
日中お散歩につれていったり、日光浴をさせたりすることで正しい生活サイクルに戻すようにしてみてください。歩行が難しい場合は、歩行補助ハーネスやペットカートを利用して外に行くだけでもリフレッシュできます。
また、ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質、DHA・EPAなどの栄養素を含む食事やサプリメントを取り入れるのもよいでしょう。グルグル歩き続けたり、徘徊して狭いところに入ってしまったりする場合、エンドレスサークルの設置がおすすめです。
ここまで犬が夜寝ない原因とその対策について解説しました。
ここでは、犬の睡眠についての基礎知識や寝ない場合どうなるのかについて解説します。
犬の睡眠時間は1日7.7~16時間で、平均すると10.1時間ほどです。(※1)さらに子犬や老犬では、成犬よりも長い傾向が見られます。犬にも個体差があるため、睡眠時間が短い子または長い子がいても不思議ではありません。しかし、犬の大半は人間よりも睡眠時間が長いということになります。
また、犬の睡眠は「多相性睡眠」といって、何度も眠ったり起きたりを繰り返しています。アメリカの研究では、犬の多相性の睡眠・覚醒サイクルは平均で83分間(45分眠る・38分起きるを繰り返す)との報告もあるのです。(※2)犬の睡眠は、多相性睡眠をとる人間の新生児期と似ているといえるでしょう。
同研究では、24時間のうち、起きている状態44%、ウトウトしている状態21%、深い眠り(徐波睡眠)23%、浅い眠り(レム睡眠)12%を占めていました。つまり、犬の場合は深く眠っている状態よりも、ウトウトしているか浅い眠りの状態の方が多いということです。
※1:A quantitative, theoretical framework for understanding mammalian sleep
※2:Baseline sleep-wake patterns in the pointer dog
犬が夜寝なくても、短期的な場合であればそれほど心配はいらないでしょう。しかし犬にとっても、睡眠が大切であることに変わりはありません。睡眠不足が続いた場合、体調を崩しやすくなる可能性があります。また、怒りっぽくなる、落ち着きがなくなるなど犬の様子に変化が見られることもあるでしょう。
犬の場合でも人間と同様、日中より夜の方が睡眠効率や継続性が高いという報告があります。(※3)とはいえ、何らかの理由で夜寝なければ、代わりに日中多く寝てしまうでしょう。夜寝ないのが習慣化してしまうと生活サイクルが飼い主さんと合わなくなり、飼い主さんが夜に寝つけなくなるかもしれません。寝ない原因を探し、それに合った対策を取り入れるようにしましょう。
※3:Sleep in the dog: comparative, behavioral and translational relevance
犬が夜寝ない原因はさまざまですが、子犬・成犬・老犬でも違いが見られます。
ここでは、子犬・成犬・老犬が寝ないときに考えられる主な原因について紹介します。
■子犬・成犬・老犬が寝ない主な原因
※これらの原因以外に、どの年代でも体調不良の可能性はあるので注意が必要です。
子犬が寝ない主な原因は、空腹やトイレの我慢、体力が余っている、環境の変化、かまってほしいなどです。とくに家に迎え入れた直後に夜寝ないことがあります。またちょっかいを出すなど興奮させるようなことをすると、余計に寝なくなってしまいます。夜寝ないときは食事やトイレ、体調、日中の活動量を確認しましょう。これらの問題がなければ、クレートに入れる、一人で遊べるおもちゃを与えるなどの対処を行い離れるようにしましょう。
成犬が寝ない主な原因は、ストレスや環境変化、体力が余っているなどです。ふだん眠れていても、新しい環境下では眠れなくなるのも不思議ではありません。このようなときは、リラックスできる環境づくりや、優しくなでる・マッサージなどスキンシップをとりましょう。
老犬が寝ない主な原因は、空腹やのどの渇き、不安、痛み、認知症などです。老犬になってから、睡眠に悩まされる飼い主さんは少なくありません。愛犬も年を取ることで、今までできていたことができなくなり不安を感じやすくなります。また関節の痛みや体のこわばりがあって寝つきが悪くなることもあるでしょう。夜寝ないこと以外にも徘徊、無反応など認知症の症状が見られる場合は、早めに獣医師に相談するようにしてください。
犬が夜寝ないときに、無理やり押さえつけて寝かせようとする、怒鳴る、犬にとって嫌なことをする(嫌なものをゲージに入れるなど)、過剰にかまうことは絶対にやめましょう。
犬に余計なストレスとからだの負担をかけてしまいます。
さらに、不適切な対策を行うと、寝ないだけでなく信頼関係にも影響することがあり、犬に不安や恐怖を与えて逆効果になってしまいます。
そのほか、犬が遊んでほしい、かまってほしいとアピールしたときに、過剰にかまうと要求がエスカレートする可能性があるので注意が必要です。
ここからは、犬が夜寝ないときによくある質問についてお答えしていきます。愛犬が夜寝てくれなくてお悩みの飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。
基本的には、愛犬と一緒に寝ても大丈夫です。犬は飼い主さんのそばにいると安心して眠れるでしょう。しかし、ベッドや布団で一緒に寝かせる場合は以下の点に注意が必要です。
無理にクレートで寝かせる必要はありませんが、今まで眠れていたのに急にクレートで寝なくなった場合は、クレート内の環境が適切かチェックしてみてください。夏はひんやりするマットを入れたり、冬は暖かいクッションなどを利用するとよいでしょう。
クレートを導入したばかりのときは犬が慣れていないため、クレートトレーニングを行いましょう。クレートが居心地よく、安心できる場所と認識してもらうことが必要です。
クレートトレーニングの仕方については以下の記事で解説しています。
老犬の夜泣きがひどいときは、獣医師への相談しましょう。認知症や体の痛みが夜泣きの原因となっている場合は、適切に治療を受けることで落ち着くことがあります。
昼寝が長い、空腹やのどが渇いている、トイレを我慢している、寝床が落ち着かないなどの問題がないか確認することも大切です。それぞれの原因に合わせた対策を行いましょう。しかし、対策を行っても夜泣きがとまらない場合は、獣医師に相談のうえ睡眠導入薬などを利用するのも一つの手段です。また、デイケアサービスといった一時預かりを頼るのもよいでしょう。そのほか、防音ケージなどを導入することで、夜泣きによる飼い主さんのストレスや近所からの苦情の心配を減らせます。
本記事では、犬が夜寝ない原因と対策、動物病院に連れていく目安について解説しました。犬が寝ずにウロウロしていても、食欲元気があればひとまず様子を見てもよいでしょう。しかし、体調不良の可能性があるときは動物病院の受診を検討してください。
ここで、犬が夜寝ない原因と対策をもう一度確認しておきましょう。
■犬が夜寝ないときの原因別の対策
犬が夜寝ないときは、それぞれ原因にあった対策を行うことが大切です。対策を行っても寝てくれないときは、獣医師やドッグトレーナーに相談するようにしましょう。
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