公開 2023.12.18 更新 2024.01.30
犬が夜寝ない原因と対策を獣医師が解説!病院に連れて行かなくても大丈夫?

犬が夜寝ない原因と対策を獣医師が解説!病院に連れて行かなくても大丈夫?

犬が夜なかなか寝てくれないと心配になりますよね。そのまま様子を見てもよいのか、それとも病院に連れていくべきなのか悩むこともあるでしょう。実際に、体調が悪くて寝ないケースもあるため、必要に応じて動物病院を受診する必要があります。 

この記事では、犬が夜寝ない原因や対策、病院に連れていく目安を解説します。 

「愛犬が夜ウロウロして寝てくれない」「愛犬が寝ないけど病院に行くべき?」とお悩みの飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。

獣医師ライター 吉田 菜々子

執筆者

獣医師ライター
吉田 菜々子
獣医師国家資格

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。その後、臨床獣医師として動物病院に勤務。現在は漢方や鍼灸など中医学にも興味を持ち学んでいます。これまで犬や猫、うさぎ、ハムスターなどさまざまな動物を飼育してきました。実家で雑種犬を飼い始めたのをきっかけに、今ではその可愛さに魅了されています。飼い主さんのお役に立てるよう、動物に関する情報を分かりやすくお届けします。保有資格:獣医師国家資格

犬が夜寝ないでウロウロしている!病院に連れていくべき?

動物病院を怖がる犬

犬が夜寝ないときに病院へ連れていく目安としては、食欲がない、ぐったりしているなど以下のような体調に変化があるときです。

■病院に連れていくべき目安

  • 食欲元気がない
  • ぐったりしている
  • 痛みがある
  • 呼吸が苦しそう
  • 嘔吐や下痢を繰り返すなどの体調不良

さらに、すぐに受診した方がよいケースと近日中に受診した方がよいケースは以下を参考にしてください。

■すぐに受診した方がよいケース

  • ふらついたり意識がない
  • 痙攣(ケイレン)している
  • 呼吸が早い・苦しそう
  • 異物を食べてしまった
  • 下痢や嘔吐を繰り返す
  • 排尿・排便できない
  • お腹が張っている
  • 痛みがあり泣き叫ぶ
  • 大きなケガや大量出血

■近日中に受診した方がよいケース

  • 皮膚や耳などかゆみがある
  • 出血のない小さなキズ
  • 軽度の痛み
  • 食欲がない(ほかの症状はない)
  • 歩行がおかしい
  • ときどき下痢や嘔吐をする

病院に連れて行かなくても、問題ないことが多い様子は以下の通りです。

夜寝なくても遊んでいたり、食欲・元気があれば、ひとまず様子を見てもよいでしょう。

■問題ないことが多い様子

  • 遊んでいる
  • 食欲元気がある

よくある犬の様子と考えられる主な原因

カーペットで寝る犬

体調不良ではなさそうだけど夜寝ないときに考えられる主な原因について、よくある犬の様子ごとにまとめました。

なお、「ハアハアしている場合」は暑い、興奮、緊張などの生理的なものから、痛みがあるケース、呼吸器・心臓に問題がみられるケースもあるので注意が必要です。続く場合や、呼吸が苦しそう、食欲元気がなくなるといった場合は、一度かかりつけの動物病院に相談しましょう。

それでは、それぞれの原因に合わせた対策について紹介していきます。

犬が夜に寝ない時の原因と対策 

おもちゃで遊ぶコーギー

犬が夜寝ない理由は、さまざまなものがあります。単純に一つの理由だけでなく、同時に複数のものが関係していることもあるでしょう。なぜ寝ないのか原因を理解した上で、それぞれの原因にあった対策を行うことが大切です。

ここでは、犬が夜寝ないときの原因別の対策を紹介します。

原因①体力が余っている…日中の活動量を増やす

昼寝が長い、あるいは運動不足だと犬の体力が余っているため、夜も遊びたくなってしまったり眠くならなかったりするでしょう。

体力が余っていて眠れない場合は、以下の対策を取り入れてみてください。

■体力が余っていて夜寝ないときの対策

  • 散歩や遊ぶ時間を増やす
  • 雨の日は家の中でエネルギー発散させる
  • 知育玩具を使う
  • 日中の活動量が少ないときは10分ほど遊ぶ

散歩に行く、遊ぶ時間を増やすなど日中の活動量を増やしましょう。お休みの日は、ドッグランに連れていくのもおすすめです。雨で外に行けないときは、ボール遊びや綱のおもちゃを引っ張りあうなどエネルギーを発散させるようにしましょう。転がすとおやつが出るコングなど、頭を使う知育玩具を使った遊びも楽しめます。適度に体を動かしたり頭を使うことで疲労感が生まれ、夜にスムーズな入眠が期待できるでしょう。

日中の活動量が明らかに足りていないと判断した場合は、少し遊んであげるのも効果的ですが、習慣化しないように気を付けましょう。

原因②環境の変化やストレス、不安…安心させる

引っ越した直後や家に犬を迎え入れたとき、旅行先など、新しい環境で眠れない場合はストレスが原因かもしれません。また、雷や花火など普段聞きなれない音に対して、恐怖や不安を感じ眠れなくなることもあるでしょう。犬がストレスや不安を感じると、頻繁にあくびをしたり皮膚を舐めたりといった行動がみられます。そのようなときは、犬を安心させてあげることが大切です。

犬がストレスや不安で眠れないときは、以下の対策を取り入れてみてください。

■環境の変化やストレス、不安で夜寝ないときの対策

  • 優しくなでる、抱っこするなど安心感を与える
  • マッサージやツボ押しなどスキンシップをとる
  • 飼い主の近くに犬の寝床をつくる
  • クレートに慣れていれば入れてあげる
  • 飼い主さんのニオイがついたタオルを敷く

ストレスや不安による不眠におすすめのツボを紹介します。

■不眠におすすめのツボ

  • 労宮・神門・内関→前足のマッサージ
  • 関元→お腹のマッサージ
  • 百会→頭のてっぺんのマッサージ

ツボの位置は、それほど気にしなくても大丈夫です。前足の先を軽くマッサージしたり、お腹、頭のてっぺんを優しくなでたりするだけでも効果が期待できるでしょう。

犬の不安が強いときは、冷静さを取り戻すまで時間がかかります。飼い主が不安そうにすると、犬も余計に不安に駆られてしまうため、いつも通りの落ち着いた態度で接してください。新しい環境でも、次第に慣れていくので、焦らずに犬のストレスケアを続けましょう。

原因③空腹やのどが渇いている…食事や水飲み場の見直し 

お腹が空いていたり、のどが渇いていたりすると夜寝られない原因になります。このような状況であれば、ウロウロしたり吠えたりして飼い主さんにアピールするでしょう。また明け方に黄色い液体を嘔吐したことはないでしょうか?それは空腹のサインかもしれません。

このようなときは、以下のことに気を付けましょう。

■空腹やのどが渇いていて夜寝ないときの対策

  • ごはんの量を見直す
  • 食事回数を確認する
    (6か月未満は1日3回以上、成犬は1日2回)
  • 夜寝る前に夜食を与える
  • 水飲み場を寝床の近くに設置する
  • 夜寝る前に水を飲ませる

まずは食事量が適切か、改めてチェックしてみてくださいフードパッケージの裏面などで、体重に合わせた食事量の目安が把握できます。年齢に関わらず明け方に吐く場合は、寝る前に夜食として少量ごはんを与えておくとよいです。

水飲み場はなるべく寝床の近くに設置し、自由に水を飲めるようにしておきましょう。老犬はのどの渇きを感じにくくなっているので、日中水分を十分にとれていないこともあります。寝る前に犬の口もとまで水を持っていったり、自分で飲めないときはシリンジで口に水を入れたりしてあげましょう。シリンジを使用する場合は、誤嚥に気を付けて与えてください。

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原因④トイレを我慢している…寝る前にトイレをさせる 

トイレを我慢していると夜寝られない原因になることがあります。

たとえば以下のような状況が考えられます。

トイレを我慢している状況例

  • 子犬は排泄回数が多いため夜間にトイレをしたくなる
  • 外で排泄する犬は室内で我慢しやすい
  • 老犬はトイレまで行けないことがある

このような場合は、以下の対策を試してみてください。

トイレを我慢して夜寝ないときの対策

  • 寝床と離してトイレ設置
    (老犬でトイレまで間に合わない場合は近くに設置)
  • トイレは清潔に保つ
  • トイレのしつけをする
  • 寝る前にトイレを済ませる
  • オムツを利用する

基本的には寝る前にトイレを済ませ夜間は犬が自分で行けるようにトイレを設置しましょう。子犬の場合は排泄の回数が多いので、トイレでできるように日頃からしつけておくとよいです。初めはペットシーツをサークル内に広く敷き、犬が良く排泄する場所を見極めます。徐々にペットシーツの枚数を減らし、最終的にトイレだけ設置しましょう。

老犬は自分でトイレに行きたがらないこともありますが、ペットシーツの上に降ろしたり、外に連れて行ったりすると排泄できることがあります。排泄介助が必要な場合も、夜間は必要に応じてオムツをはかせることで、飼い主さんの負担を軽減できます。膀胱炎などの病気によって頻尿になっていることもあるので、急にトイレの回数が増えたり尿のニオイが変わったりする場合は、動物病院を受診しましょう。

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原因⑤遊びたい・かまってほしい・・・問題がないことを確認して離れる 

夜になっても遊びたい、かまってほしい場合、眠れないことがあります。とくに子犬は遊び足りない気持ちがあったり、興味があるものを見つけたりすると興奮してしまいます。

このようなときは、以下のポイントを確認しましょう。

■遊びたい・かまってほしくて夜寝ないときの対策

  • 日中の活動量(遊びや散歩)を見直す
  • 単にかまってほしいだけなら離れる
  • クレートに入る練習をしておく
  • 犬が遊べるおもちゃを与えておく

基本的にはこのような要求がおこらないように、日中に十分遊ぶなど活動量を見直す対策が必要です。要求にこたえるとエスカレートする可能性があるので、日中十分遊んでいて、体調不良や空腹、トイレなどの問題がなく、単にかまってほしい要求であると確認したら離れるようにしましょう。クレートに入る練習をしておくと、犬をクールダウンさせるためにも役立ちます。一人で遊べるように、コングなど安全なおもちゃを与えておくのもおすすめです。

対策をしても変わらない場合や要求が強まる場合は、分離不安症の可能性もあるので、獣医師に相談してみましょう。

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原因⑥寝床が落ち着かない…寝床や環境を整える 

犬はどこでも眠れるイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。寝床の環境が悪いと、夜寝られない原因になります。

適切ではない寝床と対策を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

■適切ではない寝床

  • 寝床が汚れている
  • 部屋が明るい
  • テレビの音などの騒音が聞こえる
  • 部屋が暑い、寒い
  • トイレが寝床に近い
  • ベッドがかたい

■寝床が落ちつかなくて夜寝ない時の対策

  • 寝床を清潔に保つ
  • 適度な暗さにする
  • 静かな場所に寝床をつくる
  • 温度や湿度を適切に管理する
  • トイレは寝床と離して設置する
  • ベッドに柔らかい毛布などを置く
  • クレートを置く(練習が必要)

犬が快適に眠れるように、寝床や環境を整えてあげましょう。人がよく出入りする場所の付近は、犬が気になってしまうため寝床をつくるのに向いていません。部屋は適度に暗くし、温度は21~25℃、湿度は50~60%がおすすめです。温度や湿度はあくまでも目安のため、愛犬の状態にあわせて調節してください。

クレートは移動のときに使うイメージがあるかもしれませんが、寝床にもぴったりなアイテムです。ふだんからサークル内にクレートを設置し、入る練習をしておくと夜も安心して眠ることができます。クレートにタオルやブランケットなどをかけて目隠しするのも効果的な場合があるので、ぜひ試してみてください。

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原因⑦認知症の症状がある…獣医師に相談する 

老犬になると認知症によって、夜寝ないことがあります。

認知症の症状の一例を紹介します。

■認知症の症状

  • 目的もなくグルグル徘徊する
  • 狭いところに入り込み身動きがとれない
  • 生活が昼夜逆転する
  • 呼びかけても反応しない
  • 単調に鳴き続ける・夜泣きする
  • 今までできていたことができなくなる
  • トイレではない場所で排泄する

これらの症状に気づいたら、早めに獣医師に相談するようにしましょう。早期に認知症を発見することで、根本治療は難しいものの、進行を遅らせる対策を行うことができます。

■認知症で夜寝ないときの対策

  • 獣医師に相談する
  • 日中散歩や日光浴をさせる
  • 認知症に効果が期待できる食事やサプリメントを利用する
  • 遊びやリハビリでスキンシップをとる
  • エンドレスサークルを取り入れる

日中お散歩につれていったり、日光浴をさせたりすることで正しい生活サイクルに戻すようにしてみてください。歩行が難しい場合は、歩行補助ハーネスやペットカートを利用して外に行くだけでもリフレッシュできます。

また、ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質、DHA・EPAなどの栄養素を含む食事やサプリメントを取り入れるのもよいでしょう。グルグル歩き続けたり、徘徊して狭いところに入ってしまったりする場合、エンドレスサークルの設置がおすすめです。

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犬の睡眠について知っておこう

飼い主と一緒に寝る柴犬ここまで犬が夜寝ない原因とその対策について解説しました。

ここでは、犬の睡眠についての基礎知識や寝ない場合どうなるのかについて解説します。

犬の睡眠時間はどれくらい? 

犬の睡眠時間はどれくらい? 

犬の睡眠時間は1日7.7~16時間で、平均すると10.1時間ほどです。(※1)さらに子犬や老犬では、成犬よりも長い傾向が見られます。犬にも個体差があるため、睡眠時間が短い子または長い子がいても不思議ではありません。しかし、犬の大半は人間よりも睡眠時間が長いということになります。

また、犬の睡眠は「多相性睡眠」といって、何度も眠ったり起きたりを繰り返しています。アメリカの研究では、犬の多相性の睡眠・覚醒サイクルは平均で83分間(45分眠る・38分起きるを繰り返す)との報告もあるのです。(※2)犬の睡眠は、多相性睡眠をとる人間の新生児期と似ているといえるでしょう。

同研究では、24時間のうち、起きている状態44%、ウトウトしている状態21%、深い眠り(徐波睡眠)23%、浅い眠り(レム睡眠)12%を占めていました。つまり、犬の場合は深く眠っている状態よりも、ウトウトしているか浅い眠りの状態の方が多いということです。

※1:A quantitative, theoretical framework for understanding mammalian sleep

※2:Baseline sleep-wake patterns in the pointer dog

犬が夜寝ないとどうなる?

寝ているチワワ

犬が夜寝なくても、短期的な場合であればそれほど心配はいらないでしょう。しかし犬にとっても、睡眠が大切であることに変わりはありません。睡眠不足が続いた場合、体調を崩しやすくなる可能性がありますまた、怒りっぽくなる、落ち着きがなくなるなど犬の様子に変化が見られることもあるでしょう。

犬の場合でも人間と同様、日中より夜の方が睡眠効率や継続性が高いという報告があります。(※3)とはいえ、何らかの理由で夜寝なければ、代わりに日中多く寝てしまうでしょう。夜寝ないのが習慣化してしまうと生活サイクルが飼い主さんと合わなくなり、飼い主さんが夜に寝つけなくなるかもしれません。寝ない原因を探し、それに合った対策を取り入れるようにしましょう。

※3:Sleep in the dog: comparative, behavioral and translational relevance

犬が夜寝ないのはなぜ?子犬・成犬・老犬の主な原因

シニア犬・老犬

犬が夜寝ない原因はさまざまですが、子犬・成犬・老犬でも違いが見られます。

ここでは、子犬・成犬・老犬が寝ないときに考えられる主な原因について紹介します。

子犬が夜寝ないとき

子犬が寝ない主な原因は、空腹やトイレの我慢、体力が余っている、環境の変化、かまってほしいなどです。とくに家に迎え入れた直後に夜寝ないことがあります。またちょっかいを出すなど興奮させるようなことをすると、余計に寝なくなってしまいます。夜寝ないときは食事やトイレ、体調、日中の活動量を確認しましょう。これらの問題がなければ、クレートに入れる、一人で遊べるおもちゃを与えるなどの対処を行い離れるようにしましょう。

成犬が夜寝ないとき

成犬が寝ない主な原因は、ストレスや環境変化、体力が余っているなどです。ふだん眠れていても、新しい環境下では眠れなくなるのも不思議ではありません。このようなときは、リラックスできる環境づくりや、優しくなでる・マッサージなどスキンシップをとりましょう。

老犬が夜寝ないとき

老犬が寝ない主な原因は、空腹やのどの渇き、不安、痛み、認知症などです。老犬になってから、睡眠に悩まされる飼い主さんは少なくありません。愛犬も年を取ることで、今までできていたことができなくなり不安を感じやすくなります。また関節の痛みや体のこわばりがあって寝つきが悪くなることもあるでしょう。夜寝ないこと以外にも徘徊、無反応など認知症の症状が見られる場合は、早めに獣医師に相談するようにしてください。

犬が夜寝ないときにやってはいけない対策 

外人 だめ

犬が夜寝ないときに、無理やり押さえつけて寝かせようとする、怒鳴る、犬にとって嫌なことをする(嫌なものをゲージに入れるなど)、過剰にかまうことは絶対にやめましょう。

犬に余計なストレスとからだの負担をかけてしまいます。

さらに、不適切な対策を行うと、寝ないだけでなく信頼関係にも影響することがあり、犬に不安や恐怖を与えて逆効果になってしまいます。

そのほか、犬が遊んでほしい、かまってほしいとアピールしたときに、過剰にかまうと要求がエスカレートする可能性があるので注意が必要です。

犬が夜寝ないときによくあるQ&A

Q&A

ここからは、犬が夜寝ないときによくある質問についてお答えしていきます。愛犬が夜寝てくれなくてお悩みの飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。

よくあるQ&A

    犬をベッドで一緒に寝かせても大丈夫?

    基本的には、愛犬と一緒に寝ても大丈夫です。犬は飼い主さんのそばにいると安心して眠れるでしょう。しかし、ベッドや布団で一緒に寝かせる場合は以下の点に注意が必要です。

    • 犬にケガさせる心配がある
    • 衛生面の問題
      (抜け毛、汚れ、ノミダニなど)
    • 飼い主さんが熟睡できない
    • 入院やホテルなど預けるときに困る

    犬がクレートで寝てくれない場合どうすればいい?

    無理にクレートで寝かせる必要はありませんが、今まで眠れていたのに急にクレートで寝なくなった場合は、クレート内の環境が適切かチェックしてみてください。夏はひんやりするマットを入れたり、冬は暖かいクッションなどを利用するとよいでしょう。

    クレートを導入したばかりのときは犬が慣れていないため、クレートトレーニングを行いましょう。クレートが居心地よく、安心できる場所と認識してもらうことが必要です。

    クレートトレーニングの仕方については以下の記事で解説しています。

    【動画で解説!】しつけの基本10「クレートトレーニング」

    老犬の夜泣きがひどく眠れないときはどうすればいい?

    老犬の夜泣きがひどいときは、獣医師への相談しましょう。認知症や体の痛みが夜泣きの原因となっている場合は、適切に治療を受けることで落ち着くことがあります。

    昼寝が長い、空腹やのどが渇いている、トイレを我慢している、寝床が落ち着かないなどの問題がないか確認することも大切です。それぞれの原因に合わせた対策を行いましょう。しかし、対策を行っても夜泣きがとまらない場合は、獣医師に相談のうえ睡眠導入薬などを利用するのも一つの手段です。また、デイケアサービスといった一時預かりを頼るのもよいでしょう。そのほか、防音ケージなどを導入することで、夜泣きによる飼い主さんのストレスや近所からの苦情の心配を減らせます。

    まとめ 

    ベッドの上でくつろぐビーグル

    本記事では、犬が夜寝ない原因と対策、動物病院に連れていく目安について解説しました。犬が寝ずにウロウロしていても、食欲元気があればひとまず様子を見てもよいでしょう。しかし、体調不良の可能性があるときは動物病院の受診を検討してください。

    ここで、犬が夜寝ない原因と対策をもう一度確認しておきましょう。

    犬が夜寝ないときは、それぞれ原因にあった対策を行うことが大切です。対策を行っても寝てくれないときは、獣医師やドッグトレーナーに相談するようにしましょう。

     

    獣医師ライター 吉田 菜々子

    執筆者

    獣医師ライター
    吉田 菜々子
    獣医師国家資格

    日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。その後、臨床獣医師として動物病院に勤務。現在は漢方や鍼灸など中医学にも興味を持ち学んでいます。これまで犬や猫、うさぎ、ハムスターなどさまざまな動物を飼育してきました。実家で雑種犬を飼い始めたのをきっかけに、今ではその可愛さに魅了されています。飼い主さんのお役に立てるよう、動物に関する情報を分かりやすくお届けします。保有資格:獣医師国家資格

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