公開 2022.09.21 更新 2024.06.08
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犬に与えていい野菜一覧!野菜の健康効果は?注意点やダメな野菜も【獣医師監修】

犬に与えていい野菜一覧!野菜の健康効果は?注意点やダメな野菜も【獣医師監修】

愛犬のおやつやトッピングに野菜を与えていいのか、どの野菜を犬が食べても大丈夫なのかは、多くの飼い主さんが悩むところなのではないでしょうか。

犬は多くの野菜を食べることができますが、中には食べると重篤な中毒症状を起こしてしまうものもあり、与えていい野菜の種類を知っておくことは大切なことです。

そこで今回は、獣医師監修のもと犬に与えていい野菜一覧と、与えてはダメな野菜をご紹介します。

また、わんちゃん別(子犬、シニア犬、ダイエットしたい、食いつきをよくしたい、免疫力をアップしたいなど)におすすめの野菜も、与え方のポイントや健康効果、注意点まで徹底解説!

愛犬のおやつやトッピングに活用するだけでなく、手作りご飯を作っている飼い主さんも必見です。

※本記事は2024年10月までの情報を参考に作成しています。※本記事はINUNAVIが独自に制作しています。メーカー等から商品の提供や広告を受けることもありますが、コンテンツの内容やランキングの決定には一切関与していません。※本記事で紹介した商品を購入するとECサイトやメーカー等のアフィリエイト広告によって売上の一部がINUINAVIに還元されます。

犬に与えていい野菜【一覧】

※カロリーは100gあたりの目安の数値です。

【記号の説明】
[免]…免疫力アップ
[腸]…腸内環境を整える
[抗]…抗酸化作用
[デ]…デトックス
[血]…血液に関する効果
[消]…消化吸収に関する効果
[ダ]…ダイエットにおすすめ
[食]…食欲を促進
[口]…口臭予防

■犬に与えていい野菜【根菜類】

さつまいも じゃがいも 山芋 里芋
さつまいも 【獣医師監修】犬はじゃがいもを食べても大丈夫!与え方や注意点を解説 山芋 里芋
生食:×
126kcal
[抗][腸][血][免]
生食:×
59kcal
[抗][腸][血][免]
生食:〇
64kcal
[抗][腸][血][消]
生食:×
53kcal
[抗][腸][血][消]
大根 かぶ にんじん ごぼう
大根 かぶ 【獣医師監修】犬はにんじんを食べても大丈夫!1日に食べられる量や注意点を解説 ごぼう
生食:〇
15kcal
[抗][腸][免][消][デ]
生食:〇
18kcal
[抗][腸][免][消]
生食:〇
35kcal
[腸][抗][免]
生食:×
58kcal
[免][腸][消][デ]
れんこん もやし    
れんこん もやし    
生食:〇
66kcal
[免][腸][消][デ]
生食:×
15kcal
[抗][腸][ダ]
   

■犬に与えていい野菜【葉茎菜類】

キャベツ 白菜 レタス 小松菜
【獣医師監修】犬はキャベツを食べても大丈夫!与える量や与え方、注意点を解説 犬は白菜を食べても大丈夫!水分補給にも役立つ与え方と注意点を解説 【獣医師監修】犬にレタスを与えたらだめ?茹でる場合や生の場合など注意点を解説 【獣医師監修】犬は小松菜を食べても大丈夫!与えていい量や注意点を解説
生食:〇
21kcal
[腸][抗][免][デ][ダ]
生食:〇
13kcal
[腸][抗][免][ダ]
生食:〇
11kcal
[腸][抗]
生食:〇
13kcal
[腸][抗][免][血]
チンゲン菜 ほうれん草 空芯菜(ヨウサイ) 春菊
チンゲンサイ 【獣医師監修】犬はほうれん草を食べても大丈夫!与えていい量や注意点を解説 空芯菜(ヨウサイ) 春菊
生食:〇
9kcal
[腸][抗][免]
生食:×
18kcal
[免][抗][腸][血]
生食:〇
17kcal
[免][抗][腸][血]
生食:〇
20kcal
[抗][免][腸][血]
モロヘイヤ 水菜 ブロッコリー カリフラワー
モロヘイヤ 水菜 ブロッコリー カリフラワー
生食:〇
36kcal
[免][腸][抗][血]
生食:〇
23kcal
[免][腸][抗][血]
生食:〇
37kcal
[腸][抗][免][デ]
生食:〇
28kcal
[腸][抗][免][デ]
アスパラガス セロリ    
アスパラガス セロリ    
生食:△ インフォメーション 新鮮なアスパラガスに限る
21kcal
[抗][腸][血]
生食:〇
12kcal
[抗][腸][血][食]
   

■犬に与えていい野菜【果菜類】

きゅうり ゴーヤ トマト なす
きゅうり ゴーヤ トマト なす
生食:〇
20kcal
[抗][腸][ダ]
生食:×
15kcal
[抗][腸][血][食]
生食:〇
20kcal
[免][抗][ダ]
生食:〇
22kcal
[抗][腸][ダ]
かぼちゃ ズッキーニ ピーマン パプリカ
かぼちゃ ズッキーニ ピーマン パプリカ
生食:×
78kcal
[免][腸][抗]
生食:〇
14kcal
[抗][腸]
生食:〇
20kcal
[免][抗][血]
生食:〇
30kcal
[免][抗][血]
冬瓜 枝豆 いんげん
えんどう豆
冬瓜 枝豆 いんげん豆 えんどう豆
生食:〇
15kcal
[抗][免]
生食:×
118kcal
[抗][腸]
生食:×
23kcal
[抗][腸]
生食:×
129kcal
[抗][腸]
そら豆 レンズ豆 ひよこ豆 スイートコーン
(とうもろこし)
そら豆 レンズ豆 ひよこ豆 スイートコーン
生食:×
103kcal
[抗][腸]
生食:×
149kcal
[腸]
生食:×
149kcal
[腸]
生食:×
92kcal
[抗][腸]
オクラ      
オクラ      
生食:〇
26kcal
[抗][腸][免]
     

■犬に与えていい野菜【きのこ類】

きのこ類は、免疫力アップやデトックス、腸内環境を整えるなどの健康効果が期待できます。

しいたけ しめじ えのきだけ まいたけ
しいたけ しめじ えのきだけ まいたけ
生食:×
25kcal
生食:×
22kcal
生食:×
34kcal
生食:×
22kcal
エリンギ 黒きくらげ マッシュルーム なめこ
エリンギ 黒きくらげ マッシュルーム なめこ
生食:×
24kcal
生食:×
14kcal
生食:△ インフォメーション 生食用に販売されているマッシュルーム以外は生食NG
11kcal
生食:×
15kcal

■犬に与えていい野菜【香味野菜】

以下の野菜は少量に限りますが、犬に食べさせると健康効果が期待できる野菜です。

生姜 パクチー 三つ葉 シソ(大葉)
生姜 パクチー 三つ葉 シソ
生食:〇
[免][食][消][血]
生食:〇
[抗][食][消]
生食:〇
[抗][食][消]
生食:〇
[抗][食][消]
パセリ バジル ミント みょうが
パセリ バジル ミント みょうが
生食:〇
[抗][食][消][口]
生食:〇
[抗][食][消]
生食:〇
[抗][食][消][口]
生食:〇
[免][食][消][血]

今回は、犬に与えてもいい野菜をご紹介していますが、犬が食べてもいい果物については以下の記事をご覧ください。

犬が食べてもいい果物
【獣医師監修】犬が食べてもいい果物・ダメな果物は?与えるときの注意点や老犬におすすめの果物も

犬に与えてはダメな野菜

犬は多くの野菜を食べることができますが、与えてはダメな野菜もあります。

玉ねぎなどの
ネギ類
熟していない
トマト
緑色になった
じゃがいも
ネギ類 青いトマト 緑色になったじゃがいも
・ネギ中毒を起こす可能性
・最悪命を落とすこともある
・トマチンの中毒を起こす可能性
・最悪命を落とすこともある
・ソラニンの中毒を起こす可能性
・最悪命を落とすこともある

これらは、犬の体に悪影響を及ぼす可能性があるので絶対に与えないようにしてください。ダメな理由については、以下で詳しく説明します。

玉ねぎなどのネギ類

ネギ類

犬に玉ねぎなどのネギ類は絶対に与えないでください。ネギ類にはネギ中毒を起こす可能性がある「有機チオ硫酸化合物」が含まれており、少量でも危険です。

有機チオ硫酸化合物は犬の赤血球を破壊して体中に酸素を運ぶことができなくなってしまうため、貧血や呼吸困難を起こす可能性があります。最悪な場合では命を落としてしまう犬もいるので、十分に注意してください。

有機チオ硫酸化合物は加熱や乾燥しても失われることはなく、犬は有機チオ硫酸化合物を分解する酵素を持っていません。

誤って口にしてしまった場合は、例え元気にしていても動物病院を受診するようにしてください。

■犬に与えてはいけないネギ類
玉ねぎ、青ネギ、白ネギ、長ネギ、万能ねぎ、わけぎ、あさつき、小ネギ、ニラ、エシャロット、ラッキョウ、リーキなど

 

熟してないトマト

青いトマト

犬に熟していない青いトマトを与えないようにしてください。熟していないトマトに多く含まれる「トマチン」は、中毒を起こして下痢や嘔吐、腹痛などを引き起こす可能性があります。

また、トマチンはヘタや葉、茎の部分にも多く含まれているめ愛犬に与えるときはヘタなどは取り除くと共に、家庭菜園や畑などでは犬が口にしないよう注意が必要です。

スーパーなどでは一部が青いトマトなども販売されていますが、犬に与えるのは全部が赤くなり適度な柔らかさのあるトマトにしましょう。

緑色になったじゃがいも

緑色になったじゃがいも

じゃがいもの皮をむいて、じゃがいもの可食部が緑色になっている場合は要注意です。

じゃがいもの緑色の部分は天然毒素である「ソラニン」や「チャコニン」が多く含まれており、中毒を起こして下痢や嘔吐、腹痛などを引き起こす可能性があります。

部分的であれば緑色になった部分を取り除き、苦みやえぐみを感じなければ食べることは可能ですが、全体的に緑色だったり、中まで緑がかったものは食べることができません。

加熱しても毒素が失われるわけではないため、愛犬に食べさせることのないようにしてください。もちろん、人間が食べるのも危険です。

また、買ってから数日以内に緑色であることがわかった場合は、購入先にレシートと共に持って行くと返金や交換してもらえることがあります。

■じゃがいもの芽も絶対に与えてはダメ!
緑色のじゃがいもに限らず、通常のじゃがいもであっても、芽の部分はソラニンやチャコニンが多く含まれており、中毒症状を起こす可能性があるので絶対に食べさせないようにしてください。

このほかの犬が食べてはいけないものや、食べてしまったときの対処法は以下の記事で詳しく解説しています。

犬が食べてはいけないものを徹底解説!症状や対処法、加熱調理が必要な食材も紹介
犬が食べてはいけないものを解説!36種類の症状や対処法、加熱調理が必要な食材も紹介

年齢・目的別におすすめの野菜|おやつや手作りにも役立つ

野菜を食べる犬

犬に与えてもいい野菜はたくさんあり、さまざまな野菜を食べることができますが、目的別やわんちゃん別におすすめの野菜をまとめてみました。

※見たいおすすめの野菜をクリックすると一覧に飛ぶことができます。

おすすめの野菜一覧は横にスクロールしてご覧ください。

子犬におすすめの野菜

子犬

基本的には子犬の時期は成長のために栄養バランスの良い食事が必要なので、子犬用のドッグフードを与えていれば野菜を与える必要はありませんが、水分補給やおやつの代わりにあげたいこともあるでしょう。

子犬は消化器官も未発達なので、野菜を与える際は生後3~4ヶ月を過ぎてから、消化しやすいように配慮して与えるようにしてください。

また、甘味のある野菜の味を知ってしまうと、ドッグフードを食べなくなってしまうこともあるので、子犬に野菜を与える時は、ごく少量にしておきましょう。

■子犬におすすめの野菜一覧
※生食は子犬の場合

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
【獣医師監修】犬はキャベツを食べても大丈夫!与える量や与え方、注意点を解説キャベツ × ・柔らかくなるまで加熱する
・細かく刻む
・子犬は消化が苦手なので
しっかり加熱する
・ビタミンCやビタミンUが豊富
・免疫力を高める効果が期待できる
・抗酸化作用が期待できる
・胃腸の粘液の
新陳代謝を活発にする
・消化吸収をサポート
【獣医師監修】犬はにんじんを食べても大丈夫!1日に食べられる量や注意点を解説
にんじん
・生で与える場合はすりおろす
・柔らかくなるまで加熱する
・細かく刻む
・子犬は消化が苦手なので
すりおろす以外は加熱がおすすめ
・皮も葉も食べられるが、その場合はよく洗う
・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
ブロッコリー
ブロッコリー
× ・柔らかくなるまで加熱する
・細かく刻む
・子犬は消化が苦手なので
しっかり加熱する
・食物繊維やビタミンCが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる

・免疫力を高める効果が期待できる
大根
大根
・生で与える場合はすりおろす
・柔らかくなるまで加熱する
・細かく刻む
・子犬は消化が苦手なので
すりおろす以外は加熱がおすすめ
・食物繊維が豊富
・水分が豊富
・生で与えると消化酵素の
働きが期待できる
・血液をサラサラにする
・抗酸化作用が期待できる
さつまいも
さつまいも
×
・柔らかくなるまで加熱する
煮る、蒸す、焼く
・細かく刻む
・ペースト状にする
・必ず加熱する
・皮ごと食べることができるが
食物繊維が多いので少量にする
・βーカロテンやビタミンCが豊富
・ビタミン群のバランスが良い
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
かぼちゃ
かぼちゃ
× ・柔らかくなるまで加熱する
・ヨーグルトとあえたりチーズを
のせてグラタン風にする

→ビタミンA・Eを効率よく摂取できる
・細かく刻む
・ペースト状にする
・必ず加熱する
・種は硬い殻に覆われているので
そのまま与えるのはNG
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・食物繊維が豊富

・抗酸化作用が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い

シニア犬におすすめの野菜

シニア犬・老犬

犬もシニア期に入ると、見た目に変化はなくても体の中では徐々に老化が始まります。それまで体内で十分に作ることができていた栄養素が作り出せなくなっていたり、免疫力の低下など、病気になりやすくもなるのがシニア犬。

総合栄養食を与えていても、消化吸収能力が衰えるシニア犬では必要な栄養素が補いきれないこともあるため、野菜を上手に活用して病気になりにくい、病気になっても回復しやすい体作りをしてあげましょう。

■シニア犬(老犬)の目安
・小型犬・中型犬…7歳~
・大型犬…5歳~

■シニア犬におすすめの野菜一覧
※生食はシニア犬の場合

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
かぼちゃ
かぼちゃ
× ・ヨーグルトとあえたりチーズを
のせてグラタン風にする

→ビタミンA・Eを効率よく摂取できる
・柔らかくなるまで加熱する
・小さく切る、ペースト状にする
・必ず加熱する
・種は硬い殻に覆われているので
そのまま与えるのはNG
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・食物繊維が豊富

・抗酸化作用が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
【獣医師監修】犬はにんじんを食べても大丈夫!1日に食べられる量や注意点を解説
にんじん
・生で与える場合はすりおろす
・柔らかくなるまで加熱する

・小さく切る、細かく刻む
・皮も葉も食べられるが、その場合はよく洗う
・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持

・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
【獣医師監修】犬は小松菜を食べても大丈夫!与えていい量や注意点を解説小松菜 × ・1分程度加熱する
・細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・βーカロテンが豊富
・カルシウムが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持

・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる

・免疫力を高める効果が期待できる
チンゲンサイ
チンゲン菜
× ・柔らかくなるまで加熱する
・細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・βーカロテンが豊富
・葉酸が豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
春菊
春菊
× ・サッと茹でる
・細かく刻む
・キク科の食物アレルギーの犬は注意
・ビタミンエースを含む インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる

・血中コレステロール値を正常にする
・体内の毒素の排出
ブロッコリー
ブロッコリー
× ・少し柔らかくなるまで加熱する
・細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・茎は皮を剥く
・食物繊維やビタミンCが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持

・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる

・免疫力を高める効果が期待できる
アスパラガス
アスパラガス
× ・少し柔らかくなるまで加熱する
・細かく刻む
・ホワイトアスパラよりも
グリーンアスパラの方が
栄養が豊富
・ビタミン、ミネラルが豊富
・葉酸が豊富
・新陳代謝を活発にする
・抗酸化作用が期待できる
パプリカ
パプリカ
× ・加熱してもビタミンCの
損失がほぼないので
柔らかくなるまで加熱する
・小さく切る、細かく刻む
・赤色のパプリカがおすすめ
・ヘタや種は与えない
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・葉酸が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
シソ
シソ(大葉)
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・赤しそも同様の効果あり
・少量にとどめる
・βーカロテンが豊富
・抗酸化作用が期待できる
・消化の促進
・食欲増進
・ストレス軽減
生姜
生姜
・生でも加熱でもOK
・少量をすりおろす
・生姜チューブは添加物に注意
・少量にとどめる
・血行を良くして体を温める
・免疫力を高める効果が期待できる
・抗酸化作用が期待できる
・食欲増進
・胃腸の調子を整える

シニア犬は消化器官の衰えから消化不良などを起こしやすくなります。野菜を与えるときは、消化しやすいように十分配慮してあげましょう。

犬のダイエットにおすすめの野菜

体重計に乗る犬(ダイエット)

ダイエット中はカロリー制限で、愛犬の食事やおやつの量を減らしていることでしょう。食べることが好きな犬に我慢させるのは見ていて辛いもの。とはいえ、肥満はさまざまな病気のリスクがあり、ダイエットは大切なことです。

そんなときにぜひ活用したいのが、食物繊維が豊富な野菜です。食物繊維は消化されずに腸に届くものなので、善玉菌のエサとなってくれるだけでなく満腹感を得られやすいという特徴があり、愛犬のダイエットに役立ってくれます。

■ダイエットにおすすめの野菜一覧

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
【獣医師監修】犬はキャベツを食べても大丈夫!与える量や与え方、注意点を解説
キャベツ
・生でも加熱でもOK
・小さく切る、細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・消化不良を防ぐために
お腹の弱い犬、子犬、シニア犬は
加熱するのがおすすめ
・ビタミンCやビタミンUが豊富
・免疫力を高める効果が期待できる
・抗酸化作用が期待できる
・胃腸の粘液の
新陳代謝を活発にする
・消化吸収をサポート
犬は白菜を食べても大丈夫!水分補給にも役立つ与え方と注意点を解説
白菜
・生でも加熱でもOK
・小さく切る、細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・消化不良を防ぐために
お腹の弱い犬、子犬、シニア犬は
加熱するのがおすすめ
・栄養バランスが良い
・食物繊維が豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
大根
大根
・生で与える場合はすりおろすのがおすすめ
・小さく切る、細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・食物繊維が豊富
・水分が豊富
・抗酸化作用が期待できる

・生で与えると消化酵素の
働きが期待できる
・血液をサラサラにする
【獣医師監修】犬はにんじんを食べても大丈夫!1日に食べられる量や注意点を解説
にんじん
・生で与える場合はすりおろすのがおすすめ
・小さく切る、細かく刻む
・皮も葉も食べられるが、その場合はよく洗う ・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持

・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
トマトトマト ・生でも加熱でもOK
・加熱した方がリコピンの
吸収率が高まりおすすめ

・細かく刻む
・ミニトマトは丸ごと与えず
小さく切る

・ヘタは与えない
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では皮をむく

・リコピンが豊富
・水分が豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
ブロッコリー
ブロッコリー
・生でも食べることができるが
消化不良を防ぐために加熱がおすすめ
・細かく刻む
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では加熱する
・茎は皮を剥いて加熱する
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・食物繊維やビタミンCが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
なす
なす
・生でも加熱でもOK
・皮ごと与える
・細かく刻む
・ヘタは与えない
・葉や茎は与えない
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では加熱する
・水分が豊富
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・腸内環境を整える
きゅうり
きゅうり
・生でOK
・薄めにスライス

・小さく切る、細かく刻む
・すりおろす
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では皮をむく
・水分が豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・腸内環境を整える
・脂肪燃焼が期待できる

ダイエットにおすすめの野菜をおやつとして与えるのはもちろん、キャベツや白菜、大根などはかさましに利用することもできます

実際、私の愛犬たちは2年間で3kgのダイエットを行いましたが、茹でたキャベツや大根はもちろん、ブロッコリーやにんじん、きゅうりはおやつとしても活用していました。きゅうりの歯ごたえを好きな犬も多いので、喜んで食べてくれるでしょう。

また、ダイエットは適度な運動のほかに食事管理も重要なので、愛犬が1日に必要な摂取カロリーを計算して、カロリーの過不足はないか確認することも大切です。愛犬の適正カロリーが分からない場合は、獣医師に相談してくださいね。

■カロリーの過不足について

  • カロリーが多すぎると?
    …エネルギーを消費しきれずに脂肪となって肥満に繋がる
  • カロリーが少なすぎると?
    …体がエネルギー節約モードに入り、代謝が落ちて痩せにくくなる
ダイエット用の低脂肪ドッグフードおすすめ16選!1番痩せる低カロリーな肥満犬用フードは?【獣医師監修】
ダイエットドッグフードおすすめ16選!専門家が選ぶ低脂肪・低カロリー・肥満犬用フードは?【獣医師監修】

食欲をあげたいときにおすすめの野菜

ご飯を食べない犬

食欲が落ちていて、食べてほしいときなどにおすすめの野菜です。下記の野菜は、香りが食欲を刺激してくれるのはもちろん、胃液の分泌が促される働きによって食欲増進が期待できます。(※1)

ただし、食欲を増進させる野菜を犬に与える場合はごく少量にとどめてください。たくさん与えると効果が強すぎて下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。

■食欲をあげたいときにおすすめの野菜

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
シソ
しそ(大葉)
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・赤しそも同様の効果あり
・少量にとどめる
・βーカロテンが豊富
・抗酸化作用が期待できる
・消化の促進
・食欲増進
・ストレス軽減
生姜
生姜
・生でも加熱でもOK
・少量をすりおろす
・生姜チューブは添加物に注意
・ごく少量にとどめる
・血行を良くして体を温める
・免疫力を高める効果が期待できる
・抗酸化作用が期待できる
・食欲増進
・胃腸の調子を整える
セロリ
セロリ
・生でも加熱でもOK
・葉の部分はβーカロテンが
豊富
なので葉も与える
・細かく刻む
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では加熱する
・茎の筋は取り除く
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・食欲増進
・ストレス軽減
・血流を良くする
ミント
ミント
・生でOK
・細かく刻む
・ハーブティーにしてもOK
・アロマオイルは舐めさせない
・少量にとどめる
・フラボノイドが豊富
・抗酸化作用が期待できる
・胃腸の調子を整える
・消化のサポート
・口臭予防
パクチー
パクチー
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・少量にとどめる ・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる

・消化吸収の促進
・食欲増進
バジル
バジル
・生で加熱でもOK
・細かく刻む
・少量にとどめる ・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・代謝のサポート
・食欲増進
パセリ
パセリ
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・少量にとどめる ・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・食欲増進
・口臭予防
みょうが
みょうが
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・ごく少量にとどめる ・葉酸が豊富
・食物繊維が豊富
・血行を良くする
・消化の促進
・ストレス軽減

生姜やみょうがなどは犬が食べてはいけない野菜として紹介しているサイトもありますが、ごく少量であれば犬が食べても問題はありません

ただし、適量は個体差によって異なることや、与え過ぎれば下痢や嘔吐を引き起こす可能性があるため、与える量には十分に注意してください。

また、これらの野菜での対処以外にも、犬がご飯を食べない原因はさまざまなので、原因をつきとめてあげることも大切です。

ご飯を食べない犬
犬がご飯を食べない時の対処法8選!病気?わがまま?原因を簡単チェック!【獣医師監修】

食いつきを良くするトッピングにおすすめの野菜

野菜をトッピングしたドッグフード

犬は毎日同じ食事でも飽きることはないとされていますが、実際は飽きて食いつきが悪くなることも珍しくありません

犬用のふりかけなどではチキンやチーズといった犬の嗜好性が高いものが使用されているように、犬が好む傾向にある「自然な甘み」が感じられる野菜もトッピングにおすすめです。

■トッピングにおすすめの野菜

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
さつまいも
さつまいも
× ・焼き芋にすると甘味が増す
煮る、蒸す、焼く
・細かく刻む
・ペースト状にする
・必ず加熱する
・皮ごと食べることができるが
食物繊維が多いので少量にする
・βーカロテンやビタミンCが豊富
・ビタミン群のバランスが良い
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
かぼちゃ
かぼちゃ
× ・柔らかくなるまで加熱する
・細かく刻む
・ペースト状にする
・必ず加熱する
・種は硬い殻に覆われているので
そのまま与えるのはNG
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
【獣医師監修】犬はキャベツを食べても大丈夫!与える量や与え方、注意点を解説キャベツ ・生でも加熱でもOK
・小さく切る、細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では加熱がおすすめ
・ビタミンCやビタミンUが豊富
・免疫力を高める効果が期待できる
・抗酸化作用が期待できる
・胃腸の粘液の
新陳代謝を活発にする
・消化吸収をサポート
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
パプリカ
パプリカ
・生でも食べることができるが
 加熱がおすすめ

・加熱してもビタミンCの
 損失がほぼない

・小さく切る、細かく刻む
お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では加熱する
・ヘタや種は与えない
・赤色パプリカがおすすめ
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・葉酸が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
トマトトマト ・生でも加熱でもOK
・加熱した方がリコピンの
 吸収率が高まりおすすめ

・細かく刻む
・ミニトマトは丸ごと与えず
小さく切る
・ヘタは与えない

・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では皮をむく
・リコピンが豊富
・水分が豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
【獣医師監修】犬はにんじんを食べても大丈夫!1日に食べられる量や注意点を解説にんじん ・生で与える場合は
 すりおろすのがおすすめ

・小さく切る、細かく刻む
・皮も葉も食べられるが、その場合はよく洗う ・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持

・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
ブロッコリー
ブロッコリー
・生でも食べることができるが
 消化不良を防ぐために加熱がおすすめ
・細かく刻む
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
では加熱する
・茎は皮を剥いて加熱する
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・食物繊維やビタミンCが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・茎の部分も甘味があり
茎を好きな犬は多い

犬は甘味を一番強く感じるため、自然な甘味があるものを好む傾向にありますが、酸味や旨味があるものを好む犬もいるので、これら以外にもトッピングには愛犬の好きな野菜を使用してあげましょう

ただし、栄養の偏りを防ぐためにも、フードの量よりもトッピングのほうが多くなる、ということはないように注意してくださいね。

免疫力アップが期待できるおすすめの野菜

元気に走り回る犬

ビタミンやミネラルが豊富な野菜は、免疫力アップのサポートをしてくれます。

特にきのこ類は免疫細胞を活性化させてくれるのでぜひ愛犬に食べさせたい野菜ですが、きのこ類を生や半生で食べると中毒を起こす可能性があるため、必ずしっかりと加熱してください。

また、さつまいもやかぼちゃなどの芋類も免疫力アップのサポートをしてくれますが、デンプンが多く含まれているので生だと消化に悪く、下痢や嘔吐、腹痛などを起こす恐れがあります。

■免疫力アップが期待できるおすすめの野菜一覧

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
まいたけ
まいたけ
× ・水溶性の栄養素を逃さない
ためにスープにするか蒸す

・細かく刻む
・すり潰す
・必ず加熱する ・β–グルカンが豊富
・食物繊維が豊富
・免疫細胞を活性化させる働き

・腸内環境を整える
・血流をスムーズにする働き
しいたけ
しいたけ
× ・生しいたけよりも干ししいたけ
のほうが栄養価が高い

・戻した汁や出汁は
フードのふやかしにもOK

・細かく刻む
・すり潰す
・必ず加熱する
・食物繊維が多いので少量にする
(特に干ししいたけ)
・β–グルカンが豊富
・食物繊維が豊富
・免疫細胞を活性化させる働き
・腸内環境を整える

・血流をスムーズにする働き
かぼちゃ
かぼちゃ
× ・ヨーグルトとあえたりチーズを
のせてグラタン風にする

→ビタミンA・Eを効率よく摂取できる
・柔らかくなるまで加熱する
・小さく切る、ペースト状にする
・必ず加熱する
・種は硬い殻に覆われているのでそのまま与えるのはNG
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・血流を良くする
・腸内環境を整える
さつまいも
さつまいも
× ・焼き芋にすると甘味が増す
・煮る、蒸す、焼く
・小さく切る
・ペースト状にする
・必ず加熱する
・皮も食べられるが食物繊維が多いので少量にする
・βーカロテンやビタミンCが豊富
・ビタミン群のバランスが良い

・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・腸内環境を整える
ブロッコリー
ブロッコリー
・生でも食べることができるが、消化
 不良を防ぐために加熱がおすすめ

・細かく刻む
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬は加熱する
・茎は皮を剥いて加熱する
・甲状腺疾患の犬は獣医師に確認
・食物繊維やビタミンCが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
【獣医師監修】犬はにんじんを食べても大丈夫!1日に食べられる量や注意点を解説にんじん ・生で与える場合は
すりおろすのがおすすめ

・小さく切る、細かく刻む
・皮も葉も食べられるが、その場合はよく洗う ・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持

・抗酸化作用が期待できる
・腸内環境を整える
・免疫力を高める効果が期待できる
れんこん
れんこん
・生でも加熱でもOK
・すりおろす
・細かく刻む
お腹の弱い犬、子犬、シニア犬はすりおろす ・ビタミンCが豊富
・食物繊維が豊富
・ビタミンB6が含まれる
・抗酸化作用が期待できる
・腸内環境を整える
ごぼう
ごぼう
× ・細かく刻む
・すり潰す
・必ず加熱する
・キク科の食物アレルギーの犬は注意
・アミノ酸が豊富
・食物繊維が豊富
・腸内環境を整える
・アンモニアの解毒作用
パプリカ
パプリカ
・生でも食べることができるが
 消化不良を防ぐために加熱がおすすめ
・加熱してもビタミンCの損失がほぼない
・小さく切る、細かく刻む
お腹の弱い犬、子犬、シニア犬は加熱する
・ヘタや種は与えない
・赤色パプリカがおすすめ
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・葉酸が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
春菊
春菊
・生でも食べることができるが
シュウ酸を減らすためにサッと
茹でるのがおすすめ
・細かく刻む
・キク科の食物アレルギーの犬は注意
・ビタミンエースを含む インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・免疫力を高める効果が期待できる
・胃腸の働きを促進

・血中のコレステロール値を正常にする働き
・体内に蓄積した有害物質の排出

※ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと

免疫力を高めるためには、腸内環境を整えたり活性酸素の働きを抑えるなどが重要になってきますが、免疫細胞のもととなる良質な動物性たんぱく質も必須。

バランスのよい食事をすることが鍵となるので、主食として総合栄養食のフードを愛犬に与えている飼い主さんではおやつやトッピングの量に注意する、手作りご飯の飼い主さんでは肉ばかり野菜ばかりとならないよう注意してあげましょう。

腸内環境を整えてくれるおすすめの野菜

満足そうな犬

下痢や軟便、便秘しやすいなど、お腹のトラブルを起こしやすい犬にもおすすめなのが、腸内環境を整えるサポートをしてくれる野菜です。

腸内細菌のバランスは日々変化していますが、バランスが崩れることでお腹の調子が悪くなったり、体調不良を引き起こしてしまうことも。

免疫細胞の多くが腸に集まっているため、愛犬の腸内環境を整えてあげることは健康維持や病気の予防にも大切なことです。野菜の食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内細菌のバランスを保つ効果が期待できます。

■腸内環境を整えてくれるおすすめの野菜

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
ごぼう
ごぼう
× ・細かく刻む
・すり潰す
・必ず加熱する
・キク科の食物アレルギーの犬は注意
水溶性食物繊維が多い
・天然のオリゴ糖が含まれる
・アミノ酸が豊富
・アンモニアの解毒作用
れんこん
レンコン
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・すりおろす
お腹の弱い犬、子犬、シニア犬はすりおろす 水溶性食物繊維が多い
・ビタミンCが豊富
・ビタミンB6が含まれる
・抗酸化作用が期待できる
・腸内環境を整える
山芋
山芋
・生でも加熱でもOK
・すりおろす
・小さく切る、細かく刻む
・皮は剥く
・粘り気が強いものは水などを
加えて粘り気を少なくする
・皮膚に触れないようにする
水溶性食物繊維が多い
・栄養バランスが良い
・アンモニアの解毒作用
・消化のサポート
・免疫力を高める効果が期待できる
大根
大根
・生で与える場合は
すりおろすのがおすすめ

・小さく切る、細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
水溶性食物繊維が多い
・水分が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・生で与えると消化酵素の
働きが期待できる
・血液をサラサラにする
【獣医師監修】犬はにんじんを食べても大丈夫!1日に食べられる量や注意点を解説にんじん ・生で与える場合は
すりおろすのがおすすめ

・小さく切る、細かく刻む
・皮も葉も食べられるが、その場合はよく洗う 水溶性食物繊維が多い
・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
オクラ
オクラ
・生でも加熱でもOK
・小さく切る、細かく刻む
・ヘタは与えない 不溶性食物繊維が多い
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・整腸作用
・コレステロールの吸収を抑える
・胃腸の粘液を保護する
かぼちゃ
かぼちゃ
× ・ヨーグルトとあえたりチーズ
 をのせてグラタン風にする

→ビタミンA・Eを効率よく摂取できる
・柔らかくなるまで加熱する
・小さく切る、ペースト状にする
・必ず加熱する
・種は硬い殻に覆われているのでそのまま与えるのはNG
不溶性食物繊維が多い
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・抗酸化作用が期待できる
・血流を良くする
・腸内環境を整える
ブロッコリー
ブロッコリー
・生でも食べることができるが
消化不良を防ぐために加熱がおすすめ
・細かく刻む
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬は加熱する
・茎は皮を剥いて加熱する
・甲状腺疾患の犬は獣医師に確認
不溶性食物繊維が多い
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
モロヘイヤ
モロヘイヤ
・生でも食べられるがえぐみがあるので
サッと茹でるのがおすすめ
・細かく刻む
・家庭栽培のモロヘイヤは
茎の部分を与えない
不溶性食物繊維が多い
・βーカロテンが豊富
・抗酸化作用が期待できる
・たんぱく質の消化吸収をサポート
・胃の粘液を保護する
シソ
シソ(大葉)
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・少量にとどめる
・赤しそも同様の効果あり
不溶性食物繊維が多い
・βーカロテンが豊富
・抗酸化作用が期待できる
・消化の促進
・食欲増進
・ストレス軽減
きのこ
きのこ類
× ・水溶性の栄養素を逃さないために
スープにするか蒸す
・細かく刻む
・すり潰す
・生食用のマッシュルーム以外は必ず加熱する 不溶性食物繊維が多い
・β–グルカンが豊富
・免疫細胞を活性化させる働き
・腸内環境を整える
・血流をスムーズにする働き

食物繊維は消化されずに腸に届くもの。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランス良く摂取することが大切です。

また、食物繊維は「物理的なカサ」が大切で、粉末や粒状のサプリメントなどで捕捉することは好ましくなく、形態を保つ食材から補給したいという意見もあります。(※2)

どちらにしても、食材で食物繊維を摂取するのに野菜はうってつけのものなので、上手に活用しましょう。

腸内環境を健康に保つことは免疫力のアップにもつながります。

【食物繊維の主な働き】(※3)

■水溶性食物繊維
・水分に溶けてジェル状になる

・糖質やコレステロールなどの吸収を穏やかにする
・血糖値の急激な上昇を抑える
・胃腸内をゆっくり移動するのでお腹が空きにくくなる
・コレステロールを吸着して排出
・ナトリウムの排出
・善玉菌のエサになる

不溶性食物繊維
・腸内で水分を吸収し、蠕動運動を活発にする

・スムーズな排便
・有害物質を吸着して排出
・善玉菌のエサになる

抗酸化作用の高いおすすめの野菜

笑っている犬

呼吸をして体内に取り込んだ酸素の一部が活性酸素となりますが、活性酸素は免疫機能や感染防止など体に重要な働きを担っているもので、必ずしも悪いものではありません。(※4)

しかし、活性酸素が過剰に発生すると細胞や体内酵素にダメージを与えてしまうため、増えすぎないよう制御したりダメージを修復するために自己に備わっている抗酸化防御機構をサポートしてあげることが大切です。

活性酸素の産生>抗酸化防御機構
=酸化ストレス

酸化ストレスの影響:老化の促進や病気のリスクが高くなる

■抗酸化作用の高いおすすめの野菜

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
ピーマン
ピーマン
・生でも食べることができるが
消化不良を防ぐために加熱がおすすめ
・小さく切る、細かく刻む
・ヘタや種は与えない
・お腹が弱い犬、子犬、シニア犬は加熱する
・赤ピーマンも同様の効果あり
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・血流を良くする
パプリカ
パプリカ
・生でも食べることができるが
消化不良を防ぐために加熱がおすすめ
・小さく切る、細かく刻む
・ヘタや種は与えない
・お腹が弱い犬、子犬、シニア犬は加熱する
・赤色パプリカがおすすめ
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・葉酸が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・血流を良くする
・甘みがあるので犬の嗜好性が高い
かぼちゃ
かぼちゃ
× ・ヨーグルトとあえたりチーズ
 をのせてグラタン風にする

→ビタミンA・Eを効率よく摂取できる
・柔らかくなるまで加熱する
・小さく切る、ペースト状にする
・必ず加熱する
・種は硬い殻に覆われているので
そのまま与えるのはNG
・ビタミンエースが豊富 インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・血流を良くする
・腸内環境を整える
モロヘイヤ
モロヘイヤ
・生でも食べられるがえぐみがあるので
サッと茹でるのがおすすめ
・細かく刻む
・家庭栽培のモロヘイヤは
茎の部分を与えない
・βーカロテンが豊富
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・たんぱく質の消化吸収をサポート
・胃の粘液を保護する
【獣医師監修】犬はにんじんを食べても大丈夫!1日に食べられる量や注意点を解説にんじん ・生で与える場合は
すりおろすのがおすすめ

・小さく切る、細かく刻む
・皮も葉も食べられるが、その場合はよく洗う ・βーカロテンが豊富
・食物繊維が豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
春菊
春菊
・生でも食べることができるが
 シュウ酸を減らすためにサッと
 茹でるのがおすすめ

・細かく刻む
・キク科の食物アレルギーの犬は注意
・ビタミンエースを含む インフォメーション ビタミンエースとは…βーカロテン、ビタミンC、ビタミンEのこと
・免疫力を高める効果が期待できる
・胃腸の働きを促進
・血中のコレステロール値を正常にする働き
・体内に蓄積した有害物質の排出
シソ
シソ(大葉)
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・少量にとどめる
・赤しそも同様の効果あり
・βーカロテンが豊富
・抗酸化作用が期待できる
・消化の促進
・食欲増進
・ストレス軽減
パセリ
パセリ
・生でも加熱でもOK
・細かく刻む
・少量にとどめる ・βーカロテンが豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・食欲増進
・口臭予防
【獣医師監修】犬はキャベツを食べても大丈夫!与える量や与え方、注意点を解説キャベツ ・生でも加熱でもOK
・小さく切る、細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は獣医師に確認
・お腹が弱い犬、子犬、シニア犬
は加熱がおすすめ
・ビタミンCやビタミンUが豊富
・免疫力を高める効果が期待できる
・抗酸化作用が期待できる
・胃腸の粘液の
新陳代謝を活発にする
・消化吸収をサポート
トマトトマト ・生でも加熱でもOK
・加熱した方がリコピンの
吸収率が高まりおすすめ

・細かく刻む
・ミニトマトは丸ごと与えず
小さく切る
・ヘタは与えない

・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬では皮をむく
・リコピンが豊富
・水分が豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる

紫いも
× ・煮る、蒸す、焼く
・細かく刻む
・ペースト状にする
・必ず加熱する
・皮も食べられるが食物繊維が
多いので少量にする
・アントシアニンが豊富
・ビタミン群のバランスが良い
・食物繊維が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・腸内環境を整える
アスパラガス
アスパラガス
・新鮮ならば生でも食べること
 ができるが
消化不良を防ぐため
 に加熱がおすすめ

蒸す、焼く、電子レンジで温める
・細かく刻む
・スーパーなどで販売されるアスパラは
新鮮ではないので生食NG
・ビタミン、ミネラルが豊富
・葉酸が豊富
・新陳代謝を活発にする
・抗酸化作用が期待できる

犬の体内の活性酸素の働きを抑えるサポートをしてくれるのが、抗酸化作用の高い食材です。

さまざまな野菜を組み合わせて食べてもらうことで、相乗効果の期待も高まります。

デトックス効果が期待できるおすすめの野菜

元気に走り回る犬

食事はもちろん、呼吸や皮膚から入ってくる有機化学物質や有害ミネラル、栄養素を体内で分解するときにできる毒素や不要になった老廃物。これらは体内に蓄積されて皮膚炎やアレルギー、下痢や便秘などを引き起こす原因の1つにもなることがあります。

犬の体内に毒素を溜め込まないために、デトックス作用のある野菜を取り入れるのもおすすめです。

■デトックス効果が期待できるおすすめの野菜

野菜名 生食 与え方のポイント 注意点 特徴
【獣医師監修】犬はキャベツを食べても大丈夫!与える量や与え方、注意点を解説キャベツ ・生でも加熱でもOK
・小さく切る、細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は獣医師に確認
・お腹が弱い犬、子犬、シニア犬
は加熱がおすすめ
・ビタミンCやビタミンUが豊富
・免疫力を高める効果が期待できる
・抗酸化作用が期待できる
・胃腸の粘液の
新陳代謝を活発にする
・消化吸収をサポート
・包み込んで吸収し排出
・無毒化サポート
大根
大根
・生で与える場合は
すりおろすのがおすすめ

・小さく切る、細かく刻む
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・水分が豊富
・抗酸化作用が期待できる
・生で与えると消化酵素の
働きが期待できる
・血液をサラサラにする
・包み込んで吸収し排出
・無毒化サポート
ブロッコリー
ブロッコリー
・生でも食べることができるが
消化不良を防ぐために加熱がおすすめ
・細かく刻む
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
は加熱する
・茎は皮を剥いて加熱する
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・ビタミンCや食物繊維が豊富
・皮膚や粘膜、被毛の健康維持
・抗酸化作用が期待できる
・抗炎症作用が期待できる
・免疫力を高める効果が期待できる
・無毒化サポート
カリフラワー
カリフラワー
・生でも食べることができるが
消化不良を防ぐために加熱がおすすめ
・細かく刻む
・お腹の弱い犬、子犬、シニア犬
は加熱する
・茎は皮を剥いて加熱する
・甲状腺疾患の犬は
獣医師に確認
・カリウムが豊富
・食物繊維が豊富
・ビタミンCや葉酸を含む
・抗酸化作用が期待できる
・無毒化サポート
ごぼう
ごぼう
× ・細かく刻む
・すり潰す
・必ず加熱する
・キク科の食物アレルギーの犬は注意
・アミノ酸が豊富
・食物繊維が豊富
・天然のオリゴ糖を含む
・腸内環境を整える
・アンモニアの解毒作用
・排出促進
きのこ
きのこ類
× ・水溶性の栄養素を逃さないために
スープにするか蒸す
・細かく刻む
・すり潰す
・生食用のマッシュルーム以外
は必ず加熱する
・β–グルカンが豊富
・食物繊維が豊富
・免疫細胞を活性化させる働き
・腸内環境を整える
・血流をスムーズにする働き
・排出促進

汗をほとんどかけない犬にとって、デトックスは排便すること。

体内の有害物質の無毒化サポートや排出サポート、包み込んで吸収して排出する野菜はぜひとも活用したいものです。

■デトックスに役立つ食材のポイント

  • 有害物質を包み込んで排出
    …硫黄化合物を含む食材
  • 有害物質の無毒化サポート
    …アブラナ科の野菜
  • 有害物質の排出を促進
    …食物繊維の多い食材

犬が野菜を食べるメリットは?適量であれば健康維持のサポートに!

野菜と犬

犬に野菜を与えてはダメと思っている飼い主さんも少なくありませんが、犬にも野菜は必要です。

もちろん、愛犬に総合栄養食のドッグフードを与えている場合では栄養バランスを考えて作られているため必ずしも必要というわけではありませんが、足りない栄養素をサプリメントで補うように野菜で栄養素をサポートしてあげることは有効な方法と言えます。

また、

・水分補給に役立つ
・腸内環境を整えるサポートに
・おやつとして与えることができる
・トッピングに利用できる
・ダイエット中のかさましに利用できる
・満腹感を得られやすい

といったメリットもあり、適量であれば健康維持のサポートに役立ってくれるでしょう。

犬に野菜を与える際の注意点

犬に野菜を与える際の注意点

野菜は犬の健康に役立つ働きをしてくれますが、与える際には注意しなければいけないこともあります。

①食物アレルギーに注意

アレルギーの犬

野菜に限らず、どんな食べものであっても食物アレルギーを起こす可能性はゼロではありませんが、食物アレルギーを起こす可能性のある野菜は意外と多いです。

■食物アレルギーに注意したい野菜
にんじん、じゃがいも、トマト、なす、ほうれん草、きゅうり、とうもろこし、セロリ、パセリ、エノキなど

愛犬に初めて野菜を与えるときは、まずは少量にとどめ、アレルギー症状が出ないか様子を見てあげましょう。

■犬の食物アレルギーの主な症状
・口や目の周りの痒みや赤み
・皮膚の赤みや痒み
・足先やお尻の痒み
・下痢や嘔吐

症状に個体差はありますが、口腔内でアレルギー反応を起こす場合は腸内に比べてより短時間で発症し、腸内の場合は腸まで到達して吸収されるときにアレルギー反応を起こすため、食後30分~48時間で発症します。

そのため、犬が野菜を食べた直後から2日以内に上記のような症状が見られた場合は獣医師に相談してください。

犬のアレルギー(食物・アトピー・ノミ)原因・対策を徹底解説【皮膚科医取材】

②与える量に注意

野菜とはかり

犬におやつやトッピングとして野菜を与える際は、愛犬が1日に必要な摂取カロリーの10%程度にしましょう。カロリーだけでなく、愛犬の体調や体型、ライフステージなども考慮して与える量は調整してください。

どんなに健康に良い野菜であっても、与え過ぎれば栄養バランスが偏り、体調不良の原因になる可能性があります。

また、ほかにおやつなどを与える場合では、ほかのカロリーと合わせて10%、多くても20%以内にとどめてください。

愛犬の1日に必要な摂取カロリーや、おやつのカロリーは以下の記事で詳しく解説しています。

ドッグフード
【獣医師監修】ドッグフードの正しい与え方!パッケージの給餌量はあくまで目安

③小さく切って与える

野菜のカット

犬に野菜を食べさせるときは、喉に詰まらせないように小さく切る、すり潰す、ペースト状にするなどして与えましょう

大きな状態で与えるよりも、小さく切ったりすりおろすことで消化の負担が軽減されます。

サイコロ状よりも粗みじん切りなどのほうが、喉に詰まらせる心配も少なく安心です。

また、お腹が弱い犬やシニア犬ではミキサーで野菜ジュースにしてあげたり、ペースト状にしてあげるのもおすすめですよ!

④加熱が必要な野菜はしっかり加熱する

野菜のボイル

野菜には、犬が生で食べていいものと加熱が必要なものがあります。加熱が必要な野菜を与えるときは、しっかり火を通してから与えてください

加熱が必要な野菜によっては、半生で体調不良を起こしてしまうことも。

また、キャベツやブロッコリーなど生で食べられる野菜でも、蒸したり、茹でたりしてあげたほうが犬の消化の負担は軽減されます。

⑤持病がある犬は獣医師に確認

犬 病院

病気や状態によっては食べないほうがいい野菜もあるため、持病のある愛犬に野菜を食べさせるときは事前に獣医師に確認してください。

■特に注意が必要な犬
・食物アレルギー
・アトピー性皮膚炎
・糖尿病
・尿路結石症
・甲状腺疾患

上記に当てはまる犬では特に、注意が必要な野菜が多いです。愛犬の病態や症状を悪化させないためにも、獣医師に確認してから与えるようにしましょう。

犬に野菜を与えるときのよくあるQ&A

Q&A

よくあるQ&A

    犬に野菜を毎日食べさせても大丈夫?

    適量であれば、犬に毎日野菜を食べさせても大丈夫です。

    ほとんどのドッグフードに野菜が使用されているように、犬が毎日野菜を食べることは問題ありません。ただし、与え過ぎないように量に注意しましょう。

    また、野菜は犬の主食にはならないため、お気に入りの野菜しか食べないといったことにならないようにさまざまな野菜を与えたり、トッピングする量は配慮してください。

    野菜ジュースは犬に与えてもいい?

    犬が食べられる野菜だけを使用したもので、食塩や砂糖などが使用されていない100%のジュースであれば与えても問題はありません。

    ただし、たくさん与えるのは胃腸に負担がかかって下痢などを引き起こしてしまったり、栄養バランスの偏りを招く恐れがあるため、野菜ジュースを与える量は少量にとどめておく必要があります。

    シニア犬の水分補給を促すために、食塩や添加物不使用のトマトジュースを水で薄めて与えている飼い主さんもいますよ!

    まとめ

    犬と野菜

    犬に与えていい野菜はたくさんあり、おやつやトッピング、手作りご飯のバリエーションを広げてあげることができます。

    しかし、野菜はあくまでも副食!最後に、野菜を与える際のポイントをおさらいしておきましょう。

    ■犬に与えていい野菜ポイントまとめ
    ・適量を与える
    ・加熱が必要な野菜は加熱する
    ・喉に詰まらせたり消化不良を起こさないように配慮する
    ・人間が食べない部位は与えない
    ・持病がある犬は獣医師に確認

    野菜はただお腹を満たすだけでなく、健康効果が期待できる栄養もたくさん含まれています

    上手に野菜を活用して、愛犬の健康維持に役立ててくださいね。

    <参考文献>

    (※1)参考:公益社団法人千葉県栄養士会「夏バテを予防する食事」
    (※2)参考:畜産の研究 第69巻 第2号 123ページ「ペットフード疑似科学を科学する(4)~そのペットフードは安全ですか?」
    (※3)参考:公益財団法人長寿科学振興財団「食物繊維の働きと1日の摂取量」
    (※4)参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「活性酸素と酸化ストレス」

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    ペットライター たかだ なつき

    執筆者

    ペットライター
    たかだ なつき
    JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー

    18歳のチワックスと1歳のチワックス、ポメチワ、0歳のチワックスの4匹と暮らしています。これまで愛犬チワワと2匹のミニチュアダックスたちの闘病・介護生活の経験から、犬の健康や介護について学びを深めペットにまつわる様々な資格を取得し、老犬のトータルケアサロン開業に向けて準備中です。

    【保有資格:ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー / JKC愛犬飼育管理士 / YMAA薬機法・医療法適法広告取扱個人認証規格

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