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値上げ予定&値上がり&終了したドッグフード一覧
2022年に値上げしたドッグフードも、2023年に再び値上げが予定されているものもあります。また、販売中止や販売終了しているドッグフードも…。
ここでは、各メーカーで愛用している飼い主さんが多いフードの価格を記載していますが、メーカー名があるものは全体的に値上げが予定されていると考えておきましょう。
2023年に値上げするドッグフード
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※ドッグフード名を押すと、商品価格改定にまつわる情報が公式サイトで見ることができます。
2023年6月現在、わかっているだけでも多くのドッグフードの値上げがされており、今後も続々と値上げが予定されています。
「ビゴー&セージ」の全製品は、2022年2月に価格改定をしたものの、更なる値上がりと輸送費コストの上昇により当面の間日本では販売休止(※)となるなど、今後もしばらくはさまざまな影響があると考えられます。
また、ドッグフードだけをご紹介していますが、おやつやトッピング用フードなども続々と値上げが発表されているので、値上がりするものが多いことを覚悟しておかなければいけないでしょう。
(※)参考:Green Letter「ビゴー&セージ社製品 販売休止のお知らせ」
2022年に値上げしたドッグフードを見る
2022年に値上げしたドッグフード
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2022年では、数多くのドッグフードの値上げがありました。
世界情勢や2022年からの値上げラッシュを考えれば、ドッグフードの価格にも影響が及ぶのは致し方ないことですが、値上げ率が40%や50%というのは尋常ではありませんね。
販売終了・販売中止しているドッグフード
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2020年~2023年にかけて、多くのドッグフードが販売終了や販売中止となりました。
今後も随時更新していきます。(更新:2023年6月2日)
ドッグフードが値上がりした3つの理由
ドッグフードの値上げは今に始まったことではありませんが、ここ1年の値上げラッシュは尋常ではないと感じている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
ドッグフードが値上がりした理由は主に3つあり、すべてが複雑に絡み合って起きています。ここでは、ドッグフードが値上がりする裏事情を詳しく見ていきましょう。
新型コロナウイルスによる影響
新型コロナウイルスの影響によって、原材料の調達の遅れや輸送の遅れ、生産が間に合わないといったことが起きていたことはご存知でしょうか。
このときにも、原材料の価格の上昇や供給不足によるドッグフードの値上がりがありましたが、現在はコロナ禍からの経済回復によって世界中で需要が一気に拡大し、ますます値上げに拍車をかけることとなりました。
新型コロナウイルスの影響は薄まってきていますが、この状態に重なって起きたのが次章で解説するロシアとウクライナの戦争です。
わんちゃんの療法食の品薄や高額転売問題に迫る!実際に手に入らず困っている飼い主さんはいる?【飼い主156人アンケート】
ロシアとウクライナの戦争
ドッグフードの値上がりには、ロシアとウクライナの戦争も影響しています。
ロシアとウクライナは農作物や原油などを生産し、世界中に供給していましたが、現在ウクライナは生産どころではなく、ロシアは経済制裁によって輸出入が制限されている状態です。
■両国の生産量(※1)
・小麦…世界全体の30%
・トウモロコシや無機質肥料、天然ガス…世界全体の20%
・石油…世界全体の11%
ロシアがウクライナに侵攻して以来、生産量の低下や供給不足によってこれらを含む多くの価格は急速に上昇し続け、価格高騰となっているのです。この価格高騰は世界経済にもダメージを与え、悪いインフレを引き起こしていることも原因の1つになります。
また、両国から天然ガスや石油といったエネルギー資源も輸入されなくなったことで、光熱費や輸送費といった価格も高騰しているため、ドッグフードの価格にも影響し、メーカーも値上げせざるを得ない状況です。
(※1)参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ロシアのウクライナ侵攻が世界経済に与える影響―OECD報告」
日本とアメリカの金利差や日本経済停滞による円安
ドッグフードの値上がりには、円安も関係しています。海外産のドッグフードを日本に輸入して販売する、海外の原材料を使用して作ると言えば、影響があることがわかりやすいのではないでしょうか。
円安は、アメリカがこの記録的なインフレを抑え込もうと利上げをしている一方で、日本は金融緩和を続けているため、日本とアメリカの金利差が生じてしまうことが要因の1つとなっています。
簡単に言ってしまえば、金利が高い通貨を買えば投資家は儲かるので「ドル」は買われますが、うまみのない「円」は売られやすくなってしまうということです。
また、日本経済はほとんど成長しておらず、このことも円安に影響していると考えられています。(※2)
現在円安は落ち着いていますが、だからといってドッグフードの価格が落ち着くかと言えばそんな簡単な問題でもなく、今後も値上がりが続くことを覚悟しておかなければいけないでしょう。
(※2)参考:BBC NEWS JAPAN「日本円に何が起きている?止まらない円安とその影響」
ドッグフードの値上げの対策4つ
現在は光熱費を始め、食品や日用品など何もかもが値上がりしており、できるだけ家計の負担を少なくするためにさまざまな対策をとっている人は多いでしょう。しかし、愛犬の大切なご飯を減らすことはできませんね。
そこで、ドッグフードの値上げの対策を4つご紹介します。
①思い切ってフードを変更する
ドッグフードの値上げ対策として、最も効率的なのは思い切ってこれまでのフードから違うフードに変更してしまうことです。
次章「値上げしていないドッグフード一覧」で詳しくご紹介しますが、メーカーによっては「値上げはしない」というスタンスで頑張っているところもあり、そういったメーカーのフードを利用するのも1つの方法でしょう。
また、値上げしたメーカーであっても、価格の割に良質なフードはたくさんあるため、普段気にしていなかったフードに目を向けてみることもおすすめです。
■価格の割に良質なドッグフード
※1日あたりの値段は体重5kgの避妊・去勢済み成犬で換算
実際、我が家ではK9ナチュラルのチキン缶とフリーズドライフードのチキンを愛用していましたが、コロナ騒動以来入荷が安定せず、2022年11月の時点で2023年2月以降の入荷予定となって新しいフードに変更せざるを得ませんでした。
愛犬が食べてくれるフードが限られるため値上げ云々よりも手に入らないということが変更の理由でしたが、値上げだけでなく日本に入ってこないということもあるということは想定しておく必要があるのかもしれません。
コスパの良いドッグフードの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
安いコスパ最強ドッグフードおすすめ15選!ホームセンターで安全なフードを見抜く方法は?【獣医師監修】
②まとめ買いや大袋買いをする
ドッグフードによっては、まとめ買いをすると1つ当たりの価格が安くなったり、たくさん入った容量にすることで金額を抑えることができます。
しかし、愛犬が1ヶ月に消費する量を超えた容量が入った大袋のドッグフードを購入することは、酸化の観点からおすすめできません。
酸化したドッグフードは栄養が失われたり風味が落ちるのはもちろん、わんちゃんの健康に悪影響を与えるリスクが高まるため、開封したドッグフードは2週間~1ヶ月以内に食べきる必要があります。
購入したら小分けにして真空パックにすることができる飼い主さんは、大袋購入の例を参考にしてください。
■まとめ買い&大袋購入の例
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名前 |
ナチュラルハーベスト |
モグワン |
アカナ |
サイエンスダイエット |
参考価格
(税込) |
3,740円 / 1.59kg |
5,456円 / 1.8kg |
6,490円 / 2kg |
2,200円 / 1.5kg |
まとめ買い
or
大袋価格 |
2袋セット:7,260円
→単品より220円お得
4袋セット:14,080円
→単品より880円お得
8袋セット:27,280円
→単品より2,640円お得 |
定期1袋:4,910円
→通常購入より546円お得
定期2袋:9,820円
→定期の単品より546円お得
定期5袋:21,820円
→定期の単品より1,092円お得 |
6kg入り:15,400円
→2kgを3袋買うより4,970円お得 |
3kg入り:3,580円
→1.5kgを2袋買うより820円お得 |
詳細 |
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購入サイト |
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また、ドッグフードには賞味期限があるため、購入する際は賞味期限のチェックも行うようにしましょう。
ドッグフードの酸化については、以下の記事で詳しく解説しています。
【獣医師監修】ドッグフードの酸化って何?酸化について注意点を解説
③定期購入の利用
ドッグフードを購入する際は、定期購入を利用することも値上げ対策の1つになるでしょう。
Amazonなどの定期オトク便を利用したり、フードの公式サイトの定期便を利用することで5%や20%といった割引を受けることができます。
■定期購入の例
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名前 |
モグワン |
うまか |
ブッチ |
サイエンスダイエット |
参考価格
(税込) |
5,456円 / 1.8kg |
5,478円 / 1.5kg |
1,650円 / 800g |
2,200円 / 1.5kg |
定期購入情報 |
定期1袋:4,910円
→通常購入より546円お得
定期2袋:9,820円
→定期の単品より546円お得
定期5袋:21,820円
→定期の単品より1,092円お得 |
定期1袋:4,930円
→通常より10%お得
定期2袋:8,764円
→通常より20%お得 |
定期1本:1,485円
→通常より10%お得 |
Amazonの定期オトク便で最大5%OFF |
詳細 |
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購入サイト |
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割引率はフードによって異なりますが、少しでもお得に購入できるのは有難く、利用しない手はありませんね。
中には価格が固定されており、定期購入でも割引されないものもありますが、サイトによってはポイント還元や送料無料サービスなどを行ってくれる場合も多いですよ!
④手作り食を取り入れる
ドッグフードの値上げ対策に、手作り食を取り入れるのも1つの方法です。
しかし、わんちゃんに必要な栄養をすべて手作りでカバーすることは難しく、わんちゃんの栄養学を学んでいなければトッピングやたまのごはん程度にとどめておくほうが安心と言えるでしょう。
現在はわんちゃんごはんのレシピもたくさんありますが、多くが総合栄養食の基準に満たないため注意してくださいね。
【獣医師監修】ドッグフードの正しい与え方!パッケージの給餌量はあくまで目安
【獣医師監修】犬が食べていいもの一覧!野菜・果物・肉類など与えるメリットと注意点
値上げしていないドッグフード一覧
2023年6月現在、フードの値上げを予定していないドッグフードのブランドは以下のものでした。
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■ドライフード
■ウェットフード
国産のプレミアムドッグフードが値上げをしていないのは国産の食材を使用しているためだと考えられますが、イギリスの『プラぺ』が値上げせずに頑張っているところは凄いですね。
特にプラペは値上げはしないというスタンスで、高品質で素晴らしいフードであるにも関わらず、良心的な価格を維持している数少ないメーカーの1つです。
さらに、定期便ではおもちゃが付いてくるほか、2ヶ月に一回おやつが付いてくるなども魅力でしょう。また、試してから購入してほしいというスタンスで販売しているのでサンプルが無料なところもいいですね。
こんなご時世だからこそ、おまけサービスの頻度をアップするなど、とことん飼い主さんに寄り添った姿勢は好感が持てるのではないでしょうか。
ドッグフード会社の値上げをしない主な理由
- 国産の食材を使用しているため影響が少ない
- 絶対に値上げをしないというポリシーがある
- 広告費用を削るなど値上げしない努力をしている
まとめ
多くのドッグフードが値上がりしたことで、飼い主さんの負担も増えることとなりましたね。
愛犬が毎日口にするものだからこそ、妥協はしたくないという飼い主さんも多いですが、最後に値上げ対策をおさらいしておきましょう。
■ドッグフードの値上げ対策
・思い切ってフードを変更する
・まとめ買いや大袋買いをする
・定期購入を利用する
・手作り食を取り入れる
ドッグフードの値上げラッシュが落ち着くことを祈りつつ、無理のない範囲でできる対策をして乗り切っていきたいものですね。
→もう一度ドッグフードの値上げの対策4つを見る
※記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がINUNAVIに還元されることがあります。メーカー等の依頼による広告にはPRを表記します。
※掲載されている情報は、INUNAVIが独自にリサーチした時点の情報を掲載しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー