目次
安いドッグフードでも危険はないが、期待できる効果はそれなり…
安いドッグフードの安全性を気にする方も多いですが、日本で販売されているドッグフードは環境省が定めるペットフード安全法に則っているため、安くてもわんちゃんにとって危険なフードというものは販売されていません。
ただし、ホームセンターで販売されているような安いフードの中には、
・食材名がはっきりと分からない
・栄養の少ない食材でかさ増ししている
・不要な添加物を配合している
・健康維持に必要な成分が入っていない
など、品質が良いとは言えないものも多いのは事実です。
わんちゃんによっては、低品質なドッグフードが原因で健康に悪い影響※が出ることもあるため、安い中でもできるだけ愛犬の健康に役立つものを選ぶ必要があります。
※涙やけ、毛並み、太りやすいなど。詳しくはQ&A へ
次章では、安くてもわんちゃんの健康に配慮されたコスパのいいドッグフードの選び方を紹介しますので、ぜひチェックしてください!
\安価なフードの栄養成分を1点ずつ調査!/
また、高品質なフードから家計にあうものを探したい方は「ドッグフードおすすめランキング30選」をチェックしてみてください。絞り込み機能で安さを重視した順位を見ることができますよ!
犬の管理栄養士・ペットフード安全管理者が教える安くてコスパのいいドッグフードの選び方
ホームセンターなどで激安でコスパのいいドッグフードを選ぶポイントは、次の5つです!
なお、選び方は以下の2つの基準を元に導きだしました。
それでは、5つのポイントを詳しく解説していきます。
①肉や魚がメインのフードを選ぶ
肉や魚がメインのフードは、限りなく肉食に近いわんちゃんにとって消化がしやすく、健康を維持しやすい食事です。
主原料(原材料表記の先頭)が「チキン」「サーモン」などの動物性タンパク質になっているフードを選びましょう。
◆動物性タンパク質の効果
①消化しやすい
…消化不良になりにくく、皮膚のかゆみや涙やけなどのトラブルをおこしづらい
②筋肉をつくる
…筋肉の発達が促され、関節の病気になりづらい
③毛ヅヤを維持する
…皮膚や被毛はタンパク質から構成されるため
安価なフードは、「小麦」や「穀類」など炭水化物が主原料のものが多く、わんちゃんによっては太りやすくなってしまったり、消化しづらいことがあります。
痩せ気味やドッグスポーツをしている子にはいいですが、肥満予防を心がけたいわんちゃんなどには、少し価格が上がっても動物性タンパク質が主原料のものを選ぶのがおすすめです。
②食材名が分かりやすいフードを選ぶ
原材料表記が分かりやすいフードは、品質の良さやメーカーのこだわりが期待できます。
特に、わんちゃんの健康に重要な「タンパク質」と「オイル」は、どんな食材が使われているのか明確なものを選びましょう。
◆原材料の見極め方
「タンパク質」
○OK…肉類(チキン、ターキー)、チキンミール、ラム など
✕NG…肉類、肉副産物 など
「オイル」
○OK…鶏脂肪、サーモンオイル、亜麻仁油 など
✕NG…動物性脂肪、動物性油脂 など
安いフードの表示を見ると、「肉類」や「動物性油脂」などの表記が多い傾向があったため、低品質な食材である可能性も捨てきれません。
質の悪いオイルで皮膚病やアトピーが悪化することも多いので、健康維持のためには品質不明の表記はできるかぎり避けることをおすすめします。
また、愛犬に食物アレルギーがある場合は、アレルゲンとなる食材が使用されていないか確認するためにも、食材名は明確でわかりやすいものが安心です。
③着色料や甘味料は避ける
安価なドッグフードには人工添加物が多く配合される傾向があります。
人工添加物の過剰摂取はわんちゃんの胃腸に負担をかけることもあるため、最低限、犬の健康に不要である着色料や甘味料は不使用のものを選びましょう。
着色料や甘味料は、購入者である飼い主さんの気を引くためや、食いつきをよくするためのものです。わんちゃんの健康には無意味であり、原材料の品質が良ければ必要ない添加物とも言えます。
◆不要な添加物の例
二酸化チタン、赤色2号、黄色4号、青色1号、ソルビトール など
また、安全性が懸念されることの多い化学合成の保存料などは、臨床試験でわんちゃんに問題がないとされる量しか配合されていないため過度に心配する必要はありません。
そのため、人工添加物は飼い主さんそれぞれの許容範囲内で避けるようにすればOKですが、予算の関係などで迷うことがあれば、まずは着色料や甘味料などが無添加のものを選んでみるといいですよ。
⑤年齢や体の大きさに合ったものを選ぶ
ドッグフードには、年齢別(子犬用・成犬用など)や犬種別(小型犬用など)で販売されているものがあります。それぞれ、
・年齢にあった栄養素が補いやすい
・体の大きさに合った粒で食べやすい
・購入しやすい容量が販売されている
などのメリットがあるため、愛犬に合わせて選ぶと、長く与え続けられるようなパフォーマンスのいいものが見つかりやすくなります。
④1日あたりの価格で比べる
ドッグフードは内容量も価格帯も様々なものが販売されているため、1袋あたりの価格が安いものに目が行きがちです。
しかし、与える量はわんちゃんの体重や年齢、運動量などによって異なるため、1日あたりの金額で比較するほうがコスパの良いものが見つかりやすくなります。
まずは愛犬の正しい給餌量を把握することが大切なので、「ドッグフードの正しい与え方」で計算方法をチェックしてみてくださいね。
なお、今回は、INUNAVI編集部で検証用フード全ての1日あたりの費用を算出しました。
小型犬〜大型犬まで対応できるよう、基準を複数設定して計算していますので、ぜひ参考にしてください。詳しい検証内容は次章で説明しています。
資格保有メンバーが市販・通販全66種類のドッグフードを徹底検証
INUNAVI編集部では、「安くてコスパのいいフードの選び方」をもとに、市販・通販で1㎏2,000円以下で変える全66種類の安いドッグフード全ての原材料の分析や1日あたりの費用などを徹底的に調査しました。
犬の管理栄養士とペットフード安全管理者の資格保有メンバーが1点ずつ以下の内容をチェックしています。
さて、それでは検証の結果をランキング形式で紹介します!
実際に購入し、比較しているからこそ分かる「粒の大きさ」「どんなわんちゃんに最適か」「どんな飼い主さんが与えやすいか」などにも言及していますので、きっとピッタリのフードが見つかりますよ!
【小型犬・成犬用】安くてコスパの良いドッグフードおすすめランキング5選
まずは、小型犬の成犬におすすめのコスパのいいドッグフードランキングの紹介です。
子犬用は「子犬用ランキング」を、老犬用は獣医師監修の別記事「シニア犬におすすめのドッグフードランキング」をチェックしてみてください。
横にスクロールしてご覧ください♪
画像 | 1位![]() | 2位![]() | 3位![]() | 4位![]() | 5位![]() |
---|---|---|---|---|---|
参考価格 | 3,950円 / 2㎏ | 2,120円 / 1㎏ | 1,850円 / 1.5㎏ | 1,769円 / 1㎏ | 1,000円 / 800g |
1日あたり | 195円 | 198円 | 130円 | 181円 | 130円 |
特徴 | グレインフリー | 知名度が高い | しっとり粒 | 販売店が多い | 最安 |
獣医師評価 | ★4 | ★5 | ★3 | ★5 | ★3 |
内容量 | 2㎏ 4㎏(2㎏×2) 6㎏(2㎏×3) 12㎏(2㎏×6) | 1㎏ 3㎏ 6㎏ | 1.5㎏ 5㎏ 5㎏×3 | 1㎏ 3㎏ 6㎏ | 800g 2.4㎏ 7.5㎏ |
公式サイト | 150g 0円 お試しページ 初回30%オフ 2㎏ 2,750円 公式サイト | 販売なし | 1㎏ 1,850円 公式サイト | 販売なし | 販売なし |
Amazon | 2㎏ 4,950円 Amazon | 1㎏ 1,880円 Amazon | 1.5㎏ 2,920円 Amazon | 1㎏ 1,945円 Amazon | 2.4㎏ 2,630円 Amazon |
楽天 | 販売なし | 1㎏ 1,588円 楽天 | 1.5㎏ 6,071円 楽天 | 1㎏ 1,382円 楽天 | 2.4㎏ 2,341円 楽天 |
※1日あたりの価格は、5㎏の去勢済成犬に与えるとして算出しています。
各商品の詳細は以下をご覧ください。
1位:プラペ CP – チキン&ターキー
2位:シュプレモ 小型犬 成犬用
3位:プラチナムナチュラル 成犬用 チキン
4位:ナチュラルチョイス 小型犬 成犬用
5位:スーパーゴールド チキンプラス 成犬用
1位:プラペ CP – チキン&ターキー
高品質・高タンパクでこの価格!コスパ最強のグレインフリーフード
プラペは、安全性・栄養バランスで高得点を獲得したフードです。カロリーも高めなので、少量でも栄養をしっかり補うことができ、コスパの良さにつながっています。
また、公式サイトによると、販売方法を通販のみにすることで手頃な価格を維持しているそうで、定期購入者には毎回おもちゃがひとつ付いてくるというサービスも。
「安いフードが欲しい!でも品質は落とせない!」という飼い主さんには最適ですよ!
<プラペが向いているわんちゃん>
健康維持をしたい、運動量が多い、穀物アレルギーがある
<プラペが不向きなわんちゃん>
太りやすい、大きめの粒(約10mm)が苦手
高脂質低繊維質なのでダイエットしたいこには不向きです。
質にこだわったスーパーフードを全製品に配合しているので、いつもと違った風味で早い段階から積極的に老化対策したい飼い主さんにおすすめです。
▼プラペ CP – チキン&ターキーの詳細
参考価格 | 2㎏:3,950円 4㎏(2㎏×2):7,800円 6㎏(2㎏×3):10,000円 12㎏(2㎏×6):17,500円 |
1日あたり | 195円(5㎏の去勢済成犬に内容量2㎏を与える場合) |
主原料 | チキン&ターキー60% |
油 | 鶏脂、サーモンオイル、ココナッツオイル など |
原材料の品質 | 家畜の飼育法、食材仕入先、添加物に関する詳細情報あり※公式サイト |
悩みサポート | 涙やけ / お腹トラブル / 毛並み / 皮膚病 / 関節 / 泌尿器系の疾患 / 食物アレルギー |
今だけ!
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2位:シュプレモ
知名度はトップクラス!食いつきも評判の超人気フード
シュプレモは、世界55カ国に展開する大手ペットフードメーカー「Mars」のブランドのひとつ。「Mars」の販売力と生産力で、高品質でも手の取りやすい価格を実現しています。
今回の検証の結果、1日あたりは最高値でしたが、そのぶん、動物性タンパク質を3種類も配合するなど美味しさへのこだわりが感じられ、食いつきがいいという口コミも多いです。
<シュプレモが向いているわんちゃん>
食べムラがある、食物アレルギー対策をしたい、毛艶を良くしたい
<シュプレモが不向きなわんちゃん>
関節や泌尿器などの悩みをサポートしたい、穀物アレルギー
チキン肉をメインに数種類のタンパク源を配合し、良質な脂質も配合しているため与えやすいフードと考えられます。チアシードや亜麻仁などのスーパーフードも配合されているのでシニアペットにもおすすめです。

3位:プラチナムナチュラル 成犬用 チキン
無添加なのにしっとり粒!おやつのように食べられるチキンたっぷりフード
生肉を無水調理しているプラチナムナチュラルは、内容量1㎏あたりに1.27㎏の肉を使用しているなど栄養満点!
そのぶん1回の給餌量が少なく、高品質でも1日にかかる費用が安く済みます。
また、手で簡単にちぎれるぐらいしっとりと柔らかい粒なので、「安くて安全なソフトタイプを探している」という飼い主さんにもおすすめです。
ただし、コスパがいいといえる味はチキンのみで、ラムなどその他の味はやや高価なため、購入の際は値段をよく確認しておきましょう。
<プラチナムナチュラルが向いているわんちゃん>
食べムラがある、やわらかいフードが好き、少食、チキンが好き
<プラチナムナチュラルが不向きなわんちゃん>
チキンアレルギー、穀物アレルギー、お腹がゆるくなりやすい、たくさん食べたい
おそらく嗜好性が高いフードだと思いますが、水分含有量が多いので、保存に気を使わないとせっかくの栄養成分を損なうことになります。細かく気を配れる飼い主さんにはおすすめです。

4位:ナチュラルチョイス 小型犬 成犬用
買いやすさNO.1!継続しやすいポイントを押さえた飼い主想いのフード
ナチュラルチョイスは、2位のシュプレモと同じ「Mars」のブランドです。
原材料の品質はシュプレモと同程度ですが、食材の種類や配合割合の違いから、シュプレモよりもやや低価格になっています。
また、ラインナップが全19種類とより豊富なため、ラム・鹿などの味違いや減量用など、愛犬の体重・年齢・目的に合わせて選べるようになっています。
「シュプレモが気になるけど予算的に手が届かない」という方にもおすすめです。
<ナチュラルチョイスが向いているわんちゃん>
毛艶をよくしたい、お腹の調子を整えたい、体の大きさに合った粒がいい
<ナチュラルチョイスが不向きなわんちゃん>
穀物アレルギー、チキンアレルギー
タンパク源をチキンとラムに絞っているため、アレルギーの可能性があるわんちゃんにも試しやすく、また続けやすいフードです。

5位:スーパーゴールド チキンプラス 成犬用
価格優先ならこれ!1日あたり最安値の国産フード
スーパーゴールドは、1日あたりの金額が130円と今回のランキングでは最も低価格!
原材料の品質に関しての詳細な情報はありませんが、使用されている肉や油の表記は明確なので、値段の割には安心できるフードと言えるでしょう。
特に品質に強いこだわりがなく、「最低限の安全性が保証されていればいい!」という飼い主さんにおすすめです。
<スーパーゴールドが向いているわんちゃん>
お腹の調子を整えたい、チキンが好き
<スーパーゴールドが不向きなわんちゃん>
チキンアレルギー、穀物アレルギー、大きめの粒(約10mm)が苦手
穀物を使い、比較的価格を抑えている全体のバランスのよいフードです。乳酸菌などの配合があるのでおなかの調子が気になるこにも配慮があります。

【中・大型犬用】安くてコスパの良いドッグフードおすすめランキング5選
続いて、中・大型犬におすすめのコスパのいいドッグフードランキングです!
大型犬は小型犬の2〜3倍は食費がかかると言われているため、1日あたりの価格は重要です。
大袋で販売されているお得な激安フードも多いので、小型犬を多頭飼いしている方もぜひ参考にしてください。
※1日あたりの価格は、10㎏の去勢済成犬に与えるとして算出しています。
横にスクロールしてご覧ください。
画像 | 1位![]() | 2位![]() | 3位![]() | 4位![]() | 5位![]() |
---|---|---|---|---|---|
参考価格 | 4,117円 / 6㎏ | 3,680円 / 3㎏ | 1,850円 / 1.5㎏ | 5,279円 / 4㎏ | 8,485円 / 5.45㎏ |
1日あたり | 492円 | 496円 | 499円 | 541円 | 590円 |
特徴 | 最安 | ラインナップが多い | しっとり粒 | カロリー低め | まとめ買いでお得 |
獣医師評価 | ★5 | ★5 | ★3 | ★5 | ★4 |
内容量 | 3㎏ 6㎏ 13.6㎏ | 3㎏ 15㎏ | 1.5㎏ 5㎏ 5㎏×3 | 2㎏ 4㎏ 7.5㎏ 13.5㎏ | 300g 1㎏ 2.27㎏ 5.45㎏ ×2, ×3 |
公式サイト | 販売なし | 販売なし | 1㎏ 1,850円 公式サイト | 販売なし | 公式サイト ※品切れ中 |
Amazon | 3㎏ 4,117円 Amazon | 4㎏ 10,000円 Amazon | 1.5㎏ 2,920円 Amazon | 4㎏ 5,208円 Amazon | Amazon ※品切れ中 |
楽天 | 3㎏ 4,117円 楽天 | 13.5㎏ 10,200円 楽天 | 1.5㎏ 6,071円 楽天 | 4㎏ 4,580円 楽天 | 2.27kg 3,465円 楽天 |
各商品について詳しく解説していきます。
1位:フレッシュミックス アダルトドッグ
2位:ナチュラルチョイス 中型犬〜大型犬用 チキン&玄米
3位:プラチナムナチュラル
4位:シュプレモ 成犬用
5位:ナチュラルバランス ホールボディヘルス
1位:フレッシュミックス アダルトドッグ
中・大型犬ならではの特権!良質でも大容量で継続しやすい価格をキープ
フレッシュミックスは、安全性・栄養バランス・獣医師評価がトップクラスのフードです。
これだけ優秀でありながら1日あたりが最安値なのは、中・大型犬用ならではの大容量がコスパの高得点につながったと考えられます。
アンチエイジングに役立つ食材を豊富に配合しているので、成犬以降は成長スピードの早い大型犬のエイジングケアのサポートとしてもおすすめです。
<フレッシュミックスが向いているわんちゃん>
適度に運動している、お腹の調子を整えたい、健康を維持したい
<フレッシュミックスが不向きなわんちゃん>
穀物アレルギー、肥満ぎみ、関節のケアを重視したい
日本のわんちゃんに人気のあるチキンがメインであり、小麦不使用であるためグルテンフリーを求める飼い主さんにもおすすめです。価格のわりに高品質と考えられます。
▼フレッシュミックス アダルトドッグの詳細
参考価格 | 3㎏:4,117円 6㎏:7,425円 13.6㎏:13,527円 |
1日あたり | 492円(㎏の去勢済成犬に内容量6㎏を与える場合) |
主原料 | フレッシュチキン |
油 | 鶏脂肪(混合トコフェロールによる保存処理済)など |
原材料の品質 | 原材料の品質、添加物に関する詳細情報あり※公式サイト |
粒の大きさ | 約13mm |
カロリー | 361kcal / 100g |

2位:ナチュラルチョイス 中型犬〜大型犬用 チキン&玄米
最大容量15㎏!味も選べるから多頭飼いでも安心
大手メーカーだからこそできる、生産力と販売店の多さで良心的な価格を維持しているナチュラルチョイス。
今回の検証では、容量が最も重い15㎏サイズの販売があり、大型犬や多頭飼いも使いやすいでしょう。
また、中・大型犬専用は小型犬用に比べ種類が少ない傾向にありますが、ナチュラルチョイスはラムも選べるので嬉しいですね。
<ナチュラルチョイスが向いているわんちゃん>
毛艶を良くしたい、関節のケアをしたい、肥満予防をしたい
<ナチュラルチョイスが不向きなわんちゃん>
下痢しやすい、穀物アレルギー、チキンアレルギー
タンパク源をチキンとラムに絞っているため、アレルギーの可能性があるわんちゃんにも試しやすく、また続けやすいフードです。

3位:プラチナムナチュラル 成犬用 チキン
生肉たっぷり!豊富な肉類で足腰の健康をサポート
プラチナムナチュラルは、製造法にこだわり、生のチキンをふんだんに使用してやわらかい粒に仕上げたフードです。
原材料にコストがかかりそうですが、メーカーが輸入から販売まですべて行っているため製品価格が抑えられていることや、高栄養のため一般的なドライフードよりも給餌量が少いこともコスパの良さにつながっています。
ただし、コスパがいい味はチキンのみ。ラムやイベリコ豚などの味もありますが、やや高価です。
<プラチナムナチュラルが向いているわんちゃん>
筋肉をつけたい、チキンが好き、運動量が多い
<プラチナムナチュラルが不向きなわんちゃん>
チキンアレルギー、穀物アレルギー、たくさん食べたい
おそらく嗜好性が高いフードだと思いますが、水分含有量が多いので、保存に気を使わないとせっかくの栄養成分を損なうことになります。細かく気を配れる飼い主さんにはおすすめです。

4位:シュプレモ 成犬用
多くのわんちゃんに対応できるシュプレモの全犬種用!
シュプレモは、2位のナチュラルチョイスと同じ大手メーカーのフードのため、良質でも決して無理ではない価格帯になっています。
また、今回の検証では粒の大きさが約15mmと最も大きいという結果に。体の大きなわんちゃんでも食べごたえを感じやすいはずですよ。
内容量も細かく分かれているため、多くの家庭で与えやすいフードと言えるでしょう。
<シュプレモが向いているわんちゃん>
毛艶をよくしたい、泌尿器のサポートをしたい
<シュプレモが不向きなわんちゃん>
穀物アレルギー、関節のケアをしたい
チキン肉をメインに数種類のタンパク源を配合し、良質な脂質も配合しているため与えやすいフードと考えられます。チアシードや亜麻仁などのスーパーフードも配合されているのでシニア犬にもおすすめです。

5位:ナチュラルバランス ホールボディヘルス
中・大型犬が多いアメリカ生まれの自然派フード!
ナチュラルバランスは、もともとは原産国であるアメリカの広い土地で活発に過ごすわんちゃんのためにつくられているフードです。
そのため、エネルギーとなりやすいような消化性を考えたレシピや大きめの粒など、中・大型犬にもおすすめしやすい仕様になっています。
1日あたりの金額は最高値となりましたが、5.45㎏のまとめ買いで1袋あたりがお得になる金額設定になっているので、継続しやすいですよ。
<ナチュラルバランスが向いているわんちゃん>
毛艶をよくしたい、目や心臓をサポートしたい
<ナチュラルバランスが不向きなわんちゃん>
チキンアレルギー、穀物アレルギー、下痢しやすい
炭水化物に工夫があり、玄米やオートムギ、ブリュワーズライスやポテトが使われています。EPA&DHA 、オメガ3脂肪酸 、オメガ6脂肪酸 の強化も注目ポイントです。

【子犬用】安くてコスパの良いドッグフードランキング5選
最後に、子犬におすすめのコスパの良いドッグフードを紹介します。比較表は横にスクロールしてご覧ください。
※1日あたりの価格は、「生後4ヶ月以降の未去勢の子犬、体重3㎏」として算出しています。
画像 | 1位![]() | 2位![]() | 3位![]() | 4位![]() | 5位![]() |
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参考価格 | 3,950円 / 2㎏ | 2,030円 / 1㎏ | 1,901円 / 1㎏ | 1,143円 / 800g | 1,980円 / 1㎏ |
1日あたり | 165円 | 172円 | 167円 | 120円 | 160円 |
特徴 | 無料サンプルあり | 食いつき期待度高い | ふやけやすい粒 | 最安 | こだわり品質 |
獣医師評価 | ★3 | ★5 | ★5 | ★3 | ★4 |
内容量 | 2㎏ 4㎏(2㎏×2) 6 ㎏(2㎏×3) 12㎏(2㎏×6) | 1㎏ 3㎏ 6㎏ 13.5㎏ | 1㎏ 3㎏ 6㎏ | 800g 2.4 ㎏ | 1㎏ 3㎏ 9㎏ |
公式サイト | 初回30%オフ 2㎏ 3,950円 公式サイト | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし ※正規取り扱い販売店 |
Amazon | 販売なし | 1㎏ 2,030円 Amazon | 1㎏ 1,861円 Amazon | 2.4kg 2,836円 Amazon | 1kg 1,980円 Amazon |
楽天 | 販売なし | 1㎏ 1,450円 楽天 | 1㎏ 1,320円 楽天 | 2.4kg 2,153円 楽天 | 1kg 1,980円 楽天 |
以下で商品について詳しく解説していきます。
1位:プラペ CP – サーモン&ほうれん草
2位:シュプレモ子犬用
3位:ナチュラルチョイス子犬用ラム&玄米
4位:スーパーゴールドチキンプラス子犬用
5位:ボッシュハイプレミアムミニジュニア
1位:プラペ CP – サーモン&ほうれん草
高品質・高タンパク・高脂肪!子犬に栄養満点フードを与えるなら
小型犬用ランキングでも1位を獲得したプラペ。子犬用である「サーモン&ほうれん草」も少量でも栄養が補給できるためコスパが良いフードです。
今回のランキングでは最も高タンパクなので、子犬期に重要なタンパク質や脂質がしっかり補える安心感もあります。
無料サンプルや初回半額などのサービスもあるため、突然食いつきが悪くなってしまった子や食ベ飽きが始まってしまった子にも試しやすいですよ。
<プラペが向いているわんちゃん>
健康維持をしたい、食いつきが悪い、穀物アレルギー対策をしたい
<プラペが不向きなわんちゃん>
大きめの粒(約10mm)が苦手、超小型犬の子犬(容量が最小2㎏のため)
質にこだわったスーパーフードを全製品に配合しているので、いつもと違った風味で早い段階から積極的に老化対策したい飼い主さんにおすすめです。
▼プラペ CP – チキン&ターキーの詳細
参考価格 | 2㎏:3,950円 4㎏(2㎏×2):7,800円 6㎏(2㎏×3):10,000円 12㎏(2㎏×6):17,500円 |
1日あたり | 165円(3㎏の未去勢子犬生後4ヶ月以降に内容量2㎏を与える場合) |
主原料 | サーモン65% |
油 | 鶏脂、サーモンオイル、ココナッツオイル など |
原材料の品質 | 家畜の飼育法、食材仕入先、添加物に関する詳細情報あり※公式サイト |
粒の大きさ | 約10mm |
悩みサポート | 涙やけ / お腹トラブル / 毛並み / 皮膚病 / 関節 / 泌尿器系の疾患 / 食物アレルギー |
定期だとお得に買える!

2位:シュプレモ 子犬用
安心と美味しさにこだわったフードをお探しならシュプレモ
シュプレモは、大手メーカーだからこそできる、価格と品質のバランスの良さから人気の高いフードです。
今回、獣医師評価が高いことも、体が未発達の子犬に安心して与えられるポイントになりますね。
また、原材料に複数の肉や魚を配合しているため、わがままになりがちな子犬を飽きさせない美味しさが期待できます。
<シュプレモが向いているわんちゃん>
食べムラがある、食物アレルギー対策をしたい、毛艶を良くしたい
<シュプレモが不向きなわんちゃん>
関節や泌尿器などのサポートをしたい
チキン肉をメインに数種類のタンパク源を配合し、良質な脂質も配合しているため与えやすいフードと考えられます。チアシードや亜麻仁などのスーパーフードも配合されているのでシニアペットにもおすすめのブランドです。

3位:ナチュラルチョイス 子犬用 全犬種用 ラム&玄米
粒がふやけやすい!硬いフードが苦手な子や忙しい飼い主さんに
シュプレモと同じ大手メーカーから販売されているナチュラルチョイスは、市販フードの中でも品質が良く価格も良心的で有名です。
今回は全犬種向けの子犬用を紹介しましたが、超小型犬向けの子犬用や大型犬向けの子犬用など種類が豊富で選びやすいですよ。
また、粒が芯までふやけやすいつくりになっているため、ふやかさないと食べない子やカリカリへの移行が完了していない子にもおすすめです。
<ナチュラルチョイスが向いているわんちゃん>
食べムラがある、ふやかして与える事が多い
<ナチュラルチョイスが不向きなわんちゃん>
穀物アレルギー対策がしたい、お腹の調子を整えたい
タンパク源をチキンとラムに絞っているため、アレルギーの可能性があるわんちゃんにも試しやすく、また続けやすいフードです。

4位:スーパーゴールド チキンプラス 子犬用
ダントツで最安!超小型〜小型犬の子犬におすすめの国産フード
スーパーゴールドは、1日あたりの金額が120円と、小型犬ランキングと同様に最安値!
原材料の品質に関しての詳細な情報がないため高品質とは言えませんが、原材料表記は肉や油をはじめ明確であり、粗悪な食材は使われていないでしょう。
安くても安心できるフードではあるので、価格優先なら愛犬に合うか試してみてもいいかもしれません。
<スーパーゴールドが向いているわんちゃん>
お腹の調子を整えたい、超小型犬や小型犬(最小容量が800gのため)
<スーパーゴールドが不向きなわんちゃん>
穀物アレルギー対策をしたい、大きめの粒(約10mm)が苦手
穀物を使い比較的価格を抑えている全体のバランスのよいフード、乳酸菌などの配合があるのでおなかの調子が気になるこにも配慮があります。

5位:ボッシュ ハイプレミアム ミニジュニア
品質へのこだわりも大切なら!ドイツの老舗有名ブランド子犬用
ボッシュは、ペットフードの品質に関して厳しい法律を設けているドイツのブランド。
独占契約農場から食材を調達し、自社工場で製造しているため、品質管理が行き届き、また販売価格も高額になりにくいといえるフードです。
ただ、日本ではボッシュの取り扱い店が少なく、購入の際に値段や送料、ポイントなどを比較することができないのが残念なところ。
手の届きやすい価格で、こだわったフードを与えたいという方にはおすすめです。
<ボッシュが向いているわんちゃん>
肉も魚もバランス良く与えたい、多頭飼いで全犬種用を与えたい
<ボッシュが不向きなわんちゃん>
穀物アレルギー対策がしたい、お腹の調子を整えたい
とてもおいしそうな組成ですが、サイズが極端に小さいか大きいかになるため、1頭飼いの場合は組み合わせに工夫が必要と考えられちょっと使いにくそうです。

もっと多くのドッグフードを比較したい方は、「ドッグフードおすすめランキング30選」をチェックしてみてくださいね!
安いドッグフードについてのQ&A
ここからは、安いドッグフードについてのよくある疑問に、獣医師監修のもと回答していきます。
低品質なドッグフードを与え続けると健康にどんな影響が出る?
わんちゃんによっては、体重増加・皮膚トラブル・毛艶が悪い・涙やけ・便の状態が安定しないなどの影響が出ることがあります。
安価なドッグフードは、コスト(原材料費)を抑えてつくられているため、栄養価や消化の良さ、健康のサポートがあまり期待できません。
「コスパのいいドッグフードの選び方」でも少し触れていますが、上記のようなトラブルが起こりやすくなる原因として、
・穀物が多い
・人工添加物が多い
・肉や油の品質が良くない
などがあげられます。
穀物はエネルギー源ですが、運動量が少ないと肥満につながります。また健康的な筋肉や皮膚被毛をつくるには、穀物よりも肉や魚が多いフードが理想的です。
そして多量の穀物や低品質の食材・添加物は、わんちゃんの胃腸に負担をかけることがあるため、食物アレルギーや皮膚トラブル、涙やけの原因となる可能性もあります。
中には安価なフードを食べていても全く問題のないわんちゃんもいますが、もし体調に異変が見られたときは、獣医師に相談のうえ、フードを見直してみることも必要です。
安いドッグフードでも健康で長生きしてもらう秘訣は?
運動量や飲水量が不足しないよう注意し、より一層、愛犬の体調・見た目・行動の変化に気を配ってあげることです。
安価なドッグフードは太りやすいものも多いため、愛犬に合わせた運動量を保ち、肥満を予防しましょう。
老犬であまり運動ができない子の場合は、太りにくく嗜好性の高いフードへの変更がおすすめですよ。
すでに少し太り気味のわんちゃんは「年齢・悩み別コスパのいいフードランキング」をチェックしてみてください。
また、代謝をよくするためには運動と合わせて水分も重要であるため、水飲み場を複数箇所に設置するなど、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておくことも大切です。水分摂取量を増やすと皮膚のトラブルや涙やけ対策になることもあります。
自分で体調の変化を訴えることができないわんちゃんのために、愛犬の様子は常によく観察していてあげてくださいね。
割高でも食べ切れるサイズを購入したほうがいい理由は?
開封後の酸化による味や品質の劣化を防ぎやすくするためです。
安価なドッグフードは化学合成された強力な保存料や酸化防止剤が使用していることも多いですが、それでも開封後は徐々に酸化が始まり、品質も味も劣化していきます。
酸化はフードの食い付きが悪くなる原因にもなるので、少々割高でも2週間以内に食べ切れるサイズの購入がベストですよ。
また、出来る限り空気に触れさせないような保存方法で、少しでも酸化を遅らせる工夫をすることも大切です。
保存については、次の疑問で詳しく解説しています。
多頭飼い・大型犬だから大容量が欲しい!保存時の注意点は?
ドッグフードは未開封でも冷暗所で保管し、開封後は必ず密封するようにしましょう。必要に応じて小分けにするのもおすすめです。
大容量のドッグフードの中には、少量ずつ個包装になっているものもありますが、パッケージにチャックすらついていないものが多いです。
そのため、保存時は以下の4つポイントを抑えて酸化をできるだけ遅らせましょう。
■ドッグフードの保存方法
・冷暗所で保存する
・袋ごと密封容器で保存する
・1回分ごとに小分けにする
・ウェットタイプは小分けにして冷凍する
また、メーカーによっては、大容量サイズを「少量サイズ×○袋」で対応しているところもあります。
そういったフードなら少量サイズを多数購入しても割高にならないので買いやすいですよ。
まとめ
この記事では、犬の管理栄養士とペットフード安全管理者の資格保有メンバーが、安くてもそこそこ品質のいい、コスパに優れたドッグフードを紹介しました。
また、コスパのいいフードの選び方も合わせて紹介しています。
ドッグフードを吟味することは愛犬の健康管理のひとつだと考え、安いものの中でも飼い主さんなりのこだわりを持ってフードを選んでみてくださいね。
わんちゃんと飼い主さんの生活に合ったフードが見つかれば幸いです!