ミックス犬の保険料の見方は?犬種クラスは主に体重で決められている
ペット保険の保険料は犬種によってクラス分類されていますが、ミックス犬の場合は体重で分類されることがほとんどです。
ペット保険によってはミックス犬や混血犬といった分類をしていたり、両親の犬種をクラス分類の基準としているところもあるため、間違えないようにしましょう。
次章に現在加入できるペット保険17社のクラス分類をまとめました。
ペット保険会社17社のミックス犬のクラス分類
ペット保険会社17社のクラス分類を一覧にしてみたので、保険料をチェックする際の参考にしてください。
■各社のミックス犬クラス分類
※あいうえお順
商品画像 |
保険会社名 |
クラス分類(成犬) |
クラス分類(子犬) |
|
あいおいニッセイ同和損保
ワンにゃんdeキュン |
体重10kg未満:犬A(主に小型犬)
体重10kg~20kg未満:犬B(主に中型犬)
体重20kg以上:犬C(主に大型犬) |
成犬と同じ
|
|
アイペット損保
うちの子 |
体重12kg未満:A
体重12kg~20kg未満:B
体重20kg以上:C |
成犬と同じ
※成犬時の予測体重で判断 |
|
アクサダイレクト【販売終了】
アクサダイレクトのペット保険 |
ミックス(交雑種) |
成犬と同じ |
|
アニコム損保
どうぶつ健保ふぁみりぃ |
体重10kg未満:A
体重10kg~30kg未満:C
体重30kg~40kg未満:D
体重40kg以上:E |
成犬と同じ
※体重変動でクラスが変わる場合は、継続のタイミングで申告 |
|
Amazon
わんにゃん安心保険 |
体重8kg未満:小型犬
体重8kg~25kg未満:中型犬
体重25kg以上:大型犬 |
成犬と同じ |
|
イーペット少短【販売終了】
e-ペット |
体重12kg未満:小型犬
体重12kg~20kg未満:中型犬
体重20kg以上:大型犬 |
成犬と同じ
※成犬時の予測体重で判断 |
|
【販売終了】
イオン少短 |
混血犬 |
ー |
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エイチ・エス損保
エイチ・エス損保のペット保険 |
体重10kg未満:小型犬
体重10kg~20kg未満:中型犬
体重20kg以上:大型犬 |
成犬と同じ |
|
au損保
ペットの保険 |
体重10kg未満:犬A(主に小型犬)
体重10kg~20kg未満:犬B(主に中型犬)
体重20kg以上:犬C(主に大型犬) |
成犬と同じ |
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SBIいきいき少短
SBIいきいき少短のペット保険 |
・両親の犬種がともに分かっている場合はいずれか大きい型に分類
・片方の親の犬種のみ分かっている場合は分かっている親の型
【不明の場合】
体重8kg未満:小型犬
体重8~25kg未満:中型犬
体重25kg以上:大型犬 |
成犬と同じ |
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SBIプリズム少短
プリズムペット |
体重6kg未満:小型犬
体重6kg~18kg未満:中型犬
体重18kg以上:大型犬 |
成犬と同じ
※成犬時の予測体重で判断 |
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FPC
フリーペットほけん |
・両親の犬種がともに分かっている場合はいずれか大きい型に分類
・片方の親の犬種のみ分かっている場合は分かっている親の型
【不明の場合】
体重8kg未満:小型犬
体重8kg~25kg未満:中型犬
体重25kg以上:大型犬 |
成犬と同じ |
|
チューリッヒ少短
犬のがん保険 |
・両親の犬種がともに分かっている場合はいずれか大きい型に分類
・片方の親の犬種のみ分かっている場合は分かっている親の型
【不明の場合】
体重20kg未満:小型~中型
体重20kg以上:大型 |
成犬と同じ |
|
つばき少短
つばきのペット保険 |
体重10kg未満:A
体重10kg~20kg未満:B
体重20kg~30kg未満:C
体重30kg~45kg未満:D
体重45kg以上:E |
成犬と同じ
※1歳時の推定体重で判断 |
|
日本ペット少短
いぬとねこの保険ネクスト |
・両親の犬種がわかっている場合はいずれか大きい型に分類
【不明の場合】
体重10kg未満:小型犬
体重10kg~20kg未満:中型犬
体重20kg以上:大型犬 |
※生後8ヶ月未満の場合
・両親の犬種がわかっている場合はいずれか大きい型に分類
【不明の場合】
体重6kg未満:小型犬
体重6kg~20kg未満:中型犬
体重20kg以上:大型犬
|
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PayPayほけん
これだけペット |
調査中 |
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ペット&ファミリー損保
げんきナンバーわんスリム |
体重7.2kg以下:小型犬
体重19.8kg以下:中型犬
体重39.6kg以下:大型犬
体重39.6kg以上:超大型犬 |
成犬と同じ
※1歳時の予測体重で判断 |
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ペットメディカルサポート
PS保険 |
体重8kg未満:小型犬
体重8kg~25kg未満:中型犬
体重25kg以上:大型犬 |
※生後8ヶ月未満の場合
体重6kg未満:小型犬
体重6kg~20kg未満:中型犬
体重20kg以上:大型犬 |
|
楽天損保
スーパーペット保険 |
・両親の犬種がわかっている場合はいずれか大きい方の犬種
・片親しかわかっていない場合はわかっている犬種
【不明の場合】
体重10kg未満:小型
体重10kg~20kg未満:中型
体重20kg以上:大型 |
・両親の犬種がわかっている場合はいずれか大きい方の犬種
・片親しかわかっていない場合はわかっている犬種
【不明の場合】
体重、犬種にかかわらず中型 |
|
リトルファミリー少額短期保険
わんデイズ・にゃんデイズ |
体重8kg未満:小型犬
体重8kg~25kg未満:中型犬
体重25kg以上:大型犬 |
成犬と同じ |
※成犬の場合
全て表示する
多くののペット保険はクラス分類に体重を基準としていますが、両親の犬種の大きい方としているところもあります。
例えば、ポンスキーならハスキー、パグチワならパグのクラス分類となるため、例え体が小さくても中型犬や大型犬の保険料となります。
子犬の時期は大きいほうの親が基準となることもある
ミックス犬はどう成長するかがわからないことから、1歳未満では中型犬のクラスに分類されたり、両親の犬種の大きいほうが基準となることもあります。
推定体重や現体重でクラス分類しているペット保険もありますが、どこも同じというわけではないため注意しましょう。
人気のミックス犬ランキングTOP50!可愛い全95種類・購入方法も紹介【2023年最新調査】
ミックス犬がペット保険を選ぶポイント
ペット保険は対象となる病気のやケガの治療費の負担を軽減してくれるものですが、選び方を間違えると「保険料を支払うだけで肝心なときに使えない!」ということが起きてしまいます。
ペット保険によって補償される病気が異なるのはもちろん、更新時に翌年度からかかった病気を補償対象外とする条件がつけられてしまうこともあるため、ミックス犬に最適なペット保険を選ぶポイントをご紹介します。
①2犬種分のかかりやすい病気に注意する必要あり!補償対象外の病気が少ないものを選ぶ
「ミックス犬は丈夫」と思われがちですが、異なる犬種の遺伝子を受け継いでいることから、2犬種それぞれのかかりやすい病気にかかる可能性があり、場合によっては純血種の遺伝的疾患や特異体質をそのまま受け継いでしまうこともあります。
そのため、わんちゃんがかかりやすい病気がしっかり補償されるペット保険を選んでおくことを強くおすすめします。
実際、愛犬はチワックス(17歳)ですが、ハイシニアになってからチワワがかかりやすいとされる僧帽弁閉鎖不全症や膝蓋骨脱臼(パテラ)、ミニチュアダックスフンドがかかりやすいとされる椎間板ヘルニアやクッシング症候群、乳腺腫瘍を発症しました。
わんちゃんは生き物である以上、どんな病気にもかかる可能性はあるため、ライフステージごとにわんちゃんがかかりやすい病気やケガについて知っておきましょう。
入ってはいけないペット保険ワースト7!最悪な保険の見分け方・失敗しない選び方を伝授
子犬がかかりやすい病気
子犬は好奇心旺盛なことから異物誤飲が多いですが、体がまだできあがっていないことから、下痢や嘔吐、骨折や膝蓋骨脱臼などがかかりやすい病気にあげられます。
大手ペット保険会社アイペットが発表した子犬の保険金請求が多いランキングは以下の通りです。
■保険金請求が多い傷病ランキング【年齢別:0歳】
順位 |
傷病名 |
1 |
外耳炎 |
2 |
下痢 |
3 |
異物誤飲 |
4 |
胃腸炎 |
5 |
皮膚炎 |
※参考:アイペット損害保険株式会社「ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021」
これらに加え、ゴールデンレトリバーなどを親に持つミックス犬では股関節形成不全などにも注意が必要です。
成犬がかかりやすい病気
成犬がかかりやすい病気は、皮膚炎や外耳炎、胃腸炎などがあげられます。また、程度の違いはあれど成犬の80~90%は歯周病に羅漢している(※1)と考えられているため、歯周病にも要注意です。
大手ペット保険会社アイペットが発表した成犬の保険金請求が多いランキングは以下の通りです。
■保険金請求が多い傷病ランキング【年齢別:1~6歳】
順位 |
傷病名 |
1 |
皮膚炎 |
2 |
外耳炎 |
3 |
胃腸炎 |
4 |
異物誤飲 |
5 |
下痢 |
※参考:アイペット損害保険株式会社「ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021」
また、近年はトイプードルと他犬種を交配したミックス犬が多いですが、トイプードルは遺伝的にアトピー性皮膚炎を発症しやすく、少数のマラセチア(皮膚に住む常在菌)でも反応しやすいと言われているため、トイプードルを親に持つミックス犬はアレルギーに関連した皮膚炎や外耳炎にも注意しましょう。
犬のアレルギー(食物・アトピー・ノミ)原因・対策を徹底解説【皮膚科医取材】
シニア犬がかかりやすい病気
シニア犬がかかりやすい病気は、以下の通りです。
■シニア犬がかかりやすい主な病気
- 歯周病
…歯周病が悪化すると抜歯などの処置が必要。心臓病などを引き起こすほか、最悪の場合敗血症など命に係わる
- 皮膚病
…長期的な通院治療が必要になることも
- 白内障
…治すには手術しかない。軽度の場合は進行を遅らせるために点眼薬とサプリメントによる通院治療
- 椎間板ヘルニア
…軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも
- 関節炎
…軽度であれば経過観察や内服薬による治療だが、重度になると手術が必要になることも
- 甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などホルモン(内分泌)の病気
…定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られ、手術後は内服薬が必須
- 心臓病
…定期的な検査や生涯にわたって内服薬が必要になることがほとんど。手術も可能な場合があるが、高額な上に手術できる病院が限られる
- 慢性腎臓病
…定期的な通院が必要で生涯病気と付き合っていく必要がある。ステージによっては毎日の点滴が必要になることも。透析ができる病院もあるが、高額な上に生涯にわたって毎週の通院が必要
- 膵炎
…入院治療になることが多い。再発しやすい
- 肺炎・肺水腫
…入院治療になることがほとんど。獣医師から自宅での酸素室レンタルを指示されることも
- 腫瘍
…基本は外科手術だが、悪性腫瘍の場合は抗がん剤治療や放射線治療が必要なことも。定期的な通院が必要
- 認知症
…軽度であれば経過観察だが、内服薬が必要になることも
- 子宮水腫・子宮蓄膿症
…避妊手術をしていないシニア犬の女の子は特に注意。命に係わることが多く緊急手術が行われることも珍しくない
シニア犬がかかりやすい病気は生涯にわたって治療が必要になるものが多いほか、無治療では命に係わる病気もあるため治療は必須です。
■保険金請求が多い傷病ランキング【年齢別:7歳~】
順位 |
傷病名 |
1 |
皮膚炎 |
2 |
腫瘍 |
3 |
心臓病 |
4 |
歯周病 |
5 |
外耳炎 |
※参考:アイペット損害保険株式会社「ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021」
病気は1つではなく、複数かかることもあります。
急に手術が必要になったりすることも珍しくないため、突然の病気やケガにしっかり備えておきましょう。
わんちゃんのシニア期の目安はこちら
■シニア期の目安
- 超小型犬・小型犬
…7~8歳頃 - 中型犬
…7歳頃 - 大型犬
…5~6歳頃 - 超大型犬
…5歳頃
犬の長生きの秘訣に迫る!食べ物や普段の生活などご長寿犬飼い主さんたちにも取材
②寿命が長い傾向!シニア期以降の保険料が高すぎないものを選ぶ
ミックス犬は比較的寿命が長い傾向にあります。そのため、シニア期以降の保険料が高すぎず家計の負担にならずに続けていける金額であるかよく確認しましょう。
現在の年齢の保険料が安くても、10歳を超えたあたりから高額になるペット保険も存在します。
■ペット保険会社の保険料
※ミックス犬(小型犬)の場合のフルカバータイプ70%プランで比較
保険会社 |
1歳
保険料 |
12歳
保険料 |
16歳
保険料 |
生涯
保険料※ |
A社 |
3,110円 |
7,480円 |
7,570円 |
1,521,240円 |
B社 |
1,920円 |
8,990円 |
12,960円 |
1,973,400円 |
C社 |
3,090円 |
8,510円 |
8,510円 |
1,610,400円 |
D社 |
2,320円 |
9,270円 |
16,320円 |
2,504,880円 |
E社 |
3,520円 |
6,550円 |
9,100円 |
1,624,920円 |
※0歳~20歳まで加入した場合。月払いで計算
シニアになると動物病院のお世話になる頻度も増え、治療費も高額になりがちなことを考えると、できればシニア期以降の保険料は定額や上昇が緩やかなペット保険を選んだほうが治療に専念できるのはもちろん、家計に負担が少なく続けやすいと言えます。
【参考】ミックス犬の平均寿命
大手ペット保険会社アニコムが2022年に発表した調査報告によると、ミックス犬の平均寿命は以下の通りです。
■ミックス犬の平均寿命(※2)
- 体重10kg未満(小型犬)
…14.8歳
- 体重10kg以上20kg未満(中型犬)
…14.3歳
- 体重20kg以上30kg未満(大型犬)
…13.7歳
わんちゃんの平均寿命はアニコムの調査報告では14.1歳(※2)となっており、犬種別平均寿命で見ても体のサイズ別ではミックス犬は上位の傾向と、比較的平均寿命が長いことがわかります。
■犬種群別平均寿命(※2)
※犬種群はアニコムの基準
超小型犬の平均寿命 |
1 |
トイ・プードル |
15.4歳 |
2 |
カニーンヘン・ダックスフンド |
15.0歳 |
3 |
チワワ |
13.8歳 |
4 |
ポメラニアン |
13.8歳 |
5 |
ヨークシャーテリア |
13.7歳 |
6 |
マルチーズ
|
13.6歳 |
小型犬の平均寿命 |
1 |
イタリアン・グレーハウンド |
14.9歳 |
2 |
混血犬(体重10kg未満) |
14.8歳 |
3 |
ミニチュアダックスフンド |
14.8歳 |
4 |
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア |
14.8歳 |
5 |
ミニチュア・ピンシャー |
14.7歳 |
6 |
ジャック・ラッセル・テリア |
14.6歳 |
7 |
パピヨン |
14.2歳 |
8 |
ビション・フリーゼ |
14.1歳 |
9 |
シー・ズー |
13.8歳 |
10 |
ミニチュア・シュナウザー |
13.6歳 |
11 |
日本スピッツ |
13.3歳 |
12 |
ペキニーズ |
12.9歳 |
13 |
シェットランド・シープドッグ |
12.7歳 |
14 |
パグ |
12.6歳 |
15 |
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル |
12.2歳 |
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中型犬の平均寿命 |
1 |
柴犬 |
14.8歳 |
2 |
混血犬(体重10kg以上20kg未満) |
14.3歳 |
3 |
イングリッシュ・コッカー・スパニエル |
13.6歳 |
4 |
ビーグル |
13.5歳 |
5 |
アメリカン・コッカー・スパニエル |
13.4歳 |
6 |
ボーダー・コリー |
12.9歳 |
7 |
甲斐犬 |
12.9歳 |
8 |
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク |
12.5歳 |
9 |
スタンダード・プードル |
12.1歳 |
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大型犬の平均寿命 |
1 |
混血犬(体重20kg以上30kg未満) |
13.7歳 |
2 |
ラブラドール・レトリバー |
12.6歳 |
3 |
秋田犬 |
11.5歳 |
4 |
シベリアン・ハスキー |
11.2歳 |
5 |
ゴールデン・レトリバー |
10.9歳 |
6 |
ブルドッグ |
9.4歳 |
7 |
バーニーズ・マウンテン・ドッグ |
8.7歳 |
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犬の平均寿命はどのくらい?犬種別や性別による寿命の違いやギネス記録と長生きのポイントも
③一生涯お世話になる!更新時の条件追加や継続不可にならないものを選ぶ
ペット保険は1年ごとの更新ですが、更新時に特定の傷病や部位を補償対象外とする条件を追加したり、継続不可にされることがないペット保険を選びましょう。
利用回数や利用金額、わんちゃんの状態や病気などによって継続不可とされてしまうペット保険も多く存在します。
ペット保険を利用する機会は年齢を重ねるごとに増える傾向にあるため、肝心な病気の治療にペット保険が利用できない、もしくは無保険になるといったことがないようにしたいところです。
条件を追加されてしまった場合では、ほかのペット保険に乗り換えても同様の条件となるのはもちろん、継続不可になってしまった場合では、そこからほかのペット保険に新規で加入することは難しく、無保険となってしまう可能性が高いです。
ペット保険の告知はバレないと思ったらダメ!バレたときのリスクやどこまで告知するかを徹底解説
④中高齢では通院も意外と多い!フルカバータイプのペット保険がおすすめ
わんちゃんが若い頃はあまり動物病院に通院する機会はなくても、中高齢に入るとさまざまな病気で通院する機会が増える傾向にあります。
シニア期、特に16歳あたりから全身麻酔のリスクや持病などの問題で手術となることは少なく、通院や入院がメインとなることを考えると、手術や入院だけをカバーする一部カバータイプのペット保険ではなく、通院も補償されるフルカバータイプのペット保険がおすすめです。
シニア期以降の乗り替えやプラン変更はリスクがあるため、予めフルカバータイプのペット保険に加入したほうが安心です。
■シニア期以降にペット保険を変更するリスク
- 新規加入するまでに病気になるとその病気は補償対象外
- 病気の種類によっては加入自体を断られる
- 高齢になればなるほど入れるペット保険が限られる
- 加入時に健康でも特定疾病不担保特約などをつけられてしまう保険もある
- プラン変更できない可能性がある
もちろん、フルカバータイプのペット保険と掛け持ちする分には一部カバータイプのペット保険も長く役立ってくれるでしょう。
【加入前は必見✅】ペット保険の裏技紹介!ペット保険を合法に賢く活用しよう
おまけ|補償されたら嬉しい!酸素室レンタルの補償の有無もチェック
ペット保険に絶対必要な条件ではありませんが、心臓病や肺炎・肺水腫、悪性腫瘍など、病気の状態によっては自宅に酸素室をレンタルするように獣医師から指示されることがあり、できれば酸素室のレンタル費用も補償してもらえたら負担が軽減されるでしょう。
画像は実際に私が愛犬(ミニチュアダックスフンド🌈)の肺炎と肺水腫で酸素室レンタルを申し込んだときにかかった金額ですが、2回とも1ヶ月未満の利用で合計78,540円!ペット保険で1/3くらいは戻ってきたので助かりました。
酸素室レンタルは設置費用(初期費用)1~3万円のほかに、1日単位や1ヶ月単位で使用料がかかり、毎月1~3万円強の出費となります。
現在も愛犬(チワックス)の心臓病が進行したため再び酸素室レンタルをしてマスクで使用していますが、愛犬が加入しているペット保険は酸素室レンタルが補償されないため、全額自己負担です。(2023年6月からレンタル。9月時点でこれまでにかかっている費用は5万円)
ペット保険に絶対に必要な条件ではないですが、できれば酸素室レンタルも補償してくれるペット保険のほうがありがたいですね。
【17社を検証】ミックス犬におすすめのペット保険はこれ!おすすめTOP5を一覧比較
※実際に検証に使用したスプレッドシート
ミックス犬がペット保険を選ぶポイントを全17社で検証した結果、ミックス犬におすすめのペット保険TOP5が決定!
保険料をできる限り抑えたい、高額な治療費にだけ備えたいという場合では、通院のない一部カバータイプのペット保険を選択する方法もありますが、寿命が長い傾向にあり2犬種それぞれの病気にかかる可能性があるミックス犬ではやはりフルカバータイプのペット保険がおすすめです。以下の項目で検証しました。
■検証項目(163点満点)
- 補償対象となる病気
…わんちゃんがかかりやすい病気が補償となっているものを高く評価(各10点)
- 10歳以降の保険料
…定額や緩やかな上昇となっているものを高く評価(最高10点)
- 更新時の条件追加の有無
…かかった病気を補償対象外にしないと明記しているものを高く評価(最高10点)
- 継続不可となる可能性
…継続不可としないと明記しているものを高く評価(最高10点)
- 酸素室レンタルの有無
…絶対に必要ではないが補償してくれたほうが有難いので補償してくれるところに加点(最高3点)
検証したペット保険一覧
※あいうえお順
あいおいニッセイ同和損保『ワンにゃんdeきゅん』
アイペット損保『うちの子』
アニコム損保『どうぶつ健保』
Amazon『わんにゃん安心保険』
エイチ・エス損保『エイチ・エス損保のペット保険』
au損保『ワンコ保険』
SBIいきいき少短『SBIいきいき少短のペット保険』
SBIプリズム少短『プリズムペット』
FPC『フリーペットほけん』
FPC『ペットほけんフィット』
FPC『ペットほけんマックス』
チューリッヒ少短『犬のがん保険』
つばき少短『つばきのペット保険』
日本ペット少短『いぬとねこの保険』
PayPay損保『これだけペット』
ペット&ファミリー損保『げんきナンバーわんスリム』
ペットメディカルサポート『PS保険』
楽天損保『スーパーペット保険』
リトルファミリー少短『わんデイズ・にゃんデイズ』
まずは、おすすめのペット保険を一覧でご覧ください。
■ミックス犬におすすめのペット保険一覧
おすすめのペット保険①アイペット『うちの子』|12歳以降の保険料が定額、窓口精算もできる!
保険料を心配したくない飼い主さんにおすすめ!獣医師相談サービスはないので注意
■『うちの子』のおすすめポイント
・対応動物病院なら窓口精算できる
・新規加入は12歳11ヶ月まで
・12歳以降の保険料が定額でそこまで高くない
・何回利用しても保険料の割増しがない
・ミックス犬がかかりやすい病気も手厚くカバー
・更新時の条件追加や継続を断ることはない
・獣医師の指示による酸素室レンタルも補償対象
・待機期間がない
・損害保険会社で破綻しても契約者は保護される
アイペット損保の『うちの子』は、補償内容が充実しているのはもちろん、保険料が12歳以降は定額で何回利用しても翌年度の保険料の割増しがありません。
もちろん、更新時の条件追加や継続を断られる心配もないため、生涯にわたって利用できるのは大きな安心感につながることは言うまでもないでしょう。
補償対象外の傷病もわずかで、2犬種それぞれのかかりやすい病気に注意が必要なミックス犬でも、ほぼカバーできるのもポイントです。
ただし、ペット保険によくある獣医師相談サービスなどはないため、サービスを重視したい飼い主さんでは物足りないかもしれません。
また、対応している動物病院なら窓口精算ができるため、その場で保険が適用されて支払う治療費は自己負担額のみで済むというメリットがありますが、回数制限があるため、利用するタイミングを考える必要があるのはデメリットと言えるでしょう。
『うちの子』の補償内容
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70%プランの日額限度額は12,000円と若干低めですが、22日あることや、高額になりがちな入院が30,000円なのは大きい!動物病院のICUに入院した場合、1日あたり30,000円前後かかることを考えたら、しっかり補償してもらえると言えるでしょう。
私自身、愛犬が虹組になるまでの6年間アイペット(『うちの子』50%プラン)のお世話になりましたが、原因不明で傷病名がつかない検査や治療であってもちゃんと補償してくれて、さらに酸素室レンタル費用も負担してもらえました。
不満や不便に思うようなことは1度もなかったですよ!
『うちの子』のミックス犬の保険料
『うちの子』のミックス犬のクラス分類は、以下の通りです。
■ミックス犬クラス分類
- 体重12kg未満
→犬種A
- 体重12kg~20kg未満
→犬種B
- 体重20kg以上
→犬種C
■『うちの子』保険料
※横にスクロールしてご覧ください
アイペット損保のペット保険の口コミや詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
アイペット損害保険の口コミ評判は?メリット・デメリットを加入経験者が解説
おすすめのペット保険②アニコム『どうぶつ健保ふぁみりぃ』|無料サービスが充実、窓口精算もできる
無料サービスを重視したい飼い主さんにおすすめ!ただし健康割増引制度に注意
■『どうぶつ健保ふぁみりぃ』おすすめポイント
・対応病院なら窓口精算ができる
・シニア期以降の保険料は上昇が緩やかでそこまで高くない
・利用回数によって翌年度の保険料が割増し・割引きになる
・トイプードルがかかりやすい病気も手厚くカバー
・更新時の条件追加や継続を断ることはない
・獣医師の指示による酸素室レンタルも補償対象
・年に1回腸内フローラ測定が受けられるなど無料サービスが充実
・損害保険会社で破綻しても契約者は保護される
アニコム損保の『どうぶつ健保ふぁみりぃ』は、年に1回無料で行える腸内フローラ測定や、獣医師・専門家LINE相談サービス、迷子捜索サービスといった無料サービス(付帯サービス)の充実が目を見張ります。
もちろん、更新時に条件の追加や継続を断られる心配がなく、シニア期以降の保険料の上昇はかなり緩やかなため生涯にわたって安心して利用できるでしょう。
補償対象外の傷病もわずかで、2犬種それぞれのかかりやすい病気に注意が必要なミックス犬でも、ほぼカバーできるのも嬉しいですね。
一方で、『どうぶつ健保ふぁみりぃ』は健康割増引制度が自動で適用されるので、利用回数が少なければ翌年度の保険料が割引きされますが、利用回数が多いと割増しになるのが注意点です。
また、対応している動物病院なら窓口精算ができるため、その場で保険が適用されて支払う治療費は自己負担額のみで済むというメリットがありますが、回数制限があるため、利用するタイミングを考える必要があるのはデメリットと言えます。
『どうぶつ健保ふぁみりぃ』の補償内容
全て表示する
50%プランは日額限度額が10,000円と若干低めですが、70%プランは14,000円なので、どちらも20,000円の治療費なら補償割合内に納まるでしょう。
また、『どうぶつ健保ふぁみりぃ』は健康割増引制度があり、判定期間内の利用回数によって翌年度の保険料が以下のように割増引されます。
■『どうぶつ健保ふぁみりぃ』の健康割増引率
通院・入院日数 /
手術回数の合計 |
0回 |
1~5回 |
6~19回 |
20~39回 |
40回以上 |
割増引率 |
10%割引 |
5%割引 |
割増引なし |
20%割増 |
50%割増 |
私は現在、2匹の愛犬がアニコムに加入しており、0歳と1歳なのでそこまで動物病院を利用することはありませんが、1歳のほうは半年で10回は受診しました。判定期間内の利用は5回だったため、更新後の保険料は5%引きになるとお知らせがきましたよ!
一方で、17歳の高齢の愛犬は1年で20回以上動物病院を利用しているのが何年も続いていて、さらに虹組愛犬は1年で40回利用したことも1度だけあります。(※2匹とも違うペット保険)
そういったことを考えると、若い頃は割引きされる可能性が高いですが、シニア期以降では動物病院を利用する機会が増え、場合によっては保険料が割増しされる可能性もあることは理解しておく必要があるでしょう。
『どうぶつ健保ふぁみりぃ』のミックス犬の保険料
『どうぶつ健保ふぁみりぃ』のミックス犬のクラス分類は以下の通りです。
■ミックス犬クラス分類
- 体重10kg未満
→Aクラス
- 体重10kg~30kg未満
→Cクラス
- 体重30kg~40kg未満
→Dクラス
- 体重40kg以上
→Eクラス
■『どうぶつ健保ふぁみりぃ』の保険料
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アニコム損保のペット保険の口コミや詳細については、以下の記事をご覧ください。
【アニコム損保の口コミ評判】保険料が高い?を加入者が本音で解説
おすすめのペット保険③ペット&ファミリー『げんきナンバーわんスリム』|保険料が安く、群を抜いた補償内容
保険料を抑えつつ手厚い補償を受けたい飼い主さんにおすすめ!ただし免責金額の設定あり
■『げんきナンバーわんスリム』のおすすめポイント
・回数制限・日額限度額の設定がない
・10歳以降の保険料が定額
・保険料がお手頃
・ミックス犬がかかりやすい病気を手厚くカバー
・乳歯遺残、停留睾丸、臍ヘルニア、そけいヘルニアも条件が合えば補償対象
・更新時の条件追加や継続を断ることはない
・時間外診料や獣医師の指示による酸素室レンタルも補償対象
・損害保険会社で破綻しても契約者は保護される
ペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』は、現在あるペット保険の中で1番手厚いと言っても過言ではないくらい補償内容が充実しています。
回数制限や日額限度額の設定はなく、ほかのペット保険では補償対象外となる乳歯遺残、停留睾丸、臍ヘルニア、そけいヘルニア、歯石取りも条件が合えば補償されたり、時間外診料や保険会社から求められた際の診断書の作成料なども補償対象となっているのは大きなポイントでしょう。
また、更新時の条件追加や継続を断ることがない上に、保険料がお手頃、10歳以降は定額など、生涯にわたって安心して利用できます。
ただし、免責金額3,000円が設定されているため、3,000円未満のの治療費はすべて自己負担となる点は注意が必要ですが、保険料の安さを考えれば妥当と言えるかもしれません。
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『げんきナンバーわんスリム』の補償内容
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『げんきナンバーわんスリム』は回数も日額限度額も設定されていないため、免責金額以上の治療費で年間限度額内であれば自由に保険を利用することができます。
免責金額について
免責金額とは、補償対象の治療費であっても必ず飼い主さんが自己負担しなければいけない金額のことです。
免責金額を設定しているペット保険は17社中6社あり、その金額も1,000円~30,000円とさまざまですが、基本的には保険料を抑えて補償内容を充実させるために設定されています。
ただ、免責金額以下や免責金額同等の治療費で毎日のように通院となる可能性もあることは否定できません。
しかし、回数制限ありのペット保険では、少額な治療費は自腹で支払うことが出てくることも珍しくなかったり、高額な通院・入院治療費がかかった場合に補償割合が高くても日額限度額によって制限され、自己負担金が増えるということが起こります。
また、逆に回数制限なしのペット保険では、肝心な病気が補償対象外だったり、条件追加や継続できない可能性もある上にシニア期以降の保険料が3万円弱というものも…。これらのことを考えると、『げんきナンバーわんスリム』は免責金額が設定されていても3,000円なら許容範囲と言えるでしょう。
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『げんきナンバーわんスリム』のミックス犬の保険料
『げんきナンバーわんスリム』のミックス犬のクラス分類は以下の通りです。
■ミックス犬クラス分類
- 体重7.2kg以下
→小型犬
- 体重19.8kg以下
→中型犬
- 体重39.6kg以下
→大型犬
- 体重39.6kg以上
→超大型犬
■『げんきナンバーわんスリム』保険料
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ペット&ファミリー損保のペット保険の口コミや詳細については、以下の記事をご覧ください。
ペット&ファミリー損保の口コミ評判は?メリットとデメリットや特徴も解説
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おすすめのペット保険④FPC『ペットほけんマックス』|通院も入院も手術もしっかり備える
充実の補償内容でまんべんなく備えたい飼い主さんにおすすめ
■『ペットほけんマックス』のおすすめポイント
・免責金額がない
・12歳以降は定額
・年間限度額が同じで補償割合で選べる
・通院、入院、手術がそれぞれ60万円で回数無制限
・90%プランがある
・ミックス犬がかかりやすい病気も手厚くカバー
・動物病院からの酸素室レンタルが補償対象
FPCの『ペットほけんマックス』は、通院、入院、手術の年間限度額がそれぞれ60万円ずつに設定されており、マックスで180万円の補償を受けることができます。
免責金額も回数制限もなく、それぞれの年間限度額内なら自由に使うことができるので、まんべんなく備えたいという飼い主さんにも満足してもらいやすいでしょう。
もちろん、12歳以上の保険料が定額であることや、回数無制限のペット保険の中では保険料が安いことにも注目です。
ペット保険では補償されにくい歯科治療や椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼(パテラ)など、ミックス犬がかかりやすい病気をほぼカバーできているので、安心して利用できます。
ただし、稀に更新時に特定の傷病や部位を補償対象外とする条件が追加されてしまったり、継続不可とされることもあることは頭に入れておきたいところです。
FPC『ペットほけんマックス』
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『ペットほけんマックス』の補償内容
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『ペットほけんマックス』は、年間限度額が同じで補償割合が違うだけのわかりやすい仕組みになっているので選びやすいでしょう。また、FPCには通院、入院、手術の区分がなく、回数無制限で年間限度額100万円の『ペットほけんフィット』もあり、自由に使いたい場合はそちらがおすすめです。
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『ペットほけんマックス』のミックス犬の保険料
『ペットほけんマックス』のミックス犬のクラス分類は、以下の通りです。
■ミックス犬クラス分類
・両親の犬種がともに分かっている場合はいずれか大きい型に分類
・片方の親の犬種のみ分かっている場合は分かっている親の型
【不明の場合】
- 体重8kg未満
→小型犬
- 体重8kg~25kg未満
→中型犬
- 体重25kg以上
→大型犬
■『ペットほけんマックス』保険料
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→FPC『ペットほけんマックス』の犬種分類表はこちら
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回数無制限の『ペットほけんフィット』を見る
『ペットほけんフィット』
回数制限なく自由に使いたいならコレ!
■『ペットほけんフィット』のおすすめポイント
・補償内容が充実
・回数無制限
・年間限度額100万円の中で自由に使える
・保険料が抑えめ
・12歳以上は定額
FPCの『ペットほけんフィット』は通院、入院、手術の区分がなく、年間限度額100万円の中で回数を気にせず自由に使用できます。
回数無制限のペット保険の中では保険料が安いのもポイント!12歳以上は定額となるため保険料を抑えたい飼い主さんにもおすすめです。
50%、70%、90%からプランが選べるため、補償割合で選ぶか保険料で選ぶか選択しやすいでしょう。
回数無制限や保険料が安いペット保険では補償されにくい歯科治療、椎間板ヘルニア、パテラなどもカバーされているので安心です。
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『ペットほけんフィット』の補償内容
更新時に条件が追加される可能性はありますが、私のこれまでの経験上、通常の使用で条件はつくことはそうそうないことや、もし特定の傷病に条件がついてしまったとしても、それ以外の傷病で使用できること、保険料が安いことを考えると、妥協できる点と言えるのではないでしょうか。
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『ペットほけんフィット』のミックス犬の保険料
ミックス犬の分類は主に以下の通りです。
- 体重8kg未満
…小型犬 - 体重8kg以上~25kg未満
…中型犬 - 体重25kg以上
…大型犬
※8ヶ月以上
両親の犬種が両方わかっている場合は大きいほうの型、片方の親の犬種のみわかっている場合はその親の型となるため注意してください。
■『ペットほけんフィット』保険料
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→FPC『ペットほけんフィット』の犬種分類表はこちら
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保険料を抑えた『フリーペットほけん』を見る
『フリーペットほけん』
保険料を抑えて通院や入院の補償をしっかり受けたい飼い主さんにおすすめ!ただし手術は年1回
■『フリーペットほけん』のおすすめポイント
・免責金額がない
・保険料がお手頃
・12歳以降は定額
・年間限度額が同じで補償割合で選べる
・年に30日の通院補償と年に3回の日数制限がない入院補償
・ミックス犬がかかりやすい病気も手厚くカバー
・動物病院からの酸素室レンタルが補償対象
FPCの『フリーペットほけん』は、年30日もある手厚い通院補償や年に3回の日数制限なしの入院補償が魅力的ですが、8歳以下は体の大きさにかかわらず同じ保険料設定で、保険料自体が安いことにも注目すべきでしょう。
保険料の安いペット保険では補償されにくい歯科治療や椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼(パテラ)など、わんちゃんがかかりやすい病気をほぼカバーできるのもポイントです。
シンプルな保険料設定で年齢による保険料上昇は小型犬で2回、中型犬・大型犬で3回とわかりやすく、12歳以降は定額となるため、家計に優しく利用しやすいと言えます。
ただし、手術が年に1回となっていることや、稀に更新時に特定の傷病や部位を補償対象外とする条件が追加されてしまったり、継続不可とされることもあることは頭に入れておきたいところです。
FPC『フリーペットほけん』
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『フリーペットほけん』の補償内容
手術が年1回限度ということはネックになりますが、保険料の安さや全体的な補償内容を考えれば十分にカバーできていると言えます。
また、入院は年に3回となっていますが、1回の入院に日数制限がなく上限金額のみのため、肺炎や肺水腫、腎臓病など長引きがちな入院費の負担を軽減してくれるでしょう。
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『フリーペットほけん』のミックス犬の保険料
『フリーペットほけん』のミックス犬のクラス分類は、以下の通りです。
■ミックス犬クラス分類
・両親の犬種がともに分かっている場合はいずれか大きい型に分類
・片方の親の犬種のみ分かっている場合は分かっている親の型
【不明の場合】
- 体重8kg未満
→小型犬 - 体重8kg~25kg未満
→中型犬 - 体重25kg以上
→大型犬
■『フリーペットほけん』保険料
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FPCのペット保険の口コミや詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。
FPC(フリーペットほけん)の口コミ評判は?メリットとデメリットや特徴を解説
FPC『フリーペットほけん』
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おすすめのペット保険⑤リトルファミリー『わんデイズ・にゃんデイズ』|保険料が安く、気軽に利用できる手軽さが魅力
回数制限なしのペット保険を探している飼い主さんにおすすめ!ただし通院・手術の年間限度額は低め
■『わんデイズ・にゃんデイズ』のおすすめポイント
・回数制限・日額限度額の設定がない
・免責金額がない
・保険料がお手頃
・年間限度額が同じで補償割合で選べる
・ミックス犬がかかりやすい病気の多くをカバー
・更新時の条件追加や継続を断ることはない※2023年9月時点
・獣医師の指示による酸素室レンタルも補償対象
・待機期間がない
リトルファミリー少短の『わんデイズ・にゃんデイズ』は、回数制限や日額限度額がなく、免責金額の設定もないため、1,000円の治療費でも気軽に保険金を請求できます。
保険料を抑えて補償内容を充実させるために無料サービスなどはありませんが、お手頃な保険料は家計に負担なく続けやすいと言えます。
ただ、歯科治療が補償対象外となっているため注意が必要です。また、HPには更新時の条件追加や継続を断ることはないとしていますが、約款には条件追加や継続不可の可能性があると書かれていることは気になる点です。
直接確認したところ「現状では条件追加や継続不可とすることはないが将来的にそうなる可能性もあるので約款には書いている」との返答を頂きましたが、ゆくゆくは条件追加や継続できない可能性もあることは頭に入れておく必要があるでしょう。
『わんデイズ・にゃんデイズ』の補償内容
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『わんデイズ・にゃんデイズ』は、50%プランと70%プランの年間限度額が同じなので、単純に補償割合や保険料で選ぶことができるシンプルさがポイントです。
とは言え、年間に使用できる金額は通院・入院・手術で決まっており、入院は十分な補償額が設定されていますが、通院や手術で頻繁に利用した場合、治療費の金額によっては限度額に達して次回更新まで補償が受けられなくなることもあるので注意してください。
『わんデイズ・にゃんデイズ』のミックス犬の保険料
『わんデイズ・にゃんデイズ』のミックス犬のクラス分類は以下の通りです。
■ミックス犬クラス分類
- 体重8kg未満
→小型犬
- 体重8kg以上~25kg未満
→中型犬
- 体重25kg以上
→大型犬
※生後8ヶ月以上の場合
■『わんデイズ・にゃんデイズ』保険料
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リトルファミリー少短のペット保険の口コミや詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。
リトルファミリー少額短期保険『わんデイズ・にゃんデイズ』の口コミ評判!メリットとデメリットや特徴は?
ペット保険は必要?絶対に必要ではないが加入するのがおすすめ
ペット保険は人間の医療保険のようなもので、あくまでも備えにすぎません。そのため、絶対に必要というものではありませんが、億万長者やお金が沸いて出てくるという人以外はペット保険に加入することをおすすめします。
ペット保険は補償割合や日額限度額、年間限度額などが設定されており、補償対象の病気やケガであっても100%全額補償されるわけではない上に、病気やケガをしていないときであっても保険料は払い続ける必要があるものです。
しかし、ペット保険に加入しているという安心感はとても大きく、動物病院を受診することを躊躇することがなくなるのは確かでしょう。
ペット保険の保険料をもったいないと思うのはちょっと待って!
ペット保険の保険料分を貯金したほうがいいという考えもありますが、治療内容や病気によっては貯金が追いつかなくなってしまったり、高額な検査や治療に積極的に望めないということが起こるかもしれません。
わんちゃんの平均寿命までにかかる平均治療費はおよそ108万円ですが、平均寿命(約14歳)での計算ということを忘れてはいけないでしょう。年を取ればとるほど病気が増えたり高額な治療費がかかる傾向にあります。
実際に私の愛犬たちの12歳からの治療費ですが、12歳から17歳の5年で平均治療費を余裕で上回っています。このとき16歳だった愛犬は、このあと手術やCT検査、薬が増えるなどで17歳になって更に治療費が増えました。
ペット保険の保険料がもったいないという記事や若いわんちゃんのブログを目にすることもありますが、必ずしもそうとは言い切れず、私のように支払った保険料よりも負担してもらった保険金のほうが多いということも珍しくはないのです。
ペット保険はいらない?やめた理由や後悔パターン全紹介【飼い主462人調査】
シニアになってから加入しなかったことを後悔する飼い主さんはたくさんいる!
若い頃は病気と無縁でも、12歳あたりを機に病気にかかるわんちゃんはとても多いです。そこで初めて治療費が思っているよりもかかることに気づき、ペット保険に入っておけばよかったと後悔する飼い主さんが本当にたくさんいます。
SNSなどでは、シニア犬が入れるペット保険を聞いていたり、病気でも入れるペット保険を聞いている投稿を見ることができるでしょう。
シニアになってからでは入れるペット保険が限られます。
さらに、持病によっては加入できない、特定の病気や部位を補償対象外とする条件つきの加入となるなど、シニアになってから検討するのではなく、若く健康なうちからペット保険に加入しておくことをおすすめします。
愛犬の医療費は備えてる?わんちゃんの病院代事情!5万円以上の治療は諦める飼い主さんも〇%【飼い主300人アンケート】
犬の手術費用の相場はどれくらい?実際にかかった手術費用や払えないときの対処法も合わせて紹介
まとめ
ミックス犬のペット保険選びは、補償内容やシニア期以降の保険料、更新時の条件追加の有無など重要なポイントがたくさんあります。
丈夫と言われているミックス犬ですが、2犬種それぞれのかかりやすい病気にかかる可能性はあり、どんなに気をつけていても予防することは難しいのが病気でしょう。
病気やケガは突然起こるものなので、もしもの時に備えておいてくださいね。
最適なペット保険とは、飼い主さんそれぞれで異なります。しかし、ミックス犬ならではの選び方のポイントを押さえ、飼い主さんと愛犬に合ったペット保険を選びましょう。
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【全18社比較】ペット保険の待機期間(免責期間)なしはココ!早く補償を受けるには?
窓口精算できるペット保険3社を比較!特徴やメリットデメリットを加入経験者が本音で解説
<参考文献>
※1:ペット栄養学会誌「犬の歯周病原菌数と歯肉の炎症の経時的変化について」
※2:アニコム「家庭どうぶつ白書2022 第2部 第4章 死亡と寿命」
執筆者
- ペットライター
-
たかだ なつき
- JKC愛犬飼育管理士 / ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 / ペットセラピスト / トリマー・ペットスタイリスト / 動物介護士 / ホリスティックケア・カウンセラー